JP3082391U - スケールの付着が防止された流体制御バルブ - Google Patents
スケールの付着が防止された流体制御バルブInfo
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 スケールの付着が防止される流体制御バルブ
であって、スケール付着防止材をコーテイングすること
によりスケールの付着を防止し、これによりパッキンの
摩耗を防止する。 【解決手段】 流体制御バルブAにおいて、ピストン7
のパッキン5との摺動面にスケール付着防止材10をコー
テイングしてなり、このスケール付着防止材10はダイヤ
モンドコーテイング材であり、これによりコーテイング
部分ヘのスケールの付着を防止し、パッキン5の摩耗を
防止することから構成される。
であって、スケール付着防止材をコーテイングすること
によりスケールの付着を防止し、これによりパッキンの
摩耗を防止する。 【解決手段】 流体制御バルブAにおいて、ピストン7
のパッキン5との摺動面にスケール付着防止材10をコー
テイングしてなり、このスケール付着防止材10はダイヤ
モンドコーテイング材であり、これによりコーテイング
部分ヘのスケールの付着を防止し、パッキン5の摩耗を
防止することから構成される。
Description
【0001】
本考案はビール、ワイン等の液体充填機、炭酸ガス、エア、スチーム等の気体 充填機、熱水、アルカリ水等の金属容器洗浄機等、各種気体または液体の流体貯 蔵源に連結され、流体の流れを制御する流体制御バルブに係り、詳細には開口を 有する弁座が設けられたバルブ本体と、この内面にパッキンを介して摺動自在に 、かつ、この摺動の際、先端が前記弁座に接触するように配置されたピストンと 、このピストンおよびバルブ本体の内面によって囲まれて形成された流体の通路 とを備えた流体制御バルブに係り、特に、前記ピストンの摺動の際、これと接触 するパッキンの摩耗を防止し得る流体制御バルブに関する。
【0002】
ビール、ワイン等の液体充填機、炭酸ガス、エア、スチーム等の気体充填機、 熱水、アルカリ水等の各種容器洗浄機等の流体は通常、流体制御バルブを用い、 これを上述流体貯蔵源に連結し、このバルブを通して流体の注入、注出が行なわ れている。
【0003】 この種の流体制御バルブとして、従来、図1に示される構造のものが知られて いる。すなわち、図1において、後述のスケール付着防止材10の存在しない構造 のものが公知の流体制御バルブの一例であって、開口1を有する弁座2が一端に 設けられたバルブ本体3と、バルブ本体3の内面4にパッキン5を介して摺動自 在に、かつ、この摺動の際、先端6が弁座2に接触するように配置されたピスト ン7と、このピストン7およびバルブ本体3の内面4によって囲まれて形成され た流体8の通路9とを備えて構成される。
【0004】 そして、ピストン7(図1中、上側のピストン7)が矢印方向、すなわち、図 1中、右側の方向に摺動して先端6が弁座2に接触したときに、開口1が閉塞さ れて通路9の流体8の流れが停止する。また、ピストン7が上述と逆の方向、す なわち、図1中、下側のピストン7に示されるように左側の矢印方向に摺動して 先端6が弁座2から離れたときに、開口1が開放されて通路9の流体8は開口1 から外部に流出される。
【0005】
上述公知のバルブでは、ピストン7のパッキン5との摺動面にスケールが付着 し、このスケールによってパッキン5が激しく摩耗してしまい、このため、スケ ールの清掃、除去が必要となる。
【0006】 しかし、このようにスケールが付着すると、バルブを分解して付着したスケー ルを清掃、除去しなければならず、このため、多大な労力が必要となり、装置の ランニングコストが大きくなる。さらに、付着したスケールは機械的に擦り落と すか、あるいは化学的に分解除去しなければならず、スケール付着部分以外にも ダメージを与え、装置全体の寿命を著しく短くする。
【0007】 そこで、本考案の目的はピストンの前記パッキンとの摺動面にスケール付着防 止材をコーテイングしてパッキンの摩耗を防止し、上述の公知技術に存する欠点 を改良した流体制御バルブを提供することにある。
【0008】
上述の目的を達成するため、本考案によれば、気体または液体の各種流体貯蔵 源に連結され、流体の流れを制御する流体制御バルブであって、開口を有する弁 座が設けられたバルブ本体と、バルブ本体の内面にパッキンを介して摺動自在に 、かつこの摺動の際、先端が前記弁座に接触するように配置されたピストンと、 このピストンおよびバルブ本体の内面によって囲まれて形成された流体の通路と を備え、前記ピストンが摺動して先端が弁座に接触したときに、開口が閉塞され て通路の流体の流れが停止し、前記ピストンが前述と逆方向に摺動して先端が弁 座から離れたときに、開口が開放されて通路の流体が開口から流出される流体制 御バルブにおいて、前記ピストンの前記パッキンとの摺動面にスケール付着防止 材をコーテイングしてなり、このスケール付着防止材はダイヤモンドコーテイン グ材であり、これにより前記コーテイング部分へのスケールの付着を防止し、前 記パッキンの摩耗を防止するようにしたことを特徴とする。
【0009】
以下、本考案を添付図面を用いて詳述する。図1は本考案にかかる流体制御バ ルブの一具体例の断面図である。
【0010】 図1において、Aは本考案にかかる流体制御バルブであって、バルブ本体3と 、弁座2と、ピストン7と、通路9と、パッキン5と、スケール付着防止材10と から主に構成され、図示しないが、連結部分11で流体貯蔵源に連結される。流体 貯蔵源としては、ビール、ワイン等の液体充填機、炭酸ガス、エア、スチーム等 の気体充填機、熱水、アルカリ水等の金属容器洗浄機等が挙げられ、図示しない が、これらと流体8の流れる通路9が合致するように、例えばクランプで連結さ れる。
【0011】 弁座2は開口1を有し、バルブ本体3の一端に設けられる。さらに、バルブ本 体3は内面4にパッキン5を介して摺動自在に、かつ、この摺動の際、先端6が 弁座2に接触するようにピストン7を配置する。しかも、これらピストン7およ びバルブ本体3の内面4によって囲まれて、流体8の通路9が形成される。
【0012】 そして、ピストン7がバルブ本体3の内面4を図1の矢印方向、すなわち、右 方向に摺動して先端6が弁座2に接触したときに、中心線aの上部に示されるよ うに、開口1は閉塞されて通路9の流体8の流れが停止する。さらに、ピストン 7が上述と逆方向、すなわち、図1の矢印方向(左方向)に摺動して先端6が弁 座2から離れたときに、中心線aの下部に示されるように、開口1が開放されて 通路9の流体8は開口1から外部に流水される。
【0013】 上述のバルブAにおいて、本考案の特徴はピストン7のパッキン5との摺動面 、すなわち通路9に対面する面とは反対の面(裏面)にスケール付着防止材10を コーテイングしたことに存する。このスケール付着防止材10はダイヤモンドコー テイング材、例えばダイヤモンドライクカーボン(DLC)であり、低温蒸着に よりコーテイングされる。
【0014】 ピストン7はステンレス製であり、かつ、ピストン7のパッキン5との摺動面 は研摩仕上げされている。一方、スケールは通常、炭酸塩化合物であり、セメン ト状表面のようになる。このため、スケールはピストンがステンレス製の研摩仕 上げにもかかわらず、パッキン5を激しく摩耗させる。パッキン5は通常、Oリ ングに充填材入りテフロンを一体成形して形成されるが、それでもスケールによ って激しく摩耗する。しかし、摺動面に本考案にかかるスケール付着防止材10を コーテイングしておくと、この防止材面にはスケールは付着せず、したがって、 パッキン5は摺動により摩耗することがない。
【0015】
以上のとおり、本考案によれば、ピストンとパッキンとの摺動面にスケール付 着防止材をコーテイングしたから、パッキンの摩耗が極めて減少し、パッキン寿 命が従来よりも約5倍に延びる。また、従来のように、装置の分解によるスケー ルの清掃、除去等を必要とせず、したがって、装置の寿命が長くなる等、種々の 効果を奏し、実用上有用な考案である。
【図1】本考案にかかる流体制御バルブの一具体例の断
面図である。
面図である。
A 本考案にかかるバルブ 1 開口 2 弁座 3 バルブ本体 4 内面 5 パッキン 6 先端 7 ピストン 8 流体 9 通路 10 スケール付着防止材 11 連結部分 a 中心線
Claims (1)
- 【請求項1】 気体または液体の各種流体貯蔵源に連結
され、流体の流れを制御する流体制御バルブであって、
開口を有する弁座が設けられたバルブ本体と、バルブ本
体の内面にパッキンを介して摺動自在に、かつこの摺動
の際、先端が前記弁座に接触するように配置されたピス
トンと、このピストンおよびバルブ本体の内面によって
囲まれて形成された流体の通路とを備え、前記ピストン
が摺動して先端が弁座に接触したときに、開口が閉塞さ
れて通路の流体の流れが停止し、前記ピストンが前述と
逆方向に摺動して先端が弁座から離れたときに、開口が
開放されて通路の流体が開口から流出される流体制御バ
ルブにおいて、前記ピストンの前記パッキンとの摺動面
にスケール付着防止材をコーテイングしてなり、このス
ケール付着防止材はダイヤモンドコーテイング材であ
り、これにより前記コーテイング部分にスケールの付着
を防止し、前記パッキンの摩耗を防止するようにしたこ
とを特徴とするスケールの付着が防止された流体制御バ
ルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001003555U JP3082391U (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | スケールの付着が防止された流体制御バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001003555U JP3082391U (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | スケールの付着が防止された流体制御バルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3082391U true JP3082391U (ja) | 2001-12-07 |
Family
ID=43215101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001003555U Expired - Fee Related JP3082391U (ja) | 2001-06-04 | 2001-06-04 | スケールの付着が防止された流体制御バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3082391U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019011811A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 新日鐵住金株式会社 | シリンダーバルブ |
WO2024171837A1 (ja) * | 2023-02-16 | 2024-08-22 | 富士電機株式会社 | 地熱発電プラントにおけるスケールの除去方法 |
-
2001
- 2001-06-04 JP JP2001003555U patent/JP3082391U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019011811A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 新日鐵住金株式会社 | シリンダーバルブ |
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