JP3078368B2 - 微細凹凸パターン成形用成形型の製造方法 - Google Patents

微細凹凸パターン成形用成形型の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、光磁気ディス
ク、光メモリディスクあるいは光カード等の光情報記録
媒体を複製するときに用いられるスタンパ等を製作する
際に利用できる微細凹凸パターン成形用成形型の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク、光メモリディスクある
いは光カード等の光情報記録媒体には、通常、基板の主
表面にトラック用溝や情報ピット等の微細凹凸パターン
が形成されている。この微細凹凸パターンの形成された
光情報記録媒体は、一般的には、次のようにして製造さ
れる。すなわち、まず、基板体に微細凹凸パターンをカ
ッティングマシーン等で形成した原盤を作成し、この原
盤から複数のマスタ盤を得、このマスタ盤を直接スタン
パとするか、あるいは、マスタ盤からマザー盤を得、こ
のマザー盤から直接スタンパを得る。しかる後、このス
タンパを成形型として用いて各種の成形法で所定の材料
を成形することによって成形品としての光情報記録媒体
を得るものである。
【0003】ところで、この成形型としてのスタンパに
おける凹凸パターンの凸部側面の基板の主表面に対して
なす角度が大きくなると、成形品に転写された凹凸パタ
ーンに欠け等が生じたりして、正確な転写が行われない
ので、凸部側面を深さ方向に対して外側に傾斜させ、凸
部側面の基板表面に対してなす凸部側の角度が鋭角とな
るようなテーパー状に形成したスタンパを用いて成形す
る方法が提案されている(特開平1−171819号公
報参照)。この提案にかかる方法によれば、欠け等のな
い正確な微細凹凸パターンが転写された成形品としての
光情報記録媒体が得られる。
【0004】また、クロム膜に形成する凹凸パターンの
凸部側面をテーパー状に形成する技術として、例えば特
開昭64−86524号公報には、スタンパ製造に関す
るものではないが、多層配線体を形成する際において、
エッチング液の組成を変えることによって、レジストの
一部を剥がしながらエッチングするようにした方法が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法により凹凸パターンの凸部側面をテーパー状に形成
させるためには、エッチング等における条件を微妙に調
節する必要があり、実際には条件の調節は困難な場合が
多かった。即ち、例えば特開昭64−86524号公報
に開示されている方法により、鋭角のテーパー角度(凸
部側面の基板表面に対してなす凸部側の角度)を得るた
めには、エッチング液の温度を通常よりも高く設定する
必要がある。そのため、エッチングする基板の全面積に
わたってエッチング液の温度を均一に維持することが困
難になり、基板の場所によってエッチング液の温度のバ
ラツキが生じる。これにより、テーパー角度にバラツキ
が生ずるという問題点があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、微細凹凸パターンの凸部側面が所望の
一様なテーパー状をなした微細凹凸パターン成形用成形
型を得ることができる微細凹凸パターン成形用成形型の
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】また本発明は、微細凹凸パターンの凸部側
面が所望の一様なテーパー状をなした微細凹凸パターン
成形用成形型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の微細凹凸パターン成形用成形型の製造方法は、基板
上にエッチング速度の遅い第1の金属膜を成膜し、次い
で第1の金属膜上に第1金属膜よりもエッチング速度の
速い第2の金属膜を成膜することにより、基板表面にエ
ッチング速度の異なる二層構造の金属膜を形成する工程
と、前記二層構造の金属膜上にレジストを形成する工程
と、前記レジストに微細パターンの露光を施して現像
し、微細レジストパターンを形成する工程と、前記微細
レジストパターンに沿って二層構造の金属膜を所定のエ
ッチング液によりエッチングすることにより、凹凸パタ
ーンの凸部側面を深さ方向に対して外側に傾斜させ、凸
部側面の基板表面に対してなす凸部側の角度が鋭角とな
るようなテーパー状に形成する工程とを含むことを特徴
とする。
【0009】また上記目的を達成する本発明の微細凹凸
パターン成形用成形型は、基板上に順次設けられた第1
の金属層及び第2の金属層によって凹凸パターンの凸部
を形成し、これら第1の金属層及び第2の金属層がいず
れもクロム膜からなり、第1のクロム層と第2のクロム
層が、 条件(a):窒化度が第1のクロム層よりも第2のクロ
ム層の方が大きい 条件(b):炭化度又はフッ化度が第1のクロム層より
も第2のクロム層の方が小さい のうちの少なくもと1つの条件を満たし、かつ凹凸パタ
ーンの凸部側面を深さ方向に対して外側に傾斜させ、凸
部側面の基板表面に対してなす凸部側の角度が鋭角とな
るようなテーパー状に形成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の微細凹凸パターン成形用成形型の製造
方法では、第1の工程で、基板上にエッチング速度の遅
い第1の金属膜を成膜し、次いで、第1の金属膜上に第
1金属膜よりもエッチング速度の速い第2の金属膜を成
膜することにより、基板表面にエッチング速度の異なる
二層構造の金属膜を形成する。従って、第2の工程でレ
ジストを形成し、第3の工程で微細レジストパターンを
形成した後、第4の工程でエッチング処理を行なうと、
第2の金属膜が、第1の金属膜よりもエッチング速度が
速いので、エッチング開始時においては、先ずエッチン
グ液は、レジストパターンに沿って第2の金属膜を速い
スピードで溶解する。
【0011】次いでエッチング液は、第2の金属膜が溶
解した部分の第1の金属膜を遅いスピードで溶解すると
ともに、レジストパターンの下部に形成されている第2
の金属膜を速いスピードでレジストパターンの側面側か
ら溶解していく。その結果、エッチング液は、レジスト
パターンと第1の金属膜との間の部分(第2の金属膜の
溶解された部分)に入り込み、第1の金属膜を溶解する
が、その際、得られる微細凹凸パターン成形用成形型の
凸部側面は深さ方向に対して外側に傾斜させ、凸部側面
の基板表面に対してなす凸部側の角度が鋭角となるよう
なテーパー状となる。
【0012】
【実施例】先ず、図1及び図2を参照しながら微細パタ
ーン成形用成形型の一例である光情報記録媒体用スタン
パの製造方法を説明する。はじめに、寸法が5インチ×
5インチ×0.09インチで、表面(主表面)を精密研
摩した石英ガラス基板1を用意した。
【0013】次に、この石英ガラス基板1の一方の主表
面にAr70%、N2 25%、CH4 5%を混合した混
合ガスをスパッターガスとしクロムをスパッタリングタ
ーゲットとした、プレーナーマグネトロン直流スパッタ
リングにより、膜厚3000オンクストロームの窒化ク
ロム及び炭化クロムを含む第1の金属(クロム)膜2を
成膜した。
【0014】次に、この第1クロム膜2を設けた石英ガ
ラス基板1を別装置に送り、第1クロム膜2上にAr7
0%、N2 30%を混合した混合ガスをスパッターガス
とし、クロムをスパッタリングターゲットとした、プレ
ーナーマグネトロン直流スパッタリングにより、膜厚3
00オングストロームの窒化クロムを含む第2の金属
(クロム)膜3を成膜した。
【0015】第1のクロム膜と第2のクロム膜は以下の
条件を満足した。 窒化度:第1のクロム膜<第2のクロム膜 炭化度:第1のクロム膜>第2のクロム膜(炭化されて
いない) 第1のクロム膜2と第2のクロム膜3は、単独にエッチ
ング速度を比べてみたところ、第1のクロム膜2のエッ
チング速度は13オングストローム/sec、第2のク
ロム膜3のエッチング速度は27オングストローム/s
ecであり、第2のクロム膜3のエッチング速度は第1
のクロム膜2のエッチング速度のほぼ2倍であった。
【0016】次に、第2のクロム膜3上に、フォトレジ
ストAZ1350(米国ヘキスト社製)をスピンコート
法により塗布し、90℃で30分ベーキングを行なうこ
とにより、膜厚5000オングストロームのレジスト膜
4を形成した(図1(a)参照)。
【0017】次に、このレジスト膜4に微細パターンの
露光を施した。この露光は、微細パターンが形成された
フォトマスクを用い、光源に水銀ランプを用いて行なっ
た。次に、この露光済みのレジスト膜4を現像し、露光
部分を除去して残存レジストパターン4aを得た(図1
(b)参照)。この現像は、現像液としてAZ1350
用のデベロッパー(米国ヘキスト社製)を用い、現像時
間を60秒とした。次に所定のエッチング液を用いて第
1のクロム膜2及び第2のクロム膜3をエッチング処理
した。エッチング条件は以下の通りとした。 エッチング液 :硝酸第2セリウムアンモニウム165
gと過塩素酸(70%)42mlに純水を加えて100
0mlにした溶液 エッチング温度:20℃ エッチング時間:240秒 上述のように、第1のクロム膜2と第2のクロム膜3と
では、後者のエッチング速度が前者のそれのほぼ2倍で
あるので、エッチング開始直後においてはレジストパタ
ーン4aに沿って第2のクロム膜3が溶解した。次にエ
ッチングが進むにつれて、図2に模式的に示すように第
2のクロム膜の速いスピードでの溶解と第1のクロム膜
の遅いスピードでの溶解が順次進行し、その結果、側面
が深さ方向に対して外側に傾斜し、凸部側面の基板表面
に対してなす凸部側の角度が鋭角となるようなテーパー
状を有する第1のクロム層2aと側面が垂直状をなした
第2のクロム層3aからなるクロムパターン5(パター
ン幅は通常1〜100μmが好適であるが、本例では2
μmである)を得た(図1(c)参照)。第1のクロム
層2aの側面と石英ガラス1の表面とのなす第1のクロ
ム層2a側の角度、すなわちテーパー角度(θ)は30
°であった。
【0018】しかる後、残存レジストパターン4を剥離
液(硫酸)で除去し、第1のクロム層2aと第1のクロ
ム層3aとからなるクロムパターン5が露出したスタン
パ10を得た(図1(d)参照)。
【0019】次に、図3を参照しながらこのスタンパ1
0を用いていわゆる2P法によって光情報記録媒体を製
造した例を説明する。先ず、スタンパ10の表面に液状
の感光性樹脂(フォトポリマー)20aを適量載せた
(図3(a)参照)。
【0020】次に、上方からガラス基板20bで上記感
光性樹脂20aを押圧し、ガラス基板20bとスタンパ
10とで感光性樹脂20aを挟み込むようにして、感光
性樹脂20aがスタンパ10の凹凸パターンを完全に埋
め尽くすとともに、ガラス基板20bの表面に一様に密
着するようにした。次に、ガラス基板2bを通じて感光
性樹脂20aに紫外線を照射して感光性樹脂20aを硬
化させた(図3(b)参照)。
【0021】しかる後、スタンパ10を剥離して光情報
記録媒体20を得た(図3(c)参照)。この光情報記
録媒体20は一方の表面にスタンパ10の微細凹凸パタ
ーンが転写・形成されて硬化した感光性樹脂20aがガ
ラス基板20bに固着されたもので、その凹凸パターン
には欠け等は認められなかった。
【0022】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、次のよ
うに変形例を含むものである。
【0023】(i)基板として、上記実施例では、石英
ガラスを用いたが、ソーダライムガラスなどの他のガラ
ス材料を用いても良く、またシリコンやセラミックなど
の無機材料を用いても良い。
【0024】(ii)上記実施例では、第1の金属膜及び
第2の金属膜として、エッチング速度の異なるクロム膜
を用いたが、エッチングが可能であり、エッチングの際
に所望のエッチング速度の差を持つような二層膜とする
ことができ、またスタンパとしての使用に際して基板と
の付着が良好であればその種類を問わない。第1の金属
膜と第2の金属膜との間にエッチング速度差を与えるた
めに、金属に窒素、酸素、炭素等の含むもの、あるいは
金属シリサイド等を用いてもよい。第1の金属膜と第2
の金属膜の組み合わせの他の例として、第1の金属膜と
してアルミニウム膜、第2の金属膜として多孔性陽極酸
化アルミナ膜を用いる場合が挙げられ、この場合にも所
定のエッチング液を用いると、アルミナ膜のエッチング
速度>アルミニウム膜のエッチング速度の条件が満たさ
れ、上記実施例と同様の結果を得ることができる。
【0025】(iii)第1の金属膜及び第2の金属膜とし
て用いたクロム膜の組成は、上記実施例に記載したもの
に限定されず、例えば表1および2に示したようなスパ
ッタガスを用い、クロムをスパッタリングターゲットと
したスパッタリングにより、変形例1〜5として示した
ような第1クロム膜と第2クロム膜との組み合わせとす
ることもできる。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】これらの変形例1〜5において、第1のク
ロム膜と第2のクロム膜とは、第2のクロム膜のエッチ
ング速度>第1のクロム膜のエッチング速度の条件を満
足し、15〜40°のテーパー角度(θ)を得ることが
できた。
【0029】(iv)上記実施例では第1のクロム膜をス
パッタリングした後、別装置内で第2のクロム膜をスパ
ッタリングしたが、同一装置内でスパッタガスの成分を
変えてスパッタリングすることにより、2層膜を成膜し
てもよい。
【0030】(v)図4はエッチング速度とテーパー角
度との関係を示したグラフである。(第2のクロム膜の
エッチング速度)/(第1のクロム膜のエッチング速
度)は、1よりも大きければテーパー状のパターンを形
成できるが、欠けの発生が少ない好ましい45°程度ま
たはそれ以下のテーパー角度を得るためには、図4に示
されるように、前記エッチング速度比が21/2 以上であ
ることが好ましい。また、さらに欠けの発生が少ない好
ましいテーパー角度である30°以下のテーパー角度を
得るためには前記速度比を2以上にすればよいことが明
らかとなった。
【0031】(vi)図5はクロムをスパッタリングター
ゲットとし、N2 /(Ar+N2 )のモル比、CH4
(Ar+CH4 )のモル比及びCF4 /(Ar+C
4 )のモル比を変動させて得たクロム膜のエッチング
速度を示すグラフである。このグラフより、第1のクロ
ム膜と第2のクロム膜を成膜する際の混合ガスモル比を
適宜調節することにより、第1のクロム膜と第2のクロ
ム膜との所望の組み合わせを得ることができる。例えば
第1のクロム膜をN2 /(Ar+N2 )モル比が0.3
の混合ガスを用いて成膜した場合、第1のクロム膜のエ
ッチング速度は約27オングストローム/secである
ので、(第2のクロム膜のエッチング速度)/(第1の
クロム膜のエッチング速度)≧21/2 を満足する第2の
クロム膜を成膜するには、第2のクロム膜のエッチング
速度は約38オングストローム/sec以上とする必要
があり、そのためにはN2 /(Ar+N2 )モル比を
0.6以上とする必要があることが判る。また第1のク
ロム膜をAr−CH4 混合ガス又はAr−CF4 混合ガ
スを用いて成膜した場合には、第2のクロム膜を成膜す
る混合ガスとして、N2 /(Ar+N2 )モル比の小さ
いAr−N2 混合ガスを用いるのが好ましいことも明ら
かとなる。
【0032】(vii)第1のクロム膜及び第2のクロム膜
の成膜方法は、上記実施例及び変形例では、Arガス及
びArガスとN2 ガス、CH4 ガス、CF4 ガスのうち
少なくとも1つ以上を含む混合ガスの中から選ばれるス
パッターガスを、クロムをスパッタリングターゲットと
してスパッタリングを行なったが、クロム、窒化クロ
ム、炭化クロム、フッ化クロムをスッパタリングターゲ
ットとしてスパッタリングを行なうこともできる。ま
た、第1のクロム膜及び第2のクロム膜の成膜方法はス
パッタリングに限らず、真空蒸着法、イオンプレーティ
ング、化学気相法などを用いることもできる。
【0033】(viii) 第1の金属膜の膜厚は、本発明で
得られるスタンパの用途によって異なるが、例えば光磁
気ディスクを製造する場合はおおよそ500オングスト
ローム以上の厚さがあれがよい。また、第2の金属膜
は、膜厚が薄いとエッチングの際にエッチング液が第1
の金属膜とレジストパターンの間に入り込む度合が少な
いので、ある膜厚を有する第1の金属膜をテーパー状に
エッチングすることができる程度のエッチング液が第1
の金属膜とレジストパターンの間に入り込むことができ
るような膜厚を有することが好ましい。そのことを考慮
して、例えば上記実施例のように第1の金属膜の膜厚が
3000オングストロームであれば30オングストロー
ム以上が好ましい。また、第2の金属膜の膜厚は、第2
の金属層の断面が基板表面に対して垂直に近い形状をし
ているので、欠けの発生が起こらない程度の膜厚にする
ことが望ましく、例えば上記実施例のように第1の金属
膜の膜厚が3000オングストロームの場合は500オ
ングストローム以下が好ましい。また、第2の金属膜が
上記膜厚よりも厚く欠けが発生する恐れがある場合は、
レジストを剥離した後でドライエッチング等により第2
の金属層を除去してもよい。
【0034】(ix)レジストは、パターニングが可能で
エッチング液に耐性があれば特にその種類を問わない。
また、エッチング液についても、金属膜がエッチング可
能であれば特にその種類を問わない。
【0035】
【発明の効果】本発明の微細凹凸パターン成形用成形型
の製造方法によれば、基板上への金属膜形成工程におい
て、基板上にエッチング速度の遅い金属膜、次いで前記
金属膜よりもエッチング速度の速い金属膜を順次形成し
たので、レジストパターン形成後のエッチング工程にお
いて、凸部側面が深さ方向に対して外側に傾斜し、凸部
側面の基板表面に対してなす凸部側の角度が鋭角となる
ようなテーパー状の凹凸パターンを得ることができ、欠
け等の問題が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微細凹凸パターン成形用成形型の製造
方法の工程説明図。
【図2】本発明の微細凹凸パターン成形用成形型の製造
方法において、凸部側面が深さ方向に対して外側に傾斜
したテーパー状になる状態を示す模式図。
【図3】本発明で製造した成形型を用いる光情報記録媒
体の製造工程説明図。
【図4】エッチング速度比とテーパー角度の関係を示し
たグラフ。
【図5】混合ガスモル比とエッチング速度の関係を示し
たグラフ。
【符号の説明】
1 石英ガラス基板 2 第1のクロム膜 3 第2のクロム膜 4 レジスト膜 10 スタンパ 20 光情報媒体 20a 感光性樹脂 20b ガラス基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/26 B29C 33/38 B29C 39/02 B29C 39/26 B29L 17:00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にエッチング速度の遅い第1の金
    属膜を成膜し、次いで第1の金属膜上に第1の金属膜よ
    りもエッチング速度の速い第2の金属膜を成膜すること
    により、基板表面にエッチング速度の異なる二層構造の
    金属膜を形成する工程と、 前記二層構造の金属膜上にレジストを形成する工程と、 前記レジストに微細パターンの露光を施して現像し、微
    細レジストパターンを形成する工程と、 前記微細レジストパターンに沿って二層構造の金属膜を
    所定のエッチング液によりエッチングすることにより、
    凹凸パターンの凸部側面を深さ方向に対して外側に傾斜
    させ、凸部側面の基板表面に対してなす凸部側の角度が
    鋭角となるようなテーパー状に形成する工程とを含むこ
    とを特徴とする微細凹凸パターン成形用成形型の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 第1の金属膜及び第2の金属膜がいずれ
    もクロム膜からなり、第1のクロム膜と第2のクロム膜
    が、 条件(a):窒化度が第1のクロム膜よりも第2のクロ
    ム膜の方が大きい 条件(b):炭化度又はフッ化度が第1のクロム膜より
    も第2のクロム膜の方が小さい のうちの少なくもと1つの条件を満たすことを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 金属膜のエッチング工程において、第1
    の金属膜のエッチング速度に対する第2の金属膜のエッ
    チング速度の比(第2の金属膜のエッチング速度/第1
    の金属膜のエッチング速度)≧21/2 であることを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 基板上に順次設けられた第1の金属層及
    び第2の金属層によって凹凸パターンの凸部を形成し、
    これら第1の金属層及び第2の金属層がいずれもクロム
    膜からなり、第1のクロム層と第2のクロム層が、 条件(a):窒化度が第1のクロム層よりも第2のクロ
    ム層の方が大きい 条件(b):炭化度又はフッ化度が第1のクロム層より
    も第2のクロム層の方が小さい のうちの少なくもと1つの条件を満たし、かつ凹凸パタ
    ーンの凸部側面を深さ方向に対して外側に傾斜させ、凸
    部側面の基板表面に対してなす凸部側の角度が鋭角とな
    るようなテーパー状に形成したことを特徴とする微細凹
    凸パターン成形用成形型。
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