JP3075967B2 - 冷却ジャケット - Google Patents

冷却ジャケット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波焼入装置に
用いられる冷却ジャケットに関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、冷却液Lを貯溜する
冷却液貯溜タンク700を冷却ジャケット710より高
い位置に設置し、位置エネルギーを利用して冷却液Lを
ワークWに噴射するようにした高周波焼入装置がある。
かかる高周波焼入装置では、ワークWに対する冷却液L
の噴射を停止するため、冷却液貯溜タンク700と冷却
ジャケット710とを接続する供給管720の途中にバ
ルブ730を設けている。供給管720には、冷却ジャ
ケット710より低い位置にまで迂回した迂回部721
が設けられており、この迂回部721に前記バルブ73
0が設けられている。
【0003】また、位置エネルギーを利用して冷却液L
をワークWに噴射する機構としては、図5に示すような
ものがある。これは、冷却ジャケット710からは常に
冷却液Lを噴射させておき、冷却ジャケット710とワ
ークWとの間に遮液板750を移動可能に設け、冷却液
Lを噴射すべき時にのみ遮液板750を移動させてワー
クWに冷却液Lを噴射するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た2つの構造には、それぞれ以下のような問題点があ
る。まず、前者の構造では、バルブ730を閉じると冷
却ジャケット710からは冷却液Lが抜けるので、次の
ワークWに対する冷却液Lの噴射の際に、冷却液Lでは
なく冷却ジャケット710の内部にある空気がワークW
に最初に噴射される。これは、ワークWの冷却遅れの原
因となり、ワークWに対して所定の焼入が施されないこ
とになる。また、冷却液Lが噴射されたとしても、微小
な泡を含んだ冷却液LがワークWに噴射されることにな
る。また、供給管720には冷却液Lの噴射量を確保す
るために大径のものが使用されるため、バルブ730に
も高価な大径のものを使用しなければならない。
【0005】また、後者の構造では、上述したような冷
却遅れや泡を含む冷却液Lの噴射という問題は生じない
が、常に冷却液Lが噴射されているため、噴射された冷
却液Lを冷却液貯溜タンク700に回収する回収ポンプ
780の容量を少なくとも、冷却液Lの噴射量以上に設
定する必要がある。特に、1つの冷却液貯溜タンク70
0から複数の冷却ジャケット710へ冷却液Lを供給す
るタイプの高周波焼入装置では回収ポンプ780の容量
をより大きなものとする必要がある。また、ワークWの
搬出入時には、遮液板750が冷却ジャケット710と
ワークWとの間に位置するので、ワークWの搬入作業が
行い難いという問題もある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、冷却遅れや泡を含む冷却液の噴射が生じることな
く、小さな容量の回収ポンプが使用でき、しかもワーク
の交換時の作業が行いやすい冷却ジャケットを提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る冷却ジャケ
ットは、冷却ジャケットより高い位置に冷却液貯溜タン
クを設けて、この冷却液貯溜タンクからの冷却液を位置
エネルギーを利用してワークに噴射する冷却ジャケット
であって、ワークに向かって開設された噴射孔を有する
ジャケット本体と、このジャケット本体の内側又は外側
に移動可能に設けられた平板状の遮液板と、この遮液板
を噴射位置と遮液位置とにわたって移動させる移動部と
を備えており、前記遮液板には貫通孔が設けられてお
り、遮液板が噴射位置にある場合には噴射孔と貫通孔と
が一致し、遮液位置にある場合には噴射孔が遮液板によ
って閉塞されてジャケット本体が水密となるように構成
されている。
【0008】また、前記遮液板には複数の噴射位置があ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
に係る冷却ジャケットの図面であって、同図(A)は概
略的正面図、同図(B)は同図(A)のA−A線断面
図、同図(C)は遮液板が遮液位置にある場合の同図
(A)のB−B線断面図、同図(D)は遮液板が噴射位
置にある場合の同図(A)のB−B線断面図、図2は本
発明の第1の実施の形態に係る冷却ジャケットを採用し
た高周波焼入装置の一例を示す概略的構成図、図3は本
発明の第2の実施の形態に係る冷却ジャケットの概略的
説明図である。
【0010】本発明の第1の実施の形態に係る冷却ジャ
ケット100は、位置エネルギーを利用して冷却液Lを
ワークWに噴射する冷却ジャケットであって、ワークW
に向かって開設された噴射孔111を有するジャケット
本体110と、このジャケット本体110の内側に移動
可能に設けられた遮液板120と、この遮液板120を
噴射位置と遮液位置とにわたって移動させる移動部13
0とを備えており、前記遮液板120には貫通孔121
が設けられており、遮液板120が噴射位置にある場合
には噴射孔111と貫通孔121とが一致し、遮液位置
にある場合には噴射孔111が遮液板120によって閉
塞されるように構成されている。
【0011】前記ジャケット本体110は、背面に供給
管410が接続された中空の箱体である。このジャケッ
ト本体110の前面、すなわちワークWに向かう面には
複数の噴射孔111が所定のパターンで開設されてい
る。
【0012】また、このジャケット本体110の内部に
は、図1に示すように、供給管410から供給された冷
却液Lが噴射孔111から均一の圧力で噴射するように
するための均圧板150が設けられている。この均圧板
150は、複数の小孔151が開設された板材であり、
噴射孔111が開設された前面と向かい合うように支柱
152で固定されている。
【0013】一方、このジャケット本体110には、遮
液板120の上下方向への移動を案内するガイド溝11
2が設けられている。かかるガイド溝112は、ジャケ
ット本体110の左右両側面の内側に対向して設けられ
ており、遮液板120の厚さ寸法と同様の幅寸法を有し
ている。また、当該ガイド溝112に遮液板120が嵌
まり込むと、遮液板120とジャケット本体110の前
面の内側面との間は水密になるように構成されている。
【0014】前記遮液板120には、ジャケット本体1
10の噴射孔111と同様のパターンを有する貫通孔1
21が開設されている。そして、この遮液板120は、
前記ガイド溝112に案内されてジャケット本体110
の内部を上下方向に移動可能に取り付けられるようにな
っている。
【0015】かかる遮液板120の高さ寸法は、ジャケ
ット本体110の内側の高さ寸法より小さく設定されて
いる。
【0016】当該遮液板120の上端縁部内側には、雌
ねじ部123が形成された一対の突片122が突出形成
されている。この雌ねじ部123は、後述する移動部1
30を構成する雄ねじ部123と螺合するものである。
【0017】移動部130は、ジャケット本体110の
上面に取り付けられた一対のモータ131と、このモー
タ131の出力軸の先端に設けられた雄ねじ部132と
を有している。前記雄ねじ部132は、前記雌ねじ部1
23に螺合するように設定されている。なお、モータ1
31の出力軸は、ジャケット本体の上面に開設された貫
通孔 (図示省略) を貫通している。
【0018】この移動部130は、モータ131を回転
駆動させることにより、雌ねじ部122と雄ねじ部13
2との螺合状態を変えて遮液板120を上下動させるの
である。
【0019】遮液板120を最も下げた状態では、図1
(C)に示すように、遮液板120の貫通孔121とジ
ャケット本体110の噴射孔111とは一致していな
い。すなわち、噴射孔111は遮液板120で閉塞され
た状態になっているのである。この遮液板120の位置
が遮液位置である。
【0020】一方、遮液板120を最も上げた状態で
は、図1(D)に示すように、遮液板120の貫通孔1
21とジャケット本体110の噴射孔111とが一致し
ている。すなわち、噴射孔111は遮液板120から開
放された状態になっているのである。この遮液板120
の位置が噴射位置である。
【0021】また、遮液板120を上端又は下端まで移
動させることなく、噴射孔111と貫通孔121とが一
部重なるような状態で用いてもよい。この場合には、噴
射孔11と貫通孔121との重なり具合を調整すること
で、冷却液Lの噴射量を調整することができる。
【0022】次に、上述したように構成される冷却ジャ
ケットを採用した高周波焼入装置の主な構成及び動作に
ついて図2を参照しつつ説明する。この高周波焼入装置
は、3台の焼入ステーションA〜Cと、この焼入ステー
ションA〜Cに設けられた高周波加熱コイル200A〜
200Cへ高周波電流を供給する電源装置300と、各
焼入ステーションA〜Cにある冷却ジャケット100A
〜100Cに対して冷却液Lを供給する冷却液貯溜タン
ク400と、この冷却液貯溜タンク400と各冷却ジャ
ケット100A〜100Cとを接続する供給管410
と、各焼入ステーションA〜CでワークWを冷却した冷
却液Lを再び冷却液貯溜タンク400へ回収する冷却液
回収部500と、ワークWを高周波加熱コイル200A
〜200Cに対して搬出入する搬出入装置 (図示省略)
とを有している。
【0023】焼入ステーションAは、ワークWの形状や
高周波焼入を施すべき部分の位置等に対応した高周波加
熱コイル200Aと、この高周波加熱コイル200Aの
両サイドに設置される一対の冷却ジャケット100A
と、ワークWを加熱位置で保持するワーク保持装置 (図
示省略) とを有している。他の焼入ステーションB、C
も同様の構成になっている。
【0024】この高周波焼入装置における冷却液Lの噴
射は、位置エネルギーを利用して行われるようになって
いる。すなわち、前記冷却液貯溜タンク400は、各冷
却ジャケット100A〜100Cより高い位置に設けら
れているのである。
【0025】
【表1】
【0026】複数の焼入ステーションA〜Bは、高周波
焼入の各工程をずらして高周波焼入作業が行われる。例
えば、焼入ステーションAでワークWに対する加熱が行
われている場合には、上述したような表1に示すよう
に、焼入ステーションBではワークWの冷却が行われ、
ステーションCではワークWの搬出入が行われるという
次第である。
【0027】まず、焼入ステーションAでのワークWに
対する高周波焼入における動作について説明する。加熱
前のワークWを加熱位置に搬入する際には、冷却ジャケ
ット100Aの噴射孔111は遮液板120で閉塞し
て、噴射孔111から冷却液Lが噴射しないようにして
おく。この時、冷却液貯溜タンク400は、冷却ジャケ
ット100Aより高い位置にあるので、冷却液貯溜タン
ク400と冷却ジャケット100Aとを接続する供給管
410及び冷却ジャケット100Aには冷却液Lが詰ま
っている。
【0028】図外のワーク保持装置によってワークWを
加熱位置で保持したならば、高周波加熱コイル200A
への高周波電流の供給を開始してワークWを加熱する。
この際、ワークWを均一に加熱するため、ワークWを回
転駆動することも行われる。
【0029】ワークWに対する所定の加熱が完了したな
らば、冷却ジャケット100Aの移動部130により遮
液板120を遮液位置から噴射位置に移動させる。すな
わち、遮液板120の貫通孔121とジャケット本体1
10の噴射孔111とを一致させるのである。これによ
り、冷却ジャケット100Aから冷却液LがワークWに
向かってた噴射され、ワークWに対する高周波焼入が施
されるのである。
【0030】ワークWに対する所定の冷却が完了したな
らば、冷却ジャケット100Aの移動部130により遮
液板120を噴射位置から遮液位置に移動させる。これ
により、噴射孔111は遮液板120によって閉塞さ
れ、噴射孔111からの冷却液Lの噴射は停止される。
【0031】そして、高周波焼入が施されたワークWを
焼入ステーションAから搬出入装置で搬出し、次の新た
なワークWを加熱位置にセットする。
【0032】冷却ジャケット100Aから噴射された冷
却液Lは、高周波加熱コイル200Aや冷却ジャケット
100Aの下方にある回収タンク510Aに回収され、
回収ポンプ520により冷却液貯溜タンク400に回収
される。なお、冷却液Lは回収ポンプ520より上流で
フィルター530を通過し、ワークWから剥離したスケ
ール等の異物が除去されるようになっている。
【0033】なお、上述した高周波焼入装置には、3台
の焼入ステーションA〜Cがあるとして説明したが、焼
入ステーションは1〜2台でもよく、また4台以上であ
ってもよいことは勿論である。
【0034】上述した本発明の第1の実施の形態に係る
冷却ジャケット100では、遮液板120には、1パタ
ーンの貫通孔121しか設けられていなかった。すなわ
ち、第1の実施の形態に係る冷却ジャケット100で
は、1つの噴射位置しかなく、冷却液Lを噴射するか、
冷却液Lを噴射しないかの選択ができるだけであった。
これでは、高周波焼入を施すワークWの種類を変更する
たびに冷却ジャケット100を交換しなければならず、
多品種少量生産品は向かない点がある。
【0035】そこで、複数パターンで本発明の第2の実
施の形態に係る冷却ジャケット600について図3を参
照しつつ説明する。この冷却ジャケット600は、2つ
の噴射位置を有している。すなわち、ジャケット本体6
10の前面には、5列3段の合計15個の噴射孔611
A〜611Oが同一ピッチで開設されている。一方、遮
液板620には、千鳥状に5列2段の合計10個の貫通
孔621Jが開設されている。
【0036】ここで、図3(B)に示すように、遮液板
620を最も下まで下げると、すなわち第1の噴射位置
に持っていくと、噴射孔611Bが貫通孔612Aと、
噴射孔611Dが貫通孔612Cと、噴射孔611Fが
貫通孔612Dと、噴射孔611Hが貫通孔612E
と、噴射孔611Jが貫通孔612Gと、噴射孔611
Lが貫通孔612Hと、噴射孔611Nが貫通孔612
Iとそれぞれ重なって合計7個の噴射孔から冷却液Lが
噴射される。
【0037】一方、図3(C)に示すように、遮液板6
20を最も上まで上げると、すなわち第2の噴射位置に
持っていくと、噴射孔011Aが貫通孔612Aと、噴
射孔611Cが貫通孔612Bと、噴射孔611Eが貫
通孔612Dと、噴射孔611Gが貫通孔612Eと、
噴射孔611Kが貫通孔612Hと、噴射孔611Mが
貫通孔612Iと、噴射孔611Oが貫通孔612Jと
それぞれ重なって合計7個の噴射孔から冷却液Lが噴射
される。
【0038】また、図3(A)に示すように、遮液板6
20を中央(遮蔽位置)に持っていくと、すべての噴射
孔611A〜611Oは、遮液板620で閉塞される。
【0039】第1の噴射位置と第2の噴射位置とでは、
冷却液Lを噴射する噴射孔の数が異なるとともに、その
配置すなわちパターンが異なっているので、異なる種類
のワークWに対応させることが可能となる。
【0040】なお、第1の実施の形態及び第2の実施の
形態における各噴射孔と貫通孔との位置関係は一例であ
って、他の位置関係もあることは勿論である。
【0041】また、第1の実施の形態及び第2の実施の
形態においては、遮液板120、620を上下方向に移
動させるとしたが、本発明はこれに限定されることな
く、横方向に移動させるようにしてもよい。
【0042】また、第1の実施の形態及び第2の実施の
形態においては、遮液板120、620はジャケット本
体110の内側に設けられているものとして説明した
が、ジャケット本体110の外側に設けておいてもよ
い。
【0043】さらに、移動部130はモータ131を有
しているとして説明したが、モータ131の代わりに、
エアシリンダ等を用いてもよい。この場合に、エアシリ
ンダのロッドに遮液板120、160を連結しておくこ
とは勿論である。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る冷却ジャケットは、冷却ジ
ャケットより高い位置に冷却液貯溜タンクを設けて、こ
の冷却液貯溜タンクからの冷却液を位置エネルギーを利
用してワークに噴射する冷却ジャケットであって、ワー
クに向かって開設された噴射孔を有するジャケット本体
と、このジャケット本体の内側又は外側に移動可能に設
けられた平板状の遮液板と、この遮液板を噴射位置と遮
液位置とにわたって移動させる移動部とを備えており、
前記遮液板には貫通孔が設けられており、遮液板が噴射
位置にある場合には噴射孔と貫通孔とが一致し、遮液位
置にある場合には噴射孔が遮液板によって閉塞されてジ
ャケット本体が水密となるように構成されている。
【0045】従って、この冷却ジャケットによると、冷
却液を噴射していない場合には、冷却ジャケットには冷
却液が充填されているため、冷却液の噴射を開始する際
に、冷却遅れの原因となる空気の噴射や泡を含んだ冷却
液の噴射等が生じない。
【0046】また、この冷却ジャケットを複数の焼入ス
テーションからなる高周波焼入装置に採用すると、従来
のものように常に冷却液が噴射されているわけではない
から、冷却液を回収する回収ポンプは低容量のものを用
いることができる。
【0047】さらに、冷却ジャケットとワークとの間に
従来のような遮液板が存在しないので、ワークの交換時
の作業が行いやすい冷却ジャケットとすることができ
る。
【0048】また、前記遮液板には複数の噴射位置を設
けると、複数種類のワークに対して対処できるので、高
周波焼入を施すワークの種類を変更するたびに冷却ジャ
ケットを交換する必要がない。従って、この冷却ジャケ
ットは特に多品種少量生産品に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る冷却ジャケッ
トの図面であって、同図(A)は概略的正面図、同図
(B)は同図(A)のA−A線断面図、同図(C)は遮
液板が遮液位置にある場合の同図(A)のB−B線断面
図、同図(D)は遮液板が噴射位置にある場合の同図
(A)のB−B線断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る冷却ジャケッ
トを採用した高周波焼入装置の一例を示す概略的構成図
である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る冷却ジャケッ
トの概略的説明図である。
【図4】従来の冷却ジャケットの一例を示す概略的構成
図である。
【図5】従来の冷却ジャケットの一例を示す概略的構成
図である。
【符号の説明】
100 冷却ジャケット 110 ジャケット本体 111 噴射孔 120 遮液板 121 貫通孔 130 移動部 L 冷却液 W ワーク
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−43435(JP,A) 特開 昭61−162223(JP,A) 特開 昭62−21413(JP,A) 特開 昭62−158518(JP,A) 実開 昭61−122002(JP,U) 実開 平1−60710(JP,U) 実開 平3−38350(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/10,1/18,1/667 B21B 45/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却ジャケットより高い位置に冷却液貯
    溜タンクを設けて、この冷却液貯溜タンクからの冷却液
    を位置エネルギーを利用してワークに噴射する冷却ジャ
    ケットであって、ワークに向かって開設された噴射孔を
    有するジャケット本体と、このジャケット本体の内側又
    は外側に移動可能に設けられた平板状の遮液板と、この
    遮液板を噴射位置と遮液位置とにわたって移動させる移
    動部とを具備しており、前記遮液板には貫通孔が設けら
    れており、遮液板が噴射位置にある場合には噴射孔と貫
    通孔とが一致し、遮液位置にある場合には噴射孔が遮液
    板によって閉塞されてジャケット本体が水密となること
    を特徴とする冷却ジャケット。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽板には複数の噴射位置があるこ
    とを特徴とする請求項1記載の冷却ジャケット。
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