JP3077807U - 伸縮式スーツケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間層を展開してスーツケースの容量を増加
したい時、中間層が支持効果を有するようにした伸縮式
スーツケースの提供。 【解決手段】 箱体内の枠板と枠板の間の両側にそれぞ
れ一つの支持装置を設け、該支持装置を、スライド板、
係止板、制御構造で組成し、該スライド板の両端にガイ
ドレールを設けて係止板の両斜歯の間に嵌設し、別のス
ライド板と係止板間にスライド板の展開と収合を制御す
る制御構造を設け、これにより伸縮式スーツケースの中
間層を展開する時に、その側縁が支持の効果を有するよ
うにし周知の技術の欠点を解決した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の伸縮式スーツケースに係り、特に、中間層を展開してスーツケ ースの容量を増加したい時、中間層が支持効果を有するようにした伸縮式スーツ ケースの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の伸縮式スーツケース１０は、図１に示されるように、箱体１０と蓋体１ ２の間に中間層１３が設けられ、該中間層１３の展開と収合可能な機能により、 中間層１３を展開する時に、スーツケース１０の容量を増加できる。そのうち、 該箱体１１に枠板１４が設けられ該中間層１３は中間層スライドファスナー１３ １により展開或いは収合されうる。また該中間層１３の一側は箱体１１内の枠板 １４に結合され、別側はフレーム１５に結合され、該フレーム１５の一端が蓋体 １２に結合されている。このような構造は以下のような欠点を有していた。

【０００３】 中間層１３を展開する時、中間層１３内になんら支持手段がないため、物品を その位置に置いてスーツケースを牽引する時、図２に示されるように、中間層１ ３が物品の重量のために下方１３２が垂れ下がり、牽引の妨げとなり、且つこれ によりスーツケースが損壊し、且つ中間層１３内になんら支持手段が設けられて いないため、該中間層１３部分が隆起、変形しやすく、且つスーツケース１０を 未牽引の時に、該中間層１３の変形によりスーツケース１０の底部が平坦となら ず、安定して立てることができなくなった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、伸縮式スーツケースにおいて、フレームとフレーム間 に伸縮可能な支持装置を設け、支持装置を中間層の底部に位置づけ、中間層を展 開してスーツケースの容量を増加したい時に、該支持装置が伸張状となるように して、中間層の両側に支持効果を持たせ、これによりその積載の程度を強化し、 有効に周知の技術の欠点を解決することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、箱体、中間層及び蓋体で組成された伸縮式スーツケースで あり、並びに該伸縮式スーツケースの外部に一つの布カバーが設けられ、該箱体 内に枠板が設けられ、該中間層が中間層スライドファスナーの開閉により、展開 或いは収合可能で、該中間層の一側が箱体内の枠板に結合され、別側が蓋体と連 結されたフレームに結合された伸縮式スーツケースにおいて、 該箱体内の枠板とフレームの間の両側それぞれに一つの支持装置が設けられ、 該支持装置が中間層の下縁に設けられると共に、スライド板、係止板及び制御装 置で組成され、該スライド板の両端にガイドレールが設けられて係止板の両端の 斜歯列の間に嵌設され、該スライド板と係止板の間にスライド板の展開と収合を 制御する制御装置が設けられ、該スライド板の一側にネジ孔が設けられてボルト によりフレームに連結され、係止板の両端にもネジ孔が設けられてボルトで枠板 に螺設され、該制御装置によりスライド板が制御されて伸縮状或いは縮入状とさ れ、スライド板が伸縮状を呈する時、中間層が展開状態の時に中間層両側に支持 機能を付与することを特徴とする、伸縮式スーツケースとしている。 請求項２の考案は、前記スライド板の両端にガイドレールが形成され、別にス ライド板の一面に縦向き凹溝と横向き収容溝で組成された収容室が設けられ、該 収容室に制御装置が収容され、該縦向き凹溝の両端が開口状とされ、且つ該収容 室の横向き収容溝内にバネ孔が設けられてバネの一端が係止され、 該係止板の両端に斜歯列が設けられ、該斜歯列が相互に対応し、該係止板の斜 歯列の側縁に案内溝が設けられて、スライド板のガイドレールが順調に該案内溝 より導入され、別に係止板の中間に、スライド板の横向き収容溝に対応する溝が 設けられ、該溝が開放状とされ、且つ一端が開放端とされ、別にこの溝の両側に ガイド板が設けられ、該ガイド板が制御手段をスライド板の収容室内に挟設位置 決めするのに供され、該制御装置が制御手段と、バネ、二つの位置決めアームを 包括し、 該制御手段は、スライド板の収容室の横向き収容溝内に挿入され、並びにスラ イド板と係止板の溝の間に挟設され、底部に一対の凸リブが設けられて一つの位 置決めアームが套設され、別に制御手段の上部に凸耳が設けられ、並びに一端に 底座が設けられ、並びに底座にバネ孔が設けられ、バネの一端が係止され、別に 底座の一側にストッパ板が延設され、 該制御装置のバネは、Ｎ字状を呈し、その一端がスライド板の収容室内に係止 され、別端が制御手段のバネ孔内に収容され、 該二つの位置決めアームは、スライド板の収容室の縦向き凹溝に挿入され、そ の一端に限位孔が設けられ、該限位孔が制御手段の凸リブに套設され、且つ該限 位孔が傾斜楕円形を呈し、別端が係合端とされ、該係合端が係止板の斜歯列と係 合し組み合わされ、 以上を特徴とする、請求項１に記載の伸縮式スーツケースとしている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図３から図６に示されるように、本考案は箱体２０、中間層２２及び蓋体２１ で組成された伸縮式スーツケースであり、並びに該伸縮式スーツケースの外部に 一つの布カバー２５が設けられ、該箱体２０内に枠板２３が設けられ、該中間層 ２２が中間層スライドファスナー２２１の開閉により、展開或いは収合状態を呈 し、別に該中間層２２の一側が箱体２０内の枠板２３に結合され、別側が蓋体２ １と連結されたフレーム２４に結合されている。本考案の特徴は以下のとおりで ある。即ち、該枠板２３とフレーム２４の間の両側それぞれに一つの支持装置３ ０が設けられ、且つ該支持装置３０が中間層２２の下縁に設けられ、該支持装置 ３０が、スライド板４０、係止板５０及び制御装置６０で組成されている。

【０００７】 該スライド板４０は、その両端にガイドレール４１が形成され、別のスライド 板４０の一面に縦向き凹溝４３と横向き収容溝４４で構成された収容室４２が設 けられ、該収容室４２に制御装置６０が収容され、該縦向き凹溝４３の両端が開 口状とされ、且つ該収容室４２の横向き収容溝４４内にバネ孔４５が設けられて バネ６２の一端が係止され、スライド板４０の一側にネジ孔４６が設けられてボ ルトによるフレーム２４への螺設に供される。

【０００８】 該係止板５０は、その両端にそれぞれ斜歯列５１が設けられ、且つ両斜歯列５ １は相互に対応し、且つ該係止板５０の斜歯列５１の側縁に案内溝５２が設けら れて、スライド板４０のガイドレール４１が順調に該案内溝５２より導入される 。別に係止板５０の中間に、スライド板４０の横向き収容溝４４に対応する溝５ ３が設けられ、該溝５３が開放状とされ、且つ一端が開放端５３１とされ、別に 該溝５３の両側にガイド板５４が設けられ、また該係止板５０の両端にネジ孔５ ５が設けられてボルト５６による枠板２３との螺設に供される。

【０００９】 該制御装置６０は、以下を包括する； 制御手段６１。該制御手段６１はスライド板４０の収容室４２の横向き収容溝 ４４内に挿入され、並びにスライド板４０と係止板５０の溝５３の間に挟設され 、底部に一対の凸リブ６１１が設けられて一つの位置決めアーム６３が套設され 、別に制御手段６１の上部に凸耳６１２が設けられ、並びに一端に底座６１３が 設けられ、並びに底座６１３にバネ孔６１４が設けられ、バネ６２の一端が係止 され、且つ底座６１３の一側にストッパ板６１５が延設されている。 バネ６２。該バネ６２はＮ字状を呈し、その一端がスライド板４０の収容室４ ２内に係止され、別端が制御手段６１のバネ孔６１４内に収容される。 二つの位置決めアーム６３。該二つの位置決めアーム６３はスライド板４０の 収容室４２の縦向き凹溝４３に挿入され、その一端に限位孔６３１が設けられ、 該限位孔６３１が制御手段６１の凸リブ６１１に套設され、且つ該限位孔６３１ が傾斜楕円形を呈し、別端が係合端６３２とされ、該係合端６３２が係止板５０ の斜歯列５１と係合し組み合わされる。

【００１０】 こうして、スーツケースの容量を増加したい時には、箱体２０と蓋体２１の間 の中間層スライドファスナー２２１を開き、中間層２２を展開する。中間層２２ を展開すると同時に、その支持装置３０のスライド板４０が係止板５０より滑り 出し、スライド板４０内の位置決めアーム６３が順に係止板５０の斜歯列５１に 沿ってスライドし、制御手段６１が係止板５０の溝５３をスライドし、ストッパ 板６１５が溝５３の開放端５３１に当接する時、スライド板４０がそれ以上スラ イド不能となり、スライド板４０が滑出展開させられ、中間層２２の両側に支持 効果を形成する。これは図７、８に示されるとおりである。反対に、収合したい 時は、ただ係止板５０の溝５３において凸伸する制御手段６１の凸耳６１２を前 方に引っ張り（図１０参照）、バネ６２を圧縮状となし、並びに位置決めアーム ６３を連動により内縮させ（位置決めアーム６３の限位孔６３１が制御手段６１ の凸リブ６１１に套設されているため、制御手段６１が作動時に、位置決めアー ム６３が駆動される）、その係合端６３２が斜歯列５１の係止より離脱し、こう して、スライド板４０を押動し（図９、１０参照）、スライド板４０を係止板５ ０の斜歯列５１の間に縮入させることができ、凸耳６１２を開放すると、バネ６ ２の回復弾性により、制御手段６１が回復し、並びにその位置決めアーム６３が 駆動され凸伸状となり、且つ係合端６３２が斜歯列５１に係合し、位置決め状態 とされる（図５参照）。

【００１１】

【考案の効果】

総合すると、本考案は周知の構造の欠点を改善し、極めて良好な進歩性を有す る考案であり、実用新案登録の要件に符合する。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の伸縮式スーツケースの分解斜視図であ
る。

【図２】周知の伸縮式スーツケースの展開状態表示図で
ある。

【図３】本考案の分解斜視図である。

【図４】本考案の支持装置の分解斜視図である。

【図５】本考案の支持装置の組合せ断面図である。

【図６】本考案の斜視図である。

【図７】本考案の支持装置の展開表示図である。

【図８】本考案の中間層展開後の状態表示図である。

【図９】本考案の支持装置縮入表示図である。

【図１０】図９のＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

１０ スーツケース １１ 箱体 １２ 蓋体 １３ 中間層 １３１ 中間層スライドファスナ
ー １３２ 下方 １４ 枠板 １５ フレーム ２０ 箱体 ２１ 蓋体 ２２ 中間層 ２２１ 中間層スライドファスナー ２３ 枠板 ２４ フレーム ２５ 布カバー ３０ 支持装置 ４０ スライド板 ４１ ガイドレール ４２ 収容室 ４３ 縦向き凹溝 ４４ 横向き収容
溝 ４５ バネ孔 ４６ ネジ孔 ４７ ボルト ５０ 係止板 ５１ 斜歯列 ５２ 案内溝 ５３ 溝 ５３１ 開放端 ５４ ガイド板 ５５ ネジ孔 ５６ ボルト ６０ 制御装置 ６１ 制御手段 ６１１ 凸リブ ６１２ 凸耳 ６１３ 底座 ６１４ バネ孔 ６１５ ストッパ板 ６２ バネ ６３ 位置決めアーム ６３１ 限位孔 ６３２ 係合端

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱体、中間層及び蓋体で組成された伸縮
   式スーツケースであり、並びに該伸縮式スーツケースの
   外部に一つの布カバーが設けられ、該箱体内に枠板が設
   けられ、該中間層が中間層スライドファスナーの開閉に
   より、展開或いは収合可能で、該中間層の一側が箱体内
   の枠板に結合され、別側が蓋体と連結されたフレームに
   結合された伸縮式スーツケースにおいて、 該箱体内の枠板とフレームの間の両側それぞれに一つの
   支持装置が設けられ、該支持装置が中間層の下縁に設け
   られると共に、スライド板、係止板及び制御装置で組成
   され、該スライド板の両端にガイドレールが設けられて
   係止板の両端の斜歯列の間に嵌設され、該スライド板と
   係止板の間にスライド板の展開と収合を制御する制御装
   置が設けられ、該スライド板の一側にネジ孔が設けられ
   てボルトによりフレームに連結され、係止板の両端にも
   ネジ孔が設けられてボルトで枠板に螺設され、該制御装
   置によりスライド板が制御されて伸縮状或いは縮入状と
   され、スライド板が伸縮状を呈する時、中間層が展開状
   態の時に中間層両側に支持機能を付与することを特徴と
   する、伸縮式スーツケース。
2. 【請求項２】 前記スライド板の両端にガイドレールが
   形成され、別にスライド板の一面に縦向き凹溝と横向き
   収容溝で組成された収容室が設けられ、該収容室に制御
   装置が収容され、該縦向き凹溝の両端が開口状とされ、
   且つ該収容室の横向き収容溝内にバネ孔が設けられてバ
   ネの一端が係止され、 該係止板の両端に斜歯列が設けられ、該斜歯列が相互に
   対応し、該係止板の斜歯列の側縁に案内溝が設けられ
   て、スライド板のガイドレールが順調に該案内溝より導
   入され、別に係止板の中間に、スライド板の横向き収容
   溝に対応する溝が設けられ、該溝が開放状とされ、且つ
   一端が開放端とされ、別にこの溝の両側にガイド板が設
   けられ、該ガイド板が制御手段をスライド板の収容室内
   に挟設位置決めするのに供され、該制御装置が制御手段
   と、バネ、二つの位置決めアームを包括し、 該制御手段は、スライド板の収容室の横向き収容溝内に
   挿入され、並びにスライド板と係止板の溝の間に挟設さ
   れ、底部に一対の凸リブが設けられて一つの位置決めア
   ームが套設され、別に制御手段の上部に凸耳が設けら
   れ、並びに一端に底座が設けられ、並びに底座にバネ孔
   が設けられ、バネの一端が係止され、別に底座の一側に
   ストッパ板が延設され、 該制御装置のバネは、Ｎ字状を呈し、その一端がスライ
   ド板の収容室内に係止され、別端が制御手段のバネ孔内
   に収容され、 該二つの位置決めアームは、スライド板の収容室の縦向
   き凹溝に挿入され、その一端に限位孔が設けられ、該限
   位孔が制御手段の凸リブに套設され、且つ該限位孔が傾
   斜楕円形を呈し、別端が係合端とされ、該係合端が係止
   板の斜歯列と係合し組み合わされ、 以上を特徴とする、請求項１に記載の伸縮式スーツケー
   ス。