JP3084184U - 放熱装置のフィンの成形構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 放熱装置のフィン同士が円環状または円弧状
を呈する異なる形状の放熱ベースと電気発熱素子の表面
に固着出来、使用には大きい便利性を有する放熱装置の
フィンの成形構造を提供する。 【解決手段】 放熱装置のフィンの成形構造であって、
前記フィン１０は金属片１１をプレス加工して製造され
るものであり、当該金属片には本体１２を有し、当該本
体に折り曲げ辺部１３が連接形成され、当該折り曲げ辺
部が扇状を呈し、即ち、当該折り曲げ辺部の対向しあう
両端部が異なる幅を有するように形成され、当該金属片
同士を円環状または円弧状に組み立てられることを特徴
とする放熱装置のフィンの成形構造を提供する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は放熱装置のフィンの成形構造に係るものであり、特にフィンの折り曲 げ辺部を扇状に設計し、円環状または円弧状のフィン同士構造を構成出来るよう にし、フィン同士を円環状または円弧状を呈する放熱ベース及び電気発熱素子に 組み立てられるようにすることを特徴とする放熱装置のフィンの成形構造に係る ものである。

【０００２】

【従来の技術】

コンピュータ産業の快速的な発展に従って、マイクロプロセッサなどのチップ のような電気発熱素子の発熱量がますます多くなり、且つサイズもますます小型 化されるようにし、これらの密集的な熱エネルギーを効果的にシステム外部に発 散させ、電気発熱素子を許可温度下で作動させるために、普段、面積の大きいほ うの放熱装置を電気発熱素子の表面に付着し、放熱に協力し、電気発熱素子の作 業と使用寿命を効果的に掌握できるように努力している。

【０００３】 現在、よく使用される放熱装置にはアルミニウム詰め込み型タイプとダイカス トタイプと折り畳みタイプなどの三種類があり、アルミニウム詰め込み型タイプ とダイカストタイプの放熱装置の製造は機械加工の能力の制限によりその密度（ 単位面積のトータル放熱面積）には限度があり、そのため、発熱量がますます多 くなる電気発熱素子に用いられる場合、その体積と重量がそのことにしたがって 増加するようになり、折り畳みタイプの放熱装置の場合では高い密度を有するよ うになることができ、そのため、ますますアルミニウム詰め込み型タイプとダイ カストタイプの放熱装置を取り替える趨勢を呈している。

【０００４】 図１に示すように、従来の折り畳みタイプの放熱装置のフィン１０ａは機械プ レス加工の方式によって複数の金属片同士１１ａを所定の寸法になるようにプレ ス加工し、これらの金属片同士１１ａは銅またはアルミニウム等の金属材料から なり、これらの金属片同士１１ａがコ字形（またはＬ字形やＩ字形）を呈し、長 方形を呈する本体１２ａを含み、本体１２ａの両側に平行状態を呈する折り曲げ 辺部１３ａを連接形成し、これらの金属片同士１１ａは本体１２ａの一側の折り 曲げ辺部１３ａを利用してゲル粘着または溶接などの方式によって銅またはアル ミニウムなどの材料からなる放熱ベース（図示せず）に固着し、また当該放熱ベ ースを電気発熱素子の表面に付着し、放熱の役割を果たす。

【０００５】 しかしながら、前記従来の放熱装置のフィン同士１０ａが単に長方体になるよ うに組み立てられ、また、現在のマーケットでは商品がたくさんあり、消費者の 選択がそれぞれ異なり、そのため、放熱ベースと電気発熱素子の形状はもう長方 形に制限するものではなく、放熱ベースと電気発熱素子が円環状または円弧状に 形成される可能性もあり、このような場合では、従来のフィン構造が既にマーケ ットのニーズを満足出来なくなり、異なる形状の放熱ベースと電気発熱素子に付 着出来なくなり、使用には大した制限を受けている。

【０００６】 そのため、前記から分かるように、前記の従来の放熱フィンの構造は実際の使 用において明らかにその不便さと欠陥を有し、改善される必要がある。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、フィン同士が円環状または円弧状を呈する異なる形状の放熱ベース と電気発熱素子の表面に固着出来、使用には大きい便利性を有する放熱装置のフ ィンの成形構造を提供することをその主要な目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を図るために、本考案は、放熱装置のフィンの成形構造であって、 前記フィンは金属片をプレス加工して製造されるものであり、当該金属片には本 体を有し、当該本体に折り曲げ辺部が連接形成され、当該折り曲げ辺部が扇状を 呈し、即ち、当該折り曲げ辺部の対向しあう両端部が異なる幅を有するように形 成され、当該金属片同士を円環状または円弧状に組み立てられることを特徴とす る放熱装置のフィンの成形構造を提供する。

【０００９】 以下に添付図面を参照しながら本考案の好適な実施の形態を詳細に説明するが 、それらの構造は単に本考案の一部の実施例に過ぎず、本考案をそれらの構造に 狭義的に制限するものではない。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図２と図３と図４に示すように、本考案は放熱装置のフィンの成形構造を提供 するものであり、フィン１０は機械プレス加工によって複数枚の金属片１１を所 定の寸法になるようにプレス加工成形し、金属片１１は銅やアルミニウムなどの 導熱性の好ましい材料よりなり、金属片１１がコ字形にプレス加工され、金属片 １１もＬ字形やＩ字形や他の形状にプレス加工成形出来、金属片１１には本体１ ２を含み、本体１２の上下両側にそれぞれ折り曲げ辺部１３が連接形成され、折 り曲げ辺部１３と本体１と直交し、且つ両折り曲げ辺部１３が平行状態を呈する 。

【００１１】 本考案は主に金属片１１の折り曲げ辺部１３を扇状になるように設計し、折り 曲げ辺部１３の対向しあう第１端１４と第２端１５とが異なる幅を有し、即ち、 第１端１４の幅が第２端１５の幅より大きく形成され、折り曲げ辺部１３を扇状 に形成させ、折り曲げ辺部１３の他の側にそれぞれ本体１２と平行する寄せ付け 部１７が形成され、前記の構成によって本考案の放熱装置のフィンの成形構造を 形成する。

【００１２】 金属片同士１１が寄せ付け部１７によって寄せ付けられ、また、本体１２の一 側の折り曲げ辺部１３をゲル粘着または溶接などの方式によって銅またはアルミ ニウムなどの材料よりなる円形を呈する放熱ベース２０に結合し、このことによ って放熱装置を構成し、放熱ベース２０を電気発熱素子の表面に付着することに 利し、放熱に協力する。また、図７に示すように、放熱ベース２０に凹槽を形成 して金属片同士１１を収納するようにしてもよい。

【００１３】 本考案は放熱装置のフィンを構成する金属片１１の折り曲げ辺部１３を扇状に なるように設計し、そのため、金属片同士１１を円環状に組み立てられ、円環状 の放熱ベース２０（図２参照）に結合出来、また、金属片同士１１を円弧状に組 み立てられ、円弧状を呈する放熱ベース（図５と図６参照）２０に結合出来る。 そのため、本考案のフィンの特殊な設計によってフィンを円環状または円弧状に 組み立てられるようにし、そのため、それらの形状の放熱ベースまたは電気発熱 素子に組み立てられるようになり、使用には柔軟性を有する。

【００１４】

【考案の効果】

前記のように、本考案は従来の放熱装置のフィンの成形構造の円環状や円弧状 などの放熱ベースや電気発熱素子に利用出来ない課題を解消し、使用には柔軟性 を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の放熱装置を示す斜視図である。

【図２】本考案の放熱装置を示す斜視図である。

【図３】本考案の放熱装置を示す分解斜視図である。

【図４】本考案の放熱装置の単一のフィンを示す斜視図
である。

【図５】本考案の放熱装置の他の実施例を示す斜視図で
ある。

【図６】本考案の放熱装置のまたの他の実施例を示す斜
視図である。

【図７】本考案の放熱装置のまたの他の実施例を示す分
解斜視図である。

【符号の説明】

１０ フィン １１ 金属片 １２ 本体 １３ 折り曲げ辺部 １４ 第１端 １５ 第２端 １７ 寄せ付け部 ２０ 放熱ベース ２１ 凹槽

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 放熱装置のフィンの成形構造であって、
   前記フィンは金属片をプレス加工して製造されるもので
   あり、当該金属片には本体を有し、当該本体に折り曲げ
   辺部が連接形成され、当該折り曲げ辺部が扇状を呈し、
   即ち、当該折り曲げ辺部の対向しあう両端部が異なる幅
   を有するように形成されてなることを特徴とする放熱装
   置のフィンの成形構造。
2. 【請求項２】 前記折り曲げ辺部が前記本体の上下両側
   に連接形成されてなることを特徴とする請求項１に記載
   の放熱装置のフィンの成形構造。
3. 【請求項３】 前記折り曲げ辺部と前記本体とが直交す
   ることを特徴とする請求項１に記載の放熱装置のフィン
   の成形構造。
4. 【請求項４】 前記折り曲げ辺部の一側に前記本体と平
   行する寄せ付け部が形成され、金属片同士が当該寄せ付
   け部によって寄せ付けられることができるように構成し
   たことを特徴とする請求項１に記載の放熱装置のフィン
   の成形構造。
5. 【請求項５】 前記折り曲げ辺部がゲル粘着または溶接
   の方式によって放熱ベースに結合されることを特徴とす
   る請求項１に記載の放熱装置のフィンの成形構造。