JP3080765B2 - 細切りチーズ類を連続して製造する方法とその装置 - Google Patents
細切りチーズ類を連続して製造する方法とその装置Info
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Description
て製造する方法とその装置に関する。
ースト、グラタン、サラダ等に利用されている。しかし
て、本発明でいう「細切りチーズ」とは一般に市販され
ている「シュレッドチーズ」をいう。このシュレッドチ
ーズの製造方法は、すでに製造されたブロック状のチー
ズを適当の大きさに切断し、これをささがき円板のつい
たフードスライサーに投入して細切りしているので、バ
ッチ式である。そのため、すでに製造されてブロック状
になっているチーズ、例えばナチュラルチーズをそのま
ま細切りする場合には、この方法でよいが、加熱溶融さ
れたチーズを用いる場合には、加熱溶融されたチーズを
10〜20kgのブロック状に充填し、冷却して、一旦
ブロック状のチーズを作ってから、これをフードスライ
サーに投入するため、長時間を要し、冷却には最低1日
を要していた。
融されたチーズを10〜20kgのブロック状に充填し
冷却して、一旦ブロック状のチーズを作ってから、これ
をフードスライサーに投入する方法では、冷却に長時間
を要し、また、品温が高いとチーズの組織が軟らかく、
多量の微細な切り屑等の損耗が発生し、歩留を低下させ
ていた。更に、このような方法では、工程が煩雑で長時
間を要し、生産能率も上がらないという問題があり、回
転刃で削るため、チーズの形状も不揃いであった。本発
明は、以上のような問題点に鑑みて発明されたもので、
損耗の発生を防止し、かつ効率的に細切りチーズを製造
することができる方法とその装置を得ることを目的とす
るものである。
目的を達成するため、次のような方法と装置を提供する
ものである。すなわち、本発明の方法にあっては、加熱
溶融したチーズ類を薄板状に押し出して冷却し、そのチ
ーズ類をその流れ方向及び流れ方向と異なる方向に同時
に分割するという方法をとっており、また、この方法を
実施するための装置にあっては、加熱溶融したチーズ類
を薄板状に押し出す装置と、この押し出された薄板状の
チーズ類を冷却する装置と、この冷却された薄板状のチ
ーズ類をその流れ方向に分割する手段とチーズ類の流れ
方向と異なる方向に分割する手段とが同時に行われるよ
うに構成した分割装置とを具備した構成をとっている。
出して冷却し、この冷却したチーズ類をその流れ方向
と、これと異なる方向とに同時に分割することにより、
損耗の発生を防止し、かつ効率的に細切りチーズ類を製
造する。
保存性を高めたナチュラルチーズ、プロセスチーズ、チ
ーズフード、乳等を主要原料とする食品、乳蛋白加工食
品であって、熱可塑性のものを含む。そして、本発明方
法は、加熱溶融したチーズ類を薄板状に押し出して冷却
し、この冷却されたチーズ類をその流れ方向及び流れ方
向と異なる方向に同時に分割して、細切りチーズ類を製
造するものであって、具体的にはチーズ類を63℃以
上、好ましくは75℃以上の温度で加熱溶融し、連続的
に0.2mmから15mmの厚さの薄板状に押し出して
冷却する。また、このときの冷却温度は、次工程を容易
にするため、0〜25℃、好ましくは0〜15℃にす
る。冷却に要する時間は、チーズ類の厚さと冷媒の温度
により決まるが、概ね1〜20分程度で所望の温度に到
達する。このように冷却された薄板状チーズ類は、通常
は縦方向及び横方向に順次分割するが、本発明では、チ
ーズ類は互いに付着する性質があるため、流れ方向に分
割したままにしておくと、互いにからまって付着するこ
とがあり、そのため、流れ方向の分割と同時に流れ方向
と異なる方向の分割を行うことを特徴とする。このよう
にして、細切りチーズ類を得る。
販のシュレッドチーズと同様に、例えば幅1mm〜15
mm、長さ5mm〜50mm、厚さ0.5mm〜5mm
程度が一般的に行われている。ダイス状チーズは、従
来、フードスライサーの回転ささがき刃では作れないた
め、別個の、例えばブロックチーズを目皿に通してシリ
ンダー状にして、これを切断してダイス状にしている。
本発明では、この問題を一挙に解決し、種々のタイプ、
特にダイス状のものも同一の機械で作ることが可能であ
る。すなわち、ダイス状のものを作るには、チーズ類の
押し出し厚さ、流れ方向の分割幅及び流れ方向と異なる
方向、ここでは流れ方向と直角方向の分割距離をそれぞ
れ同じにするだけでよい。このような方法で作られる細
切りチーズは、従来のフードスライサーの回転ささがき
刃で削りながら作られるものと比較して、微細な切り屑
が殆ど発生せず、歩留が大幅に上がるとともに、形状も
均一で、見た目も良好である。更に、作業面でも、従来
のバッチ式でのブロックチーズ冷却時間が大幅に短縮さ
れ、非常に効率的に生産できる。
は、図1のようなものがある。図1には加熱溶融したチ
ーズを押出ユニット1で押し出して所望寸法のチーズに
分割する装置9が示されている。押出ユニット1から押
し出されたチーズは冷却ドラム2の冷却面に沿って押し
出され、冷却されるが、冷却ドラム2はチーズの供給を
受けながら、その供給速度で回転する。そして、溶融さ
れたチーズは、ドラム表面と接触すると冷却され、固化
して、薄板状のチーズ10を形成する。薄板状のチーズ
類の厚さは、ドラム面と押出ユニット1の押し出し口と
の距離で決まり、また、冷却温度は、溶融されたチーズ
類の吐出量と冷却ドラム2の温度と回転速度によって決
まる。押し出されたチーズは冷却ドラム2の回転方向に
沿って押し出され、図示のものは時計方向に沿って押し
出されて行くが、冷却ドラム2に代えて冷却コンベアで
もよい。
ズ10はコンベア3上に送られ、更にコンベア4でカッ
ターアセンブリー11に送られる。カッターアセンブリ
ー11は分割刃6、6aとスペーサー7、5とからなっ
ていて、スペーサー5、7は軸14、15で図示しない
フレームに固定されており、分割刃6、6aは軸16、
17で回転される。軸16、17に固定された分割刃
6、6aは平面視千鳥状に互いに向きあって複数設けら
れている。そして、分割刃6、6aは一部接触18して
おり、その接触部18で、チーズをその流れ方向に切断
する。分割刃6、6a自体はその周面に尖鋭状突部12
と円弧状突部13とが交互に形成されていて、円弧状突
部13でチーズを送り、尖鋭状突部12でチーズを流れ
方向と異なる方向に分割する。しかも、分割刃6に対応
してスペーサー5にチーズの受け面5aが形成され、分
割刃6aに対応して、スペーサー7にチーズの受け面7
aが形成されている。これは、薄板状チーズ10の分割
前の導入を円滑にし、分割後の分割された細切りチーズ
が回り込まないようにするためのものである。
6aの厚さにより決まり、長さは分割刃6、6aの周面
の流れ方向と異なる方向に突設された尖鋭状突部12、
12間の距離で決まる。分割刃6、6aは耐腐蝕性の材
質であって、例えばステンレス製とし、スペーサー5、
7は同様にステンレスまたは硬質合成樹脂製である。以
上のようなカッターアセンブリー11によりチーズの縦
切り、すなわち流れ方向の切断は分割刃6、6a同士の
重なり部分18で切断され、横切り、すなわち流れ方向
と異なる方向の切断は分割刃6、6aの尖鋭状突部12
によって切断される。分割刃6、6aはその厚さを所望
の大きさで作製することにより、所望の幅のチーズ類が
得られ、細切りチーズの長さは分割刃6、6aの外周に
設けられている流れ方向と異なる尖鋭状突部12、12
間の距離によって決まり、チーズの送り出しは円弧状突
部13によって行われる。このようにして、所定の長
さ、厚さ、幅をもって得られたチーズ8は常法により包
装され、製品となる。
ータイプの融化釜に入れ、これに安定剤として、キサン
タンガム40g、ローカストビーンガム40g、グアガ
ム40g及びカラギーナン30gをそれぞれ加え、水2
kgを添加した後、50rpmで80℃まで加熱した。
加熱溶融したチーズは冷却ドラム上にノズルから押し出
し、約3mmの厚さで12℃に冷却した。このチーズを
細切りチーズ類製造装置に連続して供給し、幅3mm、
長さ20mmになるように細切りした。このチーズは加
熱調理時の溶け、糸引き性が良好であるとともに、損耗
が少なく、形状も均一で良好であった。
ーチーズ10kgをケトルタイプの融化釜に入れ、これ
に溶融塩としてポリリン酸ナトリウム600gと水1k
gを添加した後、85℃まで撹拌、加熱した。加熱溶融
したチーズは冷却ドラム上にノズルから押し出し、約8
mmの厚さで10℃に冷却した。このチーズを幅8m
m、長さ8mmになるように細切りした。この細切りプ
ロセスチーズは損耗が少なく、形状も均一で良好であっ
た。
ンネットカゼイン7.4kg、大豆硬化油6.4kgを
カッタータイプのステファン融化釜に入れ、クエン酸ナ
トリウム350gと水9kgを添加した後、80℃まで
撹拌・加熱した。加熱溶融したチーズは冷却コンベア上
にノズルから押し出し、約2mmの厚さで5℃になるよ
うに冷却した。このチーズを幅5mm、長さ10mmに
なるように細切りチーズ類製造装置に連続的に供給し、
細切りして細切りチーズフードを得た。このチーズは損
耗が少なく、形状も均一で良好であった。
に示す。 屑状チーズの重量 損耗率(%)=──────────────×100 全細切りチーズの重量
的に薄板状に押し出して冷却し、これを、その流れ方向
と、この流れ方向と異なる方向に同時に分割する方法で
あり、また、その装置としては、冷却された薄板状のチ
ーズ類を、その流れ方向と、この流れ方向と異なる方向
とに分割する2つの手段が同時に行われる構成のもので
あるから、製造されたチーズ類は、形状が均一であっ
て、製造における損耗の発生を防ぎ、効率的に細切りチ
ーズ類を製造することができる。
の縦断面図
Claims (2)
- 【請求項1】 加熱溶融したチーズ類を薄板状に押し出
して冷却し、そのチーズ類をその流れ方向及び流れ方向
と異なる方向に同時に分割することを特徴とする細切り
チーズ類を連続して製造する方法。 - 【請求項2】 加熱溶融したチーズ類を薄板状に押し出
す装置と、この押し出された薄板状のチーズ類を冷却す
る装置と、この冷却された薄板状のチーズ類をその流れ
方向に分割する手段とチーズ類の流れ方向と異なる方向
に分割する手段とが同時に行われるように構成した分割
装置とを具備したことを特徴とする細切りチーズ類を連
続して製造する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04105922A JP3080765B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 細切りチーズ類を連続して製造する方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04105922A JP3080765B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 細切りチーズ類を連続して製造する方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05304888A JPH05304888A (ja) | 1993-11-19 |
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Family
ID=14420361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP04105922A Expired - Fee Related JP3080765B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 細切りチーズ類を連続して製造する方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3080765B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007063295A1 (de) * | 2007-12-27 | 2009-07-02 | Natec Gmbh | Schneiden einer weichen Lebensmittelmasse |
DE102008061330A1 (de) * | 2008-12-11 | 2010-06-17 | Hochland Natec Gmbh | Schneiden von Stücken aus einer Käsemasse |
DE102012001832B4 (de) * | 2012-02-01 | 2013-08-08 | Hochland Se | Verfahren zum Verarbeiten einer fließfähigen Lebensmittelmasse |
JP7133895B2 (ja) * | 2015-12-17 | 2022-09-09 | 雪印メグミルク株式会社 | プロセスチーズ類、プロセスチーズ類の製造方法、および製造装置 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP04105922A patent/JP3080765B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05304888A (ja) | 1993-11-19 |
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