JP3083970U - 折り畳みベッドの折り畳み補助構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】見た目に美しく、コストを抑えた折り畳みベッ
ドの折り畳み補助構造を提供する。 【解決手段】中桿１０上に主枢部４２と副枢部４２０、
及び同方向に延伸するばね１６、並びに両端より下方に
延伸する脚桿１１を設け、該主枢部４２に主フレーム２
０を、また該副枢部１０１に副フレーム３０をそれぞれ
枢設し、該脚桿１１には該中桿１０と垂直な二つの主固
定滑車１３a，b、並びに該脚桿のもう一端には該中桿１
０と平行な二つの副固定滑車１４a，bを枢設し、該ばね
１６の一端に二本のロープ１５a，bを固定し、その内一
本のロープ１５aは一組の主，副固定滑車１３a，１４a
を回って該副フレーム３０に固定され、もう一本のロー
プ１５bはもう一組の主，副固定滑車１３b，１４bを回
って該主フレーム２０に固定されるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は折り畳みベッドの折り畳み補助構造に係り、主に中桿に沿ったばね、 また該中桿上に枢設置された二組の主，副固定滑車の構造により、該ばねの一端 にもう置けられた主，副フレームに固定された二本のロープ、及び該中桿に隠さ れているばねの作用により、該主，副フレームを引っ張る力を提供して折り畳み の補助力を提供するものに関わる。

【０００２】

【従来の技術】

公知構造の折り畳みベッドにおいては、図５に示すように、主に中桿４０上に 主枢部４２，副枢部４２０が設けられ、更に該中桿４０両端に下方に延伸する脚 桿４１が設けられている。該主枢部４２には主フレーム４３が枢設されており、 また該副枢部４２０には副フレーム４４が枢設されており、更に該主フレーム４ ３，副フレーム４４底部にはそれぞれキャスター座４５，４６が枢設されて完全 な折り畳みベッドと成っている。 上述の構造中、折り畳みベッドを使用しない時に簡単に折り畳めるよう、該主 フレーム４３と該中桿４０との間はばね４７によって連結されており、並びに該 副フレーム４４と該中桿４０の間はばね４８が設置されて連結されており、該ば ね４７，４８の引っ張る力によって、使用者が該主フレーム４３，副フレーム４ ４中央個所を持ち上げる際、該主フレーム４３，副フレーム４４が該中桿４０を 中心として相対して適当な狭角を形成するようにし、該４７，４８がその弾力に よって補助力を提供して該主フレーム４３，副フレーム４４を相対して折り合わ せて折り畳みを補助する効果を提供する役割を果たしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし上述のような公知構造のものにおいて、特に該ばねを使用しており、且 つ該ばねが主，副フレームの外側に位置していることより、見た目に美しくない こと、更にはばねの個数が全体の構造に対して二つ必要であることより、必然的 にコストが高くなっていること等が欠点となっている。 そこで、見た目に美しく、コストを抑えた折り畳みベッドの折り畳み補助構造 を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

中桿上に主枢部と副枢部、及び同方向に延伸するばねを設け、該中桿両端には 下方に延伸する脚桿を設け、該主枢部には主フレームを枢設し、また該副枢部に は副フレームを枢設する。 該脚桿には該中桿と垂直な二つの主固定滑車を枢設し、また該脚桿のもう一端 には該中桿と平行な二つの副固定滑車を枢設し、該ばねの一端に二本のロープを 固定し、その内一本のロープは一組の主，副固定滑車を回って該主フレームに固 定され、もう一本のロープはもう一組の主，副固定滑車を回って該副フレームに 固定する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１，２に示すように、本考案は主に中桿１０上に主枢部１００と副枢部１ ０１とが設けられ、また該中桿１０両端下方より延伸した脚桿１１を具有し、該 主枢部１００においては該主フレーム２０を枢設しており、また該副枢部１０１ においては該副フレーム３０を枢設しており、更に該主フレーム２０，副フレー ム３０底部にはそれぞれキャスター座２２，３２が設置されており、これらの構 造によって完全な折り畳みベッドが構成されている。

【０００６】 該中桿１０上にはロープ方向に沿って延伸するばね１６が設けられ、該中桿１ ０の脚桿１１の固定部１２上には該中桿１０と垂直を呈する二つの主固定滑車１ ３a，bが設けられている。 また該中桿１０の脚桿１１のもう一方には該中桿１０と平行を呈する二つの副 固定滑車１４a，bを有し、該ばね１６の一端にはロープ１５a，bが固定されてお り、その内該ロープ１５aは延伸して一組の主，副固定滑車１３a，１４aまで回 って該副フレーム３０にて固定され、もう一本のロープ１５bは延伸してもう一 組の主，副固定滑車１３b，１４bにまで回って該主フレーム２０に固定されるこ とで、ばねの使用量を省き、且つ外観を美しくしている。

【０００７】 該ばね１６の一端の該両ロープ１５a， bにおいては、繋がって一体となって いる。図２に示すように、本考案を組み立てる際には、先ず該主固定滑車１３a ，ｂを該中桿１０一端の脚桿１１の固定部１２上に枢設し、並びに該副固定滑車 １４a，bを該脚桿１１下方個所にて軸上に枢設し、更に該ばね１６の一端は該中 桿１０一端の脚桿１１に固定し、ロープを該ばね１６のもう一端の輪の部分に穿 設することで、ロープをロープ１５a，bのような形態にする。その内ロープ１５ aは延伸して一組の主固定滑車１３a，副固定滑車１４aを回ってから該副フレー ム３０の固定部３１に固定され、もう一本のロープ１５bはもう一組の主固定滑 車１３b，副固定滑車１４bを回ってから該主フレーム２０の固定部２１にて固定 されて本考案が完成する。

【０００８】 図１，３，４に示すように、本考案を使用する際は、主フレーム２０，副フレ ーム３０は開いて180度の挟角を呈しており、このとき該ばね１６は引っ張られ た状態となり、よって該主フレーム２０，副フレーム３０の重量により、全体が 開いた状態を保てるようになっている。また該主フレーム２０または該副フレー ム３０を上向きに押し上げた際、挟角は適当な角度を呈し、該ばね１６の弾力が 回復することによって該主フレーム２０，副フレーム３０が折り合わされて、折 り畳みの際に良好な補助の役割を提供している。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によると、ばねが中桿下方に沿って延伸する隠し型の構造により、外観 の美しさが実現したと共に、一つのばねで同時に主，副フレーム両者に補助力が 提供されて、コストを下げることにも成功した。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を開いた状態の側面図である。

【図２】本考案の折り畳みを説明する正面図である。

【図３】本考案の折り畳みにおける適当な角度を説明す
る側面図である。

【図４】図３の正面図である。

【図５】公知構造の側面図である。

【符号の説明】

１０，４０：中桿 １００，４２：主枢部 １０１，４２０：副枢部 １１，４１：脚桿 １２：固定部 １３a，１３b：主固定滑車 １４a，１４b：副固定滑車 １５a：ロープ １６：ばね ２０，４３：主フレーム ２１，３１：固定部 ２２，３２：キャスター座 ２３，３３：ハンドル部 ３０，４４：副フレーム ４５，４６：キャスター座

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】中桿上に主枢部と副枢部が設置されてお
   り、該中桿両端より下方に延伸した脚桿を有し、該主枢
   部には主フレームが枢設され、また該副枢部には副フレ
   ームが枢設されており、該主，副フレーム底部にはそれ
   ぞれキャスター座が枢設されてなる折り畳みベッドに、 該中桿に沿って延伸しているばねと、 該中桿に設けられた脚桿の固定部上には該中桿に対して
   垂直を呈し枢設された二つの主固定滑車と、 該中桿に設けられた脚桿の固定部のもう一方には該中桿
   に対して平行を呈して枢設された二つの副固定滑車と、 一本が一組の主，副固定滑車を回って該副フレームに固
   定され、もう一本がもう一組の主，副固定滑車を回って
   主フレームに固定されており、且つ、ばねの一端に設け
   られた二本のロープと、 が設けられていることを特徴とする折り畳みベッドの折
   り畳み補助構造。