JP3079034U - 片手で小袋をカットできる自助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】片手の運動機能が障害され，小袋を把持し固定
することができない場合の，片手の役割を代償し，一人
で小袋をカットできる自立支援のための用具を提供す
る。 【解決手段】弾性のあるスポンジ・ゴム等に接着剤を用
いて木・プラスチック等の板と滑り止めのシート・マッ
ト等をつける。そのスポンジ等に切り込みを入れること
で，摩擦抵抗を利用し，片手で把持し固定する役割を代
償する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は，片手の不自由な人に対してスポンジやゴム等を利用した小袋開封の 自助具である。薬の袋・調味料の袋・封筒などの開封に役立つものである。

【０００２】

【従来の技術】

ないと思われる。したがって，脳梗塞による片麻痺・傷害による片手の運動機 能の障害された方は，他人の手に委ねて気兼ねを持ち，薬盃に入れてもらったり ，口に入れてもらったりと介助を受けている。また，自力でしている方は，歯で 噛み切ったり，ハサミで動く袋を開封するためてこずりながら奮闘していること が多くみられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は，片手の運動機能障害がある場合の，その片手の役割を代償するもの である。片手が使えない場合，小袋を把持し固定することができないために，自 力で小袋を開封するのは困難であるという問題を生じていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

片手の機能を代償するために，小袋を挟み込むところは摩擦抵抗が生じる素材 であることが重要であり，弾性のあるスポンジやゴム等を用いる。小袋を挟む部 位に切り込みを入れる。この自助具の底面にも滑り止めをつけて動かないように する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を用いて説明する。 自助具（１）をスポンジやゴム等に接着剤を用いて，木やプラスチック等の板 ・滑り止めのシートやマットを貼り付ける。小袋を固定するところ（２）は，１ ｍｍ程度の切り込みを入れる。

【０００６】

【実施例】

本考案は，このような構造であるから，片手で自助具を平らな所にに置き，片 手の第１・２指とで小袋をつかみ，スポンジ等の切り込みを第４・５指で後方に 広げるようにして挟さむ。次にハサミでカットする。

【０００７】

【考案の効果】

底面と切り込み部分に摩擦抵抗が生じ，しっかり固定されることによって，片 手の役割を代償するものである。したがって，開封したい対象物が逃げることな く固定される。 また，本考案は，片手で持てる大きさであり，軽いことから，持ち運びが容易 である。したがって，旅行などの際も，自分一人で乗り物の中で薬を飲むことや ，お弁当の調味料の袋を開封することができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図 １】スポンジ等と板と滑り止め，それに入れた切
り込みを示した斜視図である。

【符号の説明】

１ スポンジ・ゴム等 ２ 木・プラスチック等の板 ３ 滑り止めシート・マット等 ４ 切り込み

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】弾力性に富むものに切り込みを入れて，底
   に滑り止めをつけて作った小袋を開封する自助具。