JP3082941B2 - ヒト・アポリポ蛋白質aiおよびai―ミラノの酵母での発現 - Google Patents
ヒト・アポリポ蛋白質aiおよびai―ミラノの酵母での発現Info
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、アポリポ蛋白質A Iおよびアポリポ蛋白質A
I−ミラノ(Milano)(Apo−A IおよびApo−A I−M)
の酵母株での発現、および該アポリポ蛋白質を有効成分
として含有してなるアテローム性動脈硬化症および心血
管疾患用の医薬組成物に関する。
I−ミラノ(Milano)(Apo−A IおよびApo−A I−M)
の酵母株での発現、および該アポリポ蛋白質を有効成分
として含有してなるアテローム性動脈硬化症および心血
管疾患用の医薬組成物に関する。
高濃度の血清コレステロールと冠心臓疾患(CHD)の
発生との間の明確な関係は、疫学的かつある期間にわた
る研究に基づき、繰り返し確認されてきた。しかして、
血漿中コレステロールの輸送の複雑な機構の明確化によ
り、CHDの危険性を決定するにおいて、循環リポ蛋白質
の選択的機能を認識せしめた。
発生との間の明確な関係は、疫学的かつある期間にわた
る研究に基づき、繰り返し確認されてきた。しかして、
血漿中コレステロールの輸送の複雑な機構の明確化によ
り、CHDの危険性を決定するにおいて、循環リポ蛋白質
の選択的機能を認識せしめた。
事実、4種の循環リポ蛋白:キロミクロン(CM)、超
低密度(VLDL)、低密度(LDL)および高密度(HLD)リ
ポ蛋白質がある。これらのうち、CMは腸管脂肪吸収の短
寿命産物を構成する一方、VLDLおよび特にLDLはコレス
テロールの組織への、また動脈壁への輸送を担ってい
る。対照的に、HDLはコレステロールの末梢組織からの
除去に直接関係しており、「逆コレステロール輸送」
(RCT)として公知の機構によって、それを肝臓または
他のリポ蛋白質いずれかに戻す。
低密度(VLDL)、低密度(LDL)および高密度(HLD)リ
ポ蛋白質がある。これらのうち、CMは腸管脂肪吸収の短
寿命産物を構成する一方、VLDLおよび特にLDLはコレス
テロールの組織への、また動脈壁への輸送を担ってい
る。対照的に、HDLはコレステロールの末梢組織からの
除去に直接関係しており、「逆コレステロール輸送」
(RCT)として公知の機構によって、それを肝臓または
他のリポ蛋白質いずれかに戻す。
HDLの「保護的」役割は多数の研究で確認されてきた
[ミラーら(Miller et al)、ランセット(Lancet),
i:965−968,1977;ワイネら(Whayne et al),アテロ
スクレロシス(Atherosclerosis)39:411−419,198
1]。これらにおいて、高濃度のLDL、それよりは低い濃
度のVLDLは心血管の危険性の増大に明らかに関係してい
るようである。
[ミラーら(Miller et al)、ランセット(Lancet),
i:965−968,1977;ワイネら(Whayne et al),アテロ
スクレロシス(Atherosclerosis)39:411−419,198
1]。これらにおいて、高濃度のLDL、それよりは低い濃
度のVLDLは心血管の危険性の増大に明らかに関係してい
るようである。
HDLの保護的機構の研究のうち最近興味あるものは、
アポリポ蛋白質A I(Apo A I)に、即ちHDLの主要成分
に焦点を当ててきた。事実、Apo A Iの血漿中濃度はCHD
の危険および冠損傷の存在とは負の相関性を有する[マ
チエイコら(Maciejko et al)、ニュー・イングランド
・ジャーナル・オブ・メディシン(N.Eng.J.Med.),30
9:385−389,1983;セドリス(Sedlis et al),サーキュ
レイション(Circulation),73:978−984,1986]。
アポリポ蛋白質A I(Apo A I)に、即ちHDLの主要成分
に焦点を当ててきた。事実、Apo A Iの血漿中濃度はCHD
の危険および冠損傷の存在とは負の相関性を有する[マ
チエイコら(Maciejko et al)、ニュー・イングランド
・ジャーナル・オブ・メディシン(N.Eng.J.Med.),30
9:385−389,1983;セドリス(Sedlis et al),サーキュ
レイション(Circulation),73:978−984,1986]。
in vitro実験は、Apo A Iとレシチンとの複合体が培
養した動脈平滑筋細胞からの遊離コレステロールの流出
を促進できることを示している[ステインら(Stein et
al),ビオシミカ・エ・ビオフィジカ・アクタ(Bioch
em.Biophys.Acta.),380:106〜118,1975]。この機構に
より、HDLはこれらの細胞の増殖を低減化させることも
できる[ヨシダら(Yoshida et al),エクスペリメン
タル・アンド・モレキュラー・パソロジー(Exp.Mol.Pa
thol.),41:258−266,1984] より最近になって、実験動物中へのHDLのApo A Iの注
入は重要な生化学的変化を起こし、また、アテローム性
動脈硬化症損傷の程度および重症度を減少させることが
示された。マチエイコおよびマオ(Maciejko and Mao)
[アーテリオスクレロシス(Arteriosclerosis),2:407
a,1982]、2の連続的研究におけるバディモンら(Badi
mon et al)[カルディオバスキュラー・ディジーズ(C
ardiovascular Disease),1983,アブストラクト(Ab
s.)81;アーテリオスクレロシス(Arteriosclerosis),
7:522a,1987]は、Apo A IまたはHLDいずれかを注射す
ることによって(d=1.063〜1.325g/ml)、アテローム
性動脈硬化症損傷におけるコレステロールエステル含有
量を58.4%だけ減少させつつ、コレステロール供与ウサ
ギにおける該損傷の程度を著しく減少させることができ
る(−45%)ことを明瞭に示した。また、HDLの注入
は、動脈損傷を早々に生じる遺伝性高コレステロール血
症をもつワタナベ(Watanabe)・ウサギの血漿リポ蛋白
質組成を顕著に変化させることができるのが示され得
た。これらにおいて、HDL注入は保護的HDLおよびアテロ
ーム成形性LDLの間の比を2倍以上とできる。
養した動脈平滑筋細胞からの遊離コレステロールの流出
を促進できることを示している[ステインら(Stein et
al),ビオシミカ・エ・ビオフィジカ・アクタ(Bioch
em.Biophys.Acta.),380:106〜118,1975]。この機構に
より、HDLはこれらの細胞の増殖を低減化させることも
できる[ヨシダら(Yoshida et al),エクスペリメン
タル・アンド・モレキュラー・パソロジー(Exp.Mol.Pa
thol.),41:258−266,1984] より最近になって、実験動物中へのHDLのApo A Iの注
入は重要な生化学的変化を起こし、また、アテローム性
動脈硬化症損傷の程度および重症度を減少させることが
示された。マチエイコおよびマオ(Maciejko and Mao)
[アーテリオスクレロシス(Arteriosclerosis),2:407
a,1982]、2の連続的研究におけるバディモンら(Badi
mon et al)[カルディオバスキュラー・ディジーズ(C
ardiovascular Disease),1983,アブストラクト(Ab
s.)81;アーテリオスクレロシス(Arteriosclerosis),
7:522a,1987]は、Apo A IまたはHLDいずれかを注射す
ることによって(d=1.063〜1.325g/ml)、アテローム
性動脈硬化症損傷におけるコレステロールエステル含有
量を58.4%だけ減少させつつ、コレステロール供与ウサ
ギにおける該損傷の程度を著しく減少させることができ
る(−45%)ことを明瞭に示した。また、HDLの注入
は、動脈損傷を早々に生じる遺伝性高コレステロール血
症をもつワタナベ(Watanabe)・ウサギの血漿リポ蛋白
質組成を顕著に変化させることができるのが示され得
た。これらにおいて、HDL注入は保護的HDLおよびアテロ
ーム成形性LDLの間の比を2倍以上とできる。
さらに、動物モデルにおいて動脈疾患を改善するHDL
の可能性は、Apo A Iはかなりのフィブリン溶解活性を
呈し得るという観察によってさらに刺激された[サクら
(Saku et al),トロンボウシス・リサーチズ(Throm
b.Res.),39:1−8,1985]。ロッネンベルゲル(Ronnebe
rger)[(第10回国際薬理学会議議事録、シドニー,198
7,990頁]は、抽出Apo A Iはビーグル犬およびマカクザ
ルにおいてフィブリン溶解をかなり増大させることがで
きるのを明瞭に示した。同様の活性はin vitroにてヒト
血漿で観察できる。本著者はApo A I処理動物における
脂質の沈積および動脈斑形成の減少を確認できた。
の可能性は、Apo A Iはかなりのフィブリン溶解活性を
呈し得るという観察によってさらに刺激された[サクら
(Saku et al),トロンボウシス・リサーチズ(Throm
b.Res.),39:1−8,1985]。ロッネンベルゲル(Ronnebe
rger)[(第10回国際薬理学会議議事録、シドニー,198
7,990頁]は、抽出Apo A Iはビーグル犬およびマカクザ
ルにおいてフィブリン溶解をかなり増大させることがで
きるのを明瞭に示した。同様の活性はin vitroにてヒト
血漿で観察できる。本著者はApo A I処理動物における
脂質の沈積および動脈斑形成の減少を確認できた。
血漿Apo A Iは243個のアミノ酸の単一ポリペプチド鎖
であり、その一次配列は公知である[ブリューワーら
(Brewer et al),バイオケミカル・アンド・バイオフ
ィジカル・リサーチ・コミューニケイションズ(Bioche
m.Biophys.Res.Commun.),80:623−630,1978]。Apo A
Iは細胞中で267個のアミノ酸前前駆体として合成され
る。このプレプロアポリポ蛋白質はまず18個のN−末端
残基を細胞内で失い;さらに6個のアミノ酸の喪失が、
特異的プロテアーゼの活性によって、血漿および/また
はリンパ液中で起こる。
であり、その一次配列は公知である[ブリューワーら
(Brewer et al),バイオケミカル・アンド・バイオフ
ィジカル・リサーチ・コミューニケイションズ(Bioche
m.Biophys.Res.Commun.),80:623−630,1978]。Apo A
Iは細胞中で267個のアミノ酸前前駆体として合成され
る。このプレプロアポリポ蛋白質はまず18個のN−末端
残基を細胞内で失い;さらに6個のアミノ酸の喪失が、
特異的プロテアーゼの活性によって、血漿および/また
はリンパ液中で起こる。
Apo A I分子の主要な構造上の特徴は11個または22個
のアミノ酸の繰返単位の存在であると信じられ、両親媒
性ヘリックス立体配座で存在すると推定されている[セ
グレストら(Segrest et al),FEBS Lett.,38:247−25
3,1974]。この構造により、Apo A Iの主要な生物学的
活性、すなわち脂質結合およびレシチンコレステロール
アシルトランスフェラーゼ(LCAT)の活性化が可能とな
る。HDLの他の機能、すなわち細胞との相互作用および
これらからのコレステロールの除去はアポリポ蛋白質の
明確な特徴とは関連がない。
のアミノ酸の繰返単位の存在であると信じられ、両親媒
性ヘリックス立体配座で存在すると推定されている[セ
グレストら(Segrest et al),FEBS Lett.,38:247−25
3,1974]。この構造により、Apo A Iの主要な生物学的
活性、すなわち脂質結合およびレシチンコレステロール
アシルトランスフェラーゼ(LCAT)の活性化が可能とな
る。HDLの他の機能、すなわち細胞との相互作用および
これらからのコレステロールの除去はアポリポ蛋白質の
明確な特徴とは関連がない。
アポリポ蛋白質A I−ミラノ(Apo A I−M)はヒトAp
o A Iの最初に記載された分子変種である[フランチェ
シニら(Francedshini et al)、ジャーナル・オブ・ク
リニカル・インベスゲイション(J.Clin.Invest.),66:
892−900,1980]。それはArg173のCysでの置換によって
特徴付けられる[バァイスグラベールら(Weisgraber e
t al),ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケコスト
リー(J.Biol.Chem.),258:2508−2513,1983]。突然変
異体アポ蛋白質は常染色体優勢特性として伝達され、8
世代のキャリアーが同定されている[グアランドリら
(Gualandri et al),アメリカン・ジャーナル・オブ
・ヒューマン・ジェネティクス(Am.J.Hum.Genet.),3
7:1083−1097,1984]。
o A Iの最初に記載された分子変種である[フランチェ
シニら(Francedshini et al)、ジャーナル・オブ・ク
リニカル・インベスゲイション(J.Clin.Invest.),66:
892−900,1980]。それはArg173のCysでの置換によって
特徴付けられる[バァイスグラベールら(Weisgraber e
t al),ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケコスト
リー(J.Biol.Chem.),258:2508−2513,1983]。突然変
異体アポ蛋白質は常染色体優勢特性として伝達され、8
世代のキャリアーが同定されている[グアランドリら
(Gualandri et al),アメリカン・ジャーナル・オブ
・ヒューマン・ジェネティクス(Am.J.Hum.Genet.),3
7:1083−1097,1984]。
Apo A I−Mのキャリアー状態はHDL−コレステロール
の顕著な減少によって特徴付けられる。これにも拘わら
ず、患者は動脈疾患の危険の増大を示さないようであ
り、事実、系統樹の実験によると、これらの患者はアテ
ローム性動脈硬化症から「保護」されているようであ
る。
の顕著な減少によって特徴付けられる。これにも拘わら
ず、患者は動脈疾患の危険の増大を示さないようであ
り、事実、系統樹の実験によると、これらの患者はアテ
ローム性動脈硬化症から「保護」されているようであ
る。
キャリアーにおけるApo A I−Mの可能な保護効果の
機構は、あるα−ヘリックスを喪失しかつ疎水性残基の
暴露が増大した、突然変異体アポリポ蛋白質の構造中の
修飾のためらしい[フランチェシニら(Franceschini e
t al)、ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(J.Bi
ol,Chem.),260:1632−1635,1985]。多重α−ヘリック
スの緻密な構造の喪失は、通常のA Iと比較して、分子
の柔軟性の増大をもたらし、これにより脂質とかなり容
易に会合する。さらに、アポリポ蛋白質/脂質複合体は
より変性し易く、かくして、脂質の伝達もまた当該突然
変異体の場合には改善されることが示唆される。
機構は、あるα−ヘリックスを喪失しかつ疎水性残基の
暴露が増大した、突然変異体アポリポ蛋白質の構造中の
修飾のためらしい[フランチェシニら(Franceschini e
t al)、ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(J.Bi
ol,Chem.),260:1632−1635,1985]。多重α−ヘリック
スの緻密な構造の喪失は、通常のA Iと比較して、分子
の柔軟性の増大をもたらし、これにより脂質とかなり容
易に会合する。さらに、アポリポ蛋白質/脂質複合体は
より変性し易く、かくして、脂質の伝達もまた当該突然
変異体の場合には改善されることが示唆される。
Apo A I−Mのもう1つの非常に特別な特徴は、両方
の場合において、Cys残基の存在のため、それ自身でダ
イマーを形成し、Apo A IIと複合体を形成するその能力
である。ダイマーおよび複合体の循環系における存在
は、おそらくキャリアーにおけるこれらの排泄半減期の
遅延の原因となるものであり、最近臨床的研究で記載さ
れている[グレッグら(Gregg et al),ヒト・アポリ
ポ蛋白質突然変異体についてのNATO ARW:表現型発現に
対する遺伝子構造から(NATO ARW on Human Apolipopro
tein Mutants:From Gene Structure to Phenotypic Exp
ression),リモネン・エス・ジィ(Limone S.G.),198
8]。修飾されたアポリポ蛋白質粒子はかくして循環系
に非常に長時間残存し、かくして、通常のA I粒子に比
し、良好なその動脈保護活性を呈する。
の場合において、Cys残基の存在のため、それ自身でダ
イマーを形成し、Apo A IIと複合体を形成するその能力
である。ダイマーおよび複合体の循環系における存在
は、おそらくキャリアーにおけるこれらの排泄半減期の
遅延の原因となるものであり、最近臨床的研究で記載さ
れている[グレッグら(Gregg et al),ヒト・アポリ
ポ蛋白質突然変異体についてのNATO ARW:表現型発現に
対する遺伝子構造から(NATO ARW on Human Apolipopro
tein Mutants:From Gene Structure to Phenotypic Exp
ression),リモネン・エス・ジィ(Limone S.G.),198
8]。修飾されたアポリポ蛋白質粒子はかくして循環系
に非常に長時間残存し、かくして、通常のA I粒子に比
し、良好なその動脈保護活性を呈する。
アポリポ蛋白質およびそのA I−M突然変異体の治療
への使用は、該アポリポ蛋白質を十分量かつ適当な剤型
で調製できる方法がないため限定されている。
への使用は、該アポリポ蛋白質を十分量かつ適当な剤型
で調製できる方法がないため限定されている。
血漿分別物からアポリポ蛋白質A Iおよび特にA Iミラ
ノ(A I−M)を生産する困難はかなりのものである
[フランチェシニら(Franceschini et al)、ジャーナ
ル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Che
m.),260:16321−16325,1985]。さらに、回避するのが
必須である感染病原での汚染および出発物質の入手可能
性のごとく、血漿分別産物に伴う一連の危険がある。
ノ(A I−M)を生産する困難はかなりのものである
[フランチェシニら(Franceschini et al)、ジャーナ
ル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Che
m.),260:16321−16325,1985]。さらに、回避するのが
必須である感染病原での汚染および出発物質の入手可能
性のごとく、血漿分別産物に伴う一連の危険がある。
DNA組換え技術よりヒトApo A Iを産生しようとするい
くつかの試みがなされてきた。欧州特許出願公開026770
3号には、イー・コリ(E.cpli)からのApo A Iの調製が
記載されている。該プロセスはキメラポリペプチドを記
載しており、そこでは、該Apo A I部位がベータガラク
トシダーゼのN−末端アミノ酸残基、蛋白質Aの1また
はそれ以上のIgG結合ドメイン、またはヒトApo A Iのpr
o配列に結合している。
くつかの試みがなされてきた。欧州特許出願公開026770
3号には、イー・コリ(E.cpli)からのApo A Iの調製が
記載されている。該プロセスはキメラポリペプチドを記
載しており、そこでは、該Apo A I部位がベータガラク
トシダーゼのN−末端アミノ酸残基、蛋白質Aの1また
はそれ以上のIgG結合ドメイン、またはヒトApo A Iのpr
o配列に結合している。
前記方法は、イー・コリ(E.cpli)は形質転換生物と
して用いられているという事実により欠点がある。発現
された産物は成熟ヒトApo A Iではなく、異種起源の実
質的配列を含む。さらに、産物は細胞から分泌されず、
イー・コリ(E.cpli)宿主生物の細胞内に蓄積し、かく
して、発現産物の酵素的分解の危険性が高まる。
して用いられているという事実により欠点がある。発現
された産物は成熟ヒトApo A Iではなく、異種起源の実
質的配列を含む。さらに、産物は細胞から分泌されず、
イー・コリ(E.cpli)宿主生物の細胞内に蓄積し、かく
して、発現産物の酵素的分解の危険性が高まる。
哺乳動物ポリペプチドの発現についてのより便利な系
は真核生物細胞らしく、真核生物、特に酵母で外来性遺
伝子を発現させようとするいつくかの試みがなされてい
る。インターフェロンの酵母での発現は欧州特許出願公
開0060057号に記載されており、酵母には異種の蛋白質
の酵母での発現および分泌は欧州特許出願公開008863
2、0116201および0123544号に記載されている。
は真核生物細胞らしく、真核生物、特に酵母で外来性遺
伝子を発現させようとするいつくかの試みがなされてい
る。インターフェロンの酵母での発現は欧州特許出願公
開0060057号に記載されており、酵母には異種の蛋白質
の酵母での発現および分泌は欧州特許出願公開008863
2、0116201および0123544号に記載されている。
本発明の目的は、正確な折りたたみ構造と天然のヒト
・アポA Iの性質、すなわち、構造的特徴、脂質結合
性、ならびにフィブリン溶解およびレシチン:コレステ
ロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)の活性化[マ
ーレイ(Mahley)ら、ジャーナル・オブ・リピッド・リ
サーチ(J.Lipid.Res.)、25巻、1277〜1294頁、1984
年]を有し、酵母内において高収率で生成されるアポA
IおよびアポA I−Mを提供することにある。
・アポA Iの性質、すなわち、構造的特徴、脂質結合
性、ならびにフィブリン溶解およびレシチン:コレステ
ロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)の活性化[マ
ーレイ(Mahley)ら、ジャーナル・オブ・リピッド・リ
サーチ(J.Lipid.Res.)、25巻、1277〜1294頁、1984
年]を有し、酵母内において高収率で生成されるアポA
IおよびアポA I−Mを提供することにある。
本発明では、Apo A IおよびApo A I−Mをコードする
遺伝子に、成熟タンパクについての遺伝子の上流側に融
合させた酵母が認識可能な分泌およびプロセッシングシ
グナルをコードするDNA配列を設けた。特に、最後の残
基がHisGlySerLeuAspLysArgである修飾MFα1リーダー
配列を用いた。
遺伝子に、成熟タンパクについての遺伝子の上流側に融
合させた酵母が認識可能な分泌およびプロセッシングシ
グナルをコードするDNA配列を設けた。特に、最後の残
基がHisGlySerLeuAspLysArgである修飾MFα1リーダー
配列を用いた。
この修飾MFα1リーダーにおいて、プロセッシングシ
グナルは二塩基配列Lys−Argであったが、この配列を次
いでApo A I遺伝子の5′末端に融合する。リーダー配
列がすべての構築物において切断される、即ち、すべて
のApo A IおよびApo A I−Mポリペプチドの上流側に
ある二塩基配列Lys−Argで切断が起こることが判明し
た。
グナルは二塩基配列Lys−Argであったが、この配列を次
いでApo A I遺伝子の5′末端に融合する。リーダー配
列がすべての構築物において切断される、即ち、すべて
のApo A IおよびApo A I−Mポリペプチドの上流側に
ある二塩基配列Lys−Argで切断が起こることが判明し
た。
本発明は、Apo A IおよびApo A I−Mを酵母内で生産
する方法を提供する。この方法によれば、Apo A Iおよ
びApo A I−MタンパクをコードするDNA配列よりなる発
現ベクターで形質転換された酵母株が適切な培地中で培
養され、この培地からApo A IおよびApo A I−M分子が
回収される。
する方法を提供する。この方法によれば、Apo A Iおよ
びApo A I−MタンパクをコードするDNA配列よりなる発
現ベクターで形質転換された酵母株が適切な培地中で培
養され、この培地からApo A IおよびApo A I−M分子が
回収される。
かかる形質転換酵母株を培養すると、高収率のApo A
IおよびApo A I−Mが培養ブロスから単離される。
IおよびApo A I−Mが培養ブロスから単離される。
発現産物を単離し、Apo A I免疫応答物質を精製し、
微少配列分析法により特徴付けを行った。このポリペプ
チドは天然Apo A Iと同じ特性を有することが判明し
た。
微少配列分析法により特徴付けを行った。このポリペプ
チドは天然Apo A Iと同じ特性を有することが判明し
た。
本発明の発現ベクターは、酵母宿主内で安定に維持す
るための複製系と、Apo A IまたはApo A I−Mをコード
するDNA配列と、プロモーターおよびターミネーター配
列よりなる。
るための複製系と、Apo A IまたはApo A I−Mをコード
するDNA配列と、プロモーターおよびターミネーター配
列よりなる。
発現ベクターは、所望の産物をコードするDNA配列の
上流側に、発現産物を酵母の分泌経路へ向かわせ、この
発現産物を増殖培地中に分泌することを確実にするプレ
領域を含んでいてもよい。このプレ領域は、天然に存在
するシグナルまたはリーダーペプチドあるいは分泌を与
える合成配列でありうるが、一般的には、分泌の間に所
望の産物から切断され、成熟産物を培養ブロスから単離
されるよう準備できた状態とする。
上流側に、発現産物を酵母の分泌経路へ向かわせ、この
発現産物を増殖培地中に分泌することを確実にするプレ
領域を含んでいてもよい。このプレ領域は、天然に存在
するシグナルまたはリーダーペプチドあるいは分泌を与
える合成配列でありうるが、一般的には、分泌の間に所
望の産物から切断され、成熟産物を培養ブロスから単離
されるよう準備できた状態とする。
酵母に良く適合するリーダー配列は酵母MFα1リーダ
ー配列である[クルジャン・ジェイ(Kurjan,j.)およ
びヘルスコビッツ・アイ(Herskowits,I.)、セル(Cel
l)、30巻、933〜946頁、1982年]。
ー配列である[クルジャン・ジェイ(Kurjan,j.)およ
びヘルスコビッツ・アイ(Herskowits,I.)、セル(Cel
l)、30巻、933〜946頁、1982年]。
発現ベクターは、宿主微生物内で複製し得るまたは宿
主染色体内に組み込まれ得るプラスミドであってもよ
い。使用するベクターは、各々が選択的な切断部位によ
り分離される、所望DNA配列の反復コピーの発現をコー
ドし得るものでよい。
主染色体内に組み込まれ得るプラスミドであってもよ
い。使用するベクターは、各々が選択的な切断部位によ
り分離される、所望DNA配列の反復コピーの発現をコー
ドし得るものでよい。
所望DNA配列の発現は、宿主生物内において所望産物
の発現をもたらすように、所望産物をコードするDNA配
列に対して正確に位置付けられているプロモーター配列
の制御下にある。好ましくは、酵母宿主に固有の遺伝子
に由来するプロモーター、例えばTPI(トリオーゼホス
フェートイソメラーゼ)遺伝子のプロモーターまたはMF
α1−プロモーターが用いられる。
の発現をもたらすように、所望産物をコードするDNA配
列に対して正確に位置付けられているプロモーター配列
の制御下にある。好ましくは、酵母宿主に固有の遺伝子
に由来するプロモーター、例えばTPI(トリオーゼホス
フェートイソメラーゼ)遺伝子のプロモーターまたはMF
α1−プロモーターが用いられる。
所望産物についてのDNA配列には、転写ターミネータ
ー配列、好ましくは酵母宿主に固有の遺伝子に由来する
ターミネーター配列、例えばTPI遺伝子またはMFα1遺
伝子のターミネーターが続く。
ー配列、好ましくは酵母宿主に固有の遺伝子に由来する
ターミネーター配列、例えばTPI遺伝子またはMFα1遺
伝子のターミネーターが続く。
本発明は、以前にクローン化されたApo A IおよびApo
A I−M配列[シャープ・シー・アール(Sharpe C
R)、シドリ・エイ(Sidoli A)、シェリー・シー・エ
ス(Shelley CS)、ルセロ・エム・エイ(Lucero M
A)、ショルダース・シー・シー(Shoulders CC)およ
びバラル・エフ・イー(Baralle FE)、ヌクレイック・
アシッズ・リサーチ(Nucl.Acids Res.)、12巻、3917
〜3932頁、(1984年)]を、Apo A Iの唯一のNco I部位
にクローン化された46ヌクレオチドの化学的に合成され
たアダプターを用いて酵母での分泌向きにする操作につ
いても述べる。
A I−M配列[シャープ・シー・アール(Sharpe C
R)、シドリ・エイ(Sidoli A)、シェリー・シー・エ
ス(Shelley CS)、ルセロ・エム・エイ(Lucero M
A)、ショルダース・シー・シー(Shoulders CC)およ
びバラル・エフ・イー(Baralle FE)、ヌクレイック・
アシッズ・リサーチ(Nucl.Acids Res.)、12巻、3917
〜3932頁、(1984年)]を、Apo A Iの唯一のNco I部位
にクローン化された46ヌクレオチドの化学的に合成され
たアダプターを用いて酵母での分泌向きにする操作につ
いても述べる。
Apo A I−M突然変異は、キャリアー由来の突然変異A
po A I−M遺伝子を部分的にクローン化し、その一部を
野性型配列に置き換えることにより生じさせた。
po A I−M遺伝子を部分的にクローン化し、その一部を
野性型配列に置き換えることにより生じさせた。
図面において: −図1はMFα1リーダー配列末端部および成熟Apo A I
アミノ末端配列を含む46ヌクレオチド・アダプターの配
列を示す。
アミノ末端配列を含む46ヌクレオチド・アダプターの配
列を示す。
−図2はpUC8からのプラスミドpUC/AF−A Iの構築を示
す。
す。
−図3は図2のプラスミドから出発するpUC/AF−A I−
Mの構築を示す。
Mの構築を示す。
−図4はpYESから、および図2と図3のプラスミドから
出発する発現ベクターpYES/A IおよびpYES/A I−Mの調
製を示す。
出発する発現ベクターpYES/A IおよびpYES/A I−Mの調
製を示す。
Apo A IおよびApo A I−M配列の構築 Apo A I配列は我々が以前に述べたcDNAクローン[シ
ャープ(Sharpe)ら、ヌクレイック・アシッズ・リサー
チ(Nucl.Acids Res.)、1984年]から得たが、このク
ローンから、以下の戦略を用いて、シグナルペプチドお
よびプロペプチドをコードする配列を取り出し、修飾し
た。
ャープ(Sharpe)ら、ヌクレイック・アシッズ・リサー
チ(Nucl.Acids Res.)、1984年]から得たが、このク
ローンから、以下の戦略を用いて、シグナルペプチドお
よびプロペプチドをコードする配列を取り出し、修飾し
た。
元のcDNA配列(プラスミドpAIA)由来のNco I−BamH
I断片を、MFα1リーダー配列の末端部および成熟アポA
Iのアミノ末端配列を含む化学合成断片Hind III−Nco
I(図1)、およびHind III−BamH I消化pUC8(図2を
参照)で同時に結んだ。このクローンをpUC/AF−A Iと
名付ける。
I断片を、MFα1リーダー配列の末端部および成熟アポA
Iのアミノ末端配列を含む化学合成断片Hind III−Nco
I(図1)、およびHind III−BamH I消化pUC8(図2を
参照)で同時に結んだ。このクローンをpUC/AF−A Iと
名付ける。
Apo A I−M配列は、Apo A I−Mキャリアー由来の遺
伝子の一部をクローン化することにより得た。使用した
方法は以下の通りであった: a)標準的な方法[クンケル・エル・エム(Kunkel L
M)、スミス・ケイ・ディー(Smith KD)、ボイヤー・
エス・エイチ(Boyer SH)、ボルガオンカール・ディー
・エス(Borgaonkar DS)、ウォッチェル・エス・エス
(Watchel SS)、ミラー・ビー・ジェイ(Miller B
J)、ベルグ・ダブリュー・アール(Berg WR)、ジョー
ンズ・エイチ・ダブリュー(Jones HW)およびラリー・
ジェイ・エム(Rary JM)、プロシーディング・オブ・
ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス・オブ・ジ
・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ(Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA)、1245〜1249頁、1977年]に従って、
末梢血白血球細胞からDNAを調製した。
伝子の一部をクローン化することにより得た。使用した
方法は以下の通りであった: a)標準的な方法[クンケル・エル・エム(Kunkel L
M)、スミス・ケイ・ディー(Smith KD)、ボイヤー・
エス・エイチ(Boyer SH)、ボルガオンカール・ディー
・エス(Borgaonkar DS)、ウォッチェル・エス・エス
(Watchel SS)、ミラー・ビー・ジェイ(Miller B
J)、ベルグ・ダブリュー・アール(Berg WR)、ジョー
ンズ・エイチ・ダブリュー(Jones HW)およびラリー・
ジェイ・エム(Rary JM)、プロシーディング・オブ・
ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス・オブ・ジ
・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ(Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA)、1245〜1249頁、1977年]に従って、
末梢血白血球細胞からDNAを調製した。
b)ヌクレオチド1792および2240間の断片(図3を参
照)[ショルダース・シー・シー(Shoulders CC)、ロ
ンブリット・エイ・アール(Kronblihtt AR)、ムンロ
ー・ビー・エス(Munro BS)およびエフ・イー・バラル
(F.E.Baralle)、ヌクレイック・アシッズ・リサーチ
(Nucl.Acids Res.)、11巻、2827〜2837頁、1983年]
を、キャリアーから調製されたApo A I−MゲノムDNAに
関する酵素反応において、以下の配列: 5′−CTGAGGCAAGAGATGAGCAA−3′;ヌクレオチド17
92の5′末端部、 5′−CTCAGGAAGCTGACCTTGAA−3′;ヌクレオチド22
40の5′末端部 を有する2つの合成オリゴヌクレオチドをプライマーと
して用いるポリメラーゼ鎖反応法[PCR、サイキ・アー
ル・ケイ(Saiki RK)、ゲルファンド・ディー・エイチ
(Gelfand DH)、ストッフェル・エス(Stoffel S)、
シャルフ・エス(Scharf S)、ヒグチ・アール(Higuch
i R)およびホーン・ジー・ティー(Horn GT)、サイエ
ンス(Science)、239巻、487〜491頁、1988年]として
知られている増幅法により生成させた。
照)[ショルダース・シー・シー(Shoulders CC)、ロ
ンブリット・エイ・アール(Kronblihtt AR)、ムンロ
ー・ビー・エス(Munro BS)およびエフ・イー・バラル
(F.E.Baralle)、ヌクレイック・アシッズ・リサーチ
(Nucl.Acids Res.)、11巻、2827〜2837頁、1983年]
を、キャリアーから調製されたApo A I−MゲノムDNAに
関する酵素反応において、以下の配列: 5′−CTGAGGCAAGAGATGAGCAA−3′;ヌクレオチド17
92の5′末端部、 5′−CTCAGGAAGCTGACCTTGAA−3′;ヌクレオチド22
40の5′末端部 を有する2つの合成オリゴヌクレオチドをプライマーと
して用いるポリメラーゼ鎖反応法[PCR、サイキ・アー
ル・ケイ(Saiki RK)、ゲルファンド・ディー・エイチ
(Gelfand DH)、ストッフェル・エス(Stoffel S)、
シャルフ・エス(Scharf S)、ヒグチ・アール(Higuch
i R)およびホーン・ジー・ティー(Horn GT)、サイエ
ンス(Science)、239巻、487〜491頁、1988年]として
知られている増幅法により生成させた。
c)この断片をXho IIおよびStu I消化に付し、得られ
た産物をpUC/AF−A I由来のHind III−Xho IIおよびStu
I−BamH I断片で結んで、pUC−8 BamH I−Hind III線
状化ベクターとした。
た産物をpUC/AF−A I由来のHind III−Xho IIおよびStu
I−BamH I断片で結んで、pUC−8 BamH I−Hind III線
状化ベクターとした。
得られたクローンをpUC/A I−Mと名付ける。
プラスミドの構築 ヒト・Apo A IおよびApo A I−Mをコードする遺伝子
を、TPIプロモーター(TPIp)[ティー・アルバー(T.A
lber)およびジー・カワサキ(G・Kawasaki)、ジャー
ナル・オブ・モレキュラー・アンド・アプライド・ジェ
ネティックス(J.Mol.Applied Genet.)、I巻、419〜4
34頁、1982年]をコードする断片、MFα1リーダー配列
[ジェイ・クルキアン(J.Kurkian)およびアイ・ヘル
スコビッツ(I.Herskowitz)、セル(Cell)、30巻、93
3〜943頁、1982年]、およびエス・セレビシアエ(S.ce
revisiae)のTPIに由来する転写終結配列TPItと結合さ
せた。
を、TPIプロモーター(TPIp)[ティー・アルバー(T.A
lber)およびジー・カワサキ(G・Kawasaki)、ジャー
ナル・オブ・モレキュラー・アンド・アプライド・ジェ
ネティックス(J.Mol.Applied Genet.)、I巻、419〜4
34頁、1982年]をコードする断片、MFα1リーダー配列
[ジェイ・クルキアン(J.Kurkian)およびアイ・ヘル
スコビッツ(I.Herskowitz)、セル(Cell)、30巻、93
3〜943頁、1982年]、およびエス・セレビシアエ(S.ce
revisiae)のTPIに由来する転写終結配列TPItと結合さ
せた。
これらの断片は、Apo A Iをコードする遺伝子の高い
転写率を確実にする配列を提供し、また、Apo A Iおよ
びApo A I−Mポリペプチドの分泌経路への局在化およ
びその結果としての増殖培地への分泌を行うことができ
るプレ配列を提供する。
転写率を確実にする配列を提供し、また、Apo A Iおよ
びApo A I−Mポリペプチドの分泌経路への局在化およ
びその結果としての増殖培地への分泌を行うことができ
るプレ配列を提供する。
さらに、発現プラスミドは、酵母の2μ複製起点およ
び選択可能なマーカーLEU2を有する。
び選択可能なマーカーLEU2を有する。
酵母におけるα因子のin vivo成熟化の間に、MFα1
リーダーペプチドの最後(C末端)の6個のアミノ酸
(Lys−Arg−Glu−Ala−Glu−Ala)が、Lys−Arg配列を
認識するエンドペプチダーゼおよびGlu−Ala残基を除去
するアミノジペプチダーゼ[ジュリアス・ディー(Juli
us D)、ブレアー・エル(Blair L)、ブレイク・エイ
(Brake A)、スプランギュー・ジー(Sprangue G)お
よびトーナー・ジェイ(Thorner J)、セル(Cell)、3
2巻、839〜852頁、1983年]を引き続いて作用させるこ
とにより、α因子の前駆体から除去される。酵母アミノ
ジペプチダーゼの必要性をなくすために、MFα1リーダ
ーのC末端Glu−Ala−Glu−Alaをコードする配列を、in
vitro突然変異誘発法により除去した。
リーダーペプチドの最後(C末端)の6個のアミノ酸
(Lys−Arg−Glu−Ala−Glu−Ala)が、Lys−Arg配列を
認識するエンドペプチダーゼおよびGlu−Ala残基を除去
するアミノジペプチダーゼ[ジュリアス・ディー(Juli
us D)、ブレアー・エル(Blair L)、ブレイク・エイ
(Brake A)、スプランギュー・ジー(Sprangue G)お
よびトーナー・ジェイ(Thorner J)、セル(Cell)、3
2巻、839〜852頁、1983年]を引き続いて作用させるこ
とにより、α因子の前駆体から除去される。酵母アミノ
ジペプチダーゼの必要性をなくすために、MFα1リーダ
ーのC末端Glu−Ala−Glu−Alaをコードする配列を、in
vitro突然変異誘発法により除去した。
図4に示す如く、pUC/AF−A IおよびpUC−AF/A I−M
に由来するHind III−BamH I断片をHind III−BamH I線
状化pYESベクターにクローン化した。酵母を形質転換
し、Apo A IおよびApo A I−M遺伝子を発現させるため
に得たプラスミドを各々pYES/A IおよびpYES/A I−Mと
呼ぶ。
に由来するHind III−BamH I断片をHind III−BamH I線
状化pYESベクターにクローン化した。酵母を形質転換
し、Apo A IおよびApo A I−M遺伝子を発現させるため
に得たプラスミドを各々pYES/A IおよびpYES/A I−Mと
呼ぶ。
形質転換 前記のごとく調製したプラスミドを、グルコース上で
の増殖について選択することにより、TPI遺伝子に欠失
を有するエス・セレビシアエ(S.cerevisiae)株に形質
転換した。かかる株は、通常、単独炭素源としてのグル
コース上では増殖できず、ガラクトースラクテート培地
上では非常にゆっくり増殖する。この欠陥はトリオース
ホスフェートイソメラーゼ遺伝子の変異に起因し、この
変異はこの遺伝子の主要部分の欠失およびエス・セレビ
シアエ(S.cerevisiae)LEU2遺伝子との置換により得ら
れる。この増殖欠陥のため、TPIについてコードする遺
伝子を含むプラスミドが厳密に選択される。
の増殖について選択することにより、TPI遺伝子に欠失
を有するエス・セレビシアエ(S.cerevisiae)株に形質
転換した。かかる株は、通常、単独炭素源としてのグル
コース上では増殖できず、ガラクトースラクテート培地
上では非常にゆっくり増殖する。この欠陥はトリオース
ホスフェートイソメラーゼ遺伝子の変異に起因し、この
変異はこの遺伝子の主要部分の欠失およびエス・セレビ
シアエ(S.cerevisiae)LEU2遺伝子との置換により得ら
れる。この増殖欠陥のため、TPIについてコードする遺
伝子を含むプラスミドが厳密に選択される。
Apo A IおよびApo A I−M前駆体の酵母での発現 アポリポ蛋白質についてコードするプラスミドを含む
酵母株を、YPD培地[シェルマン・エフ(Sherman,F.)
ら、「酵母遺伝学における方法(Methods in Yeast Gen
etics)」、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラ
トリ(Cold Spring Harbor Laboratory)、1981年]上
で増殖させた。各株に対して、2つの、それぞれ2リッ
トルのバッフル付きフラスコ中、1リットル培養物を、
600nmにおけるODが約15に達するまで(約48時間)、30
℃にて振盪した。遠心分離した後、さらに分析するため
に、上清を取り出した。
酵母株を、YPD培地[シェルマン・エフ(Sherman,F.)
ら、「酵母遺伝学における方法(Methods in Yeast Gen
etics)」、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラ
トリ(Cold Spring Harbor Laboratory)、1981年]上
で増殖させた。各株に対して、2つの、それぞれ2リッ
トルのバッフル付きフラスコ中、1リットル培養物を、
600nmにおけるODが約15に達するまで(約48時間)、30
℃にて振盪した。遠心分離した後、さらに分析するため
に、上清を取り出した。
Apo A IおよびApo A I−M培養液の精製 培養液を15,000rpmで30分間遠心分離し、上清を0.15M
NaCl、0.05Mリン酸カリウム緩衝液、0.05%EDTA、pH7.
4(緩衝液A)に対して透析した。
NaCl、0.05Mリン酸カリウム緩衝液、0.05%EDTA、pH7.
4(緩衝液A)に対して透析した。
トリグリセリドに富む粒子(TGRP)を、4℃での超遠
心分離洗浄により、市販のリン脂質−トリグリセリド乳
化液から単離し、緩衝液Aに再懸濁した。培養液からの
上清をTGRPと共に、37℃にて60分間、穏やかに撹拌しな
がらインキュベートし、氷−水浴中に浸漬することによ
り、インキュベーションを停止した。27,000rpm、35分
間、40℃の超遠心分離により、TGRPを再び単離し、ジエ
チルエーテル:エタノール3:1で脱脂質化した。沈澱し
た蛋白質を低速遠心分離により集め、セファクリル(Se
phacryl)S−200カラムおよび/または抗アポA I−セ
ファロース(Sepharose)カラムに通した。
心分離洗浄により、市販のリン脂質−トリグリセリド乳
化液から単離し、緩衝液Aに再懸濁した。培養液からの
上清をTGRPと共に、37℃にて60分間、穏やかに撹拌しな
がらインキュベートし、氷−水浴中に浸漬することによ
り、インキュベーションを停止した。27,000rpm、35分
間、40℃の超遠心分離により、TGRPを再び単離し、ジエ
チルエーテル:エタノール3:1で脱脂質化した。沈澱し
た蛋白質を低速遠心分離により集め、セファクリル(Se
phacryl)S−200カラムおよび/または抗アポA I−セ
ファロース(Sepharose)カラムに通した。
組換えアポリポ蛋白質の構造的特徴付け 組換えApo A IおよびApo A I−Mの構造的特徴は、ア
ミノ酸分析法および蛋白質微少配列決定法により試験
し、アポリポ蛋白質調製物の純度を確認した。二次構造
は円偏光二色性により分析し、組換えアポリポ蛋白質が
正確に折りたたまれていることが示された:α′ヘリッ
クス含量は、抽出アポA Iに対する49%含量と同様に、
組換えApo A IおよびApo A I−Mについて、それぞれ52
%および43%と計算された。かくして、組換えA I−M
は、抽出Apo A I[フランセスチーニ(Franceschini)
ら、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ
(J.Biol.Chem.)、260巻、16321〜16325頁、1985年]
と同様に、正常A Iに比べてαヘリックス含量が低い。
ミノ酸分析法および蛋白質微少配列決定法により試験
し、アポリポ蛋白質調製物の純度を確認した。二次構造
は円偏光二色性により分析し、組換えアポリポ蛋白質が
正確に折りたたまれていることが示された:α′ヘリッ
クス含量は、抽出アポA Iに対する49%含量と同様に、
組換えApo A IおよびApo A I−Mについて、それぞれ52
%および43%と計算された。かくして、組換えA I−M
は、抽出Apo A I[フランセスチーニ(Franceschini)
ら、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ
(J.Biol.Chem.)、260巻、16321〜16325頁、1985年]
と同様に、正常A Iに比べてαヘリックス含量が低い。
組換えApo A I−M対Apo A Iの生物学的評価 すべての実験報告は、エス・セレヴィジアエ(S.cere
visiae)から得たApo A IおよびApo A I−Mを、血漿か
ら抽出したヒトApo A Iと比較することにより行った。
ヒトApo A IはヒトHDLより調製し、分取用超遠心分離に
より分離した。単離したHDL画分の脱脂化後、Apo A Iを
ゲル濾過およびイオン交換クロマトグラフィーにより分
離した[ベーカー(Baker)ら、バイオケミストリー(B
iochemistry),12:3866−3871,1983]。
visiae)から得たApo A IおよびApo A I−Mを、血漿か
ら抽出したヒトApo A Iと比較することにより行った。
ヒトApo A IはヒトHDLより調製し、分取用超遠心分離に
より分離した。単離したHDL画分の脱脂化後、Apo A Iを
ゲル濾過およびイオン交換クロマトグラフィーにより分
離した[ベーカー(Baker)ら、バイオケミストリー(B
iochemistry),12:3866−3871,1983]。
In vitro実験 フィブリン溶解の活性化 プラスミノーゲンのプラスミンへの変換を促進する、
すなわち、フィブリン溶解を開始させる試薬が、心筋梗
塞の治療において増大する関心を獲得しつつある[ラッ
フェルおよびブラウンワルド(Laffell andBraunwal
d)、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディ
スン(N.Engl.J.Med.),311:710−717,1984]。以前の
データは、Apo A Iがin vitroにてフィブリン溶解を活
性化し得ることを示している[サク(Saku)ら、トロン
ボシス・リサーチ(Thromb.Res.),39:1−8,1985]。
すなわち、フィブリン溶解を開始させる試薬が、心筋梗
塞の治療において増大する関心を獲得しつつある[ラッ
フェルおよびブラウンワルド(Laffell andBraunwal
d)、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディ
スン(N.Engl.J.Med.),311:710−717,1984]。以前の
データは、Apo A Iがin vitroにてフィブリン溶解を活
性化し得ることを示している[サク(Saku)ら、トロン
ボシス・リサーチ(Thromb.Res.),39:1−8,1985]。
ウロキナーゼ活性の増強または抑制を測定するため
に、実験は、フィブリン平板法により実施した[グラス
−グリーンワルト(Glas−Greenwalt)ら、ジャーナル
・オブ・ラボラトリー・アンド・クリニカル・メディス
ン(J.Lab.Clin.Med.),104:962−976,1984]。
に、実験は、フィブリン平板法により実施した[グラス
−グリーンワルト(Glas−Greenwalt)ら、ジャーナル
・オブ・ラボラトリー・アンド・クリニカル・メディス
ン(J.Lab.Clin.Med.),104:962−976,1984]。
6ml容量中、終濃度0.1%のウシ(プラスミノーゲンに
富む)フィブリノゲン溶液を、ウシ・トロンビン溶液
(20NIHユニット/ml)0.2mlで凝固させた。トリス緩衝
液で希釈した組換えApo A IおよびApo A I−M(10およ
び500μ/gの間の濃度)を速やかにウロキナーゼ(f.c.
3.3CAT U/ml)と混合し、フィブリン平板に適用した。
これらを37℃にて17時間インキュベートした。溶解領域
の測定により、両蛋白質が、最高試験用量で、Apo A I
の場合(抽出Apo A Iでは、59.7%と66.2%であるのに
対して;サクら、トロンボシス・リサーチ,39:1−8,198
5)、各々、64.0%および67.9%までの、Apo A I−Mの
場合、96.7%および112.1%までのウロキナーゼ溶解領
域を有意に増加させることが示された(表1)。従っ
て、この系において、Apo A I−MはApo A Iよりも有意
に優れているようである。
富む)フィブリノゲン溶液を、ウシ・トロンビン溶液
(20NIHユニット/ml)0.2mlで凝固させた。トリス緩衝
液で希釈した組換えApo A IおよびApo A I−M(10およ
び500μ/gの間の濃度)を速やかにウロキナーゼ(f.c.
3.3CAT U/ml)と混合し、フィブリン平板に適用した。
これらを37℃にて17時間インキュベートした。溶解領域
の測定により、両蛋白質が、最高試験用量で、Apo A I
の場合(抽出Apo A Iでは、59.7%と66.2%であるのに
対して;サクら、トロンボシス・リサーチ,39:1−8,198
5)、各々、64.0%および67.9%までの、Apo A I−Mの
場合、96.7%および112.1%までのウロキナーゼ溶解領
域を有意に増加させることが示された(表1)。従っ
て、この系において、Apo A I−MはApo A Iよりも有意
に優れているようである。
培養マクロファージからのコレステロールの除去 いわゆる、「逆コレステロール輸送」(RCT)、すな
わち、コレステロールの組織からの血漿への輸送は、受
容体リポ蛋白質として作用するHDLによって調節される
と考えられている(グロムセット・ジェイ(Glomset
J.)、アドブ・イント・メド(Adv.Int.Med.),25:91−
116,1980)。Apo A IがHDLの除去能の原因と考えられて
いるので、実験は3H−コレステロールで平衡化したJ−
774マウス・マクロファージで実施した。単層を、「最
小必須培地」、溶媒抽出脱脂子ウシ血清タンパク質、卵
ホスファチジルコリン(PC)およびエステル化コレステ
ロールと共にインキュベートした[ロスブラト(Rothbl
at)ら、イン・ビトロ(In vitro),12:554−557,197
6]。3Hコレステロールで48時間平衡化させ、その後、
放射能活性培地を除去し、細胞を十分に洗浄し、5mg/ml
の脱脂子ウシ血清タンパク質を補足した新鮮な培地を加
えた。一夜インキュベートした後、該細胞を再度十分に
洗浄し、35mmの平坦な皿中、各受容体粒子2mlを加え
た、HEPES−緩衝ウイリアムス培地E(Williams Medium
E)と共にインキュベートした。最初の6時間において
は90分毎に、次いで3時間毎に、合計24時間の間、イン
キュベート培地0.1ml部を採取し、計数して細胞によっ
て放出された標識コレステロール量を測定した[ロスブ
ラトおよびフィリップス(RothblatおよびPhillips)、
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.
Biol.Chem.),250:4775−4782,1982]。
わち、コレステロールの組織からの血漿への輸送は、受
容体リポ蛋白質として作用するHDLによって調節される
と考えられている(グロムセット・ジェイ(Glomset
J.)、アドブ・イント・メド(Adv.Int.Med.),25:91−
116,1980)。Apo A IがHDLの除去能の原因と考えられて
いるので、実験は3H−コレステロールで平衡化したJ−
774マウス・マクロファージで実施した。単層を、「最
小必須培地」、溶媒抽出脱脂子ウシ血清タンパク質、卵
ホスファチジルコリン(PC)およびエステル化コレステ
ロールと共にインキュベートした[ロスブラト(Rothbl
at)ら、イン・ビトロ(In vitro),12:554−557,197
6]。3Hコレステロールで48時間平衡化させ、その後、
放射能活性培地を除去し、細胞を十分に洗浄し、5mg/ml
の脱脂子ウシ血清タンパク質を補足した新鮮な培地を加
えた。一夜インキュベートした後、該細胞を再度十分に
洗浄し、35mmの平坦な皿中、各受容体粒子2mlを加え
た、HEPES−緩衝ウイリアムス培地E(Williams Medium
E)と共にインキュベートした。最初の6時間において
は90分毎に、次いで3時間毎に、合計24時間の間、イン
キュベート培地0.1ml部を採取し、計数して細胞によっ
て放出された標識コレステロール量を測定した[ロスブ
ラトおよびフィリップス(RothblatおよびPhillips)、
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.
Biol.Chem.),250:4775−4782,1982]。
組換えApo A IまたはApo A I−Mを含有するプロテオ
リポソームを、マットスおよびジョナス(MatsおよびJo
nas)[ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミスト
リー,257:4535−4540,1982]により記載されているごと
く、コール酸塩(cholate)透析方法に従って、卵PCで
調製した。混合物は、一般に、10mMトリス/1mM EDTA/1m
M NaN3/150mM NaCl(pH8.0)中、アポリポ蛋白質/リン
脂質/コール酸塩(質量比率1/2.5/1.5−2.5)よりなる
ものであった。アポリポ蛋白質/リン脂質粒子をサイズ
分けするために、0.15M NaCl/0.02%EDTA,pH7で溶出す
るセファロース(Sepharose)CL/4B(1.5×80cmカラ
ム)上のゲル濾過を行った。ピーク画分を超濾過セル
(アミコン・モデル52(Amicon model 52)上にて濃縮
した。Apo A IまたはApo A I−M含有の粒子の化学組成
および分子の顕微鏡特性を測定することによっては、有
意な差異を見い出せなかった。細胞コレステロールの除
去能を評価するために、2種の異なる濃度のアポリポ蛋
白質成分(50および100μg/ml、すなわち、150および30
0μgのPC/ml培地の濃度に相当する)を該細胞に加え
た。これらの実験条件下、コレステロールの一方向性流
動(flux)は無細胞コレステロール濃度に関して1次的
であるため、種々の条件においてコレステロール流出
(efflux)の半減期(t1/2)を算出することができ
る。
リポソームを、マットスおよびジョナス(MatsおよびJo
nas)[ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミスト
リー,257:4535−4540,1982]により記載されているごと
く、コール酸塩(cholate)透析方法に従って、卵PCで
調製した。混合物は、一般に、10mMトリス/1mM EDTA/1m
M NaN3/150mM NaCl(pH8.0)中、アポリポ蛋白質/リン
脂質/コール酸塩(質量比率1/2.5/1.5−2.5)よりなる
ものであった。アポリポ蛋白質/リン脂質粒子をサイズ
分けするために、0.15M NaCl/0.02%EDTA,pH7で溶出す
るセファロース(Sepharose)CL/4B(1.5×80cmカラ
ム)上のゲル濾過を行った。ピーク画分を超濾過セル
(アミコン・モデル52(Amicon model 52)上にて濃縮
した。Apo A IまたはApo A I−M含有の粒子の化学組成
および分子の顕微鏡特性を測定することによっては、有
意な差異を見い出せなかった。細胞コレステロールの除
去能を評価するために、2種の異なる濃度のアポリポ蛋
白質成分(50および100μg/ml、すなわち、150および30
0μgのPC/ml培地の濃度に相当する)を該細胞に加え
た。これらの実験条件下、コレステロールの一方向性流
動(flux)は無細胞コレステロール濃度に関して1次的
であるため、種々の条件においてコレステロール流出
(efflux)の半減期(t1/2)を算出することができ
る。
表2に示すごとく、アポリポ蛋白質のリポソーム中両
濃度にて、J−774細胞からの遊離コレステロールの流
出は、Apo A Iに比較し、Apo A I−Mではかなり速かっ
た。再度、組換えおよび抽出Apo A I(t1/2:17.9±3.
2)の間で差異を検出することはできなかった。
濃度にて、J−774細胞からの遊離コレステロールの流
出は、Apo A Iに比較し、Apo A I−Mではかなり速かっ
た。再度、組換えおよび抽出Apo A I(t1/2:17.9±3.
2)の間で差異を検出することはできなかった。
アテローム性動脈硬化症退行のin vivo研究 本実験では、抽出Apo A Iおよび組換えApo A I−Mの
4週間連続注入が、2カ月間の0.5%富コレステロール
飼料で確立したウサギでの動脈障害を減少させる能力を
評価した。25匹のニュージランド系(New Zealand)雄
のウサギ(初期体重2.2−2.5kg)に0.5%富コレステロ
ール飼料を2カ月間与えた。この時点で4匹の動物を殺
した。その大動脈は、45.3±7.6%のアテローム性動脈
硬化症障害を包含することを示した。この時点で、動物
を各群7匹の3群に分けた。群1には無処理の標準無コ
レステロール飼料を与えた。群2には、耳の静脈に連結
し、皮下注入するアルゼットR製のミニポンプ(AlzetR
Minipump)を用い、Apo A Iを連続的に注入した。群3
は、Apo A I−Mで同様に処理した。合計日蛋白質用量
は、2種のアポリポ蛋白質の各々につき7mg/ウサギであ
った。
4週間連続注入が、2カ月間の0.5%富コレステロール
飼料で確立したウサギでの動脈障害を減少させる能力を
評価した。25匹のニュージランド系(New Zealand)雄
のウサギ(初期体重2.2−2.5kg)に0.5%富コレステロ
ール飼料を2カ月間与えた。この時点で4匹の動物を殺
した。その大動脈は、45.3±7.6%のアテローム性動脈
硬化症障害を包含することを示した。この時点で、動物
を各群7匹の3群に分けた。群1には無処理の標準無コ
レステロール飼料を与えた。群2には、耳の静脈に連結
し、皮下注入するアルゼットR製のミニポンプ(AlzetR
Minipump)を用い、Apo A Iを連続的に注入した。群3
は、Apo A I−Mで同様に処理した。合計日蛋白質用量
は、2種のアポリポ蛋白質の各々につき7mg/ウサギであ
った。
処理の4週間後、大動脈の脂肪障害の程度および大動
脈の脂質含量を共に3群で評価した。データ(表3)に
より、Apo A Iで30%以上の障害の退行、およびApo A I
−Mで60%以上の退行が示され、これは両群における動
脈コレステロールおよびコレステリルエステル合計の非
常に有意な減少に対応し、Apo A I−Mは通常のApo A I
に比べてかなり効果的である。
脈の脂質含量を共に3群で評価した。データ(表3)に
より、Apo A Iで30%以上の障害の退行、およびApo A I
−Mで60%以上の退行が示され、これは両群における動
脈コレステロールおよびコレステリルエステル合計の非
常に有意な減少に対応し、Apo A I−Mは通常のApo A I
に比べてかなり効果的である。
報告した知見により、in vivo条件[バジモン(Badim
on)ら、アーテリオスクレロシス(Arteriosclerosi
s),7:522a,1987]でApo A Iの顕著な活性が確認され、
恐らくはその物理化学特性のため、Apo A I−Mが、通
常のヒトA Iに比し、アテローム性動脈硬化症障害の退
行を誘発するのに効果的であることが示される。
on)ら、アーテリオスクレロシス(Arteriosclerosi
s),7:522a,1987]でApo A Iの顕著な活性が確認され、
恐らくはその物理化学特性のため、Apo A I−Mが、通
常のヒトA Iに比し、アテローム性動脈硬化症障害の退
行を誘発するのに効果的であることが示される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07K 14/775 C12N 1/19 C12N 1/19 C12P 21/02 C // C12P 21/02 A61K 37/02 (72)発明者 フランチェスキーニ,グイドー イタリア国 ミラノ 20100、ヴィア・ パンカルド12番 (72)発明者 バラリー,フランチスコ イタリア国ミラノ3―バジリオ、レジデ ンツァ・アカシエ112番 (56)参考文献 特表 昭63−501764(JP,A) Cell,30(3)(1982),p. 933−943 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/00 - 15/90 BIOSIS(DIALOG) CA(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)
Claims (6)
- 【請求項1】形質転換すべき酵母の自己由来プロモータ
ー配列、アポリポ蛋白質A I(Apo A I)またはアポリ
ポ蛋白質A I−M(ミラノ(Milano))(Apo A I−
M)をコードするDNA配列、His Gly Ser Leu Asp Lys A
rg残基をコードする修飾されたMFα1リーダー配列であ
るリーダーをコードする配列、形質転換すべき酵母の自
己由来転写ターミネーター配列よりなることを特徴とす
る、形質転換酵母でApo A IおよびApo A I−Mを発現
できる発現ベクター。 - 【請求項2】プラスミドpUC8に由来するものである、Ap
o A IまたはApo A I−Mを発現できる請求項1記載の発
現ベクター。 - 【請求項3】プラスミドpYES/A IおよびpYES/A I−Mよ
りなる請求項または2記載の発現ベクター。 - 【請求項4】以下の配列: を有するHis Gly Ser Leu Asp Lys Arg Asp Glu Pro Pr
o Gln Ser Pro Trp残基をコードする合成DNA。 - 【請求項5】請求項1〜3いずれか1項記載の発現ベク
ターで形質転換した宿主酵母。 - 【請求項6】菌株サッカロミセス・セレビシエ(Saccha
romyces cerevisiae)である請求項5記載の宿主酵母。
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IT8920226A IT1229996B (it) | 1989-04-20 | 1989-04-20 | Espressione di apolipoproteina ai e apolipoproteina ai-milano in lievito e composizioni farmaceutiche che contengono dette apolipoproteine. |
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SE9203753D0 (sv) * | 1992-12-11 | 1992-12-11 | Kabi Pharmacia Ab | Expression system for producing apolipoprotein ai-m |
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SE9603068D0 (sv) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | Pharmacia & Upjohn Ab | Process for purifying a protein |
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SE9603304D0 (sv) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | Pharmacia & Upjohn Ab | Process for purifying a compound |
EP0954524B1 (en) * | 1996-09-11 | 2003-04-09 | Pharmacia Aktiebolag | Process for purifying apolipoproteins |
SE9603303D0 (sv) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | Pharmacia & Upjohn Ab | Process for purifying a protein |
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AP2006003578A0 (en) * | 2003-10-20 | 2006-04-30 | Esperion Therapeutics Inc | Pharmaceutical formulations, methods and dosing regimens for the treatment and prevention of acute coronary syndromes. |
WO2005051413A2 (en) * | 2003-11-26 | 2005-06-09 | Novartis Ag | Disease associated genes |
WO2005097206A2 (en) | 2004-04-06 | 2005-10-20 | Cedars-Sinai Medical Center | Prevention and treatment of vascular disease with recombinant adeno-associated virus vectors encoding apolipoprotein a-i and apolipoprotein a-i milano |
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GB8712540D0 (en) * | 1987-05-28 | 1987-07-01 | Ucb Sa | Expression of human proapolipoprotein a-i |
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