JP3078661U - スピンドル軸内において二倍の移動速度を特徴とするcnc式旋盤 - Google Patents

スピンドル軸内において二倍の移動速度を特徴とするcnc式旋盤

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JP3078661U JP2000009241U JP2000009241U JP3078661U JP 3078661 U JP3078661 U JP 3078661U JP 2000009241 U JP2000009241 U JP 2000009241U JP 2000009241 U JP2000009241 U JP 2000009241U JP 3078661 U JP3078661 U JP 3078661U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上方および下方に移動させるとき荷重が変化
しない旋盤を提供する。 【解決手段】 スピンドル軸内に倍速移動部を備えたC
NC式旋盤がスピンドル軸長さ方向と該スピンドル軸長
さ方向に対して垂直な幅方向とを含むフレームと、正転
ネジ部分と逆転ネジ部分とを有していてスピンドル軸長
さ方向においてフレーム上に回動可能に配置されるスク
リューロッドと、フレーム上に配置されてスピンドル軸
長さ方向に沿って往復運動可能であると共にスクリュー
ロッドの正転ネジ部分と逆転ネジ部分とに係合するナッ
トを備える作業台および工具ホルダとを具備する。スク
リューロッドがサーボモータにより回転されると作業台
と工具ホルダとはスピンドル軸長さ方向に沿って同時に
反対方向に移動されて通常の旋盤の2倍の速度で相対移
動するために互いに接近するか遠ざかる。CNC式旋盤
の非切削時間を大幅に減少させて全機械化高速度と効率
とを向上させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、コンピュータ数値制御式(computer numerical control、CNC)旋盤、特に二つのナットに関連付けられていて正転 ネジ部分と逆転ネジ部分とを有するスクリューロッドを使用するCNC式旋盤で あって、これらナットはそれぞれ工具ホルダアセンブリと作業台アセンブリとに 固定されてこれら工具ホルダアセンブリと作業台アセンブリとを前記スピンドル 軸に沿って反対方向に同時に移動させ、その結果、前記工具ホルダアセンブリと 前記作業台アセンブリとの間の相対移動速度を大幅に向上させると共に前記CN C式旋盤の非切削時間を最小限にするCNC式旋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、工作物を工具により切削するために、コンピュータ数値制御式工作 機械には、切削作用時に工具を工作物に向かって供給するための供給設備、およ び非切削操作時に工具と工作物との間の相対位置を変更すると共に調節する調節 設備が設けられている。切削作用時に、工具を工作物に向かって供給する供給速 度は、機械加工されるべき材料の特性に応じて定まり、従って、供給速度を任意 に変更または増大させることはできない。しかしながら、非切削作用時に工具と 工作物との間の相対位置を変更または調節するために速度を増大させる場合には 、機械加工速度全体と工作機械の効率とを大幅に高めることができる。
【0003】 図1は、機械加工されるべき工作物を把持するためにフレームに固定される固 定式ベースに水平方向に回転可能に配置されるスピンドルSを有する通常の横型 旋盤を示している。機械加工されるべき工作物は固定式ベース上に回動されるス ピンドルSの一端において把持されるので、スピンドルは回転可能であるが移動 可能ではない。工具ホルダBは工作物を切削するための工具を保持するために設 けられる。一般的に、工具ホルダBは、サーボモータMによって回転されるスク リューロッドRによってスピンドル軸(例えばZ軸)に沿って往復運動可能であ る。スクリューロッドRは工具ホルダBに固定されるナットNに関連付けられて おり、サーボモータMがスクリューロッドRを時計回りまたは反時計回りに回転 させるときに工具は工作物に接近するかまたは工作物から遠ざかるようになる。 工具ホルダBには、前記スピンドル軸に対して垂直な軸線に沿って追加のスクリ ューロッドが設けられている。このスクリューロッドは前記スピンドル軸に沿っ て回動可能に配置されたスクリューロッドと同様であり、それにより、前記追加 のスクリューロッドが回転されるときに前記工具は前記工作物に対して他の方向 (例えばX軸)に沿って移動できるようになる。
【0004】 図2は、機械加工されるべき工作物が固定式作業台T上に回動可能に配置され たスピンドル上に把持されている通常のCNC式縦旋盤を示している。前述した 通常の横型旋盤と同様に、通常の縦旋盤の工具ホルダBに固定された工具は、ス クリューロッド/ナット機構によりそれぞれスピンドル軸(Z軸)およびX軸に 沿って往復運動可能であり、それにより、工具は工作物に接近または工作物から 遠ざかるように面内方向に移動するようになる。
【0005】 図3は、通常のCNC式逆スピンドル型縦旋盤を示しており、この逆スピンド ル型縦旋盤は、工具ホルダBがフレームに固定して取り付けられていると共に機 械加工されるべき工作物が、工具に対して移動可能な作業台T上に回動可能に配 置されたスピンドル上に把持されていることを除けば、通常の縦旋盤とほぼ同様 の構成である。前述した通常の縦旋盤と同様に、通常の逆スピンドル型縦旋盤は 、スクリューロッド/ナット機構によってスピンドル軸(Z軸)とこのスピンド ル軸に対して垂直なX軸とに沿って往復運動可能である。それにより、工作物は 工具に対して二方向に相対移動可能になる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
スクリューロッド/ナット機構、例えば図1に示される一対のスクリューロッ ドRとナットNとを含む伝達機構を取り付ける通常の方法を参照する。操作者が 工具ホルダの速度を高めて作業台に接近または作業台から遠ざかるようにする場 合には、工具ホルダと作業台との間の相対位置を変更させるために、より高速の サーボモータを用いてスクリューロッドをさらに高速回転させることによって操 作者はこの目的を達成することができる。しかしながら、市場で入手可能な既存 のサーボモータは、非切削操作時に工具ホルダと作業台との間の移動速度を形成 するこの要求を満たすことができないことが分かっている。
【0007】 特に、通常のスクリューロッド/ナット機構を取り付けて工具ホルダを鉛直軸 線に沿って往復運動させるとき、例えば図2に示される通常のCNC式縦旋盤の ナットNに関連付けられるスクリューロッドRによって工具ホルダBを鉛直方向 Z軸に沿って往復運動させるときに、工具ホルダBを上方に移動させるためにス クリューロッドRを回転させるときにサーボモータMが受ける荷重は、工具ホル ダBの重量のために、工具ホルダBを下方に移動させるときにサーボモータMが 受ける荷重よりも大幅に大きい。このことによって、サーボモータの有効寿命が 短くなるだけでなく、動作速度を制御するのが不利となる。スクリューロッドを 駆動させて工具ホルダBを上方および下方に移動させるときにサーボモータが異 なる荷重を支持するというこのような問題を克服するために、従来技術において は鎖、ワイヤ等を取り付けてバランスウェイトを引っ張り、工具ホルダBの重量 の釣り合いをとると共に、サーボモータが工具ホルダBを上方および下方に移動 させるときに異なる荷重を受けるという問題を避ける。このことは実行可能で実 施可能であるが、旋盤の構成が複雑かつ嵩高で扱いにくくなると共に製造および メンテナンスが不利となる。
【0008】 図2に示される通常のCNC式縦旋盤を参照すると、サーボモータMがスクリ ューロッドRを時計回りまたは反時計回りに回転させるときに工具ホルダBは上 方および下方に移動される。そのような操作方法、および工具ホルダBを上方お よび下方に移動させるスクリューロッド/ナット機構に関連付けられるサーボモ ータMを取り付けている構成によって、電力が不注意により切られるかまたはサ ーボモータが消勢されるときに、工具ホルダBの重量が、自由回転可能なスクリ ューロッドRを回転させるトルクを発生させて、工具ホルダBの重量によって徐 々に下方に移動される。これにより、工具ホルダBが工作物、作業台または旋盤 の他の部品に衝突してこれらを損傷させる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の目的は、CNC式旋盤において、スピンドルに沿った工具と工作物と の間の相対移動速度が、工具または工作物を単純に移動させるスクリューロッド /ナット機構を取り付けた通常の旋盤の相対移動速度の2倍であるCNC式旋盤 を提供することである。本考案は、反対方向のネジ部分からなる二つの部分、す なわち正転ネジ部分と逆転ネジ部分とを有するスクリューロッドを利用しており 、これらネジ部分は、工具ホルダアセンブリと作業台アセンブリとに別個に固定 されるナットに関連付けられていて工具と工作物とをスピンドル軸に沿って相対 移動させ、それにより、CNC式旋盤の非切削時間を大幅に少なくすると共に全 機械加工速度と効率とを高めることができる。
【0010】 本考案の追加の目的は、CNC式縦旋盤において、工具ホルダアセンブリと作 業台アセンブリとが、反対方向のネジ部分からなる二つの部分、すなわち正転ネ ジ部分と逆転ネジ部分とを有するスクリューロッドによって鉛直方向スピンドル 軸に沿って往復運動可能に配置されているCNC式縦旋盤を提供することである 。これらネジ部分は、工具ホルダアセンブリと作業台アセンブリとにそれぞれ固 定された二つのナットに関連付けられており、それにより、スクリューロッドを 時計回りおよび反時計回りに回転させて、工具ホルダアセンブリと作業台アセン ブリとの間の相対位置を鉛直方向スピンドル軸に沿って変更させるときに、追加 のバランスウェイトを用いることなしにサーボモータに対してほぼ同一で一定の 荷重を与える。
【0011】 本考案の追加の目的は、電力が不注意により切られるか、またはサーボモータ が消勢されるときに、工具ホルダが工作物または他の部材に衝突するのを妨げら れるCNC式縦旋盤を提供することである。 本考案のさらに追加の目的、動作原理、構成、利点、構成および特徴は、同様 の参照番号は同様の要素を示している添付図面に関連付けられた以下の詳細な説 明および実用新案登録請求の範囲から明らかであろう。
【0012】
【考案の実施の形態】
限定する目的ではなく利便性を高める目的で、以下の説明において特定の用語 を採用することができる。例えば、用語「前方」、「後方」、「右方」、「左方 」、「上方」および「下方」は参照される図面内における方向を示している。用 語「内方」、「内側」または「内向き」および「外方」、「外側」または「外向 き」はそれぞれ、参照される要素の中心に向かう方向またはこの中心から離れる 方向を示している。用語「半径方向」および「軸線方向」はそれぞれ、参照され る要素の長手方向中心軸線に対して垂直または平行な方向または平面を示してい る。前述した用語以外の同様な類似の用語は限定する目的ではなく利便性を高め る目的で使用される。図示および説明を容易にするために、後述されるX軸、Y 軸およびZ軸は、添付図面に示されている互いに垂直な三つの座標軸である。鉛 直方向は地面に対してほぼ垂直な方向である。添付図面において同様な参照番号 は同様の要素を示している。
【0013】 図4に示されるように、本考案の第一の実施形態に基づくCNC式旋盤は、フ レーム1と作業台アセンブリ2と工具ホルダアセンブリ3とを具備するCNC式 横型旋盤であり、フレーム1はスピンドルの長さ方向Zと、このスピンドルの長 さ方向Zに対して垂直な幅方向Xとを有している。二つの平行なレール11が、 スピンドルの長さ方向Zに沿ってフレーム1上に設けられている。正転ネジ部分 121と逆転ネジ部分122とを具備するスクリューロッド12は、フレーム1 上においてスピンドルの長さ方向Zに沿って回動可能に配置されていて、サーボ モータMにより時計回りまたは反時計回りに駆動される。
【0014】 作業台アセンブリ2は作業台21と二つの摺動部22とナット23とを具備し ている。作業台21には、電気モータ(図示しない)により回転可能に駆動され るマシニング・スピンドルSが設けられており、このマシニング・スピンドルS は機械加工されるべき工作物をマシニング・スピンドルSの一端において把持す る。二つの摺動部22は作業台21の底部に固定されていて、平行なレール11 に対して摺動可能に別個に係合している。これらレール11は作業台アセンブリ 2をスピンドルの長さ方向Zに沿ってフレーム1上において自由に移動させるよ う案内する。ナット23は作業台21の底部に固定されていてスクリューロッド 12の正転ネジ部分121に係合し、それにより、サーボモータMがスクリュー ロッド12を回転させるときに、スクリューロッド12の正転ネジ部分121に 関連付けられるナット23によって、作業台アセンブリ2はスピンドルの長さ方 向Zに沿ってフレーム1上を往復運動できるようになる。
【0015】 工具ホルダアセンブリ3はZ軸方向移動シート31とX軸方向移動シート32 と工具ホルダ33とを具備しており、Z軸方向移動シート31には、Z軸方向移 動シート31の底部において平行なレール11に係合する二つの摺動部311と 、スクリューロッド12の逆転ネジ部分122に係合するナット312とが設け られている。それにより、スクリューロッド12が回転されるときに、Z軸方向 移動シート31は、スピンドルの長さ方向Zに沿った作業台アセンブリ2の移動 方向に対して反対方向に、フレーム1のレール11上において往復運動できるよ うになる。Z軸方向移動シート31には、X軸に沿って平行な二つのレール31 3とZ軸方向移動シート31上に回動可能に配置されたスクリューロッド314 とがさらに設けられている。X軸方向移動シート32には、X軸方向移動シート 32の底部において平行なレール313に摺動可能に係合する二つの摺動部32 1と、スクリューロッド314に係合するナット(図示しない)とが設けられて いる。それにより、X軸方向移動シート32は、スクリューロッド314がサー ボモータ(図示しない)により回転されるときにX軸に沿って往復運動できるよ うになる。工具ホルダ33はX軸方向移動シート32上に調節可能に固定されて いる。
【0016】 図4、図5および図6を参照すると、スクリューロッド12がフレーム1上に スピンドル軸Zに沿って回動可能に配置されている。スクリューロッド12は、 作業台アセンブリ2および工具ホルダアセンブリ3にそれぞれ固定されたナット 23、312にそれぞれ関連付けられる正転ネジ部分121と逆転ネジ部分12 2とを具備している。従って、スクリューロッド12がサーボモータMによって 或る方向(例えば、時計回り方向)に回転されるときに、ナット23、312は スピンドルの長さ方向Zに沿って反対方向に同時に移動して互いに接近し(図5 を参照されたい)、作業台アセンブリ2と工具ホルダアセンブリ3とがZ軸に沿 って反対方向に同時に移動して互いに接近するようになる。図6を参照して、ス クリューロッド12をサーボモータMによって他方向(例えば反時計回り方向) に回転させると、ナット23、312はZ軸に沿って反対方向に同時に移動して 互いに遠ざかり、作業台アセンブリ2と工具ホルダアセンブリ3ともZ軸に沿っ て反対方向に同時に移動するようになる。本考案によって示唆されるように、作 業台アセンブリ2と工具ホルダアセンブリ3とを同時に移動させるために二つの ナット23、312に関連付けられる正転ネジ部分121と逆転ネジ部分122 とを備えたスクリューロッド12を使用することによって形成される、工具ホル ダアセンブリと作業台アセンブリとの間のスピンドル軸に沿った相対移動速度は 、サーボモータがスクリューロッドの回転速度をどれだけ高めても、工具ホルダ または作業台を単純に移動させるナットに関連付けられる単一のネジ部を備えた 通常のスクリューロッドを使用することによって形成される、通常の旋盤の相対 移動速度の2倍である。それゆえ、主要な移動方向、例えばスピンドル軸の方向 に沿ってみた作業台アセンブリと工具ホルダアセンブリとの間の相対移動速度を 大幅に高められる。さらに、旋盤は通常、工具がスピンドル軸に沿って長距離に わたり頻繁に工作物に対して移動することを要求しているので、スピンドル軸に 沿って反対方向に同時に移動する工具ホルダアセンブリおよび作業台アセンブリ からなる特徴部によって、CNC式旋盤の非切削時間を大幅に減少させることが できる。その結果、機械加工時間全体を短くして効率を上げることができる。
【0017】 図7は、本考案の第二の好ましい実施形態に基づくCNC式縦旋盤を示してお り、このCNC式縦旋盤の構成は、スピンドルが水平方向でなくて鉛直方向に延 びていることを除けば、図4に示されるCNC式横型旋盤とほぼ同一である。第 二の実施形態のCNC式縦旋盤はフレーム1’と作業台アセンブリ2’と工具ホ ルダアセンブリ3’とを具備している。フレーム1’はフレーム基礎13と、フ レーム基礎13から鉛直方向上方に延びている直立スタンド14とを具備してい る。直立スタンド14には、スピンドルの鉛直方向Z軸に沿って二つの平行なレ ール11’と、直立スタンド14に沿って回動可能に配置されたスクリューロッ ド12’とが設けられている。スクリューロッド12’は正転ネジ部分121’ と逆転ネジ部分122’とを具備していて、サーボモータMによって回転される 。
【0018】 作業台アセンブリ2’は作業台21’と二つの摺動部22’とナット23’と を具備している。作業台21’には、電気モータ(図示しない)により駆動され るマシニング・スピンドルSが設けられており、このマシニング・スピンドルS は機械加工されるべき工作物を把持する。二つの摺動部22’は作業台21’の 一側に固定されていて、平行なレール11’にそれぞれ関連付けられている。こ れらレール11’は作業台アセンブリ2’を直立スタンド14上においてスピン ドルの鉛直方向軸Zに沿って上方および下方に往復運動させるよう案内する。ナ ット23’は作業台21’の一側に固定されていて、スクリューロッド12’の 正転ネジ部分121’に係合し、それにより、サーボモータMがスクリューロッ ド12’を回転させるときに、スクリューロッド12’に関連付けられるナット 23’が作業台アセンブリ2’を鉛直方向スピンドル軸Zに沿って上方および下 方に往復運動させるようになる。
【0019】 工具ホルダアセンブリ3’はZ軸方向移動シート31’とX軸方向移動シート 32’と工具ホルダ33’とを具備しており、Z軸方向移動シート31’には、 Z軸方向移動シート31’の一側において直立スタンド14の平行なレール11 に摺動可能に係合する二つの摺動部311’と、スクリューロッド12’の逆転 ネジ部分122’に係合するナット312’とが設けられている。それにより、 Z軸方向移動シート31’は、スピンドル軸Zに沿った直立スタンド14に沿っ て上方および下方に往復運動できるようになる。Z軸方向移動シート31’には 、Z軸方向移動シート31’の他側においてX軸に沿って延びる二つの平行なレ ール313’とスクリューロッド314’とがさらに設けられている。X軸方向 移動シート32’には、X軸方向移動シート32’の一側においてZ軸方向移動 シート31’の平行なレール313’に係合する二つの摺動部321’と、スク リューロッド314’に係合するナット322’とが設けられている。それによ り、X軸方向移動シート32’はZ軸方向移動シート31’上においてX軸に沿 って往復運動できるようになる。工具ホルダ33’は、作業台アセンブリ2’に 対面しているX軸方向移動シート32’の一端においてX軸方向移動シート32 ’上に固定されている。
【0020】 スクリューロッド12’は鉛直方向スピンドル軸Zに沿って回動可能に配置さ れていて正転ネジ部分121’と逆転ネジ部分122’とを備えるよう形成され ている。これら正転ネジ部分121’と逆転ネジ部分122’とは作業台アセン ブリ2’のナット23’と工具ホルダアセンブリ3’のナット312’とにそれ ぞれ関連付けられている。従って、工具ホルダアセンブリ3’の全重量に等しい 全重量を有するように作業台アセンブリ2’を形成する場合には、工具ホルダア センブリ3’の重量により形成されてスクリューロッド12’を一方向に回転さ せるトルクは、作業台アセンブリ2’の重量によって形成されてスクリューロッ ド12’を他方向に回転させる逆トルクによって相殺されるか中立状態にされる 。それゆえ、スクリューロッド12’を時計回りに回転させるときにサーボモー タMが受ける荷重と反時計回りに回転させるときにサーボモータMが受ける荷重 とは互いにほぼ等しく、従って追加のバランスウェイトを設けて、鉛直方向スク リューロッドを時計回りおよび反時計回りに回転させるときのサーボモータの荷 重差を少なくする必要はない。
【0021】 CNC式縦旋盤の動作時に、工作物が作業台アセンブリ2’上に配置されてい る状態で不注意により電源が切られる場合には、作業台アセンブリ2’と工作物 との全重量が工具ホルダアセンブリ3’の全重量よりもわずかに大きいので、作 業台アセンブリ2’は低速で下方に移動すると共にスクリューロッド12’を回 転させて工具ホルダアセンブリ3’を上方に低速で移動させるトルクを生じさせ る。結果として、縦旋盤のスイッチが切られるかまたは不注意により電源が切ら れたときに、工具ホルダアセンブリ3’に固定された工具が、作業台アセンブリ 2’上に配置された工作物に衝突することはない。
【0022】 図8は、本考案の第三の好ましい実施形態に基づくCNC式逆スピンドル型縦 旋盤を示しており、このCNC式逆スピンドル型縦旋盤の構成は、作業台アセン ブリ2’’が工具ホルダアセンブリ3’’の上方に逆向きに配置されていること を除けば、図7に示される第二の実施形態のCNC式縦旋盤とほぼ同一である。 作業台アセンブリ2’’と工具ホルダアセンブリ3’’とを、スクリューロッド 12’’上に形成された正転ネジ部分121’’と逆転ネジ部分122’’とに よって駆動させて鉛直方向スピンドル軸Zに沿って反対方向に同時に往復運動さ せられる。そのようなCNC式逆スピンドル型縦旋盤においては、作業台アセン ブリ2’’と工作物との全重量にほぼ等しいかまたはこれよりわずかに大きい全 重量を有するように、工具ホルダアセンブリ3’’を形成できる。それにより、 作業台アセンブリ2’’は工具、または工具ホルダアセンブリ3’’に衝突する ことはない。
【0023】 本考案の前述した実施形態は図示することを意図しているのみである。当業者 であれば、実用新案登録請求の範囲の範囲を変更することなしに多数の別の実施 形態を変更できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常のCNC式横型旋盤の斜視図であり、工具
ホルダをZ軸(スピンドル軸)とX軸とに沿って移動さ
せて、サーボモータにより回転されるスクリューロッド
に関連するナットによってスピンドル上に把持された工
作物に接近させると共にこの工作物から離すことができ
るのを示している。
【図2】通常のCNC式縦旋盤の斜視図であり、工具ホ
ルダをZ軸(スピンドル軸)とX軸とに沿って移動させ
て、サーボモータにより回転されるスクリューロッドに
関連するナットによってスピンドル上に把持された工作
物に接近させると共にこの工作物から離すことができる
のを示している。
【図3】通常のCNC式逆スピンドル型縦旋盤の斜視図
であり、工具ホルダをZ軸(スピンドル軸)とX軸とに
沿って移動させて、サーボモータにより回転されるスク
リューロッドに関連するナットによってスピンドル上に
把持された工作物に接近させると共にこの工作物から離
すことができるのを示している。
【図4】本考案の好ましい第一の実施形態に基づくCN
C式旋盤の斜視図であり、CNC式横型旋盤には、反対
方向のネジ部分からなる二つの部分を有するスクリュー
ロッドが設けられており、このスクリューロッドはスピ
ンドル軸に沿って回動可能に配置されていて、工具ホル
ダアセンブリおよび作業台アセンブリにそれぞれ固定さ
れる二つのナットに関連付けられており、それにより、
工具ホルダアセンブリと作業台アセンブリとの間の相対
移動速度を増大させるために作業台アセンブリおよび工
具ホルダアセンブリをスピンドル軸に沿って反対方向に
同時に移動させることができるようになることを示して
いる。
【図5】作業台アセンブリおよび工具ホルダアセンブリ
にそれぞれ固定される二つのナットに関連付けられた正
転ネジ部分と逆転ネジ部分とを備えた本考案に基づくス
クリューロッドの図であり、スクリューロッドは時計回
りに回転され、それにより、作業台アセンブリおよび工
具ホルダアセンブリにそれぞれ固定される二つのナット
が互いに接近するようになることを示している。
【図6】本考案に基づくスクリューロッドの別の図であ
り、スクリューロッドは反時計回りに回転され、それに
より、作業台アセンブリおよび工具ホルダアセンブリに
それぞれ固定される二つのナットが互いに遠ざかるよう
になることを示している。
【図7】本考案の好ましい第二の実施形態に基づくCN
C式旋盤の斜視図であり、CNC式縦旋盤には反対方向
のネジ部分からなる二つの部分を有するスクリューロッ
ドが設けられており、このスクリューロッドは鉛直方向
のスピンドル軸に沿って回動可能に配置されており、そ
れにより、工具ホルダアセンブリおよび作業台アセンブ
リを鉛直方向のスピンドル軸に沿って反対方向に同時に
移動させることができるようになることを示している。
【図8】本考案の好ましい第三の実施形態に基づくCN
C式旋盤の斜視図であり、CNC式逆スピンドル型縦旋
盤には反対方向のネジ部分からなる二つの部分を有する
スクリューロッドが設けられており、このスクリューロ
ッドは鉛直方向のスピンドル軸に沿って回動可能に配置
されており、それにより、工具ホルダアセンブリおよび
作業台アセンブリを鉛直方向のスピンドル軸に沿って反
対方向に同時に移動させることができるようになること
を示している。
【符号の説明】
1…フレーム 2…作業台アセンブリ 3…工具ホルダアセンブリ 11…レール 12…スクリューロッド 13…フレーム基礎 14…直立スタンド 21…作業台 22…摺動部 23…ナット 31…Z軸方向移動シート 32…X軸方向移動シート 33…工具ホルダ 121…正転ネジ部分 122…逆転ネジ部分 311…摺動部 312…ナット 313…レール 314…スクリューロッド 321…摺動部

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドル軸内において二倍の移動速度
    を特徴とするCNC式旋盤において、 スピンドル軸長さ方向と該スピンドル軸長さ方向に対し
    て垂直な幅方向とを有するフレームと、 反対方向のネジ部からなる二つの部分、すなわち正転ネ
    ジ部分と逆転ネジ部分とを有していて前記フレーム上に
    おいて前記スピンドル軸長さ方向に回動可能に配置され
    たスクリューロッドと、 前記フレーム上において前記スピンドル軸長さ方向に往
    復運動可能に配置された作業台アセンブリとを具備し、
    該作業台アセンブリは、前記スクリューロッドが一方向
    に回転されるときに、前記作業台アセンブリを前記スピ
    ンドル軸長さ方向に沿った移動方向に往復運動させるた
    めに前記スクリューロッドの前記逆転ネジ部分に係合す
    る第一のナットを有しており、 さらに、 前記フレーム上において前記スピンドル軸長さ方向に沿
    って往復運動可能に配置された工具ホルダアセンブリを
    具備し、該工具ホルダアセンブリは、前記スクリューロ
    ッドが回転されるときに、前記スピンドル軸長さ方向に
    沿った前記作業台アセンブリの前記移動方向とは反対方
    向に前記工具ホルダアセンブリを往復運動させるために
    前記スクリューロッドの前記正転ネジ部分に係合する第
    二のナットを有している、スピンドル軸内において二倍
    の移動速度を特徴とするCNC式旋盤。
  2. 【請求項2】 前記スクリューロッドがサーボモータに
    よって駆動されて時計回りまたは反時計回りに回転され
    る請求項1に記載の、スピンドル軸内において二倍の移
    動速度を特徴とするCNC式旋盤。
  3. 【請求項3】 前記スピンドル軸長さ方向が鉛直方向で
    あり、前記フレームがフレーム基礎と該フレーム基礎か
    ら鉛直方向上方に延びている直立スタンドとを具備して
    おり、前記スクリューロッドが前記直立スタンド上にお
    いて鉛直方向の前記スピンドル軸長さ方向に沿って回動
    可能に配置されており、それにより、前記工具ホルダア
    センブリと前記作業台アセンブリとが、前記鉛直方向の
    スピンドル軸長さ方向に沿って反対方向である上方およ
    び下方に同時に往復運動される請求項1に記載の、スピ
    ンドル軸内において二倍の移動速度を特徴とするCNC
    式旋盤。
  4. 【請求項4】 前記工具ホルダアセンブリが前記作業台
    アセンブリの上方に配置されている請求項3に記載の、
    スピンドル軸内において二倍の移動速度を特徴とするC
    NC式旋盤。
  5. 【請求項5】 前記作業台アセンブリの重量が、前記工
    具ホルダアセンブリの重量にほぼ等しいか、またはこれ
    よりわずかに小さいようにした請求項4に記載の、スピ
    ンドル軸内において二倍の移動速度を特徴とするCNC
    式旋盤。
  6. 【請求項6】 前記工具ホルダアセンブリが前記作業台
    アセンブリの下方に配置されている請求項3に記載の、
    スピンドル軸内において二倍の移動速度を特徴とするC
    NC式旋盤。
  7. 【請求項7】 前記工具ホルダアセンブリの重量が、前
    記作業台アセンブリの重量にほぼ等しいか、またはこれ
    よりわずかに大きいようにした請求項6に記載の、スピ
    ンドル軸内において二倍の移動速度を特徴とするCNC
    式旋盤。
  8. 【請求項8】 前記フレームが前記スピンドル軸長さ方
    向に沿って配置された二つの平行なレールをさらに具備
    し、前記工具ホルダアセンブリと前記作業台アセンブリ
    とには、これら工具ホルダアセンブリと作業台アセンブ
    リとを案内して前記スピンドル軸長さ方向に沿って往復
    運動させるために前記平行なレールに関連付けられた摺
    動部が設けられている請求項1に記載の、スピンドル軸
    内において二倍の移動速度を特徴とするCNC式旋盤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012232354A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Nsk Ltd 位置決めテーブル装置
CN109128221A (zh) * 2018-10-19 2019-01-04 江门市恒正自动化设备科技有限公司 一种含卷丝机的立式数控车底车床

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