JP3082445U - 偽造防止織ネーム - Google Patents

偽造防止織ネーム

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JP3082445U
JP3082445U JP2001003630U JP2001003630U JP3082445U JP 3082445 U JP3082445 U JP 3082445U JP 2001003630 U JP2001003630 U JP 2001003630U JP 2001003630 U JP2001003630 U JP 2001003630U JP 3082445 U JP3082445 U JP 3082445U
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white
light
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JP2001003630U
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Inventor
恵行 中村
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ナカムラレーベル株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視光線下では無色で透明な無機蛍光糸や、
白色の無機蛍光糸と比較して非常にデザイン性の高い表
現ができると共に、紫外線照射時に従来よりも発色を鮮
明にでき、変色やその過程をはっきり判別でき、色の変
化を容易に視認可能とすることにより、偽物の発見を確
実に行うことのできる偽造防止織ネームとする。 【解決手段】 可視光線下において第1の色を有し、紫
外線下において第2の色を発する無機蛍光糸2が織り込
まれ或いは編み込まれた織ネーム1であり、第1の色は
白色以外で、第2の色よりも明るく淡い中間色調或いは
明るく淡い白色に近い色調とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、衣服等についている商標、販売店名、製造店名等を表示した織ネー ムに無機蛍光糸が織り込まれ、或いは編み込まれた偽造防止織ネームに関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来、偽造防止織ネームとして可視光線下においては、その存在が視認されず 、紫外線を照射することににより、色を発する無機蛍光顔料を固着された無機蛍 光糸が織り込まれ、或いは編み込まれたものが提案され、無機蛍光糸の色の変化 を視認することにより、変化のない偽物とを区別し、偽造防止を図っている。 この色の変化するパターンとして、第1は無色から有色に変化するパターン、 第2は白色から白色以外の特定の色に変化するパターン、第3は特定の色から異 なる色に変化するパターンがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記パターンの中で第1の無色から有色に変化するもの、及び第2の白色から 白色以外の特定の色に変化するもは、色の変化の鮮明度は問題はないが、第3の 特定の色から異なる色に変化する場合は、配色の組み合わせによっては色の変化 がはっきりしない問題点を有し、判別が困難であった。
【0004】 これは、可視光線下(自然光下)での色と、紫外線反応色が共に濃色で混合し たような状態となるためで、例えば可視光線下では青色で紫外線(ブラックライ ト)の照射で赤色に発色する場合、青色と赤色が混合した赤紫の濃い色になり、 特に可視光線下の色が濃色であるため、その判別は困難であった。
【0005】 その点、第1のパターンの無色から有色に変化するものは、前記のように色の 変化の鮮明度に問題はないが、可視光線下では織ネームとしての表示が視認でき ず、織ネームとしての機能を有しないことになる。
【0006】 又、第2のパターンの白色から白色以外の特定の色に変化するものも、前記の ように色の変化の鮮明度に問題はないが、無彩色である白色は、特に織ネームに は可視光線下ではデザイン性の高い表現は不可能である。
【0007】 上記点より本考案は、可視光線下では無色で透明な無機蛍光糸や、白色の無機 蛍光糸と比較して非常にデザイン性の高い表現ができると共に、紫外線照射時に 従来よりも発色を鮮明にでき、変色やその過程をはっきり判別でき、色の変化を 容易に視認可能な偽造防止織ネームを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案偽造防止織ネームは、可視光線下において第1 の色を有し、紫外線下において第2の色を発する無機蛍光糸が織り込まれ或いは 編み込まれた織ネームであり、前記第1の色は白色以外で、前記第2の色よりも 明るく淡い色相であることを特徴とするものである。
【0009】 又、請求項1の本考案偽造防止織ネームにおいて、第2の色は第1の色と同系の 色であってもよく、又第2の色は第1の色と異なる色であってもよい。 又、請求項1の本考案偽造防止織ネームにおいて、明るく淡い色相は中間色調が 好ましく、又明るく淡い色相は白色に近い色調であることがより好適である。
【0010】 上記構成を有する本考案は、無機蛍光糸は第1の色が可視光線下で白色以外で 第2の色よりも明るく淡い色相であるため、第2の色が第1の色と異なる色の場 合は、紫外線下で発色する第2の色は、もとの第1の色による影響が少なく、混 合色で暗い色相にならず、第2の色の発色が鮮明になる。 又、第2の色が第1の色と同系の色の場合は、第1の明るく淡い色は紫外線照射 時、視覚的効果は弱くなるが、組み合わせの色が同系色であるため、紫外線照射 時の同系色の色相発光のバックアップ効果を有し、発色性がより鮮明になる。
【0011】 又、明るく淡い色相は中間色調、所謂パステルカラー調であれば、織ネームに デザイン性の高い表現が可能となり、又明るく淡い色相が同じくパステルカラー 調で白色に近い色調であればある程、第2の色の発色性が鮮明になる。又変色過 程も判然と視認でき易くなるものである。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態を図面に基づき説明する。 図1及び図2は本考案偽造防止織ネームの可視光線下から紫外線照射時の色の 変化を表した一実施の形態を示す平面図である。 本考案は、織ネーム1に無機蛍光糸2で文字、図形、記号等の識別標識や、商 標、文様、柄、ライン、模様等が織り込み、或いは編み込まれるものである(図 1)。 又、織ネーム1に無機蛍光糸2で文字、図形、記号等の識別標識や、商標、文 様、柄、ライン、模様等の一部に織り込み、或いは編み込むこともできる(図2 )。 又、織ネーム1の地色に無機蛍光糸2を織り込み或いは編み込む等、その他任 意の箇所に織り込み、或いは編み込むことができる。
【0013】 無機蛍光糸2の加工方法は、糸の原料の中に無機蛍光顔料と着色剤としての染 め顔料を混合する。 混合してまず、糸の原料であるペレットを作る。これは糸にした場合に含まれ ている顔料等を均一にバラツキがなく、糸の状態に加工した際、品質が安定し、 無機蛍光顔料と染め顔料の含まれる割合を正確にできる。
【0014】 この方法によれば、従来の無機蛍光顔料を糸の表面に塗布した加工を施した糸 では、無機蛍光顔料を糸の表面に塗布する接着剤が必要であるが、紫外線照射反 応の際、糸の表面の反応しか得られず、塗布されている層の中の紫外線照射反応 は接着剤が壁となり、より良い反応が得られないという問題や、又この加工工程 は糸を無機蛍光顔料及び接着剤が混合された溶液の中を通すので、溶液の中の無 機蛍光顔料が時間の経過と共に沈澱する状態は避けられず、液中の濃度に差が生 じ、加工の初めと終わりとで糸の表面の無機蛍光顔料の濃度にもバラツキが生じ 、紫外線照射反応度合いにもバラツキが生じる。という問題を解決する。
【0015】 無機蛍光顔料は、例えばイットリウム、ユーロピウム及びそれらの塩からなる 群から選択されたもので、赤色、緑色、青色等の発色をカラーベースとする色別 のものを使用する。 無機蛍光顔料は可視光線下では無色或いは一つの特定の色に見えるが、300 〜400nmの紫外線を照射されると、無色から有色へ或いは可視光線下では少 なくとも一つの特定の色とは異なる少なくとも一つの色相に発光する。 そして、各色を組み合わせることもできる。紫外線照射にはブラックライトが 用いられる。
【0016】 又、着色剤としての染め顔料は一般の着色染料や着色顔料を使用する。この染 め顔料と可視光線下でわずかに着色している無機蛍光顔料との混合により、明る く淡い色相を得るが、これは前記加工方法のように糸の原料に無機蛍光顔料と染 め顔料を混合するので割合を正確にでき、無機蛍光顔料が紫外線照射で発光する 色よりも明るく淡い色相を得ることが容易に可能である。 尚、可視光線下で無色の無機蛍光顔料を使用すれば、染め顔料のみでより容易 に色の調整が可能となる。 可視光線下での第1の色相は、明るく淡い中間色調、所謂パステルカラー調が 好ましく、又これよりも明度の大きい白色に近い色調がより好適である。
【0017】 次に、このような織ネームの好適な例を挙げる。 例1、可視光線下の第1の色と紫外線下の第2の色が異なる色である場合、染 め顔料に明るく淡い青色を使用し、無機蛍光顔料を赤色をベースとしたものを使 用すると、通常の可視光線下では明るく淡い青色を呈するが、紫外線(ブラック ライト)を照射すると、明るく淡い青色は紫外線で有色化した赤色に対し、視覚 的効果が弱くなり、赤色が鮮明に現出する。 これは、明るく淡い青色は中間色調或いは中間色調よりも明度の大きい白色に 近い色調のため、もとの色の影響が少なく、暗い色合いや濃い青色と赤色が混合 した赤紫の濃い色とならない。
【0018】 例2、可視光線下の第1の色と紫外線下の第2の色が同系の色である場合、染 め顔料に白色に近い淡いピンク色を使用し、無機蛍光顔料を赤色をベースとした ものを使用すると、通常の可視光線下では白色に近い淡いピンク色を呈するが、 紫外線(ブラックライト)を照射すると、白色に近い淡いピンク色は紫外線で有 色化した赤色に対し、視覚的効果が弱くなるが、組み合わせの色が同系の色であ るため、紫外線照射時の同系色の色相発光ののバックアップ効果があり、より赤 色が鮮明に現出する。
【0019】
【考案の効果】
本考案によれば、織ネームに紫外線を照射すると、無機蛍光糸で織り込み或い は編み込まれた箇所が発光するが、可視光線下における第1の色が白色以外で、 紫外線下における第2の発光する色よりも明るく淡い色相であるため、第2の色 は発光時に第1の色による影響が少なく、従来に比べ発色が鮮明になり、変色が 判然と視認でき、又変色の過程も同様に視認可能となるため、偽物の発見が瞬時 に確実に可能である。 又、通常の可視光線下で明るく淡い色相で、所謂パステルカラー調であるため 、可視光線下で透明な無機蛍光糸や白色の無機蛍光糸に比べて織ネームに非常に カラフルでデザイン性の高い表現ができ、加えて紫外線照射時の鮮明な色の変化 並びに発光することによる視覚表現がデザイン的により強調したい部分等に可能 である等、従来の偽造防止織ネームに比べ付加価値のあるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案偽造防止織ネームの色の変化を表した一
実施の形態を示す平面図である。
【図2】本考案偽造防止織ネームの色の変化を表した一
実施の形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 織ネーム 2 無機蛍光糸

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光線下において第1の色を有し、紫
    外線下において第2の色を発する無機蛍光糸が織り込ま
    れ或いは編み込まれた織ネームであり、前記第1の色は
    白色以外で、前記第2の色よりも明るく淡い色相である
    ことを特徴とする偽造防止織ネーム。
  2. 【請求項2】 第2の色は第1の色と同系の色であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の偽造防止織ネーム。
  3. 【請求項3】 第2の色は第1の色と異なる色であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の偽造防止織ネーム。
  4. 【請求項4】 明るく淡い色相は中間色調であることを
    特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止織ネーム。
  5. 【請求項5】 明るく淡い色相は白色に近い色調である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止織ネー
    ム。
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