JP3078278B1 - 歩行補助用ポール - Google Patents

歩行補助用ポール

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JP3078278B1
JP3078278B1 JP11122885A JP12288599A JP3078278B1 JP 3078278 B1 JP3078278 B1 JP 3078278B1 JP 11122885 A JP11122885 A JP 11122885A JP 12288599 A JP12288599 A JP 12288599A JP 3078278 B1 JP3078278 B1 JP 3078278B1
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Abstract

【要約】 【課題】 大径側パイプシャフト内に小径側パイプシャ
フトが順次挿抜自在に複数本挿通された伸縮棒状パイプ
組立体からなる伸縮式歩行補助用ポールであって、パイ
プシャフトを引き抜く操作をしても、その抜け落ちを確
実に防止する。 【解決手段】 大径側パイプシャフト4内に常時嵌合さ
れている小径側パイプシャフト6の基端部近傍には、周
囲に形成された孔部6aから出没自在に突出する径方向
外方に付勢されたロック片20が設けられる。そして大
径側パイプシャフト4の先端近傍には、ロック片が貫通
係合される孔部4hが設けられる。また、大径側パイプ
シャフトの先端には小径側パイプシャフトとの段差部を
覆うスリーブ10が固着される。このスリーブの内周面
には、小径側パイプシャフトのロック片が係合して小径
側パイプシャフトの抜け落ちを防止する凹部10cが形
成される。そして前記凹部は、環状溝であるとともに、
大径側パイプシャフトに向かうに従って、該凹部の深さ
が浅くなるテーパー状の傾斜面を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮式の歩行補助
用ポールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から歩行補助用ポールは、老人等の
足の不自由な人のみならず、健常者にあってもトレッキ
ングやハイキング等で使用されているが、近年、使用時
には所定の長さに伸長でき、携帯時には邪魔とならない
ように短くすることができる伸縮式の歩行補助用ポール
が普及している。
【0003】そして、この種の伸縮式の歩行補助用ポー
ルとして、図3に示すようなものがある。図示するよう
に、この伸縮式の歩行補助用ポール2は、径の大小異な
る複数のパイプシャフトが順次その径の大きさ順に挿抜
自在に挿通されて、その全長を特定の長さに伸長してロ
ック可能、つまり係合固定可能に構成されている。一般
的には、小径、中径、大径からなる3本のアルミ製の円
筒パイプシャフト8,6,4よりなり、大径のパイプシ
ャフト4の基端部には把持用のグリップ12が、また先
端パイプシャフトである小径パイプシャフト8の先端部
には石突きカバー14が設けられる。そして、使用時に
は、大径パイプシャフト4から中径パイプシャフト6
を、中径パイプシャフト6から小径パイプシャフト8を
各々引き出して、小径パイプシャフト8の基端部が中径
パイプシャフト6の先端部に、更に中径パイプシャフト
6の基端部が大径パイプシャフト4の先端部に各々嵌合
した伸長状態でロックされる。一方、携帯時には、前記
ロックが解除され、小径パイプシャフト8は中径パイプ
シャフト6内に、該中径パイプシャフト6は大径パイプ
シャフト4内に順次収納されてその全長は短縮される。
【0004】前記ロックを司るロック機構22は、中径
パイプシャフト6の基端部と小径パイプシャフト8の基
端部とにそれぞれ設けられ、大径パイプシャフト4及び
中径パイプシャフト6に形成された孔部4h、6hに各
々係合して、大径パイプシャフト4と中径パイプシャフ
ト6とを、また中径パイプシャフト6と小径パイプシャ
フト8とを相互に一体的に係合固定する。
【0005】このロック機構22について、大径パイプ
シャフト4と中径パイプシャフト6との間の係合固定部
を例に挙げて図3〜図5で説明する。尚、中径パイプシ
ャフト6と小径パイプシャフト8との間のロック機構は
同様の構成のため、その説明は省略する。
【0006】図3〜図5に示すように、前記ロック機構
22は、一端が中径パイプシャフト6の基端部に嵌合挿
入固着されるとともに、他端が中径パイプシャフト6の
基端部から突出して大径パイプシャフト4内に摺動自在
に嵌合挿入されるジョイントプラグ16と、前記中径パ
イプシャフト6の基端部の周面に形成された孔部6a
と、この孔部6aに対応させて前記ジョイントプラグ1
6の周面に形成された穴部16hと、この穴部16h内
にこれより出没自在に設けられて、前記孔部6aの内周
縁に係合する係合片を有するロック片20と、このロッ
ク片20と前記穴部16hの底面との間に介装されて、
前記ロック片20を穴部16hから突出する方向、すな
わち径方向外方に弾発付勢するコイルばね18とから構
成される。そして、前記ロック機構22が装着された中
径パイプシャフト6の基端部が大径パイプシャフト4の
先端部に嵌合挿入されて、その外周面の孔部4hに前記
ロック片20が突出して係合することで、中径パイプシ
ャフト6と大径パイプシャフト4とが所期の長さに設定
されロックされる。
【0007】前記ジョイントプラグ16は、中径パイプ
シャフト6の内径寸法と概ね同外径の円柱部16aと、
この円柱部16aと同心的に一体形成された円筒を4本
のスリット16sによって4ヶの円弧片に分断された略
円筒部16bとで構成される。
【0008】前記円柱部16aは中径パイプシャフト6
に嵌合固着され、また前記略円筒部16bは、大径パイ
プシャフト4に摺動自在に嵌合される。この略円筒部1
6bの外径は大径パイプシャフト4の内径よりも若干大
きく形成されるが、該略円筒部16bは、前記スリット
16sにより自在に縮径変形できるため、前記大径パイ
プシャフト4内に容易に嵌入できるとともに、嵌入後に
は、前記大径パイプシャフト4内周面に若干の押しつけ
圧をもって当接してその間の隙間を吸収し、大径パイプ
シャフト4と中径パイプシャフト6との間のガタつきを
抑える。
【0009】前記ロック片20は円柱状をなし、穴部1
6hから突出する先端周縁は面取りされ、その長手方向
の略中央には前記係合片として環状の鍔部20bが一体
的に形成されている。この鍔部20bの外径は、前記孔
部6aより大きく設定され、該鍔部20bの上面が該孔
部6aの内周縁と係合して、穴部16hからの抜け落ち
を防止している。また、この鍔部20bの下面に前記コ
イルばね18が係合して、当該ロック片20が穴部16
hから突出する方向に弾発付勢されている。このため、
ロック片20の先端を押し込むとロック片20は前記穴
部16h内に埋没し、押し込みをやめるとロック片20
の鍔部20bと前記孔部6aとが係合するまで突出す
る。
【0010】尚、ポールの全長を変更する際は、前記ロ
ック片20を押し込んで前記大径パイプシャフト4の孔
部4hとの係合を解除し、中径パイプシャフト6と大径
パイプシャフト4とを軸方向に相対移動する。この相対
移動中は、前記ロック片20は、大径パイプシャフト内
周面と当接しているので、軸方向に自在に相対移動がで
きる。そして、前記大径パイプシャフト4の外周面に複
数形成された長さ調整用の孔部4hに前記ロック片20
がさしかかると、前記ロック片20が突出し孔部4hに
ロックされる。
【0011】また、前記大径パイプシャフト4の先端部
には、前記中径パイプシャフト6と前記大径パイプシャ
フト4との段差部を覆うスリーブ10’が固着される。
このスリーブ10’は、大径パイプシャフト4の先端部
の管端面のエッジを覆って保護するものであり、内径が
異なる円筒部材10a’、10b’が同心的に一体形成
されてなる。すなわち、その内径が大きい側であって、
大径パイプシャフト4の先端部の外周に嵌合固着される
大径パイプシャフト嵌合部10a’と、内径が小さい側
であって、中径パイプシャフト6と内周面で摺動する中
径パイプシャフト摺動部10b’とが同心的に一体形成
されている。そして、大径パイプシャフト嵌合部10
a’が大径パイプシャフト4の先端部に嵌合固着され
て、該大径パイプシャフト嵌合部10a’と中径パイプ
シャフト摺動部10b’との段差部で前記管端面を覆っ
ている。この中径パイプシャフト摺動部10b’の内径
は概ね中径パイプシャフト6の外径、若しくは該中径パ
イプシャフト6と嵌合する大径パイプシャフト4の内径
と同径に設定される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記伸
縮式の歩行補助用ポールにあっては、図5(a)〜
(d)に示すように、使用者が、最も先端側に位置する
孔部4hとロック片20の係合を解除して、大径パイプ
シャフト4から中径パイプシャフト6を引き抜く操作を
した場合に、前記穴部4hより先端側はストレートに形
成されているので、自在に軸方向に相対移動ができて、
結果図5(d)に示すように大径パイプシャフト4から
中径パイプシャフト6が抜け落ちてしまうという問題が
あった。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ロック解除した状態で誤って
パイプシャフトを引き抜く操作をしても、パイプシャフ
トの抜け落ちを確実に防止することができるフールプル
ーフ機能を有する伸縮式の歩行補助用ポールを提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す歩行補助用ポールは、大径側パイプ
シャフト内に小径側パイプシャフトが順次挿抜自在に複
数本遊嵌挿通された伸縮棒状パイプ組立体からなり、大
径側パイプシャフト内に常時嵌合されている小径側パイ
プシャフトの基端部には、周囲に形成された孔部から出
没自在に突出する径方向外方に付勢されたロック片が設
けられ、大径側パイプシャフトの先端近傍には、前記ロ
ック片が貫通係合される孔部が設けられ、前記大径側パ
イプシャフトの先端には小径側パイプシャフトとの段差
部を覆うスリーブが固着された歩行補助用ポールにおい
て、前記スリーブの内周面に、前記小径側パイプシャフ
トのロック片が係合して小径側パイプシャフトの抜け落
ちを防止する凹部を形成した構成とした。
【0015】上記構成によれば、前記大径側パイプシャ
フトの先端にスリーブが固着され、このスリーブの内周
面に小径側パイプシャフトのロック片が係合する凹部を
形成したので、前記ロック片が前記穴部に埋没するよう
に指圧して、ロック片と大径側パイプシャフトの孔部と
の係合を解除した後、誤って小径側パイプシャフトを引
き抜く操作をしても、前記ロック片が前記スリーブの凹
部にさしかかった際に、径方向外方に付勢されている該
ロック片が突出して前記凹部に係合し、パイプシャフト
間の軸方向相対移動を停止する。したがい、小径側パイ
プシャフトをこれ以上引き抜くことが不可能となり、小
径側パイプシャフトの抜け落ちを確実に防止することが
できる。
【0016】また、請求項2に示す歩行補助用ポールに
あっては、前記凹部は、大径側パイプシャフトに向かう
に従って、該凹部の深さが浅くなるテーパー状の傾斜面
を有した構成とした。
【0017】上記構成によれば、前記凹部は、大径側パ
イプシャフトに向かうに従って、該凹部の深さが浅くな
るテーパー状の傾斜面を有するようにしたので、前記ロ
ック片が前記凹部に係合してパイプシャフト間の相対移
動が停止した場合にあっても、小径側パイプシャフトを
大径側パイプシャフト内に押し込む方向に相対移動する
操作を行えば、その相対移動とともにロック片が前記凹
部のテーパー状の傾斜面に当接して押し込まれ、前記相
対移動とともにその押し込み量が増加するため、前記相
対移動とともに前記ロック片は徐々に前記穴部に埋没し
て、前記ロック片と前記凹部との係合を容易に解除する
ことができる。
【0018】更には、請求項3に示す歩行補助用ポール
にあっては、前記凹部を環状溝に形成した。
【0019】上記構成によれば、大径側パイプシャフト
と小径側パイプシャフトとがパイプシャフトの軸中心に
相対回転しても、前記凹部が前記スリーブの全周に亘っ
て環状溝が形成されているので、前記凹部にロック片を
確実に係合することができ、確実に抜け落ちを防止する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について詳述する。なお、本発明に係る歩行補助用ポー
ルの主たる構成は、前述の従来例のものとほぼ同一であ
って、図3に示される構成は本発明に全く共通するもの
であり、よって同一の部材には同一の符号を付して、そ
の相違点についてのみ説明する。
【0021】また、本発明であるパイプシャフトの抜け
落ち防止機構の構成は、小径パイプシャフト用も中径パ
イプシャフト用も同じであるため、中径パイプシャフト
を例に挙げて説明する。
【0022】図1は本発明の伸縮式の歩行補助用ポール
を構成する中径パイプシャフトの側断面図である。ま
た、図2は大径パイプシャフトに挿通した中径パイプシ
ャフトの抜け落ち防止作用を説明するための要部側断面
図であって、図2(a)は所期の長さに設定されている
際のロック状態、図2(b)は前記ロック状態が解除さ
れて引き抜かれている状態、図2(c)は抜け落ちが防
止されている状態を各々示す。
【0023】図1および図2に示すように、基本的にス
リーブ10の形状が異なる点でのみ前述した従来例のも
のと相違する。
【0024】図2に示すように、スリーブ10は、従来
例のスリーブ10’の中径パイプシャフト摺動部を軸方
向に延長形成して、その内周面に環状溝10cを形成し
たものである。すなわち、このスリーブ10は、内径が
異なる円筒部材10a、10bが同心的に一体形成され
て、その内径が大きい側の大径パイプシャフト嵌合部1
0aに大径パイプシャフト4の先端部の外周が嵌合固着
されて、大径パイプシャフト嵌合部10aと中径パイプ
シャフト摺動部10bとの段差部で大径パイプシャフト
4の管端面を覆っており、前記中径パイプシャフト摺動
部10bの内周には、全周に亘って環状溝10cが形成
される。この環状溝10cの大径パイプシャフト寄りの
溝壁10fは、大径パイプシャフト4に向かうに従い溝
の深さが浅くなるテーパー状の傾斜面を有するテーパー
溝壁10fで、逆側の溝壁10gは内周面に対して垂直
に形成された垂直溝壁10gとなっている。そして、こ
の垂直溝壁10gと延長端面10hとの間は、環状の段
部10dとなっており、この段部10dの内径は中径パ
イプシャフト6とほぼ一致して設定されて、その内周面
にて中径パイプシャフト6と当接して、大径パイプシャ
フト4と中径パイプシャフト6とのガタつきを抑えてい
る。
【0025】前記環状溝10cの深さおよび形状は、前
記ロック片20がテーパー溝壁10fに対しては乗り上
げることができるが、垂直溝壁10gに対しては乗り上
げることができないように、ロック片20の先端の面取
りを勘案して設定される。
【0026】次に、本実施形態の歩行補助用ポール2の
作用について、図2を用いて説明する。
【0027】図2(a)は所期の長さに設定されロック
されている状態を示す側断面図であり、大径パイプシャ
フト4と中径パイプシャフト6の接合部を示している。
【0028】大径パイプシャフト4の先端部内に中径パ
イプシャフト6の基端部が嵌入されて、この中径パイプ
シャフト6に設けられたロック片20が、大径パイプシ
ャフト4の孔部4hを突出して係合して、最長の長さに
設定されロックされている。そして、前記ロック片20
が前記穴部16hに埋没するように指圧して、ロック片
20と大径パイプシャフト4の孔部4hとの係合を解除
した後、中径パイプシャフト6を引き抜く操作をする
と、前記ロック片20は大径パイプシャフト4の内周面
と当接して前記穴部16h内に埋没した状態を維持して
いるので、引き抜く方向に相対移動できる。
【0029】しかし、前記ロック片20が前記スリーブ
10の環状溝10cにさしかかった際には、径方向外方
に付勢されている該ロック片20が突出して垂直溝壁1
0gに係合し、パイプシャフト間の軸方向相対移動を停
止する。したがい、中径パイプシャフト6をこれ以上引
き抜くことは不可能となり、中径パイプシャフト6の抜
け落ちを確実に防止することができる。
【0030】また、前述したように前記環状溝10cの
大径パイプシャフト4側の溝壁10fはテーパー溝壁1
0fとなっている。このため、前記ロック片20が前記
環状溝10cに係合してパイプシャフト間の相対移動が
停止した場合にあっても、中径パイプシャフト6を大径
パイプシャフト4内に押し込む方向に相対移動する操作
を行えば、その相対移動とともにロック片20が前記テ
ーパー溝壁10fのテーパー傾斜面に当接して押し込ま
れ、前記相対移動とともにその押し込み量が増加するた
め、徐々に前記穴部16hに埋没して、前記ロック片2
0と前記環状溝10cとの係合を容易に解除することが
できる。
【0031】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であ
る。
【0032】例えば、本実施形態では、円筒パイプシャ
フトを開示したが、大径側パイプシャフトと小径側パイ
プシャフトとが挿通できればこれに限るものではなく、
すなわち、大径側パイプシャフトの内周の断面形状と小
径側パイプシャフトの外周の断面形状が同じであるとと
もに、両者の間に所期の隙間を有して相対移動自在であ
ればこれに限るものではなく、断面楕円状筒パイプシャ
フト、角パイプシャフトのみならず断面が異形形状であ
ってもよく、更にはパイプシャフトの内周断面形状と外
周断面形状が同じでなくても良い。尚、この場合、相挿
通するパイプシャフト同士の軸方向相対移動操作時に付
随して生じる、前記パイプシャフト間の相対回転を防止
できるため、ロック片20と孔部4hとを容易にかつ確
実に係合固定できる。
【0033】また、本実施形態では、段部10bの内径
を大径(側)パイプシャフト4の外径寸法と一致して設
定し、大径パイプシャフト4とスリーブ10との内周面
の境界にて段差が生じないようにしたが、ロック片20
が係止されずに、乗り上げられる程度の段差であれば有
っても良い。
【0034】尚、本実施形態では、ロック片20の先端
部をテーパー状に面取りしており、多少の段差は乗り上
げることができるようになっている。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の歩行補助用ポールによれば、前記スリーブの内周面
に、前記小径側パイプシャフトのロック片が係合して小
径側パイプシャフトの抜け落ちを防止する凹部を形成し
たので、ロック片と大径側パイプシャフトの孔部との係
合を解除した後、小径側パイプシャフトを引き抜く操作
をしても、前記ロック片が前記スリーブの凹部にさしか
かった際に、ロック片が突出して前記凹部に係合し、パ
イプシャフト間の軸方向相対移動を停止する。このた
め、これ以上小径側パイプシャフトを引き抜くことは不
可能となり、小径側パイプシャフトの抜け落ちを確実に
防止することができる。
【0036】また、請求項2に係る発明の歩行補助用ポ
ールによれば、上記構成によれば、前記凹部は、大径側
パイプシャフトに向かうに従って、該凹部の深さが浅く
なるので、前記ロック片が前記凹部に係合してパイプシ
ャフト間の相対移動が停止した場合にあっても、小径側
パイプシャフトを大径側パイプシャフト内に押し込む方
向に相対移動する操作を行えば、ロック片は徐々に前記
穴部に埋没して、前記ロック片と前記凹部との係合を容
易に解除することができる。
【0037】更には、請求項3に係る発明の歩行補助用
ポールによれば、前記凹部を環状溝に形成したので、大
径側パイプシャフトと小径側パイプシャフトとが軸中心
に相対回転しても、前記凹部が前記スリーブの内周面の
周方向の全長に亘って環状溝状に形成されているので、
ロック片を前記凹部に確実に係合することができ、確実
に抜け落ち防止機能を作用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸縮式の歩行補助用ポールを構成する
中径パイプシャフトの側断面図である。
【図2】本発明の抜け落ち防止作用を説明するための要
部側断面図であって、(a)は所期の長さに設定されて
いる際のロック状態、(b)は前記ロック状態が解除さ
れて引き抜かれている状態、(c)は抜け落ちを防止し
た状態を示す。
【図3】伸縮式の歩行補助用ポールの概略構成を示す斜
視図であって、(a)は組立図であり、(b)は分解図
である。
【図4】従来の伸縮式の歩行補助用ポールを構成する中
径パイプシャフトの組立状態を示す側断面図である。
【図5】従来の伸縮式の歩行補助用ポールの抜け落ちを
説明するための要部側断面図であって、(a)は所期の
長さに設定されている際のロック状態、(b)、(c)
は前記ロック状態が解除されて引き抜かれている状態、
(d)は抜け落ちた状態を示す。
【符号の説明】
2 歩行補助用ポール 4 大径パイプシャフト 4h 孔部 6 中径パイプシャフト 6a 孔部 6h 孔部 8 小径パイプシャフト 8a 孔部 10 スリーブ 10a 大径パ
イプシャフト嵌合部 10b 中径パイプシャフト摺動部 10c 環状溝 10d 段部 10f テーパ
ー溝壁 10g 垂直溝壁 10h 延長端
面 12 グリップ 14 石突きカバー 16 ジョイントプラグ 16a 円柱部 16b 略円筒
部 16h 穴部 16s スリッ
ト 18 コイルばね 20 ロック片 20b 鍔部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径側パイプシャフト内に小径側パイプ
    シャフトが順次挿抜自在に複数本挿通された伸縮棒状パ
    イプ組立体からなり、大径側パイプシャフト内に常時嵌
    合されている小径側パイプシャフトの基端部には、周面
    に形成された孔部から出没自在に突出する径方向外方に
    付勢されたロック片が設けられ、大径側パイプシャフト
    の先端近傍には、前記ロック片が貫通係合される孔部が
    設けられるとともに、その先端には小径側パイプシャフ
    トとの段差部を覆うスリーブが固着された歩行補助用ポ
    ールにおいて、前記スリーブの内周面に、前記小径側パ
    イプシャフトのロック片が係合して小径側パイプシャフ
    トの抜け落ちを防止する凹部を形成したことを特徴とす
    る歩行補助用ポール。
  2. 【請求項2】 前記凹部は、大径側パイプシャフトに向
    かうに従って、該凹部の深さが浅くなるテーパー状の傾
    斜面を有することを特徴とする請求項1に記載の歩行補
    助用ポール。
  3. 【請求項3】 前記凹部が環状溝であることを特徴とす
    る請求項1または2のいずれかに記載の歩行補助用ポー
    ル。
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