JP3077184U - 土壌殺菌装置 - Google Patents

土壌殺菌装置

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JP3077184U JP2000008442U JP2000008442U JP3077184U JP 3077184 U JP3077184 U JP 3077184U JP 2000008442 U JP2000008442 U JP 2000008442U JP 2000008442 U JP2000008442 U JP 2000008442U JP 3077184 U JP3077184 U JP 3077184U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、耕作地の大量の土壌の殺菌を、走
行する土壌殺菌装置によって、環境汚染の問題なく、完
全に、経済的に達成しようとするものである。 【解決手段】 尾部に攪拌羽根を持つトラクターがあ
り、その攪拌羽根を上からすっぽりと覆うようにした殺
菌チャンバーがある。トラクターは走行しながら殺菌チ
ャンバー内で土壌を進行方向に掻き戻す方向に攪拌羽根
を回転し、攪拌する。このチャンバー内に火炎放射をし
て土壌を殺菌するものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、農業の分野において、農薬を使わないで土壌に含まれる病原菌、病 害虫、雑草の種子を死滅させるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来土壌殺菌は、一般に臭化メチルなどの薬品を土中に投入して、ガス化拡散 するなどの方法で行なわれている。他には、土壌に蒸気を吹き付けるもの、熱水 散布するもの、ロータリーキルンで焼成するものなどが提案されている。小量の 場合は鉄板の上に土壌を置いて、下から加熱する方法もある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の、臭化メチルなどの薬品を使用する方法については、環境汚染の原因と なり、臭化メチルについてはモントリオール議定書の合意により、国内では20 05年以降使用が禁止されるものである。蒸気吹き付法、熱水散布法ともに固定 設置ボイラによる小規模のものだけで、移動用のものはまだ例がない。いずれに しても、病原菌類を完全に死滅させるには温度100℃下で2時間が必要といわ れるが、地面に散布したとたんに蒸気または熱水の温度が下がってしまって、表 面はともかく、地中では殺菌効果がほとんど期待できない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、耕作地の大量の土壌の殺菌を、走行する土壌殺菌装置によって、環 境汚染の問題なく、完全に、経済的に達成しようとするもので、本考案者の出願 実願2000−005334の類似品である。
【0005】
【考案の実施の形態】
上記の手段は次のような形態で行なう。 尾部に攪拌羽根を持つトラクターがある。その攪拌羽根を上からすっぽりと覆う ようにした殺菌チャンバーがある。トラクターは走行しながら殺菌チャンバー内 で土壌を攪拌羽根で攪拌する。このチャンバー内に火炎放射をして土壌を殺菌す るのである。火炎放射はオイルバーナ、またはガスバーナを用いる。この場合、 攪拌羽根の軸受部その他の必要なところには、冷却するなり、耐熱材料を用いる なりの、高熱対策を採らなければならない。
【0006】
【実施例】
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。 尾部に攪拌羽根2を持つトラクター1がある。ここで撹拌羽根の回転機構につい ては、既知の方法で行ない考案の要旨ではないので省略する。その攪拌羽根を上 からすっぽりと覆うようにした殺菌チャンバー3がある。このチャンバーに火炎 バーナ4を取り付ける。殺菌チャンバーは、内部を高温にするためには極力閉鎖 したいが、燃焼ガスの排気の問題があるので、全閉にはできず、開放する必要が ある。チャンバー下部と地表部全周で狭い開口をつくり、ここから平均して燃焼 ガスを排気すすることが、高温を保ち、温度むらをなくし、殺菌効果を上げるこ ととなる。従って殺菌チャンバーの前面および後面下部は、地表部の凹凸に対処 できるように、柔軟性のあるシートあるいはのれん様のもので造る必要がある。
【0007】 カバーの走行方向長さはトラクターの最低走行速度との兼ね合いで決定する。 すなわち、ある速度で走行した場合に、土壌が一定時間、殺菌チャンバー内にあ るように決定する。攪拌羽根の前側を広くして攪拌前の表土を焼き、その潜熱を 利用することも有効である。
【0008】 土壌殺菌の場合、攪拌羽根の回転方向は、土壌の殺菌チャンバー内での滞留時 間を長くし、土壌と高温ガスとの接触機会を多くするために、通常の耕耘の場合 とは逆、すなわち、図1のAの方向とする。 試験運転の結果からみて、土壌殺菌を完全にする場合、トラクターの走行速度は 低速度にすることが多いと思われる。しかも攪拌羽根自体の回転速度も、最低速 度程度で良いので、トラクターの運転条件としても許容できる範囲である。 場合によっては、攪拌羽根だけを回転させておいてトラクターを停止し、その部 分の土壌を殺菌後また動きだすという、寸動走行という手段もある。この場合、 図1のAの方向でないと、土壌が繰り返し高温ガスと接触できないのである。
【0009】 燃焼ノズル近辺は、燃焼ガスが前記したように殺菌チャンバー全周から排出す るので、カバー外といえども炭酸ガス濃度が高い。従って、燃焼用空気は吸気管 5を用い、ノズルから離れたところから取るようにした方が良い。この吸気管は 、高温を避けたいところを沿わせて、その部分を冷却することができる。 攪拌軸の軸受を冷却することが望ましい。
【0010】 ガスバーナの場合は、ほとんどの構成機器は前記の空気供給管の内部におさめら れ、図5、図6に示すように構成する。すなわち、7はドラフトチューブ、8は 取り付け座で、これらは空気供給管5と一体となるように固定する。9はノズル 、10はこれにねじ込まれているガス混合管で、基部には周囲に3〜4箇所の空 気取り入れ口10aがあいている。11はガス供給管で、これらは一体となるよ うに、15ノズルカバーに固定している。
【0011】 ガス混合管から数ミリ離れたところには、先端が数ミリ離れた2本の点火棒1 2がある。これは、絶縁板13、点火棒押え14で他の構成体と絶縁されるよう に、15ノズルカバーに固定している。この点火棒を空気供給管の中に固定して いることが、点火による過度の加熱を抑えて、連続点火を可能にしている。 点火棒の他端12aは、イグナイターのスプリング式出力端子に接続している。
【0012】 ガス供給管は燃料タンクと配管で接続しているので、例えば液体プロパンは、 燃料タンク出口からガス状でガス供給管を通じてノズル9に入り、ガス混合管に 噴出する。このとき燃焼用空気は、空気取り入れ口10aから霧吹き現象で吸引 され、燃料とガスはガス混合管で混合され管外に噴出する。噴出した混合ガスは 点火棒端で火花を発生させて燃焼させ、火炎をドラフトチューブから外に放射さ せるのである。 空気供給管には強制送風する場合もある。これは空気供給管の他端に直接ファン を取り付けるか、離れたところに設置したファンとダクトで接続して行なう。
【0013】 オイルバーナの場合には図2、図3に示すようにモーター4a、ファンケーシン グ4b、吸気口4c、燃料ポンプ4d、点火棒がセットされた既製品があるので 、これを用いる。この場合においても、空気供給管5は新鮮空気を取り入れられ るように、吸気管4cを覆うようにして立ち上げることで燃焼効率を高めること ができる。
【0014】 火炎は、その通路に壁などの障害物がない方が完全燃焼する。従って、図2に 示すように、放射方向は両側の横を主とし、必要に応じて後部または上部からと する。この場合、お互いの火炎どうしが衝突してエネルギーロスを生じないよう に、方向、間隔を考慮する必要がある。
【0015】 燃焼環境は、地表の凹凸による排気状態の変動、振動、攪拌羽根及びこれにか らまる草根などの障害物の関係で不安定で、消火が頻発する可能性が大きい。 従ってイグナイタによる燃焼中連続点火が必要である。再点火に時間を要すると 、カバー内の温度を下げて殺菌効果を下げるのと、燃料の未燃焼分を増加させて 土壌を汚染させるからである。イグナイタによる燃焼中連続点火法は、コントロ ーラが単純化されて、メンテナンスフリーにつながる。
【0016】 耕地の土壌は、トラクターの走行、攪拌羽根の攪拌によって、殺菌チャンバー 内で表面部、深部ともに繰り返し空気中に掻き揚げられ、団粒のない流動状態に される。ここに火炎放射をすることによって、高い熱伝導効率で土壌に対して加 熱を行う。さらに高温の燃焼排ガスもまた有効に作用し、総合的に極めて高い熱 効率で熱利用できるのである。このようにして死滅対象物は火炎の直火、あるい は水蒸気を含む高温の燃焼排ガスにさらされて、死滅にいたるのである。
【0017】 殺菌チャンバー3の後部には、さらにシート布設ローラ17がある。これは、 巻き上げた保温シートを、トラクターの走行したあとに、巻き戻して被せるよう にしたものである。加熱した土壌をすぐに温度降下させることなく、殺菌効果を 持続させるためである。また保温シートは、巻き上げるほどに長くしなくても、 所定の長さにして引きずっていくようにしてもよい。
【0018】 以上で述べてきたファン、燃料ポンプ、点火装置の電源は、少なくとも400 W以上必要なので、トラクター走行用バッテリーから起動するには無理な場合が ある。その場合は、商用電源をケーブルで引くか、バッテリーかエンジン発電機 を用意して、これから引くか、これを車載して起動するようにする。
【0019】
【考案の効果】
上述の構成によって、広大な耕作地の大量の土壌を、走行する土壌殺菌装置に よって、環境汚染の問題なく、完全に、経済的に達成しようとするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例オイルバーナの場合を示す全
体概念図である。
【図2】本考案の一実施例オイルバーナの場合を示す平
面図である。
【図3】本考案の一実施例オイルバーナの場合を示す正
面図である。
【図4】本考案の一実施例ガスバーナの場合を示す正面
図である。
【図5】本考案の一実施例ガスバーナの部分断面図であ
る。
【図6】本考案の一実施例ガスバーナの部分正面図であ
る。
【符号の説明】
1 トラクター 10 ガス混合管 2 攪拌羽根 11 ガス供給管 3 殺菌チャンバー 12 点火棒 4 火炎バーナ 13 絶縁板 5 空気供給管 14 点火棒押え 6 燃料タンク 15 ノズルカバー 7 ドラフトチューブ 16 イグナイター 8 取り付け座 17 布設ローラ 9 ノズル

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尾部に攪拌羽根を持つトラクターにおい
    て、(1)その攪拌羽根を上からすっぽりと覆うように
    した殺菌チャンバーを持つ。(2)このチャンバーの前
    面および後面の下部は、柔軟性のあるシートあるいはの
    れん様のもので造られている。(3)このチャンバーの
    両側の横、または後部に、運転時に地表面近くになるよ
    うな位置に、火炎バーナを取り付けている。(4)前記
    攪拌羽根の回転方向は、進行方向に土壌を掻き戻す方向
    とする。以上からなる土壌殺菌装置。
  2. 【請求項2】 ファン、燃料ポンプ、点火装置などの電
    源として、バッテリーまたはエンジン発電機を車載し
    た、請求項1記載の土壌殺菌装置。
  3. 【請求項3】 運転開始時だけでなく、運転中は常時、
    点火火花を発生し、瞬時再点火できるようにした点火装
    置をもつ、請求項1または請求項2記載の土壌殺菌装
    置。
  4. 【請求項4】 火炎バーナの点火棒の加熱を抑制し、新
    鮮空気を供給する為の、空気供給管が取り付けられてい
    る請求項1、請求項2または請求項3記載の土壌殺菌装
    置。
  5. 【請求項5】 上記殺菌チャンバーの後部に、シート布
    設器を取り付けた請求項1、請求項2、請求項3または
    請求項4記載の土壌殺菌装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05322434A (ja) * 1992-05-27 1993-12-07 Sharp Corp 貯蔵庫扉

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