JP3082883U - カード突出し装置を備えた電気接続器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄くて、カード使用後取出すときは、内部へ
短い距離だけ押込んで手を放せば、カードを突返せるカ
ード突出し装置を備えた電気接続器を提供する。 【解決手段】 カードを収納するスペースとなる収容部
を形成された基板、集積回路板、カード突出し装置、及
び該カード突出し装置を基板上に保持する保持板を備え
てなる接続器であって、該収容部は、平坦な前端部及び
突出した後端部を備えてカードを収納する凹んだスペー
スをなし、該カードとしては、接続器と結合した使用状
態では収容部の開放前端部からわすかに伸出する前端部
及び収容部の後端縁部とは僅かな間隔を開けるようにさ
れた後端部を備えるような長さをし、該カードを取出す
ときは指を前端部に当てて後端部が収容部の後端縁部へ
移動するように押込み、しかる後に指を放すと、該カー
ド押出し装置がカードを接続器から外向きに押戻し、容
易にカードを突出せるように構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はスマートカード用の電気接続器に関し、特にカード突出し装置を備え た電気接続器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図11、12に示すような、従来例のスマートカード16用のコネクタ100 は、いず れも長方形のカバー板13と集積回路板15との間に絶縁体11を挟持させ、一体に重 ね合わせた構造をなしている。前記回路板15は長方形の両短辺側に沿ってそれぞ れ複数の通孔153,153 …が形成されている。前記絶縁体11には複数の長方形をし た穴111,111 …を開設し、それらの各穴111,111 …の内周面に複数のターミナル ピン113,113 …が貫挿保持されると共に、両短辺縁沿いに対称してそれぞれ一対 のスタッブ115,115 及び切欠き117,117 が設けられている。前記カバー板13には 、上記絶縁体11の複数のスタッブ115,115 …に対応嵌合させられる複数の孔131, 131 を設けると共に、前記カバー板13の前記回路板15と対面する内面側より、前 記回路板15の通孔153,153 …と対応すると共に前記切欠き117,117 …を通って嵌 合するよう複数のポスト133,133 が一体に設けられている。また、前記回路板15 に前記ターミナルピン113,113 …の一端が貫通することができる複数の小穴151, 151 …が設けられる一方、図12が示す如く、前記コネクタ100 において、前記絶 縁体11と前記カバー板13との間にはカード16を差込めるカードスロット14になっ ている。

【０００３】 前記コネクタ100 からスマートカード16を取出すときは、傍に突出し装置を設 けてその突出し棒（図示せず）を前記スロット14に差込んで前記スマートカード 16を押出させるのであるが、ユーザーにとっては不便であると共に、かなりの厚 味がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 そのため、本考案は、薄くてカード使用後取出すときは、内部へ短い距離だけ 押込んで手を放せば、カードを突返せるカード突出し装置を備えた電気接続器を 提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、カードを収納するスペースとなる収容部 が形成された基板、集積回路板、及びカード突出し装置を備え、該収容部は、平 坦な前端部及び突出した後端部を備えてカードを収納する凹んだスペースとなし 、該カードとしては、接続器と結合した使用状態では収容部の開放前端部からわ ずかに伸出する前端部及び収容部の後端縁部とは僅かな間隔を開けるようにされ た後端部を備えるような長さをし、該カードを取出すときは指を前端部に当てて 後端部が収容部の後端縁部へ移動するように押込み、しかる後に指を放すと、該 カード押出し装置がカードを接続器から外向きに押戻し、容易にカードを突出せ るように構成される。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を実施の一形態例に基づいて具体的に説明するが、本考案はこの 例のみに限定されない。

【０００７】 図１，２，３に示す如く、本考案に係る電気接続器の比較的好ましい実施例は 、長手の基板３、集積回路板４、カバー板７、及びカード突出し装置５を備え、 スマートカード20を差込むことができる。

【０００８】 該基板３は、両長側縁と両短側縁を備える略長方形をし、片側板面の表面部30 、板面の平らな前端部31、後端部33、の前記表面部30からそれぞれ突出形成され た左、右側縁部32L,32R 及び後端縁部35R 、多数の固定孔34、表面部30上の左、 右側縁部32L,32R および後端縁部35R によって画成されてなる収容部35、各縁部 32L,32R,35R より突出形成された多数の突起37、及び両側縁部32L,32R より内向 きに対応伸出した両規制部38、38を備える。前記複数の固定孔34は前記基板３の 外周辺沿いに設けられ、該収容部35は前記基板３の表面部30前端部31より後端部 33へと延伸している。前記両規制部38、38はそれぞれ左側縁部32L 及び右側縁部 32R より突出して互いに対峙し、該基板３と前記規制部38，38との間に前記収容 部35の前端部35F に開口を画する。なお、上記収容部35の前端部35F には彎曲状 切欠き315 が設けられると共に、該彎曲状切欠き315 両端部はそれぞれ傾斜した 案内面313 を形成して、カードをより容易に該収容部35内に挿し込めるようにす る。

【０００９】 該集積回路板４は、第１の表面部41と、反対側の第２の表面部43とからなり、 前記第２の表面部43を前記基板３の表面部30と対面すると共に、前記基板３と前 記回路板４は該スマートカード20の下と上に重なって平行に配置される。該回路 板４には、さらに、長手方向に並ぶピン孔451,452,ピン孔452 の横に配置される より小さいピン孔453,前記基板３の長側縁部32Ｌ、32Ｒ上に設けられた突起37、 37が嵌合されるための定位孔456,456 、前記基板３の後端縁部35R 上に設けられ た突起37が嵌合される切欠き457 が設けられると共に、リボンケーブル48と電気 接続されるための一端が上記回路板４の第１の表面部41に固定され、前記固定端 から延在し先端が前記第２の表面部43に露出する状態に彎曲状にされた他端471 が前記ピン孔451,452,453 内に保持されるターミナルピン47,47 …が取付けられ る。前記リボンケーブル48は一端が該回路板４に取付けられ、他端は電子装置例 えばコンピュータのマザーボードなど（図示せず）に電気接続される。

【００１０】 該カバー板７は、金属シートよりなり、前端部71、中央後部寄りに開口部72、 後端部73、その一端が一体につながるようポンチ成形されたアーム75、辺縁を一 体に折り曲げて形成された両側凸縁76、76及びそれぞれ前記基板３の固定孔34に 係止するための多数の締付片77、77を備える。図１に示す如く、該締付片77は接 続器へ組立てる前は垂直に垂下っており、組立てた際は、各締付片77はＬ字形状 に前記基板３の固定孔34内に曲り込まれ、前記カバー板７と前記締付片77との間 に前記基板３と前記回路板４を挟み付け、このように基板３とカバー板７とを互 いに固定結合し、図２に示すように、後述のカード突出し装置の可動部材51が基 板３の滑り溝321 から脱出しないようにする。該カバー板７の前端部71には、中 央部位に台形切欠き711 が形成され、収容部35の前端部35F に隣接し、基板の彎 曲切欠き315 と直線に並び、これにより、該カード20の収容部35への挿入がより 容易になる。

【００１１】 該スマートカード20は図３及び図７が示すへこみ部位に配設される。つまり、 該カード20の前端部21が前記収容部35の前端部35F 開口から露出するよう、該カ ード20の後端部22と該収容部35の後端部33より突出た後端縁部35R との間に間隔 39を開けるよう後述する手段により定位される。図示の如く、該カード後端部22 は前記後端縁部35R から極短い間隔を開けた後端限界位置で停止する。なお、該 カード20は導電プレート（図示せず）を有し、該後端限界位置で前記ピン孔451, 452 の彎曲状他端471,47…と電気的に接続することができる。

【００１２】 該カード突出し装置５は、前記基板３の右側縁部32R に長手沿いにプレス形成 された滑り溝321 内に嵌挿して滑動自在な滑動部512 より基板３表面に平行する よう屈折延伸した平板状定位部511 が上からカード20の後端部22の角寄りに臨む ように設けられ、この定位部511 の先端縁には、さらに当接部513 が一体に下向 きへ折り曲げ形成されてなる金属製可動部材51を備える。

【００１３】 該可動部材51はさらに、それぞれ前記定位部511 及び滑動部512 から延伸する 一対の第１及び第２の弾性アーム515,517 が互いに先端をほぼ向合うように一体 に設けられる。該カード突出し装置５は、さらに引張りコイルばね53、回動ロッ ド55、及び案内溝カム57を備えており、該コイルばね53は該可動部材51と前記基 板３の右側縁部32R 先端との間に配設され、該可動部材51を前記先端部31向きに 前記差込まれるカードの表面沿いに引張り付勢する。該回動ロッド55は前記第１ と第２の弾性アーム515,517 の間に設けられ、その一端を該可動部材51に軸止し 、他端にカム従節551 （図４参照）を一体に突設する。

【００１４】 図４に示す如く、該案内溝カム57は基板３の表面部30に縦長に形成されて該回 動ロッド55のカム従節551 を滑動可能に収容する。該案内溝カム57の案内溝輪郭 が、起点の直線溝部571 からやや左へそれた左溝部575 と大きく右斜めに分岐し た右溝部576 と、左、右溝部575,576 の先をループ状に繋ぐ後方溝部573 とによ りなると共に、この後方溝部573 には連続して正、反向き彎曲部578,579,580 と なるように形成されている。そして前記正向き彎曲部578,579 に該カム従節551 がいる時は、該カード20の後端部22が該収容部35の後端縁部35R と第１の位置と してほぼ間隔を開けない位置にあり、該反向き彎曲部580 にカム従節551 がいる ときは、第２の位置として前記間隔39を開ける位置にあるようにされている。

【００１５】 案内溝カム57の案内動作やコイルばね53及び弾性アーム515,517 の付勢動作に ついては次の節で述べる。

【００１６】 該カード20を前記収容部35に入れ後方へ押すと、図３及び図７に示すように、 該可動部材51を第１の位置に来させ、該コイルばね53が伸長すると該可動部材51 を前向きに復帰させる付勢力が生じ、該カム従節551 が前記回動ロッド55により 前記左溝部575 を滑って左へ片寄る。この状態において、該第１の弾性アーム51 5 は前記回動ロッド55に押されて曲がり、該カム従節551 を右へ正向き彎曲部57 8 を曲るように押す付勢力が生じる。そして、該カード20を押す力を抜くと、該 カム従節551 は前記正向き彎曲部578 を曲って前記反向き彎曲部580 位置で前記 コイルばね53の弾力により引掛って静止する。通常カードを使用中は、即ち、前 記カード20の導電プレートが前記ターミナルピン47と電気導通するよう接触する ときはこの位置に保持されている。

【００１７】 次いで、該カード20を突出させるための動作としては、該カード20前端部21を 内向きに押して前記導電プレートと前記ピン47との導通状態を解除すると共に該 カード20後端部22が上記収容部35の後端縁部35R に至るまで押込むと、図８に示 す如く、前記第１の弾性アーム515 の復原付勢と共に前記カム従節551 が前記後 方溝部573 の正向き彎曲部579 へ移動する。しかる後に、該カード20を放すと、 図９が示すように、該カム従節551 が上記コイルばね53の引張り弾力により該右 溝部576 に移動され、図４に示す如く、前記回動ロッド55に対する該第１の弾性 アーム515 及び該コイルばね53の復帰力の作用により図４が示す矢印（Ａ）の方 向へ長手沿い直線溝部571 の起点に戻る。そして、該カム従節551 が第３の位置 とされる図４に示す位置（第３の位置）に移動すると、該可動部材51が第３の位 置とされる位置へ移動し、該カード20が前記定位部511 の当接部513 により図10 に示す伸出位置へ移動し、該第１及び第２の弾性アーム515,517 は中立状にそれ ぞれ該回動ロッド55の両側で対峙するので、該回動ロッド55が長手沿いの前記直 線溝部571 と前記左溝部575 の分岐点を通過し、該カード20を図10に示す伸出部 位より突出させ、容易に接続器から取出すことができる。

【００１８】 このように、該カード20を使用時の装着位置にセットするときは、先ず、該カ ード20を上記後端部22が上記定位部511 の当接部513 に接触するまで前記収容部 35内に挿入する。即ち、該カード20を前記伸出位置に付ける。続いて該カード20 をこの図10が示す伸出位置から内向きに押込み、前記図示しない導電プレートと 前記ターミナルピン47とは電気導通しない状態にある。すると、該カム従節551 が該第１及び第２の弾性アーム515,517 に案内されて図４の矢印（Ｂ）が示す方 向へ移動し、前記カード後端部22が上記収容部後端縁部35R と間隔39よりさらに 近づくと、該カム従節551 が図５に示すように分岐点である前記左溝部575 の後 端に至ると、該第１の弾性アーム515 が前記回動ロッド55に左方へ押され、前記 定位部511 向きに彎曲して前記回動ロッド55を時計回りに偏移させる付勢力を生 じ、図８が示すように、該カム従節551 を上記後方溝部573 の正向き彎曲部578 へ押し、該カード20の後端部22が前記収容部35の後端縁部35R と接触し、即ち該 カード20の後端限界位置に至り、上記基板３におけるカード20の後方向き移動が 制止される。その後、該カード20を放すと、前記カム従節551 が前記コイルばね 53及び彎曲した第１の弾性アーム515 により、正向き彎曲部578 を曲って、図７ が示すように、後方溝部573 の反向き彎曲部580 に行く。

【００１９】 上記のように、上記カード20を伸出或いは装着部位のいずれから他方へ移動す る時は、単に該カード20をその後端限界位置まで押して放せば良く、従って、本 考案の接続器によれば、装着位置と伸出位置との間におけるカードの移動操作を 容易に達成することができる。

【００２０】 なお、本考案の接続器は厚みのあるマガジンやケース、例えばTVリモートコン トローラの連結にも適用できて、この場合、収容部35の深さを増やせばよい。

【００２１】

【考案の効果】

上記のように本考案は、カードを伸出或いは装着位置のいずれから他方へ移動 させる時は、カードをその後端限界位置までおして放せば良く、装着位置と伸出 位置との間におけるカードの移動操作を容易に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の電気接続器における好ましい実施例
の要部分解斜視図

【図２】 上記実施例の組立状態斜視図

【図３】 上記実施例のカバー板を除きカードが後端限
界位置まで差込まれたときを示す斜視図

【図４】 上記実施例のカードが伸出位置に突出された
際の部分概略平面図

【図５】 上記実施例におけるカード収容部の伸出位置
から後端限界位置へと押した場合のカム従節の案内溝内
での運動状態を示す概略平面図

【図６】 上記実施例においてカードを挿入して後端部
により可動部材を連動させた場合のカム従節が案内溝内
における運動状態を示す概略平面図

【図７】 上記実施例における図6の示す位置からカー
ドを放した際の、カム従節がばね付勢により案内溝カム
の彎曲部をなぞり移動する状態を示す概略平面図

【図８】 上記実施例におけるカードが後端限界位置か
ら伸出位置へ移るためにカードの後端部を該後端限界位
置へ移動させた場合のカム従節の案内溝内における位置
を示す概略平面図

【図９】 上記実施例における図８の位置でカードを放
した際のカム従節が案内溝の右溝部へ移動される状態を
示す概略平面図

【図１０】 上記実施例におけるカードが伸出位置にあ
る状態の斜視図

【図１１】 従来のコネクタの要部分解斜視図

【図１２】 上記従来のコネクタの組立状態を示す横断
面図

【符号の説明】

20 カード 22 カード後端部 3 基板 30 表面部 31 前端部 32L,32R 左、右縁部 33 後端部 34 固定孔 35 収容部 35R 後端縁部 35F 前端部 37 突起 38 規制部 39 間隔 315 彎曲状切欠き 311,313 案内面 321 滑り溝 4 集積回路板 41,43 第１，第２の表面部 451,452,453 ピン孔 47 ターミナルピン 457 切欠き 48 リボンケーブル 456 定位孔 5 カード突出し装置 51 可動部材 511 定位部 512 滑動部 513 当接部 515,517 アーム 523 後方溝部 53 コイルばね 55 回動ロッド 551 カム従節 57 案内溝カム 571 直線溝部 575 左溝部 576 右溝部 580 彎曲部 7 保持板（カバー板） 71 前端部 711 台形切欠き 72 開口部 73 後端部 75 アーム 76 凸縁 77 締付片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 リウ ウエン イェン タイワン タオユアンシエン ヤンメイチ ェン チンシャンアルチェ 427 ハウ ５ ロウ (72)考案者 シュイ チャン ミン タイワン チョンリーシー チャンチァン ルー ５ ハウ (72)考案者 ワン ファン ピン タイワン シンチューシー ウーリンルー 271 シアン 57 ノン 47 ハウ ３ ロウ (72)考案者 チョアン シュン ロン タイワン タオユアンシエン ピンチェン シー シンユーチェ 42 シアン ３ ノ ン 21 ハウ

Claims (13)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面部、板面の平らな前端部、前記表面
   部からそれぞれ突出形成された左側縁部、右側縁部、及
   び後端縁部、多数の固定孔、前記表面部が前記左、右側
   縁部及び後端縁部によって画成されてなる収容部を備え
   る基板と、前 記収容部の開放前端部から伸出する前端部及び前記収
   容部の後端縁部とは僅かな間隔を開けるようにされた後
   端部を有するスマートカードを突出させるためのカード
   突出し装置と、 第１の表面部と該第１の表面部の逆側に面する第２の表
   面部とを有し、複数のピン孔が開設され、複数のターミ
   ナルピンが前記第１の表面部の前記ピン孔を貫通すると
   共に、該第２の表面部から突出されるよう配置され、該
   スマートカードが引っ込み位置にある際、該スマートカ
   ードと電気接続させることができる集積回路板と、 前記カード突出し装置と集積回路板とを基板上に定位保
   持する保持板とを備えてなり、 前記基板及び集積回路板がスマートカードと平行するよ
   うに配置される電気接続器であって、 該収容部は、平坦な前端部及び突出した後端部を備えて
   カードを収納する凹んだスペースであり、 上記カード突出し装置は、さらに、前記基板の右側縁部
   にプレス形成された滑り溝、可動部材、コイルばね、回
   動ロッド、及び案内溝カムを有し、 前記コイルばねが前記可動部材と前記基板との間に配設
   され、該可動部材を常時前端部向きに基板上で移動する
   よう付勢し、 前記回動ロッドは前記第１と第２のアームの間に設けら
   れ、その一端を前記可動部材に軸止し、他端にカム従節
   を一体に突設し、 前記案内溝カムは前記基板の表面部に縦長に形成されて
   前記回動ロッドのカム従節を滑動可能に収納し、 該可動部材は、長手沿いの側辺に折曲げ形成された滑動
   部と前記回路板の第２の表面部沿いに延伸する定位部が
   設けられ、前記定位部の先端縁には、さらに当接部が一
   体に下向きへ折り曲げ形成されてなり、 前記カードを取出すときは前記前端部を持って前記後端
   部が前記収容部の後端縁部へ移動するように差入れ、し
   かる後に手を放すと、該カード押出し装置の可動部材
   は、回動ロッドが第１と第２のアームに押されながら案
   内溝カム内の移動中進退位置が制御されることにより、
   前記カードを接続器から外向きに押し、容易に前記スマ
   ートカードを突出せるように構成されることを特徴とす
   る、カード突出し装置を備えた電気接続器。
2. 【請求項２】 前記可動部材は、金属製で、前記定位部
   が平板状を呈し、前記滑り溝内に嵌挿して滑動自在な滑
   動部より前記基板表面に平行するよう屈曲延伸し前記カ
   ードの後端部に臨むように設けられており、この定位部
   の先端縁には、さらに当接部が一体に下向きへ折り曲げ
   形成されてなることを特徴とする請求項１に記載のカー
   ド突出し装置を備えた電気接続器。
3. 【請求項３】 前記可動部材は、前記定位部及び滑動部
   から延伸する一対の第１及び第２のアームを有し、前記
   可動部材が移動し、前記第１及び第２のアームは中立状
   それぞれ前記回動ロッドの両側で対峙して、前記回動ロ
   ッドが長手沿い直線溝部と左溝部の分岐点を通過し、前
   記カードを突出させ前記接続器から取出すことができる
   ことを特徴とする請求項２に記載のカード突出し装置を
   備えた電気接続器。
4. 【請求項４】 前記案内溝カムの案内溝輪郭が、起点の
   直線溝部からやや左へそれた左溝部と大きく右斜めに分
   岐した右溝部と、左、右溝部の先をループ状に繋ぐ後方
   溝部とによりなると共に、この後方溝部には連続して
   正、反向き彎曲部するように形成されることを特徴とす
   る請求項３に記載のカード突出し装置を備えた電気接続
   器。
5. 【請求項５】 さらにカバー板を有し、該カバー板は前
   記基板に平行して前記集積回路板を前記基板と前記カバ
   ー板との間に保持されるよう取付けられ、前記可動部材
   が前記基板の滑り溝から脱出しないようにすることを特
   徴とする請求項１に記載のカード突出し装置を備えた電
   気接続器。
6. 【請求項６】 上記集積回路板には、複数の定位孔が開
   設され、前記基板の表面部には前記複数の定位孔にそれ
   ぞれ固定される複数の突起が形成され、前記複数の突起
   がそれぞれ前記複数の定位孔に嵌合されることにより前
   記集積回路板を前記基板に定位させてなることを特徴と
   する請求項５に記載のカード突出し装置を備えた電気接
   続器。
7. 【請求項７】 上記カバー板の前端部には中央部位に台
   形切欠きが形成され、前記収容部の前端部に隣接し、基
   板の彎曲切欠きと直線に並ぶことにより、前記収容部へ
   のカードの挿入が容易になることを特徴とする請求項５
   に記載のカード突出し装置を備えた電気接続器。
8. 【請求項８】 前記基板は略長方形状を呈し、前記左、
   右側縁部を設けられた両長側縁及び前記後端縁部を含む
   両短側縁を備えて、カードを容易に収容部内に差込める
   ようにすることを特徴とする請求項７に記載のカード突
   出し装置を備えた電気接続器。
9. 【請求項９】 前記彎曲状切欠き両端部はそれぞれ傾斜
   した案内面を形成して、カードを容易に収容部内に差込
   めるようにすることを特徴とする請求項８に記載のカー
   ド突出し装置を備えた電気接続器。
10. 【請求項１０】 前記基板には両側縁部より内向きに伸
    出した両規制部が備え、前記固定孔は前記基板の外周辺
    沿いに設けられ、前記収容部は前記基板の表面部前端部
    より後端部へと延伸していて、前記規制部はそれぞれ前
    記左、右側縁部より突出して互いに対峙し、前記基板と
    前記規制部との間に前記収容部の前端部に開口を画して
    なることを特徴とする請求項５に記載のカード突出し装
    置を備えた電気接続器。
11. 【請求項１１】 前記集積回路板には通孔が形成され、
    前記カバー板には一体にポンチ成形されたアームが形成
    され、該アームは前記集積回路板の通孔へ延伸し突出し
    て、前記スマートカードが前記基板に係止されてなるこ
    とを特徴とする請求項５に記載のカード突出し装置を備
    えた電気接続器。
12. 【請求項１２】 前記固定孔は前記基板の外周辺沿いに
    設けられ、前記カバー板には前記基板の固定孔に係止す
    る締付片が設けられ、前記カバー板と前記締付片との間
    に前記基板を挟み付けることによって、前記基板と前記
    カバー板を互いに固定連結されてなることを特徴とする
    請求項５に記載のカード突出し装置を備えた電気接続
    器。
13. 【請求項１３】 前記集積回路板はリボンケーブルを備
    えており、該リボンケーブルは前記ターミナルピンと電
    気接続しデータを伝送することができるようにすること
    を特徴とする請求項１に記載のカード突出し装置を備え
    た電気接続器。