JP3084368U - 携帯電話機用フィルター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話機に装着した状態で、周囲の環境に
応じ、使用あるいは不使用を使い分けることを可能とす
る携帯電話機用フィルターを提供すること。 【解決手段】 携帯電話機の画面に対応した形状、寸法
を備えるフィルター本体（２）と、該フィルター本体
（２）が回動自在に装着された支持部（３）と、を具備
し、これを携帯電話機に装着した状態でフィルター本体
（２）を支持部（３）に対して回動することにより、携
帯電話機の画面に対してフィルター本体を開閉自在にし
たことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、携帯電話機の画面に装着される携帯電話機用フィルターに係り、よ り詳しくは、携帯電話機に装着した状態で、周囲の環境に応じて、使用あるいは 不使用を使い分けることを可能とした携帯電話機用フィルターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、携帯電話機が普及しており、また、この携帯電話機の中には、通話のみ ならず、電子メールの送受信やインターネット上のホームページの閲覧等が可能 なものも提供されており、それが携帯電話機の普及に拍車をかけている。

【０００３】 ところで、特に周囲に人がいる状況で携帯電話機で電子メールの送受信やホー ムページの閲覧等を行なう場合には、先方のアドレス等が悪用されるのを防止す るためにも、周囲の者に携帯電話機の画面を見られたくない場合があるが、近年 の液晶技術の発達によって、携帯電話機等の画面は可視角度が大きくなっており 、そのために、操作中に先方のアドレスや番号を覗き見られてしまう可能性があ る。

【０００４】 そのため従来から、このような問題点を解決してプライバシーを十分に保護す るためのものとして、携帯電話機の画面に装着するためのフィルターが提供され ており、このフィルターを携帯電話機の画面に装着することにより、特に左右方 向からの覗き見を防止することが可能である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、このように、従来から提供されているフィルターでは、これを画面 に装着することにより覗き見を有効に防止することが可能だが、その一方、一般 的にこのフィルターを装着すると若干画面が暗くなるため、周囲に人がいない場 合や、自宅等で携帯電話機を操作する場合等、覗き見防止の必要が無い場合には 、誤操作等を防止するためにもフィルターを使用しないことが好ましい。

【０００６】 しかしながら、この従来から提供されているフィルターは、携帯電話機の画面 に貼り付けるものであり、また一度剥がした後にこれを再利用することが不可能 であったために、周囲の環境に応じてフィルターの使用あるいは不使用を使い分 けることができず、そのため、覗き見を防止する必要が無い場合でも、フィルタ ーを画面に装着した状態で携帯電話機の操作をしなければならず、かかる場合に は煩わしさに耐えなかった。

【０００７】 そこで、本考案は、携帯電話機に装着した状態で、周囲の環境に応じ、使用あ るいは不使用を使い分けることを可能とする携帯電話機用フィルターを提供する ことを課題としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の携帯電話機用フィルターは、携帯電話機の画面に対応した形状、寸法 を備えるフィルター本体と、該フィルター本体が回動自在に装着された支持部と を具備することを特徴としている。

【０００９】 本考案の携帯電話機用フィルターでは、携帯電話機の画面を覆うためのフィル ター本体を支持部に回動自在に装着しており、使用に際しては、支持部を携帯電 話機の画面近傍に装着するのみでよい。

【００１０】 そして、この状態でフィルター本体を回動させることにより、画面に対してフ ィルター本体を開閉することができ、これにより、フィルター本体で画面を覆う ことができるとともに、この覆いを解除することも可能である。

【００１１】 このように、本考案の携帯電話機用フィルターでは、これを携帯電話機に装着 した後でも、周囲の環境に応じてフィルターを使用し、あるいは使用しないこと を使い分けることができるため、従来のフィルターと異なり、状況に応じた使い 分けが可能である。

【００１２】

【考案の実施の形態】

本考案の携帯電話機用フィルターでは、携帯電話機の画面に対応した形状、寸 法を備えるフィルター本体が、携帯電話機に装着可能な支持部に回動自在に軸支 されており、支持部を携帯電話機に装着した後には、フィルター本体を開閉自在 としている。

【００１３】 ここで、前記フィルター本体としては、ルーバー構造にしたセルロース系樹脂 層の表面に、ポリエチレンテレフタレート製のフィルム（以下「ＰＥＴフィルム 」と言う。）を接着したものを使用するとよい。即ち、ＰＥＴフィルムの下側に ルーバー構造としてフィルムを具備することにより、携帯電話機の画面を見るこ とが可能であるとともに、フィルムの可視角度を小さくし、特に左右方向からの 覗き見を防止することができる。

【００１４】

【実施例】

本考案の携帯電話機用フィルターの実施例について図面を参照して説明すると 、図１は本実施例の携帯電話機用フィルターを示す斜視図であり、図において１ が本実施例の携帯電話機用フィルターである。

【００１５】 また、図において２はフィルター本体であり、図１に示しているフィルター本 体２は、携帯電話機の液晶画面に対応させ、略四角形状としている。但し、この 形状は必ずしも略四角形状にする必要は無く、装着する携帯電話機の画面に対応 した形状であればいずれの形状でもよい。

【００１６】 なお、ここで図２は本実施例における前記フィルター本体２の構造を示す断面 図であり、図において２０１はＰＥＴフィルムであり、また２０２はセルロース 系樹脂である。即ち、本実施例における前記フィルター本体２は、セルロース系 樹脂により形成される薄板をルーバー構造にするとともに、このルーバー構造に したセルロース系樹脂２０２の表面にＰＥＴフィルムを接着するとともに、前記 セルロース系樹脂２０２の裏面にはＰＥＴフィルム製のライナー２０３を装着し て構成されている。

【００１７】 このように、本実施例における前記フィルター本体２は、これで画面を覆った 場合でも画面を見ることが可能なＰＥＴ製フィルムを用いるとともに、このＰＥ Ｔフィルムの下側に、ルーバー構造にしたセルロース系樹脂を備えているため、 画面の可視角度を小さくすることができ、これにより周囲からの覗き見を有効に 防止することが可能である。

【００１８】 次に、図１において３は支持部であり、この支持部３は、使用に際しては携帯 電話機の液晶画面の周辺任意の箇所に装着される。そして、この支持部３には、 前記フィルター本体２が回動自在に軸支されている。

【００１９】 このフィルター本体２の軸支の構造について具体的に説明すると、本実施例に おいて、前記支持部３は長尺状物としているとともに、その両端部近傍を除いて 縦長の切り欠き３０１が形成されている。

【００２０】 そして、この切り欠き３０１内に、ピン３０２を介して、装着片３０３が回動 自在に軸支されているとともに、この装着片３０３に形成された長溝３０４内に 前記フィルター本体２の端部が挿入され、これにより、フィルター本体２が支持 部３に回動自在に軸支されている。但し、必ずしもこのような構造を採用する必 要は無く、フィルター本体が携帯電話機に装着される支持部に回動自在に装着さ れていれば、いずれの構造であっても良い。

【００２１】 次に、このような構造の本実施例の携帯電話機用フィルター１の使用方法につ いて説明すると、本実施例の携帯電話機用フィルター１を使用する場合には、フ ィルター本体２が携帯電話機の画面を覆うことが可能なような配置で、両面テー プ等を使用して、前記支持部３を、携帯電話機の画面周辺の任意の箇所に接着す る。そうすると、フィルター本体２を回動させることのみで、携帯電話機の画面 に対してフィルター本体２を開閉することができる。即ち、図３及び図４におい て４が携帯電話機であり、また図において５が携帯電話機の液晶画面であり、図 に示すように、液晶画面５の周辺に支持部３を装着した後は、液晶画面５に対し てフィルター本体２を開閉自在にすることができる。

【００２２】 そのため、周囲に人がいる環境において覗き見を防止する必要がある場合には 図４に示すようにしてフィルター本体２を閉じて液晶画面５をフィルター本体２ で覆い、一方、周囲に人がおらず覗き見を防止する必要が無い場合には、図３に 示すように、フィルター本体２を開いてフィルター本体２による液晶画面の覆い を解除することが可能である。

【００２３】 そしてこのとき、図３及び図４に示すように、特に二つ折りタイプの携帯電話 機に装着した場合には、フィルター本体２を閉じた状態で携帯電話機を折りたた むことができ、携帯電話機を使用しない場合でも、常時、本実施例の携帯電話機 用フィルターを装着したままにしておくことが可能である。

【００２４】 このように、本実施例の携帯電話機用フィルターでは、これを携帯電話機に装 着した後は、その状態で携帯電話機の画面に対してフィルター本体を開閉可能と しており、これにより、フィルター本体で画面を覆うことができるとともに、こ れを解除することもできる。

【００２５】 そのため、周囲の人に操作画面を除き見されたくない場合、あるいは周囲に人 がいない場合等、状況に応じてフィルターの使用あるいは不使用を使い分けるこ とが可能である。

【００２６】 また、本実施例の携帯電話機用フィルターでは、前述したように、これを特に 二つ折りタイプの携帯電話機に装着した場合には、装着したままの状態で携帯電 話機を折りたたんでおけるため、携帯電話機を使用していない時であっても、常 時、携帯電話機に装着したままにしておくことができるという利点もある。

【００２７】

【考案の効果】

本考案の携帯電話機用フィルターは以上説明した形態で実施され、以下に記載 するような効果を奏する。

【００２８】 本考案の携帯電話機用フィルターは、携帯電話機の画面に対応した形状、寸法 を備えるフィルター本体と、該フィルター本体が回動自在に装着された支持部と を具備することを特徴としており、これを携帯電話機に装着した後は、その状態 でフィルター本体を回動させることにより、画面に対してフィルター本体を開閉 することができ、これにより、フィルター本体で画面を覆うことができるととも に、この覆いを解除することも可能である。

【００２９】 このように、本考案の携帯電話機用フィルターでは、これを携帯電話機に装着 した後でも、周囲の環境に応じてフィルターを使用し、あるいは使用しないこと を使い分けることができるため、従来のフィルターと異なり、状況に応じた使い 分けが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の携帯電話機用フィルターの実施例を示
す斜視図である。

【図２】本考案の携帯電話機用フィルターの実施例に用
いるフィルター本体を説明するための図である。

【図３】本考案の携帯電話機用フィルターの実施例の作
用を説明するための図である。

【図４】本考案の携帯電話機用フィルターの実施例の作
用を説明するための図である。

【符号の説明】

１ 携帯電話機用フィルター ２ フィルター本体 ２０１ ＰＥＴフィルム ２０２ セルロース系樹脂層 ２０３ ライナー ３ 支持部 ３０１ 切り欠き ３０２ ピン ３０３ 装着片 ３０４ 長溝 ４ 携帯電話機 ５ 液晶画面

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】携帯電話機の画面に対応した形状、寸法を
   備えるフィルター本体（２）と、該フィルター本体
   （２）が回動自在に装着された支持部（３）と、を具備
   することを特徴とする携帯電話機用フィルター。
2. 【請求項２】前記フィルター本体（２）は、ルーバー構
   造にしたセルロース系樹脂層（２０２）と、該セルロー
   ス系樹脂層（２０２）の表面に接着した、ポリエチレン
   テレフタレート製フィルム（２０１）と、を具備してい
   ることを特徴とする請求項１に記載の携帯電話機用フィ
   ルター。