JP3075766U - 集塵式黒板拭き装置 - Google Patents

集塵式黒板拭き装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気の清潔を保つことができ、集塵袋の取り
外しや交換が簡単にできる集塵式黒板拭き装置を提供す
る。 【解決手段】 箱本体の内部に内箱21を設け、内外の
スペースを形成する。集塵装置部品と通気性の集塵袋5
0を内箱21に装着し、吸塵パイプに連結され、黒板拭
きと連結される。集塵装置をコントロールすることによ
って、黒板拭きで払拭した粉塵を吸引し、集塵袋50の
中に集め、黒板拭きで払拭した粉塵が周囲に飛び散るこ
とを防ぎ、空気の清潔を保つことができる。また、内箱
21の内スペースに通気性の集塵袋50を設け、その集
塵袋50と接続パイプを粘着部品55によって相互に粘
着させることによって、集塵袋50の取り外しや交換が
簡単にできる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は集塵式黒板拭きに関するもので、特に黒板拭きで払拭した粉塵を素早 く集め、環境を清潔に保つ集塵式黒板拭き装置を指す。
【0002】
【従来の技術】
通常、一般教学場所には、大抵黒板またはホワイトボードを備え、教師が字を 書いたり、教学内容や講釈資料を書いたりすることに使われ、チョークやホワイ トボードペンで黒板またはホワイトボードに書く。しかしホワイトボードペンに は揮発性の劇毒性有機溶剤が含まれ、人体に対する害が大きく、またチョークで 書く場合もあるが、チョークで書かれた内容は、一段落または時間が経つに従っ て、黒板拭きで拭き取らなければならず、チョークの粉が黒板拭きの底に押さえ られ、黒板拭きが移動するにつれ、チョークの粉が落ち、チョークの粉が周囲の 空気中に飛び散り、環境空間にチョークの粉が充満することになり、教学者、学 習者特に先生や幼児にとっては、健康の一大脅威となる。このように従来の教学 場所で黒板にチョークで書く方法は、払拭するとき粉塵が周囲に飛び散り、健康 に害を与え、理想的ではなく、関連業者の改善が待たれていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の考案者は、長年教学用具および文房具関係商品の製造および設計に携 わった経験から、学校でチョークを使用して黒板に描いた文字を拭き取るとき、 チョークの粉が健康に多大な害を与えることに鑑み、この欠点を改良する必要が あると認め、接触的に研究改良を重ね、ついに本考案品を開発し、環境保護およ び健康のニーズに対応した。
【0004】 すなわち、本考案の目的は、黒板拭きで払拭した粉塵を吸引し、集塵袋の中に 集め、黒板拭きで払拭した粉塵が周囲に飛び散ることを防ぎ、空気の清潔を保つ ことができる集塵式黒板拭き装置を提供することにある。 本考案の第2番目の目的は、集塵袋の取り外しや交換が簡単にできる集塵式黒 板拭き装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項記載の集塵式黒板拭き装置によると、本体の内部に内箱を設け 、内外のスペースを形成し、集塵装置部品と通気性集塵袋を内箱に装着、集塵パ イプに連結、かつ黒板拭きと連結した構造をもち、随時集塵装置をコントロール することによって、黒板拭きで払拭した粉塵を吸引し、集塵袋の中に集め、黒板 拭きで払拭した粉塵が周囲に飛び散ることを防ぎ、空気の清潔を保つことができ る。また、内箱の内スペースに通気性集塵袋を設け、その集塵袋と連結パイプを 粘着部品によって相互に粘着させることによって、集塵袋の取り外しや交換が簡 単にできる。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の第1実施例における箱全体および内箱の構成断面図であり、図 4は本考案の第1実施例における扉を開けた状態の構成断面図である。 図1及び図4に示すように、本考案による集塵式黒板拭き装置の第1実施例は、 一個の箱本体20、一本の吸気部品30、一つの扉40、一個の集塵袋50およ び一本の集塵パイプ60とで構成され、その中で、箱本体20はプレートを結合 して構成され、その前側には四方形の開口部201があり、また底部に排気口2 02があり、その箱本体20の上部は開放式となっており、上部の一側面に一対 の蝶番203が取付けられ、上蓋204の側面と結合している。この上蓋204 は一方に開閉することができる。その箱本体20の上部には空間があり、またそ の上蓋204の縁には気密シール205があり、該箱本体の気密構造を形成して おり、プレートを結合して組立てた一個の内箱21を該箱本体20内に設け、該 箱本体20と内箱21との間には外スペース22があり、内箱21内には内スペ ース23があり、その内箱21に前枠211を設け、開口部201の内側の縁に 固定し、該内箱21の前枠211の内周縁に通路212を設け、該通路212は 箱本体20の開口部201に連結し、該内箱21の上部に円形の中空スロット2 13があり、外スペース22、内スペース23とに通じ、また該内箱21の周辺 と箱本体20の間にある適当な間隔が環槽25を形成し、外スペース22に通じ ている。内箱21の底部と外箱20の間には適当な距離で底部スペース26があ り環槽25と排気口202に繋がり、音声遮断シート27がそれぞれ箱本体20 および上蓋204の内側に張られている。
【0007】 該吸気部品30は、図1に示すように、内箱21のスロット213に取付けら れ、それには二つの円形座板31、32がそれぞれスロット213の上下に接し 、この円形座板31、32はスロット213を挟み付け、接続部は気密構造をも っている。該吸気部品30底部の円形座板32には吸気リング33を設け、該吸 気リング33は内スペース23に通じ、また該吸気部品30の上部の円形座板3 1には排気リング34を設け、該排気リング34は外スペース22に通じている 。
【0008】 扉40は箱本体20の開口部201にはめ込まれた方形の板であり、この扉4 0の内側周辺には気密シール41が設けられ、この気密シール41は内箱21の 通路212の端に張付けられている。扉40の一方の端には一組の蝶番42が設 けられ、その蝶番42は箱本体20の開口部201に取付けられ、扉40は手前 へ引き倒して開けまたは押し上げて閉じることができる。またこの扉40の中央 には○孔43がある。
【0009】 集塵袋50は微小網目のフィルタ層51をもっており、適当な容積の収納スペ ース52を構成し、内箱21の内スペース23に納められる。この集塵袋50の 一側面53にはホール54を設け、該ホール54の外周に粘着部品55を取付け 、この粘着部品55は市販のマジックテープであってもよい。またこのホール5 4には軟質の内リング56が設けてある。
【0010】 図3は本考案の第1実施例における集塵式黒板拭き装置全体の構成図である。 吸塵パイプ60は、図1と図3に示すように、軟質で適当な口径の蛇腹ホースか らなり、その一端はジョイント61に繋がり、このジョイント61の直線パイプ の部分62が扉40の○孔43を通り、この直線パイプの部分62の中段にフラ ンジ63を形成し、○孔43の内リング56の内側にフランジ63が嵌まるよう にして、このフランジ63の側面に粘着部品55に対応するよう粘着部品64を 固定し、粘着部品55と64は相互に粘着固定することができる。吸塵パイプ6 0の他の一端には、継ぎ手ジョイント65を接続し、この継ぎ手ジョイント65 には接続パイプ66が繋がれる。
【0011】 図5は本考案の第1実施例における集塵帯と集塵パイプの連結図である。黒板 拭き70は、図1、図3および図5に示すように、その一方に中空殻体71を備 え、その中空殻体71の底部には通気孔72を設け、またこの中空殻体71の底 部に払拭層73を粘着し、その払拭層73には多数のスロット74を設け、この スロット74は通気孔72に繋がっている。もう一つの除塵槽75の底部にはス キージ76があり、黒板拭き70と接触させてチョークの粉をスキージすること ができる。この除塵槽75はフレーム76に収められ、引き出しまたは押し込む ことができる。
【0012】 図2は本考案の第1実施例における箱全体を前面から見た図である。センサ8 0は、図1と図2に示すように、内箱21の上部、スロット213の側に固定さ れ、このセンサ80には、内箱21を貫通する一本の測定バー81があり、かつ 内スペース23へ突き出ている。この測定バー81は真空度を測定でき、パイロ ットランプ82が箱本体の前面に設けられ、このパイロットランプ82はコード によってセンサ80と接続され、またセンサスイッチ83と手動スイッチ84が それぞれ箱本体20の前面に設けられ、このセンサスイッチ83と手動スイッチ 84は電源および吸気部品30に対応接続、赤外線スイッチ85が黒板拭き70 の中空殻体71に取付けられ、始動ボタン86とストップボタン87が中空殻体 71に設けられ、始動ボタン86とストップボタン87は赤外線スイッチ85に 対応接続され、指で始動ボタン86やストップボタン87を押すことによって、 赤外線スイッチ85を切り替え、センサスイッチ83を始動またはストップさせ 、吸気部品30の通電作動または停電停止を制御する。
【0013】 前記の構造によって、図1と図3に示すように、集塵袋50のフィルタ層51 には微小網目があり、空気を通すが埃を通さない特性をもち、収納スペース52 と内スペース23とは通気状態となり、これら内スペース23、集塵袋50、吸 塵パイプ60および黒板拭き70の中空殻体71によって流通構造を形成し、ま た黒板拭き70のスロット74がこの中空殻体71の通気孔72と通路を作り、 本考案品が使用される場合、ユーザは黒板拭き70で黒板に書かれた文字または 図表を拭き取りながら、黒板拭き70の中空殻体71をもち、同時に指で始動ボ タン86を押すと、赤外線スイッチ85が作動し、かつセンサスイッチ83を切 り替え、吸気部品30を始動させ、この吸気部品30の作動で内スペース23の 空気を吸収し、集塵袋50の通気性によって、集塵袋50は同時に吸気部品30 から空気を吸い取られ、吸塵パイプ、黒板拭き70の中空殻体71、スロット7 4、通気孔72が流通状態となり、底部層も空気を吸引する状態となる。黒板拭 き70の払拭層73はチョークで書かれた文字や図表を拭き取り、発生した粉塵 は払拭層73と黒板の間に押さえられ、前記の黒板拭き70によって抽出作用が 起こり、払拭層73と黒板の間の粉塵をスロット74へ吸い取り、流通構造によ って粉塵が吸塵パイプ60に引導され、集塵袋50の収納スペース52に集めら れる。
【0014】 図1、図4に示すように、粉塵が吸収されて集塵袋50の収納スペースに入る とき、フィルタ51の空気を通し埃を通さない特性によって、集塵袋50の収納 スペース52には粉塵が集まり、本考案の黒板拭き70で文字または図表を払拭 して生じる粉塵は四方に飛び散ることがなく、外部空間の清浄を保ち、清潔で健 康的な教学空間を提供するものである。
【0015】 図3に示すように、集塵袋50の収納スペースに粉塵がどんどん集められるに 従って、粉塵もまたどんどんフィルタ51に付着し、フィルタ51の網目が塞が り、またはさらに小さい網目となる。吸気部品30が一定の吸収量を保ち、粉塵 の吸収を完全に確保するため、吸気部品30は内部制御システムによって、吸気 部品30の出力パワーを調整し、吸気部品30は集塵袋50より適量の空気を吸 い取り、内スペース23の真空度を予め設定された範囲に維持することによって 、吸気部品30は始めて一定の吸収量を保ち、正常な粉塵吸収機能を発揮するこ とができるのである。
【0016】 図3、4に示すように、集塵袋50に集めた粉塵の量が一定量に達すると、フ ィルタ51の塞がりも一定の程度に達する。吸気部品30が吸収するとき、集塵 袋50から流出する空気が設定値より少ないと、粉塵を吸収する機能が低下し、 吸気部品30が内スペース23の空気を吸収すると、真空度が高まり、このとき センサ80の測定バー81は内スペース23に貫通しており、その測定結果が設 定値より高いと、センサ80から信号がコードを通してパイロットランプ82に 送られ、パイロットランプ82が点滅して、ユーザへ集塵袋50の粉塵量が警戒 状態に達し、集塵袋50を掃除するかまたは別の集塵袋と取り替えるべきことを 警告する。
【0017】 また、本考案の実施例において、集塵袋50を交換または清掃する場合は、扉 40を箱本体20の開口部201で開き、通路212は開放され、内箱21の内 スペース23も開放スペースとなる。集塵袋50とジョイント61の粘着部品5 5、64はマジックテープにより相互に粘着し、また簡単に粘着部品55、64 を離脱させ、集塵袋50を簡単に取り出し、集塵袋50に集められた粉塵を清掃 することができる。集塵袋50を交換または取付ける場合は、ただ集塵袋50の ホール54を継ぎ手ジョイント61の直線パイプ部分62に合わせ、同時に内リ ング56を直線パイプ部分62に合わせ、内リング56は軟質のため直線パイプ 部分62と気密状態となり、粘着部品55、64と相互に粘着させると、集塵袋 50の再取付が終わる。その操作は非常に便利で、大人または学童でも簡単に完 成できるのである。
【0018】 また粉塵を吸収する際、吸気部品30が内スペース23の空気を吸い取り、空 気は吸気リング33より入り、排気リング34より出て、箱本体20の外スペー ス22へ排出され、環槽25と底槽26を経由して排気口202より排出される 。本実施例の箱本体20、上蓋204の内側には音声遮断シート27が貼られ、 吸気部品30が空気を吸い取るときの音は、この音声遮断シート27により遮ら れ、かつ箱本体20と内箱21の間の環槽25と底槽26が延長通路を形成し、 有効に音を遮るので、操作中には騒音がなく、安静で、清潔な教学環境および空 間を確保できるのである。
【0019】 また、もう一つの特徴として、図5に示すように、黒板拭き70である期間拭 くと、払拭層73の表面には粉塵が付着するが、黒板拭き70を除塵槽75に置 くことによって、払拭層73の底部をスキージ76に当て、相対的に移動して粉 塵をスキージすることができる。また、黒板拭き70と払拭層73とは、剥離し て別の払拭層と取り替えることができるのである。
【0020】
【考案の効果】
以上、本考案の黒板拭き集塵装置は、箱本体に内箱を設け、内、外のスペース を形成し、吸塵装置部品および空気を通すフィルタ層でできた集塵袋を装着し、 集塵袋は吸塵パイプと繋がり、流通構造を呈し、黒板拭きで拭くことによって発 生する粉塵を、いつでも操作して吸い取り、集塵袋に集め、ふき取りにより生じ る粉塵が四方に飛び散ることを防ぎ、空間の清潔を保つことができる。また、集 塵袋と連結パイプを粘着部品によって相互に粘着させることによって、集塵袋の 取り外しや交換が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例における箱全体および内箱
の構成断面図である。
【図2】本考案の第1実施例における箱全体を前面から
見た図である。
【図3】本考案の第1実施例における集塵式黒板拭き装
置全体の構成図である。
【図4】本考案の第1実施例における扉を開けた状態の
構成断面図である。
【図5】本考案の第1実施例における集塵帯と集塵パイ
プの連結図である。
【図6】本考案の第1実施例における黒板拭きを除塵槽
に置いた表示図である。
【符号の説明】
20 箱本体 202 排気口 21 内箱 22 外スペース 23 内スペース 30 吸気部品 33 吸気リング 34 排気リング 40 扉 50 集塵袋 51 フィルタ層 52 収納スペース 54 ホール 55 粘着部品 60 吸塵パイプ 61 ジョイント 64 粘着部品 65 継ぎ手ジョイント 70 黒板拭き

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱本体を備える集塵式黒板拭き装置であ
    って、 前記箱本体は、内部に内箱が設けられ、前記内箱との間
    に外スペースおよび内スペースが形成され、前記外スペ
    ースには排気口が通じ、前記内箱には前記外スペースお
    よび前記内スペースに通じている中空スロットが設けら
    れ、前記箱本体の内部には流通スペースが形成されてい
    ることを特徴とする集塵式黒板拭き装置。
  2. 【請求項2】 前記内箱と前記中空スロットとの接続部
    に、該接続部が気密状態となるように前記外スペースお
    よび前記内スペースに対応する排気リングおよび吸気リ
    ングを有する吸気装置部品を備えることを特徴とする請
    求項1記載の集塵式黒板拭き装置。
  3. 【請求項3】 前記箱本体は、前記内箱に接して気密状
    態を形成し、かつ開閉可能な扉を有することを特徴とす
    る請求項1または2記載の集塵式黒板拭き装置。
  4. 【請求項4】 前記内箱の前記内スペースに設けられて
    いる集塵袋をさらに備え、 前記集塵袋は、空気を通しかつ粉塵を遮断するフィルタ
    ー層、ならびに側面に粘着部品が外周に設けられている
    ホールを有することを特徴とする請求項1、2または3
    記載の集塵式黒板拭き装置。
  5. 【請求項5】 塵を吸い込む吸塵パイプをさらに備え、 前記吸塵パイプの一端には継ぎ手ジョイントが設けら
    れ、前記継ぎ手ジョイントは前記扉を貫通して前記吸塵
    袋の前記ホールに接続され、前記継ぎ手ジョイントに設
    けられる粘着部品は前記吸塵袋の粘着部品と緊密に結合
    して気密構造を形成することを特徴とする請求項4記載
    の集塵式黒板拭き装置。
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