JP3083578U

JP3083578U - 幼児用膝掛け

Info

Publication number: JP3083578U
Application number: JP2001004825U
Authority: JP
Inventors: 由美磯川; 修二大串
Original assignee: Lec Inc
Current assignee: Lec Inc
Priority date: 2001-07-24
Filing date: 2001-07-24
Publication date: 2002-02-08
Anticipated expiration: 2007-07-24

Abstract

(57)【要約】【課題】保温性に優れ、防寒具等として様々に使用で
きる便利な幼児用膝掛けを提供する。【解決手段】ほぼ矩形状を成す布体１を形成し、その
上縁部の中央より片端部にかけて両端にバックル３を設
けた紐体２を取り付けると共に、前記布体１の上縁部を
除く端縁にファスナー４を取り付けた構成とする。本構
成では、ファスナー４を閉めて布体１を袋状とし、紐体
２を利用してベビーカーやチャイルドシート等の背もた
れに取り付ければ、着座した幼児を胸部まで覆うことが
できる保温性の優れる膝掛け２０となる。また、ベビー
カーやチャイルドシートに取り付けせず、そのままおく
るみとしても使用できる。また、ファスナー４を開いて
一枚の布体にすれば、外出先でのおむつ換え用マットと
して使用できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、特に、外出先で幼児が使用して好適な膝掛けに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

幼児にとって、ベビーカーや自動車等は好適な移動手段であるが、特に寒い季節に幼児をベビーカーに乗せて外出する場合や、自動車で外出した時、エアコンの効いた車内でチャイルドシートに着座した幼児が眠ってしまう場合等、風邪等を引かないために何等かの防寒具が必要となる。

【０００３】従来では、バスタオルや毛布等を畳んで幼児の膝に掛けて寒さから身を守っていたが、このような簡易膝掛けでは、幼児の足先や脚部を覆うのが精々であり、また、幼児が体を動かすと折角の膝掛けもずり落ちてしまうこともあり、防寒具として充分な役目を果たすことができなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このための施策として、幼児の脚部から腰部を覆う袋体を脱落しないよう、ベビーカーに固定できるようにした膝掛けが多く提案されているが（特開平１０− １７９３４３号公報、特開平１１−２１７０９号公報参照）、何れも覆える部分が少ないため、十分な保温性が得られる物は無かった。また、どれもベビーカー専用で使い方が限定されており、ベビーカーから取り外して気軽に持って出て使用できる物ではなかった。

【０００５】本考案は、上記した問題点を解消し、保温性に優れ、ベビーカーに取り付けて使用するだけでなく外出先等で様々な用途に使用できる便利な幼児用膝掛けを提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】すなわち、請求項１に記載の考案は、ほぼ矩形状を成す布体を形成し、上縁部の中央より片端部にかけて両端にバックルを設けた紐体を取り付けると共に、前記布体の上縁部を除く端縁にファスナーを取り付けて構成される。本構成では、ファスナーを閉めて布体を袋状にし、紐体を利用してベビーカーの背もたれに取り付ければ、着座した幼児を胸部まですっぽり覆うことができる、保温性に優れる膝掛けとなる。また、同様の要領でチャイルドシートに取り付け、袋状とした２重の布体を着座した幼児の膝から胸元に掛ければ、格好の防寒具としても使用できる。尚、ベビーカーやチャイルドシートに取り付けせず、そのままの袋状態でおくるみとしても使用できる。また、ファスナーを開いて一枚の布体にすれば、外出先でのおむつ換え用マットとして使用できる。

【０００７】また、請求項２に記載の考案は、前記紐体の取り付け側と反対側の布体部分にポケットを設けると共に、当該ポケットの上部にホック付きのベルトを取り付け、当該ベルトを輪状にできるように構成した。本構成では、ホックを留めてベルトを輪状にすれば、外出時に持って出た玩具やマグタイプほ乳瓶等のベビー用品を吊り下げておくホルダーとして使用でき、かつ、着座した幼児の胸元にポケットが位置するので、保持したベビー用品をそのままポケットに収納しておくこともできる。また、膝掛けを使用しない時は、小さく畳んでベルトで留めておけば、外出の際に持って出ても嵩張らない。

【０００８】また、請求項３に記載の考案は、前記布体の横幅は幼児の全身を充分に覆える寸法とし、且つ、丈幅は少なくとも幼児の爪先から胸部、脇部に亘って覆える寸法とした。本構成では、着座、或いは寝かせた状態で幼児をすっぽり包み込むことができるため、十分な保温性が得られる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、図１〜図７に基づいて本考案の一実施形態を説明する。

【００１０】図１に示すように、本考案の幼児用膝掛け２０は、フリースやキルティングやタオル地等のような保温性、防水性に優れた素材の布体１を使用し、これを角部を丸くした矩形状に形成すると共に、その上縁部１ａの中央から左片端部に掛けて両端にバックル３を取り付けた幅広の紐体２を縫い付け、布体１の上縁部１ａを除く端縁にファスナー４を取り付けて構成されるもので、布体１の横幅は寝かせた幼児の全身を充分に覆える寸法に、且つ、丈幅は少なくとも着座した幼児の爪先から胸部、脇部に亘って覆える寸法に設定されている。上記構成では、布体１を半分に折ってファスナー４を閉めることにより、図２に示すような縦長袋状の膝掛け２０となる。尚、上記紐体２は、ベビーカーや自動車のチャイルドシート等の背もたれに捲回して膝掛け２０のずり落ちを防止するもので、留め金具５により紐体２の長さを自由に調整できるため、膝掛け２０を取り付ける背もたれの形状や大きさに合わせてしっかり固定することができる。また、袋状とした膝掛け２０の裏側に当たる中央部分に前記したベビーカーの安全ベルト（股ベルト）が挿通される切れ込み９が設けてある。

【００１１】また、紐体２０を取り付けた側の反対側に当たる布体右側の中央部に大きなポケット６を設けてあり、このポケット６の上部にベルト７が下向きに取り付けてある。このベルト７の裏側の所定の２箇所にホック８ａ（凸）、８ｂ（凹）が、また表側の基端にホック８ｃ（凹）が取り付けてあり、先端のホック８ａ（凸）と内側の二つのホック８ｂ（凹）もしくは８ｃ（凹）の何れかを選んで留めることにより、ベルト７を輪状にすることができる。また、表側のホック８ｃ（凹）に対応するポケット６の裏側にホック８ｄ（凸）が取り付けてある。

【００１２】以下、上記構成の膝掛け２０に係る実施態様を説明する。

【００１３】先ず、図３は、本品をベビーカーに着座した幼児の膝掛けとして使用した場合を示している。この場合、ファスナー４を閉めて膝掛け２０を袋状にする。図示のように、袋状にしてもサイズはゆったりしているため、幼児を足下から胸元、両脇迄すっぽり包み込むことができ、よって、保温性は十分確保できる。袋状であれば、中で幼児の靴が脱げても落とす心配はない。また、この膝掛け２０は、長さ調整できる紐体２によって背もたれ１０ａにしっかりと留められているので幼児が体を動かしても膝掛け２０がズレ落ちる心配はなく、且つ、着座した幼児は切れ込み９より挿通されたベビーカーの股ベルトにて固定できるので外出も安全である。更に、本構成では、紐体２が着座した幼児の背側に位置するため、膝掛け２０を背もたれに取り付けた状態でファスナーを自由に開閉することができ、幼児をベビーカーより抱き上げるのも容易である。また、この袋状の膝掛け２０は、上記のようにベビーカーに使用できるばかりでなく、図示しないが、例えば、エアコンが効いている自動車内でチャイルドシートに着座したまま幼児が眠ってしまい、暖が欲しい時等は、袋状にして２重になった布体を幼児の膝から胸元を覆うように掛けることで、格好の防寒具としても使用できる。この場合、膝掛けは上記同様に長さ調整が可能な紐体２を用いてチャイルドシートの背もたれに固定することができる。

【００１４】また、図示のようにベビーカー１０に着座した幼児にマグタイプほ乳瓶１１を持たせている場合等は、図４（ａ）に示すように膝掛け２０の胸元に取り付けたベルト７をほ乳瓶１１の取っ手１１ａに通してホック８ａ〜８ｃで輪状に留めることにより、このベルト７をホルダーとして使用することができる。更に、この状態で胸元のポケット６にすっぽりと収納することもできる。ホック８ａを留めるホック（８ｂまたは８ｃ）を選択することで輪状のサイズを調整し、上記のようなマグタイプほ乳瓶１１に限らず、外出時に持って出たベビー用品を吊り下げることができるため、幼児が手を離しても、これらベビー用品を不用意に落としてしまう心配はない。

【００１５】尚、ベルト７を使用しない時等はポケット６に収納し、ベルト７のホック８ｃとポケット裏側のホック８ｄを留めておくと邪魔にならない。また、上記のように、ベビー用品をベルト７に吊り下げたままポケット６に収納する場合も、このホック８ｃ、８ｄは便利である。

【００１６】また、膝掛け２０を使用しない場合は、図７に示すように小さく畳んでベルト７で留めておけば嵩張らないから持ち運びに便利である。

【００１７】尚、以上の説明で、ベルト７の留め具として、ホック８ａ〜８ｄを使用したが、ホックの他、ボタンや面ファスナ等を使用することもできる。

【００１８】次に、上記実施態様の様に幼児が着座している場合だけでなく、外出先（例えば、公園の芝生やベンチ、或いはデパート内の休憩所等）で幼児が眠ってしまった場合は、図６に示すように、袋状にした膝掛け２０をおくるみとして使用することもできる。また、図５に示すように、ファスナーを開いて膝掛け２０を大きく広げれば、おむつ換え用マットとして使用できる。

【００１９】以上、幼児用の防寒具としての膝掛けに付いて説明したが、同様の構造でサイズを大人用にしてシルバーカーや介護用の車椅子等に取り付ければ、高齢者向けの防寒具としても便利である。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、ファスナーを閉めて布体を袋状にすると共に、紐体を利用してベビーカーやチャイルドシート等の背もたれに取り付ければ、着座した幼児を胸部まで覆うことができる保温性の優れる膝掛けとなる。また、外出先で幼児が眠ってしまった場合は、袋状態のままおくるみとしても使用できるし、ファスナーを開いて大きく広げれば、おむつ換え用マットとしても使用できる。

【００２１】また、ホックを用いてベルトを輪状に留めれば、外出時に持って出た玩具やほ乳瓶等のベビー用品を吊り下げておくホルダーとして使用でき、かつ、保持したベビー用品をそのままポケットに収納することもできる。また、膝掛けを使用しない時は、小さく畳んでベルトで留めておけば外出の際にも嵩張らず、持ち運びに便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】ファスナーを開いた本考案の幼児用膝掛を示す
図。

【図２】ファスナーを閉じた本考案の幼児用膝掛けを示
す図。

【図３】本考案の幼児用膝掛けの使用態様を示す図。

【図４】本考案の幼児用膝掛けの使用態様の要部を示す
図。

【図５】本考案の幼児用膝掛けの図３とは別の使用態様
を示す図。

【図６】本考案の幼児用膝掛けの図５とは別の使用態様
を示す図。

【図７】小さく畳まれた本考案の幼児用膝掛けを示す
図。

【符号の説明】

１布体２紐体３バックル４ファスナー６ポケット７ベルト８ａ〜８ｄホック２０幼児用膝掛け

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ほぼ矩形状を成す布体を形成し、上縁部
の中央より片端部にかけて両端にバックルを設けた紐体
を取り付けると共に、前記布体の上縁部を除く端縁にフ
ァスナーを取り付けて成ることを特徴とする幼児用膝掛
け。
【請求項２】前記紐体の取り付け側と反対側の布体部
分にポケットを設けると共に、当該ポケットの上部にホ
ック付きのベルトを取り付け、当該ベルトを輪状にでき
るようにしたことを特徴とする請求項１に記載の幼児用
膝掛け。
【請求項３】前記布体の横幅は幼児の全身を充分に覆
える寸法とし、且つ、丈幅は少なくとも幼児の爪先から
胸部、脇部に亘って覆える寸法としたことを特徴とする
請求項１または請求項２の何れかに記載の幼児用膝掛
け。