JP3084279B1 - タンクローリ車用液体排出装置 - Google Patents

タンクローリ車用液体排出装置

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JP3084279B1
JP3084279B1 JP11232994A JP23299499A JP3084279B1 JP 3084279 B1 JP3084279 B1 JP 3084279B1 JP 11232994 A JP11232994 A JP 11232994A JP 23299499 A JP23299499 A JP 23299499A JP 3084279 B1 JP3084279 B1 JP 3084279B1
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浩章 池田
俊高 伯川
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京和工業株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 部品点数を減らして組立時の作業性を向上さ
せ、全長を短くして全体を小型化すると共に、耐久性を
高めて信頼性を向上できるようにする。 【解決手段】 タンクローリ車のタンクから油液を排出
する液体排出管6の先端側に上流側排出弁8と液種検視
式排出弁13とを直列に配設する。液種検視式排出弁1
3のケーシング14には連結フランジ15と弁体取付部
17との間に複数の延設アーム18Aからなる補強枠部
18を設ける。ケーシング14の弁体取付部17内には
仕切弁体22を回動可能に設ける。また、ケーシング1
4内には連結フランジ15側から弁体取付部17に向け
透明管26を挿嵌して設ける。そして、透明管26を補
強枠部18内で軸方向に延ばすことにより、外側から油
液の種類を検視するための液種検視室28をケーシング
14内に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガソリン、
軽油または灯油等の液体をタンクローリ車のタンクから
給油所の地下タンク等に排出するのに好適に用いられる
タンクローリ車用液体排出装置に関し、特に、液体の積
卸しに際して目視等で外部から液種を確認できるように
したタンクローリ車用液体排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガソリン、軽油または灯油等の
液体は、精油所等に設けた大型の油槽からタンクローリ
車のタンクに積込んだ状態で、タンクローリ車により出
荷先へと運搬される。そして、ガソリン給油所等では、
タンクローリ車によって運搬されてきた油液を、ガソリ
ン、軽油または灯油等の各液種毎にそれぞれ個別の地下
タンク(貯油タンク)に貯蔵している。
【0003】そこで、タンクローリ車のタンクから給油
所の地下タンクに油液を積卸す場合には、タンクから排
出される油液が、ガソリン、軽油または灯油等のいずれ
であるかを識別する必要があり、このような要求を満た
すためタンクローリ車には、タンクの下部側に設けた液
体排出管の先端側に液種の検視が可能な排出弁等を付設
する構成としている(例えば、実開昭57−15453
5号公報)。
【0004】この種の従来技術によるタンクローリ車の
排出弁では、弁ケーシングの一端側をタンク側の液体排
出管に接続し、他端側には給油所等の給油ホース(積卸
ホース)に着脱可能に接続されるホース接続口を設ける
構成としている。また、弁ケーシングにはホース接続口
の上流側に手動で開,閉弁操作される仕切弁体を設ける
と共に、該仕切弁体の上流側部位には上,下または左,
右に一対の覗窓を設ける構成としている。
【0005】そして、タンクローリ車のタンクから給油
所の地下タンクに向けて油液等の液体を積卸す場合に
は、前記仕切弁体を予め閉弁位置に回動しておき、この
状態で液体排出管側から導かれる液体を弁ケーシング内
に一時的に滞溜させつつ、覗窓から目視により液体の種
類を検査し、地下タンク内の液種と一致していることを
確認した上で、前記仕切弁体を開弁させて液体の積卸し
を行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、タンクローリ車に設ける排出弁の弁ケーシ
ングに一対の覗窓を形成し、該各覗窓を透明のガラス板
等で塞ぐ構成としているため、弁ケーシングの各覗窓毎
にガラス板を別々に取付ける必要があり、弁ケーシング
に対するガラス板の取付作業に手間がかかる上に、各ガ
ラス板の周囲には環状のシール部材と止め金具等をさら
に追加して設けなければならず、部品点数が増加し、組
立時の作業性が悪いという問題がある。
【0007】また、実開平2−56200号公報に記載
の他の従来技術には、タンクローリ車の液体排出管(吐
出口)と排出弁の弁ケーシングとの間に別体の透明パイ
プを接続して設け、該透明パイプ内に液体を一時的に滞
留させることにより液種の検視を行う構成としたものが
開示されている。
【0008】しかし、この場合には透明パイプが弁ケー
シングとは別体で、完全に外部ヘと露出しており、透明
パイプの軸方向両端側には前記液体排出管への接続部と
弁ケーシング側の接続部とを別々に形成しているため
に、透明パイプの全長が長くなってしまい、全体が大型
化するばかりでなく、透明パイプは外部の障害物等に衝
突すると破損する可能性が高く、耐久性、寿命を延ばす
のが難しいという問題がある。
【0009】さらに、実開平4−19493号公報に記
載の別の従来技術には、透明パイプとして短尺の透明リ
ング(リング状のスペーサ部材)を用い、該透明リング
を排出制御弁の弁ケーシングに設けたフランジに対して
複数のボルトで直接固定(締着)する構成としたものが
開示されている。
【0010】しかし、この場合には透明リングに複数の
ボルト挿通穴を穿設しているので、透明リングを厚肉の
リングとして強度アップを図る必要が生じ、材料費等の
コストが嵩むばかりでなく、部品点数を減らすことがで
きず、組立時の作業性も悪いという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は部品点数を減らして組立
時の作業性を向上できると共に、全長を短くして全体を
小型化することができ、耐久性を高めて信頼性を向上で
きるようにしたタンクローリ車用液体排出装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、タンクローリ車のタンクから液体を排出
するため該タンクの下部側に設けられた液体排出管と、
該液体排出管から導かれる液体の液種を検視して出荷先
に対する液体の積卸しを行うため、積卸ホースと該液体
排出管との間に設けられた液種検視式排出弁とからなる
タンクローリ車用液体排出装置に適用される。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記液種検視式排出弁を、長さ方向の一端側が
前記液体排出管側に連結される連結フランジになると共
に他端側が前記積卸ホースに接続されるホース継手部と
なり、該ホース継手部と連結フランジとの間に弁体取付
部と補強枠部とが一体に設けられた筒状のケーシング
と、該ケーシングの補強枠部とホース継手部との間に位
置して前記弁体取付部内に回動可能に設けられ、外部か
ら開閉操作されることにより前記ホース継手部を前記液
体排出管側に対して連通,遮断する仕切弁体と、前記連
結フランジ側から弁体取付部に向けて前記ケーシング内
に挿嵌され前記補強枠部内を軸方向に延び、内部に前記
補強枠部の外側から液体の液種を検視する液種検視室が
形成された透明管とにより構成したことにある。
【0014】このように構成することにより、ケーシン
グの弁体取付部内に設けた仕切弁体を閉弁位置に回動し
たときには、タンク内から液体排出管を通じて導かれる
液体がホース継手部側に排出されるのを遮断でき、この
液体を透明管内の液種検視室に留めておくことができ
る。そして、この状態で補強枠部の外側から液種検視室
内を覗くことにより、排出対象の液体がどのような種類
の液体であるかを目視で検査できると共に、例えば出荷
先の貯蔵タンク内に収容した液体の種類と一致している
か否かを確認することができる。また、液種が一致して
いることを確認した段階で前記仕切弁体を開弁させるこ
とにより、液体をホース継手部側から出荷先の積卸ホー
スを通じて前記貯蔵タンク側に積卸すことができる。
【0015】また、請求項2の発明によると、ケーシン
グの補強枠部は、連結フランジと弁体取付部との間を軸
方向に延びると共に周方向に間隙をもって配設された複
数本の延設アームからなり、該各延設アーム間の間隙は
前記連結フランジと弁体取付部との間に液種検視室を外
部から覗くための複数の覗窓を形成する構成としてい
る。
【0016】これにより、ケーシングの連結フランジと
弁体取付部との間に、例えば3本の延設アームを設けた
場合には、透明管の周囲に90〜110度程度の広い開
口幅をもった3個の覗窓を形成でき、該覗窓を透して液
種検視室内を覗くときの視界を広く確保することができ
ると共に、液種検視室内の液体が、例えばレギュラーガ
ソリン、ハイオクガソリン、軽油または灯油等のいずれ
の液種であるかを目視によって良好に検査することがで
きる。
【0017】また、請求項3の発明は、液体排出管の開
口端側に環状フランジを設け、該環状フランジとケーシ
ングの連結フランジとの間は先端側が該連結フランジに
螺着される複数本のボルトによって締結する構成として
いる。
【0018】これにより、ケーシングの連結フランジを
液体排出管の環状フランジに複数本のボルトで締結で
き、ケーシング全体を液体排出管に対して簡単に連結す
ることができる。そして、各ボルトの先端側等が透明管
の周囲等にはみ出すのを抑え、外部から液種検視室内を
広い視界をもって覗くことができる。
【0019】また、請求項4の発明は、ケーシングの連
結フランジと液体排出管との間に、ケーシングの液種検
視室内に液体を収容するため前記仕切弁体とは別個の上
流側排出弁を設ける構成としている。
【0020】これにより、タンクローリ車のタンク内か
ら液体排出管を通じてケーシングの液種検視室内に導入
される液体の流量を上流側排出弁で調節することがで
き、一度に多量の液体が液種検視室に流込むのを抑え、
透明管内での急激な圧力変動等を抑制できると共に、例
えば液種検視室内で液体が撹拌されて多量の気泡が発生
する等の不具合をなくすことができる。
【0021】また、請求項5の発明は、液体排出管の開
口端側に環状フランジを設け、上流側排出弁は該環状フ
ランジとケーシングの連結フランジとの間に複数本のボ
ルトによって締結し、該各ボルトの先端側は前記連結フ
ランジに螺着する構成としている。
【0022】これにより、上流側排出弁をケーシングの
連結フランジと液体排出管の環状フランジとの間に複数
本のボルトを用いて締結でき、上流側排出弁と液種検視
式排出弁とを液体排出管に対して簡単に連結することが
できる。また、各ボルトの先端側等が透明管の周囲等に
はみ出すのを抑えることができるので、外部から液種検
視室内を広い視界をもって覗くことができる。
【0023】さらに、請求項6の発明によると、透明管
は仕切弁体の外径にほぼ等しい内径寸法を有した透明材
料による円筒体からなり、前記ケーシングの弁体取付部
と透明管の先端との間にはシール部材を設ける構成とし
ている。
【0024】この場合には、透明管を透明材料により円
筒体として形成し、その内径を仕切弁体の外径にほぼ等
しい寸法とすることにより、例えばバタフライバルブ等
からなる仕切弁体が開弁時に透明管の内周面に接触、干
渉することもなく、透明管と弁体取付部との間に残液が
発生する等の不具合もなくすことができる。また、シー
ル部材によって透明管の先端側を確実にシールすること
ができ、ケーシングと透明管の合わせ面等から液洩れが
発生するのを阻止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
タンクローリ車用液体排出装置を添付の図1ないし図1
0に従って詳細に説明する。
【0026】図中、1はタンクローリ車の車体、2は該
車体1に搭載されたタンクを示し、該タンク2は、内部
が隔壁2Aによって複数の油室3,3(2個のみ図示)
に画成され、該各油室3には液体としての油液(例えば
レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油または灯
油等)が収容されている。
【0027】また、タンク2の底部2Bには、各油室3
毎にそれぞれ底弁4,4,…が設けられ、該各底弁4は
その出口側に略L字状の管体からなる排出ポート5を有
している。そして、各排出ポート5は後述の液体排出管
6と接続され、各油室3内の油液はそれぞれの底弁4を
開弁することにより、排出ポート5から液体排出管6内
に向けて排出されるものである。
【0028】6はタンク2の下部側に配設された液体排
出管で、該液体排出管6は一端側が複数に分岐して各油
室3毎の排出ポート5に接続され、他端側は1本の管体
からなる排出管部6Aとなっている。そして、該排出管
部6Aの開口端外周側には、図2、図3に示す如く環状
フランジ7が溶接等の手段を用いて固着され、該環状フ
ランジ7には図10に示すように複数(例えば8個)の
ボルト挿通穴7A,7A,…が軸方向に穿設されてい
る。
【0029】8は排出管部6Aの開口端側に設けられた
上流側排出弁で、該上流側排出弁8は後述の液種検視式
排出弁13とは別体の排出弁を構成し、後述の各締結ボ
ルト30等により液体排出管6の排出管部6Aと液種検
視式排出弁13との間に挟持されている。そして、上流
側排出弁8は、図2、図3に示す如く短尺のリング形状
をなす弁ケーシングとしての弁筒9と、該弁筒9内に回
動可能に設けられたバタフライバルブ式の仕切弁体10
と、該仕切弁体10を外部から開閉操作するため弁筒9
の外側に弁軸(図示せず)を介して設けられた操作レバ
ー11等とにより構成されている。
【0030】ここで、上流側排出弁8の弁筒9は、排出
管部6Aの環状フランジ7にほぼ等しい外径寸法を有
し、その内径寸法は排出管部6Aおよび後述する透明管
26の内径にほぼ等しくなっている。また、弁筒9には
図10に示す如く環状フランジ7の各ボルト挿通穴7A
に対応して複数(例えば8個)のボルト挿通穴9A,9
A,…が軸方向に穿設され、これらのボルト挿通穴7
A,9Aには、図3に示す後述の締結ボルト30が挿通
されるものである。
【0031】即ち、上流側排出弁8の弁筒9は、シール
部材としての環状パッキン12を介して環状フランジ7
の端面に衝合され、各締結ボルト30等を用いて後述す
る液種検視式排出弁13の連結フランジ15と環状フラ
ンジ7との間に挟持されている。そして、上流側排出弁
8の仕切弁体10は、操作レバー11を回動操作するこ
とにより弁筒9の内周側を開閉し、後述の液種検視室2
8内に収容すべき油液量を適宜に調整するものである。
【0032】13は本実施の形態で採用した液種検視式
排出弁を示し、該液種検視式排出弁13は、段付筒状の
ケーシング14と、後述の仕切弁体22および透明管2
6等とにより構成されている。そして、ケーシング14
の一端側は、排出管部6Aの環状フランジ7に上流側排
出弁8の弁筒9と共に連結される連結フランジ15とな
り、他端側は後述の給油ホース33に接続されるホース
継手部16となっている。
【0033】また、ケーシング14にはホース継手部1
6と連結フランジ15との間に、弁体取付部17と補強
枠部18とが一体に設けられ、該補強枠部18は連結フ
ランジ15と弁体取付部17との間を軸方向に延びる3
本の延設アーム18A,18A,…により構成されてい
る。そして、各延設アーム18Aは図5に示すように透
明管26の周方向に120度程度の間隙をもって配設さ
れ、隣合う延設アーム18A間の間隙は角度θ(例えば
90〜110度程度)の開口幅を有する3個の覗窓1
9,19,…となっている。
【0034】また、各延設アーム18Aは連結フランジ
15等に比較して肉厚が薄く形成され、各延設アーム1
8Aと透明管26との間には径方向の隙間Sが形成され
ている。そして、これらの隙間Sにより液種検視室28
に対する採光性を高めることができ、各覗窓19の視界
を広くすることが可能となる。
【0035】さらに、各延設アーム18Aは、図3中に
二点鎖線で示す如く上流側排出弁8の仕切弁体10と液
種検視式排出弁13の仕切弁体22とが共に開弁位置へ
と回動されたときに、両者が互いに接触または干渉する
ことのないように予め決められた軸方向長さをもって形
成されている。
【0036】一方、ケーシング14の弁体取付部17に
は、図6に示す如く上,下で対向する位置に弁軸挿嵌穴
17A,17Bが設けられ、該弁軸挿嵌穴17A,17
B内には上,下の弁軸20,21がそれぞれ回動可能に
挿嵌されている。そして、上,下の弁軸20,21のう
ち上側の弁軸20は、弁体取付部17から上方に突出
し、その突出端側には後述の操作レバー23が設けられ
ている。
【0037】また、弁体取付部17の内周側は、図6に
示す如く軸線O1 −O1 を中心とした円形の弁体収容穴
17Cとなり、覗窓19側に位置する弁体収容穴17C
の端部には、後述の環状パッキン27が透明管26と共
に嵌合状態で位置決めされる環状の嵌合凹部17Dが設
けられている。そして、該嵌合凹部17Dは、弁体収容
穴17Cに比較して透明管26の肉厚にほぼ等しい寸法
分だけ大径に形成されている。
【0038】ここで、ケーシング14のホース継手部1
6は、図6に示す如く弁体収容穴17Cに比較して小径
に形成され、ホース継手部16の軸線O2 −O2 は弁体
取付部17等の軸線O1 −O1 に対して寸法δだけ下側
に偏心している。そして、ホース継手部16の底面16
A側は、弁体収容穴17Cの底面等と同一面上に位置
し、後述の残液等が発生するのを防ぐ構成となってい
る。
【0039】さらに、ケーシング14の連結フランジ1
5は、内周側が透明管26の外径にほぼ等しい嵌合穴1
5Aとなり、該嵌合穴15A内には透明管26が嵌合さ
れている。そして、連結フランジ15には、嵌合穴15
Aの径方向外側に位置して前記各ボルト挿通穴7A,9
Aに対応する有底のねじ穴15B,15B,…が形成さ
れ、該各ねじ穴15Bには後述する締結ボルト30の先
端側が螺着されるものである。
【0040】22はケーシング14の弁体取付部17内
に回動可能に設けられたバタフライバルブからなる仕切
弁体で、該仕切弁体22は図7、図8に示すように略円
形の弁板により構成され、その上,下両端側には弁軸嵌
合部22A,22Bが一体形成されている。そして、仕
切弁体22の弁軸嵌合部22A,22Bには、図6に示
す如く弁軸20,21が上,下両側から嵌合して取付け
られている。なお、上流側排出弁8の仕切弁体10も、
仕切弁体22とほぼ同様の構成を有しているものであ
る。
【0041】23は弁軸20の突出端側に設けられた操
作レバーで、該操作レバー23は図2等に示す如くケー
シング14の外側をほぼ水平方向に延び、液種検視を行
うオペレータ等によって回動操作されるものである。そ
して、ケーシング14内の仕切弁体22は、操作レバー
23の回動により弁体取付部17の弁体収容穴17C内
で開閉操作され、液種検視室28とホース継手部16と
の間を連通,遮断するものである。
【0042】24は弁体取付部17の弁軸挿嵌穴17B
を下側から閉塞した蓋板で、該蓋板24は図4、図6に
示すように弁体取付部17の下面側にボルト25等を用
いて固着され、弁軸挿嵌穴17B内の弁軸21を抜止め
状態に保持しているものである。
【0043】26は強化ガラス等の透明材料により円筒
体として形成された透明管で、該透明管26はケーシン
グ14内に連結フランジ15側から弁体取付部17の嵌
合凹部17Dに向けて挿嵌され、その先端側は嵌合凹部
17D内にシール部材としての環状パッキン27を介し
て嵌合されている。そして、該環状パッキン27はケー
シング14の弁体取付部17と透明管26との間をシー
ルし、ケーシング14内の油液が外部に漏洩するのを防
止している。
【0044】また、透明管26および環状パッキン27
は弁体収容穴17C(仕切弁体22の外径)にほぼ等し
い内径を有し、その下面側はホース継手部16の底面1
6A、弁体収容穴17Cの底面等と同一面上に位置し、
残液等の発生を防ぐ構成となっている。そして、透明管
26は、仕切弁体22の上流側でケーシング14内に液
種検視室28を形成し、仕切弁体22を閉弁した状態で
は液種検視室28内に収容した油液の種類を、覗窓19
の外側から目視により検査するものである。
【0045】29は上流側排出弁8の弁筒9とケーシン
グ14の連結フランジ15との間に配設したシール部材
としての環状パッキンで、該環状パッキン29は環状フ
ランジ7と上流側排出弁8の弁筒9との間に設けた環状
パッキン12と同様に形成され、透明管26に対応する
内径寸法を有している。そして、環状パッキン29は弁
筒9と透明管26との間をシ−ルすると共に、弁筒9と
連結フランジ15との間をシールするものである。
【0046】30,30,…はケーシング14の連結フ
ランジ15を液体排出管6に連結する複数の締結ボル
、該各締結ボルト30は、図10に示す環状フランジ
7の各ボルト挿通穴7Aと弁筒9の各ボルト挿通穴9A
とにそれぞれ挿通され、先端側が連結フランジ15のね
じ穴15Bに螺着されている。そして、各締結ボルト3
0により排出管部6Aの環状フランジ7には、上流側排
出弁8の弁筒9と液種検視式排出弁13の連結フランジ
15とが一体的に結合されている。
【0047】次に、31,31,…は図1に示す如くタ
ンク2の上部2C側に設けられた空気導入弁で、該各空
気導入弁31は各油室3毎に配設され、プッシュロッド
32等を介して下側の底弁4と連結されている。そし
て、各空気導入弁31は、底弁4の開弁時にプッシュロ
ッド32を介して開弁され、各油室3内の圧力変動を抑
える構成となっている。
【0048】即ち、タンク2の底部2B側で底弁4を開
いたときには、空気導入弁31がほぼ同時に開弁するた
め、対応する油室3内に空気の流入を許すことができ、
この油室3内が負圧状態となるのを防止できると共に、
油室3内の油液が排出ポート5を通じて液体排出管6側
へと円滑に排出されるのを補償できるものである。
【0049】さらに、33はガソリン給油所等に設けら
れた積卸ホースとしての給油ホースを示し、該給油ホー
ス33の一端側には液種検視式排出弁13のホース継手
部16にワンタッチで接続されるカップリング33A等
が設けられている。そして、給油ホース33の他端側は
給油所の地下タンク(図示せず)等に接続され、タンク
ローリ車で運搬されてきた油液を地下タンク内へと積卸
すものである。
【0050】本実施の形態によるタンクローリ車用液体
排出装置は上述の如き構成を有するもので、タンク2の
油室3内から油液を排出して給油所の地下タンクに対す
る給油作業を行う場合には、給油ホース33のカップリ
ング33Aを液種検視式排出弁13のホース継手部16
に接続する。
【0051】次に、この状態で上流側排出弁8の仕切弁
体10を閉弁位置に回動すると共に、液種検視式排出弁
13の仕切弁体22も閉弁位置に回動しておく。そし
て、タンクローリ車のタンク2内に設けた複数の油室
3,3,…のうち、特定の油液(例えばレギュラーガソ
リン)を収容した油室3の底弁4を開き、この油室3か
ら排出ポート5を介して液体排出管6の排出管部6A側
へと上流側排出弁8の位置まで油液を導出させる。
【0052】そして、この段階で上流側排出弁8の仕切
弁体10を僅かに開くことにより、液種検視式排出弁1
3のケーシング14側に油液を排出させ、液種検視室2
8内に導入される油液の流量を上流側排出弁8で調節す
る。そして、液種検視室28内の油液量が所要量に達す
ると、この段階で上流側排出弁8の仕切弁体10を再び
閉弁させ、上流側排出弁8の仕切弁体10と液種検視式
排出弁13の仕切弁体22との間で液種検視室28内に
油液を一時的に滞留させる。
【0053】これにより、タンク2の油室3側から液体
排出管6を通じて一度に多量の油液が液種検視室28に
流込むのを抑えることができ、透明管26(液種検視室
28)内での急激な圧力変動等を抑制できると共に、透
明管26内で油液が撹拌されて多量の気泡が発生する等
の不具合をなくすことができる。
【0054】次に、この状態で給油作業者であるオペレ
ータは覗窓19の外側から液種検視室28内を覗くこと
により、排出対象の油液がどのような種類の油液である
か、例えばレギュラーガソリンであるか否かを目視で検
査する。そして、排出対象の油液が給油所の地下タンク
内に収容した油液の種類と一致していることを確認した
段階で、オペレータは上流側排出弁8の仕切弁体10と
液種検視式排出弁13の仕切弁体22とを開弁させる。
【0055】これにより、タンクローリ車の油室3から
排出される油液を、液種検視を完了した状態で液種検視
式排出弁13のホース継手部16側から給油ホース33
を通じて地下タンク側へと積卸すことができ、油液の排
出制御を安全にかつ効率的に行うことが可能となる。
【0056】かくして、本実施の形態によれば、タンク
ローリ車のタンク2から油液を排出する液体排出管6の
先端側に上流側排出弁8と液種検視式排出弁13とを直
列に配設し、液種検視式排出弁13のケーシング14に
は連結フランジ15と弁体取付部17との間に補強枠部
18を設けると共に、ケーシング14内には連結フラン
ジ15側から弁体取付部17に向け透明管26を挿嵌し
て設け、該透明管26を補強枠部18内で軸方向に延ば
すことにより、該補強枠部18の外側から油液の種類を
検視するための液種検視室28をケーシング14内に形
成する構成としている。
【0057】このため、液種検視式排出弁13のケーシ
ング14内に単一の透明管26を挿嵌して設けるだけ
で、ケーシング14内に液種検視室28を形成でき、ケ
ーシング14内に透明管26を位置決めするために止め
金具等を特別に設ける必要がなく、部品点数を少なくし
て、組立時の作業性を向上させることができる。
【0058】また、ケーシング14内に設けた透明管2
6を補強枠部18等で外側から保護できるから、外部の
障害物等が透明管26に衝突する可能性を小さく減じる
ことができ、透明管26の耐久性、寿命を良好に延ばす
ことができる。そして、透明管26をケーシング14内
に収納することにより、透明管26を短尺の円筒体とし
て形成でき、透明管26の長さを短くしてケーシング1
4の全長を短縮でき、全体を小型化、軽量化することが
できる。
【0059】さらに、透明管26には従来技術のように
ボルト挿通穴等を設ける必要がないので、透明管26の
肉厚を薄くしても十分な強度を確保することができ、強
化ガラス等の材料費を削減して製造コストを低減でき
る。そして、液種検視式排出弁13はケーシング14内
に仕切弁体22と透明管26を組込むだけで構成できる
ので、全体の部品点数を減らすことができ、組立作業を
効率的に行うことができる。
【0060】一方、ケーシング14の補強枠部18を、
連結フランジ15と弁体取付部17との間を軸方向に延
びた3本の延設アーム18A,18A,…によって構成
し、該各延設アーム18Aにより連結フランジ15と弁
体取付部17との間には液種検視室28を外部から覗く
ための3個の覗窓19,19,…を形成している。
【0061】このため、ケーシング14の連結フランジ
15と弁体取付部17との間には、図5に示す如く透明
管26の周囲に角度θ(例えば90〜110度程度)の
広い開口幅をもった3個の覗窓19を形成でき、該覗窓
19を透して液種検視室28内を覗くときの視界を広く
確保できると共に、液種検視室28内に収容された油液
が、例えばレギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽
油または灯油等のいずれの液種であるかを目視によって
良好に検査することができる。
【0062】また、ケーシング14の連結フランジ15
と排出管部6Aの環状フランジ7との間には上流側排出
弁8の弁筒9を挟持状態で設け、上流側排出弁8の仕切
弁体10を開閉操作することにより、ケーシング14の
液種検視室28内に収容する油液量をケーシング14内
の仕切弁体22との間で調整する構成としている。
【0063】このため、タンクローリ車のタンク2内か
ら液体排出管6を通じてケーシング14の液種検視室2
8内に導入される油液の流量を上流側排出弁8で簡単に
調節でき、例えば液種検視室28内で油液が撹拌されて
多量の気泡が発生する等の不具合をなくすことができる
と共に、液種検視室28内での液面変動を早期に抑制で
きる。
【0064】また、液体排出管6の開口端側には環状フ
ランジ7を設け、該環状フランジ7にはケーシング14
の連結フランジ15に向けて軸方向に延び、先端側が該
連結フランジ15の各ねじ穴15Bに螺着される複数本
の締結ボルト30,30,…を設ける構成としているの
で、ケーシング14の連結フランジ15を液体排出管6
の環状フランジ7に上流側排出弁8と共に各締結ボルト
30で締結でき、液種検視式排出弁13全体を液体排出
管6に対して簡単に連結することができる。
【0065】そして、連結フランジ15の各ねじ穴15
Bは有底穴として形成しているので、各締結ボルト30
の先端側が連結フランジ15を越えて透明管26の周囲
等にはみ出すのを抑えることができ、外部から液種検視
室28内を広い視界をもって覗くことが可能となり、締
結ボルト30によって視界が遮られる等の不具合を解消
することができる。
【0066】また、透明管26は仕切弁体22の外径に
対応する内径寸法を有した強化ガラス製の円筒体として
形成し、その軸方向両端側にはケーシング14内に油液
を封止するための環状パッキン27,29を設ける構成
としているので、透明管26の強度を向上でき、外部の
飛び石等に対する耐衝撃性を高めることができる。
【0067】そして、バタフライバルブ等からなる仕切
弁体22が開弁時に透明管26の内周面に接触したり、
干渉したりすることもなく、透明管26と弁体収容穴1
7Cとの間に油液の一部が残液となって残留する等の不
具合もなくすことができる。さらに、環状パッキン2
7,29によって透明管26の両端側を確実にシールで
き、弁筒9、透明管26およびケーシング14(弁体取
付部17)の合わせ面等から液洩れが発生するのを確実
に阻止することができる。
【0068】従って、本実施の形態にあっては、液種検
視式排出弁13の部品点数を減らして組立時の作業性を
向上できると共に、全長を短くでき、全体を小型化しコ
ンパクトに形成することができる。そして、透明管26
等の耐久性を高めて液種検視式排出弁13の寿命を延ば
し、信頼性を確実に向上できる。
【0069】なお、前記実施の形態では、液体排出管6
の環状フランジ7と液種検視式排出弁13の連結フラン
ジ15との間に上流側排出弁8を配設する場合を例に挙
げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例
えば図11に示す変形例のように、液種検視式排出弁1
3の連結フランジ15を、液体排出管6の環状フランジ
7に環状パッキン29を介して衝合させ、複数の締結ボ
ルト40,40,…等を用いて環状フランジ7と連結フ
ランジ15とを直接的に連結する構成としてもよい。そ
して、この場合には部品点数をさらに削減でき、短尺の
締結ボルト40を用いることができる等の効果を奏する
ものである。
【0070】また、前記実施の形態では、ケーシング1
4の補強枠部18を3本の延設アーム18Aにより構成
する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限る
ものではなく、例えば延設アームの本数を2本または4
本以上とする構成にしてもよいものである。
【0071】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、液種検視式排出弁を筒状のケーシング、仕
切弁体および透明管により構成し、ケーシングの一端側
には液体排出管側に連結される連結フランジを設け、他
端側には出荷先の積卸ホースに接続されるホース継手部
を設けると共に、該ホース継手部と連結フランジとの間
には弁体取付部と補強枠部とを一体に設け、前記透明管
はケーシング内に連結フランジ側から弁体取付部に向け
挿嵌して設けることにより、補強枠部の外側から液体の
液種を検視するための液種検視室を前記ケーシング内に
形成する構成としたので、部品点数を減らして組立時の
作業性を向上できると共に、全長を短くして全体を小型
化することができ、透明管等の耐久性を高めて信頼性を
向上できる。
【0072】また、請求項2に記載の発明によると、ケ
ーシングの補強枠部を、連結フランジと弁体取付部との
間を軸方向に延びると共に周方向に間隙をもって配設さ
れた複数本の延設アームにより構成し、該各延設アーム
間の間隙により前記連結フランジと弁体取付部との間に
は液種検視室を外部から覗くための複数の覗窓を形成す
る構成としているので、ケーシングの連結フランジと弁
体取付部との間には透明管の周囲で広い開口幅をもった
覗窓を形成でき、該覗窓を透して液種検視室内を覗くと
きの視界を広く確保できると共に、液種検視室内の液体
がいずれの液種であるかを目視によって良好に検査する
ことができる。
【0073】また、請求項3に記載の発明は、液体排出
管の開口端側には環状フランジを設け、該環状フランジ
とケーシングの連結フランジとの間を、先端側が該連結
フランジに螺着される複数本のボルトにより締結する構
成としているため、ケーシングの連結フランジを液体排
出管の環状フランジに複数本のボルトで締結でき、ケー
シング全体を液体排出管に対して簡単に連結することが
できる。そして、各ボルトの先端側等が透明管の周囲等
にはみ出すのを抑え、外部から液種検視室内を広い視界
をもって覗くことができる。
【0074】また、請求項4に記載の発明は、ケーシン
グの連結フランジと液体排出管との間に、液種検視室内
に液体を収容するため仕切弁体とは別個の上流側排出弁
を設ける構成としているため、タンクローリ車のタンク
内から液体排出管を通じてケーシングの液種検視室内に
導入される液体の流量を上流側排出弁で適宜に調節する
ことができ、一度に多量の液体が液種検視室に流込むの
を抑え、透明管内での急激な圧力変動等を抑制できると
共に、例えば液種検視室内で液体が撹拌されて多量の気
泡が発生する等の不具合をなくすことができ、液種検視
室内での液面変動を早期に抑制できる。
【0075】また、請求項5に記載の発明は、液体排出
管の開口端側には環状フランジを設け、上流側排出弁は
該環状フランジとケーシングの連結フランジとの間に複
数本のボルトにより締結し、該各ボルトの先端側を前記
連結フランジに螺着する構成としているため、上流側排
出弁をケーシングの連結フランジと液体排出管の環状フ
ランジとの間に複数本のボルトを用いて締結でき、上流
側排出弁と液種検視式排出弁とを液体排出管に対して簡
単に連結することができる。そして、各ボルトの先端側
等が透明管の周囲等にはみ出すのを抑え、外部から液種
検視室内を広い視界をもって覗くことができる。
【0076】さらに、請求項6に記載の発明によると、
透明管は仕切弁体の外径にほぼ等しい内径寸法を有した
透明材料による円筒体からなり、ケーシングの弁体取付
部と透明管の先端との間にはシール部材を設ける構成と
しているので、例えばバタフライバルブ等からなる仕切
弁体が開弁時に透明管の内周面に接触、干渉することも
なく、透明管と弁体取付部との間に残液が発生する等の
不具合もなくすことができる。また、シール部材によっ
て透明管の先端側を確実にシールすることができ、ケー
シングの弁体取付部と透明管との合わせ面等から液洩れ
が発生するのを確実に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるタンクローリ車用液
体排出装置をタンクローリ車と共に示す全体図である。
【図2】図1中の上流側排出弁および液種検視式排出弁
等を拡大して示す斜視図である。
【図3】図2中の上流側排出弁および液種検視式排出弁
等を拡大して示す縦断面図である。
【図4】液種検視式排出弁のホース継手部等を示す図3
の右側面図である。
【図5】ケーシングの各延設アーム、透明管および液種
検視室等を示す図3中の矢示V−V方向からみた断面図
である。
【図6】図3中の液種検視式排出弁を拡大して示す縦断
面図である。
【図7】図6中の仕切弁体を拡大して示す正面図であ
る。
【図8】仕切弁体を示す図7中の矢示VIII−VIII方向か
らみた断面図である。
【図9】液種検視式排出弁のケーシング内に透明管を挿
嵌する状態を示す分解斜視図である。
【図10】液体排出管に対して上流側排出弁および液種
検視式排出弁を連結する状態を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の変形例による液体排出管と液種検視
式排出弁を示す図3と同様位置での縦断面図である。
【符号の説明】
1 車体(タンクローリ車) 2 タンク 3 油室 4 底弁 5 排出ポート 6 液体排出管 7 環状フランジ 8 上流側排出弁 9 弁筒 13 液種検視式排出弁 14 ケーシング 15 連結フランジ 16 ホース継手部 17 弁体取付部 17C 弁体収容穴 18 補強枠部 18A 延設アーム 19 覗窓 22 仕切弁体 23 操作レバー 26 透明管 27 環状パッキン(シール部材) 28 液種検視室 30,40 締結ボルト 33 給油ホース(積卸ホース)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−56200(JP,U) 実開 平6−61800(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67D 5/00 - 5/32 B60P 3/22 B65D 88/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクローリ車のタンクから液体を排出
    するため該タンクの下部側に設けられた液体排出管と、
    該液体排出管から導かれる液体の液種を検視して出荷先
    に対する液体の積卸しを行うため、積卸ホースと該液体
    排出管との間に設けられた液種検視式排出弁とからなる
    タンクローリ車用液体排出装置において、 前記液種検視式排出弁は、 長さ方向の一端側が前記液体排出管側に連結される連結
    フランジになると共に他端側が前記積卸ホースに接続さ
    れるホース継手部となり、該ホース継手部と連結フラン
    ジとの間に弁体取付部と補強枠部とが一体に設けられ
    状のケーシングと、 該ケーシングの補強枠部とホース継手部との間に位置し
    て前記弁体取付部内に回動可能に設けられ、外部から開
    閉操作されることにより前記ホース継手部を前記液体排
    出管側に対して連通,遮断する仕切弁体と、 前記連結フランジ側から弁体取付部に向けて前記ケーシ
    ング内に挿嵌され前記補強枠部内を軸方向に延び、内部
    に前記補強枠部の外側から液体の液種を検視する液種検
    視室が形成された透明管とにより構成したことを特徴と
    するタンクローリ車用液体排出装置。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングの補強枠部は、前記連結
    フランジと弁体取付部との間を軸方向に延びると共に周
    方向に間隙をもって配設された複数本の延設アームから
    なり、該各延設アーム間の間隙は前記連結フランジと弁
    体取付部との間に前記液種検視室を外部から覗くための
    複数の覗窓を形成する構成としてなる請求項1に記載の
    タンクローリ車用液体排出装置。
  3. 【請求項3】 前記液体排出管の開口端側には環状フラ
    ンジを設け、該環状フランジと前記ケーシングの連結フ
    ランジとの間は先端側が該連結フランジに螺着される複
    数本のボルトによって締結する構成としてなる請求項1
    または2に記載のタンクローリ車用液体排出装置。
  4. 【請求項4】 前記ケーシングの連結フランジと液体排
    出管との間には、前記ケーシングの液種検視室内に液体
    を収容するため前記仕切弁体とは別個に上流側排出弁を
    設ける構成としてなる請求項1または2に記載のタンク
    ローリ車用液体排出装置。
  5. 【請求項5】 前記液体排出管の開口端側には環状フラ
    ンジを設け、前記上流側排出弁は該環状フランジと前記
    ケーシングの連結フランジとの間に複数本のボルトによ
    って締結し、該各ボルトの先端側は前記連結フランジに
    螺着する構成としてなる請求項4に記載のタンクローリ
    車用液体排出装置。
  6. 【請求項6】 前記透明管は前記仕切弁体の外径にほぼ
    等しい内径寸法を有した透明材料による円筒体からな
    り、前記ケーシングの弁体取付部と透明管の先端との間
    にはシール部材を設ける構成としてなる請求項1,2,
    3,4または5に記載のタンクローリ車用液体排出装
    置。
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