JP3083323U - ポット用ラベル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベルが取付機構から容易に抜けないように
する。 【解決手段】 ポット１の上端の外壁、横壁、内壁とで
形成される挿入口に、それぞれ直角三角形状の一対の外
突片、内突片を備えたラベル取付機構２に取付けられる
もので、ラベル２１の本体２２下部に形成されて挿入口
に挿入される挿入部２３に、両外突片の外側の距離より
大きい横幅を有する横長の長方形の開口部２５が設けら
れている。ラベルが上下に移動しようとすると、外突
片、内突片が開口部に係止するため、ラベルが容易に抜
けない。又、従来のラベルより形状が簡単なため製造コ
ストを低くできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ラベル取付機構を設けた植物を植えるポットに取付けられる、植 物の名称、開花時、水や肥料のやり方などを記したラベルの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２及び図３で示すようなラベル取付機構２を設けたポット１が市販されてい る。ラベル取付機構２について説明すると、４、４は対向する一対の横壁で、ポ ットの上端の外壁３から内側に突設されていて、内壁５により連結されている。 外壁、横壁、及び内壁で囲まれた部分は、上面と下面とが開口されたラベルの挿 入口６を形成する。

【０００３】 ７、７は対向する一対の外突片で、内側に斜降する斜辺を有する直角三角形状 に形成されており、外壁３の内面から突設されている。又、８、８は対する一対 の内突片で、外側に斜降する斜辺を有する直角三角形状に形成されて、内壁５の 内面から突設されている。この内突片は外突片の内側に位置する。

【０００４】 ラベル取付機構２は、例えば四角筒状のポット１では、４か所に設けられてい るが、その数はもとより任意であり、ポットの形状も図示例には限られない。又 、内突片が外突片の間に１個のみ設けられているラベル取付機構もある。

【０００５】 このラベル取付機構２に取付けられる従来のラベル１１を、図６により説明す る。１２はラベル本体、１３、１３はラベル本体の下部に設けられた一対の切り 欠き、１４は切り欠きによって形成された頸部である。１５、１５は一対の肩部 で、頸部の下端から外側に突出する。１６は挿入部で、頸部の下方に突設され、 両側は内側に斜降するテーパが設けられて、挿入口６に挿入部を挿入しやすくし ている。

【０００６】 従来のラベル１１は、ラベル取付機構２の挿入口６に、挿入部１６を下にして 挿入される。それぞれ一対の外突片７、７と内突片８、８との間を通って層入部 の先端が挿入口の下方へ突出したとき、切り欠き１３によって形成された、本体 １２の両下端縁は、それぞれ横壁４、４に係止されてラベルの下方への進行を阻 止される。又、ラベルの上方への進行は、一対の外突片７、７に肩部１５、１５ によって阻止される。なお、内突片８は頸部１４を外壁３に押しつける。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来のラベルは、横壁と外突片とで係止しているためラベル取付機構 から抜けやすい欠点があった。又、形状が複雑なため製造コストが高くつく欠点 があった。そこでこの考案が解決しようとする課題は、ラベルがラベル取付機構 から容易に抜けないようにするとともに、形状を簡単にすることによって製造コ ストを低くすることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記のようなラベル取付機構に用いられる、この考案のラベルの特徴は、ラベ ルの本体の下部に形成されて前記挿入口に挿入される挿入部に、両外突片の外側 の距離より大きい横幅を有する横長の長方形の開口部が、ラベルの下への移動は 両突片の斜辺に上縁が係止し、上への移動は両突片の底辺に下縁が係止して、移 動を阻止可能に設けられていることにある。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１、図４、図５に於いて、２１はこの考案に係るラベルで、従来のラベルと 同様に、紙、プラスチックフィルムをラミネートした紙、プラスチックシートな どを材質とするが、弾力性があるものが好ましい。２２はラベルの本体で、本体 の表面又は表裏両面には、ポット１に植物を植えた状態で販売するときには、そ の植物の名称、開花時、水や肥料のやり方などが記載される。もとより、何ら記 載しなくてもよい。

【００１０】 ２３は挿入部で、本体２２の下部に突設されている。この挿入部の横幅は、ポ ット１の挿入口６の横幅、即ち対向する一対の横壁４、４の間隔より小さく形成 されている。又、挿入口に挿入しやすいように、挿入部の両外縁は内側に斜降し たのち、急角度で内側に斜降して先端部２４を形成している。

【００１１】 ２５は開口部で、挿入部２３の中央からやや上に横長の長方形状に設けられて いる。この開口部の横幅（左右の幅）は、ポット１の対向する外突片７、７の間 隔に外突片の厚み２個分を加えた大きさ、即ち両外突片の外側の距離より大きく 形成されている。又、上下の幅は、両突片７、８の上下の長さとほぼ等しく形成 されているが、ラベルの下への移動は両突片の斜辺に上縁が係止し、上への移動 は両突片の底辺に下縁が係止して、移動を阻止可能であればよい。

【００１２】 挿入部２３を下にして、このラベル２１をポット１の挿入口６に挿入すると、 挿入部の先端部２４は両突片７、８の斜辺にガイドされて挿入口の中央を通って 下に移動したのち、図４、図５で示すように、開口部２５に両突片の先端が入り 込む。さらに挿入部が下に移動すると開口部の上縁が両突片の斜辺に係止して、 その移動を阻まれる。逆に挿入部が上に移動すると開口部の下縁が両突片の底辺 に係止して、その移動を阻まれる。即ち、ラベル２１はポット１のラベル取付機 構２に取付けられる。

【００１３】

【考案の効果】

開口部を設けたことで、ラベルがラベル取付機構から容易に抜けない。又、形 状が従来のラベルより簡単であるため、製造コストを低くすることが可能になる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】正面図である。

【図２】ラベル取付機構を備えたポットの平面図であ
る。

【図３】ラベル取付機構の斜視図である。

【図４】ラベルをラベル取付機構に取付けた状態の一部
欠截正面図である。

【図５】図４の拡大断面図である。

【図６】従来のラベルをラベル取付機構に取付けた状態
の一部欠截正面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポットの上端の外壁と、外壁から内側に
   対向して突設された一対の横壁と、横壁を連結する内壁
   とで形成される上面と下面とが開放された挿入口を備
   え、対向して外壁から突設された一対の内側に斜降する
   斜辺を有する直角三角形状の外突片と、内壁から突設さ
   れた外側に斜降する斜辺を有する直角三角形状の内突片
   とを備えたラベル取付機構に取付けられるもので、ラベ
   ルの本体の下部に形成されて前記挿入口に挿入される挿
   入部に、両外突片の外側の距離より大きい横幅を有する
   横長の長方形の開口部が、ラベルの下への移動は両突片
   の斜辺に上縁が係止し、上への移動は両突片の底辺に下
   縁が係止して、移動を阻止可能に設けられているポット
   用ラベル。