JP3076068U - 卓上用広告器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート片の汚れや損傷を防ぐばかりでな
く、その取換えも容易であり、長期に亘っての宣伝、広
告効果を発揮できると共に、置物としての要素も付加し
得てテーブル上の雰囲気を良好に変える。 【解決手段】 適宜形状の透明容器１の内部に、メニュ
ーや宣伝、広告などの適宜の表示３ａを印刷したシート
片３を収納し、上部開口部に装飾蓋体４を嵌合する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として、飲食店のテーブルやカウンターなどの上に載置する卓上 用広告器に関するもので、さらに詳しくは、広告器と共に置物としても使用でき る卓上用広告器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、食堂、レストランなどのテーブルの上には、販売を促進する目的で その店の提供するお薦め料理を宣伝、広告したり、あるいはビールメーカーや清 酒メーカなどの商品を宣伝、広告する広告表示具が置かれている。

【０００３】 その広告表示具の一つとしては、図７に示すように、文字や絵などの宣伝、広 告表示１１ａを印刷した比較的厚い紙に合成樹脂フイルムで被覆加工した板紙か らなる表示板１１をホルダー１２の溝１３に挿入して立設保持するものが知られ ている。

【０００４】 また、別の広告表示具としては、図８Ａ、Ｂ、Ｃに示すように、厚紙や硬質プ ラスチックなどで形成された円柱体、三角柱体、四角柱体などの柱状体２１の外 周面に文字や絵などの宣伝、広告の表示２１ａを印刷したものが知られている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前者の広告表示具は、表示板１１をホルダー１２から抜き出し たり差し込んだりするので、幾ら合成樹脂フイルムで被覆されて丈夫になってい ると言っても、度重なると汚れたり折れたり破損したりして見にくくなると言う 欠点があった。

【０００６】 また、表示板１１を見終わった後、その下端部をホルダー１２の溝１３に差し 込んで支持させているが、表示板１１が重くて転倒しやすいばかりでなく、立設 状態の時でも、何かの拍子で手などが触れると直ぐに倒れると共に、テーブル上 で比較的広いスペースを必要とするので邪魔になり、小さいテーブルの上に置く のには適さないと言う問題点があった。

【０００７】 後者の広告表示具は、円柱体、三角柱体、四角柱体などの各柱状体２１は安定 した立設状態を保持でき、しかも比較的スペースも必要としないことから、テー ブル上に置いても邪魔にならない利点はあるが、手に持って注文することがある ため、汚れたり、変形したりすることを免れず長い期間に亘って使用することが 不可能であった。

【０００８】 さらに、両広告表示具ともに、単に宣伝、広告の効果を発揮させることだけを 目的としており、テーブル上に置いた時の雰囲気を良くすると言った置物として の要素については全く考慮されていなかった。

【０００９】 本考案は、上記の問題を解決することを課題として研究開発されたもので、メ ニューや宣伝、広告などの適宜の表示を印刷したシート片を透明容器を介して見 ることにより、シート片の汚れや損傷を防ぐばかりでなく、その取換えも容易で あり、長期に亘っての宣伝、広告効果を発揮できると共に、置物としての要素も 付加し得てテーブル上の雰囲気を良好に変えることのできる卓上用広告器を提供 するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決しその目的を達成する手段として、本考案は、適宜形状の透 明容器の内部に、メニューや宣伝、広告などの適宜の表示を印刷したシート片を 収納し、上部開口部に装飾蓋体を嵌合してなる卓上用広告器を開発し、採用した 。

【００１１】 また、今一つの解決手段として、本考案は、適宜形状の透明容器の内部に、メ ニューや宣伝、広告などの適宜の表示を印刷したシート片を収納すると共に、そ の内面側に保持体を嵌入し、上部開口部に装飾蓋体を嵌合してなる卓上用広告器 を開発し、採用した。

【００１２】 また、上記のように構成した卓上用広告器において、装飾物蓋体は、鳥類、獣 類、仮想動物、樹木、花などの形象物である卓上用広告器を開発し、採用した。

【００１３】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明すれば、図１〜図３は 本考案の第１実施の形態を示しており、１は透明ガラス製のジョッキからなる透 明容器であり、上部から下部に行くにつれて徐々に細くなる円筒形状に形成され ており、一側面部に取っ手２が設けられている。

【００１４】 ３は提供するメニューとしての料理名、材料、食べ方、特徴など所要の宣伝、 広告事項等の表示３ａを印刷したシート片であり、このシート片３は、ジョッキ に収容できてその形状の内周壁面に沿って当接するように弾発性のある薄い紙や プラスチックシートなどから形成されている。

【００１５】 ４はジョッキの上端開口部に嵌合する装飾蓋体であり、この装飾蓋体４は、犬 、猫などの小動物から虎、ライオン、熊などの猛獣類あるいは龍などの仮想動物 、鳥類または樹木、花などを現した形状のものからなっている。

【００１６】 このように構成した卓上用広告器の使用状態を作用効果と共に説明すれば、ジ ョッキからなる透明容器１の中に、表示３ａが外面となるように円形に丸めてシ ート片３を収容すると、シート片３はジョッキの内周面に沿うので、ジョッキを 通して宣伝、広告の表示３ａを見ることができる。

【００１７】 また、表示３ａを見る場合には、取っ手２を持って見ることができるので見や すくなる。さらに、シート片３もジョッキ内にあるので何時までも汚れたり、損 傷することがない。また、シート片３の取り換えは装飾蓋体４を外せば簡単に取 り換えることができる。

【００１８】 さらに、装飾蓋体４によって置物的な作用を発揮し、テーブル上の雰囲気を良 好に変えることができる。すなわち、幼児や子供連れの場合には、図４Ａに示す ようなネコなどの動物の装飾蓋体４ａを用いると喜ばれる。また、大人の場合に は、図４Ｂ、４Ｃに示すような樹木の装飾蓋体４ｂや花の装飾蓋体４ｃを用いる とテーブル上の雰囲気が落ち着いた感じになる。

【００１９】 つぎに、図５、６は本考案の第２実施の形態を示すもので、上記第１実施の形 態と異なるのは、シート片３の内面側に該シート片３を押える保持体５を設け、 シート片３をずれ動かないようにした点だけであり、その他の点は前記第１の実 施の形態と全く同一であり、同一部分には同一符号が付してある。

【００２０】 このように構成した第２実施の形態の卓上用広告器は、上記第１の実施の形態 で述べた使用状態と同じように、表示部３ａが外面となるように円形に丸めてシ ート片３を収容し、その内面側に保持体５を嵌入してシート片３をジョッキの内 周面に沿わせたものである。

【００２１】 この第２の実施の形態では、第１実施の形態と同様の作用効果を発揮できると 共に、これに加えてシート片３のずれ動きを防ぐことができ、より確実な宣伝、 広告を行うことができるものである。

【００２２】 以上、本考案の主要な実施の形態について説明したが、本考案はこれらの実施 の形態に限定されるのではなく、本考案の目的を達成でき、且つ本考案の要旨を 逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。

【００２３】

【考案の効果】

以上のように、本考案の請求項１の考案は、適宜形状の透明容器の内部に、メ ニューや宣伝、広告などの適宜の表示を印刷したシート片を収納し、上部開口部 に装飾蓋体を嵌合してなる卓上用広告器に係るものであるから、次のような優れ た効果を有する。

【００２４】 表示が印刷されたシート片は、装飾蓋体を被せた透明容器内にあり、透明容器 を介して見ることになり汚れたり、損傷したりすることがなく、長期間に亘って 宣伝広告を発揮できる。また、装飾物蓋体を取り外せば、シート片を簡単に取り 換えることができる。

【００２５】 また、蓋体が、鳥類、哺乳動物、木、草花などの形象物の装飾蓋体であるから 、置物としての装飾効果も発揮でき、従来の広告器に見られない卓上用広告器と して有益なものとなる。

【００２６】 また、本考案の請求項２の考案は、適宜形状の透明容器の内部に、メニューや 宣伝、広告などの適宜の表示を印刷したシート片を収納すると共に、その内面側 に保持体を嵌入し、上部開口部に装飾蓋体を嵌合してなる卓上用広告器に係るも のであるから、前記請求項１に記載の効果に加えて、シート片のずれ動きがなく なり、より確実な宣伝、広告を行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施の形態を示す正面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線縦断面図である。

【図３】図２のＢ−Ｂ線横断面図である。

【図４】各種の装飾蓋体の正面図である。

【図５】本考案の第２実施の形態を示す縦断面図であ
る。

【図６】図５のＣ−Ｃ線横断面図である。

【図７】従来例の正面図である。

【図８】別の従来例の斜視図である。

【符号の説明】

１ 透明容器 ３ シート片 ３ａ 表示部 ４ 装飾蓋体 ５ 保持体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜形状の透明容器の内部に、メニュー
   や宣伝、広告などの適宜の表示を印刷したシート片を収
   納し、上部開口部に装飾蓋体を嵌合してなる卓上用広告
   器。
2. 【請求項２】 適宜形状の透明容器の内部に、メニュー
   や宣伝、広告などの適宜の表示を印刷したシート片を収
   納すると共に、その内面側に保持体を嵌入し、上部開口
   部に装飾蓋体を嵌合してなる卓上用広告器。
3. 【請求項３】 装飾蓋体は、鳥類、獣類、仮想動物、樹
   木、花などの形象物である請求項1に記載の卓上用広告
   器。