JP3084016U - 無菌濃縮冷海水製造装置 - Google Patents

無菌濃縮冷海水製造装置

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JP3084016U JP2001005272U JP2001005272U JP3084016U JP 3084016 U JP3084016 U JP 3084016U JP 2001005272 U JP2001005272 U JP 2001005272U JP 2001005272 U JP2001005272 U JP 2001005272U JP 3084016 U JP3084016 U JP 3084016U
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seawater
concentrated
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fresh water
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節夫 山本
陸晴 中西
常夫 西原
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Nitto Seimo Co Ltd
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Nitto Seimo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体をコンパクトにするとともに、製造後も
その品質を保持し、二次汚染を防止しながら製造水を貯
蔵することのできる無菌濃縮冷海水製造装置を提供す
る。 【解決手段】 天然海水をまず粗濾過13、精密濾過1
4の2段階の濾過に加え、限外濾過膜(UF膜)15に
より精製する。この精製海水を逆浸透膜(RO/スパイ
ラル膜)18を用いて濃縮する。濃縮精製海水は、冷却
部21において冷却し、一旦貯蔵タンク22に保持する
とともに、そこから連続的又は間欠的に殺菌部24に循
環させ、冷海水紫外線流水殺菌装置等を用いて殺菌す
る。また、同様に前記冷却部21にも送り、そこで冷却
することにより低温状態を保持する。逆浸透膜18で海
水濃縮時に生成される清水は清水貯蔵タンク31に貯蔵
し、上記同様に連続的又は間欠的に殺菌部33に循環さ
せて継続的な殺菌を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、船上、海浜又は内陸において海産魚介類を扱う際に利用される無菌 濃縮冷海水を製造するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
海産魚介類を扱う場合には、一般に海水(無菌精製冷海水)が使用されるが、 魚介類の寄生虫除去、洗浄或いは栄養分付加/保持、更には有害物質の付着・侵 入防止のために、塩分濃度を高めた濃縮海水が使用されることがある。近年、魚 介類の品質向上に対する要望が強いことから、濃縮海水、特に無菌濃縮冷海水に 対する要望が増大しつつある。
【0003】 無菌濃縮冷海水を製造するため、従来は、天然海水を粗濾過、精密濾過した後 、逆浸透膜により塩分濃縮を行い、冷却及び殺菌を行うという方法がとられてい た。粗濾過では天然海水中の藻や浮遊物等の最終的に約20μm以上の異物を除去 し、精密濾過では限外濾過膜(UF膜=Ultra Filter)を用いて細菌まで除去す る。逆浸透膜工程では、逆浸透膜(RO膜=Reverse Osmosis)を用いて海水を濃 縮する。このとき、副産物として清水も生成される。その後、濃縮海水は一般の 冷却器により冷却され、冷海水紫外線流水殺菌装置等により殺菌される。濃縮海 水は、目的に応じて各種塩分濃度のものが要求されるため、通常は、高濃度の濃 縮海水を製造しておき、それを清水で目的濃度となるまで希釈して、或いは塩分 を追加して更に高濃度にして使用する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の方法では、上記各処理は別個の装置により行われ、各装置はそれぞれ別 個に配置されて独立に操業されていた。このため、全体として広い設置面積が必 要であり、小規模な魚介類取り扱い業者等の無菌濃縮冷海水利用者では自らの施 設内にこれを設けることは困難であった。また、このようにして製造された濃縮 冷海水は、短時間内にこれを使用しないと温度が上昇し、塩分濃度が高いとはい え、一部の塩分に強い菌が繁殖して、使用できなくなるという問題がある。
【0005】 本考案はこのような課題を解決するために成されたものであり、その目的とす るところは、全体をコンパクトにするとともに、製造後もその品質を保持し、二 次汚染を防止しながら製造水を貯蔵することのできる無菌濃縮冷海水製造装置を 提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本考案に係る無菌濃縮冷海水製造装置は、 a)海水から雑菌等の不要物を除去するための濾過部と、 b)濾過された海水を濃縮する濃縮部と、 c)濃縮海水を冷却する冷却部と、 d)冷却された海水を保持する貯蔵タンクと、 e)貯蔵タンク内の海水を殺菌する殺菌部と、 を備えることを特徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
天然海水は、まず濾過部において雑菌等の不要物が除去される。濾過部におい ては、粗濾過と精密濾過のように、2段階又は3段階以上に分離して濾過するよ うにしてもよい。濾過された精製海水は、濃縮部において濃縮される。濃縮海水 の塩分濃度は、5.5%前後とする。濃縮方法としては、逆浸透膜(RO/スパイラ ル膜)を使用するのが一般的である。このとき、副産物として清水が生成される 。
【0008】 濃縮された海水は、冷却部において冷却される。このときの冷却温度は、製造 される海水の使用目的に応じて適宜設定されるが、通常は0〜15℃程度である。
【0009】 冷却された濃縮海水は一旦貯蔵タンクに保持されるとともに、殺菌部に送給さ れる。殺菌部では、冷海水紫外線流水殺菌装置等を用いて殺菌が行われる。殺菌 された濃縮海水は、貯蔵タンクに戻される。また、貯蔵タンク内の濃縮海水は放 置しておくと徐々に温度が上昇するため、連続的又は間欠的に前記冷却部にも送 られ、そこで冷却される。これらにより、貯蔵タンク内の濃縮海水の無菌状態及 び低温状態が維持される。
【0010】 濃縮部で生成された清水についても、有効利用のために、清水貯蔵タンクを設 けてそこに貯蔵しておくことが望ましい。また、上記同様に殺菌部を設け、そこ に連続的又は間欠的に循環して殺菌を継続して行うことが望ましい。
【0011】
【考案の効果】
濾過部において適切な濾過装置或いは濾過膜を選定することにより、微粒子や 細菌等の有害物質を除去しつつ、ミネラル等の天然海水中の有用成分だけを通過 させることが可能である。従って、本考案に係る装置により、有用天然成分を豊 富に含んだ無菌でかつ何も加えたり変質させたりしない精製された良質の濃縮冷 海水を、省スペース・コンパクト型設備で製造することが可能となる。また、そ のような高品質を長時間維持することができるため、中小規模の魚介類取り扱い 業者等も容易にそのような高品質の海水を利用することができるようになる。
【0012】 本考案に係る装置により製造される無菌濃縮冷海水は、天然の海水から有害有 機物や各種雑菌を取り除いた天然の有効成分をそのまま保持し、濃縮された海水 であるため、たとえば水産物の寄生虫除去、殺菌、洗浄或いは栄養分付加/保持 、更には有害物質の付着・侵入防止などへの使用あるいはその他の用途において も有用で、その品質・鮮度維持にまた汚染拡散防止にも大いに役立つ。 また、副産物として生成される清水も、上記濃縮海水の目的濃度への希釈や、 洗浄等に有効に利用することができる。
【0013】
【実施例】
図1は本考案の一実施例である無菌濃縮冷海水製造装置の処理工程を表したフ ローチャートで、図2及び図3はその具体的な構成を示す平面図及び正面図であ る。これらの図面により、以下、本考案の実施例を説明する。
【0014】 本実施例の装置10は主に、第1プレフィルター13、第2プレフィルター1 4、UF膜モジュール15、ROポンプ17、RO膜モジュール18、冷却装置 21及び運転制御盤40がコンパクトに一体化した装置と、別に設置する原水タ ンク11、原水供給ポンプ12,精製海水タンク16、濃縮海水受槽19、濃縮 冷海水タンク22、清水タンク31,冷海水紫外線流水殺菌装置24・33と濃 縮海水送水ポンプ20、濃縮冷海水循環ポンプ23、濃縮冷海水供給ポンプ25 、清水供給ポンプ32からなる。なお、冷却装置21には冷凍機使用の直膨方式 冷却ユニットを使用するのが望ましく、その場合、図3に示すように冷却装置2 1には圧縮機211、エバポレータ212及び制御盤213が含まれる。
【0015】 この装置を用いて濃縮冷海水を生産するには、まず、原水タンク11に受け入 れられている天然海水を原水供給ポンプ12によって第1プレフィルター13に 送水し、海水中の藻や浮遊物等を除去して第2プレフィルター14に送る。ここ では更に有害・不要物の微粒子などを除去してUF膜への負荷を軽減したのち、 UF膜モジュール15に送る。ここで大腸菌などの各種細菌・ウイルス等をも透 過させない濾過膜特性を利用してこれらを分離し、透過水は精製海水タンク16 に流入する。
【0016】 次の濃縮工程では、精密濾過されて有用な成分のみを含んだ精製海水タンク1 6の海水をROポンプ17でRO膜モジュール18に圧送し、所要の分離効率運 転を行って濃縮海水と清水に分離する。
【0017】 濃縮海水受槽19に受け入れた濃縮海水は、濃縮海水送水ポンプ20により冷 却装置21を通して冷却したのち、濃縮冷海水タンク22に入れる。濃縮冷海水 タンク22に貯蔵されている濃縮冷海水は、温度を常時一定に保つため、濃縮冷 海水循環ポンプ23によって冷却装置21に送り冷却し、再び濃縮冷海水タンク 22に戻す自動温調運転をする。
【0018】 濃縮冷海水タンク22の外面には断熱施工を施して、吸熱を遮断する。また、 循環水を、二次汚染防止の目的で冷海水紫外線流水殺菌装置24に通して連続殺 菌処理を行い、貯蔵濃縮冷海水を無菌状態に維持する。
【0019】 一方、RO膜モジュール18で精製された飲料水レベルの清水は、清水タンク 31に受け入れられる。清水もまた二次汚染防止の目的でポンプ32により冷海 水紫外線流水殺菌装置33に連続循環して常時殺菌処理を行う。
【0020】 図2に、限外濾過膜(UF膜)装置と逆浸透膜(RO膜)装置および冷却装置 をコンパクトに一体化して組み立てた概略構成を示す。このように、限外濾過膜 装置と逆浸透膜装置および冷却装置が一体化したコンパクトな設備を使用するこ とにより、装置の設置面積が大幅に減って作業スペースが拡大する。また個々の 装置をそれぞれ設置する場合の現地工事作業量を大幅に減らすことができ、省力 化できるとともに、輸送コストも節減できる。
【0021】 また、生産された濃縮冷海水は、天然の有用な塩分・ミネラル等を豊富に含ん だ無菌でかつ何も加えたり変質させたりしていない精製された冷海水であり、用 途によって濃度調節を行い、たとえば水産物の寄生虫除去・洗浄あるいは栄養分 付加/保持、また有害物質の付着・侵入防止などに有効でその品質鮮度維持に大 いに寄与する。また更に濃縮して含有成分の有効活用のために原料水として利用 できる。
【0022】 一方、同時に得られる清水は、高価な上水に代わるものとして、また水不足対 策として有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例である無菌濃縮冷海水製造
装置の処理工程を表したフローチャート。
【図2】 上記無菌濃縮冷海水製造装置の具体的構成を
示す平面図。
【図3】 同正面図。
【符号の説明】
10…無菌濃縮冷海水製造装置 11…原水タンク 12…原水供給ポンプ 13…第1プレフィルター 14…第2プレフィルター 15…UF膜モジュール 16…精製海水タンク 17…ROポンプ 18…RO膜モジュール 19…濃縮海水受槽 20…濃縮海水送水ポンプ 21…冷却装置 211…ポンプ 212…圧縮機 213…エバポレータ 214…制御盤 22…濃縮冷海水タンク 23…濃縮冷海水循環ポンプ 24…冷海水紫外線流水殺菌装置 25…濃縮冷海水供給ポンプ 31…清水タンク 32…清水供給ポンプ 33…冷海水紫外線流水殺菌装置 40…運転制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中西 陸晴 東京都港区新橋二丁目20番15−701号 日 東製網株式会社内 (72)考案者 西原 常夫 京都府京都市南区西九条東島町17番地の3 株式会社三央内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)海水から雑菌等の不要物を除去するた
    めの濾過部と、 b)濾過された海水を濃縮する濃縮部と、 c)濃縮海水を冷却する冷却部と、 d)冷却された海水を保持する貯蔵タンクと、 e)貯蔵タンク内の海水を殺菌する殺菌部と、 を備えることを特徴とする無菌濃縮冷海水製造装置。
  2. 【請求項2】 更に、e)上記濃縮部で生成された清水を
    保持する清水貯蔵タンクと、f)清水貯蔵タンク内の清水
    を殺菌する清水殺菌部と、を有することを特徴とする請
    求項1記載の無菌濃縮冷海水製造装置。
JP2001005272U 2001-08-09 2001-08-09 無菌濃縮冷海水製造装置 Expired - Lifetime JP3084016U (ja)

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