JP3076600U - 衣類等セットの収納バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッグを開けずにそのバッグに収納されてい
る和装セットなどの衣類等セットの内訳を即座に知るこ
とのできる衣類等セットの収納バッグを提供する。 【解決手段】 組み合わせて使用される複数の衣類等を
含む衣類等セットを収納した手提げ用バッグ本体Ａの外
側に、衣類等セットの内訳を表す表示を施したパンフレ
ットＢを吊り下げておく。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、衣類等セットの収納バッグに関する。

【０００２】

【従来の技術】

組み合わせて使用される衣類や草履などを含む和装セットをバッグに入れてバ ッグごと販売すると、購入者にとっては、そのバッグを開くだけで必要な衣類や 草履、ハンドバッグなどがすべて揃うという利便がある。

【０００３】 そのため、従来より、紋付きなどの衣類やその衣類と組み合わせて用いられる 草履、ハンドバッグなどをワンセットとした和装セットをバッグに入れてバッグ ごと販売することがあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような和装セットの販売手段を採用すると、客が陳列されている和装セ ットを選択するときに、バッグから和装セットを取り出してその内訳がどのよう になっているかを見なければならない。店員がバッグに収納されている和装セッ トの内訳を客に説明するときでも同様である。

【０００５】 しかしながら、客や店員がバッグから和装セットを取り出すのは手間と時間の かかる作業であり、また、一旦取り出した和装セットをバッグに戻して収納する 作業にも手間と時間がかかる。

【０００６】 本考案は以上の状況の下でなされたものであり、店を訪問した者がバッグを開 けずにそのバッグに収納されている和装セットなどの衣類等セットの内訳を即座 に知ることができ、また、バッグに収納されている上記衣類等セットを、バッグ を開けずに店員が客に説明することのできる衣類等セットの収納バッグを提供す ることを目的とする。

【０００７】 また、本考案は、バッグに収納されている衣類等セットの内訳を記載したパン フレットなどを、そのバッグの陳列場所とは別の場所から持ち出して客に示した りする煩わしい作業の必要がなくなる衣類等セットの収納バッグを提供すること を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る衣類等セットの収納バッグは、組み合わせて使用される複数の衣 類等を含む衣類等セットを収納した手提げ用バッグ本体の外側に、上記衣類等セ ットの内訳を表す表示を施したパンフレットが装着されてなる、というものであ る。

【０００９】 本考案において、上記衣類等セットの一例としては、紋付き、黒共帯、襦袢、 帯芯、胴裏、帯揚、帯締め、草履及びハンドバッグを含む和装セットがある。ま た、上記衣類等セットには、上記和装セットのほか、背広、ネクタイ、ワイシャ ツ、ネクタイピンといった男性用服飾品を含む洋装セットや、ドレスやイヤリン グといった女性用服飾品を含む洋装セットなどを例示することができる。

【００１０】 上記のように、衣類等セットを収納した手提げ用バッグ本体の外側に、その衣 類等セットの内訳を表す表示を施したパンフレットが装着されていると、店を訪 問した者は、バッグ本体に収納されている衣類等セットの内訳を、そのバッグ本 体に装着されているパンフレットを見るだけで知ることができるので、客がバッ グ本体を開けて衣類等セットをバッグ本体から取り出す必要がなくなる。店員が バッグ本体に装着されている衣類等セットの内訳を客に説明するときも同様であ る。さらに、バッグ本体に収納されている衣類等セットの内訳を記載したパンフ レットなどを、バッグの陳列場所とは別の場所から持ち出して客に示したりする 煩わしい作業を行う必要もなくなる。さらに、当該バッグの陳列場所を他の場所 に移すような場合でも、バッグ本体に装着されているパンフレットを見るだけで 内容物である衣類等セットを確認することができるので、他の種類の服飾品を収 納したバッグと当該バッグとが混同するような事態は起こらない。

【００１１】 本考案では、上記パンフレットが、上記バッグ本体に具備されている手提げ用 把手に線材で吊り下げられることによってそのバッグ本体の外側に装着されてい てもよい。このようにパンフレットを糸や細い吊り紐などの線材で吊り下げてお くと、客や店員がそのパンフレットを裏返してその裏面を見ることができるので 、パンフレットの表側だけでなく裏側にも衣類等セットの内訳やその他の表示を 施しておくことが可能になる。

【００１２】 上記パンフレットには、上記衣類等セットの内訳と共に、販売促進のための情 報が表示されていてもよい。これによると、そのパンフレットがただ単に衣類等 セットの内訳を表示するだけにとどまらず、販売促進にも役立つ。

【００１３】

【考案の実施の形態】

図１は本考案に係る衣類等セットの収納バッグ（以下「バッグ」という）の実 施形態を示した概略斜視図である。この実施形態のバッグは、衣類等セットの一 例である和装セットを収納することに用いられていて、開閉用のファスナー１を 備えた手提げ用バッグ本体Ａと、そのバッグ本体Ａに装着されたパンフレットＢ とを有している。バッグ本体Ａへの和装セットの出し入れは、ファスナー１を開 閉することによって行われる。バッグ本体Ａに収納されている和装セットには、 たとえば、紋付き、黒共帯、襦袢、帯芯、胴裏、帯揚、帯締め、草履及びハンド バッグが含まれ、これらは、喪服セットとして組み合わせて着用されるものであ る。バッグ本体Ａに収納する和装セットは、夏物あるいは冬物のうちのどらちか 一方だけの和装セットであっても、夏物と冬物の両方を含む和装セットであって もよい。バッグ本体Ａには手提げ用の把手２が備わっており、当該バッグの購入 者は、その把手２を手で持ってバッグを持ち運ぶことができる。

【００１４】 パンフレットＢは、バッグ本体Ａの大きさに匹敵する程度に比較的大きく、容 易に折れ曲がることのない腰の強さを備えた厚手のベース（厚紙など）の表面と 裏面に所定の表示を施すことによって形成されている。このパンフレットＢの上 縁部の２箇所に糸通し孔３，３が開設されている。そして、上記把手２に巻き掛 けた糸４，４を上記糸通し孔３，３に通すことによって、そのパンフレットＢを バッグ本体Ａの外側に吊り下げ状態で装着してある。

【００１５】 バッグ本体Ａに収納されている和装セットの内訳や特徴が、そのバッグ本体Ａ に装着されているパンフレットＢの表面の区画１０に画像と文字の両方で見やす い大きさで表示されている。また、パンフレットＢの表面の他の区画２０，３０ には、販売促進のための情報が表示されている。さらに、パンフレットＢの裏面 には、バッグ本体Ａに収納されている和装セットと関連性を持つ情報、たとえば 服飾品のサイズ表や服飾品を着用した人物画像などが表示されている。

【００１６】 以上説明したバッグによると、店を訪問した者が、バッグ本体Ａに収納されて いる和装セットの内訳を、そのバッグ本体Ａに装着されているパンフレットＢを 見るだけで知ることができるので、バッグ本体Ａを開けて和装セットをバッグか ら取り出す必要がない。店員がバッグ本体Ａに装着されている和装セットの内訳 を客に説明するときも同様である。そのため、バッグ本体Ａに収納されている和 装セットの内訳を記載したパンフレットなどを、そのバッグの陳列場所とは別の 場所から持ち出して客に示したりする煩わしい作業を行う必要はない。さらに、 当該バッグの陳列場所を他の場所に移すような場合でも、バッグ本体Ａに装着さ れているパンフレットＢを見るだけで内容物である和装セットの種類を確認する ことができるので、他の種類の服飾品を収納したバッグと当該バッグとが混同す るような事態は起こらない。

【００１７】 この実施形態では、パンフレットＢを、バッグ本体Ａの把手２に糸４で吊り下 げてあるので、客や店員はそのパンフレットＢを裏返してその裏面に表示された 情報を容易に見ることが可能である。また、パンフレットＢには、和装セットの 内訳だけでなく、販売促進に役立つ情報を表示されているので、そのパンフレッ トＢがたの服飾品の購入を客に促す作用をも発揮する。

【００１８】 この実施形態では、衣類等セットとして和装セットを例示したけれども、本考 案では、背広、ネクタイ、ワイシャツ、ネクタイピンといった男性用服飾品を含 む洋装セットや、ドレスやイヤリングといった女性用服飾品を含む洋装セットな どを衣類等セットとして採用することも可能である。

【００１９】 また、パンフレットＢをバッグ本体Ａに装着する手段として糸４を用いている けれども、この点は、プラスチック製の柔軟な細い吊り紐などの線材を用いてパ ンフレットＢを把手２に吊り下げても、他の手段でバッグ本体Ａの表側に装着し ておいてもよい。装着手段は、実施形態で説明した吊り下げに限定されず、たと えば粘着剤でパンフレットをバッグ本体に貼り付けておくといった手段や、バッ グ本体を透明な樹脂シートのかばんに収納しパンフレットＢを樹脂シートとバッ グ本体Ａとの間に設けることにより、バッグ本体Ａの表側にパンフレットＢを装 着する手段としてもよく、必要に応じて適宜採用することができる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案によれば、店を訪問した者がバッグを開けずにそのバッグに収納されて いる和装セットなどの衣類等セットの内訳を即座に知ることができ、また、バッ グに収納されている上記衣類等セットを、バッグを開けずに店員が客に説明する ことのできる衣類等セットの収納バッグを提供することができる。また、バッグ に収納されている衣類等セットの内訳を記載したパンフレットなどを、そのバッ グの陳列場所とは別の場所から持ち出して客に示したりする煩わしい作業の必要 がなくなる衣類等セットの収納バッグを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る衣類等セットの収納バッグの実施
形態を示した概略斜視図である。

【符号の説明】

Ａ バッグ本体 Ｂ パンフレット ２ 把手 ４ 糸（線材）

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 組み合わせて使用される複数の衣類等を
   含む衣類等セットを収納した手提げ用バッグ本体の外側
   に、上記衣類等セットの内訳を表す表示を施したパンフ
   レットが装着されてなる衣類等セットの収納バッグ。
2. 【請求項２】 上記パンフレットが、上記バッグ本体に
   具備されている手提げ用把手に線材で吊り下げられるこ
   とによってそのバッグ本体の外側に装着されている請求
   項１に記載した衣類等セットの収納バッグ。
3. 【請求項３】 上記衣類等セットが、紋付き、黒共帯、
   襦袢、帯芯、胴裏、帯揚、帯締め、草履及びハンドバッ
   グを含む和装セットである請求項１又は請求項２に記載
   した衣類等セットの収納バッグ。
4. 【請求項４】 上記パンフレットに、上記衣類等セット
   の内訳と共に、販売促進のための情報が表示されている
   請求項１ないし請求項３のいずれかに記載した衣類等セ
   ットの収納バッグ。