JP2003319808A - 伸縮可能な渓流用釣り竿機能を有した折り畳み式歩行補助用ポール - Google Patents

伸縮可能な渓流用釣り竿機能を有した折り畳み式歩行補助用ポール

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JP2003319808A
JP2003319808A JP2002128577A JP2002128577A JP2003319808A JP 2003319808 A JP2003319808 A JP 2003319808A JP 2002128577 A JP2002128577 A JP 2002128577A JP 2002128577 A JP2002128577 A JP 2002128577A JP 2003319808 A JP2003319808 A JP 2003319808A
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pipe shaft
diameter
side pipe
diameter side
shafts
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Mitsuo Kizaki
満男 木崎
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KIZAKI KK
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KIZAKI KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 歩行補助長さよりも伸長させて渓流用釣り竿
として使用でき、携帯性にも優れる伸縮式釣り竿機能を
有した折り畳み式歩行補助用ポールを提供する。 【解決手段】 上端にグリップ12Aを有する大径側パ
イプシャフト4Aの下端に、小径側パイプシャフト32
を挿抜自在に嵌合し、小径側パイプシャフトの基端部に
は、周面の孔部から出没自在なロック片を設ける。大径
側パイプシャフトの周面にはロック片が係合する孔部4
h複数設け、ロック片を最上端側の孔部に係合させた状
態を歩行補助長さとし、釣り竿としての使用時には、ロ
ック片を先端側の孔部に係合させて全長を延ばす。小径
側パイプシャフトは長手方向に嵌脱自在に複数で形成
し、各分割パイプシャフトは内部に挿通して上下両端に
位置する分割パイプシャフト34,40に係止したゴム
紐46の弾発力で嵌合状態を保持し、引き抜くことで各
分割パイプシャフトを折り畳み可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、渓流沿い等で使用
するトレッキングやハイキング向けに適した歩行補助用
ポールに係わり、特に渓流で釣り竿として使用し得、そ
の際には歩行補助に適した長さよりもその全長を可及的
に伸長させることができるとともに、不使用時には小さ
く折り畳んで持ち運びできる携行性に優れた伸縮可能な
渓流用釣り竿機能を有した折り畳み式歩行補助用ポール
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から歩行補助用ポールは、老人等の
足の不自由な人のみならず、健常者にあってもトレッキ
ングやハイキング等で使用されているが、近年、使用時
には所定の長さに伸長でき、携帯時には邪魔とならない
ように短くすることができる伸縮式の歩行補助用ポール
が普及している。
【0003】そして、この種の伸縮式の歩行補助用ポー
ルとして、図3に示すようなものがある。図示するよう
に、この伸縮式の歩行補助用ポール2は、径の大小異な
る複数のパイプシャフトが順次その径の大きさ順に挿抜
自在に挿通されて、その全長を特定の長さに伸長してロ
ック可能、つまり係合固定可能に構成されている。一般
的には、小径、中径、大径からなる3本のアルミ製の円
筒パイプシャフト8,6,4よりなり、大径のパイプシ
ャフト4の基端部には把持用のグリップ12が、また先
端パイプシャフトである小径パイプシャフト8の先端部
には石突きカバー14が設けられている。そして、使用
時には、大径パイプシャフト4から中径パイプシャフト
6を、中径パイプシャフト6から小径パイプシャフト8
を各々引き出して、小径パイプシャフト8の基端部が中
径パイプシャフト6の先端部に、更に中径パイプシャフ
ト6の基端部が大径パイプシャフト4の先端部に各々嵌
合した伸長状態でロックされる。
【0004】一方、携帯時には、前記ロックが解除さ
れ、小径パイプシャフト8は中径パイプシャフト6内
に、該中径パイプシャフト6は大径パイプシャフト4内
に順次収納されてその全長が短縮される。
【0005】前記ロックを司るロック機構22は、中径
パイプシャフト6の基端部と小径パイプシャフト8の基
端部とにそれぞれ設けられ、大径パイプシャフト4及び
中径パイプシャフト6に形成された孔部4h、6hに各
々係合して、大径パイプシャフト4と中径パイプシャフ
ト6とを、また中径パイプシャフト6と小径パイプシャ
フト8とを相互に一体的に係合固定する。
【0006】このロック機構22について、大径パイプ
シャフト4と中径パイプシャフト6との間の係合固定部
を例に挙げて説明すると、図4にも示すように、一端が
中径パイプシャフト6の基端部に嵌合挿入固着されると
ともに、他端が中径パイプシャフト6の基端部から突出
して大径パイプシャフト4内に摺動自在に嵌合挿入され
るジョイントプラグ16と、前記中径パイプシャフト6
の基端部の周面に形成された孔部6aと、この孔部6a
に対応させて前記ジョイントプラグ16の周面に形成さ
れた穴部16hと、この穴部16h内にこれより出没自
在に設けられて、前記孔部6aの内周縁に係合する係合
片を有するロック片20と、このロック片20と前記穴
部16hの底面との間に介装されて、前記ロック片20
を穴部16hから突出する方向、すなわち径方向外方に
弾発付勢するコイルばね18とから構成される。
【0007】そして、前記ロック機構22が装着された
中径パイプシャフト6の基端部が大径パイプシャフト4
の先端部に嵌合挿入されて、その外周面の孔部4hに前
記ロック片20が突出して係合することで、中径パイプ
シャフト6と大径パイプシャフト4とが所期の長さに設
定されロックされるようになっている。
【0008】前記ジョイントプラグ16は、中径パイプ
シャフト6の内径寸法と概ね同外径の円柱部16aと、
この円柱部16aと同心的に一体形成された円筒を4本
のスリット16sによって4ヶの円弧片に分断された略
円筒部16bとで構成される。
【0009】前記円柱部16aは中径パイプシャフト6
に嵌合固着され、また前記略円筒部16bは、大径パイ
プシャフト4に摺動自在に嵌合される。この略円筒部1
6bの外径は大径パイプシャフト4の内径よりも若干大
きく形成されるが、該略円筒部16bは、前記スリット
16sにより自在に縮径変形できるため、前記大径パイ
プシャフト4内に容易に嵌入できるとともに、嵌入後に
は、前記大径パイプシャフト4内周面に若干の押しつけ
圧をもって当接してその間の隙間を吸収し、大径パイプ
シャフト4と中径パイプシャフト6との間のガタつきを
抑える。
【0010】前記ロック片20は円柱状をなし、穴部1
6hから突出する先端周縁は面取りされ、その長手方向
の略中央には前記係合片として環状の鍔部20bが一体
的に形成されている。この鍔部20bの外径は、前記孔
部6aより大きく設定され、該鍔部20bの上面が該孔
部6aの内周縁と係合して、穴部16hからの抜け落ち
を防止している。また、この鍔部20bの下面に前記コ
イルばね18が係合して、当該ロック片20が穴部16
hから突出する方向に弾発付勢されている。このため、
ロック片20の先端を押し込むとロック片20は前記穴
部16h内に埋没し、押し込みをやめるとロック片20
の鍔部20bと前記孔部6aとが係合するまで突出す
る。
【0011】そして、ポールの全長を変更する際は、前
記ロック片20を押し込んで前記大径パイプシャフト4
の孔部4hとの係合を解除し、中径パイプシャフト6と
大径パイプシャフト4とを軸方向に相対移動する。この
相対移動中は、前記ロック片20は、大径パイプシャフ
ト内周面と当接しているので、軸方向に自在に相対移動
ができる。そして、前記大径パイプシャフト4の外周面
に複数形成された長さ調整用の孔部4hに前記ロック片
20がさしかかると、前記ロック片20が突出し孔部4
hにロックされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、渓流沿いに
トレッキングやハイキング等を楽しんでいるときに、渓
流釣りをしている人を見かけたり、あるいはヤマメやイ
ワナなどの魚影が目に付いたりすると、渓流釣りをした
くなることが多々ある。ここで、渓流用の釣り竿には2
m前後の長さの細めの竹材のものが使われるのが一般的
であるが、このような長尺な釣り竿を持っていては甚だ
歩き難く、トレッキングやハイキングの邪魔になってし
まう。また、山深い渓谷上流での釣行用としては、小さ
く折り畳んで携行できるようにした組み立て式の渓流用
釣り竿もあるが、トレッキングやハイキングの途中で、
その合間に簡易に渓流釣りを楽しもうとする人にとって
は、そのような本格的な渓流用の釣り竿は高価過ぎる
し、またわざわざ持ち歩く気にもなかなかなれない。
【0013】そこで、トレッキングやハイキングなどに
使用する上記従来の歩行補助用ポールを渓流用釣り竿と
して簡易に兼用することが考えられる。しかし、歩行補
助用ポールの一般的な長さでは例え渓流用とはいって
も、釣り竿としては甚だ短すぎるという問題がある。よ
って、これを改善して、釣り竿として使用する際にはそ
の長さを少しでも伸ばすことができるようにする必要が
あり、その方法としては、伸縮自在なパイプシャフトを
更に余分に継ぎ足し、この継ぎ足したパイプシャフト分
だけ歩行補助用ポールとして使用する時よりも更に長く
できるようにすることが考えられる。
【0014】しかしながら、大径側に継ぎ足すようにす
ると、継ぎ足すパイプシャフトの径が大きくなり過ぎて
しまい、グリップの取付が困難になる一方、小径側に継
ぎ足すようにすると、逆に細くなり過ぎて歩行補助ポー
ルとしての強度を確保するのが難しくなってしまうので
ある。
【0015】また、そればかりか、不使用時に短縮させ
た際には、大径側のパイプシャフトの先端からは小径側
パイプシャフトの先端が所定長だけ飛び出すことになる
ので、更に1本多く継ぎ足すようにすると、それにより
短縮時の長さも長くなってしまう。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、トレッキングやハイキング向
けの歩行補助用ポールを、その歩行補助に適した長さよ
りも更に長く伸長させて渓流用の釣り竿として簡易に使
用でき、しかもグリップの取付や強度の確保を阻害する
ことがなく、かつ携帯性にも優れた、伸縮可能な渓流用
釣り竿機能を有した折り畳み式歩行補助用ポールを提供
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に示す伸縮可能な渓流用釣り竿機能を有
した折り畳み式歩行補助用ポールは、上端部にグリップ
が取り付けられた大径側パイプシャフトと、該大径側パ
イプシャフトの内面に摺接して該大径パイプシャフトの
下端に挿抜自在に嵌合挿入された小径側パイプシャフト
とを備え、前記大径側パイプシャフト内に嵌合状態とさ
れる前記小径側パイプシャフトの基端部には、周面に形
成された孔部から出没自在に突出可能なロック片が径方
向外方に付勢されて設けられている一方、大径側パイプ
シャフトには、前記ロック片が貫通係合される孔部が軸
方向に沿って少なくとも2つ以上設けられており、か
つ、前記小径側パイプシャフトは長手方向に沿って嵌脱
自在な複数の分割シャフトに形成されているとともに、
各分割シャフト内に挿通されてゴム紐が設けられ、該ゴ
ム紐はその両端部がそれぞれ該小径側パイプシャフト両
端部の各分割パイプシャフトに所定の弾発力を付与され
た状態で係止されて、折りたたみ可能に形成されてい
る、ことを特徴とする。
【0018】また、請求項2に示す伸縮可能な渓流用釣
り竿機能を有した折り畳み式歩行補助用ポールにあって
は、前記小径側パイプシャフトが4本の分割パイプシャ
フトからなり、該各分割パイプシャフトと大径側パイプ
シャフトとはそれぞれ30〜40cmの任意の長さでそ
の全長が略揃えられ、かつ相互に嵌着接続される分割パ
イプシャフト同士のいずれか一方の端部は所定長さに亘
って小径なジョイントパイプに形成されて他方の端部に
嵌脱自在に挿入されることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な一実施形
態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は
伸縮式渓流用釣り竿機能を有した折り畳み式歩行補助用
ポールを示すものであり、(a)は最大限に伸長させて
釣り竿として使用する際の全体図、(b)は歩行補助用
ポールとして適切な長さに縮められた状態の全体図、
(c)は折りたたみ途中の状態を示す全体図、(d)は
完全に折り畳んだ状態の全体図である。また、図2は図
1の歩行補助用ポールの要部を示す分解斜視図である。
なお、従来例で説明したものと同一の部材には同一の符
号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0020】図示するように、この実施形態の伸縮式渓
流用釣り竿機能を有した折り畳み式歩行補助用ポール3
0は上端部にグリップ12aが取り付けられた大径側パ
イプシャフト4Aと、この大径側パイプシャフト4Aの
内面に摺接して当該大径側パイプシャフト4Aの下端に
挿抜自在に嵌合挿入された小径側パイプシャフト32と
を備える。
【0021】上記小径側パイプシャフト32は長手方向
に沿って嵌脱自在な複数の分割パイプシャフトによって
形成されており、本実施形態では4本の分割パイプシャ
フト34,36,38,40からなっている。各分割パ
イプシャフト34,36,38,40はいずれも外径は
同寸法であり、上記大径側パイプシャフト4Aの内径よ
りも若干小さく形成されて、当該大径側パイプシャフト
4Aの内面に摺接して挿抜自在となっている。
【0022】ここで、上記各分割パイプシャフト34,
36,38,40と前記大径側パイプシャフト4Aと
は、それぞれその全長が30〜40cmの範囲の任意の
長さに略揃えられ、かつ相互に嵌着接続される分割パイ
プシャフト同士34と36、36と38、38と40の
それぞれには、いずれか一方の分割パイプシャフトの端
部に、所定長さに亘って縮径形成された嵌合挿入部42
が設けられている。この実施形態では、当該嵌合挿入部
42は分割パイプシャフトよりその肉厚分だけ小径なジ
ョイントパイプ44にて形成されており、このジョイン
トパイプ44はその一端が一方の分割パイプシャフト内
に挿入されてこれに強固に接着固定されて一体化され、
他端が他方の分割パイプシャフト内に嵌脱自在に挿入さ
れるようになっている。また、この実施形態では、当該
ジョイントパイプ44は上部側の2本の分割パイプシャ
フト34,36に対しては、それぞれの下端に一体化さ
れて取り付けられ、最下部の分割パイプシャフト40に
対しては上端に一体化されて取り付けられていて、分割
パイプシャフト38に対しては取り付けられていない。
即ち、当該分割パイプシャフト38の上下両端には、そ
の上部側の分割パイプシャフト36の下端に取り付けら
れているジョイントパイプ44と、下部側の分割パイプ
シャフト40の上端に取り付けられているジョイントパ
イプ44とがそれぞれ嵌合挿入されるようになってい
る。
【0023】また、各分割パイプシャフト34,26,
38,40内には、これらに挿通されてゴム紐46が設
けられ、このゴム紐46はその両端部がそれぞれ小径側
パイプシャフト32の両端部に位置する分割パイプシャ
フト34,40に、所定の弾発力を付与された状態で係
止されている。即ち、各分割パイプシャフト34,3
6,38,40は、それら相互の嵌合状態を当該ゴム紐
46の弾発力によって保持されるようになっているだけ
でなく、嵌脱自在に嵌合挿入されているジョイントパイ
プ44を当該ゴム紐46の弾発力に抗して3箇所で引き
抜くことで、各分割パイプシャフト34,36,38,
40に分割して4つに折り畳み可能になっている。ここ
で、ゴム紐46の両端にはピン状のゴム紐掛止具48が
取り付けられており、このゴム紐掛止具48は、分割パ
イプシャフト34,40に一体化されて取り付けられて
いる上記ジョイントパイプ44,44の挿入側管端面を
利用して、これに簡易に掛止し得るようになっていて、
これら両ジョイントパイプ44,44に両端を掛止され
たゴム紐46は延ばされて引っ張り状態とされて、所定
の弾発力を発現している。
【0024】また、前記大径側パイプシャフト4A内に
嵌合状態とされる小径側パイプシャフト32の最上部側
の分割パイプシャフト34の基端部には、前述した従来
例と同じロック機構22が設けられていて、分割パイプ
シャフト34の周面に形成された孔部34aから出没自
在に突出可能なロック片20が径方向外方に付勢されて
設けられている一方、大径側パイプシャフト4Aには、
そのロック片20が貫通係合される孔部4hが適宜間隔
を空けて一直線状に並んで2つ以上の複数で、図示例で
は4つ配設されている。なお、当該ロック機構22は図
3と図4とで説明した従来の構成と全く同一なので、こ
こでは同一の符号を付して、その詳しい説明は省略す
る。また、前記大径側パイプシャフト4Aの先端部に
は、小径側パイプシャフト32と大径側パイプシャフト
4Aとの段差部を覆うスリーブ10が固着されている。
【0025】上記構成に係る本実施形態の折り畳み式歩
行補助用ポール30では、通常の歩行補助用として使用
する場合には、図1(b)に示すように、小径側パイプ
シャフト32の各分割パイプシャフト34,36,3
8,40同士をそれぞれ端部のジョイントパイプ44を
嵌合させて継ぎ足し、大径側パイプシャフト4A内には
小径側パイプシャフト32を奥まで嵌入させて縮めた状
態で使用する。このとき、小径側パイプシャフト32の
ロック片20は大径側パイプシャフト4Aの周面に形成
された孔部4hのうち最上部側のものに貫通係合させ
て、大径側パイプシャフトAと小径側パイプシャフト3
2とを確実にロックする。また、小径側パイプシャフト
32は、各分割パイプシャフト34,36,38,40
内に挿通されて設けられて両端部がそれぞれ両端に位置
する分割パイプシャフト34,40に係止されたゴム紐
46の弾発力によって、それら各分割パイプシャフト3
4,36,38,40同士の嵌合状態が確実に保持され
る。そして、この状態における歩行補助用ポールのグリ
ップ部12Aから石突カバー14先端までの長さが、ト
レッキングやハイキングに適した長さになっている。
【0026】また、渓流用の釣り竿として使用する場合
には、図1(a)に示すように、上記大径側パイプシャ
フト4Aの奥まで挿入してある小径側パイプシャフト3
2を引き出して伸長させ、ロック片20を大径側パイプ
シャフト4Aの先端側(下側)の孔部4hに貫通係合さ
せてロックし、貫通係合させる孔部4hの離間寸法l分
だけ、その全長を歩行補助に適した長さよりも長くす
る。
【0027】一方、不使用時には、小径側パイプシャフ
ト32の各分割パイプシャフト34,36,38,40
同士のジョイントパイプ44による嵌合を、ゴム紐46
の弾発力に抗して引き抜いて解除し、各分割パイプシャ
フト34,36,38,40をつづら折り状に小さく折
り畳んでベルト50等で拘束して折り畳み状態に保持す
る。このとき、小径側パイプシャフト32は大径側パイ
プシャフト4Aとのロック片20による固定を外した状
態にして、当該大径側パイプシャフト4Aの最奥部に突
き当たるまで押し込んで挿入した状態にしておき、大径
側パイプシャフト4Aから突出する分割パイプシャフト
34の突出長を可及的に短くしておく。あるいは、小径
側パイプシャフト32は大径側パイプシャフト4Aから
完全に引き抜くようにして(図4(d)参照)、大径側
パイプシャフト4Aと小径側パイプシャフト32の各分
割パイプシャフト34,36,38,40とを共にベル
ト48等で拘束保持するようにしても良い。このように
して、大径側パイプシャフト4Aから小径側パイプシャ
フト32を引き抜いて、ベルト50等で束ねて拘束すれ
ば、この束ねた状態で大径側パイプシャフト4A上端の
グリップ12A部が突出するのを可及的に防ぐことがで
きる。
【0028】また、歩行補助用に適した長さ分を小径側
パイプシャフト32で確保し、この小径側パイプシャフ
ト32は嵌脱自在な同径の複数の分割パイプシャフト3
4,36,38,40を嵌合接合させて構成するととも
に、釣り竿として使用する際に伸長させる長さ分を、大
径側パイプシャフト4Aで賄って、当該大径側パイプシ
ャフト4A内に挿抜自在に挿入した小径側パイプシャフ
ト32を引き出して伸長させる伸縮機構となして、大径
側と小径側の2種の径寸法のパイプシャフトで構成する
から、大径側パイプシャフト4Aの外径を従来のものよ
り大きくする必要がなく、よってその上端部にグリップ
12Aを確実に装着することができ、かつ小径側パイプ
シャフト32も歩行補助用として使用する際に必要とさ
れる強度を十分に確保できる外径寸法に設定することが
できる。
【0029】また、各分割パイプシャフト34,36,
38,40と大径側パイプシャフト4Aとを30〜40
cmの範囲で任意の長さに略揃えておくことで、折り畳
んだ時の全長を、リュックの中に収納したり、あるいは
リュックの外側に掛止して携行しても邪魔にならない適
した長さにすることができ、携行性に優れたものとな
る。
【0030】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であ
る。例えば、本実施形態では、円筒パイプシャフトを開
示したが、大径側パイプシャフト4Aと小径側パイプシ
ャフト32とが挿通できればこれに限るものではない。
すなわち、大径側パイプシャフトの内周の断面形状と小
径側パイプシャフトの外周の断面形状が同じであるとと
もに、両者の間に所期の隙間を有して相対移動自在であ
ればこれに限るものではなく、断面楕円状パイプシャフ
ト、角パイプシャフトのみならず断面が異形形状であっ
てもよく、更にはパイプシャフトの内周断面形状と外周
断面形状が同じでなくても良い。尚、この場合、相挿通
するパイプシャフト同士の軸方向相対移動操作時に付随
して生じる、前記パイプシャフト間の相対回転を防止で
きるため、ロック片20と孔部4hとを容易にかつ確実
に係合固定できる。
【0031】
【発明の効果】以上の実施形態で説明したように、本発
明によれば、全長をトレッキングやハイキング向けの歩
行補助用に適した長さに設定できるだけでなく、当該歩
行補助に適した長さよりも更に伸長させて渓流用の釣り
竿として簡易に使用することでき、しかもグリップの取
り付けや強度の確保を阻害することがなく、かつ携帯性
にも優れた伸縮可能な渓流用釣り竿機能を有した折り畳
み式歩行補助用ポールを提供することができる。
【0032】また、各分割パイプシャフト大径側パイプ
シャフトとを30〜40cmの範囲で任意の長さに略揃
えておくことで、折り畳んだ時の全長を、リュックの中
に収納したり、あるいはリュックの外側に掛止して携行
しても邪魔にならない適した長さにすることができ、携
行性に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる伸縮可能な渓流用
釣り竿機能を有した折り畳み式歩行補助用ポールの全体
図であり、(a)は最大限に伸長させて渓流用釣り竿と
して使用する時の状態を示す図、(b)は歩行補助用ポ
ールとして使用する時の状態を示す図、(c)は折り畳
み途中の状態を示す図、(d)は携行時の折り畳状態を
示す図である。
【図2】図1の要部を示す分解斜視図である。
【図3】従来の伸縮式歩行補助用ポールの示す斜視図で
あって、(a)は組立状態の全体図であり、(b)は分
解図である。
【図4】従来と本発明とに共通する伸縮部のロック機構
の要部側断面図であって、(a)は所期の長さに設定さ
れている際のロック状態、(b)、(c)は前記ロック
状態が解除されて引き抜かれている状態、(d)は分離
可能状態を示す。
【符号の説明】
4A 大径側パイプシャフト 4h 孔部 12A グリップ 16 ジョイントプラグ 16a 円柱部 16b 略円筒部 16h 穴部 16s スリット 18 コイルばね 20 ロック片 22 ロック機構 30 折り畳み式歩行補助用ポール 32 小径側パイプシャフト 34,36,38,40 分割パイプシャフト 34a 孔部 44 ジョイントパイプ 46 ゴム紐 48 掛止具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端にグリップが取り付けられた大径側
    パイプシャフトと、該大径側パイプシャフトの内面に摺
    接してその下端に挿抜自在に嵌合挿入された小径側パイ
    プシャフトとを備えた、伸縮可能な渓流用釣り竿機能を
    有した折り畳み式歩行補助用ポールであって、 前記大径側パイプシャフト内に嵌合状態とされる前記小
    径側パイプシャフトの基端部には、周面に形成された孔
    部から出没自在に突出可能なロック片が径方向外方に付
    勢されて設けられている一方、大径側パイプシャフトの
    周面には、前記ロック片が貫通係合される孔部が軸方向
    に沿って少なくとも2つ以上設けられており、 かつ、前記小径側パイプシャフトは長手方向に沿って嵌
    脱自在な複数の分割シャフトに形成され、該各分割シャ
    フト内にはこれらに挿通されてゴム紐が設けられ、該ゴ
    ム紐はその両端部が該小径側パイプシャフト両端部に位
    置する分割パイプシャフトに所定の弾発力を付与された
    状態で係止されて、折りたたみ可能に形成されている、 ことを特徴とする伸縮可能な渓流用釣り竿機能を有した
    折り畳み式歩行補助用ポール。
  2. 【請求項2】 前記小径側パイプシャフトが4本の分割
    パイプシャフトからなり、該各分割パイプシャフトと前
    記大径側パイプシャフトとはそれぞれ30〜40cmの
    範囲の任意の長さでその全長が略揃えられ、かつ相互に
    嵌着接続される分割パイプシャフト同士のいずれか一方
    の端部は所定長さに亘って小径なジョイントパイプに形
    成されて他方の端部に嵌脱自在に挿入されることを特徴
    とする請求項1記載の伸縮可能な渓流用釣り竿機能を有
    した折り畳み式歩行補助用ポール。
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