JP3081116U - エーロゾル容器用スプレーヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エーロゾル容器のスプレーヘッドを正常位置
から離れるように旋回させることなく、そのままエーロ
ゾル容器のステム上に留まらせた状態でエーロゾル製品
の詰替作業が可能なスプレーヘッドを提供する。 【解決手段】 導管３及びノズル４が備えられる。別の
エーロゾル容器のステムを受けるために導管に端部８が
設けられ、導管３に管連結部１２が備えられる。管連結
部１２は、枝管１０と導管３を結合する。枝管１０にバ
ルブ２が備えられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、導管を備え、導管の端部はエーロゾル容器のステムを受けるために 設けられ、導管は端部からスプレーヘッド内の製品放出開口まで伸びているエー ロゾル容器用スプレーヘッドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種のスプレーヘッドは良く知られている。このようなスプレーヘッドはエ ーロゾル容器のステム（バルブの軸）に作用し、ステムに接触してエーロゾル容 器内に存在するバルブを開放し、それによって、例えばヘアスプレーなどの製品 がバルブ、ステム及び導管を通って製品放出開口へと導かれ、そこから放出され る。バルブは軸方向に作用可能になっていて、可逆バルブ(Kippventil)として機 能し得るか、或いは軸方向及び傾斜方向に作用し得るようになっている。

【０００３】 ＤＥ２１ ５５ ２００には、この種のスプレーヘッドが記載されている。押 ボタンとして形成されたスプレーヘッドはピンの回りに旋回可能になっていて、 エーロゾル容器のステムから離れるように旋回せしめられるようになっており、 それによって比較的小型の容器のステムをエーロゾル容器のステムの上に置くこ とができる。小型容器を充填すべく、双方の容器を互いに対向して突き合わせ、 押し付けることにより、これらのバルブは開放され、エーロゾル容器内にある製 品が双方のステムを通って小型容器に流れ込む。

【０００４】 この公知のスプレーヘッドは次のような短所を有している。すなわち、スプレ ーヘッドは詰替作業の間中その正常位置に留まっておらずに、その位置から離れ るように旋回せしめられなければならず、それによって詰替作業が比較的手間の 掛かるものになっている。詰替後、通常のエーロゾル容器中からの製品取出しを 可能とするために、さらにスプレーヘッドをエーロゾル容器のステム上において その正常位置まで旋回せしめなければならない。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、本発明の課題は、前述した従来のスプレーヘッドを更に発展させ 、詰替作業のとき、エーロゾル容器のステム上に留まっていることができるスプ レーヘッドを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題は、本考案によれば、導管を備え、前記導管の端部はエーロゾル容器 のステムを受けるために設けられ、前記導管は前記端部からスプレーヘッド内の 製品放出開口まで伸びているエーロゾル容器用スプレーヘッドにおいて、前記導 管は管連結部を有し、前記管連結部は、枝管と前記導管を結合し、前記枝管には バルブが備えられていることを特徴とするエーロゾル容器用スプレーヘッドを提 供することによって解決される。

【０００７】 本考案は次のような長所を有している。すなわち、本考案によるスプレーヘッ ドは、詰替作業のとき、エーロゾル容器のステム上に留まっていることができる 。バルブは充填すべき容器のステムにより開放され、それによって枝管端部から の製品流出を可能にする。その間、導管における製品放出開口に達する部分は、 スプレーヘッドのバルブによって、又は充填すべき容器のステムによって閉鎖さ れている。

【０００８】 さらに、本考案によるスプレーヘッドの好ましい実施形態が請求項２〜７に記 載されている。

【０００９】 バルブは枝管内に配置され（請求項２）、このとき、バルブは充填すべき容器 の比較的短かいステムによっても、簡単に閉鎖され得る。バルブは、例えば、ス テムによって突き開けられ、又は他の方法で開放される。請求項７に対応して、 導管における製品放出開口に達する部分が、枝管及び／又は端部に対して垂直に 又はほぼ垂直に伸びているならば、この場合、導管はステムによって製品放出開 口まで閉鎖され得る。さらに、導管における製品放出開口に達する部分は、垂直 に伸びていることによって、その長さが最小限に抑えられる。製品放出開口に対 する確実なシールは、ステムの外径及び導管の内径が互いに一致していることを 明らかに前提としている。また、シール材を導管の内部表面上に設けることによ って、充填すべき容器のステムと導管内部表面の間の確実なシールを実現するこ とができる。そのようなシールはまた、エーロゾル容器のステムと導管内部表面 の間においても意味がある（請求項４）。

【００１０】 バルブが三方バルブであって、管連結部内に配置されているとき（請求項３） 、当初は、バルブは端部から製品放出開口に向かって開放されており、枝管に向 かって閉鎖されている。枝管内へのステムの差込によって、バルブは製品放出開 口に向かって閉じ、残る２つの流路を開き、それによって、２本のステムによる 充填が可能となる。

【００１１】 製品放出開口に設けられたノズルは（請求項５）、噴霧器として使用され、ま た、製品放出開口に設けられた泡発生器は、泡放出器として使用される（請求項 ６）。

【００１２】

【考案の実施の形態】

次に本考案の２つの実施例を図面に示し、これに基づいて本考案をさらに詳し く説明する。図面において同じ部分には同じ参照番号が付されている。

【００１３】 エーロゾル容器のスプレーヘッド１において、バルブ２は外部から導管３への 出入を確保するために利用される（図１）。バルブ２は閉鎖されている。スプレ ーヘッド１が押されたとき、エーロゾル製品は製品放出開口１７のノズル４へと 流れ得る。

【００１４】 充填すべき容器６のステム５はバルブ２を通って導管３内に伸び、それによっ て導管３のノズル４に達する部分７は閉鎖される（図２）。ステム５の下側端部 には、その周りを取り巻くシール層１６が設けられている。このような層１６は また、導管３の下側端部８の内側表面上に設けられており、それによって部分７ に対する有効なシールを達成することができる。上側にある導管３の枝管１０は 下側の部分９よりも幾分大きな直径を有するように製造されており、それによっ てステム５を容易に差し込むことが可能になっている。製品はスプレーヘッド１ を下方に押すことによりエーロゾル容器の中から取り出され、スプレーヘッド１ 上に載っている容器６内に充填される。

【００１５】 図３及び４の実施例では、三方バルブ１１がスプレーヘッド１の管連結部１２ に設けられている。三方バルブは、無負荷状態で設けられていることに加えて、 部分９から部分７へ製品が流れるようになされている（図３）。ステム５によっ て三方バルブに負荷が及ぼされると（図４）、三方バルブ１１は部分９から部分 １０へ製品の流れを通過させ得るようになるとともに、部分７へは通過させなく なる。容器６を押し下げることにより、エーロゾル容器１３のステム１５もまた 下方へ押圧され、エーロゾル容器１３のバルブ１４に負荷が及ぼされる。したが って、エーロゾル製品は、エーロゾル容器１３の中から一部が取り出され、バル ブ１４、エーロゾル容器１３のステム１５を通り、三方バルブ１１、上側の容器 ６のステム５及びバルブ１８を通って比較的小型の容器６内に流れ込む。小型容 器６は、ハンドバッグへの携帯などに適した態様を有していると共に、それ自身 のスプレーボタン(図示されていない)を装着した後は、ヘアスプレー等のエーロ ゾル製品をスプレーするために利用し得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】ノズル、導管、及び管連結部に伸びている枝管
を備え、枝管にはバルブが備えられているエーロゾル容
器用スプレーヘッドの縦断面図である。

【図２】バルブを貫いて導入された、充填すべき容器の
ステムを伴った、図１のスプレーヘッドの縦断面図であ
る。

【図３】管連結部に配置され、導管の下端からノズルま
で貫通させる三方バルブを備えた、図１のスプレーヘッ
ドの縦断面図である。

【図４】図３のスプレーヘッドであって、エーロゾル容
器のステムの上に置かれ、かつ、上方から枝管内に差し
込まれ三方バルブに負荷を及ぼす別容器のステムを伴っ
ており、この場合三方バルブがステム下側だけでなく、
ステム上側にも流路を開放しているようなスプレーヘッ
ドの縦断面図を示したものである。

【符号の説明】

１ スプレーヘッド ２ バルブ ３ 導管 ４ ノズル ５ ステム ６ 小型容器 ７ 導管における製品放出開口に達する部分 ８ 導管の端部 ９ 導管の下側部分 １０ 枝管 １１ 三方バルブ １２ 管連結部 １３ エーロゾル容器 １４ バルブ １５ ステム １６ シール層 １７ 製品放出開口 １８ バルブ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ゲオルグ マール ドイツ連邦共和国、64839 ミュンステル、 アルベルト‐シュヴァイツェル‐シュトラ ーセ 14

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 導管を備え、前記導管の端部はエーロゾ
   ル容器のステムを受けるために設けられ、前記導管は前
   記端部からスプレーヘッド内の製品放出開口まで伸びて
   いるエーロゾル容器用スプレーヘッドにおいて、 前記導管（３）は管連結部（１２）を有し、前記管連結
   部（１２）は、枝管（１０）と前記導管（３）を結合
   し、前記枝管（１０）にはバルブ（２）が備えられてい
   ることを特徴とするエーロゾル容器用スプレーヘッド。
2. 【請求項２】 前記バルブ（２）は前記枝管（１０）内
   に配置されていることを特徴とする請求項１に記載のエ
   ーロゾル容器用スプレーヘッド。
3. 【請求項３】 前記バルブ（２）は三方バルブ（１１）
   からなっており、かつ、前記管連結部（１２）内に配置
   されていることを特徴とする請求項１に記載のエーロゾ
   ル容器用スプレーヘッド。
4. 【請求項４】 前記導管（３）の端部（８）には、前記
   導管（３）の内周面を取り巻くシール層（１６）が備え
   られていることを特徴とする請求項１乃至請求項３のい
   ずれかに記載のエーロゾル容器用スプレーヘッド。
5. 【請求項５】 前記製品放出開口（１７）にはノズル
   （４）が備えられていることを特徴とする請求項２又は
   請求項３に記載のエーロゾル容器用スプレーヘッド。
6. 【請求項６】 前記製品放出開口には泡発生器が備えら
   れていることを特徴とする請求項２又は請求項３に記載
   のスプレーヘッド。
7. 【請求項７】 前記導管（３）における前記製品放出開
   口（１７）に達する部分（７）は、前記枝管（１０）及
   び／又は前記端部（８）に対して垂直に又はほぼ垂直に
   伸びていることを特徴とする請求項２乃至請求項６のい
   ずれかに記載のエーロゾル容器用スプレーヘッド。