JP3081005B2 - 生体組織の硬さ測定装置 - Google Patents
生体組織の硬さ測定装置Info
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- JP3081005B2 JP3081005B2 JP03031630A JP3163091A JP3081005B2 JP 3081005 B2 JP3081005 B2 JP 3081005B2 JP 03031630 A JP03031630 A JP 03031630A JP 3163091 A JP3163091 A JP 3163091A JP 3081005 B2 JP3081005 B2 JP 3081005B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば人体の食道静脈
瘤等の患部の生体組織の硬さを測定し、診断に役立てる
生体組織の硬さ測定装置に関する。
瘤等の患部の生体組織の硬さを測定し、診断に役立てる
生体組織の硬さ測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、生体組織の硬さを測定する装置
として例えば特開昭61−234838号公報に示され
ているような構成の生体硬さセンサが提案されている。
これは、例えば表面側が開口された収納部内に弾性物質
を収納し、この弾性物質の内部にストレンゲージ等の撓
みセンサを埋設させるとともに、収納部の表面側開口部
内に露出されている弾性物質の露出面側に生体組織の被
測定部位に押し当てられる押し当て部を設けたものであ
る。
として例えば特開昭61−234838号公報に示され
ているような構成の生体硬さセンサが提案されている。
これは、例えば表面側が開口された収納部内に弾性物質
を収納し、この弾性物質の内部にストレンゲージ等の撓
みセンサを埋設させるとともに、収納部の表面側開口部
内に露出されている弾性物質の露出面側に生体組織の被
測定部位に押し当てられる押し当て部を設けたものであ
る。
【0003】そして、この生体硬さセンサの使用時には
例えば患者の患部等のような生体の被測定部位にこの生
体硬さセンサの押し当て部を当接させた状態で医師等の
使用者が手指等でこの生体硬さセンサの収納部の裏面板
を押圧して押し当て部に押圧力を加える。このとき、押
し当て部は弾性物質によって支持されているので、生体
組織からの反発力によってこの押し当て部が弾性物質内
に潜り込む状態で弾性物質が弾性変形する。
例えば患者の患部等のような生体の被測定部位にこの生
体硬さセンサの押し当て部を当接させた状態で医師等の
使用者が手指等でこの生体硬さセンサの収納部の裏面板
を押圧して押し当て部に押圧力を加える。このとき、押
し当て部は弾性物質によって支持されているので、生体
組織からの反発力によってこの押し当て部が弾性物質内
に潜り込む状態で弾性物質が弾性変形する。
【0004】そのため、弾性物質内の撓みセンサが変形
し、その抵抗値が変化する。この場合、生体組織からの
反発力は生体の被測定部位が硬い場合には大きく、軟ら
かい場合には小さいので、撓みセンサの変形の度合は被
測定部位の硬さに応じて変化する。したがって、この撓
みセンサの抵抗値変化にもとづいて被測定部位の硬さを
検出するようになっている。
し、その抵抗値が変化する。この場合、生体組織からの
反発力は生体の被測定部位が硬い場合には大きく、軟ら
かい場合には小さいので、撓みセンサの変形の度合は被
測定部位の硬さに応じて変化する。したがって、この撓
みセンサの抵抗値変化にもとづいて被測定部位の硬さを
検出するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のものに
あっては医師等の使用者が手指等で生体硬さセンサの収
納部の裏面板を押圧して押し当て部に押圧力を加えるよ
うにしていた。しかしながら、使用者が手指等で生体硬
さセンサを被測定部位に押し当てる場合には生体硬さセ
ンサの押し当て方が不均一になりやすく、生体硬さセン
サの押圧力にばらつきが発生しやすいので、被測定部位
の硬さを精度よく測定することができず、正確な診断を
行なうことが難しい問題があった。
あっては医師等の使用者が手指等で生体硬さセンサの収
納部の裏面板を押圧して押し当て部に押圧力を加えるよ
うにしていた。しかしながら、使用者が手指等で生体硬
さセンサを被測定部位に押し当てる場合には生体硬さセ
ンサの押し当て方が不均一になりやすく、生体硬さセン
サの押圧力にばらつきが発生しやすいので、被測定部位
の硬さを精度よく測定することができず、正確な診断を
行なうことが難しい問題があった。
【0006】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、被測定部位の硬さを精度よく測定することがで
き、正確な診断を行なうことができるうえ、簡単な構成
で被測定部位の硬さを測定することができ、装置の小型
化が実現でき、例えばチャンネルを有する内視鏡全てに
使用することができるという、汎用性に優れた生体組織
の硬さ測定装置を提供することを目的とするものであ
る。
ので、被測定部位の硬さを精度よく測定することがで
き、正確な診断を行なうことができるうえ、簡単な構成
で被測定部位の硬さを測定することができ、装置の小型
化が実現でき、例えばチャンネルを有する内視鏡全てに
使用することができるという、汎用性に優れた生体組織
の硬さ測定装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は体腔内
に挿入可能なプローブと、このプローブの先端から突出
する突出部と、 上記プローブの一部に設けられており、
該プローブの湾曲量を測定する第1のセンサと、 上記突
出部の一部に設けられており、該突出部の湾曲量を測定
する第2のセンサと、を具備しており、上記突出部を被
測定部位に押し当てて上記プローブを湾曲させることに
より上記突出部を湾曲させ、上記第1のセンサと第2の
センサの出力によって上記プローブと突出部の湾曲量を
測定し、被測定部位の硬さを測定することを特徴とす
る、生体組織の硬さ測定装置である。請求項2の発明は
体腔内に挿入可能なプローブと、このプローブの先端か
ら突出する突出部と、 上記プローブの一部に設けられて
おり、該プローブの湾曲力量を測定する第1のセンサ
と、 上記突出部の一部に設けられており、該突出部の湾
曲変位量を測定する第2のセンサと、を具備しており、
上記突出部を被測定部位に押し当てて上記プローブを湾
曲させることにより上記突出部を湾曲させ、上記第1の
センサと第2のセンサの出力によって上記プローブの湾
曲力量と突出部の湾曲変位量とを測定し、被測定部位の
硬さを測定することを特徴とする、生体組織の硬さ測定
装置である。請求項3の発明は体腔内に挿入可能なプロ
ーブと、このプローブの先端から突出する突出部と、 上
記プローブの一部に設けられており、該プローブの湾曲
変位量を測定する第1のセンサと、 上記突出部の一部に
設けられており、該突出部の湾曲力量を測定する第2の
センサと、を具備しており、上記突出部を被測定部位に
押し当てて上記プローブを湾曲させることにより上記突
出部を湾曲させ、上記第1のセンサと第2のセンサの出
力によって上記プローブの湾曲変位量と突出部の湾曲力
量とを測定し、被測定部位の硬さを測定することを特徴
とする、生体組織の硬さ測定装置である。
に挿入可能なプローブと、このプローブの先端から突出
する突出部と、 上記プローブの一部に設けられており、
該プローブの湾曲量を測定する第1のセンサと、 上記突
出部の一部に設けられており、該突出部の湾曲量を測定
する第2のセンサと、を具備しており、上記突出部を被
測定部位に押し当てて上記プローブを湾曲させることに
より上記突出部を湾曲させ、上記第1のセンサと第2の
センサの出力によって上記プローブと突出部の湾曲量を
測定し、被測定部位の硬さを測定することを特徴とす
る、生体組織の硬さ測定装置である。請求項2の発明は
体腔内に挿入可能なプローブと、このプローブの先端か
ら突出する突出部と、 上記プローブの一部に設けられて
おり、該プローブの湾曲力量を測定する第1のセンサ
と、 上記突出部の一部に設けられており、該突出部の湾
曲変位量を測定する第2のセンサと、を具備しており、
上記突出部を被測定部位に押し当てて上記プローブを湾
曲させることにより上記突出部を湾曲させ、上記第1の
センサと第2のセンサの出力によって上記プローブの湾
曲力量と突出部の湾曲変位量とを測定し、被測定部位の
硬さを測定することを特徴とする、生体組織の硬さ測定
装置である。請求項3の発明は体腔内に挿入可能なプロ
ーブと、このプローブの先端から突出する突出部と、 上
記プローブの一部に設けられており、該プローブの湾曲
変位量を測定する第1のセンサと、 上記突出部の一部に
設けられており、該突出部の湾曲力量を測定する第2の
センサと、を具備しており、上記突出部を被測定部位に
押し当てて上記プローブを湾曲させることにより上記突
出部を湾曲させ、上記第1のセンサと第2のセンサの出
力によって上記プローブの湾曲変位量と突出部の湾曲力
量とを測定し、被測定部位の硬さを測定することを特徴
とする、生体組織の硬さ測定装置である。
【0008】
【作用】上記の構成において、被測定部位の硬さ測定時
には突出部を被測定部位に押し当ててプローブを湾曲さ
せることにより、突出部を湾曲させると共に、突出部と
プローブの湾曲量や湾曲力量を測定することにより、被
測定部位の硬さを測定するものである。これにより本願
の請求項1,2,3に係る発明においては、簡単な構成
で被測定部位の硬さを測定することができるため、装置
の小型化が実現でき、例えばチャンネルを有する内視鏡
全てに使用することができるという、汎用性に優れた測
定装置を得るようにしたものである。
には突出部を被測定部位に押し当ててプローブを湾曲さ
せることにより、突出部を湾曲させると共に、突出部と
プローブの湾曲量や湾曲力量を測定することにより、被
測定部位の硬さを測定するものである。これにより本願
の請求項1,2,3に係る発明においては、簡単な構成
で被測定部位の硬さを測定することができるため、装置
の小型化が実現でき、例えばチャンネルを有する内視鏡
全てに使用することができるという、汎用性に優れた測
定装置を得るようにしたものである。
【0009】
【実施例】図1乃至図5はこの発明の第1の実施例を示
すものである。
すものである。
【0010】図1は図2に示す生体組織の硬さ測定装置
1の要部の概略構成を示すものである。
1の要部の概略構成を示すものである。
【0011】この硬さ測定装置1には図3に示す内視鏡
31の処置具挿通チャンネル内に挿入可能なプローブ2
が設けられている。このプローブ2には弾性をもった中
空円筒であるシース3が設けられている。このシース3
の基端部にはコネクタ4と折れ止め5とが取付けられて
いる。
31の処置具挿通チャンネル内に挿入可能なプローブ2
が設けられている。このプローブ2には弾性をもった中
空円筒であるシース3が設けられている。このシース3
の基端部にはコネクタ4と折れ止め5とが取付けられて
いる。
【0012】また、このプローブ2の先端部側には被測
定部位に押し当てられてこの被測定部位の硬さを測定す
る硬さ測定手段6が設けられている。この硬さ測定手段
6には例えば適度なばね定数をもった板ばね材によって
形成された生体組織の硬さ検知用の先端板7が設けられ
ている。この先端板7の基端部側はシース3内の先端部
側に挿入されて水密に固定されている。
定部位に押し当てられてこの被測定部位の硬さを測定す
る硬さ測定手段6が設けられている。この硬さ測定手段
6には例えば適度なばね定数をもった板ばね材によって
形成された生体組織の硬さ検知用の先端板7が設けられ
ている。この先端板7の基端部側はシース3内の先端部
側に挿入されて水密に固定されている。
【0013】さらに、先端板7には2つ(第1,第2)
のひずみゲージ8,9が取付けられている。この場合、
一方の第2のひずみゲージ9は図3に示す内視鏡31の
チャンネル内に硬さ測定装置1のプローブ2を挿入した
状態で内視鏡31の挿入部32の湾曲部33と対応する
位置に配置されている。そして、この第2のひずみゲー
ジ9によって内視鏡31の湾曲部33の湾曲角度を検知
可能になっており、この第2のひずみゲージ9によって
硬さ測定手段6の先端板7を被測定部位に押し当てる押
し当て量を検出する検出手段が形成されている。
のひずみゲージ8,9が取付けられている。この場合、
一方の第2のひずみゲージ9は図3に示す内視鏡31の
チャンネル内に硬さ測定装置1のプローブ2を挿入した
状態で内視鏡31の挿入部32の湾曲部33と対応する
位置に配置されている。そして、この第2のひずみゲー
ジ9によって内視鏡31の湾曲部33の湾曲角度を検知
可能になっており、この第2のひずみゲージ9によって
硬さ測定手段6の先端板7を被測定部位に押し当てる押
し当て量を検出する検出手段が形成されている。
【0014】また、他方の第1のひずみゲージ8は先端
板7におけるシース3の先端側に突出された突出部分7
aに取付けられている。そして、この第1のひずみゲー
ジ8には先端板7と共に防水被膜が塗布されている。
板7におけるシース3の先端側に突出された突出部分7
aに取付けられている。そして、この第1のひずみゲー
ジ8には先端板7と共に防水被膜が塗布されている。
【0015】さらに、第1,第2のひずみゲージ8,9
に一端が接続されたリード線10,11の他端側はプロ
ーブ2のコネクタ4側の開口部を通して外部側に導出さ
れている。これらのリード線10,11の他端部は図2
に示すようにひずみゲージ用のアンプ21、表示計22
にそれぞれ接続されている。
に一端が接続されたリード線10,11の他端側はプロ
ーブ2のコネクタ4側の開口部を通して外部側に導出さ
れている。これらのリード線10,11の他端部は図2
に示すようにひずみゲージ用のアンプ21、表示計22
にそれぞれ接続されている。
【0016】この表示計22には第1のひずみゲージ8
によって検出される先端板7の撓み量の検出値が被測定
部位の硬さの指標値として表示されるようになっている
とともに、第2のひずみゲージ9によって検出される内
視鏡31の湾曲部33の湾曲角度と対応する検出値が表
示されるようになっている。そして、表示計22に表示
される第2のひずみゲージ9による検出値の変化量を一
定にすることにより、内視鏡31の湾曲部33の湾曲角
度を一定角度湾曲させるようになっており、おれらの第
2のひずみゲージ9および表示計22によってこの内視
鏡31の湾曲部33の湾曲角度の調整にもとづいて硬さ
測定手段6の先端板7を被測定部位に押し当てる押し当
て量を一定に保持する押し当て量一定保持手段12が形
成されている。
によって検出される先端板7の撓み量の検出値が被測定
部位の硬さの指標値として表示されるようになっている
とともに、第2のひずみゲージ9によって検出される内
視鏡31の湾曲部33の湾曲角度と対応する検出値が表
示されるようになっている。そして、表示計22に表示
される第2のひずみゲージ9による検出値の変化量を一
定にすることにより、内視鏡31の湾曲部33の湾曲角
度を一定角度湾曲させるようになっており、おれらの第
2のひずみゲージ9および表示計22によってこの内視
鏡31の湾曲部33の湾曲角度の調整にもとづいて硬さ
測定手段6の先端板7を被測定部位に押し当てる押し当
て量を一定に保持する押し当て量一定保持手段12が形
成されている。
【0017】次に、上記構成の作用について説明する。
【0018】まず、生体組織の硬さ測定装置1の使用時
には図3に示すように内視鏡31の処置具挿通チャンネ
ル内にこの硬さ測定装置1のプローブ2を挿入し、この
プローブ2におけるシース3の先端側に突出された突出
部分7aを内視鏡31の先端面から処置具挿通チャンネ
ルの外部側に突出させた状態にセットする。
には図3に示すように内視鏡31の処置具挿通チャンネ
ル内にこの硬さ測定装置1のプローブ2を挿入し、この
プローブ2におけるシース3の先端側に突出された突出
部分7aを内視鏡31の先端面から処置具挿通チャンネ
ルの外部側に突出させた状態にセットする。
【0019】この状態で、図4に示すように、内視鏡3
1の処置具挿通チャンネルから突出された先端板7が目
的の組織(ここでは患者の食道41の内壁面に形成され
た食道静脈瘤42を例にとる。)に触れるまで、内視鏡
31を湾曲させる。このとき、プローブ2の先端板7が
食道静脈瘤42に触れると、第1のひずみゲージ8の出
力が変化するので、この第1のひずみゲージ8の出力変
化を検出することによってプローブ2の先端板7が食道
静脈瘤42に触れた状態を知ることができる。また、第
2のひずみゲージ9はこのときの内視鏡31の湾曲部3
3の湾曲角度に対応した出力信号を出力している。
1の処置具挿通チャンネルから突出された先端板7が目
的の組織(ここでは患者の食道41の内壁面に形成され
た食道静脈瘤42を例にとる。)に触れるまで、内視鏡
31を湾曲させる。このとき、プローブ2の先端板7が
食道静脈瘤42に触れると、第1のひずみゲージ8の出
力が変化するので、この第1のひずみゲージ8の出力変
化を検出することによってプローブ2の先端板7が食道
静脈瘤42に触れた状態を知ることができる。また、第
2のひずみゲージ9はこのときの内視鏡31の湾曲部3
3の湾曲角度に対応した出力信号を出力している。
【0020】次に、図5に示すように内視鏡31の湾曲
部33をさらに湾曲させて、プローブ2の先端板7を食
道静脈瘤42に一定量押し当てる。このとき、図4のよ
うに先端板7が静脈瘤42に触れた状態を基準として先
端板7の食道静脈瘤42への押し当て量が常に一定とな
るよう次のように調節する。
部33をさらに湾曲させて、プローブ2の先端板7を食
道静脈瘤42に一定量押し当てる。このとき、図4のよ
うに先端板7が静脈瘤42に触れた状態を基準として先
端板7の食道静脈瘤42への押し当て量が常に一定とな
るよう次のように調節する。
【0021】すなわち、内視鏡31の湾曲部33を一定
角度湾曲させると、その先端の移動距離(つまり先端板
7の押し込み量)は一定となるので、第2のひずみゲー
ジ9の出力が図4の状態を基準に、ここから一定値変化
するまで内視鏡31を湾曲させる。
角度湾曲させると、その先端の移動距離(つまり先端板
7の押し込み量)は一定となるので、第2のひずみゲー
ジ9の出力が図4の状態を基準に、ここから一定値変化
するまで内視鏡31を湾曲させる。
【0022】このとき、第2のひずみゲージ9は内視鏡
31の湾曲部33の湾曲角度に対応した出力を出すの
で、この第2のひずみゲージ9の出力が一定値変化した
状態では内視鏡31の湾曲部33が一定角度湾曲操作さ
れたことになる。したがって、この第2のひずみゲージ
9の出力が一定値変化した状態を検出することにより、
先端板7を静脈瘤42に一定量押し込むことができるの
で、このときの先端板7のたわみ量に対応する第1のひ
ずみゲージ8の出力値を硬さ指標値とすることができ
る。
31の湾曲部33の湾曲角度に対応した出力を出すの
で、この第2のひずみゲージ9の出力が一定値変化した
状態では内視鏡31の湾曲部33が一定角度湾曲操作さ
れたことになる。したがって、この第2のひずみゲージ
9の出力が一定値変化した状態を検出することにより、
先端板7を静脈瘤42に一定量押し込むことができるの
で、このときの先端板7のたわみ量に対応する第1のひ
ずみゲージ8の出力値を硬さ指標値とすることができ
る。
【0023】そこで、上記構成のものにあっては食道静
脈瘤42等の被測定部位の硬さ測定時には食道静脈瘤4
2に押し当てる押し当て量を一定にした状態でプローブ
2の先端板7を食道静脈瘤42に押し当て、このときの
先端板7のたわみ方を第1のひずみゲージ8によって測
ることにより、食道静脈瘤42の硬さを検出するように
したので、食道静脈瘤42等の被測定部位の硬さ測定時
に従来のように測定毎のばらつきが発生することを防止
することができる。そのため、従来のように静脈瘤42
の色を見て破裂しそうか、否かを判断する場合に比べて
食道静脈瘤42の硬さを正確に測定することができるの
で、例えば硬化療法の適応・不適応を的確に判断するこ
とができ、治療方針を決める上で有効である。
脈瘤42等の被測定部位の硬さ測定時には食道静脈瘤4
2に押し当てる押し当て量を一定にした状態でプローブ
2の先端板7を食道静脈瘤42に押し当て、このときの
先端板7のたわみ方を第1のひずみゲージ8によって測
ることにより、食道静脈瘤42の硬さを検出するように
したので、食道静脈瘤42等の被測定部位の硬さ測定時
に従来のように測定毎のばらつきが発生することを防止
することができる。そのため、従来のように静脈瘤42
の色を見て破裂しそうか、否かを判断する場合に比べて
食道静脈瘤42の硬さを正確に測定することができるの
で、例えば硬化療法の適応・不適応を的確に判断するこ
とができ、治療方針を決める上で有効である。
【0024】なお、上記実施例では食道静脈瘤42の硬
さを検出する場合を例示して説明したが、例えば腫瘍の
硬さを検出する場合のような他の症例に用いる場合も同
様である。
さを検出する場合を例示して説明したが、例えば腫瘍の
硬さを検出する場合のような他の症例に用いる場合も同
様である。
【0025】次に、図6乃至図10に示すこの発明の第
2の実施例について説明する。
2の実施例について説明する。
【0026】これは、第1の実施例のプローブ2のシー
ス3自体に湾曲機構51を設けたものである。
ス3自体に湾曲機構51を設けたものである。
【0027】すなわち、シース3の湾曲機構51にはコ
ネクタ4内に軸心方向に引き出し自在に装着されたプル
ハンドル52が設けられている。なお、このコネクタ4
の外周面にはリード線10,11の引き出し部53が形
成されている。
ネクタ4内に軸心方向に引き出し自在に装着されたプル
ハンドル52が設けられている。なお、このコネクタ4
の外周面にはリード線10,11の引き出し部53が形
成されている。
【0028】また、プルハンドル52には湾曲操作ワイ
ヤ54の基端部が連結されている。さらに、シース3に
おける先端部側部分には図7に示すようにこのシース3
の長手方向に離間させた前後2か所のワイヤ挿通孔5
5,56が形成されている。そして、湾曲操作ワイヤ5
4の先端部側はシース3内に通されたのち、後端側のワ
イヤ挿通孔56からシース3外に移動自在に導出され、
さらに先端側のワイヤ挿通孔55から再びシース3内に
挿入されている。
ヤ54の基端部が連結されている。さらに、シース3に
おける先端部側部分には図7に示すようにこのシース3
の長手方向に離間させた前後2か所のワイヤ挿通孔5
5,56が形成されている。そして、湾曲操作ワイヤ5
4の先端部側はシース3内に通されたのち、後端側のワ
イヤ挿通孔56からシース3外に移動自在に導出され、
さらに先端側のワイヤ挿通孔55から再びシース3内に
挿入されている。
【0029】また、この湾曲操作ワイヤ54の先端固定
部54aはシース3の内面側から先端側のワイヤ挿通孔
55の周囲に係合され、固定されている。そして、プル
ハンドル52が通常の定位置で保持されている状態では
図7に示すようにシース3の先端側の前後2か所のワイ
ヤ挿通孔55,56間の部分は湾曲されていない非湾曲
状態で保持されるようになっている。
部54aはシース3の内面側から先端側のワイヤ挿通孔
55の周囲に係合され、固定されている。そして、プル
ハンドル52が通常の定位置で保持されている状態では
図7に示すようにシース3の先端側の前後2か所のワイ
ヤ挿通孔55,56間の部分は湾曲されていない非湾曲
状態で保持されるようになっている。
【0030】さらに、プルハンドル52が通常の定位置
から引張り操作されることにより、湾曲操作ワイヤ54
を介して湾曲操作ワイヤ54の先端固定部54aが手元
側に引張り操作される。そのため、この状態では図8に
示すようにシース3の先端側は前後2か所のワイヤ挿通
孔55,56間の部分が略円弧状に湾曲操作され、シー
ス3の先端側部分が湾曲されるようになっている。
から引張り操作されることにより、湾曲操作ワイヤ54
を介して湾曲操作ワイヤ54の先端固定部54aが手元
側に引張り操作される。そのため、この状態では図8に
示すようにシース3の先端側は前後2か所のワイヤ挿通
孔55,56間の部分が略円弧状に湾曲操作され、シー
ス3の先端側部分が湾曲されるようになっている。
【0031】また、図9は第2の実施例の硬さ測定装置
1の使用状態を示すもので、61は内視鏡31の挿入部
が挿通され、内視鏡31の挿入部の挿入動作をガイドす
るスライディングチューブである。このスライディング
チューブ61の内部にはプローブ2のシース3をスライ
ド自在に挿通する挿通部62が形成されている。
1の使用状態を示すもので、61は内視鏡31の挿入部
が挿通され、内視鏡31の挿入部の挿入動作をガイドす
るスライディングチューブである。このスライディング
チューブ61の内部にはプローブ2のシース3をスライ
ド自在に挿通する挿通部62が形成されている。
【0032】この挿通部62の先端部とスライディング
チューブ61の先端部との間には所定間隔の間隙部が形
成されている。さらに、スライディングチューブ61の
先端部周壁面にはこの間隙部と対応する部分に食道静脈
瘤42等の被測定部位を挿入するための開口部63が形
成されている。
チューブ61の先端部との間には所定間隔の間隙部が形
成されている。さらに、スライディングチューブ61の
先端部周壁面にはこの間隙部と対応する部分に食道静脈
瘤42等の被測定部位を挿入するための開口部63が形
成されている。
【0033】次に、上記構成の作用について説明する。
【0034】まず、図9に示すようにスライディングチ
ューブ61内に内視鏡31の挿入部を挿入するととも
に、このスライディングチューブ61の挿通部62内に
プローブ2のシース3を挿入する。このとき、プローブ
2のプルハンドル52は通常の定位置で保持され、シー
ス3の先端側の前後2か所のワイヤ挿通孔55,56間
の部分は図7に示すように湾曲されていない非湾曲状態
で保持される。
ューブ61内に内視鏡31の挿入部を挿入するととも
に、このスライディングチューブ61の挿通部62内に
プローブ2のシース3を挿入する。このとき、プローブ
2のプルハンドル52は通常の定位置で保持され、シー
ス3の先端側の前後2か所のワイヤ挿通孔55,56間
の部分は図7に示すように湾曲されていない非湾曲状態
で保持される。
【0035】次に、内視鏡31の視野内にプローブ2の
先端板7を挿入させる。さらに、この状態で、食道静脈
瘤42等の目的の組織をスライディングチューブ61の
開口部63内に挿入させ、この食道静脈瘤42等の目的
の組織にプローブ2の先端板7を接触させる。この場
合、食道静脈瘤42等の目的の組織にプローブ2の先端
板7が接触した状態は第1の実施例と同様に第1のひず
みゲージ8の出力変化を検出することにより、検知す
る。
先端板7を挿入させる。さらに、この状態で、食道静脈
瘤42等の目的の組織をスライディングチューブ61の
開口部63内に挿入させ、この食道静脈瘤42等の目的
の組織にプローブ2の先端板7を接触させる。この場
合、食道静脈瘤42等の目的の組織にプローブ2の先端
板7が接触した状態は第1の実施例と同様に第1のひず
みゲージ8の出力変化を検出することにより、検知す
る。
【0036】また、食道静脈瘤42等の目的の組織にプ
ローブ2の先端板7を接触させた後、プローブ2のプル
ハンドル52を通常の定位置から引張り操作する。この
プルハンドル52の引張り操作により、湾曲操作ワイヤ
54を介して湾曲操作ワイヤ54の先端固定部54aが
手元側に引張り操作されるので、図8に示すようにシー
ス3の先端側部分が湾曲される。このとき、シース3の
先端側部分の湾曲動作にともない第2のひずみゲージ9
の出力が変化するので、第2のひずみゲージ9の出力が
図9の状態を基準に、ここから一定値変化するまでシー
ス3の先端側部分を湾曲させる。
ローブ2の先端板7を接触させた後、プローブ2のプル
ハンドル52を通常の定位置から引張り操作する。この
プルハンドル52の引張り操作により、湾曲操作ワイヤ
54を介して湾曲操作ワイヤ54の先端固定部54aが
手元側に引張り操作されるので、図8に示すようにシー
ス3の先端側部分が湾曲される。このとき、シース3の
先端側部分の湾曲動作にともない第2のひずみゲージ9
の出力が変化するので、第2のひずみゲージ9の出力が
図9の状態を基準に、ここから一定値変化するまでシー
ス3の先端側部分を湾曲させる。
【0037】そして、この第2のひずみゲージ9の出力
を一定値変化させ、シース3の先端側部分が一定角度湾
曲操作された状態で、図10に示すように先端板7を静
脈瘤42に一定量押し込むことができるので、このとき
の先端板7のたわみ量に対応する第1のひずみゲージ8
の出力値を硬さ指標値とすることができる。
を一定値変化させ、シース3の先端側部分が一定角度湾
曲操作された状態で、図10に示すように先端板7を静
脈瘤42に一定量押し込むことができるので、このとき
の先端板7のたわみ量に対応する第1のひずみゲージ8
の出力値を硬さ指標値とすることができる。
【0038】また、第2のひずみゲージ9の代わりに、
プルハンドル52の近くの湾曲操作ワイヤ54に目印を
入れる等のワイヤ54の牽引量規制手段を設け、測定毎
の牽引量を一定としてプローブ2のシース3を一定角度
湾曲させ、プローブ2の先端板7の移動量を一定にして
もよい。
プルハンドル52の近くの湾曲操作ワイヤ54に目印を
入れる等のワイヤ54の牽引量規制手段を設け、測定毎
の牽引量を一定としてプローブ2のシース3を一定角度
湾曲させ、プローブ2の先端板7の移動量を一定にして
もよい。
【0039】また、第2の実施例の硬さ測定装置1のプ
ローブ2のシース3を内視鏡31のチャンネルに通して
使ってもよい。
ローブ2のシース3を内視鏡31のチャンネルに通して
使ってもよい。
【0040】さらに、硬さ測定装置1のシース3を湾曲
させる手段として、形状記憶合金(以下SMA)を使っ
てもよい。この場合にはSMAへの通電量を制御するこ
とにより、シース3の湾曲量をコントロールできるの
で、上記第1の実施例および第2の実施例における第2
のひずみゲージ9に相当する手段を不要とすることがで
きる。
させる手段として、形状記憶合金(以下SMA)を使っ
てもよい。この場合にはSMAへの通電量を制御するこ
とにより、シース3の湾曲量をコントロールできるの
で、上記第1の実施例および第2の実施例における第2
のひずみゲージ9に相当する手段を不要とすることがで
きる。
【0041】また、上記第1,第2の実施例の第1,第
2のひずみゲージ8,9の代わりに例えばポリフッ化ビ
ニリデン(PVDF)等の圧電フィルムを用い、その発
生電圧を検出することにより上記測定を行なってもよ
い。
2のひずみゲージ8,9の代わりに例えばポリフッ化ビ
ニリデン(PVDF)等の圧電フィルムを用い、その発
生電圧を検出することにより上記測定を行なってもよ
い。
【0042】さらに、図11はこの発明の第3の実施例
を示すものである。
を示すものである。
【0043】これは、プローブ2の先端板7の先端部に
例えば半導体センサの一種であるISFETによるPH
センサ71を更に設けたものである。このPHセンサ7
1に一端が接続されたリード線72の他端側はプローブ
2のコネクタ4側の開口部を通して外部側に導出されて
いる。このリード線72の他端部はひずみゲージ用のア
ンプ21、表示計22にそれぞれ接続されている。
例えば半導体センサの一種であるISFETによるPH
センサ71を更に設けたものである。このPHセンサ7
1に一端が接続されたリード線72の他端側はプローブ
2のコネクタ4側の開口部を通して外部側に導出されて
いる。このリード線72の他端部はひずみゲージ用のア
ンプ21、表示計22にそれぞれ接続されている。
【0044】したがって、この場合には胃液の逆流によ
り発生する食道静脈瘤42の粘膜のPH低下の有無を第
1,第2の実施例の第1,第2のひずみゲージ8,9に
よる測定と同時に測定できるので、硬化療法の適応、不
適応を判断する上で有用である。さらに、ISFETの
代わりにPH指示薬を含浸させた半透膜を用いてもよ
い。
り発生する食道静脈瘤42の粘膜のPH低下の有無を第
1,第2の実施例の第1,第2のひずみゲージ8,9に
よる測定と同時に測定できるので、硬化療法の適応、不
適応を判断する上で有用である。さらに、ISFETの
代わりにPH指示薬を含浸させた半透膜を用いてもよ
い。
【0045】また、図12に示すこの発明の第4の実施
例のようにプローブ2の先端板3に目盛り81を設けて
もよい。この場合には第1,第2の実施例の第1,第2
のひずみゲージ8,9による測定と同時に内視鏡によっ
て目盛り81を目視することにより、食道静脈瘤42の
径を測定できるので、硬化療法の適応・不適応を判断す
る上で有用である。
例のようにプローブ2の先端板3に目盛り81を設けて
もよい。この場合には第1,第2の実施例の第1,第2
のひずみゲージ8,9による測定と同時に内視鏡によっ
て目盛り81を目視することにより、食道静脈瘤42の
径を測定できるので、硬化療法の適応・不適応を判断す
る上で有用である。
【0046】さらに、内視鏡31のチャンネル・チュー
ブの外径が例えば2.8mm程度の基準寸法以上の場合
は、チャンネル・チューブの肉厚と同チューブの外側に
巻きつけた保護コイルの肉厚とを同じにする。また、チ
ャンネル・チューブの外径が例えば2.8mm程度の基準
寸法以下の場合は、同チューブの肉厚を保護コイルの肉
厚より若干薄くする。これにより、チャンネルのつぶれ
に対する強さと、湾曲させ易さとの組み合わせを最適に
できる。
ブの外径が例えば2.8mm程度の基準寸法以上の場合
は、チャンネル・チューブの肉厚と同チューブの外側に
巻きつけた保護コイルの肉厚とを同じにする。また、チ
ャンネル・チューブの外径が例えば2.8mm程度の基準
寸法以下の場合は、同チューブの肉厚を保護コイルの肉
厚より若干薄くする。これにより、チャンネルのつぶれ
に対する強さと、湾曲させ易さとの組み合わせを最適に
できる。
【0047】また、図13に示すこの発明の第5の実施
例のように第2のひずみゲージ9の代わりに光ファイバ
91を設けてもよい。この光ファイバ91は1本のファ
イバが略U字形に曲げられている。そして、この光ファ
イバ91のU字形状部分が先端板7上に配置されてい
る。さらに、この光ファイバ91の一端部91a側には
光源(図示せず)からの放射光が入射されるとともに、
他端部91b側には戻り光の光量を測定する光量測定手
段が連結されている。
例のように第2のひずみゲージ9の代わりに光ファイバ
91を設けてもよい。この光ファイバ91は1本のファ
イバが略U字形に曲げられている。そして、この光ファ
イバ91のU字形状部分が先端板7上に配置されてい
る。さらに、この光ファイバ91の一端部91a側には
光源(図示せず)からの放射光が入射されるとともに、
他端部91b側には戻り光の光量を測定する光量測定手
段が連結されている。
【0048】上記構成のものにあっては硬さ測定装置1
の外部に設けた光源(図示せず)からの放射光を光ファ
イバ91の一端部91a側に入光し、この光ファイバ9
1の他端部91b側に連結され光量測定手段によって戻
り光の光量を測定することにより、シース3の湾曲によ
る光損失を利用してシース3の湾曲量を測定することが
できる。
の外部に設けた光源(図示せず)からの放射光を光ファ
イバ91の一端部91a側に入光し、この光ファイバ9
1の他端部91b側に連結され光量測定手段によって戻
り光の光量を測定することにより、シース3の湾曲によ
る光損失を利用してシース3の湾曲量を測定することが
できる。
【0049】また、シース3の湾曲による位相変化を利
用して戻ってきた光と入光前の光とを干渉させることに
より、その干渉縞からシース3の湾曲量を知ることが可
能である。
用して戻ってきた光と入光前の光とを干渉させることに
より、その干渉縞からシース3の湾曲量を知ることが可
能である。
【0050】なお、第5の実施例では第2のひずみゲー
ジ9の代わりに光ファイバ91を設けた構成のものを示
したが、第1のひずみゲージ8の代わりに同様の光ファ
イバ91を用いてもよい。
ジ9の代わりに光ファイバ91を設けた構成のものを示
したが、第1のひずみゲージ8の代わりに同様の光ファ
イバ91を用いてもよい。
【0051】また、図14はこの発明の第6の実施例を
示すものである。
示すものである。
【0052】この実施例の硬さ測定装置1は第1の実施
例と同様に、内視鏡31のチャンネル内に挿入可能なプ
ローブ状のものである。全体は弾性をもった中空円筒で
あるシース3の片端に剛性をもった円筒101 を設け、そ
の先端に感圧導電ゴムよりなる感圧面102 が取付けられ
ている。
例と同様に、内視鏡31のチャンネル内に挿入可能なプ
ローブ状のものである。全体は弾性をもった中空円筒で
あるシース3の片端に剛性をもった円筒101 を設け、そ
の先端に感圧導電ゴムよりなる感圧面102 が取付けられ
ている。
【0053】シース3の他端にはコネクタ4と折れ止め
5とが取付けられている。さらに、感圧面102 の感圧導
電ゴムに一端が接続されたリード線104 の他端はコネク
タ4の開口から導出されており、図示しない測定計に接
続されている。また、折れ止め5の近くのシース3の表
面には適当な等間隔で目盛り103 が形成されている。
5とが取付けられている。さらに、感圧面102 の感圧導
電ゴムに一端が接続されたリード線104 の他端はコネク
タ4の開口から導出されており、図示しない測定計に接
続されている。また、折れ止め5の近くのシース3の表
面には適当な等間隔で目盛り103 が形成されている。
【0054】次に、上記構成の作用について説明する。
【0055】まず、内視鏡31のチャンネル内に硬さ測
定装置1のプローブ2を挿入し、食道41内に挿入す
る。そして、硬さを測定したい食道静脈瘤42を視野に
入れた状態で、手元側より硬さ測定装置1を押して、図
15に示すように食道静脈瘤42に触れさせる(感圧面
102 の圧導電ゴムの出力がしきい値を越えて変化したと
ころとする)。このとき目盛り103 の位置を読む。
定装置1のプローブ2を挿入し、食道41内に挿入す
る。そして、硬さを測定したい食道静脈瘤42を視野に
入れた状態で、手元側より硬さ測定装置1を押して、図
15に示すように食道静脈瘤42に触れさせる(感圧面
102 の圧導電ゴムの出力がしきい値を越えて変化したと
ころとする)。このとき目盛り103 の位置を読む。
【0056】また、プローブ2の感圧面102 と食道静脈
瘤42とが接触した位置から硬さ測定装置1を図16に
示すようにさらに押し込んで目盛り103 の位置が所望の
値(硬さ測定装置1の押し込み量に相当した値)だけ変
化したときの感圧面102 の感圧導電ゴムの出力値を食道
静脈瘤42における硬さ測定装置1の指表値として記録
する。以上の動作中、内視鏡31のチャンネルからは、
プローブ2の円筒101の部分のみが露出するように操作
する。
瘤42とが接触した位置から硬さ測定装置1を図16に
示すようにさらに押し込んで目盛り103 の位置が所望の
値(硬さ測定装置1の押し込み量に相当した値)だけ変
化したときの感圧面102 の感圧導電ゴムの出力値を食道
静脈瘤42における硬さ測定装置1の指表値として記録
する。以上の動作中、内視鏡31のチャンネルからは、
プローブ2の円筒101の部分のみが露出するように操作
する。
【0057】そこで、上記構成のものにあってはプロー
ブ2の感圧面102 が食道静脈瘤42に触れたときを基準
として、一定量、感圧面102 を押し込めば、感圧面102
は食道静脈瘤42の硬さに応じた反力を生じる。これを
プローブ2の感圧面102 で判定すれば硬さの指表値にで
きる。
ブ2の感圧面102 が食道静脈瘤42に触れたときを基準
として、一定量、感圧面102 を押し込めば、感圧面102
は食道静脈瘤42の硬さに応じた反力を生じる。これを
プローブ2の感圧面102 で判定すれば硬さの指表値にで
きる。
【0058】なお、プローブ2の感圧面102 を半導体圧
力センサとしてもよい。
力センサとしてもよい。
【0059】さらに、プローブ2の円筒101 および感圧
面102 の代わりに、圧電素子を設け、その共振周波数変
化により硬さを測定する構成にしてもよい。
面102 の代わりに、圧電素子を設け、その共振周波数変
化により硬さを測定する構成にしてもよい。
【0060】また、プローブ2の円筒101 およびシース
3の内部にU字形の光ファイバを、そのU字形状部分が
感圧面102 に位置するように設けるとともに、この光フ
ァイバの一端部側に光源(図示せず)、他端部側に戻り
光の光量を測定する光量測定手段をそれぞれ連結し、硬
さ測定装置1の外部に設けた光源から光ファイバの一端
部側から入射される入射光の強度と、この光ファイバの
他端部側から戻った光の強度とを比較して感圧面102 の
受圧値を測定することにより、食道静脈瘤42の硬さ指
表値としてもよい。この場合、感圧面102 を食道静脈瘤
42へ押し当てたとき、感圧面102 が受ける圧力に応じ
て光ファイバのU字形状部分での光の漏洩量が変化する
ので、硬さ測定装置1の外部に設けた光源から光ファイ
バの一端部側に入射される入射光の強度と、この光ファ
イバの他端部側から戻った光の強度とを比較し、感圧面
102 の受圧値を測定することにより、食道静脈瘤42の
硬さ指表値とすることができる。
3の内部にU字形の光ファイバを、そのU字形状部分が
感圧面102 に位置するように設けるとともに、この光フ
ァイバの一端部側に光源(図示せず)、他端部側に戻り
光の光量を測定する光量測定手段をそれぞれ連結し、硬
さ測定装置1の外部に設けた光源から光ファイバの一端
部側から入射される入射光の強度と、この光ファイバの
他端部側から戻った光の強度とを比較して感圧面102 の
受圧値を測定することにより、食道静脈瘤42の硬さ指
表値としてもよい。この場合、感圧面102 を食道静脈瘤
42へ押し当てたとき、感圧面102 が受ける圧力に応じ
て光ファイバのU字形状部分での光の漏洩量が変化する
ので、硬さ測定装置1の外部に設けた光源から光ファイ
バの一端部側に入射される入射光の強度と、この光ファ
イバの他端部側から戻った光の強度とを比較し、感圧面
102 の受圧値を測定することにより、食道静脈瘤42の
硬さ指表値とすることができる。
【0061】また、プローブ2の感圧面102 が受ける圧
力に応じて光の位相がU字形状部分で変化する。したが
って、光源よりの入光と、戻った光とを干渉させたとき
互いの位相差によって生じる干渉縞は感圧面102 の受圧
値に特有のものとなるので、この干渉縞より硬さを測定
してもよい。
力に応じて光の位相がU字形状部分で変化する。したが
って、光源よりの入光と、戻った光とを干渉させたとき
互いの位相差によって生じる干渉縞は感圧面102 の受圧
値に特有のものとなるので、この干渉縞より硬さを測定
してもよい。
【0062】なお、この発明は上記各実施例に限定され
るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。
るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】この発明によれば被測定部位の硬さ測定
時には突出部を被測定部位に押し当ててプローブを湾曲
させることにより、突出部を湾曲させると共に、突出部
とプローブの湾曲量や湾曲力量を測定することにより、
被測定部位の硬さを測定するようにしたので、被測定部
位の硬さを精度よく測定することができ、正確な診断を
行なうことができるうえ、簡単な構成で被測定部位の硬
さを測定することができるため、装置の小型化が実現で
き、例えばチャンネルを有する内視鏡全てに使用するこ
とができるという、汎用性に優れた測定装置を得ること
ができる。
時には突出部を被測定部位に押し当ててプローブを湾曲
させることにより、突出部を湾曲させると共に、突出部
とプローブの湾曲量や湾曲力量を測定することにより、
被測定部位の硬さを測定するようにしたので、被測定部
位の硬さを精度よく測定することができ、正確な診断を
行なうことができるうえ、簡単な構成で被測定部位の硬
さを測定することができるため、装置の小型化が実現で
き、例えばチャンネルを有する内視鏡全てに使用するこ
とができるという、汎用性に優れた測定装置を得ること
ができる。
【図1】この発明の第1の実施例の要部の概略構成を示
す斜視図。
す斜視図。
【図2】生体組織の硬さ測定装置全体の概略構成を示す
斜視図。
斜視図。
【図3】硬さ測定装置を内視鏡に挿入した状態を示す斜
視図。
視図。
【図4】硬さ測定装置の先端板を食道静脈瘤に接触させ
た状態を示す側面図。
た状態を示す側面図。
【図5】硬さ測定装置による硬さ測定状態を示す側面
図。
図。
【図6】この発明の第2の実施例の概略構成を示す斜視
図。
図。
【図7】図6の要部を示す縦断面図。
【図8】シース先端の湾曲状態を示す要部の縦断面図。
【図9】第2の実施例の硬さ測定装置を内視鏡とともに
スライディングチューブに挿入した状態を示す縦断面
図。
スライディングチューブに挿入した状態を示す縦断面
図。
【図10】同実施例の硬さ測定装置による硬さ測定状態
を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
【図11】この発明の第3の実施例の要部の概略構成を
示す側面図。
示す側面図。
【図12】この発明の第4の実施例の要部の概略構成を
示す側面図。
示す側面図。
【図13】この発明の第5の実施例の要部の概略構成を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図14】この発明の第6の実施例の要部の概略構成を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図15】同実施例の硬さ測定装置を内視鏡に挿入した
状態を示す側面図。
状態を示す側面図。
【図16】同実施例の硬さ測定装置による硬さ測定状態
を示す側面図。
を示す側面図。
2…プローブ,6…硬さ測定手段,9…第2のひずみゲ
ージ(検出手段),12…押し当て量一定保持手段。
ージ(検出手段),12…押し当て量一定保持手段。
Claims (3)
- 【請求項1】 体腔内に挿入可能なプローブと、 このプローブの先端から突出する突出部と、 上記プローブの一部に設けられており、該プローブの湾
曲量を測定する第1のセンサと、 上記突出部の一部に設けられており、該突出部の湾曲量
を測定する第2のセンサと、 を具備しており、上記突出部を被測定部位に押し当てて
上記プローブを湾曲させることにより上記突出部を湾曲
させ、上記第1のセンサと第2のセンサの出力によって
上記プローブと突出部の湾曲量を測定し、被測定部位の
硬さを測定することを特徴とする、生体組織の硬さ測定
装置。 - 【請求項2】 体腔内に挿入可能なプローブと、 このプローブの先端から突出する突出部と、 上記プローブの一部に設けられており、該プローブの湾
曲力量を測定する第1のセンサと、 上記突出部の一部に設けられており、該突出部の湾曲変
位量を測定する第2のセンサと、 を具備しており、上記突出部を被測定部位に押し当てて
上記プローブを湾曲させることにより上記突出部を湾曲
させ、上記第1のセンサと第2のセンサの出力によって
上記プローブの湾曲力量と突出部の湾曲変位量とを測定
し、被測定部位の硬さを測定することを特徴とする、生
体組織の硬さ測定装置。 - 【請求項3】 体腔内に挿入可能なプローブと、 このプローブの先端から突出する突出部と、 上記プローブの一部に設けられており、該プローブの湾
曲変位量を測定する第1のセンサと、 上記突出部の一部に設けられており、該突出部の湾曲力
量を測定する第2のセンサと、 を具備しており、上記突出部を被測定部位に押し当てて
上記プローブを湾曲させることにより上記突出部を湾曲
させ、上記第1のセンサと第2のセンサの出力 によって
上記プローブの湾曲変位量と突出部の湾曲力量とを測定
し、被測定部位の硬さを測定することを特徴とする、生
体組織の硬さ測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03031630A JP3081005B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 生体組織の硬さ測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03031630A JP3081005B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 生体組織の硬さ測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04341235A JPH04341235A (ja) | 1992-11-27 |
JP3081005B2 true JP3081005B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=12336535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03031630A Expired - Fee Related JP3081005B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 生体組織の硬さ測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3081005B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1076232C (zh) * | 1995-07-19 | 2001-12-19 | Sms舒路曼-斯玛公司 | 一种在板坯压边机中使连铸坯变形的压模对中的压模 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5283227B2 (ja) * | 2009-06-05 | 2013-09-04 | 学校法人日本大学 | 椎間板硬度計測装置 |
CN113456049B (zh) * | 2021-06-23 | 2023-11-17 | 上海交通大学 | 一种肝脏硬化检测系统 |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP03031630A patent/JP3081005B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1076232C (zh) * | 1995-07-19 | 2001-12-19 | Sms舒路曼-斯玛公司 | 一种在板坯压边机中使连铸坯变形的压模对中的压模 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04341235A (ja) | 1992-11-27 |
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