JP3081421U - 有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置

Info

Publication number
JP3081421U
JP3081421U JP2001002570U JP2001002570U JP3081421U JP 3081421 U JP3081421 U JP 3081421U JP 2001002570 U JP2001002570 U JP 2001002570U JP 2001002570 U JP2001002570 U JP 2001002570U JP 3081421 U JP3081421 U JP 3081421U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cabinet
vacuum
film deposition
pushing bar
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001002570U
Other languages
English (en)
Inventor
林哲明
周卓▲輝▼
呂日▲清▼
柯弘哲
徐永裕
林炳宏
林▲進▼▲祥▼
Original Assignee
行政院國家科学委員会精密儀器發展中心
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 行政院國家科学委員会精密儀器發展中心 filed Critical 行政院國家科学委員会精密儀器發展中心
Priority to JP2001002570U priority Critical patent/JP3081421U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3081421U publication Critical patent/JP3081421U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】有機エレクトロルミネッセンスダイオードの蒸
着作業のプラズマエッチングと有機フイルム蒸着及び金
属フイルム蒸着等の作業プロセスを結合し、作業キャビ
ネット内部の真空清潔度の保持と蒸着基の位置決め及び
搬送を行う装置を提供する。 【解決手段】有機エレクトロルミネッセンスダイオード
の熱蒸着真空装置において、真空キャビネットユニット
は、プラズマエッチング真空キャビネット1Aと、有機
フイルム蒸着キャビネット1Bと、金属フイルム蒸着キ
ャビネット1Cを含み、空気抜き取り装置と、冷凍ポン
プと、タービン真空分子ポンプを含み、更にテストピー
スのローディング装置などを含む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置、特に有 機エレクトロルミネッセンスダイオードの蒸着作業のプラズマエッチングと有機 フィルム蒸着及び金属フィルム蒸着等の作業プロセスを結合し、三つのキャビネ ットを一体とした方式で蒸着作業を行い、且つ、空気抜き取り装置や真空メカニ カルアーム及びテストピースローディング装置を備え、作業キャビネット内部の 真空清潔度の保持と蒸着基の位置決め及び搬送を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
有機エレクトロルミネッセンス(OEL)のディスプレー技術は次世代の平面 ディスプレー技術に期待されている。無機発光ダイオード(LED)の整流と発 光の特性を備え、モニターに応用されており、発光性・広角性・高輝度・低消費 電力等の長所があるため、次期ディスプレー技術の新寵児となることが見込まれ ている。有機エレクトロルミネッセンスダイオードに使われている有機化合物材 料は、自己発光する材質に属し、従ってLCDのようにパネルの後ろにバックラ イト光源を付ける必要がなく、大幅に消費電力を節約することができ、しかも厚 みが薄く、僅か2mm程度であり、且つ映像信号に対する反応スピードが早い。 有機エレクトロルミネッセンスダイオードは材料の系統区分により二種類に分け ることができる。一番目は、顔料を主体とした発光ダイオードOLED又はOE L(Organic Electro luminescence)と呼ばれ、 その長所は省エネ・軽薄短小・高輝度・広角性・操作温度の範囲が広い・発光効 率が高い・製造プロセスが簡単である等である。二つ目は、高分子を主体とした 発光ダイオードPLED(Polymer Device)である。OLEDは 真空製造プロセスを必要とし、設備コストが比較的高い、PLEDはCD−Rと 同様に回転式塗布方式を採用し、設備コストが比較的安い、というそれぞれ異な る特色がある。OLEDにはカラー化し易いことと製造プロセスが安定している という長所があるが、一方駆動電圧が高い、製造プロセスにおける生産性が低く 投資資金が大きい等の欠点がある。今後OLEDは次第に高単価・高付加価値の カラー製品へと発展し、PLEDは大量生産で低価格のモノクロディスプレー商 品へと発展するだろう。従って、如何にしてOLEDの生産品質を落とさず、コ ストを下げ、且つその他の商品よりさらに市場競争力のあるものにするかが、今 後の発展目標となる。
【0003】 OLEDには真空製造プロセスを採用する。そのなかで、製品品質に最も明ら かに影響のある製造プロセスは、熱蒸着真空フィルム系統下における製造プロセ スで、その中には、プラズマエッチング(Plasma etching)・有 機フィルム蒸着(Organic Film)及び金属フィルム蒸着(Meta l Film)の製造プロセスが含まれる。しかも各製造プロセスに必要な設備 費用が非常に高く、膨大な資金を持つメーカーのみが負担できるものである。そ して商業化して量産しようとすれば、その設備費用はさらに天文学的な数字に近 くなる。有機エレクトロルミネッセンス技術がこれほど急速に発展している理由 として、その製造プロセスが発光ダイオードより易しいほか、主として非常に多 くのメーカー及び学術部門が研究開発を行っていることが挙げられる。一方コス ト面の関係で、設備は一般に量産作業に使用され、研究機構や学術部門の開発作 業にはなかなか利用されていないが、これらの部門では実体的設備の補助がなけ れば、その技術を発展させる事はできない。さらに大事なことは、マーケットで の優勢を失うことになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来の作業方式では、まだ設備コストが高すぎる、普遍的に一般 研究機構の専用とすることができない、等の欠点があり、よい設計とは言えない ので、改良が待たれていた。
【0005】 本考案者は、上述の従来の有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空作業にお ける各項の欠点に鑑み、極力その改良に努め、且つ長年にわたって苦心研究の末 、ついに本考案のような有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空装置の研究開 発に成功した。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の目的は、即ち三つのキャビネットを一体とした方式で蒸着作業を行い、 従来の作業工程を一貫化できるのみならず、同時に莫大な設備コストを節約でき る有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空装置を提供することにある。
【0007】 本考案のもう一つの目的は、各キャビネットの内部に真空メカニカルアーム( Angle−U−Linear Wobble Stick With opt ional jaw)を設け、キャビネット内部で揺動・伸縮・前進及び上下4 5度に挟み、基材を置いたサンプルケースを正確な位置に位置決めすることがで きる有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空装置を提供することにある。
【0008】 また、本考案のもう一つの目的は、サマリウム(Samarium:Sm)及 びコバルト(Cobalt)の材料で製造したマグネチックプッシングバーで、 真空密閉空間下で移動し、さらに蒸着基材を移動する事ができる有機エレクトロ ルミネッセンス熱蒸着真空装置を提供することにある。
【0009】 また、本考案のもう一つの目的は、各キャビネットに空気抜き取り装置を設け 、各キャビネットで内部作業を行う時、該キャビネット内部が清潔な真空を確保 できる有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空装置を提供することにある。
【0010】 また、本考案のもう一つの目的は、三つのキャビネットを一体とした真空キャ ビネットユニットにおいて、該各キャビネットの間が高真空ゲートバルブによっ て連結され、各段階の蒸着作業がそれぞれ該キャビネットの内部で順調に行われ るようにした有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空装置を提供することにあ る。
【0011】 また、本考案のもう一つの目的は、各キャビネットの内部において、必要に応 じで膜の厚みを測定する監視システム・温度調節検査器及び真空計などを設けた 有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空装置を提供することにある。
【0012】 さらにまた、本考案のもう一つの目的は、三つのキャビネットを一体とした真 空キャビネットユニットにおいて、テストピースの取り出し及びメンテナンスが 行い易いように、各キャビネット内部に遮蔽板を設け、熱蒸着の際に錫箔の上に 残留した蒸着フィルムを清掃及び保守し易いようにした有機エレクトロルミネッ センス熱蒸着真空装置を提供することにある。
【0013】
【考案の実施の形態】
図1(A)、図1(B)、図2及び図3を同時に参照しながら本考案を説明す る。 図1(A)は本考案の有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空装置の立体図 であり、図1(B)は該有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空装置の平面図 であり、図2は該有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空装置の周辺設備配置 図であり、図3は該有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空装置の立体斜視図 である。本考案の提供する有機エレクトロルミネッセンス熱蒸着真空装置は主と して、真空キャビネットユニット(1)と、空気抜き取り装置(2)及びテスト ピースローディング装置(3)とからなる。
【0014】 真空キャビネットユニット(1)はプラズマエッチング真空キャビネット(1 A)と、有機フィルム蒸着キャビネット(1B)及び金属フィルム蒸着キャビネ ット(1C)の三つのキャビネットの一体組み合わせによって構成され、各キャ ビネットの間は高真空ゲートバルブ(11)及び(12)によって連結されてい る。プラズマエッチング真空キャビネット(1A)の外側には、蝶番つきキャッ プ(1A3)が設けられ、且つプラズマエッチング真空キャビネット(1A)の 外側の適当な位置に真空抜きバルブ(1A4)が設けられている。有機フィルム 蒸着キャビネット(1B)には、揺動・伸縮・前進及び上下45度に挟むことの できる真空メカニカルアーム(1B1)が設けられ、且つ該キャビネット(1B )の外側には、蝶番つきキャップ(1B3)及び数個のローディングホール(1 B2)が設けられ、且つ該キャビネット(1B)の外側の適当な位置に真空抜き バルブ(1B4)が設けられている。金属フィルム蒸着キャビネット(1C)に は、揺動・伸縮・前進及び上下45度に挟むことのできる真空メカニカルアーム (1C1)が設けられ、且つ該キャビネット(1C)の外側には、蝶番つきキャ ップ(1C3)及び数個のローディングホール(1C2)が設けられ、且つ該キ ャビネット(1C)の外側の適当な位置に真空抜きバルブ(1C4)が設けられ ている。
【0015】 空気抜き取り装置(2)は有機フィルム蒸着キャビネット(1B)の下部に連 結された冷凍ポンプ(21)及び金属フィルム蒸着キャビネット(1C)の下部 に連結されたタービン真空分子ポンプ(22)とを含み、冷凍ポンプ(21)は 高真空ゲートバルブ(13)によって有機フィルム蒸着キャビネット(1B)の 下部に連結され、タービン真空分子ポンプ(22)は高真空ゲートバルブ(14 )によって金属フィルム蒸着キャビネット(1C)の下部に連結されている。
【0016】 テストピースローディング装置(3)は2本のマグネチックプッシングバー( 3a1)及び(3b1)と、二つのサンプルケース(3a4)及び(3b4)と 、サンプルラック(3a5)を含み、該マグネチックプッシングバー(3a1) 及び(3b1)はパイプ状であり、マグネチックプッシングバー(3a1)及び (3b1)の外縁にはマグネチックプッシングバー(3a1)及び(3b1)の 外縁において滑走することのできるマグネットリング(3a2)及び(3b2) を設け、また該マグネットプッシングバー(3a1)及び(3b1)の内部には 別途にそれぞれプッシングバー(3a3)及び(3b3)が設けられ、該プッシ ングバー(3a3)及び(3b3)は前記マグネットリング(3a2)及び(3 b2)のマグネットによって動かされる。サンプルケース(3a4)及び(3b 4)はマグネットプッシングバー(3a1)及び(3b1)の一端に固定され又 は取り外してマグネットプッシングバー(3a1)及び(3b1)と分離するこ とができ、そしてサンプルラック(3a5)はサンプルケース(3a4)及び( 3b4)の上に置くことができる。真空キャビネットユニット(1)はプラズマ エッチング真空キャビネット(1A)と、有機フィルム蒸着キャビネット(1B )及び金属フィルム蒸着キャビネット(1C)等三つのキャビネットの連結体で あり、そして前記空気抜き取り装置(2)は、前記プラズマエッチング真空キャ ビネット(1A)と有機フィルム蒸着キャビネット(1B)及び金属フィルム蒸 着キャビネット(1C)の内部を真空にすることができる。そして前記サンプル ケース(3a4)を固定したマグネチックプッシングバー(3a1)の一端は、 前記サンプルケース(3a4)及びサンプルラック(3a5)を次々にプラズマ エッチングキャビネット(1A)及び有機フィルム蒸着キャビネット(1B)に 運ぶことができる。もう一本のサンプルケース(3b4)を固定したマグネチッ クプッシングバー(3b1)の一端は、有機フィルム蒸着キャビネット(1B) に設けられた真空メカニカルアーム(1B1)によって、前記マグネチックプッ シングバー(3a1)上のサンプルラック(3a5)を該マグネチックプッシン グバー(3b1)に設けられたサンプルケース(3b4)の上に受け止め、且つ サンプルラック(3a5)を次々に有機フィルム蒸着キャビネット(1B)及び 金属フィルム蒸着キャビネット(1C)の内部に運ぶことができる。
【0017】 このほか、本考案の真空キャビネットユニットの内部を清潔な真空状態に保つ ため、別途周辺設備に合わせて乾式ポンプにより第一段階の空気抜き取り作業を 行ってもよい。
【0018】
【実施例】
図4(A)は該有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置の プラズマエッチングの作業状態図である。製造プロセスの第一歩は、プラズマエ ッチング真空キャビネット(1A)の蝶番つきキャップ(1A3)を開き、且つ サンプルラック(3a5)の上に置かれたITO基材Mを左側のマグネチックプ ッシングバー(3a1)のサンプルケース(3a4)の上に置き、同時に蝶番つ きキャップ(1A3)及び高真空ゲートバルブ(11)を閉め、マグネットリン グ(3a2)を操作して、プッシングバー(3a3)をコントロールし、サンプ ルケース(3a4)をプラズマエッチング真空キャビネット(1A)内部の適当 な位置に位置決めする。このときプラズマエッチング(Plasma Etch ing)作業を行い、基材の表面を清潔にし、付着力を強化する。
【0019】 図4(B)は該有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置の 有機フィルム蒸着の蒸着状態図である。プラズマエッチング作業を行い、基材M が必要な清潔度に達したのち、高真空ゲートバルブ(11)を開き、プッシング バー(3a3)が直線に沿って有機フィルム蒸着キャビネット(1B)に向かっ て押し進み、有機フィルムの蒸着(Organic Film evapora tion)を行う。マグネットリング(3a2)を操作し、プッシングバー(3 a3)が清潔後の基材Mを有機フィルム蒸着キャビネット(1B)に押し込んだ あと、有機フィルム蒸着キャビネット(1B)の真空メカニカルアーム(1B1 )(Angle−U−Linear Wobble Stick with o ptional jaw)により、基材Mを乗せたサンプルラック(3a5)を 、蒸着位置に移動させる。マグネットリング(3a2)を操作し、プッシングバ ー(3a3)を有機フィルム蒸着キャビネット(1B)から離し、そのあと高真 空ゲートバルブ(11)及び(12)を閉める。ローディングホール(1B2) には予め有機蒸着に必要な有機材料を入れて置くことができる。高真空ゲートバ ルブ(13)を開き、このとき乾式ポンプ(23)(図2の配置図参照)によっ て荒吸気を行い、圧力が10−2Torrに達したとき、冷凍ポンプ(21)( Cryo pump CTI Torr 8型)が運転を開始する、このとき有 機フィルム蒸着キャビネット(1B)の内部では高度の真空吸気を行い始め、1 0−6Torrまで吸気した後、高真空ゲートバルブ(13)及び(12)を閉 め、且つ電源を開いて回転及び4種類の染料加熱を行い、光学フィルムの熱蒸着 を行う。蒸着の過程で同時にサーマルカプラー(Thermal couple r)によって約600〜800℃になるよう温度調整を行う。有機フィルム蒸着 が完成すると、高真空ゲートバルブ(12)を開き、中度の真空範囲に維持して おく。
【0020】 図4(C)は該有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置の 基材置き換え図である。高真空ゲートバルブ(12)が開いたあと、マグネット リング(3b2)を操作して、右側のマグネチックプッシングバー(3b1)内 部のプッシングバー(3b3)を有機フィルム蒸着キャビネット(1B)の内部 に移動し、真空メカニカルアーム(1B1)によって基材Mを乗せたサンプルラ ック(3a5)を挟んでプッシングバー(3b3)の上のサンプルケースに乗せ る。次は金属フィルムの蒸着(Metal Film evaporation )作業である。
【0021】 図4(D)は該有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置の 金属蒸着状態図である。上記に続いて、真空メカニカルアーム(1B1)が基材 Mを乗せたサンプルラック(3a5)を挟んでプッシングバー(3b3)のサン プルケース(3b4)の上まで移動させた後、マグネットリング(3b2)を操 作して、プッシングバー(3b3)によってサンプルケース(3b4)を金属フ ィルム蒸着キャビネット(1C)のなかに移動させ、高真空ゲートバルブ(12 )を閉め、金属フィルム蒸着キャビネット(1C)の内部の真空メカニカルアー ム(1C1)によって、基材Mを乗せたサンプルラック(3a5)を蒸着位置へ 移動する。ローディングホール(1C2)には予め金属蒸着に必要な金属材料を 入れておくとよい。高真空ゲートバルブ(14)を開く。このとき乾式ポンプ( 24)(図2の配置図参照)で荒吸気を行い、圧力が10−2Torrに達した とき、タービン真空分子ポンプ(22)が運転を開始する。このとき金属フィル ム蒸着キャビネット(1C)の内部では高度の真空吸気を行い始め、10−6T orrまで吸気した後、高真空ゲートバルブ(14)を閉め、且つ電源を開いて 回転及び金属材料加熱を行い、金属フィルムの熱蒸着を行う。蒸着の過程で同時 にサーマルカプラー(Thermal coupler)によって約600〜8 00℃になるよう温度調整を行う。金属フィルム蒸着が完成すると、真空抜きバ ルブ(1C4)を開き、蒸着を完成した基材Mを取り出して、作業は完成する。 ここで注意すべきことは、各キャビネットにはすべて真空抜きバルブ(1A4) ・(1B4)及び(1C4)が設けられていることである。一過程が完成する毎 に、安全を確保するため、各キャビネットは真空抜きバルブ(1A4)・(1B 4)及び(1C4)によりキャビネット内部と外部の気圧を均衡させなければな らない。
【0022】
【考案の効果】
本考案の提供する有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置 は、製品品質を保持し、作業工程を簡素化するのみならず、さらに大幅に設備コ ストを下げることができる。また一方では、操作監視の人手を減らし、産業効率 を上げることができ、従って設備コストが安く、一般学術機構又は研究部門が従 来より入手し易くなる。
【0023】 上述の詳細な説明は、本考案の実行可能な実施例の具体的説明である。ただし 該実施例は本考案の特許請求範囲を制限するものではない。本考案のテクニック や考え方の範囲を出ない同効性の実施又は変更、例えば、ローディングホール、 メカニカルアーム、又は空気抜き取り装置の増減などの変化による同効性の実施 例も、すべて本考案の特許請求範囲にあるものとする。
【0024】 以上を総合すると、本考案は空間形態において確かに新規性と進歩性があるの みならず、また従来の作業設備及び工程においても、前記のような多項目の機能 を増進することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本考案の有機エレクトロルミネ
ッセンスダイオードの熱蒸着真空装置の立体斜視図であ
り、図1(B)は、該有機エレクトロルミネッセンスダ
イオードの熱蒸着真空装置の平面図である。
【図2】図2は、該有機エレクトロルミネッセンスダイ
オードの熱蒸着真空装置の周辺設備の配置図である。
【図3】図3は、該有機エレクトロルミネッセンスダイ
オードの熱蒸着真空装置の立体図である。
【図4】図4(A)、は該有機エレクトロルミネッセン
スダイオードの熱蒸着真空装置のプラズマエッチング作
業表示図であり、図4(B)は、該有機エレクトロルミ
ネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置の有機フィルム
蒸着表示図であり、図4(C)は、該有機エレクトロル
ミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置の基材置き換
え表示図であり、図4(D)は、該有機エレクトロルミ
ネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置の金属フィルム
蒸着表示図である。
【符号の説明】
1 真空キャビネットユニット 1A プラズマエッチング真空キャビネット 1A3 蝶番つきキャップ 1A4 真空抜きバルブ 1B 有機フィルム蒸着キャビネット 1B2 ローディングホール 1B3 蝶番つきキャップ 1B4 真空抜きバルブ 1C 金属フィルム蒸着キャビネット 1C1 真空メカニカルアーム 1C2 ローディングホール 1C3 蝶番つきキャップ 1C4 真空抜きバルブ 11 高真空ゲートバルブ 12 高真空ゲートバルブ 13 高真空ゲートバルブ 14 高真空ゲートバルブ 2 空気抜き取り装置 21 冷凍ポンプ 22 タービン真空分子ポンプ 23 乾式ポンプ 24 乾式ポンプ 3 テストピースローディング装置 3a1 マグネチックプッシングバー 3a2 マグネットリング 3a3 プッシングバー 3a4 サンプルケース 3a5 サンプルラック 3b1 マグネチックプッシングバー 3b2 マグネットリング 3b3 プッシングバー 3b4 サンプルケース
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月21日(2001.6.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 徐永裕 台湾新竹市金城一路52▲巷▼1弄13號3樓 (72)考案者 林炳宏 台湾台中縣沙鹿鎭成功西街7號 (72)考案者 林▲進▼▲祥▼ 台湾新竹市中華路3段121▲巷▼29號5樓

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機エレクトロルミネッセンスダイオー
    ドの熱蒸着真空装置において、 真空キャビネットユニットと、該真空キャビネットユニ
    ットの中にはさらに、外側に蝶番つきキャップを設けた
    プラズマエッチング真空キャビネットと、真空メカニカ
    ルアームを装着し、且つ外側に蝶番つきキャップ及び数
    個のローディングホールを設けた有機フィルム蒸着キャ
    ビネットと、真空メカニカルアームを装着し、且つ外側
    に蝶番つきキャップ及び数個のローディングホールを設
    けた金属フィルム蒸着キャビネットを含み、 空気抜き取り装置と、該空気抜き取り装置にはさらに、
    有機フィルム蒸着キャビネットの下部に連結した冷凍ポ
    ンプと、金属フィルム蒸着キャビネットの下部に連結し
    たタービン真空分子ポンプを含み、 テストピースのローディング装置と、該ローディング装
    置にはさらに、二本のパイプ状のマグネチックプッシン
    グバーと、該マグネチックプッシングバーの外縁部に設
    けたマグネチックプッシングバーにおいて滑走すること
    のできるマグネットリングと、該マグネチックプッシン
    グバーの内部に別途に設けられ、マクネットリングによ
    って動かされるバーと、2本のマグネチックプッシング
    バーの一端にそれぞれ固定されたサンプルケースと、二
    つのサンプルケースの上に置くことのできるサンプルラ
    ックとを含み、 前記真空キャビネットユニットは前記プラズマエッチン
    グ真空キャビネットと、有機フィルム蒸着キャビネット
    と、金属フィルム蒸着キャビネット等三つのキャビネッ
    トの連結体であり、そして前記空気抜き取り装置は前記
    有機フィルム蒸着キャビネット及び金属フィルム蒸着キ
    ャビネットの内部を真空にすることができ、そして前記
    サンプルケースを固定したマグネチックプッシングバー
    の一端は、前記サンプルケースのサンプルラックを次々
    にプラズマエッチングキャビネット及び有機フィルム蒸
    着キャビネットに運ぶことができ、もう一本のサンプル
    ケースを固定したマグネチックプッシングバーの一端
    は、有機フィルム蒸着キャビネットに設けられた真空メ
    カニカルアームによって、前記マグネチックプッシング
    バー上のサンプルラックを該マグネチックプッシングバ
    ーに設けられたサンプルケースの上に受け止め、且つサ
    ンプルラックを次々に有機フィルム蒸着キャビネット及
    び金属フィルム蒸着キャビネットの内部に運ぶことがで
    きることを特徴とする構造を持つ有機エレクトロルミネ
    ッセンスダイオードの熱蒸着真空装置。
  2. 【請求項2】 前記真空キャビネットに含まれる各キャ
    ビネットの連結は高真空ゲートバルブによって連結され
    ることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロル
    ミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置。
  3. 【請求項3】 前記空気抜き取り装置と真空キャビネッ
    トユニットの連結は高真空ゲートバルブによって連結さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロ
    ルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置。
JP2001002570U 2001-04-26 2001-04-26 有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置 Expired - Lifetime JP3081421U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001002570U JP3081421U (ja) 2001-04-26 2001-04-26 有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001002570U JP3081421U (ja) 2001-04-26 2001-04-26 有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3081421U true JP3081421U (ja) 2001-11-02

Family

ID=43214186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001002570U Expired - Lifetime JP3081421U (ja) 2001-04-26 2001-04-26 有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3081421U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018528904A (ja) * 2015-07-31 2018-10-04 アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー 電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018528904A (ja) * 2015-07-31 2018-10-04 アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー 電力発生器と出力機構とを含む製品およびパッケージ、ならびに関連する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Singh et al. Electroluminescent materials: Metal complexes of 8-hydroxyquinoline-A review
CN100580976C (zh) 有机发光显示器、阴极复合层及其制造方法
CN100560782C (zh) 一种有机电致发光器件的新型掩膜体系及制作方法
WO2018113020A1 (zh) 柔性显示面板的制作方法
CN103682177B (zh) 柔性oled面板的制作方法
JP2006307247A (ja) 成膜装置
US20060199460A1 (en) Manufacturing method of an organic electroluminescence device
CN102184935B (zh) Oled显示屏封装设备及压合封装的方法
CN101097995A (zh) 有机电致发光器件的新型封装系统及其封装方法
CN101222025B (zh) 有机电致发光器件的封装装置及其封装方法
JP3081421U (ja) 有機エレクトロルミネッセンスダイオードの熱蒸着真空装置
US20190173009A1 (en) Organic electroluminescent device and preparation method, evaporation device
KR101746359B1 (ko) 금속 마그네슘의 전처리 장치 및 방법
CN100546067C (zh) 一种有机电致发光器件及其制备方法
CN202045639U (zh) 手套箱装置
CN106450023A (zh) 有机发光器件及有机发光显示器
CN105646459A (zh) 一种化合物及其制备方法和应用
WO2014084270A1 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子用の薄膜形成装置と薄膜形成方法
CN2587883Y (zh) 有机发光组件的沉积设备
Wang et al. Fabrication and characterization of double-sided organic light-emitting diodes using silver and nickel as the metal linking layer
CN1750067A (zh) 自发光面板的制造方法
CN105646458A (zh) 一种化合物及其制备方法和应用
CN103296059A (zh) 有源矩阵有机电致发光显示器件及其制备方法
CN100461492C (zh) 有机电致发光显示器及其封装方法
CN103500801A (zh) 顶发光蓝光有机发光二极管及其制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070815

Year of fee payment: 6