JP3083647U - 野菜おろし器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑ることなく安全に、あまり力がいらずスム
ーズに短時間で効率よく、野菜又は果物をすりおろすの
に好適な野菜おろし器を得る。 【解決手段】 回転軸の略円錐形状挿入部にすりおろし
面を形成するように表面に多数の凸部を備えた回転おろ
し部材を軸止し、前記回転軸後端に設けた回転ハンドル
を操作することにより回転軸が回転すると同時に内接ギ
アに噛み合っている前記回転おろし部材が自転すること
により、略円錐形状挿入部に挿入した野菜又は果物をす
りおろし可能に形成した野菜おろし器、又は内面に多数
の凸部を備えた略円錐形状中空部を有する略長方体状の
野菜おろし器であって、前記略円錐形状中空部に、棒状
野菜若しくは棒状にカットした野菜又は果物を挿入し、
該野菜若しくは果物、又は野菜おろし器を回動させるこ
とにより、野菜又は果物をすりおろし可能に形成したこ
とを特徴とする野菜おろし器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、特に、大根、人参、山芋等の棒状野菜、若しくはしょうが、わさび 、玉ねぎ、にんにく、りんご、なし等の棒状にカットした野菜又は果物をすりお ろすのに好適な野菜おろし器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、様々な形態の野菜おろし器が提案されているが、これら野菜おろし器の おろし面は平板状であり、このため、おろす位置を変えたり、野菜の向きを変え たりしながらおろさなければならず、不便であった。 また、野菜を固定することができないので、滑りやすく、かなりの力が必要な 上に、面倒であり敬遠されがちであった。

【０００３】 このため、実開平７−２０１４５号公報には、図６に示したような、おろし面 ３１が円弧の形をした野菜おろし器３０が提案されている。 この野菜おろし器３０によれば、あまり力がいらずスムーズに短時間で効率的 に野菜をすりおろすことができるものである。

【０００４】 しかしながら、上記提案による野菜おろし器においても、かなりの力が必要と なり、野菜を固定することができないので、滑りやすいという問題があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような状況下、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達 成することを課題とする。 即ち、本考案は、安全かつ簡単な操作で、特に、大根、人参、山芋等の棒状野 菜、若しくはしょうが、わさび、玉ねぎ、にんにく、りんご、なし等の棒状にカ ットした野菜又は果物をすりおろすのに好適な野菜おろし器を提供することを目 的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記課題を解決するため、下記の野菜おろし器を提供する。

【０００７】 請求項１の考案は、回転軸の略円錐形状挿入部にすりおろし面を形成するよう に表面に多数の凸部を備えた回転おろし部材を軸止し、前記回転軸後端に設けた 回転ハンドルを操作することにより回転軸が回転すると同時に内接ギアに噛み合 っている前記回転おろし部材が自転することにより、略円錐形状挿入部に挿入す る棒状野菜若しくは棒状にカットした野菜又は果物をすりおろし可能に形成した ことを特徴とする野菜おろし器である。

【０００８】 請求項２の考案は、内面に多数の凸部を備えた略円錐形状中空部を有する略長 方体状の野菜おろし器であって、 前記略円錐形状中空部に、棒状野菜若しくは棒状にカットした野菜又は果物を 挿入し、該野菜若しくは果物、又は野菜おろし器を回動させることにより、野菜 又は果物をすりおろし可能に形成したことを特徴とする野菜おろし器である。

【０００９】 請求項３の考案は、前記円錐状中空部からなるおろし面に、すりおろした野菜 を送るための溝を径方向に複数本穿設した請求項２記載の野菜おろし器である。

【００１０】 請求項４の考案は、すりおろし対象の太さに合わせるための直径の異なる複数 種の略円錐形状アジャスターを備えた請求項２又は３記載の野菜おろし器である 。

【００１１】 請求項５の考案は、すりおろし対象が、大根、人参、山芋等の棒状野菜、若し くはしょうが、わさび、にんにく、玉ねぎ、りんご、なし等の棒状にカットした 野菜又は果物である請求項１乃至４のいずれか１項記載の野菜おろし器である。

【００１２】 請求項１の考案によれば、回転軸の略円錐形状挿入部にすりおろし面を形成す るように表面に多数の凸部を備えた回転おろし部材を軸止し、前記回転軸後端に 設けた回転ハンドルを操作することにより回転軸が回転すると同時に内接ギアに 噛み合っている前記回転おろし部材が自転することにより、略円錐形状挿入部に 挿入した棒状野菜若しくは棒状にカットした野菜又は果物をすりおろし可能に形 成したこと、即ち、公知の鉛筆削り器の原理及び機構を応用、発展させて、誰で も手軽に効率良く野菜や果物をすりおろすことができるものである。

【００１３】 請求項２の考案によれば、前記略円錐形状中空部に、棒状野菜若しくは棒状に カットした野菜又は果物（特に、大根、人参、山芋等の棒状野菜、若しくはしょ うが、わさび、にんにく、玉ねぎ、りんご、なし等の棒状にカットした野菜又は 果物が好ましい）を挿入し、該野菜若しくは果物、又は野菜おろし器を回動させ ることにより、すりおろし対象をある程度固定した状態で、滑ることなく安全に 、あまり力がいらずスムーズに短時間で効率的に野菜や果物をすりおろすことが でき、面倒であり敬遠されがちであった野菜や果物のおろしを容易に提供できる ものである。

【００１４】 請求項３の考案によれば、前記円錐状中空部からなるおろし面に、すりおろし た野菜を送るための溝を径方向に複数本穿設することにより、この溝をつたわら せてスムーズにすりおろした野菜や果物を取り出すことができるものである。

【００１５】 請求項４の考案によれば、棒状野菜の太さに合わせるための直径の異なる複数 種の略円錐形状アジャスターを装着することにより、太さの異なる種々の野菜や 果物に用いることができるものである。

【００１６】

【考案の実施の形態及び実施例】

以下、本考案の一実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。 〔第１実施形態〕 図１は、本考案の第１実施形態に係る野菜おろし器２０を示す側面図、図２は 、図１の主に回転軸部分の拡大断面図をそれぞれ示す。

【００１７】 前記野菜おろし器２０は、図１，２に示したように、回転軸１１の略円錐形状 挿入部１２にすりおろし面１２ａを形成するように表面に多数の凸部１３ａを備 えた回転おろし部材１３を軸止し、前記回転軸１１後端に設けた回転ハンドル１ ５を操作することにより回転軸１１が回転すると同時に内接ギア１５に噛み合っ ている前記回転おろし部材１３が自転することにより、略円錐形状挿入部１２に 挿入した棒状野菜若しくは棒状にカットした野菜又は果物５をすりおろし可能に 形成したものである。 この場合、回転軸１１の略円錐形状挿入部１２の内面にも凸部を形成しても構 わない。

【００１８】 なお、図１中１６は、野菜や果物を固定した状態で押圧するための固定押圧手 段、１７は野菜や果物を固定するためのツマミ、１８はすりおろした野菜や果物 を収容するための受け箱である。 この場合、野菜や果物を固定押圧する手段については、野菜や果物を固定し、 押圧できる構成のものであれば特に制限されず、適宜選定することができる。

【００１９】 前記野菜おろし器２０の構成及び機能は、ハンドルを回転させて鉛筆を削るカ ッターを回転させるように構成した公知の手動鉛筆削り器の機能及び構成を応用 、発展させたものである（実開平２−７３３９２号公報、実公昭４５−４２６９ 号公報、実用新案登録第３０７０７０８号公報など）。これにより、誰にでも労 せず、安全かつ効率良く、野菜や果物をすりおろすことができるものである。

【００２０】 前記略円錐形状挿入部１２の大きさ（直径）は、対象となる棒状野菜や果物の 大きさ（直径）に応じて適宜調整することができるが、通常開口部の直径が２ｃ ｍ〜１５ｃｍ、好ましくは３ｃｍ〜１２ｃｍ、より好ましくは５ｃｍ〜１０ｃｍ である。なお、挿入部の形状は円筒状に形成することもできる。

【００２１】 また、回転軸１１及び回転ハンドル１５は着脱自在に取付けられているので、 容易に取り外して水洗いが可能であり、極めて便利である。

【００２２】 本考案の野菜おろし器２０の使用方法は、図１，２に示したように、回転軸１ １の略円錐形状挿入部１２に大根、人参、山芋、しょうが、わさび、玉ねぎ、に んにく、りんご、なし等の野菜や果物５を挿入し、固定押圧手段１６により、野 菜や果物５を押圧しながら固定した状態で回転ハンドル１５を回転させることに より、回転軸１１が回転すると同時に内接ギア１５に噛み合っている前記回転お ろし部材１３が自転して、おろし面１２ａにより、略円錐形状挿入部１２に挿入 した棒状野菜若しくは棒状にカットした野菜又は果物５をすりおろすことができ る。そして、すりおろされた野菜や果物は、受け箱１８内に収容されるので、便 利である。

【００２３】 以上、本考案の第１実施形態に係る野菜おろし器について説明したが、本考案 は、前記実施形態に限定されず、例えば、野菜おろし器を電動モーターを取付け ることにより電動式とすることも可能であり、その他本考案の要旨を逸脱しない 範囲で種々変更しても差し支えない。

【００２４】 〔第２実施形態〕 図３は、本考案の第２実施形態に係る野菜おろし器１０を示す斜視図、図４は 、アジャスターを取付けようとしている野菜おろし器１０の断面図をそれぞれ示 す。

【００２５】 前記野菜おろし器１０は、内面（特に全面にわたって）に多数の凸部１（図３ では一部の凸部のみを示している）を備えた略円錐形状中空部２を有し、該中空 部２に棒状野菜若しくは棒状にカットした野菜又は果物を挿入し、該野菜若しく は果物を挿入し、該野菜又は果物を回動させることにより、野菜又は果物をすり おろし可能に形成したものである。 これにより、従来に比べて、すりおろし面が略円錐形状中空部となっているの で野菜をある程度固定することができると共に、滑ることなく、安全かつ効率よ く野菜をすりおろすことができる。

【００２６】 図３中、３，３は略円錐状中空部からなるおろし面２に設けられた、すりおろ した野菜を送るための溝であり、この溝２は径方向に複数本、特に２〜４本設け ることが好ましい。なお、溝をつたわり落ちる、おろされた野菜を受け取るため の受け皿（図示せず）を付設することが利便性の観点から好ましい。

【００２７】 前記略円錐状中空部２の大きさ（開口部の直径）は、対象となる棒状野菜の大 きさ（直径）に応じて適宜調整することができるが、通常開口部の直径が２ｃｍ 〜１５ｃｍ、好ましくは３ｃｍ〜１２ｃｍ、より好ましくは５ｃｍ〜１０ｃｍで ある。

【００２８】 この場合、本考案の野菜おろし器１０は、開口部の直径の異なる複数種の円筒 状アジャスター４を用意しておき（例えば、開口部の直径１０ｃｍ、直径５ｃｍ 、直径２ｃｍ等）、図４に示したように対象となる野菜の太さに合わせてセット して用いることが、より数多くの野菜の太さに対応させることができる観点から 好ましい。

【００２９】 前記野菜おろし器１０は、特に制限されないが、硬質塩化ビニル、硬質ポリエ チレン等のプラスチック、セラミックス、鉄、アルミニウム等の金属により形成 することができる。

【００３０】 本考案の野菜おろし器１０の使用方法は、図５に示したように、内面全体に多 数の凸部１を備えた略円錐形状中空部２を有する野菜おろし器１０の中空部２に 大根、人参、山芋、しょうが、わさび、玉ねぎ、にんにく、りんご、なし等がの 野菜や果物を挿入し、この野菜又は果物５を回動させることにより、すりおろす ことができる。なお、図示を省略しているが、野菜又は果物を回動させるのでは なく、野菜又は果物を固定して野菜おろし器１０を回動させるようにしても構わ ない。

【００３１】 なお、図示を省略しているが、野菜おろし器１０を上下に２分割可能とし、使 用時に上下を合わせて使用するタイプのものとすることも可能である。これによ り、野菜おろし器を洗浄するのに便利である。更に、小さいすりおろし材料や小 さくなった材料は串状部材に刺してすりおろすこともできる。

【００３２】 以上、本考案の第２実施形態に係る野菜おろし器について説明したが、本考案 は、前記実施形態に限定されず、例えば、野菜おろし器の内部におろし刃を設け てみじん切りを行うことができるように構成することも可能であり、その他本考 案の要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても差し支えない。

【００３３】 本考案の野菜おろし器は、棒状の野菜や棒状にカットした野菜又は果物であれ ば特に制限なく用いることができるが、中でも、大根、人参、山芋、しょうが、 わさび、玉ねぎ、にんにく、りんご、なし等が好適なものである。

【００３４】

【考案の効果】

本考案によれば、公知の鉛筆削り器の原理及び機構を応用、発展させて、誰で も手軽に効率良く野菜や果物をすりおろすことができるものである。

【００３５】 また、本考案によれば、すりおろし対象である野菜や果物をある程度固定した 状態で、滑ることなく安全に、あまり力がいらずスムーズに短時間で効率よく、 大根、人参、山芋、しょうが、わさび、玉ねぎ、にんにく、りんご、なし等をす りおろすことができ、面倒であり敬遠されがちであった野菜おろしを容易に提供 することができるものである。

【００３６】 また、本考案によれば、円錐状中空部からなるおろし面に、すりおろした野菜 を送るための溝を径方向に複数本穿設することにより、この溝をつたわらせてス ムーズに野菜おろしを取り出すことができるものである。

【００３７】 更に、本考案によれば、すりおろし対象（棒状野菜、カットした野菜又は果物 ）の太さに合わせるための直径の異なる複数種の略円錐形状アジャスターを装着 することにより、太さの異なる種々の野菜又は果物に用いることができるもので ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態に係る野菜おろし器を示す
側面図である。

【図２】同野菜おろし器の主に回転軸部分の拡大断面図
である。

【図３】本考案の別の実施形態に係る野菜おろし器を示
す斜視図である。

【図４】同野菜おろし器にアジャスターを取付ける様子
を示す概略断面図である。

【図５】同野菜おろし器で野菜をおろす状態を示した説
明図である。

【図６】従来の野菜おろし器を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 凸部 ２ 円錐状中空部 ３ 溝 ４ アジャスター ５ 野菜又は果物 １０、２０ 野菜おろし器 １１ 回転軸 １２ 略円錐形状挿入部 １２ａ すりおろし面 １３ 回転おろし部材 １３ａ 凸部 １４ 内接ギア １５ 回転ハンドル １６ 固定押圧部材 １７ ツマミ １８ 受け箱

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転軸の略円錐形状挿入部にすりおろし
   面を形成するように表面に多数の凸部を備えた回転おろ
   し部材を軸止し、前記回転軸後端に設けた回転ハンドル
   を操作することにより回転軸が回転すると同時に内接ギ
   アに噛み合っている前記回転おろし部材が自転すること
   により、略円錐形状挿入部に挿入した棒状野菜若しくは
   棒状にカットした野菜又は果物をすりおろし可能に形成
   したことを特徴とする野菜おろし器。
2. 【請求項２】 内面に多数の凸部を備えた略円錐形状中
   空部を有する略長方体状の野菜おろし器であって、 前記略円錐形状中空部に、棒状野菜若しくは棒状にカッ
   トした野菜又は果物を挿入し、該野菜若しくは果物、又
   は野菜おろし器を回動させることにより、野菜又は果物
   をすりおろし可能に形成したことを特徴とする野菜おろ
   し器。
3. 【請求項３】 前記円錐状中空部からなるおろし面に、
   すりおろした野菜を送るための溝を径方向に複数本穿設
   した請求項２記載の野菜おろし器。
4. 【請求項４】 すりおろし対象の太さに合わせるための
   直径の異なる複数種の略円錐形状アジャスターを備えた
   請求項２又は３記載の野菜おろし器。
5. 【請求項５】 すりおろし対象が、大根、人参、山芋等
   の棒状野菜、若しくはしょうが、わさび、にんにく、玉
   ねぎ、りんご、なし等の棒状にカットした野菜又は果物
   である請求項１乃至４のいずれか１項記載の野菜おろし
   器。