JP3079265U - 摺動可能な毛が設けられるブラシシートを有するヘアブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、ヘアブラシの外側の毛が頭皮に届
かないといった欠点を克服するヘアブラシを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 ヘアブラシは、中空のブラシシート（２
１）を一端に有して形成される柄の部分（２４）を有す
る。ブラシシート（２１）は、底壁（２１Ｂ）を含み、
この底壁（２１Ｂ）上に毛収容空間（２１Ｓ）を画成す
る。底壁（２１Ｂ）は、毛孔（２２）の行を有して形成
される。柔軟な保持部材（３０）は、毛収容空間（２１
Ｓ）の中で底壁（２１Ｂ）上に配置される。複数の毛
（４０）は、夫々毛保持部材（３０）に結合されるヘッ
ド部分（４１）、毛孔（２２）の対応する一つの穴を摺
動可能に通る中間部分（４４）、及び、毛収容空間（２
１Ｓ）から外向きに配置される先端部分（４３）を有す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ヘアブラシに関わり、より特定的には複数の摺動可能な毛が設けら れるブラシシートを有するヘアブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図１及び図２を参照するに、従来のヘアブラシ１０は、一端にブラシシート１ １含む柄の部分１３及び複数の毛１２を有する。

【０００３】 例示するように、ブラシシート１１は底部分１１Ｂを用いて形成される。各毛 １２は、ブラシシート１１の底部分１１Ｂに確実に結合される結合部分１２Ｃ及 び底部分１１Ｂから延在するコーミング部分１２Ｂを有する。

【０００４】 上述の従来のヘアブラシの欠点は、髪を解かすときに発生する。毛１２の長さ が固定であるため、ヘアブラシ１０の２つの外側上にある毛１２が頭皮１４に完 全に届かず、ユーザは彼／彼女の髪が完全にブラシされていない感じになる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のヘアブラシを使用することから一般的に生じる上記欠点を克 服するヘアブラシを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

従って、本考案のヘアブラシは柄の部分及び毛を保持する柔軟な毛保持部材を 有する。柄の部分は、一端に中空のブラシシートを有して形成される。ブラシシ ートは、底壁を有し、この底壁の上で毛を収容する毛収容空間を画成する。底壁 には毛孔の行が形成される。毛保持部材は、毛収容空間の中の底壁上に配置され る。各毛は、毛保持部材に結合されるヘッド部分、毛孔の対応する一つの穴を摺 動可能に通る中間部分、及び、毛収容空間から外向きに配置される先端部分を有 する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して本考案の好ましい実施例 の以下の詳細な説明においてより明らかになる。

【０００８】 図３、図４、及び、図５を参照するに、本考案のヘアブラシ２０の第１の好ま しい実施例は、柄の部分２４、毛保持部材３０、及び、複数の毛４０を有して示 される。

【０００９】 例示するように、柄の部分２４は、一端に中空のブラシシート２１を有して形 成される。ブラシシート２１は、底壁（２１Ｂ）を有し、底壁（２１Ｂ）の上に 毛収容空間（２１Ｓ）を画成する。底壁（２１Ｂ）は、そこを通る毛孔２２の行 を有して形成される。

【００１０】 毛保持部材３０は、細長い柔軟な薄板として形成される。保持部材３０は、毛 収容空間（２１Ｓ）の中で底壁（２１Ｂ）上に配置される。

【００１１】 各毛４０は、毛保持部材３０に結合されるヘッド部分４１、毛孔２２の対応す る一つの穴を摺動可能に通る中間部分４４、及び、毛収容空間（２１Ｓ）から外 向きに配置される先端部分４３を有する。

【００１２】 毛保持部材３０は、長手軸方向のスリット３１と、スリット３１に沿って配置 され底壁（２１Ｂ）中の毛孔２２と夫々整列される複数の毛を保持する穴３２と によって形成される。毛を保持する穴３２は、夫々穴の範囲を限定する穴−限定 周辺を有する。各毛４０のヘッド部分４１は、毛を保持する穴３２の対応する一 つの穴の穴−限定周辺において毛保持部材３０を掛合する保持溝４２を有して形 成される。

【００１３】 ブラシシート２１は、毛収容空間の範囲を中に限定するよう底壁（２１Ｂ）の 周囲から上向きに延在するループ状の周壁（２１Ｗ）と、毛収容空間（２１Ｓ） を閉じるよう公知の高周波数密閉技法を通じて周壁（２１Ｗ）の底壁（２１Ｂ） と反対の側の上端上に取り付けられる上部カバー２３とを更に有する。

【００１４】 毛収容空間（２１Ｓ）から外向きに延在するよう毛４０を附勢するために、毛 収容空間（２１Ｓ）中に附勢ユニット５０が配置される。附勢ユニット５０は、 上部カバー２３に対して衝合する凸状の中間部分５０１及び毛保持部材３０を底 壁（２１Ｂ）に対して押し付ける２つの末端部分５０２を有する湾曲された重ね 板ばねを含む。選択的に別の好ましい実施例では、附勢ユニットは、上部カバー ２３に対して衝合する上部分６０１及び毛保持部材３０を底壁（２１Ｂ）に対し て押し付ける下部分６０２を有するゴムのような弾性的なブロック６０（図７参 照）でもよい。弾性的なブロック６０は、スポンジ材料からも形成され得る。

【００１５】 更なる好ましい実施例では、附勢ユニットは、上部カバー２３に対して衝合す る上端部及び毛保持部材３０を底壁（２１Ｂ）に対して押し付ける下端部を夫々 有する複数のコイルばね７０（図８参照）でもよい。

【００１６】 図６Ａ、図６Ｂ、図７、及び、図８に最もよく例示するように、毛４０がブラ シシート２１の底壁２１Ｂに対して摺動可能であり、毛保持部材３０が柔軟なた め、毛４０の先端部分４３は、髪が完全にブラシされ得るよう頭皮の外形と一致 し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のヘアブラシの斜視図である。

【図２】使用状態にある従来のヘアブラシを例示する図
である。

【図３】本考案のヘアブラシの第１の好ましい実施例の
斜視図である。

【図４】第１の好ましい実施例の分解斜視図である。

【図５】第１の好ましい実施例の断面図である。

【図６Ａ】第１及び第２の使用状態にある第１の好まし
い実施例の断面図である。

【図６Ｂ】第１及び第２の使用状態にある第１の好まし
い実施例の断面図である。

【図７】使用時の本考案の第２の好ましい実施例の断面
図である。

【図８】使用時の本考案の第３の好ましい実施例の断面
図である。

【符号の説明】

１０、２０ ヘアブラシ １１、２１ ブラシシート １２、４０ 毛 １３．２４ 柄の部分 １４ 頭皮 ２２ 毛孔 ２３ 上部カバー ３０ 毛保持部材 ３１ スリット ３２ 毛を保持する穴 ４１ ヘッド部分 ４２ 保持溝 ４３ 先端部分 ４４ 中間部分 ５０ 附勢ユニット ７０ コイルばね ５０１ 凸状の中間部分 ５０２ 末端部分 ６０１ 上部分 ６０２ 下部分

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 毛孔（２２）の行を有して形成される底
   壁（２１Ｂ）を含み上記底壁（２１Ｂ）上に毛収容空間
   を画成する中空のブラシシート（２１）を一端に有して
   形成される柄の部分（２４）と、 上記毛収容空間（２１Ｓ）の中で上記底壁（２１Ｂ）上
   に配置される柔軟な毛保持部材（３０）と、 上記毛保持部材（３０）に結合されるヘッド部分（４
   １）、上記毛孔（２２）の対応する一つの穴を摺動可能
   に通る中間部分（４４）、及び、上記毛収容空間（２１
   Ｓ）から外向きに配置される先端部分（４３）を夫々が
   有する複数の毛（４０）とを有することを特徴とするヘ
   アブラシ。
2. 【請求項２】 上記毛保持部材（３０）は、長手軸方向
   のスリット（３１）と、上記スリット（３１）に沿って
   配置され上記底壁（２１Ｂ）の上記毛孔（２２）と夫々
   整列される複数の毛を保持する穴（３２）とを有する柔
   軟なプレートとして形成されることを特徴とする請求項
   １記載のヘアブラシ。
3. 【請求項３】 上記各毛を保持する穴（３２）は、穴−
   限定周辺を有し、上記各毛（４０）の上記ヘッド部分
   （４１）は上記毛を保持する穴（２２）の対応する一つ
   の上記穴−限定周辺において上記毛保持部材（３０）を
   掛合する保持溝（４２）を有して形成されることを特徴
   とする請求項２記載のヘアブラシ。
4. 【請求項４】 上記ブラシシート（２１）は、更に、上
   記毛収容空間（２１Ｓ）の範囲を中に限定するよう上記
   底壁（２１Ｗ）の周囲から上向きに延在するループ状の
   周壁（２１Ｗ）、及び、上記毛収容空間（２１Ｓ）を閉
   じるために上記周壁（２１Ｗ）の上記底壁（２１Ｂ）と
   反対の側の上端上に取り付けられる上部カバー（２３）
   を有することを特徴とする請求項１記載のヘアブラシ。
5. 【請求項５】 上記毛収容空間（２１Ｓ）から外向きに
   延在させるよう上記毛（４０）を附勢するために上記毛
   収容空間（２１Ｓ）中に配置される附勢ユニット（５
   ０）を更に特徴とする請求項４記載のヘアブラシ。
6. 【請求項６】 上記附勢ユニット（５０）は、上記上部
   カバー（２３）に対して衝合する凸状の中間部分（５０
   １）及び上記毛保持部材（３０）を上記底壁（２１Ｂ）
   に対して押し付ける２つの末端部分（５０２）を有する
   湾曲された重ね板ばねを含むことを特徴とする請求項５
   記載のヘアブラシ。
7. 【請求項７】 上記附勢ユニット（５０）は、上記上部
   カバー（２３）に対して衝合する上部分及び上記毛保持
   部材（３０）を上記底壁（２１Ｂ）に対して押し付ける
   下部分を含む弾性的なブロック（６０）を有することを
   特徴とする請求項５記載のヘアブラシ。
8. 【請求項８】 上記弾性的なブロック（６０）は、ゴム
   から形成されることを特徴とする請求項７記載のヘアブ
   ラシ。
9. 【請求項９】 上記弾性的なブロック（６０）は、スポ
   ンジ材料から形成されることを特徴とする請求項７記載
   のヘアブラシ。
10. 【請求項１０】 上記附勢ユニットは、上記上部カバー
    （２３）に対して衝合する上端部及び上記毛保持部材
    （３０）を上記底壁（２１）に対して押し付ける下端部
    を夫々有する複数のコイルばね（７０）を有することを
    特徴とする請求項５記載のヘアブラシ。