JP3078513B2 - 燃焼排ガスのＮＯｘ・ダイオキシン低減方法 - Google Patents
燃焼排ガスのＮＯｘ・ダイオキシン低減方法Info
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- JP3078513B2 JP3078513B2 JP09249880A JP24988097A JP3078513B2 JP 3078513 B2 JP3078513 B2 JP 3078513B2 JP 09249880 A JP09249880 A JP 09249880A JP 24988097 A JP24988097 A JP 24988097A JP 3078513 B2 JP3078513 B2 JP 3078513B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒素分と塩素分を
含む燃料や廃棄物を燃焼させる際に発生する燃焼排ガス
中のＮＯxやダイオキシンの濃度を低減させる方法に関
するものである。
含む燃料や廃棄物を燃焼させる際に発生する燃焼排ガス
中のＮＯxやダイオキシンの濃度を低減させる方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】窒素分を含む燃料や廃棄物を燃焼させる
と、窒素分の一部は酸化されてＮＯxとなり、ＮＯxを含
む燃焼排ガスが発生する。この燃焼排ガス中のＮＯxを
低減させるために、従来は、脱硝用の還元剤としてＮＨ
3やＨＣＮ等を系外から供給していた。このように、Ｎ
Ｈ3やＨＣＮは、一般的に脱硝用の還元剤として知られ
ており、温度と酸素濃度とを適切に管理してやれば、燃
焼によって発生したＮＯxを還元することができる。
と、窒素分の一部は酸化されてＮＯxとなり、ＮＯxを含
む燃焼排ガスが発生する。この燃焼排ガス中のＮＯxを
低減させるために、従来は、脱硝用の還元剤としてＮＨ
3やＨＣＮ等を系外から供給していた。このように、Ｎ
Ｈ3やＨＣＮは、一般的に脱硝用の還元剤として知られ
ており、温度と酸素濃度とを適切に管理してやれば、燃
焼によって発生したＮＯxを還元することができる。
【０００３】また、塩素分を含む燃料や廃棄物を燃焼さ
せると、燃焼排ガス中で未燃芳香族炭化水素と塩化水素
とから酸素の存在下でダイオキシン類が生成する。この
燃焼排ガス中のダイオキシンを低減させるために、従来
は、特開平４−２５０８１７号公報に記載されているよ
うに、燃焼排ガスに系外からＮＨ3やアンモニウム塩等
を投入していた。このように、最近、ＮＨ3等が、塩素
を含む燃料や廃棄物の燃焼排ガス中で未燃芳香族炭化水
素と塩化水素とからできるダイオキシンの生成を抑制す
ることがわかった。
せると、燃焼排ガス中で未燃芳香族炭化水素と塩化水素
とから酸素の存在下でダイオキシン類が生成する。この
燃焼排ガス中のダイオキシンを低減させるために、従来
は、特開平４−２５０８１７号公報に記載されているよ
うに、燃焼排ガスに系外からＮＨ3やアンモニウム塩等
を投入していた。このように、最近、ＮＨ3等が、塩素
を含む燃料や廃棄物の燃焼排ガス中で未燃芳香族炭化水
素と塩化水素とからできるダイオキシンの生成を抑制す
ることがわかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、窒素分や塩素分を含む燃料・廃棄物を燃
焼させる際に発生する燃焼排ガス中のＮＯxやダイオキ
シンの濃度を低減させるために、脱硝用の還元剤やダイ
オキシン低減触媒等を別途用意する必要があり、系外か
ら脱硝用還元剤やダイオキシン低減材を供給しなければ
ならなかった。
従来技術では、窒素分や塩素分を含む燃料・廃棄物を燃
焼させる際に発生する燃焼排ガス中のＮＯxやダイオキ
シンの濃度を低減させるために、脱硝用の還元剤やダイ
オキシン低減触媒等を別途用意する必要があり、系外か
ら脱硝用還元剤やダイオキシン低減材を供給しなければ
ならなかった。
【０００５】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、窒素分及び塩素分を含む燃料や廃
棄物の部分燃焼によって得られたＮＨ3やＨＣＮを含む
可燃性ガスの一部を、部分燃焼させた可燃性ガスの完全
燃焼域出口近傍に投入することにより、脱硝用の還元剤
やダイオキシン低減材等を別途用意することなく、可燃
性ガスの完全燃焼によって生成するＮＯx及びダイオキ
シンの濃度を低減させることができる方法を提供するこ
とにある。
で、本発明の目的は、窒素分及び塩素分を含む燃料や廃
棄物の部分燃焼によって得られたＮＨ3やＨＣＮを含む
可燃性ガスの一部を、部分燃焼させた可燃性ガスの完全
燃焼域出口近傍に投入することにより、脱硝用の還元剤
やダイオキシン低減材等を別途用意することなく、可燃
性ガスの完全燃焼によって生成するＮＯx及びダイオキ
シンの濃度を低減させることができる方法を提供するこ
とにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の燃焼排ガスのＮＯx・ダイオキシン低減
方法は、窒素分と塩素分を含む燃料又は／及び窒素分と
塩素分を含む廃棄物を部分燃焼させて、ＮＨ3及びＨＣ
Ｎの少なくともいずれかを含む可燃性ガスとした後、こ
の可燃性ガスの一部を完全燃焼させるとともに、完全燃
焼域出口近傍に前記部分燃焼によって得られたＮＨ3及
び／又はＨＣＮを含む可燃性ガスの残部を供給して、燃
焼排ガス中のＮＯxの還元及びダイオキシンの生成の抑
制を行うことを特徴としている（図１、図２参照）。
めに、本発明の燃焼排ガスのＮＯx・ダイオキシン低減
方法は、窒素分と塩素分を含む燃料又は／及び窒素分と
塩素分を含む廃棄物を部分燃焼させて、ＮＨ3及びＨＣ
Ｎの少なくともいずれかを含む可燃性ガスとした後、こ
の可燃性ガスの一部を完全燃焼させるとともに、完全燃
焼域出口近傍に前記部分燃焼によって得られたＮＨ3及
び／又はＨＣＮを含む可燃性ガスの残部を供給して、燃
焼排ガス中のＮＯxの還元及びダイオキシンの生成の抑
制を行うことを特徴としている（図１、図２参照）。
【０００７】また、本発明の方法は、窒素分と塩素分を
含む燃料又は／及び窒素分と塩素分を含む廃棄物を部分
燃焼させて、ＮＨ3及びＨＣＮの少なくともいずれかを
含む可燃性ガスとした後、この可燃性ガスの一部を一次
燃焼及び二次燃焼を行う二段燃焼炉の一次燃焼部に供給
して一次燃焼させ、ついで、一次燃焼させた燃焼ガスを
二次燃焼部に供給して完全燃焼させるとともに、完全燃
焼域出口近傍に前記部分燃焼によって得られたＮＨ3及
び／又はＨＣＮを含む可燃性ガスの残部を供給して、燃
焼排ガス中のＮＯxの還元及びダイオキシンの生成の抑
制を行うことを特徴としている（図１参照）。
含む燃料又は／及び窒素分と塩素分を含む廃棄物を部分
燃焼させて、ＮＨ3及びＨＣＮの少なくともいずれかを
含む可燃性ガスとした後、この可燃性ガスの一部を一次
燃焼及び二次燃焼を行う二段燃焼炉の一次燃焼部に供給
して一次燃焼させ、ついで、一次燃焼させた燃焼ガスを
二次燃焼部に供給して完全燃焼させるとともに、完全燃
焼域出口近傍に前記部分燃焼によって得られたＮＨ3及
び／又はＨＣＮを含む可燃性ガスの残部を供給して、燃
焼排ガス中のＮＯxの還元及びダイオキシンの生成の抑
制を行うことを特徴としている（図１参照）。
【０００８】上記の本発明の方法において、完全燃焼域
出口近傍に部分燃焼によって得られたＮＨ3及び／又は
ＨＣＮを含む可燃性ガスを供給する際に、完全燃焼域の
温度が８５０〜１０００℃であり、酸素濃度が３〜６vo
l.％であることが望ましい。温度が８５０℃未満の場合
は、ＮＨ3やＨＣＮによるＮＯxの還元等が効率よく行わ
れず、一方、１０００℃を超える場合は、サーマルＮＯ
xが発生するという不都合がある。また、酸素濃度が３v
ol.％未満の場合は、ガスの完全燃焼が効率よく行え
ず、一方、６vol.％を超えると、空気比が１．３以上に
なり排ガス量が多くなって熱効率、設備上の規模の点か
ら好ましくない。
出口近傍に部分燃焼によって得られたＮＨ3及び／又は
ＨＣＮを含む可燃性ガスを供給する際に、完全燃焼域の
温度が８５０〜１０００℃であり、酸素濃度が３〜６vo
l.％であることが望ましい。温度が８５０℃未満の場合
は、ＮＨ3やＨＣＮによるＮＯxの還元等が効率よく行わ
れず、一方、１０００℃を超える場合は、サーマルＮＯ
xが発生するという不都合がある。また、酸素濃度が３v
ol.％未満の場合は、ガスの完全燃焼が効率よく行え
ず、一方、６vol.％を超えると、空気比が１．３以上に
なり排ガス量が多くなって熱効率、設備上の規模の点か
ら好ましくない。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施の第１形態
による燃焼排ガスのＮＯx・ダイオキシン低減方法を実
施する装置の概略系統を示している。本実施の形態は、
窒素分と塩素分を含む燃料・廃棄物を部分燃焼させて、
ＮＨ3やＨＣＮを含む可燃性ガスとし、この可燃性ガス
の一部を分岐させて、残りの可燃性ガスを一次燃焼させ
てから二次燃焼させ、この二段燃焼で完全燃焼させる二
次燃焼部の燃焼排ガスに、前記のＮＨ3やＨＣＮを含む
可燃性ガスの一部を供給することにより、燃焼排ガス中
のＮＯxを還元するとともに、ダイオキシンの生成を抑
制するものである。
による燃焼排ガスのＮＯx・ダイオキシン低減方法を実
施する装置の概略系統を示している。本実施の形態は、
窒素分と塩素分を含む燃料・廃棄物を部分燃焼させて、
ＮＨ3やＨＣＮを含む可燃性ガスとし、この可燃性ガス
の一部を分岐させて、残りの可燃性ガスを一次燃焼させ
てから二次燃焼させ、この二段燃焼で完全燃焼させる二
次燃焼部の燃焼排ガスに、前記のＮＨ3やＨＣＮを含む
可燃性ガスの一部を供給することにより、燃焼排ガス中
のＮＯxを還元するとともに、ダイオキシンの生成を抑
制するものである。
【００１０】図１に示すように、窒素と塩素を含む燃料
・廃棄物は、燃料・廃棄物供給手段１０からガス化炉１
２に供給されて部分燃焼し、ＮＨ3やＨＣＮを含む可燃
性ガスとなる。なお、図示を省略しているが、ガス化炉
１２での部分燃焼で生成したガス化残渣は、ガス化炉１
２から抜き出され燃焼（又は焼却）処理される。部分燃
焼によって得られたＮＨ3やＨＣＮを含む可燃性ガスの
一部は、可燃性ガス分岐管１４に導入されて、後に、燃
焼排ガス中のＮＯxを還元したり、ダイオキシンの生成
を抑制したりするのに使用される。残りの可燃性ガス
は、可燃性ガス導管１６から完全燃焼炉１８に導入さ
れ、まず、一次燃焼部２０で燃焼してから、二次燃焼部
２２で完全燃焼する。この可燃性ガスの完全燃焼（酸化
燃焼）により、燃焼排ガス中の窒素分は窒素とＮＯxに
なり、燃焼排ガス中の未燃芳香族炭化水素と塩化水素と
からはダイオキシンが生成されるが、後述のようにダイ
オキシンの生成は抑制される。２４は一次空気供給管、
２６は二次空気供給管である。
・廃棄物は、燃料・廃棄物供給手段１０からガス化炉１
２に供給されて部分燃焼し、ＮＨ3やＨＣＮを含む可燃
性ガスとなる。なお、図示を省略しているが、ガス化炉
１２での部分燃焼で生成したガス化残渣は、ガス化炉１
２から抜き出され燃焼（又は焼却）処理される。部分燃
焼によって得られたＮＨ3やＨＣＮを含む可燃性ガスの
一部は、可燃性ガス分岐管１４に導入されて、後に、燃
焼排ガス中のＮＯxを還元したり、ダイオキシンの生成
を抑制したりするのに使用される。残りの可燃性ガス
は、可燃性ガス導管１６から完全燃焼炉１８に導入さ
れ、まず、一次燃焼部２０で燃焼してから、二次燃焼部
２２で完全燃焼する。この可燃性ガスの完全燃焼（酸化
燃焼）により、燃焼排ガス中の窒素分は窒素とＮＯxに
なり、燃焼排ガス中の未燃芳香族炭化水素と塩化水素と
からはダイオキシンが生成されるが、後述のようにダイ
オキシンの生成は抑制される。２４は一次空気供給管、
２６は二次空気供給管である。
【００１１】つぎに、先ほどの可燃性ガス分岐管１４に
導入されたＮＨ3やＨＣＮを含む可燃性ガスが、完全燃
焼炉１８の二次燃焼部２２の出口近傍に供給されて、完
全燃焼で生成した燃焼ガス中のＮＯxを還元するととも
に、ダイオキシンの生成を抑制する働きをする。なお、
本実施の形態では、ＮＨ3やＨＣＮを含む可燃性ガスの
一部を二次燃焼部２２の出口近傍に供給する場合を示し
ているが、完全燃焼域出口近傍であれば如何なる部分に
供給することも勿論可能である。また、この場合、完全
燃焼域の温度は８５０〜１０００℃で、酸素濃度は３〜
６vol.％であることが望ましい。このようにして、ＮＯ
x及びダイオキシンが低減された燃焼排ガスが、燃焼排
ガス排出管２８から排出される。
導入されたＮＨ3やＨＣＮを含む可燃性ガスが、完全燃
焼炉１８の二次燃焼部２２の出口近傍に供給されて、完
全燃焼で生成した燃焼ガス中のＮＯxを還元するととも
に、ダイオキシンの生成を抑制する働きをする。なお、
本実施の形態では、ＮＨ3やＨＣＮを含む可燃性ガスの
一部を二次燃焼部２２の出口近傍に供給する場合を示し
ているが、完全燃焼域出口近傍であれば如何なる部分に
供給することも勿論可能である。また、この場合、完全
燃焼域の温度は８５０〜１０００℃で、酸素濃度は３〜
６vol.％であることが望ましい。このようにして、ＮＯ
x及びダイオキシンが低減された燃焼排ガスが、燃焼排
ガス排出管２８から排出される。
【００１２】図２は、本発明の実施の第２形態による燃
焼排ガスのＮＯx・ダイオキシン低減方法を実施する装
置の概略系統を示している。本実施の形態は、窒素分と
塩素分を含む燃料・廃棄物を部分燃焼させて、ＮＨ3や
ＨＣＮを含む可燃性ガスとし、この可燃性ガスの一部を
分岐させて、残りの可燃性ガスを燃焼炉で完全燃焼さ
せ、この燃焼炉の完全燃焼域出口近傍に、前記のＮＨ3
やＨＣＮを含む可燃性ガスの一部を供給することによ
り、燃焼排ガス中のＮＯxを還元するとともに、ダイオ
キシンの生成を抑制するものである。
焼排ガスのＮＯx・ダイオキシン低減方法を実施する装
置の概略系統を示している。本実施の形態は、窒素分と
塩素分を含む燃料・廃棄物を部分燃焼させて、ＮＨ3や
ＨＣＮを含む可燃性ガスとし、この可燃性ガスの一部を
分岐させて、残りの可燃性ガスを燃焼炉で完全燃焼さ
せ、この燃焼炉の完全燃焼域出口近傍に、前記のＮＨ3
やＨＣＮを含む可燃性ガスの一部を供給することによ
り、燃焼排ガス中のＮＯxを還元するとともに、ダイオ
キシンの生成を抑制するものである。
【００１３】図２に示すように、窒素と塩素を含む燃料
・廃棄物は、燃料・廃棄物供給手段１０からガス化炉１
２に供給されて部分燃焼し、ＮＨ3やＨＣＮを含む可燃
性ガスとなる。部分燃焼によって得られたＮＨ3やＨＣ
Ｎを含む可燃性ガスの一部は、可燃性ガス分岐管１４に
導入されて、後に、燃焼排ガス中のＮＯxを還元した
り、ダイオキシンの生成を抑制したりするのに使用され
る。残りの可燃性ガスは、可燃性ガス導管１６から燃焼
炉３０に導入され完全燃焼する。この可燃性ガスの完全
燃焼（酸化燃焼）により、燃焼排ガス中の窒素分は窒素
とＮＯxになり、燃焼排ガス中の未燃芳香族炭化水素と
塩化水素とからはダイオキシンが生成されるが、後述の
ようにダイオキシンの生成は抑制される。３２は燃焼用
空気供給管である。
・廃棄物は、燃料・廃棄物供給手段１０からガス化炉１
２に供給されて部分燃焼し、ＮＨ3やＨＣＮを含む可燃
性ガスとなる。部分燃焼によって得られたＮＨ3やＨＣ
Ｎを含む可燃性ガスの一部は、可燃性ガス分岐管１４に
導入されて、後に、燃焼排ガス中のＮＯxを還元した
り、ダイオキシンの生成を抑制したりするのに使用され
る。残りの可燃性ガスは、可燃性ガス導管１６から燃焼
炉３０に導入され完全燃焼する。この可燃性ガスの完全
燃焼（酸化燃焼）により、燃焼排ガス中の窒素分は窒素
とＮＯxになり、燃焼排ガス中の未燃芳香族炭化水素と
塩化水素とからはダイオキシンが生成されるが、後述の
ようにダイオキシンの生成は抑制される。３２は燃焼用
空気供給管である。
【００１４】つぎに、先ほどの可燃性ガス分岐管１４に
導入されたＮＨ3やＨＣＮを含む可燃性ガスが、燃焼炉
３０の完全燃焼域出口近傍に供給されて、完全燃焼で生
成した燃焼ガス中のＮＯxを還元するとともに、ダイオ
キシンの生成を抑制する働きをする。このようにして、
ＮＯx及びダイオキシンが低減された燃焼排ガスが、燃
焼排ガス排出管２８から排出される。他の構成及び作用
等は、本発明の実施の第１形態の場合と同様である。
導入されたＮＨ3やＨＣＮを含む可燃性ガスが、燃焼炉
３０の完全燃焼域出口近傍に供給されて、完全燃焼で生
成した燃焼ガス中のＮＯxを還元するとともに、ダイオ
キシンの生成を抑制する働きをする。このようにして、
ＮＯx及びダイオキシンが低減された燃焼排ガスが、燃
焼排ガス排出管２８から排出される。他の構成及び作用
等は、本発明の実施の第１形態の場合と同様である。
【００１５】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 （１） 脱硝用の還元剤やダイオキシン低減触媒等を別
途用意することなく、部分燃焼と完全燃焼との組合せに
よって、被燃焼物から脱硝用の還元剤及びダイオキシン
低減材を製造することができ、効率よく燃焼排ガス中の
ＮＯx及びダイオキシンの濃度を低減させることができ
る。 （２） 窒素分と塩素分を含む燃料や廃棄物を、例え
ば、ごみ等のガス化燃焼装置に適用することにより、燃
焼排ガス中のＮＯxの還元やダイオキシンの生成の抑制
が効率よく行える。
で、つぎのような効果を奏する。 （１） 脱硝用の還元剤やダイオキシン低減触媒等を別
途用意することなく、部分燃焼と完全燃焼との組合せに
よって、被燃焼物から脱硝用の還元剤及びダイオキシン
低減材を製造することができ、効率よく燃焼排ガス中の
ＮＯx及びダイオキシンの濃度を低減させることができ
る。 （２） 窒素分と塩素分を含む燃料や廃棄物を、例え
ば、ごみ等のガス化燃焼装置に適用することにより、燃
焼排ガス中のＮＯxの還元やダイオキシンの生成の抑制
が効率よく行える。
【図１】本発明の実施の第１形態による燃焼排ガスのＮ
Ｏx・ダイオキシン低減方法を実施する装置を示す系統
的概略構成図である。
Ｏx・ダイオキシン低減方法を実施する装置を示す系統
的概略構成図である。
【図２】本発明の実施の第２形態による燃焼排ガスのＮ
Ｏx・ダイオキシン低減方法を実施する装置を示す系統
的概略構成図である。
Ｏx・ダイオキシン低減方法を実施する装置を示す系統
的概略構成図である。
１０ 燃料・廃棄物供給手段 １２ ガス化炉 １４ 可燃性ガス分岐管 １６ 可燃性ガス導管 １８ 完全燃焼炉 ２０ 一次燃焼部 ２２ 二次燃焼部 ２４ 一次空気供給管 ２６ 二次空気供給管 ２８ 燃焼排ガス排出管 ３０ 燃焼炉 ３２ 燃焼用空気供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 健一 兵庫県明石市川崎町１番１号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 平10−281422（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−87314（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B01D 53/56 B01D 53/34 B01D 53/70 F23G 5/027
Claims (3)
- 【請求項１】 窒素分と塩素分を含む燃料又は／及び窒
素分と塩素分を含む廃棄物を部分燃焼させて、ＮＨ3及
びＨＣＮの少なくともいずれかを含む可燃性ガスとした
後、この可燃性ガスの一部を完全燃焼させるとともに、
完全燃焼域出口近傍に前記部分燃焼によって得られたＮ
Ｈ3及び／又はＨＣＮを含む可燃性ガスの残部を供給し
て、燃焼排ガス中のＮＯxの還元及びダイオキシンの生
成の抑制を行うことを特徴とする燃焼排ガスのＮＯx・
ダイオキシン低減方法。 - 【請求項２】 窒素分と塩素分を含む燃料又は／及び窒
素分と塩素分を含む廃棄物を部分燃焼させて、ＮＨ3及
びＨＣＮの少なくともいずれかを含む可燃性ガスとした
後、この可燃性ガスの一部を一次燃焼及び二次燃焼を行
う二段燃焼炉の一次燃焼部に供給して一次燃焼させ、つ
いで、一次燃焼させた燃焼ガスを二次燃焼部に供給して
完全燃焼させるとともに、完全燃焼域出口近傍に前記部
分燃焼によって得られたＮＨ3及び／又はＨＣＮを含む
可燃性ガスの残部を供給して、燃焼排ガス中のＮＯxの
還元及びダイオキシンの生成の抑制を行うことを特徴と
する燃焼排ガスのＮＯx・ダイオキシン低減方法。 - 【請求項３】 完全燃焼域出口近傍に部分燃焼によって
得られたＮＨ3及び／又はＨＣＮを含む可燃性ガスを供
給する際に、完全燃焼域の温度が８５０〜１０００℃で
あり、酸素濃度が３〜６vol.％である請求項１又は２記
載の燃焼排ガスのＮＯx・ダイオキシン低減方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09249880A JP3078513B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 燃焼排ガスのＮＯｘ・ダイオキシン低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09249880A JP3078513B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 燃焼排ガスのＮＯｘ・ダイオキシン低減方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1176752A JPH1176752A (ja) | 1999-03-23 |
| JP3078513B2 true JP3078513B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=17199584
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09249880A Expired - Fee Related JP3078513B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 燃焼排ガスのＮＯｘ・ダイオキシン低減方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3078513B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102339976B1 (ko) * | 2017-03-07 | 2021-12-15 | 엘지전자 주식회사 | 욕실관리기 |
| KR102352579B1 (ko) * | 2017-03-08 | 2022-01-17 | 엘지전자 주식회사 | 욕실관리기 |
| KR102352578B1 (ko) * | 2017-03-03 | 2022-01-17 | 엘지전자 주식회사 | 욕실관리기 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7168947B2 (en) * | 2004-07-06 | 2007-01-30 | General Electric Company | Methods and systems for operating combustion systems |
| CN109966885B (zh) * | 2019-04-04 | 2021-10-29 | 浙江东天虹环保工程有限公司 | 一种硝酰氯尾气的资源化处理方法 |
| CN112902193B (zh) * | 2021-02-23 | 2022-05-17 | 山东大学 | 垃圾焚烧炉系统及垃圾焚烧烟气净化炉膛催化脱除方法 |
| CN113262615B (zh) * | 2021-05-28 | 2022-11-11 | 沈阳化工大学 | 一种有机废液分级脱硝装置及其方法 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP09249880A patent/JP3078513B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102352578B1 (ko) * | 2017-03-03 | 2022-01-17 | 엘지전자 주식회사 | 욕실관리기 |
| KR102339976B1 (ko) * | 2017-03-07 | 2021-12-15 | 엘지전자 주식회사 | 욕실관리기 |
| KR102352579B1 (ko) * | 2017-03-08 | 2022-01-17 | 엘지전자 주식회사 | 욕실관리기 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1176752A (ja) | 1999-03-23 |
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