JP3075719B1 - 限定受信共同管理装置、及び、限定受信共同管理方法 - Google Patents

限定受信共同管理装置、及び、限定受信共同管理方法

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JP3075719B1
JP3075719B1 JP11214404A JP21440499A JP3075719B1 JP 3075719 B1 JP3075719 B1 JP 3075719B1 JP 11214404 A JP11214404 A JP 11214404A JP 21440499 A JP21440499 A JP 21440499A JP 3075719 B1 JP3075719 B1 JP 3075719B1
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明の目的は、デジタル放送サービスを行
う複数の放送事業者が、共同して限定受信方式の放送を
管理でき、また、共同して顧客管理を行える装置及び方
法を提供することにある。 【解決手段】 本発明の1解決手段は、依頼電文を受信
し回答電文を送信する送受信部1aと、暗号方式区分テ
ーブル1b−1と暗号化プログラム群1b−2と回答電
文テーブル1b−3を記憶する記憶部1bと、依頼電文
を暗号化する暗号化処理部1cと、暗号化電文蓄積処理
部1dと、共通カウンタ値を生成するカウンタ作成処理
部1eと、暗号電文に共通カウンタを付加する回答電文
作成処理部1fとから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星放送やケーブ
ルテレビジョン(CATV)などにおいて、限定受信方
式を用いた有料放送を行う複数の放送事業者が、放送の
際の限定受信方式の管理および顧客管理を行うための共
同管理装置、及び、共同管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衛星放送やCATVなどの有料の
デジタル放送サービスでは、不正受信防止のため、アッ
プリンク局(放送センタ)において映像信号および音声
信号を、電気的に撹拌するスクランブル処理を行った後
送信することが一般的に行われている。この放送方式
は、一般に限定受信方式と呼ばれ、その概要を以下に説
明する。
【0003】放送される映像信号および音声信号のスク
ランブル処理にスクランブル鍵と呼ばれる鍵が用いられ
る。このスクランブル処理に用いたスクランブル鍵は第
三者に知られないようにするために、放送局識別情報や
サービス等の共通情報とともに暗号化される。このスク
ランブル鍵の伝送時の暗号鍵としてワーク鍵が使用され
る。また、このワーク鍵および個別情報(契約内容やデ
コーダID等)の暗号化に、放送受信者毎(放送受信用
デコーダ毎)に異なる固有のマスタ鍵が用いられる。そ
して、スクランブルされた映像信号、音声信号、スクラ
ンブル鍵を含む暗号化データ、ワーク鍵を含む暗号化デ
ータは多重され、スクランブル放送信号として各放送受
信者に向け送信される。
【0004】各放送受信者が用いる放送受信用デコーダ
(IRD:IntegratedReceiver D
ecoder)は、上記のスクランブル放送信号を受信
し、多重された各信号を分離する。この放送受信用デコ
ーダと組のICカードには、放送受信者毎に異なる固有
のマスタ鍵が記憶されている。このマスタ鍵を用いて、
受信したスクランブル放送信号中のワーク鍵および個別
情報を復号する。そして、復号されたワーク鍵を用い
て、スクランブル鍵および共通情報をそれぞれ復号す
る。さらに、復号したスクランブル鍵を用いて、スクラ
ンブル処理された映像信号と音声信号をデスクランブル
する。このようにして、スクランブル処理が解除された
映像信号および音声信号が取り出される。以上が、一般
的な限定受信方式である。
【0005】こうした限定受信方式を利用したデジタル
放送サービスのシステム構成の一例を図15に示す。こ
こでは、図15を参照し、委託放送事業者から番組の送
信および顧客管理を委託されたアップリンク局が、委託
放送事業者による番組放送の依頼を受け、委託放送事業
者の顧客の放送受信者へ番組放送を行う場合の例を説明
する。
【0006】アップリンク局は、顧客の放送受信用デコ
ーダから電話回線網を介して、顧客の視聴契約情報を取
得するとともに、委託放送事業者から放送番組のコンテ
ンツを受ける。アップリンク局の顧客管理システムは、
視聴契約情報から、番組選択情報を番組管理システムに
渡す。次に、鍵管理システムは、放送受信者毎にデータ
の暗号化に用いる鍵を生成する。そして、選択された放
送番組の画像データおよび音声データと、上述した各種
データ(情報)を、生成された鍵を用いて暗号化する。
暗号化されたデータは、送信システムにより多重化さ
れ、放送衛星(通信衛星)を介して、顧客の放送受信用
デコーダに向け送信される。受信されたスクランブル放
送信号は、放送受信用デコーダによりデスクランブルさ
れ、放送受信者による視聴が可能となる。そして、番組
視聴の履歴は、ICカードに記録され、アップリンク局
から送られる制御コマンドにより、電話回線網を介して
顧客管理システムへ送られる。そして、この番組視聴の
履歴をもとに料金が請求される。
【0007】また、委託放送事業者が複数ある場合、上
記のように、アップリンク局からは、必要に応じて制御
コマンドを含むコマンド電文が、顧客の放送受信用デコ
ーダに向け送信される。衛星放送の場合、衛星から放送
受信用デコーダへの放送は一方向の通信となるので、コ
マンド電文の受取確認をリアルタイムに行えず、同一の
制御コマンドを含むコマンド電文の送出が一定期間繰り
返される。このため、同一の制御コマンドに基づく処理
を重複して行わないように制御コマンドを区別するため
の制御カウンタが設けられ、同一のコマンド電文の送出
に際しては同一の制御カウンタ値を設定し、後から発行
される異なるコマンド電文には、制御カウンタの値を増
加させるように制御している。放送受信用デコーダは、
受信したコマンド電文の制御カウンタ値と、ICカード
に記録されている制御カウンタ値とを比較し、受信した
制御カウンタ値が大きい場合に、当該制御コマンドの処
理を行い、ICカードの制御カウンタを更新する(例え
ば1加算する)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
デジタル放送サービスにおいて、複数の放送事業者が契
約受信者に対して限定受信方式の有料放送を行う場合、
それぞれの放送事業者がが限定受信の仕組みを用意しな
ければならない。また、上記のような従来のデジタル放
送サービスでは、委託放送事業者が複数ある場合、放送
事業者Aと放送事業者Bとが同一の制御カウンタ値をも
つコマンド電文を発行することが起こる(図16参
照)。放送事業者Aのコマンド電文が先に放送受信用デ
コーダに受信されたとすると、放送事業者Aの制御コマ
ンドAは処理されるが、この処理に伴い、ICカードの
制御カウンタが更新されるので、後に受信した放送事業
者Bの制御コマンドBは無効となってしまう。
【0009】このことから、放送受信用デコーダの制御
を行うようなコマンドについては、同一電文を受け取る
度に同じ処理を行うことがないようにする必要がある。
したがって、複数の放送事業者が受信者のICカード
(1枚)を共有する場合、ICカードに対する共通制御
的なコマンドについて、各放送事業者同士が同期を取る
必要がある。
【0010】また、顧客管理においても同様に、各放送
事業者はそれぞれ、受信者の顧客データと顧客管理処理
の仕組みを用意しなければならない。また、1台の放送
受信用デコーダで複数の放送事業者のデジタル放送サー
ビスを受けているにも係わらず、視聴者は放送事業者毎
に料金の支払いを行わなければならないという問題もあ
る。
【0011】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、デジタル放送サービスを行う複数の放送事業者が、
共同して限定受信方式の放送を管理でき、また、共同し
て顧客管理を行える限定受信共同管理装置及び限定受信
共同管理方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の限定受信共同管
理装置は、放送における限定受信方式を共同管理する共
同管理装置であって、前記共同管理装置は、放送事業者
から送信された依頼電文を受信する受信部と、前記依頼
電文に基づき、付加情報を加えた所定の形式の回答電文
を作成する回答電文作成処理部と、前記付加情報を加え
た回答電文を、前記放送事業者に送信する送信部と、前
記回答電文が格納される記憶部と、前記回答電文を前記
記憶部に格納する回答電文蓄積処理部と、複数の放送事
業者において共通に使用される共通カウンタ数を作成す
るカウンタ作成処理部と、からなり、前記回答電文作成
処理部は、前記依頼電文が制御コマンドを含む場合、前
記カウンタ作成処理部により作成された共通カウンタ数
を、前記付加情報の一部としてさらに付加した回答電文
を作成し、前記カウンタ作成処理部は、現在受信した制
御コマンドを含む依頼電文に対し、該依頼電文より先に
受信した依頼電文に対応する回答電文に付加された共通
カウンタ数の値で最大のものに、所定の値を加算した共
通カウンタ数を作成することを特徴とする。本発明によ
れば、他の放送事業者と制御カウンタの同期を行わなく
とも、同一の放送受信機(当該衛星放送を受信する装
置)に対する放送を行える。なお、前記受信部と送信部
は、一体化された送受信部として実現されてよい。
【0013】また、本発明の限定受信共同管理装置にお
いて記共同管理装置は、放送事業者から送信された
依頼電文を受信する受信部と、異なる暗号化プログラム
を複数格納するとともに、該暗号化プログラムの各々
と、該暗号化プログラムに対応して定義される暗号方式
区分識別子とを対応づける暗号方式区分テーブルをさら
に格納した第1の記憶部と、前記暗号方式区分テーブル
を参照し、前記依頼電文に含まれる暗号方式区分識別子
に対応する暗号化プログラムを用いて、前記依頼電文の
一部を暗号化するとともに、所定の形式の回答電文とす
る暗号化処理部と、前記回答電文が格納される第2の記
憶部と、前記回答電文を前記第2の記憶部に格納する回
答電文蓄積処理部と、前記回答電文に、さらに付加情報
を加えた回答電文とする回答電文作成処理部と、前記付
加情報を加えた回答電文を、前記放送事業者に送信する
送信部と、からなることを特徴とする。
【0014】本発明によれば、限定受信の仕組みを共同
化できるので、放送事業者がそれぞれ限定受信の仕組み
を用意する必要がなくなる。また、異なる暗号方式(限
定受信方式)を採用する放送事業者に対しても任意の暗
号方式を提供できるとともに、各放送事業者は、異なる
暗号方式に容易に切り替えることができる。なお、前記
受信部と送信部は、一体化された送受信部として実現さ
れてもよく、また、第1の記憶部および第2の記憶部
は、別個の記憶装置により実現されても、同一の記憶装
置により実現されてもよいものである。
【0015】また、本発明の限定受信共同管理装置にお
いて記共同管理装置は、前記複数の放送事業者毎に
固有の形式をもつ顧客データを各々、該共同管理装置で
用いる共通の形式をもつ共通顧客データに変換する共通
顧客管理部と、前記複数の放送事業者に対応して、前記
共通顧客データが格納される記憶部と、前記共通顧客デ
ータを、前記記憶部に格納する顧客データ蓄積処理部
と、前記共通顧客データを前記記憶部から読み出し、前
記事業者毎に固有の顧客データに変換する顧客データ作
成処理部と、からなることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、共通化された顧客データ
と顧客管理の仕組みを利用することにより、放送事業者
が顧客管理を行う必要がなく経済的効果が生まれる。ま
た、顧客管理を放送事業者側で行う場合においても、該
放送事業者の管理による顧客データを共通顧客データに
取り込むことは容易であり、請求処理等を共同化するこ
とで該請求処理にかかるコストを圧縮することができ
る。
【0017】また、本発明の限定受信共同管理装置にお
いて、前記共通顧客管理部は、前記放送事業者毎に異な
る顧客データのフォーマットを共通フォーマットに変換
するフォーマット変換手段と、前記放送事業者毎に異な
る、前記共通フォーマットに変換された顧客データのデ
ータの並びを、共通のデータ並びとする、データの並び
替えを行う並び替え手段と、前記並び替え手段によりデ
ータの並び替えが行われた複数の顧客データに対し、同
一の放送受信者の顧客データには、共通顧客番号を割り
当てた共通顧客データとする顧客番号割当手段と、から
なることを特徴とする。ここで、顧客データのフォーマ
ットとは、例えば、各放送事業者が用いる文字コード等
の種類を意味する。
【0018】また、本発明の限定受信共同管理装置にお
いて、前記共通顧客管理部は、さらに、顧客データに含
まれた、料金の一括請求を含む料金請求の区分を識別す
る一括請求区分識別子と前記放送受信者が契約した放送
事業者毎の料金請求金額とに基づき、該放送受信者に対
する請求金額を確定することを特徴とする。本発明によ
れば、1放送受信者と契約した複数の放送事業者からの
請求書発行、放送受信者の料金支払い等を一本化するこ
とができ、利便性が向上できる。
【0019】また、本発明の限定受信共同管理方法は、
コンピュータを用いて、放送における限定受信方式を共
同管理する共同管理方法であって、放送事業者から送信
された依頼電文を受信する手順と、前記依頼電文に基づ
き、付加情報を加えた所定の形式の回答電文を作成する
回答電文作成手順と、前記付加情報を加えた回答電文
を、前記放送事業者に送信する手順と、前記回答電文を
記憶させる手順と、複数の放送事業者において共通に使
用される共通カウンタ数を作成するカウンタ作成手順
と、を含み、さらに、前記回答電文作成手順は、前記依
頼電文が制御コマンドを含む場合、前記カウンタ作成処
理部により作成された共通カウンタ数を、前記付加情報
の一部としてさらに付加した回答電文を作成する手順を
含み、前記カウンタ作成手順は、現在受信した制御コマ
ンドを含む依頼電文に対し、該依頼電文より先に受信し
た依頼電文に対応する回答電文に付加された共通カウン
タ数の値で最大のものに、所定の値を加算した共通カウ
ンタ数を作成する手順を含むことを特徴とする。また、
本発明の限定受信共同管理方法において、放送事業者か
ら送信された依頼電文を受信する手順と、前記コンピュ
ータの記憶部に格納された複数の異なる暗号化プログラ
ムと、該暗号化プログラムに対応して定義される暗号方
式区分識別子とを対応づける暗号方式区分テーブルを参
照し、前記依頼電文に含まれる暗号方式区分識別子に対
応する暗号化プログラムを用いて、前記依頼電文の一部
を暗号化するとともに、所定の形式の回答電文とする手
順と、前記回答電文を記憶させる手順と、前記回答電文
に、さらに付加情報を加えた回答電文とする手順と、前
記付加情報を加えた回答電文を、前記放送事業者に送信
する手順と、を含ませることは好ましい
【0020】また、本発明の限定受信共同管理方法にお
いて、複数の放送事業者および複数の放送受信者との間
で、顧客データの送受信を行う手順と、前記複数の放送
事業者毎に固有の形式をもつ顧客データを、前記コンピ
ュータにおいて共通に用いる形式をもたせた共通顧客デ
ータに変換する手順と、前記放送事業者毎に、前記共通
顧客データを記憶する手順と、前記共通顧客データを取
得し、前記事業者毎に固有の形式の顧客データに変換す
る手順と、を含ませることは好ましい
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。はじめに、図6を参照し、図6に
示す委託放送事業者A・4Aおよび委託放送事業者B・
4Bから放送受信用デコーダ5までのデータの流れを説
明する。
【0022】委託放送事業者A・4Aおよび委託放送事
業者B・4Bから依頼電文R1、R2が限定受信共同管
理装置を備える限定受信共通管理センタ1’へ送られる
と、限定受信共通管理センタ1’では依頼電文R1、R
2に対応する回答電文A1、A2を作成し、該当する委
託放送事業者A・4Aおよび委託放送事業者B・4Bへ
返信する。委託放送事業者A・4Aおよび委託放送事業
者B・4Bは、それぞれ回答電文A1、A2を共通アッ
プリンク局3へ送る。共通アップリンク局3は、受信し
たそれぞれの回答電文A1、A2に含まれる(後述す
る)共通カウンタの値の順序に基づき(値が小さい方を
先に、図5の例では回答電文A1を先に)、当該回答電
文A1、A2を衛星を介して放送受信用デコーダ5に向
けて送信する。
【0023】以上が、委託放送事業者A・4Aおよび委
託放送事業者B・4Bから放送受信用デコーダ5までの
データの流れである。図6では、委託放送事業者として
AとBの2事業者を、放送受信用デコーダとして放送受
信用デコーダ5の1装置のみ図示しているが、実際は多
数の委託放送事業者、放送受信用デコーダからなる。
【0024】次に、本発明の限定受信共同管理装置の第
1の実施の形態を図1を参照し説明する。図1は、同実
施の形態の構成を示すブロック図である。
【0025】まず、限定受信共同管理装置1が、委託放
送事業者から受信する依頼電文と(図2(a)参照)、
当該依頼電文に基づき作成される回答電文(図2(b)
参照)について説明する。また、本実施の形態では、図
2に示す依頼電文、回答電文をもとに説明するが、各電
文の内容は別途定義されてよい。また、以下の説明で
は、依頼電文を制御コマンドを含む電文として説明する
が、放送受信用デコーダを制御するための制御コマンド
を含まない電文も存在する。
【0026】依頼電文は、委託放送事業者から、限定受
信共同管理装置1へ送信されるデータの並びであって、
図2(a)の例では、ICカード番号、事業者名、暗号
方式区分、制御カウンタ(図面では、カウンタと記
載)、EMM(Entitlement Manage
ment Message)平文の各フィールドからな
る。ICカード番号・フィールドは、委託放送事業者と
契約している放送受信者の放送受信用デコーダと組のI
Cカードを特定するための番号が格納される。事業者名
・フィールドには、委託放送事業者を示す名称ないし委
託放送事業者を識別可能とするデータが格納される。暗
号方式区分・フィールドには、使用する暗号方式示す識
別子(暗号方式区分識別子)が格納される。制御カウン
タ(図面では、カウンタと記載)・フィールドには、何
番目に発行された制御コマンドであるかを示す値が格納
される。
【0027】そして、EMM平文・フィールドには、下
記の個別情報等が格納される。EMMとは、各委託放送
事業者が放送受信者毎に視聴を希望する番組の鍵あけ情
報や、視聴を解約したときの鍵閉め情報、放送受信用デ
コーダの視聴履歴を取得するための強制発呼情報等の放
送受信用デコーダを個別に(または全体を)制御するた
めの情報である。なお、依頼電文のデータ並びは、委託
放送事業者毎に通常異なっている。
【0028】回答電文は、委託放送事業者から送られた
依頼電文に基づき、限定受信共同管理装置1において作
成され、当該委託放送事業者に返信されるデータの並び
である。図2(b)の例では、共通カウンタ(共通カウ
ンタ数)、ICカード番号、事業者名、暗号方式区分、
制御カウンタ(図面では、カウンタと記載)、暗号文の
各フィールドからなる。共通カウンタ・フィールドは、
放送受信用デコーダに対し従来の制御カウンタと同様に
機能し、限定受信共同管理装置1において決定され(決
定の仕方は後述する)、複数の委託放送事業者において
共通に使用される値が格納される。暗号文・フィールド
は、依頼電文に含まれるEMM平文を暗号化したものが
格納される。その他のフィールドは、依頼電文に含まれ
るものと同じである。
【0029】次に、本実施の形態の限定受信共同管理装
置1の構成を説明する。限定受信共同管理装置1は、後
述する、送受信部1aと、記憶部1bと、暗号化処理部
1cと、暗号化電文蓄積処理部(回答電文蓄積処理部)
1dと、カウンタ作成処理部1eと、回答電文作成処理
部1fとから構成される。なお、記憶部1bは、メモリ
等の揮発性の記憶装置、または、ハードディスク、光磁
気ディスク等の不揮発性の記録装置、または、前記記憶
装置および記録装置の組み合わせにより構成されてい
る。また、暗号化処理部1cと、暗号化電文蓄積処理部
1dと、カウンタ作成処理部1eと、回答電文作成処理
部1fは、専用の装置により実現されてもよく、あるい
はコンピュータ装置を利用して、プログラムを実行する
ことにより各部の機能を実現させてもよい。
【0030】送受信部1aは、限定受信共同管理装置1
を利用する、複数の委託放送事業者から送信されてくる
依頼電文を受信するとともに、作成された回答電文を当
該委託放送事業者に返信する。記憶部1bは、各暗号方
式区分識別子と暗号化プログラムを対応づける暗号方式
区分テーブル1b−1(図3参照)と、複数の暗号化プ
ログラムからなる暗号化プログラム群1b−2と、後述
する回答電文を蓄積・格納する回答電文テーブル1b−
3とを記憶している。
【0031】暗号化処理部1cは、まず、依頼電文のデ
ータを並べ替え共通のデータ並びとする。次に、暗号方
式区分テーブル1b−1を参照し、送受信部1aが受け
た依頼電文に含まれる暗号方式区分識別子に対応する暗
号化プログラムを暗号化プログラム群1b−2より取得
し、当該暗号化プログラムを用いて当該依頼電文の一部
(本実施の形態では、EMM平文)を暗号化する。この
ようにして生成された電文を暗号化電文と称す。暗号化
電文蓄積処理部1dは、暗号化処理部1cが生成した暗
号化電文を回答電文テーブル1b−3に順次蓄積・格納
する。
【0032】カウンタ作成処理部1eは、まず、暗号化
電文蓄積処理部1dを介して受けた当該暗号化電文が制
御コマンドを含む場合、回答電文テーブル1b−3に格
納されている複数の回答電文の中で制御コマンドを含み
ICカード番号が同一の回答電文を参照する。そして、
参照した回答電文の中で共通カウンタの値の最大値より
大きい値(例えば、1加算した値)を、当該暗号化電文
の共通カウンタの値として決定する。なお、各電文にお
いて、制御コマンドを含んでいるか否かは、制御カウン
タが設定されているか否かで判定できる。回答電文作成
処理部1fは、カウンタ作成処理部1eにより生成され
た共通カウンタの値を当該暗号化電文に設定した回答電
文を作成し回答電文テーブル1b−3に格納するととも
に、当該回答電文を送受信部1aに渡す。
【0033】次に、このように構成された本実施の形態
の限定受信共同管理装置1の動作を説明する。図4は、
限定受信共同管理装置1が依頼電文を受信し、回答電文
を送信するまでの動作を説明する動作フローチャートで
ある。
【0034】はじめに、送受信部1aは、委託放送事業
者からの依頼電文を受信し、当該依頼電文を暗号化処理
部1cへ渡す(ステップS01)。そして暗号化処理部
1cは、当該依頼電文のデータを共通のデータ並びとす
るデータの並べ替えを行う(ステップS02)。次に、
暗号化処理部1cは、暗号方式区分テーブル1b−1を
参照し、依頼電文に含まれる暗号方式区分識別子に対応
する暗号化プログラムを検索する(ステップS03)。
さらに、暗号化処理部1cは、検索され確定した暗号化
プログラムを暗号化プログラム群1b−2から取り出
し、当該暗号化プログラムを用いて依頼電文の暗号化を
行い暗号化電文とする(ステップS04)。なお、本実
施の形態では、依頼電文中のEMM平文を暗号化してい
るが、暗号化するデータは、別途定義されてよい。
【0035】次に、暗号化電文蓄積処理部1dは、暗号
化処理部1cによって生成された暗号化電文を回答電文
テーブル1b−3に順次蓄積・格納する(ステップS0
5)。次に、カウンタ作成処理部1eは、回答電文テー
ブル1b−3に格納された回答電文の中で制御コマンド
を含む回答電文を順次参照し、それぞれに含まれるIC
カード番号が上記暗号化電文に含まれるICカード番号
と一致するか判断する(ステップS06)。ステップS
06で、ICカード番号が一致すると判定された場合、
カウンタ作成処理部1eは、回答電文テーブル1b−3
に格納された回答電文の共通カウンタの値の最大値に1
を加算した値を、当該依頼電文に対する回答電文用の共
通カウンタの値として決定する(ステップS07)。ス
テップS06で、ICカード番号が一致しないと判定さ
れた場合、カウンタ作成処理部1eは、当該依頼電文に
対する回答電文用の共通カウンタの値として「1」を決
定する(ステップS08)。
【0036】次に、回答電文作成処理部1fは、カウン
タ作成処理部1eによって決定された共通カウンタの値
を当該暗号化電文の共通カウンタ・フィールドに設定し
た回答電文として回答電文テーブル1b−3に格納す
る。そして送受信部1aに渡す(ステップS09)。送
受信部1aは、回答電文作成処理部1fより回答電文を
受けると、回答電文に含まれる事業者名に基づき、当該
回答電文を依頼電文の送信元である委託放送事業者に送
信する(ステップS10)。以上が、限定受信共同管理
装置1が依頼電文を受信し、回答電文を送信するまでの
動作である。
【0037】次に、図2(b)、図5に示す具体例を参
照し、委託放送事業者A、Bと限定受信共同管理装置1
を備える限定受信共通管理センタ1’間で、依頼電文R
1、R2と回答電文A1、A2が送受信される際の動作
を説明する。
【0038】この図で委託放送事業者A・4Aは、IC
カード番号として「0001」、事業者名は「A」、暗
号方式区分に「」、制御カウンタ(図面では、カウン
タと記載)の値として「001」、EMM平文として
「映像A鍵(契約放送受信者用の鍵の1つ)」等を依頼
電文R1に含め、限定受信共通管理センタ1’へ送って
いる。限定受信共通管理センタ1’では、受信した依頼
電文R1に基づき、前述の回答電文の作成までの処理を
行い、共通カウンタとして「0001」、EMM平文を
暗号化した暗号文の「映像A鍵」等を含む回答電文A1
を回答電文テーブル1b−3に蓄積するとともに、委託
放送事業者A・4Aへ返信する。
【0039】次に、委託放送事業者B・4Bが、同様に
依頼電文R2を限定受信共通管理センタ1’へ送ってい
る。この依頼電文R2に含まれるICカード番号は「0
001」であり、先に放送事業者A・4Aから送信され
た依頼電文R1に含まれたICカード番号と同一であ
る。すなわち、これら2つの依頼電文R1、R2は、同
一の契約放送受信者に対するものであることを意味す
る。なおこの依頼電文R2には、事業者名として
「B」、暗号方式区分として「」、制御カウンタ(図
面では、カウンタと記載)の値として「001」、EM
M平文として「映像C鍵」等を含んでいる。
【0040】限定受信共通管理センタ1’では、回答電
文テーブル1b−3を参照し、依頼電文R2に含まれる
ICカード番号と、制御コマンドを含み同一のICカー
ド番号をもつ回答電文を検索し回答電文A1を参照す
る。回答電文A1には、共通カウンタの値として「00
01」が設定されているので、依頼電文R2に対する回
答電文A2の共通カウンタの値として「0002」を設
定し、委託放送事業者B・4Bに送信する。本実施の形
態によれば、各放送事業者は限定受信方式の仕組みを個
別に用意する必要がなくなる。また、各放送事業者は異
なる暗号化方式を用いた限定受信方式に容易に切り替え
ることが可能となる。また、各放送事業者は、他の放送
事業者と制御カウンタの同期を行わなくても、1台の放
送受信用デコーダに対するサービスの提供が行える。以
上、第1の実施の形態の詳細を説明した。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態を図面を
参照して説明する。図7は、本発明の限定受信共同管理
装置の第2の実施の形態である顧客情報共同管理装置の
構成を示すブロック図である。
【0042】顧客情報共同管理装置2は、後述する、送
受信部2aと、顧客管理テーブル2b−1、一括請求区
分テーブル2b−2を含む記憶部2bと、共通顧客管理
部2cと、顧客データ蓄積処理部2dと、顧客データ作
成処理部2eとから構成される。なお、記憶部2bは、
メモリ等の揮発性の記憶装置、または、ハードディス
ク、光磁気ディスク等の不揮発性の記録装置、または、
前記記憶装置および記録装置の組み合わせにより構成さ
れている。また、共通顧客管理部2cと、顧客データ蓄
積処理部2dと、顧客データ作成処理部2eは、専用の
装置により実現されてもよく、あるいはコンピュータ装
置を利用して、プログラムを実行することにより各部の
機能を実現させてもよい。
【0043】送受信部2aは、顧客情報共同管理装置2
を利用する、複数の契約事業者(委託放送事業者)から
送信されてくる顧客データを受信するとともに、加工さ
れた顧客データを当該契約事業者あるいは顧客データに
対応する放送受信者に返信する。なお、契約事業者から
送られる顧客データは、契約事業者毎に、フォーマット
(図8の(a)参照)および、データの並び(図8の
(b)参照)が通常異なっている。図8に示した例で
は、顧客データとして、ICカード番号、契約事業者
名、契約者名、顧客番号、視聴履歴、一括請求区分(図
示せず)、請求金額(図示せず)等を含んでいるが、顧
客データの内容は別途定義されてよい。ここで、一括請
求区分とは、ある契約者に対し、契約事業者毎に料金を
請求するか、全契約事業者または一部の契約事業者の料
金請求を一括して行うか等の区分けをするものである
(図12参照)。
【0044】記憶部2bは、下記の共通顧客データを格
納する顧客管理テーブル2b−1と、一括請求区分と一
括請求区分に対応する料金請求処理を対応づける一括請
求区分テーブル2b−2を記憶する。共通顧客管理部2
cは、顧客データの受信時には、委託放送事業所毎に異
なる顧客データのフォーマットを共通のフォーマットに
変換し(図8の例では、(a)から(b)へ)、さら
に、異なるデータの並びを共通のデータの並びに並び替
えた共通顧客データ(図9参照)を作成する。ただし、
この時点の共通顧客データは、下記の共通顧客番号を割
り当てられていない。また、顧客データの送信時には、
共通顧客番号を割り当てられた共通顧客データに基づ
き、各自業者毎の形式または別途定められる所定の形式
に変換した顧客データを作成する。顧客データ蓄積処理
部2dは、共通顧客データを顧客管理テーブル2b−1
に格納・蓄積する。
【0045】顧客データ作成処理部2eは、契約事業者
毎に異なる顧客番号に対して、同一の契約者を一意に確
定できる共通顧客番号(図10参照)を割り当てる。こ
の共通顧客番号の割り当ては、放送受信用デコーダ毎に
一意に定められたICカード番号と、共通顧客番号とを
対応づけるテーブルを別途記憶部2bにもち、このテー
ブルを参照して割り当てる番号を決定してもよいし、I
Cカード番号そのものを用いてもよい。そして、共通顧
客番号と、その他の付加情報を共通顧客データに設定す
る(図11参照)。また、顧客データに含まれる一括請
求区分および契約事業者毎の請求金額(図8、9、11
には図示せず)に基づき、契約者に請求する料金を確定
する。また、こうして確定された料金請求を、例えば、
契約された銀行やクレジット会社を介して契約放送受信
者に料金請求がなされる(図13参照)。
【0046】次に、このように構成された顧客情報共同
管理装置2の動作を図14に示す動作フローチャートを
参照して説明する。
【0047】まず、顧客データの受信時の動作を説明す
る。共通顧客管理部2cは、送受信部2aが受信した顧
客データを受けると、当該顧客データのフォーマットを
共通のフォーマットに変換する(ステップS21)。さ
らに、共通顧客管理部2cは、フォーマット変換された
顧客データのデータの並びを並び替える(ステップS2
2)。そして、顧客データ作成処理部2eは、ICカー
ド番号をもとに、共通の顧客番号(共通顧客番号)を割
り当てる(ステップS23)。次に、顧客データ蓄積処
理部2dは、顧客データ作成処理部2eにより作成され
た共通顧客データを、顧客管理テーブル2b−1に格納
する(ステップS24)。
【0048】なお、顧客データの送信時には、共通顧客
管理部2cは、顧客管理テーブル2b−1から共通顧客
データを読み出し、この共通顧客データに基づき、各自
業者毎の形式または別途定められる所定の形式に変換し
た顧客データを作成する。そして送受信部2aは、この
顧客データを所定の放送受信者あるいは放送事業者へ送
信する。また、料金請求処理を行う場合、顧客データ作
成処理部2eは、共通顧客データに含まれる一括請求区
分(図示せず)と請求料金(図示せず)に基づき、請求
料金を確定する。なお、契約事業者と顧客情報共同管理
装置2間、並びに、放送受信者と顧客情報共同管理装置
2間における顧客データの送受信は適宜行われるもので
ある。また、本実施の形態によれば、顧客管理を放送事
業者が行わない場合は、共同化された顧客データと顧客
管理処理の仕組みを利用することにより経済性の確保を
可能とする。また、顧客管理を放送事業者側で行う場合
でも、放送事業者毎に管理された顧客データの共通顧客
データへの取り込みが可能であり、請求処理等にかかる
コストの圧縮が見込める。また、放送受信者に対して
は、請求書発行、料金支払いなどを一本化することがで
き、利便性が向上する。以上、第2の実施の形態の詳細
を説明した。
【0049】なお、本発明の第1および第2の実施の形
態において、周辺機器として入力装置、表示装置等(い
ずれも図示せず)が接続されてよい。ここで、入力装置
とはキーボード、マウス等の入力デバイスのことをい
う。表示装置とはCRT(Cathode Ray Tu
be)や液晶表示装置等のことをいう。
【0050】また、本発明の限定受信共同管理装置を実
現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な
記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログ
ラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するこ
とにより限定受信共同管理および顧客共同管理を行って
もよい。すなわち、この限定受信共同管理プログラム
は、依頼電文を受信する機能と、回答電文作成処理部の
機能と、回答電文を送信する機能と、回答電文蓄積処理
部の機能と、カウンタ作成処理部の機能または/および
暗号化処理部の機能とをコンピュータに実現させる。ま
た、顧客共同管理プログラムは、顧客データの送受信を
行う機能と、共通顧客管理部の機能と、顧客データ蓄積
処理部の機能と、顧客データ作成処理部の機能とをコン
ピュータに実現させる。
【0051】なお、ここでいう「コンピュータシステ
ム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むもの
とする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシ
ステムを利用している場合であれば、ホームページ提供
環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フロッ
ピーディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM
等の可般媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハー
ドディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット
等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプロ
グラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、
動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体ないしは伝
送波)、その場合のサーバやクライアントとなるコンピ
ュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間
プログラムを保持しているものも含むものとする。また
上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するため
のものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピ
ュータシステムにすでに記録されているプログラムとの
組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル
(差分プログラム)であってもよい。
【0052】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。
【0053】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、共通カウンタ数を用いるので、各放送事業者
は、他の放送事業者と制御カウンタの同期を行わなくて
も、1台の放送受信機(放送受信用デコーダ)に対する
サービスの提供が行える。また、本発明によれば、各放
送事業者は限定受信方式の仕組みを個別に用意する必要
がなくなる。また、本発明によれば、複数の暗号化プロ
グラムの中から、暗号化に使用する暗号化プログラムを
選択できるので、各放送事業者は異なる限定受信方式に
容易に切り替えることが可能となる。
【0054】また、本発明によれば、顧客管理を放送事
業者が行わない場合は、共同化された顧客データと顧客
管理処理の仕組みを利用することにより経済性の確保を
可能とする。また、顧客管理を放送事業者側で行う場合
でも、放送事業者毎に管理された顧客データの共通顧客
データへの取り込みが可能であり、請求処理等にかかる
コストの圧縮が見込める。また、本発明によれば、放送
受信者に対しては、請求書発行、料金支払いなどを一本
化することができ、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の限定受信共同管
理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 (a)は、依頼電文の一例を示し、(b)
は、回答電文の一例を示す図である。
【図3】 暗号方式区分テーブルの一例を示す図であ
る。
【図4】 第1の実施の形態の動作例を説明する動作フ
ローチャートである。
【図5】 一例として、委託放送事業者A、Bと、限定
受信共通管理センタ間で送受信される依頼電文、回答電
文の内容を説明する図である。
【図6】 委託放送事業者、限定受信共通管理センタ、
共通アップリンク局、放送受信用デコーダ間の電文の流
れを説明する図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態の顧客情報共同管
理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 (a)は、事業者毎にフォーマットおよびデ
ータ並びが異なる顧客データの一例であり、(b)は、
共通フォーマットに変換されデータ並びのみ異なる顧客
データの一例である。
【図9】 フォーマット変換およびデータの並び替えを
行い作成された共通顧客データの一例である。
【図10】 図9の例において、事業者毎に異なる顧客
番号と、該顧客番号に対応する、生成された共通顧客番
号を示す図である。
【図11】 共通顧客番号を付加した共通顧客データの
一例である。
【図12】 一括請求区分 を説明する図である。
【図13】 顧客データの受信に伴う顧客情報共同管理
センタの動作を説明する図である。
【図14】 第2の実施の形態の動作例を説明する動作
フローチャートである。
【図15】 従来のデジタル放送サービスのシステム構
成の一例を示す図である。
【図16】 従来のシステムにおけるコマンド電文の競
合を示す図である。
【符号の説明】
1…限定受信共同管理装置 1’…限定受信共通管理センタ(暗号化方式共同管理セ
ンタ) 1a…送受信部(送信部および受信部) 1b…記憶部 1b−1…暗号方
式区分テーブル 1b−2…暗号化プログラム群 1b−3…回答電
文テーブル 1c…暗号化処理部 1d…暗号化電文
蓄積処理部 1e…カウンタ作成処理部 1f…回答電文作
成処理部 2…顧客情報共同管理装置 2a…送受信部 2b…記憶部 2b−1…顧客管
理テーブル 2b−2…一括請求区分テーブル 2c…共通顧客管
理部 2d…顧客データ蓄積処理部 2e…顧客データ
作成処理部 3…共通アップリンク局 4A、4B…委託
放送事業者A、B 5…放送受信用デコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 健太郎 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 株式 会社エヌ・ティ・ティ・データ内 (72)発明者 谷 達哉 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 株式 会社エヌ・ティ・ティ・データ内 (56)参考文献 特開 平6−337829(JP,A) 特開 平6−90268(JP,A) 特開 平4−265037(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04H 1/00 - 1/02 H04N 7/10 - 7/20 H04L 9/00 - 9/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送における限定受信方式を共同管理す
    る共同管理装置であって、 前記共同管理装置は、 放送事業者から送信された依頼電文を受信する受信部
    と、 前記依頼電文に基づき、付加情報を加えた所定の形式の
    回答電文を作成する回答電文作成処理部と、 前記付加情報を加えた回答電文を、前記放送事業者に送
    信する送信部と、 前記回答電文が格納される記憶部と、 前記回答電文を前記記憶部に格納する回答電文蓄積処理
    部と、 複数の放送事業者において共通に使用される共通カウン
    タ数を作成するカウンタ作成処理部と、からなり、 前記回答電文作成処理部は、前記依頼電文が制御コマン
    ドを含む場合、前記カウンタ作成処理部により作成され
    た共通カウンタ数を、前記付加情報の一部としてさらに
    付加した回答電文を作成し、 前記カウンタ作成処理部は、現在受信した制御コマンド
    を含む依頼電文に対し、該依頼電文より先に受信した依
    頼電文に対応する回答電文に付加された共通カウンタ数
    の値で最大のものに、所定の値を加算した共通カウンタ
    数を作成することを特徴とする限定受信共同管理装置。
  2. 【請求項2】 記共同管理装置は、 放送事業者から送信された依頼電文を受信する受信部
    と、 異なる暗号化プログラムを複数格納するとともに、該暗
    号化プログラムの各々と、該暗号化プログラムに対応し
    て定義される暗号方式区分識別子とを対応づける暗号方
    式区分テーブルをさらに格納した第1の記憶部と、 前記暗号方式区分テーブルを参照し、前記依頼電文に含
    まれる暗号方式区分識別子に対応する暗号化プログラム
    を用いて、前記依頼電文の一部を暗号化するとともに、
    所定の形式の回答電文とする暗号化処理部と、 前記回答電文が格納される第2の記憶部と、 前記回答電文を前記第2の記憶部に格納する回答電文蓄
    積処理部と、 前記回答電文に、さらに付加情報を加えた回答電文とす
    る回答電文作成処理部と、 前記付加情報を加えた回答電文を、前記放送事業者に送
    信する送信部と、からなることを特徴とする請求項1に
    記載の限定受信共同管理装置。
  3. 【請求項3】 記共同管理装置は 記複数の放送事業者毎に固有の形式をもつ顧客データ
    を各々、該共同管理装置で用いる共通の形式をもつ共通
    顧客データに変換する共通顧客管理部と、 前記複数の放送事業者に対応して、前記共通顧客データ
    が格納される記憶部と、 前記共通顧客データを、前記記憶部に格納する顧客デー
    タ蓄積処理部と、 前記共通顧客データを前記記憶部から読み出し、前記事
    業者毎に固有の顧客データに変換する顧客データ作成処
    理部と、からなることを特徴とする請求項1に記載の
    定受信共同管理装置。
  4. 【請求項4】 前記共通顧客管理部は、 前記放送事業者毎に異なる顧客データのフォーマットを
    共通フォーマットに変換するフォーマット変換手段と、 前記放送事業者毎に異なる、前記共通フォーマットに変
    換された顧客データのデータの並びを、共通のデータ並
    びとする、データの並び替えを行う並び替え手段と、 前記並び替え手段によりデータの並び替えが行われた複
    数の顧客データに対し、同一の放送受信者の顧客データ
    には、共通顧客番号を割り当てた共通顧客データとする
    顧客番号割当手段と、からなることを特徴とする請求項
    3に記載の限定受信共同管理装置。
  5. 【請求項5】 前記共通顧客管理部は、さらに、 顧客データに含まれた、料金の一括請求を含む料金請求
    の区分を識別する一括請求区分識別子と前記放送受信者
    が契約した放送事業者毎の料金請求金額とに基づき、該
    放送受信者に対する請求金額を確定することを特徴とす
    る請求項4記載の限定受信管理装置。
  6. 【請求項6】 コンピュータを用いて、放送における限
    定受信方式を共同管理する共同管理方法であって、 放送事業者から送信された依頼電文を受信する手順と、前記依頼電文に基づき、付加情報を加えた所定の形式の
    回答電文を作成する回答電文作成手順と、 前記付加情報を加えた回答電文を、前記放送事業者に送
    信する手順と、 前記回答電文を記憶させる手順と、 複数の放送事業者において共通に使用される共通カウン
    タ数を作成するカウンタ作成手順と、を含み、さらに、 前記回答電文作成手順は、前記依頼電文が制御コマンド
    を含む場合、前記カウンタ作成処理部により作成された
    共通カウンタ数を、前記付加情報の一部としてさらに付
    加した回答電文を作成する手順を含み、 前記カウンタ作成手順は、現在受信した制御コマンドを
    含む依頼電文に対し、該依頼電文より先に受信した依頼
    電文に対応する回答電文に付加された共通カウンタ数の
    値で最大のものに、所定の値を加算した共通カウンタ数
    を作成する手順を含 むことを特徴とする限定受信共同管
    理方法。
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