JP3076334B1 - 人体用落下衝撃吸収補助具 - Google Patents

人体用落下衝撃吸収補助具

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JP3076334B1
JP3076334B1 JP11091514A JP9151499A JP3076334B1 JP 3076334 B1 JP3076334 B1 JP 3076334B1 JP 11091514 A JP11091514 A JP 11091514A JP 9151499 A JP9151499 A JP 9151499A JP 3076334 B1 JP3076334 B1 JP 3076334B1
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潔 深谷
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孝行 宮武
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Abstract

【要約】 【課題】 誤動作の発生を防止することができ、信頼性
の向上を図ることのできる人体用落下衝撃吸収補助具を
提供することにある。 【解決手段】 加速度検出手段31によって人体の落下
状態を検出するとともに、人体の転落により位置検出手
段42の位置信号44の累積値が負極性になり、この状
態が所定時間継続したことを検知すると、空気袋を膨張
させるようにしたので、ジャンプした場合のように初期
位置に戻る動作や、僅かな段差を飛び降りた場合のよう
に落下状態の継続時間が短い動作に対しては墜落検知信
号45を出力することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に建設現場等の
高所作業場から転落した際に人体を落下衝撃から保護す
るための人体用落下衝撃吸収補助具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、建設現場等における転落事故が増
加しており、労働現場での安全性が問題となっている。
そこで、転落時の落下衝撃を吸収するものとして、例え
ば特開平7−96049号公報に記載されているよう
に、作業者の人体に装着される装着体と、装着体の所定
部位に設けられた空気袋と、空気袋を膨張させる膨張手
段と、作業者に作用する加速度を検出する加速度センサ
と、作業者の速度を検出する速度センサとを備え、作業
者の墜落により加速度センサの検出値及び速度センサの
検出値がそれそれ所定の設定値を超え、この状態が所定
時間継続すると膨張手段によって空気袋を膨張させるよ
うにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように加速度センサ及び速度センサによって作業者の墜
落を検知する方法では、例えば作業者がジャンプしたと
き、或いは僅かな段差を飛び降りたときなど、墜落以外
の上下運動において加速度センサ及び速度センサの検出
値が墜落検知条件を満たした場合でも墜落検知信号が出
力されるため、誤動作を生じ易いという問題点があっ
た。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、誤動作の発生を防止
することができ、信頼性の向上を図ることのできる人体
用落下衝撃吸収補助具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、人体に装着される装着体
と、装着体の所定部位に設けられた空気袋と、空気袋を
膨張させる膨張手段と、人体の墜落を検知する墜落検知
装置とを備え、墜落検知装置によって人体の墜落を検知
すると、膨張手段によって空気袋を膨張させるようにし
た人体用落下衝撃吸収補助具において、前記墜落検知装
置を、人体の落下加速度に対応した加速度信号を出力す
る加速度検出手段と、加速度検出手段の加速度信号が所
定値以上に達した状態から所定値以下に低下したことを
判定する加速度判定手段と、人体の上方向及び下方向に
対応する位置信号をそれぞれ出力する位置検出手段と、
位置検出手段の位置信号に基づいて人体が初期位置より
も下方に移動したことを判定する位置判定手段と、加速
度判定手段によって加速度信号が所定値以上に達した状
態から所定値以下に低下したことが判定され、且つ位置
判定手段によって人体の位置が初期位置よりも下方に移
動したことが判定されると墜落検知信号を出力する墜落
判定手段とから構成している。
【0006】また、請求項2では、人体に装着される装
着体と、装着体の所定部位に設けられた空気袋と、空気
袋を膨張させる膨張手段と、人体の墜落を検知する墜落
検知装置とを備え、墜落検知装置によって人体の墜落を
検知すると、膨張手段によって空気袋を膨張させるよう
にした人体用落下衝撃吸収補助具において、前記墜落検
知装置を、人体の落下速度に対応した速度信号を出力す
る速度検出手段と、速度検出手段の速度信号が所定値以
上に達したことを判定する速度判定手段と、人体の上方
向及び下方向に対応する位置信号をそれぞれ出力する位
置検出手段と、位置検出手段の位置信号に基づいて人体
が初期位置よりも下方に移動したことを判定する位置判
定手段と、速度判定手段によって速度信号が所定値以上
に達したことが判定され、且つ位置判定手段によって人
体の位置が初期位置よりも下方に移動したことが判定さ
れると墜落検知信号を出力する墜落判定手段とから構成
している。
【0007】また、請求項3では、人体に装着される装
着体と、装着体の所定部位に設けられた空気袋と、空気
袋を膨張させる膨張手段と、人体の墜落を検知する墜落
検知装置とを備え、墜落検知装置によって人体の墜落を
検知すると、膨張手段によって空気袋を膨張させるよう
にした人体用落下衝撃吸収補助具において、前記墜落検
知装置を、人体の落下加速度に対応した加速度信号を出
力する加速度検出手段と、加速度検出手段の加速度信号
が所定値以上に達した状態から所定値以下に低下したこ
とを判定する加速度判定手段と、人体の落下速度に対応
した速度信号を出力する速度検出手段と、速度検出手段
の速度信号が所定値以上に達したことを判定する速度判
定手段と、人体の上方向及び下方向に対応する位置信号
をそれぞれ出力する位置検出手段と、位置検出手段の位
置信号に基づいて人体が初期位置よりも下方に移動した
ことを判定する位置判定手段と、加速度判定手段によっ
て加速度信号が所定値以上に達した状態から所定値以下
に低下したことが判定されるとともに、速度判定手段に
よって速度信号が所定値以上に達したことが判定され、
且つ位置判定手段によって人体の位置が初期位置よりも
下方に移動したことが判定されると墜落検知信号を出力
する墜落判定手段とから構成している。
【0008】即ち、請求項1、2及び3によれば、例え
ばジャンプした場合のように初期位置に戻る動作におい
ては、位置判定手段の初期位置よりも下方に移動したこ
とが判定されないので、墜落検知信号は出力されない。
これに対し、墜落の場合は落下開始から下向きに移動し
ていることを表す位置信号が出力されることから、位置
判定手段によって初期位置よりも下方に移動したことが
判定され、墜落検知信号が出力される。
【0009】また、請求項4では、請求項1、2または
3記載の人体用落下衝撃吸収補助具において、前記墜落
判定条件を満たす判定が所定時間継続した後に前記墜落
検知信号を出力する計時手段及び継続時間判定手段を備
えている。これにより、請求項1、2または3の作用に
加え、例えば僅かな段差を飛び降りたような場合には、
墜落判定条件が満たされる場合があるが、その継続時間
が所定時間継続しなければ、墜落検知信号が出力される
ことはない。
【0010】また、請求項5では、請求項1、2、3ま
たは4記載の人体用落下衝撃吸収補助具において、前記
位置検出手段を、人体の上方向及び下方向に対応する加
速度信号をそれぞれ出力する加速度検出手段と、加速度
検出手段の加速度信号を積分して速度信号を求める第1
積分手段と、この速度信号を積分して位置信号を求める
第2積分手段とから構成している。これにより、請求項
1、2、3または4の作用に加え、加速度信号を第1積
分手段及び第2積分手段によって積分することにより位
置信号が得られることから、加速度検出手段を複数設け
る必要がない。
【0011】また、請求項6では、請求項1、2、3、
4または5記載の人体用落下衝撃吸収補助具において、
前記加速度検出手段を、互いに直交する三軸方向の加速
度をそれぞれ検出する複数の加速度検出手段によって構
成している。これにより、請求項1、2、3、4または
5の作用に加え、互いに直交する三軸方向の加速度が検
出されることから、落下時の姿勢が変化しても墜落が確
実に検知される。
【0012】また、請求項7では、請求項1、2、3、
4、5または6記載の人体用落下衝撃吸収補助具におい
て、前記装着体を人体に装着する際に互いに結合される
一対の結合部材と、各結合部材の結合によって前記墜落
検知装置を動作可能な状態にするスイッチ手段とを備え
ている。これにより、請求項1、2、3、4、5または
6の作用に加え、装着体を人体に装着する際に各結合体
を結合するによって墜落検知装置を動作可能な状態にな
ることから、墜落検知装置の動作開始忘れが防止され
る。
【0013】また、請求項8では、請求項1、2、3、
4、5、6または7記載の人体用落下衝撃吸収補助具に
おいて、前記装着体に任意の安全帯を保持可能な保持部
を設けている。これにより、請求項1、2、3、4、
5、6または7の作用に加え、装着体に安全帯を予め保
持させておくことが可能である。
【0014】また、請求項9では、請求項1、2、3、
4、5、6、7または8記載の人体用落下衝撃吸収補助
具において、前記装着体に空気袋を収縮状態で収納する
収納部を設けている。これにより、請求項1、2、3、
4、5、6、7または8の作用に加え、空気袋が収縮状
態で収納されることから、通常の着用時における取り扱
い性を損なうことがない。
【0015】また、請求項10では、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8または9記載の人体用落下衝撃
吸収補助具において、前記空気袋を複数の生地から縫製
するとともに、空気袋の生地の縫合面間に弾性部材を介
在させ、空気袋の縫合部分の縫い目及びその周囲を密着
性の被覆材によって被覆している。これにより、請求項
1、2、3、4、5、6、7、8または9の作用に加
え、空気袋の生地の縫合面間に弾性部材が介在すること
から、弾性部材の弾性によって空気袋の縫合部分の気密
性が向上する。また、空気袋の縫合部分の縫い目及びそ
の周囲が被覆材によって被覆されることから、空気袋の
縫合部分の縫い目から気漏れを生ずることがない。
【0016】また、請求項11では、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9または10記載の人体用落
下衝撃吸収補助具において、前記膨張手段を、内部に圧
縮流体を封入され、一端を爆薬の爆発により開封可能に
封鎖された流体封入容器と、空気袋に接続される流体吐
出口を有し、流体封入容器の一端側を流体吐出口に連通
するように覆う流体吐出部材と、流体吐出部材内に流体
封入容器の一端に近接して配置された爆薬と、爆薬を爆
発させる起爆手段とから構成している。これにより、請
求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の
作用に加え、起爆手段によって爆薬が爆発すると、爆発
の圧力で流体封入容器の一端が直接開封されることか
ら、流体封入容器の流体が瞬時に噴出する。
【0017】また、請求項12では、請求項11記載の
人体用落下衝撃吸収補助具において、前記空気袋の流体
流入部分の周囲を緩衝性を有する保護部材によって被覆
している。これにより、請求項11の作用に加え、空気
袋の流体流入部分が保護部材によって爆発の際の破片か
ら保護される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図14は本発明の第1の
実施形態を示すもので、図1は人体用落下衝撃吸収補助
具の正面図、図2はその背面図、図3は結合部材の正面
図、図4は膨張状態の空気袋を示す斜視図、図5は人体
への装着状態を示す側面図、図6は空気袋の概略構成
図、図7は図6のA−A線矢視方向断面図、図8乃至図
10は空気袋の縫製方法を示す説明図、図11及び図1
2は充気装置の一部断面側面図及び動作説明図、図13
は墜落検知装置のブロック図、図14は回路構成図であ
る。
【0019】この人体用落下衝撃吸収補助具は、人体に
装着される装着体10と、装着体10の所定部位に取付
けられた第1乃至第3空気袋11,12,13と、各空
気袋11,12,13を膨張させる充気装置20と、人
体の墜落を検知する墜落検知装置30とから構成されて
いる。
【0020】装着体10は人体の上半身に着用されるよ
うに形成され、収縮状態の各空気袋11,12,13を
収納するための第1及び第2カバー部10a,10bを
有している。この場合、第1カバー部10aは人体の
胸、両肩及び背中の一部に対応する部分に形成され、第
2カバー部10bは人体の腰の一部に対応する部分に形
成されている。各カバー部10a,10bはそれぞれ一
端側を装着体10側に固定されるとともに、他端側を複
数のマジックテープ10cによって装着体10側に着脱
自在に固定されている。また、装着体10の下端には周
知の安全帯14を保持する複数の保持部10dが設けら
れている。即ち、安全帯14は人体の要部を巻回するよ
うに帯状に形成され、その背面側には親綱に連結される
ロープ14aが取付けられている。各保持部10dは安
全帯14を挿通可能な環状の部材からなり、装着体10
に互いに間隔をおいて取付けられている。また、装着体
10の下端側には人体への装着時に結合される一対の結
合部材15,16が設けられ、各結合部材15,16は
装着体10に保持されたベルト17の両端にそれぞれ取
付けられている。一方の結合部材15には、弾性を有す
る一対の係合爪15aと、各係合爪15aの間に配置さ
れた突部15bが設けられ、突部15bの先端には導電
部材15cが取付けられている。また、他方の結合部材
16は一方の結合部材15の各係合爪15a及び突部1
5bを受容する受容部16aを有し、受容部16a内に
は各係合爪15aと係合する一対の係合孔16bと、一
方の結合部材15の導電部材15cと接触する一対の電
極16cが設けられている。即ち、一方の結合部材15
を他方の結合部材16の受容部16aに挿入すると、一
方の結合部材15の各係合爪15aが他方の結合部材1
6の各係合孔16bに係合し、各結合部材15,16が
互いに結合するとともに、各電極16cが導電部材15
cに接触して互いに電気的に接続されるようになってい
る。また、指先等で各係合爪15aを各係合孔16bの
外側から押圧し、各係合爪15aと各係合孔16bとの
係合を解除することにより、各結合部材15,16が互
いに分離され、各電極16cと導電部材15との電気的
な接続も解除される。更に、装着体10の前面側にはL
EDからなる表示ランプ10eが設けられている。
【0021】各空気袋11,12,13は気密性及び耐
久性の高い生地によって縫製されるとともに、互いに内
部を連通するように形成され、非膨張時は装着体10と
ほぼ同等の厚さに収縮されている。第1空気袋11は人
体の首の周囲に対応する部位に設けられ、首の両側及び
後部を覆うように形成されている。第2空気袋12は人
体の背中に対応する部位に設けられ、背中の中央に沿っ
て上下方向に長く形成されている。この場合、第2空気
袋12の上端及び下端は第1及び第3空気袋11,13
にそれぞれ接合されている。第3空気袋13は人体の腰
の周囲に対応する部位に設けられ、腰の両側及び後部を
覆うように形成されている。
【0022】ここで、前記各空気袋11,12,13の
構造について説明する。即ち、各空気袋11,12,1
3は気密性及び耐久性の高い材質として、例えばベクト
ラン(全芳香族ポリエステル)が用いられ、この材質か
らなる生地を縫製することによって形成されている。即
ち、図6に示すように第1空気袋11は上面側の生地1
1a及び下面側の生地2bからなり、各生地11a,1
1bの周縁を縫合することによって形成されている。第
2空気袋12は、図7に示すように一枚の生地12aか
らなり、生地12aを筒状に丸めて両端を縫合すること
によって形成されている。第3空気袋13は上面側の生
地13a及び下面側の生地13bからなり、第1空気袋
2と同様、各生地13a,13bの周縁を縫合すること
によって形成されている。また、第1空気袋11の下面
側の生地11b及び第3空気袋13の上面側の生地13
aには第2空気袋12に連通する孔11c,13cが設
けられ、各孔11c,13cの周縁と第2空気袋12の
上下端とをそれぞれ縫合することにより、各空気袋1
1,12,13が一体に形成されている。また、図4に
示すように第3空気袋13には充気装置20が接続さ
れ、その接続部分に対応する内周面は布、ゴムまたはプ
ラスチック等、緩衝性を有する材質からなる保護部材1
3dによって被覆されている。
【0023】次に、前記各空気袋11,12,13の縫
製方法について説明する。まず、第1空気袋11及び第
3空気袋13は、図8(a) に示すように各生地11a
(13a),11b(13b)の縫合面間に弾性部材と
してのゴム18aを介在させ、ベクトランの糸18bに
よって各生地11a(13a),11b(13b)及び
ゴム18aを二条縫いした後、図8(b) に示すように縫
い目及びその周囲にシリコンボンドからなる密着性の被
覆材18cを塗布する。
【0024】第2空気袋12は、図7に示すように筒状
に丸めた生地12aの両端をそれぞれ図9(a) に示すよ
うに同一方向に折り曲げ、ベクトランの糸18bによっ
て一条の地縫いをする。次に、前記縫合部分を図9(b)
に示すように片側に折り曲げ、この折り曲げ部分と生地
12aとを糸18bによって一条の押さえ縫いをした
後、図9(c) に示すように縫い目及びその周囲に被覆材
8を塗布する。尚、第2空気袋12の縫製方法において
は、筒状に丸めた生地12aの両端を外側に折り曲げて
縫製した後、生地12aを裏返しにすることにより、縫
合部分を生地12aの内側に位置させるようにする。
【0025】第2空気袋12の上下端と、第1及び第3
空気袋11,13の孔11c(13c)の周縁との接合
は、図10(a) に示すように内側に折り曲げた第2空気
袋12の端部と、第1空気袋11(または第3空気袋1
3)の生地11b(13a)とをベクトランの糸18b
によって二条の地縫いをする。次に、前記縫合部分を図
10(b) に示すように第2空気袋12側に折り曲げ、こ
の折り曲げ部分と第2空気袋12の生地12aとを糸1
8bによって一条の押さえ縫いをした後、図10(c) に
示すように縫い目及びその周囲に被覆材18cを塗布す
る。
【0026】充気装置20は、圧縮流体を封入した流体
封入容器としてのボンベ21と、ボンベ21の一端側を
覆うガス吐出部材22と、ボンベ21を開放する爆薬2
3と、爆薬23を爆発させる点火具24とからなる。ボ
ンベ21は圧縮流体を気体または液体状態で封入した金
属製の容器からなり、その一端は爆薬23の爆発によっ
て開封可能な封鎖部21aによって封鎖されている。封
鎖部21aはボンベ本体と一体に設けられ、ボンベ本体
側よりも薄く形成されている。実施形態の一例として
は、ボンベ21の容量を100cc、その開口直径を8
mm、封鎖部21aの厚さを0.4mmとし、圧縮流体
としては二酸化炭素に窒素ガス25%を混合したものを
用いる。ガス吐出部材22はボンベ21の一端側に螺着
され、その内部にはボンベ21の封鎖部21aを囲む空
間部22aが設けられている。ガス吐出部材22の側面
には空間部22aに連通するガス吐出口22bが設けら
れ、ガス吐出口22bは第3空気袋13に接続されるよ
うになっている。また、ガス吐出部材22の内部には空
間部22a内に突出する筒状部22cが設けられ、筒状
部22cの一端はボンベ21の封鎖部21aに臨んで開
口している。爆薬23はDDNP(ジアソジニトロフェ
ノール)等の火薬からなり、ガス吐出部材22の筒状部
22c内に収容されている。点火具24は爆薬23内に
埋設され、導線24aを介して電源25に接続されてい
る。
【0027】即ち、充気装置20においては、点火具2
4に電流が流れると爆薬23が爆発し、その圧力によ
り、図12(a) に示すようにボンベ21の封鎖部21a
が破砕され、ボンベ21の一端が開封される。これによ
り、図12(b) に示すようにボンベ21内のガスが前記
爆破により形成された開口部からガス吐出部材22の空
間部22aに噴出し、ガス吐出部材22のガス吐出口2
2bを通じて第3空気袋13内に導入される。この場
合、爆薬23はボンベ21の封鎖部21aに臨んで開口
する筒状部22cに収容されていることから、爆発の圧
力がボンベ21の封鎖部21aに集中的に加わり、爆薬
23の爆発によりボンベ21の封鎖部21aを確実に開
封することができる。また、ボンベ21内の流体が液体
状態で封入されている場合は、爆発の熱により液体が急
激に気化する、いわゆる突沸現象により、ボンベ21内
の流体がより瞬時に噴出する。この場合、充気装置20
は爆発熱によって加熱されるが、ボンベ21から吐出す
る流体の気化によって冷却されるため、熱的損傷を来す
ことはない。
【0028】墜落検知装置30は、装着対象者の落下加
速度に対応した加速度信号を出力する加速度検出手段3
1と、装着対象者の上方向及び下方向に発生する加速度
にそれぞれ対応した正と負の極性の加速度信号を出力す
る加速度検出手段32と、一方の加速度検出手段31の
検出信号が所定の設定値以上に達した状態から所定の設
定値以下に低下するとハイレベルの検出信号を出力する
加速度判定手段33と、加速度判定手段33の設定値の
設定を行う設定器34と、他方の加速度検出手段32の
加速度信号を積分することによって得られる速度信号を
出力する第1積分手段35と、この速度信号を積分する
ことによって得られる位置信号を出力する第2積分手段
36と、第2積分手段36から出力される正極性及び負
極性の位置信号を累積加算し、その累積値が下向きを表
す負極性になるとハイレベルの検出信号を出力する位置
判定手段37と、加速度判定手段33及び位置判定手段
37の検出信号が共にハイレベルになったことを検出す
る論理積手段38と、論理積手段38から検出信号が出
力されるとその継続時間を計数する計時手段39と、計
時手段39の計数時間が所定の設定時間を超えると墜落
検知信号を出力する継続時間判定手段40と、継続時間
判定手段40の設定時間の設定を行う設定器41とから
なる。この場合、他方の加速度検出手段32、第1積分
手段35及び第2積分手段36によって位置検出手段4
2が構成される。
【0029】図14の回路構成図に示すように、装着体
10の一方の結合部材15の導電部材15c及び他方の
結合部材16の各電極16cによって墜落検知装置30
のON/OFF用スイッチ30aが形成され、スイッチ
30aは墜落検知装置30、電源30b及び表示ランプ
1eからなる回路を開閉するようになっている。この場
合、墜落検知装置30及び電源30bはセンサユニット
30cに収容され、センサユニット30cは装着体10
のベルト17に取付けられる。また、充気装置20の点
火具24はリレー26を介して電源25に接続され、リ
レー26は墜落検知装置30の出力信号によって閉じる
ようになっている。
【0030】以上のように構成された人体用落下衝撃吸
収補助具においては、例えば装着対象者としての作業者
1の身体に装着体10が装着され、装着体10の各結合
部材15,16を互いに結合することにより、スイッチ
30aが閉じて墜落検知装置30がONになるととも
に、表示ランプ1eが点灯する。次に、作業者1が誤っ
て高所から転落すると、墜落検知装置30によって墜落
検知信号が出力され、これにより充気装置20が作動し
て各空気袋11,12,13が膨張し、各空気袋11,
12,13によって人体への落下衝撃が吸収される。こ
の場合、充気装置20によって各空気袋11,12,1
3に高圧ガスが充填されると、各空気袋11,12,1
3の膨張により装着体10の各カバー部10a,10b
のマジックテープ10cが外れ、図5に示すように作業
者1の首、背中及び腰の周囲が各空気袋11,12,1
3によって瞬時に覆われる。
【0031】また、墜落検知装置30においては、作業
者1が転落した際、落下開始時に一方の加速度検出手段
31によって所定の設定値(例えば1G)以上の大きな
落下加速度が検出され、この落下状態の継続により落下
加速度が徐々に低下し、加速度検出手段31の加速度信
号43が所定の設定値(例えば0.8G)以下に低下す
ると、加速度判定手段33によって論理積手段38にハ
イレベルの検出信号が出力される。一方、作業者1の転
落により、位置検出手段42から出力される位置信号4
4の累積加算値が負極性になると、位置判定手段37に
よって論理積手段38にハイレベルの検出信号が出力さ
れる。これにより、論理積手段38において加速度判定
手段33及び位置判定手段37の検出信号が共にハイレ
ベルになったことが検出されると、計時手段39によっ
てその継続時間が計数され、この継続時間が所定の設定
時間(例えば0.4秒)を超えると、継続時間判定手段
40によって墜落検知信号45が出力される。その際、
例えばジャンプした場合のように初期位置に戻る動作に
おいては、位置信号44の累積加算値は正極性の加算値
と負極性の加算値とが相殺されてゼロになることから、
位置判定手段37の検出信号は出力されない。これに対
し、墜落の場合は落下開始から下向きに移動しているこ
とを表す負極性の位置信号44が出力されることから、
位置信号44の累積加算値は負極性となり、初期位置よ
りも下側に移動したことが検知される。また、僅かな段
差を飛び降りたような場合には、論理積手段38におい
て検出信号が出力される場合があるが、その継続時間が
継続時間判定手段40における設定時間に達しなけれ
ば、墜落検知信号45が出力されることはない。尚、
0.4秒の時間では約0.8メートルの落下量となるこ
とから、0.4秒の落下が継続した場合は墜落と判定し
てよい。また、論理積手段38の検出信号が断続的に出
力された場合には、計時手段39の計数値は論理積手段
38の検出信号が断たれるごとにゼロにリセットされる
ことから、論理積手段38の検出信号が設定時間以上連
続して続かない限り、墜落検知信号45が出力されるこ
とはない。
【0032】このように、本実施形態の人体用落下衝撃
吸収補助具によれば、加速度検出手段31によって作業
者1の落下状態を検出するとともに、作業者1の転落に
より位置検出手段42の位置信号44の累積値が負極性
になり、この状態が所定時間継続したことを検知する
と、各空気袋11,12,13を膨張させるようにした
ので、ジャンプした場合のように初期位置に戻る動作
や、僅かな段差を飛び降りた場合のように落下状態の継
続時間が短い動作に対しては墜落検知信号45を出力す
ることがなく、このような場合の誤動作を確実に防止す
ることができる。この場合、装着体10の結合部材1
5,16を結合して装着体10の装着を完了すると、結
合部材15,16のスイッチ30aにより墜落検知装置
30を動作可能な状態にするようにしたので、墜落検知
装置30の動作開始忘れを確実に防止することができ
る。
【0033】また、第1及び第3空気袋11,13の各
生地11a,11b,13a,13bをそれぞれの縫合
面間にゴム18aを介在させて縫合するようにしたの
で、ゴム18aの弾性により縫合部分の気密性及び耐圧
性の向上を図ることができる。また、この縫合部分の縫
い目及びその周囲をシリコンボンドからなる被覆材18
cによって被覆するようにしたので、被覆材8の密着に
より縫い目からの気漏れを確実に防止することができ
る。尚、第2空気袋12の縫合と、第2空気袋12と第
1及び第3空気袋11,13との縫合においては、それ
ぞれ折り返し縫いをして強度を高めることにより、縫合
面間のゴムを省略するようにしたが、これらの縫製にお
いても第1及び第3空気袋11,13と同様、縫合面間
にゴムを介在させるようにしてもよい。
【0034】また、充気装置20のボンベ21を爆薬2
3で直接破砕することにより開封するようにしたので、
起爆用の撃針を用いる必要がない。これにより、撃針の
移動による時間的なロスを生ずることがなく、ボンベ2
1内のガスを瞬時に噴出させることができる。この場
合、空気袋13のガス流入部分の周囲を保護部材13a
によって被覆したので、爆発の際の破片による空気袋1
3の破損を確実に防止することができる。また、撃針を
必要としない分、部品点数を少なくすることができると
ともに、撃針を用いた場合のように撃針が刺さったまま
の開封不良も生ずることがないという利点がある。
【0035】また、装着体10に安全帯14を保持可能
な保持部10dを設けたので、予め装着体10に安全帯
14を保持させておくことにより、建設現場等において
作業者1に装着体10及び安全帯14の両方を常に同時
に着用させることができ、安全帯14の未着用を確実に
防止することができる。
【0036】図15は墜落検知装置の第2の実施形態を
示すのもので、前記実施形態と同等の構成部分には同一
の符号を付して示す。即ち、同図に示す墜落検知装置5
0は加速度検出手段31の出力側にローパスフィルタ5
1を設けることにより、作業者1の動作に対応して加速
度検出手段31から出力される周波数の高い信号成分
(ノイズも含む)を除去することができ、誤動作の発生
をより少なくすることができる。
【0037】図16は墜落検知装置の第3の実施形態を
示すのもので、前記実施形態と同等の構成部分には同一
の符号を付して示す。即ち、同図に示す墜落検知装置6
0は第1の実施形態の加速度検出手段31、加速度判定
手段33及びその設定器34に代えて速度検出手段6
1、速度判定手段62及びその設定器63を備えたもの
であり、第1の実施形態において作業者1の落下加速度
が所定の設定値以上に達した状態から所定の設定値以下
に低下したことを検知することに代えて、作業者1の落
下速度が所定の設定値を越えたことを検知条件とするよ
うにしたものである。この場合においても、速度検出手
段61の速度信号64が所定の設定値を越えたことに加
え、位置判定手段37及び継続時間判定手段40の判定
結果が墜落検知条件となることから、単に落下速度が設
定値に達しただけでは墜落と判定されることはない。従
って、本実施形態においても、前記実施形態と同様、ジ
ャンプしたような場合や僅かな段差を飛び降りたような
場合の誤動作を確実に防止することができる。
【0038】図17は墜落検知装置の第4の実施形態を
示すのもので、前記実施形態と同等の構成部分には同一
の符号を付して示す。即ち、同図に示す墜落検知装置7
0は第1の実施形態の加速度検出手段31、加速度判定
手段33及びその設定器34に加え、第3の実施形態の
速度検出手段61、速度判定手段62及びその設定器6
3を備えたものであり、作業者1の落下加速度が所定の
設定値以上に達した状態から所定の設定値以下に低下し
たことを検知することに加え、作業者1の落下速度が所
定の設定値を越えたことを検知条件とするようにしたも
のである。この場合、加速度検出手段31の加速度信号
43が所定の設定値以上に達した状態から所定の設定値
以下に低下したことと、速度検出手段61の速度信号6
4が所定の設定値を越えたことに加え、位置判定手段3
7及び継続時間判定手段40の判定結果が墜落検知条件
となることから、作業者1が激しく運動したり、ジャン
プまたは僅かな段差を飛び降りたような場合の誤動作の
確率をより少なくすることができる。
【0039】図18は墜落検知装置の第5の実施形態を
示すのもので、前記実施形態と同等の構成部分には同一
の符号を付して示す。即ち、同図に示す墜落検知装置8
0は第4の実施形態の各加速度検出手段31,32及び
速度検出手段61に代えて三軸加速度検出手段81を備
えたものである。この三軸加速度検出手段81は互いに
直交するX軸、Y軸及びZ軸方向の加速度をそれぞれ検
出する第1、第2及び第3加速度検出手段82,83,
84からなり、これら計3つの加速度検出手段82,8
3,84の検出信号のベクトル和をベクトル合成手段8
5によって求める。これにより、各加速度検出手段8
2,83,84の向きが如何なる方向であっても、ベク
トル合成手段85の合成ベクトルは加速度の印加方向に
合致して検出される。ベクトル合成手段85から出力さ
れた加速度信号43は加速度判定手段33及びバイアス
成分除去手段86に入力され、バイアス成分除去手段8
6に入力された加速度信号43は落下方向以外の成分を
除去され、第1積分手段35及び第2積分手段36によ
って順次積分されて位置判定手段37に入力される。そ
の際、第1積分手段35の積分によって得られた速度信
号64は速度判定手段62に入力される。
【0040】以上の構成では、加速度判定手段33、速
度判定手段62、位置判定手段37及び継続時間判定手
段40の判定結果の論理積をとることにより、墜落検知
条件が満たされたか否かを判定することができる。この
場合、三軸加速度検出手段81によって検出された加速
度成分の和を合成するようにしたので、落下時の姿勢が
変化しても墜落を確実に検知することができ、信頼性の
向上を図ることができる。また、加速度信号43を積分
することによって速度信号64を求め、この速度信号6
4を積分することによって位置信号44を求めるように
したので、他の加速度検出手段及び速度検出手段を別途
設ける必要がなく、小型化及び低コスト化を図ることが
できる。
【0041】尚、前記第1乃至第4の実施形態において
も、加速度信号43を積分することによって速度信号6
4及び位置信号44を求めるようにすれば、加速度検出
手段31及び速度検出手段61を省略することが可能で
ある。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2及び
3の人体用落下衝撃吸収補助具によれば、例えばジャン
プした場合のような転落時以外の誤動作を確実に防止す
ることができるので、信頼性の向上を図ることができ
る。
【0043】また、請求項4の人体用落下衝撃吸収補助
具によれば、請求項1、2及び3の効果に加え、例えば
僅かな段差を飛び降りた場合のような転落時以外の誤動
作も確実に防止することができるまた、請求項5の人体
用落下衝撃吸収補助具によれば、請求項1、2、3及び
4の効果に加え、加速度検出手段を複数設ける必要がな
いので、小型化及び低コスト化を図ることができる。
【0044】また、請求項6の人体用落下衝撃吸収補助
具によれば、請求項1、2、3、4及び5の効果に加
え、落下時の姿勢が変化しても墜落を確実に検知するこ
とができるので、信頼性をより高めることができる。
【0045】また、請求項7の人体用落下衝撃吸収補助
具によれば、請求項1、2、3、4、5及び6の効果に
加え、墜落検知装置の動作開始忘れを防止することがで
きるので、墜落検知装置を確実に作動させることができ
る。
【0046】また、請求項8の人体用落下衝撃吸収補助
具によれば、請求項1、2、3、4、5、6及び7の効
果に加え、装着体に予め安全帯を保持させておくことが
できるので、建設現場等において作業者に常に安全帯を
着用させることができる。
【0047】また、請求項9の人体用落下衝撃吸収補助
具によれば、請求項1、2、3、4、5、6、7及び8
の効果に加え、通常の着用時における取り扱い性を損な
うことがないので、実用化に際して極めて有利である。
【0048】また、請求項10の人体用落下衝撃吸収補
助具によれば、請求項1、2、3、4、5、6、7、8
及び9の効果に加え、空気袋の縫合部分の気密性を向上
させることができ、しかも空気袋の縫合部分の縫い目か
らの気漏れも確実に防止することができるので、空気袋
の膨張時及び落下衝撃時に対する空気袋の強度を格段に
高めることができる。
【0049】また、請求項11の人体用落下衝撃吸収補
助具によれば、請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9及び10の効果に加え、空気袋を瞬時に膨張させ
ることができるので、高所から落下した際の衝撃吸収用
として極めて有利である。
【0050】また、請求項12の人体用落下衝撃吸収補
助具によれば、請求項11の効果に加え、空気袋の流体
流入部分を保護することができるので、空気袋膨張時の
爆発の破片による空気袋の破損を確実に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す人体用落下衝撃
吸収補助具の正面図
【図2】人体用落下衝撃吸収補助具の背面図
【図3】結合部材の正面図
【図4】膨張状態の空気袋を示す斜視図
【図5】人体への装着状態を示す側面図
【図6】空気袋の概略構成図
【図7】図6のA−A線矢視方向断面図
【図8】空気袋の縫製方法を示す説明図
【図9】空気袋の縫製方法を示す説明図
【図10】空気袋の縫製方法を示す説明図
【図11】充気装置の一部断面側面図
【図12】充気装置の及び動作説明図
【図13】墜落検知装置のブロック図
【図14】墜落検知装置の回路構成図
【図15】本発明の第2の実施形態を示す墜落検知装置
のブロック図
【図16】本発明の第3の実施形態を示す墜落検知装置
のブロック図
【図17】本発明の第4の実施形態を示す墜落検知装置
のブロック図
【図18】本発明の第5の実施形態を示す墜落検知装置
のブロック図
【符号の説明】
1…装着者、10…装着体、10a…第1カバー部、1
0b…第2カバー部、11…第1空気袋、12…第2空
気袋、13…第3空気袋、13d…保護部材、15,1
6…結合部材、18a…ゴム、18c…被覆材、20…
充気装置、21…ボンベ、21a…封鎖部、22…ガス
吐出部材、22b…ガス吐出口、23…爆薬、24…点
火具、30…墜落検知装置、31,32…加速度検出手
段、33…加速度判定手段、35…第1積分手段、36
…第2積分手段、37…位置判定手段、38…論理積手
段、39…計時手段、40…継続時間判定手段、42…
位置検知手段、50…墜落検知装置、61…速度検出手
段、62…速度判定手段、70…墜落検知装置、80…
墜落検知装置、81…三軸加速度検出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000173429 細谷火工株式会社 東京都あきる野市菅生1847 (73)特許権者 598071493 新晃縫製株式会社 東京都千代田区岩本町2丁目12番10号 (73)特許権者 000231073 日本航空電子工業株式会社 東京都渋谷区道玄坂1丁目21番2号 (72)発明者 深谷 潔 東京都清瀬市梅園1丁目4番6号 労働 省産業安全研究所内 (72)発明者 景山 豪 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社 横浜支店内 (72)発明者 内田 光也 東京都渋谷区神泉町1番2号 株式会社 プロップ内 (72)発明者 細谷 文夫 東京都あきる野市菅生1847 細谷火工株 式会社内 (72)発明者 宮武 孝行 東京都千代田区岩本町2丁目12番10号 新晃縫製株式会社内 (72)発明者 一杉 則昭 東京都渋谷区道玄坂1丁目21番2号 日 本航空電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−272193(JP,A) 特開 平7−96049(JP,A) 特開 平10−179776(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62B 35/00 A62B 37/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体に装着される装着体と、装着体の所
    定部位に設けられた空気袋と、空気袋を膨張させる膨張
    手段と、人体の墜落を検知する墜落検知装置とを備え、
    墜落検知装置によって人体の墜落を検知すると、膨張手
    段によって空気袋を膨張させるようにした人体用落下衝
    撃吸収補助具において、 前記墜落検知装置を、人体の落下加速度に対応した加速
    度信号を出力する加速度検出手段と、加速度検出手段の
    加速度信号が所定値以上に達した状態から所定値以下に
    低下したことを判定する加速度判定手段と、人体の上方
    向及び下方向に対応する位置信号をそれぞれ出力する位
    置検出手段と、位置検出手段の位置信号に基づいて人体
    が初期位置よりも下方に移動したことを判定する位置判
    定手段と、加速度判定手段によって加速度信号が所定値
    以上に達した状態から所定値以下に低下したことが判定
    され、且つ位置判定手段によって人体の位置が初期位置
    よりも下方に移動したことが判定されると墜落検知信号
    を出力する墜落判定手段とから構成したことを特徴とす
    る人体用落下衝撃吸収補助具。
  2. 【請求項2】 人体に装着される装着体と、装着体の所
    定部位に設けられた空気袋と、空気袋を膨張させる膨張
    手段と、人体の墜落を検知する墜落検知装置とを備え、
    墜落検知装置によって人体の墜落を検知すると、膨張手
    段によって空気袋を膨張させるようにした人体用落下衝
    撃吸収補助具において、 前記墜落検知装置を、人体の落下速度に対応した速度信
    号を出力する速度検出手段と、速度検出手段の速度信号
    が所定値以上に達したことを判定する速度判定手段と、
    人体の上方向及び下方向に対応する位置信号をそれぞれ
    出力する位置検出手段と、位置検出手段の位置信号に基
    づいて人体が初期位置よりも下方に移動したことを判定
    する位置判定手段と、速度判定手段によって速度信号が
    所定値以上に達したことが判定され、且つ位置判定手段
    によって人体の位置が初期位置よりも下方に移動したこ
    とが判定されると墜落検知信号を出力する墜落判定手段
    とから構成したことを特徴とする人体用落下衝撃吸収補
    助具。
  3. 【請求項3】 人体に装着される装着体と、装着体の所
    定部位に設けられた空気袋と、空気袋を膨張させる膨張
    手段と、人体の墜落を検知する墜落検知装置とを備え、
    墜落検知装置によって人体の墜落を検知すると、膨張手
    段によって空気袋を膨張させるようにした人体用落下衝
    撃吸収補助具において、 前記墜落検知装置を、人体の落下加速度に対応した加速
    度信号を出力する加速度検出手段と、加速度検出手段の
    加速度信号が所定値以上に達した状態から所定値以下に
    低下したことを判定する加速度判定手段と、人体の落下
    速度に対応した速度信号を出力する速度検出手段と、速
    度検出手段の速度信号が所定値以上に達したことを判定
    する速度判定手段と、人体の上方向及び下方向に対応す
    る位置信号をそれぞれ出力する位置検出手段と、位置検
    出手段の位置信号に基づいて人体が初期位置よりも下方
    に移動したことを判定する位置判定手段と、加速度判定
    手段によって加速度信号が所定値以上に達した状態から
    所定値以下に低下したことが判定されるとともに、速度
    判定手段によって速度信号が所定値以上に達したことが
    判定され、且つ位置判定手段によって人体の位置が初期
    位置よりも下方に移動したことが判定されると墜落検知
    信号を出力する墜落判定手段とから構成したことを特徴
    とする人体用落下衝撃吸収補助具。
  4. 【請求項4】 前記墜落判定条件を満たす判定が所定時
    間継続した後に前記墜落検知信号を出力する計時手段及
    び継続時間判定手段を備えたことを特徴とする請求項
    1、2または3記載の人体用落下衝撃吸収補助具。
  5. 【請求項5】 前記位置検出手段を、人体の上方向及び
    下方向に対応する加速度信号をそれぞれ出力する加速度
    検出手段と、加速度検出手段の加速度信号を積分して速
    度信号を求める第1積分手段と、この速度信号を積分し
    て位置信号を求める第2積分手段とから構成したことを
    特徴とする請求項1、2、3または4記載の人体用落下
    衝撃吸収補助具。
  6. 【請求項6】 前記加速度検出手段を、互いに直交する
    三軸方向の加速度をそれぞれ検出する複数の加速度検出
    手段によって構成したことを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5記載の人体用落下衝撃吸収補助具。
  7. 【請求項7】 前記装着体を人体に装着する際に互いに
    結合される一対の結合部材と、 各結合部材の結合によって前記墜落検知装置を動作可能
    な状態にするスイッチ手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5または6記載の人体用落下衝
    撃吸収補助具。
  8. 【請求項8】 前記装着体に任意の安全帯を保持可能な
    保持部を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6または7記載の人体用落下衝撃吸収補助具。
  9. 【請求項9】 前記装着体に空気袋を収縮状態で収納す
    る収納部を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7または8記載の人体用落下衝撃吸収補助
    具。
  10. 【請求項10】 前記空気袋を複数の生地から縫製する
    とともに、 空気袋の生地の縫合面間に弾性部材を介在させ、 空気袋の縫合部分の縫い目及びその周囲を密着性の被覆
    材によって被覆したことを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8または9記載の人体用落下衝撃
    吸収補助具。
  11. 【請求項11】 前記膨張手段を、内部に圧縮流体を封
    入され、一端を爆薬の爆発により開封可能に封鎖された
    流体封入容器と、空気袋に接続される流体吐出口を有
    し、流体封入容器の一端側を流体吐出口に連通するよう
    に覆う流体吐出部材と、流体吐出部材内に流体封入容器
    の一端に近接して配置された爆薬と、爆薬を爆発させる
    起爆手段とから構成したことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9または10記載の人体
    用落下衝撃吸収補助具。
  12. 【請求項12】 前記空気袋の流体流入部分の周囲を緩
    衝性を有する保護部材によって被覆したことを特徴とす
    る請求項11記載の人体用落下衝撃吸収補助具。
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