JP3075695U - 携帯用飲料容器収納ケ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯に便利であり、使い易く、保温効果があ
って持ち易く、しかも飲料容器を有効に保護することが
できるものを提供する。 【解決手段】 ペットボトル等の飲料容器を収容するケ
ース本体（１）を備え、このケース本体（１）を保温性
を有する素材で形成すると共に、ケース本体（１）の側
面にファスナー（８）を設け、このファスナーに、首に
掛けられるループ状の紐体（１０）を係合具（１１）で
着脱可能に連結した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ペットボトル等の飲料容器を有効に保温（夏等の暑い時期には飲料 を冷やした状態に、冬等の寒い時期には温めた状態に保温）し、かつ携帯にも便 利な収納ケ−スに関する。

【０００２】

【従来の技術】

飲料水を入れたペットボトルを携帯するものとして、ペットボトルの外周を被 う袋体を形成し、この袋体に肩掛けベルトを設けたものが考えられている。

【０００３】 このペットボトルホルダ−は、肩掛けベルトを用いてペットボトルを肩に掛け て携帯するものであるから、携帯時に肩掛けベルトが肩からずり落ちるというこ とがあり、何度も肩に掛け直すという繁雑さがあった。

【０００４】 また、上記ペットボトルホルダ−は、肩掛けベルトを袋体に直接縫い付けて固 定し袋体と肩掛けベルトを一体に形成しているものであるから、例えば、ペット ボトルを袋体に入れたままでテ−ブル等の上に置いた場合に、肩掛けベルトが邪 魔になったり、この肩掛けベルトに手等が引っ掛かかってペットボトルを倒して しまうということがあった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、これらの問題点を解消すると共に更に改善するものであって、携帯 に便利であり、使い易く、かつ充分な保温効果があって持ち易く、しかも飲料容 器を有効に保護することができるものを提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ペットボトル等の飲料容器を収納するケ−ス本体を、保温性を有す る素材で形成すると共に、ケ−ス本体にファスナ−を設け、このファスナ−に首 に掛けられるル−プ状の紐体を係合具で着脱可能に連結するようにしたものであ る。

【０００７】 また、上記係合具として、ファスナ−のスライダ−及び紐体の一方にリング状 の掛け具を設けると共に、他方にフック状の掛け止具を設けるようにしたもので ある。

【０００８】 更にケ−ス本体の底面部の外表面を粗面にして、ケ−ス本体のスベリ止め効果 を得るようにしたものである。

【０００９】 また、更にケ−ス本体を、独立気泡を有するクロロプレンラバ−の表面に一体 的に布を設けた複層の素材で形成し、飲料を充分に保温し、かつ飲料容器の保護 及び持ち易さ等の効果を得るようにしたものである。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下実施例として、ペットボトルを携帯する場合について示す。 ケ−ス本体（１）は、ペットボトル（２）の側面を被う側面部（３）と、ペッ トボトルの底面を被う底面部（４）を有している。

【００１１】 これらの側面部（３）及び底面部（４）を有するケ−ス本体は、断熱材で形成 したシ−ト状の素材を用い、この素材から所望の大きさの部片を切り出し（図示 のものでは側面部を１枚、底面部を１枚としているが、その他の枚数にすること ができる）、その部片どうしを突き合わせ（あるいは積ねて）縫着（５）（ある いは接着、溶着等）して形成される。

【００１２】 この例では、上記シ−ト状の素材として、独立気泡を有するクロロプレンラバ −の表面（一方側の面でもよい）にナイロン、ポリエステル等の繊維で形成され た布地を積層して一体的に形成したものを用いているが、保温効果を有するもの であれば、その他のもの、例えば独立気泡を有するクロロスルホン他ポリエチレ ンやこれに布地を積層したもの、あるいはポリエチレンフイルムにアルミニウム 粉末を真空蒸着したフイルム片を発泡ポリエチレンのシ−ト片を積層したもの等 を用いることができる。

【００１３】 なお、ケ−ス本体の底面部の外表面にエンボス加工やロ−レット加工その他の ギザギザした凹凸面加工等によって粗面（６）にしておくと、ケ−ス本体の滑り を防止することができる。

【００１４】 ケ−ス本体の側面部（３）の上方には、開口部（７）が形成されており、その 側面部の開口部（７）から下方に向けてファスナ−（８）が設けられていて、こ のファスナ−の開閉によりペットボトルの出し入れを容易にしている。

【００１５】 ファスナ−（８）のスライダ−（９）には、ル−プ状に形成された紐状あるい はテ−プ状の紐体（10）が係合具（11）を介して着脱可能に係合されている。

【００１６】 係合具（11）は、実施例ではスライダ−（９）にリング状の掛け具(12)を設け ると共に、紐体（10）にリング(13)を介して（このリングは省略することがある ）フック状の掛け止具(14)を設け、この掛け止具(14)をスライダ−に設けた掛け 具(12)に着脱可能に係合させている（なお、この場合、上記掛け具を省略し、掛 け止具を直接スライダ−に形成された穴に係合させることができる）が、これら の掛け具(12)と掛け止具(14)はスライダ−と紐体といずれの側に設けるようにし てもよい。

【００１７】 なお係合具は、この実施例のみに限定するものではなく、従来使用されている 各種構造のものを用いることができる。

【００１８】 紐体をテ−プ状に形成した場合は、紐体の表面に宣伝広告用の文字や飾り用の 図柄等を表示しておくことができる。

【００１９】 ケ−ス本体（１）の表面には、着色を施したり、宣伝広告用の文字や各種模様 等デザインを施したりしてカラフルに形成することができる。

【００２０】 ケ−ス本体（１）は、ある程度の伸縮性を有するので、ペットボトルの横断面 形状（丸形、四角形、六角形等）に対応して収納することができる。

【００２１】 なお、ケ−ス本体（１）には、上記ペットボトルの他に缶や壜詰等の飲料容器 を入れておくこともできる。

【考案の効果】

【００２２】 本考案は、上記のように保温性を有するケ−ス本体の設けたファスナ−のスラ イダ−に首に掛け得るようル−プ状に形成した紐体を係合具を介して着脱可能に 係合するようにしたものであるから、携帯時に紐体を首に掛けてペットボトル等 の飲料容器を充分な保温状態で運ぶことができ、従来のようにケ−ス本体が肩か らずり落ちるという心配もなく、むしろ紐体がファスナ−のスライダ−に連結し ているので、携帯中は吊り下る飲料容器の荷重によってスライダ−が閉じる方向 に移動するように力が作用し、ファスナ−が途中で開くのを防ぐことができ、こ れによって更にしっかりと飲料容器を保温することができる。しかも、ファスナ −のスライダ−に係合具を設けてしているので、ファスナ−を容易に開閉するこ とができ、かつ飲料容器を簡便に出し入れすることができる。

【００２３】 また、ケ−ス本体と紐体を着脱可能に係止する係合具を用いているので、ケ− ス本体と紐体を容易に分離することができ、例えば休憩を取るときに紐体より飲 料容器入りのケ−ス本体を取り外してテ−ブル等に置いておくことができる。そ の際、紐体は首から吊り下げられた状態でテ−ブル上に置かれることがないから 、紐体が邪魔にならない。

【００２４】 更に、係合具として、ファスナ−のスライダ−及び紐体の一方にリング状の掛 け具を設け、他方にフック状の掛け止具を用いているので簡便に着脱することが できる。

【００２５】 また、ケ−ス本体の底面部の外表面を粗面に形成するので、ケ−ス本体をテ− ブル等の上に置いた際に滑ることがなく、安全である。

【００２６】 更に、ケ−ス本体を、独立気泡を有するクロロプレンラバ−の表面に一体的に 布を設けたシ−ト状の素材を用いて形成しているので、充分な保温効果が得られ ると共に、飲料容器を保護し、飲料容器の破損、変形を防ぎ、しかも手に持った 感触がよく、手によくフィットして持ち易く、かつ滑りにくい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 使用状態を示す斜面図である。

【図２】 拡大正面図である。

【図３】 ファスナ−を一部開けた状態を示す一部拡大
正面図である。

【図４】 ケ−ス本体を底部から視た状態を示す拡大斜
面図である。

【符号の説明】

１ ケ−ス本体 ３ 側面部 ４ 底面部 ６ 粗面 ７ 開口部 ８ ファスナ− ９ スライダ− 10 紐体 11 係合具 12 リング状の掛け具 14 フック状の掛け止具

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 保温性を有する素材で形成され、ペット
   ボトル等の飲料容器を収納し得るよう上方を開口する側
   面部と底面部を有するケ−ス本体を備え、このケ−ス本
   体の側面部にファスナ−を設け、上記飲料容器を首から
   吊し得るようル−プ状に形成した紐体を設け、この紐体
   を上記ファスナ−に係合具で着脱可能に連結したことを
   特徴とする携帯用飲料容器収納ケ−ス。
2. 【請求項２】 上記係合具としてファスナ−のスライダ
   −及び紐体の一方にリング状の掛け具を設けると共に他
   方にフック状の掛け止具を設け、このフック状の掛け止
   具をリング状の掛け具に着脱可能に係合した請求項１に
   記載の携帯用飲料容器収納ケ−ス。
3. 【請求項３】 ケ−ス本体の底面部外表面を粗面にした
   請求項１または２に記載の携帯用飲料容器収納ケ−ス。
4. 【請求項４】 独立気泡を有するクロロプレンラバ−の
   表面に一体的に布を設けたシ−ト状の素材で上記ケ−ス
   本体を形成した請求項１〜３のいずれかに記載の携帯用
   飲料容器収納ケ−ス。