JP3083506U - 画像プリント付加装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 商品を注文して必要費用を支払い後に商品を
受け取る方式の商品引き換え用のレシート、あるいは各
種チケット（入場券、利用券など）等において、本人確
認のため、使用する本人の顔写真を前記レシートあるい
はチケットに併載することが求められ、間違い防止と悪
用防止等の観点で、その有効性が認められてきていて、
従来の装置をそのまま使用でき、安価で、容易に使用で
きるものが望まれている。 【解決手段】 画像入力信号を取り込む画像信号入力回
路２、外部からのプリンタ印字信号を取り込む印字信号
入力回路３、および前記画像入力信号からプリント用画
像データを生成し且つ印字信号入力回路からのプリンタ
印字信号と前記画像データをプリンタへ出力する出力回
路４を有する画像プリント付加装置１を解決手段とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、キオスク端末（旅行券自動販売端末、映画券等のチケット自動販売 端末など）、ＰＯＳ端末（販売時点情報管理端末）などにおけるレシートプリン ト（領収書打ち出し）に、容易に画像データのプリントを付加することが可能な 画像プリント付加装置に関するもので、各種制御機器におけるプリント出力にも 画像データを容易に付加できるものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、キオスク端末、ＰＯＳ端末、各種制御機器におけるレシートの発行は、 文字情報あるいは極めて簡単なマーク（ロゴ、商標等）のプリントで行われてい た。そのため、処理能力の余り高くない制御用ＣＰＵを各種機器の本体に用いて 、これにサーマルプリンタあるいはインクジェットプリンタなどのプリンタをＲ Ｓ２３２Ｃ等のシリアル通信ケーブルで接続して、前記文字情報および／または 前記簡単なマークの情報を前記ＣＰＵから前記プリンタに転送する構成が一般的 であった。

【０００３】 しかし、このところ、商品を注文して必要費用を支払い、後で商品を受け取る 方式の商品引き換え用のレシート、あるいは各種チケット（入場券、利用券など ）等において、文字情報、簡単なマーク情報のみならず、本人確認のため、使用 する本人の顔写真を前記レシートあるいはチケットに併載することが求められ、 間違い防止と悪用防止等の観点で、その有効性が認められてきている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

顔写真などの画像データを文字情報などと一緒にプリントするためには、前記 各種制御機器に用いる制御用ＣＰＵは、従来よりも高性能のものを使用する必要 があり、更に、画像などの複雑な高速の画像処理編集用のソフトウエアおよび画 像メモリを用意したり、データ転送に高速のインターフェースを用意したりしな ければならず、前記機器の開発の遅れ、価格の高騰化の原因になっていた。

【０００５】 従って、従来のキオスク端末、ＰＯＳ端末、各種制御機器を変更しないあるい は変更したとしても非常に微細な変更で顔写真などの画像データを文字プリント などに付加できる装置の開発が望まれている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、かかる課題を解決しようとするもので、少なくとも画像入力信号 を取り込む画像信号入力回路、外部からのプリンタ印字信号を取り込む印字信号 入力回路、および前記画像入力信号からプリント用画像データを生成する処理回 路部を含み前記プリンタ印字信号と前記画像データを外部のプリンタへ出力する 処理出力回路とを有することを特徴とする画像プリント付加装置を提供するもの である。

【０００７】 前記画像信号入力回路は、ビデオカメラ、デジタルカメラ等の撮影装置から画 像入力信号を取り込むための一般的回路である。この回路は、撮影装置を含むこ ともでき、あるいは顧客が気に入った写真を持参した場合にその画像を取り込む ためのスキャナーを撮影装置として用いることもできる。

【０００８】 前記撮影装置を駆動して、画像入力を行うには、本考案の装置に撮影ボタン等 を設け、これを押して入力するようにできるが、前記制御用ＣＰＵに工夫して、 必要時に前記制御用ＣＰＵが信号を発生し、これを本考案の装置が受けて、前記 駆動を行うようにすることもできる。この場合の前記制御用ＣＰＵの変更は非常 に小さく、開発、コストの負荷にならない。

【０００９】 尚、本考案の装置に撮影ボタン等を設ける場合には、前記制御用ＣＰＵとの同 期をとるために、撮影後の画像データを保管する記憶メモリを前記画像信号入力 回路に予め設けておくと、前記制御用ＣＰＵからの文字情報などの入力があった ときに前記メモリから前記処理出力回路に送り出すことができる。尚、前記印字 信号入力回路に記憶メモリを設けても前記同期は簡単に取ることができる。また 、前記記憶メモリは、前記処理出力回路に設けても同様な効果が得られる。

【００１０】 前記撮影装置の駆動の選択も可能であり、画像データを必要とするケースと必 要としないケースが混在する場合に、本考案の装置に設けられた選択ボタン等を 押すことにより選択可能である。本装置に選択ボタンの有無に係わらず、前記制 御用ＣＰＵに付加された簡単なソフトウエアで本装置外から選択させることもで きるように構成できる。画像データが選択されないで、稼働したときには、前記 制御用ＣＰＵからの文字情報などがそのままプリントされる。また、画像取り込 みが行われる場合には、自動的に画像付加の選択が行われるように構成すること もできる。

【００１１】 前記選択が画像データを必要としたとき、前記画像データは予め定められた位 置あるいは余白に前記制御用ＣＰＵからの文字データなどともに前記処理出力回 路から出力され、プリントされる。前記画像データの位置はその都度選択できる ように構成することもできる。前記処理出力回路に画像サイズ、画像位置選択回 路を含ませることにより実行できる。

【００１２】 前記印字信号入力回路は、前記キオスク端末、ＰＯＳ端末、各種制御機器等の 制御用ＣＰＵからの文字情報などを取り込むものであり、一般的なこの種の回路 が用いられる。通常は、前記文字情報などはそのまま前記処理出力回路へ送られ て、プリンタに出力される。あるいは前記したように一旦記憶メモリに保管もで きる。

【００１３】 一般的に、キオスク端末、ＰＯＳ端末などでレシート打ち出しように使用され ているプリンタは階調を持たない白黒２値のものが多く、このような場合には前 記処理出力回路は画像データをディザ画像データに変換する。また階調のある白 黒画像あるいはカラー画像を印字可能なプリンタの場合は、前記処理出力回路は 階調データあるいはカラーデータを前記処理回路部で形成させる。

【００１４】

【考案の実施の態様】

従って、本考案において実施の種々の態様として、前記画像信号入力回路およ び／または前記印字信号入力回路が記憶メモリを有する前記画像プリント付加装 置あるいは前記画像信号入力回路を作動させる制御回路を有する前記画像プリン ト付加装置あるいは前記画像データを前記外部プリンタへ出力を制御して画像プ リントの有無を選択する選択回路を有する前記画像プリント付加装置あるいは前 記制御回路が前記選択回路も制御する前記画像プリント付加装置があげられる。

【００１５】 更には、前記画像信号入力回路を駆動する画像入力駆動信号を外部から取り込 む画像入力駆動回路を有する前記画像プリント付加装置あるいは前記処理出力回 路から前記画像データを前記外部プリンタに出力させる画像プリント駆動信号を 外部から取り込む駆動信号入力回路を有する前記画像プリント付加装置あるいは 前記画像入力駆動信号により取り込まれた前記画像データを、前記処理出力回路 から前記外部プリンタに出力させる前記画像プリント駆動信号を前記画像入力駆 動信号が兼ねる前記画像プリント付加装置があげられる。

【００１６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面により説明する。図１は本考案の一実施例にかか る画像プリント付加装置の概念図である。１は本考案の画像プリント付加装置の 例であり、画像信号入力回路２、印字信号入力回路３、および処理出力回路４か ら構成されている。

【００１７】 ６はキオスク端末、ＰＯＳ端末などの制御用ＣＰＵであり、ここからの文字情 報データなどを印字信号入力回路３が取り込み、処理出力回路５に送られ、プリ ンタ７へ出力され文字情報部分が印字される。制御用ＣＰＵ６と印字信号入力回 路３とはＲＳ２３２等の従来通りのシリアル通信用ケーブルで電気的に結合され 、処理出力回路４とプリンタ７はパラレルに結合される。

【００１８】 画像データをプリントする場合、画像信号入力回路２に撮影ボタンを設け、こ れを押すことにより撮影されるように構成もできるが、本実施例では、制御用Ｃ ＰＵ６が撮影命令を出力し、印字信号入力回路３と処理出力回路４を介して画像 信号入力回路２が受け取って、撮影信号であることを認識した後、デジタルカメ ラ６による撮影を行う。その撮影信号は画像信号入力回路２に取り込まれる。

【００１９】 本実施例では、デジタルカメラは本考案の画像プリント付加装置と別体である が、本考案の画像プリント付加装置の一部として、一体的にすることもできる。 機械的あるいは電気的に一体化できる。

【００２０】 画像信号入力回路２に取り込まれた画像データは、処理出力回路４で、ディザ 処理をされ、大きさの調整もされて、画像位置を文字情報の何処に位置させるか 予め定められた位置に、印字信号入力回路３に入力された文字情報と合体され、 プリンタ７に出力される。このとき、本実施例では、制御用ＣＰＵからの画像プ リント命令を、印字信号入力回路３で確認してから、前記のプロセスが行われる 。

【００２１】 図２はこのようにして、画像データと文字情報とを一緒に打ち出されたレシー ト８の例である。文字情報の中に割り込んだ形で、画像データが打ち出されてい る。この画像の位置、大きさは、処理出力回路で決定される。

【００２２】

【考案の効果】

本考案の画像プリント付加装置は、従来のキオスク端末、ＰＯＳ端末、各種制 御機器の変更なくあるいは大きな変更なく、安価に容易にレシートに画像をプリ ントできるものであり、そのレシート（受領書、チケット等）を利用する本人を 容易に確認できる。前記画像プリント付加装置に撮影ボタン、選択ボタン等を設 ける形式の構成では、従来の各種制御機器とプリンタの間に入れ、電気的に連結 するのみで使用できる。

【００２３】 例えば、各種制御機器の制御用ＣＰＵは、直接に画像データを扱う必要がなく 、実施例のように制御用ＣＰＵからの指令による場合であっても、撮影命令と画 像プリント命令の出力を追加するのみの小変更で済む。

【００２４】 更に、制御用ＣＰＵと本考案の装置との接続は、従来通りのシリアル接続で全 く支障はなく、プリンタとの接続をパラレルにすることで、プリント時間の遅延 も僅かな時間で済ませられ、使用する上で、高度のＣＰＵを用いた方式のものと 差がなく使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の画像プリント付加装置の一実施例を
示す概念図である。

【図２】 前記実施例により打ち出されたレシートの例
である。

【符号の説明】

１ 画像プリント付加装置 ２ 画像信号入力回路 ３ 印字信号入力回路 ４ 処理出力回路 ５ デジタルカメラ ６ 制御用ＣＰＵ ７ プリンタ ８ レシート

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも画像入力信号を取り込む画像
   信号入力回路、外部からのプリンタ印字信号を取り込む
   印字信号入力回路、および前記画像入力信号からプリン
   ト用画像データを生成し且つ前記印字信号入力回路から
   のプリンタ印字信号と前記画像データを外部のプリンタ
   へ出力する処理出力回路とを有することを特徴とする画
   像プリント付加装置。
2. 【請求項２】 前記画像信号入力回路および／または前
   記印字信号入力回路が記憶メモリを有することを特徴と
   する請求項１の画像プリント付加装置。
3. 【請求項３】 前記画像信号入力回路を作動させる制御
   回路を有することを特徴とする請求項２の画像プリント
   付加装置。
4. 【請求項４】 前記画像データのプリンタへの出力を制
   御して画像プリントの有無を選択する選択回路を有する
   ことを特徴とする請求項３の画像プリント付加装置。
5. 【請求項５】 前記制御回路が前記選択回路も制御する
   ことを特徴とする請求項４の画像プリント付加装置。
6. 【請求項６】 前記画像信号入力回路を駆動する画像入
   力駆動信号を外部から取り込む画像入力駆動回路を有す
   ることを特徴とする請求項１の画像プリント付加装置。
7. 【請求項７】 前記処理出力回路から前記画像データを
   前記外部プリンタに出力させる画像プリント駆動信号を
   外部から取り込む駆動信号入力回路を有することを特徴
   とする請求項６の画像プリント付加装置。
8. 【請求項８】 前記画像プリント駆動信号を前記画像入
   力駆動信号が兼ねることを特徴とする請求項７の画像プ
   リント付加装置。