JP3077986U - 散水設備の散水管構造 - Google Patents

散水設備の散水管構造

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JP3077986U JP2000008435U JP2000008435U JP3077986U JP 3077986 U JP3077986 U JP 3077986U JP 2000008435 U JP2000008435 U JP 2000008435U JP 2000008435 U JP2000008435 U JP 2000008435U JP 3077986 U JP3077986 U JP 3077986U
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正英 岩崎
和彦 浅田
正樹 小川
啓進 重田
敬三 吉田
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Hiroshima Gas Co Ltd
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Hiroshima Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプレーノズル先端の水滴凍結を容易に解氷
し得るようにする。 【解決手段】 散水用の水(温水W)が供給される散水
管33と、この散水管33に散水孔が下方に向くように
取り付けられた複数個のスプレーノズル34とを備えて
なる散水設備30aの改良に係るものであり、散水管3
3の上面位置に各スプレーノズル34に散水され得るよ
うに噴水ノズル40を設けてなり、厳冬期に散水管33
への通水が中断されても、噴水ノズル40内に満たされ
ていた水は散水管33内に逆流するため、噴水孔41の
周りが水滴の凍結で閉塞するようなことは起こらず、常
にスプレーノズル34の凍結氷解用の温水Wの通水可能
状態が維持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、LNG(液化天然ガス)、LPG(液化石油ガス)、LN2(液 化窒素)、LO2(液化酸素)等の液化ガスを気化するために用いられる液化ガ ス気化器への適用が好適な散水設備の散水管構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すような液化ガスの気化器が知られている。この気化器10は 、熱源としての大気との熱交換で液化ガス(この従来例ではLNG)を気化して 気化ガス(この従来例ではNG(天然ガス))にするものであり、大きく分類し て図5の(イ)に示すような自然通風式のもの(自然通風式気化器10a)と、 図5の(ロ)に示すような強制通風式のもの(強制通風式気化器10b)とがあ る。いずれの気化器10も縦方向に延びるように並設された多数のフィンチュー ブ20と、これらフィンチューブ20に散水する散水設備30とを備えて構成さ れている。
【0003】 自然通風式気化器10aは、フィンチューブ20が外部に露出されているのに 対し、強制通風式気化器10bは、フィンチューブ20が所定の建屋13に内装 されているとともに、建屋13の天井位置に排気口14が開口されてこの排気口 14に誘引ファン15が設けられ、この誘引ファン15の駆動によって排気口1 4内に外気が引き込まれるとともに、フィンチューブ20内のLNGとの熱交換 で冷却された空気が外部に強制排出されるようになっている。
【0004】 かかる気化器10は、LNGが送り込まれる下部ヘッダー管21と、NGを集 気して送り出す上部ヘッダー管22とを有しており、これら両ヘッダー管21, 22の間に所定本数のフィンチューブ20が介設されてLNGを蒸発させる蒸発 部11が形成されているとともに、この蒸発部11の下流側には、フィンチュー ブ20が直列で接続された加温部12が形成されている。そして、LNGは、蒸 発部11でフィンチューブ20を介した外気との熱交換により気化されてNGに なり、このNGは引き続き加温部12で外気との熱交換により加温され、需要先 に向けて送り出される。
【0005】 ところで、このような気化器10においては、フィンチューブ20を介したL NGとの熱交換で空気中の水分が凍結してフィンチューブ20の外周に着霜する 。着霜が生じてそれが凍結すると熱交換の効率が低下するため凍結した霜を取り 除かなければならない。そのために一定時間毎に気化器10の操業を予備の気化 器に切り換え、休止中の気化器10を対象として解氷することが行われる。
【0006】 解氷操作は、夏場は自然通風または強制通風によって行われるのに対し、冬場 はフィンチューブ20に温水Wを散水することによって行われる。かかる散水処 理のために、図5の(イ)に示すように、蒸発部11の上方位置に散水設備30 が設けられたり、図5の(ロ)に示すように、蒸発部11および加温部12の双 方の上方位置に散水設備30が設けられたりしている。
【0007】 図6は、従来の散水設備30を示す図であり、(イ)は平面図、(ロ)は側面 図、(ハ)は散水ノズルの正面図である。図6の(イ)および(ロ)に示すよう に、散水設備30は、ヘッダー管31と、このヘッダー管31の中央部に接続さ れた温水受入管32と、温水受入管32の反対側のヘッダー管31周面に直交す るように接続された複数本の散水管33と、各散水管33の下面から下方に向か って等ピッチで突設された、図6の(ロ)および(ハ)に示す複数本のスプレー ノズル34とを備えて構成されている。
【0008】 各散水管33は、複数列で配設された各列のフィンチューブ20に対応するよ うにそれらの上方位置に設けられている。従って、温水受入管32を介してヘッ ダー管31に導入された温水Wは、各散水管33に分配されたのちスプレーノズ ル34を介して各列のフィンチューブ20に散水され、これによってフィンチュ ーブ20の外周面に着霜している凍結した霜が解氷されることになる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のような散水設備30を冬期に使用すると、散水処理が終了し た後にスプレーノズル34の先端に付着あるいは滞留していた水滴が凍結するこ とがある。そして、スプレーノズル34は、その先端で水滴が凍結すると閉塞し てしまい、これによって次回の散水処理が適正に行い得なくなるという問題点を 有していた。
【0010】 本考案は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、スプレ ーノズル先端の水滴凍結が生じないようにし得るとともに、たとえ水滴が凍結し ても容易に解氷することができる散水設備の散水管構造を提供することを目的と している。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、散水用の水が供給される散水管と、この散水管の延び る方向に並び、当該散水管に散水孔が下方に向くように取り付けられた複数個の スプレーノズルとを備えてなる散水設備の散水管構造であって、上記散水管には 、その上面位置に各スプレーノズルに散水され得るように噴水ノズルが設けられ ていることを特徴とするものである。
【0012】 この考案によれば、厳冬期に散水管を介したスプレーノズルからの散水を中断 することにより散水管への通水が止められた状態になると、散水管内は、今まで 満たされていた水が下方を向いたスプレーノズルの散水孔から垂れ落ちて空にな るが、散水孔の周りには水滴が残留した状態になってそれが凍結し、散水孔が閉 塞する場合があるのに対し、噴水ノズルは、散水管の上面位置に設けられている ため、噴水ノズル内は、今まで満たされていた水が散水管内に逆流し、これによ って噴水孔の周りが水滴の凍結で閉塞するようなことは起こらず、常に通水可能 な状態が維持されている。
【0013】 従って、次回の散水管への通水時に、たとえスプレーノズルの散水孔が水滴の 凍結で閉塞状態になっていても噴水ノズルへは通水されるため、噴水ノズルから の噴水が各スプレーノズルに散水され、この散水で凍結していたスプレーノズル の散水孔周りの氷が解氷される。従って、スプレーノズルの閉塞により散水が行 い得なくなるような不都合が確実に解消される。また、解氷後の噴水ノズルから の噴水は、被散水設備に対する散水用として利用されるため、噴水ノズルから噴 水される水が無駄になることはない。
【0014】 また、散水管に水の流通があると、水の保有している熱が伝熱作用でスプレー ノズルに伝導されるため、これによってもスプレーノズルの先端の凍結が解凍さ れる。
【0015】 このように、散水管に噴水ノズルを設けることにより、たとえ厳冬期にスプレ ーノズルの散水孔が凍結で不通になっても、散水管に通水することによって散水 孔の凍結による閉塞が解消されるため、散水孔の閉塞で散水処理を行い得なくな るような不都合の生じることがなく、散水設備は、常に散水処理を行い得る状態 になる。
【0016】 請求項2記載の考案は、請求項1記載の記載の考案において、上記噴水ノズル は、その噴水孔が散水管の延びる方向に向くように取り付けられていることを特 徴とするものである。
【0017】 この考案によれば、噴水ノズルの噴水孔が散水管の延びる方向に向いているた め、噴水孔から噴水された水は、散水管に設けられた各スプレーノズルに確実に 散水される。
【0018】 請求項3記載の考案は、請求項1または2記載の記載の考案において、上記噴 水ノズルは、散水管の先端上面位置に取り付けられていることを特徴とするもの である。
【0019】 この考案によれば、噴水ノズルより上流側のスプレーノズルに優先的に水が供 給されるため、噴水ノズルからの噴水によりスプレーノズルからの散水に支障を きたすような不都合が解消される。
【0020】 請求項4記載の考案は、請求項1または2記載の考案において、上記噴水ノズ ルの噴水孔に可撓性を備えたチューブが取り付けられていることを特徴とするも のである。
【0021】 この考案によれば、噴水ノズルの噴水孔に取り付けられたチューブは、可撓性 を備えているため、このチューブの向け先を自由に変更することができる。従っ て、凍結が著しい特定のスプレーノズルに向けて集中的に散水することが可能に なり、凍結で閉塞したスプレーノズルの解氷がより迅速かつ確実に行われる。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施形態についてを図面を基に詳細に説明する。図1は、本 考案に係る散水設備の一実施形態を示す平面図であり、図2は、その側面図であ る。また、図3は散水管に付設された噴水ノズルの第1実施形態を示す側面視の 断面図であり、図4は、同第2実施形態を示す側面視の断面図である。なお、図 1〜図4においては、従来技術の説明に使用した図5および図6における部品と 同一の部品については同一の部品記号を付している。
【0023】 図1および図2に示すように、本実施形態の散水設備30aは、熱源としての 大気との熱交換で液化ガス(この実施形態ではLNG)を気化するための気化器 10(図5参照)用のものであり、ヘッダー管31と、このヘッダー管31に接 続された1本の温水受入管32と、上記ヘッダー管31に接続された複数本の散 水管33と、各散水管33の下面から下方に向かって等ピッチで突設された複数 本のスプレーノズル34と、散水管33の先端部の上面に取り付けられた噴水ノ ズル40とを備えて構成されている。
【0024】 上記ヘッダー管31は、断面形状で円形の円管が採用され、両端部は閉止され ているとともに、長手方向の中央位置に温水受入管32が接続され、これによっ てヘッダー管31内に導入された温水Wが可能な限り均等にヘッダー管31内に 行き渡るようになっている。
【0025】 各散水管33は、温水受入管32と反対側のヘッダー管31の周面に直交する ように一体に接続されている。かかる各散水管33は、複数列で配設された各列 のフィンチューブ20(図5)に対応してそれらの上方に位置するようにヘッダ ー管31から水平に延設されている。従って、温水受入管32を介してヘッダー 管31に導入された温水Wは、各散水管33に分配されたのちスプレーノズル3 4を介して各列のフィンチューブ20に散水され、これによってフィンチューブ 20の外周面に着霜している凍結した霜が解氷されることになる。
【0026】 上記噴水ノズル40は、本実施形態においては、並設された散水管33に1本 置きに取り付けられている。このようにされるのは、温水Wが所定の噴霧角度で 広がりをもって噴水ノズル40から噴出されるため、特に全ての散水管33に噴 水ノズル40を設けなくても、噴出された温水Wが隣設の散水管33のスプレー ノズル34に届くためである。
【0027】 第1実施形態の噴水ノズル40は、図3に示すように、中央部で直角に折り曲 げられたエルボ管が採用されている。かかる噴水ノズル40は、噴水孔41が散 水管33のヘッダー管31の方向に向いた状態で、その基端部が散水管33に開 けられた装着孔35に嵌挿され、溶接止めにより散水管33に固定されている。 なお、噴水ノズル40の散水管33への接続は、溶接止めに限定されるものでは なく、散水管33に、装着孔35に代えてねじ孔を螺設する一方、噴水ノズル4 0の基端部に上記ねじ孔に対応した雄ねじを螺設し、この雄ねじをねじ孔に螺着 して締結することによって噴水ノズル40を散水管33に固定するようにしても よい。
【0028】 噴水ノズル40の先端に形成された噴水孔41は、孔心の延びる方向が散水管 33と平行になるように方向設定されているとともに、その先端部は、開口に向 かって径寸法が漸増するように円錐台状に形成されている。従って、噴水孔41 から噴出した温水Wは、円錐台状の環状内壁面に案内されて所定の噴霧角度で拡 散し、広範囲に亘って散布されることになる。
【0029】 散水管33に第1実施形態の噴水ノズル40が設けられた散水設備30aによ れば、冬期に気化器10(図5)を運転することによってフィンチューブ20に 着霜が生じて凍結した場合に、この気化器10の運転を一旦休止して予備の気化 器でLNGの気化操作を行うようにするとともに、図略のバルブを開いて温水W を温水受入管32およびヘッダー管31を介して散水管33に供給する。
【0030】 そうすると、散水管33に設けられた各スプレーノズル34からその下部に配 設されているフィンチューブ20に向けて温水Wが散水され、これによってフィ ンチューブ20に付着している凍結した着霜が温水Wを受けて解氷され、フィン チューブ20は着霜のない元の状態に戻される。このとき、噴水ノズル40から もスプレーノズル34にむけて温水Wが噴射される。従って、たとえスプレーノ ズル34の先端の開口部分が水滴の凍結で閉塞していても、噴水ノズル40から の温水噴射で解氷されるため、スプレーノズル34の開口部分の凍結閉塞で温水 Wが散水されないという不都合は生じない。
【0031】 第2実施形態の噴水ノズル40aは、図4に示すように、第1実施形態の噴水 ノズル40にジョイント管42を介して可撓性チューブ43が接続されて構成さ れている。上記可撓性チューブ43は、可撓性金属管または軟質の合成樹脂(例 えば、軟質のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド等)やゴム によって形成され、基端側を支持して水平姿勢に設定した状態でその水平姿勢が 維持される一方、手で力を加えることによって容易に湾曲し得るように強度設定 されている。かかる可撓性チューブ43は、噴水孔41の内径寸法より僅かに小 さい外径寸法を有するチューブ本体43aと、このチューブ本体43aの基端( 図4の右方)寄りの部分に形成されたフランジ部43bとからなっている。
【0032】 フランジ部43bの外周面は、その基端側が噴水孔41の先端側の円錐台状の 孔に摺接状態で嵌入されるように形状設定されている。従って、上記可撓性チュ ーブ43は、その基端側から噴水孔41に差し込まれることにより、フランジ部 43bの先端側が若干外部に露出した状態で噴水孔41に装着されるようになっ ている。
【0033】 上記ジョイント管42は、チューブ本体43aの外径寸法より僅かに大きい内 径寸法を有する小径孔42aと、この小径孔42aの基端側に形成された上記噴 水ノズル40の先端部の外径寸法と略等しい内径寸法を有する大径孔42bとを 備えている。大径孔42bの内周面には雌ねじが螺設されている一方、上記噴水 ノズル40の先端部の外周面には、上記雌ねじに対応した雄ねじが螺設されてい る。
【0034】 従って、可撓性チューブ43の基端側を噴水孔41に嵌入した状態でジョイン ト管42をチューブ本体43aに嵌め込み、大径孔42bを噴水ノズル40の先 端部に被せて螺着・締結することにより、可撓性チューブ43が噴水ノズル40 に確実に接続された状態になる。
【0035】 第2実施形態の噴水ノズル40aによれば、第1実施形態の噴水ノズル40か ら可撓性を備えた可撓性チューブ43が外部に向けて突出した状態になっている ため、この可撓性チューブ43を撓ませることにより凍結状態が著しい特定のフ ィンチューブ20に向けて温水Wを噴射することが可能になり、これによって一 部のフィンチューブ20の凍結が残ったままになるような不都合を解消すること ができる。
【0036】 本考案は、以上詳述したように、散水用の水(温水W)が供給される散水管3 3と、この散水管33に散水孔が下方に向くように取り付けられた複数個のスプ レーノズル34とを備えてなる散水設備の改良に係るものであり、散水管33の 上面位置に各スプレーノズル34に散水され得るように噴水ノズル40を設けた ため、厳冬期に散水管33への通水が中断されても、噴水ノズル40内に満たさ れていた水は散水管33内に逆流するため、噴水孔41の周りが水滴の凍結で閉 塞するようなことは起こらず、常に通水可能な状態が維持される。
【0037】 従って、次回の散水管33への通水時に、たとえスプレーノズル34の散水孔 が水滴の凍結で閉塞状態になっても噴水ノズル40へは通水されるため、噴水ノ ズル40からの噴水が各スプレーノズル34に散水され、この散水で凍結してい るスプレーノズル34の散水孔周りの着霜を解氷することができる。
【0038】 従って、スプレーノズル34の閉塞により散水が行い得なくなるような不都合 を確実に解消することができる。また、解氷後の噴水ノズル40からの噴水は、 フィンチューブ20に対する散水用として利用されるため、噴水ノズル40から 吐出された水が無駄になることはない。
【0039】 また、散水管33に水の流通があると、水の保有している熱が伝熱作用でスプ レーノズル34に伝導されるため、これによってもスプレーノズル34先端の解 氷を助けることができる。
【0040】 このように、散水管33に噴水ノズル40を設けることにより、たとえ厳冬期 にスプレーノズル34の散水孔が凍結で不通になっても、散水管33に通水する ことによって散水孔の凍結による閉塞が解消されるため、散水孔の閉塞で散水処 理を行い得なくなるような不都合を確実に防止することができる。
【0041】 そして、噴水ノズル40は、その噴水孔41が散水管33の延びる方向に向く ように散水管33の先端上面位置に取り付けられているため、噴水孔41から噴 水された水を散水管33に設けられたスプレーノズル34にむけて確実に散水す ることができる。
【0042】 また、噴水ノズル40の噴水孔41に可撓性チューブ43を取り付けることに より、可撓性チューブ43は、向け先を自由に変更することができるため、凍結 が著しい特定のスプレーノズル34に向けて集中的に散水することが可能になり 、凍結で閉塞したスプレーノズル34の開通をより迅速かつ確実に行うことが可 能になる。
【0043】 本考案は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含す るものである。
【0044】 (1)上記の実施形態においては、散水設備30aを液化ガスの気化器用とし て用いているが、本考案は、散水設備30aが気化器用であることに限定される ものではなく、園芸用や農作業用等の散水設備としても適用することができる。
【0045】 (2)上記の実施形態においては、噴水ノズル40は、1本置きに散水管33 に取り付けられているが、本考案は、散水管33の1本置きに噴水ノズル40を 設けることに限定されるものではなく、全ての散水管33に噴水ノズル40を設 けてもよいし、3本以上置きに設けてもよい。
【0046】 (3)上記の実施形態においては、噴水ノズル40は、散水管33の先端位置 に設けられているが、本考案は、噴水ノズル40を散水管33の先端位置に設け ることに限定されるものではなく、散水管33の基端位置に設けてもよいし、中 間位置に設けてもよい。なお、噴水ノズル40を散水管33の中間位置に設ける ときは、互いに反対方向に向いた噴水孔を有する噴水ノズル40を採用し、これ ら2つの噴水孔からの温水Wを散水管33の基端側および先端側に散水するよう にすればよい。こうすることによって噴水距離を短くすることができるため、噴 水孔から遠い位置に存在するスプレーノズル34に散水され難くなるような不都 合を解消することができる。
【0047】 (4)上記の実施形態においては、スプレーノズル34に供給される解氷用の 水として、所定の温度(例えば15℃〜30℃)に加温された温水Wが用いられ ているが、本考案は、解氷用の水が温水Wであることに限定されるものではなく 、氷結が起こらない温度の水(具体的には0℃以上の水)であればよい。
【0048】
【考案の効果】
請求項1記載の考案によれば、複数個のスプレーノズルを有する散水管の上面 位置に各スプレーノズルに散水され得るように噴水ノズルを設けたため、たとえ 厳冬期にスプレーノズルの散水孔が凍結で閉塞しても、散水管に通水することに よって散水孔の凍結による閉塞が解消され、これによって散水孔の閉塞で散水処 理を行い得なくなるような不都合は生じず、散水設備を、常に散水処理を行い得 る状態に維持することができる。
【0049】 請求項2記載の考案によれば、噴水ノズルの噴水孔が散水管の延びる方向に向 いているため、噴水孔から噴水された水を、散水管に設けられた各スプレーノズ ルに確実に散水することができる。
【0050】 請求項3記載の考案によれば、噴水ノズルを散水管の先端上面位置に取り付け たため、噴水ノズルより上流側のスプレーノズルに優先的に水が供給され、これ によって噴水ノズルからの噴水によりスプレーノズルからの散水に支障をきたす ような不都合を解消することができる。
【0051】 請求項4記載の考案によれば、噴水ノズルの噴水孔に取り付けられたチューブ は可撓性を備えているため、チューブの向け先を自由に変更することができる。 従って、凍結が著しい特定のスプレーノズルに向けて集中的に散水することが可 能になり、凍結で閉塞したスプレーノズルの解氷をより迅速かつ確実に行うこと ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る散水設備の一実施形態を示す平面
図である。
【図2】図1に示す散水設備の側面図である。
【図3】散水管に付設された噴水ノズルの第1実施形態
を示す側面視の断面図である。
【図4】散水管に付設された噴水ノズルの第2実施形態
を示す側面視の断面図である。
【図5】LNGの気化器を示す説明図であり、(イ)
は、自然通風式気化器、(ロ)は、強制通風式気化器を
それぞれ示している。
【図6】従来の散水設備を示す図であり、(イ)は平面
図、(ロ)は側面図、(ハ)は散水ノズルの正面図であ
る。
【符号の説明】
10 気化器 10a 自然通風式気化器 10b 強制通風式気化器 11 蒸発部 12 加温部 13 建屋 14 排気口 15 誘引ファン 20 フィンチューブ 21 下部ヘッダー管 22 上部ヘッダー管 30,30a 散水設備 31 ヘッダー管 32 温水受入管 33 散水管 34 スプレーノズル 35 装着孔 40,40a 噴水ノズル 41 噴水孔 42 ジョイント管 42a 小径孔 42b 大径孔 43 可撓性チューブ 43a チューブ本体 43b フランジ部 W 温水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浅田 和彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所 高砂製作所内 (72)考案者 小川 正樹 広島県広島市南区皆実町2丁目7番1号 広島ガス株式会社内 (72)考案者 重田 啓進 広島県広島市南区皆実町2丁目7番1号 広島ガス株式会社内 (72)考案者 吉田 敬三 広島県広島市南区皆実町2丁目7番1号 広島ガス株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散水用の水が供給される散水管と、この
    散水管の延びる方向に並び、当該散水管に散水孔が下方
    に向くように取り付けられた複数個のスプレーノズルと
    を備えてなる散水設備の散水管構造であって、上記散水
    管には、その上面位置に各スプレーノズルに散水され得
    るように噴水ノズルが設けられていることを特徴とする
    散水設備の散水管構造。
  2. 【請求項2】 上記噴水ノズルは、その噴水孔が散水管
    の延びる方向に向くように取り付けられていることを特
    徴とする請求項1記載の散水設備の散水管構造。
  3. 【請求項3】 上記噴水ノズルは、散水管の先端上面位
    置に取り付けられていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の散水設備の散水管構造。
  4. 【請求項4】 上記噴水ノズルの噴水孔に可撓性を備え
    たチューブが取り付けられていることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の散水設備の散水管構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04112284U (ja) * 1991-01-31 1992-09-30 三星電子株式会社 映像表示器回転装置

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