JP3076534U - 車両速度計測探知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】落下の可能性が小さく、視界を妨げることなく
取付上の自由度が高い車両速度計測探知装置を得る。 【解決手段】車両のフロントガラス２２に張り付け可能
な吸盤１８，２０を備えた電源ケース１と、電源ケース
１に揺動軸１２の廻りに揺動可能に支持された本体ケー
ス２とを備える。電源ケース１に太陽電池２４を設ける
と共に、電池ケース１内に充電式電池２８を収納した。
また、本体ケース２内には回路基板とマイクロ波のアン
テナ３２とを収納した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、車両速度計測装置から発せられる特定周波数のマイクロ波を検知し て報知する車両速度計測探知装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、車両の室内に設けられ、車両速度計測装置から発せられる特定周波 数のマイクロ波を検知して報知する車両速度計測探知装置が知られている。車両 速度計測報知装置の取付は、図４に示すように、車両のフロントガラス５０にス テー５２を吸盤５４により張り付け、ステー５２に車両速度計速報値装置本体５ ６を支持している。本体５６内には電源としての電池や回路基板等の車両速度計 測装置の検知に必要な部品が収納されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、こうした従来のものでは、本体５６が大きく重いため、車両の 走行中に振動しやすく、吸盤５４に大きな荷重が加わり、落下する可能性がある という問題があった。また、本体５６が大きいため、運転者の視界の妨げになる 場合があった。更に、電源として太陽電池を本体５６の上部に収納した場合、フ ロントガラス５０の上部に吸盤５４を取り付けると、太陽電池に太陽光が当たら ない場合があり、取付場所の制約を受けるという問題があった。

【０００４】 本考案の課題は、落下の可能性が小さく、視界を妨げることなく取付上の自由 度が高い車両速度計測探知装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

かかる課題を達成すべく、本考案は課題を解決するため次の手段を取った。即 ち、 車両速度計測装置から発せられる特定周波数のマイクロ波を受信したときに報 知する車両速度計測探知装置において、 車両の窓ガラスに張り付け可能な吸盤を備えた電源ケースと、前記電源ケース に揺動軸の廻りに揺動可能に支持された本体ケースとを備え、前記電源ケースに 太陽電池を設けると共に、前記電池ケース内に充電式電池を収納したことを特徴 とする車両速度計測探知装置がそれである。

【０００６】 また、前記本体ケース内には回路基板を収納した構成としてもよい。あるいは 、前記電源ケースと前記本体ケースとの揺動角度を調整可能な角度調整機構を備 えた構成としてもよい。更に、前記本体ケース内にマイクロ波のアンテナを収納 してもよい。前記本体ケースは前記揺動軸と直交する回転軸の廻りに回転可能に 支持された構成としてもよい。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 図１に示すように、１はプラスチック製の電源ケースで、２は同じくプラスチ ック製の本体ケースである。電源ケース１からは支持アーム４が突出形成されて おり、支持アーム４は、連結部材６に形成された二股アーム８の溝１０に挿入さ れている。

【０００８】 支持アーム４と二股アーム８とには、揺動軸１２が挿入されており、支持アー ム４が揺動軸１２の廻りに揺動できるように構成されている。揺動軸１２にはつ まみ１４が螺入されており、つまみ１４を回転させることにより、二股アーム８ の溝１０の間隔が狭まり、支持アーム４を二股アーム８により挟持して、支持ア ーム４と二股アーム８とを固定できるように構成されている。

【０００９】 尚、本実施形態では、支持アーム４、二股アーム８、揺動軸１２、つまみ１４ により角度調整機構１５を構成している。角度調整機構１５はこのようなものに 限らず、支持アーム４と連結部材６とを揺動軸１２の廻りに揺動でき、角度を調 整できる機構であればよい。

【００１０】 連結部材６には、本体ケース２に突出形成された回転軸１６が挿入されて、本 体ケース２が連結部材６に回転可能に支持されている。揺動軸１２と回転軸１６ とは直交するように形成されている。電源ケース１には、その両側に、一対の吸 盤１８，２０が取り付けられている。吸盤１８，２０は、ゴム製のもので、車両 の窓ガラス、例えば、フロントガラス２２に張り付けて、電源ケース１をフロン トガラス２２に支持させることができるものである。

【００１１】 吸盤１８，２０をフロントガラス２２に張り付けた際に、フロントガラス２２ と対向するように、電源ケース１に、太陽電池２４が収納されている。太陽電池 ２４は、太陽光が電源ケース１に形成された窓２６を介して照射されると、起電 力が生じる周知のものである。また、電源ケース１内には、ニッカド電池等の充 電式電池２８が収納されている。

【００１２】 一方、本体ケース２内には、回路基板３０とマイクロ波のアンテナ３２が収納 されており、回路基板３０にはマイクロ波のアンテナ３２が接続されている。回 路基板３０は、太陽電池２４及び充電式電池２８からの電力の供給を受けて、ア ンテナ３２がマイクロ波を検知したときには、図示しない発光ダイオードを点滅 発光させたり、図示しないブザーを雷同させたりして、運転者に報知するもので ある。

【００１３】 次に、前述した本実施形態の車両速度計測探知装置の作動について説明する。 まず、一対の吸盤１８，２０をフロントガラス２２に張り付けて、フロントガ ラス２２に取り付ける。そして、つまみ１４を回転させて、一旦、二股アーム８ による支持アーム４の挟持を開放する。揺動軸１２の廻りに、連結部材６、本体 ケース２を揺動させて、本体ケース２がほぼ水平となるように角度を調整する。

【００１４】 次に、つまみ１４を回転させて、二股アーム８により支持アーム４を挟持して 、一体的に固定する。また、本体ケース２を回転軸１６の廻りに回転させて、ア ンテナ３２が正面方向を向くように調整する。回路基板３０は、アンテナ３２を 介してマイクロ波を検知したときには、図示しない発光ダイオードを点滅発光さ せたり、図示しないブザーを雷同させたりして、運転者に報知する。

【００１５】 日中は、フロントガラス２２を通して照射された太陽光により、太陽電池２４ により発電が行われ、太陽電池２４により発電された電力が、回路基板３０に供 給されると共に、充電式電池２８に供給されて充電される。また、夜間や天候が 悪いときには、充電式電池２８から回路基板３０に電力が供給される。

【００１６】 従って、日中は太陽電池２４により発電が行われ、充電式電池２８に充電され るので、充電式電池２８は、夜間や天候が悪い日中に回路基板３０に電力を供給 できる容量があれば足りるので、充電式電池２８の容量は、小さくてよい。これ により、充電式電池２８の重量が軽くなり、全体の重量が軽くなる。

【００１７】 よって、装置の重量が軽いので、吸盤１８，２０によりフロントガラス２２に 取り付けることができる。重量のある充電式電池２８を電源ケース１内に収納し 、電源ケース１に吸盤１８，２０を設けているので、吸盤１８，２０に大きなモ ーメント等が加わらず、吸盤１８，２０によりフロントガラス２２に取り付ける ことができる。

【００１８】 また、太陽電池２４を太陽方向に向けて取り付けることができると共に、回路 基板３０とアンテナ３２を本体ケース２内に収納し、本体ケース２を角度調整機 構１５により揺動角度を調整して、ほぼ水平となるように取り付けることができ る。従って、アンテナ３２を正面方向に向けて設置することができるので、マイ クロ波を有効に検知できる。

【００１９】 また、吸盤１８，２０を用いているので、フロントガラス２２のどの場所にで も取り付けることができ、取り付け場所の自由度が高い。例えば、フロントガラ ス２２の上部がスモークガラスになっていても、太陽電池２４で太陽光を受光で きるように、フロントガラス２２に取り付けることが容易にできる。

【００２０】 以上本考案はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本考案の要旨 を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。

【００２１】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案の車両速度計測探知装置は、太陽電池により発電が 行われ、充電式電池に充電されるので、充電式電池の容量は小さくてよく、全体 の重量が軽くなると共に、本体ケースを小さくできる。よって、吸盤によりフロ ントガラスに取り付けても、吸盤に加わる荷重が小さく、落下の可能性が小さく なる。また、フロントガラスの上部に取り付けても、太陽電池には太陽光が当た り、取り付け場所の自由度が高く、大きさが小さいので運転者の視界の妨げとな ることが少ないという効果を奏する。

【００２２】 また、角度調整機構を設けると、本体ケースを角度調整機構により揺動角度を 調整して、ほぼ水平となるように取り付けることができるので、アンテナを正面 方向に向けて設置することができ、マイクロ波を有効に検知できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態としての車両速度計測探知
装置をフロントガラスに取り付けた側面図である。

【図２】本実施形態の車両速度計測探知装置をフロント
ガラスに取り付けた状態での断面図である。

【図３】本実施形態の車両速度計測探知装置の正面図で
ある。

【図４】従来の車両速度計測探知装置をフロントガラス
に取り付けた側面図である。

【符号の説明】

１…電源ケース ２…本体ケース ４…支持アーム ６…連結部材 ８…二股アーム １０…溝 １２…揺動軸 １５…角度調整機構 １６…回転軸 １８，２０…吸盤 ２２…フロントガラス ２４…太陽電池 ２６…窓 ２８…充電式電池 ３０…回路基板 ３２…アンテナ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両速度計測装置から発せられる特定周
   波数のマイクロ波を受信したときに報知する車両速度計
   測探知装置において、 車両の窓ガラスに張り付け可能な吸盤を備えた電源ケー
   スと、前記電源ケースに揺動軸の廻りに揺動可能に支持
   された本体ケースとを備え、前記電源ケースに太陽電池
   を設けると共に、前記電池ケース内に充電式電池を収納
   したことを特徴とする車両速度計測探知装置。
2. 【請求項２】 前記本体ケース内には回路基板を収納し
   たことを特徴とする請求項１記載の車両速度計測探知装
   置。
3. 【請求項３】 前記電源ケースと前記本体ケースとの揺
   動角度を調整可能な角度調整機構を備えたことを特徴と
   する請求項１又は請求項２記載の車両速度計測探知装
   置。
4. 【請求項４】 前記本体ケース内にマイクロ波のアンテ
   ナを収納したことを特徴とする請求項１ないし請求項３
   記載の車両速度計測探知装置。
5. 【請求項５】 前記本体ケースは前記揺動軸と直交する
   回転軸の廻りに回転可能に支持されたことを特徴とする
   請求項１ないし請求項４記載の車両速度計測探知装置。