JP3075608B2 - 無段変速機付車両のシフトホールド制御装置 - Google Patents
無段変速機付車両のシフトホールド制御装置Info
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Description
と無段変速機を組み合わせて搭載した車両において、急
減速時等に無段変速機をオーバドライブ側へ変速するよ
うに制御し、且つ自動クラッチを接断制御するシフトホ
ールド制御装置に関する。
キ操作の際には、タイヤロックを生じることがある。こ
こで、ベルト式無段変速機を搭載した車両では、ブレー
キ操作からタイヤロックするまでの間にピトー圧の低下
によりプライマリ圧が最低に制御され、ベルトとプーリ
がローあるいはそれに近い状態で駆動系ロックに至る。
油圧制御系が応答できないような瞬時のロックの場合で
も、ロック直後ピトー圧が零となるため、タイヤロック
解除直後にロー側への急激なダウンシフトが起こる。こ
のことはタイヤロック後あるいはABS作動時の車輪速
回復性能に悪影響を及ぼし、特に前輪駆動車では操舵性
が著しく悪化する。また急激なダウンシフトがベルトス
リップを誘発する事もある。これらの現象を防止するた
め、駆動系ロック時は、機械式バルブの動作,あるいは
ABS信号に同期して制御されるソレノイドによってプ
ライマリ圧を高い状態に保持してダウンシフトを防ぐシ
フトホールド(シフトロック)制御が提案されている。
(=シフトロック)制御に関しては、例えば特願平3−
27654号の先行技術がある。ここで、無段変速機の
油圧制御系においてプライマリ圧を制御する変速比制御
弁のスプールに、電気信号により動作するシフトロック
手段を設ける。そして、急減速時等においてABS制御
されると、そのABSのON信号を用いてシフトホール
ド手段により、プライマリ圧を高圧保持してシフトホー
ルドし、ABSのOFF信号でそのシフトロックを解除
することが示されている。
術のうち、機械式バルブのみで全ての制御を行うものは
その作動範囲が限定され、ABS信号をより所にするも
のは、ABSが作動しない走行条件やABSを装着して
いない車両には対応できない欠点を持っている。更に、
急減速等タイヤロックを起こす場合にはエンストを防止
すると同時に、車輪速度が復帰しやすいように車軸から
見たエンジン・変速機の慣性を下げる必要があり、自動
クラッチの制御も同時に行われる事が望まれる。
減速時にシフトホールドON・OFF条件を最適に定め
てシフトホールド制御し、更に自動クラッチを適切に接
断制御することを目的とする。
本発明は、駆動系に自動クラッチと無段変速機を組み合
わせて搭載し、少なくとも変速比大への移行を禁止する
シフトホールド手段を設ける制御系において、制御ユニ
ットに、少なくともABS作動と急減速と低μ路での車
輪速低下とのいずれかによりシフトホールドを判定する
シフトホールドON判定手段と、疑似車速を演算する疑
似車速演算手段と、シフトホールドON後のブレーキO
FF操作によるタイヤロック解除判断、または、疑似車
速による停車判断、のいずれかを行った場合にシフトホ
ールドを解除するシフトホールドOFF判定手段とを備
えるものである。
動した場合のみならず、急減速や低μ路での車輪速低下
が起こった場合にも的確なタイミングでシフトホールド
ONとクラッチの切断制御を連携させて行うことがで
き、車軸から見たエンジン・変速機の慣性を小さくする
ことで車輪速復帰性能を向上させるとともにエンストを
防止できる。またシフトホールドOFF時にも通常変速
制御への復帰とクラッチ制御を連携させられるのでベル
トスリップを確実に防止できる。
する。図2において、無段変速機に自動クラッチを組合
わせた駆動系と、油圧制御系の概略について説明する
と、符号1はエンジンであり、このエンジン1が自動ク
ラッチ2、前後進切換装置3を介して無段変速機4のプ
ライマリ軸5に連結する。自動クラッチ2は機械式クラ
ッチのレリーズレバー側にアクチュエータのモータ2a
が接続または切断移動するように連結し、クラッチ信号
によりモータ2aを駆動して自動的にクラッチ操作する
ように構成される。
リプーリ6と、セカンダリ軸7のセカンダリプーリ8と
の間にベルト9が装架され、セカンダリ軸7がドライブ
ギヤ10を介してファイナルギヤ11に連結され、ファ
イナルギヤ11と一体的な差動装置12から車軸13を
介し車輪14に連結して構成される。そして、セカンダ
リプーリ8のセカンダリシリンダ8aに油圧制御系によ
りライン圧Psが供給されて、伝達トルクに応じたクラ
ンプ力を付与し、プライマリプーリ6のプライマリシリ
ンダ6aにプライマリ圧Ppが給排油されて、ベルト9
を移行しながら変速制御するようになっている。
イルポンプ15の吐出側のライン圧油路16がライン圧
調整弁20に連通して、変速比等に応じたライン圧Ps
を生じるように制御される。このライン圧は、油路16
から分岐した油路17によりセカンダリシリンダ8aに
常に導入され、油路18により変速比制御弁30に導か
れる。また、ライン圧調整弁20のドレン側の油路21
は潤滑弁22に連通して所定の潤滑圧PLを生じてお
り、この潤滑圧PLの油路23がセレクト位置検出弁4
0、エンジンブレーキ用アクチュエータ50に連通す
る。一方、プライマリプーリ6にはその回転に応じたピ
トー圧Pтを生じるピトー圧センサ24が設けられ、こ
のピトー圧Pтが油路25、並列に設けられるチェック
弁26とオリフィス27を介してライン圧調整弁20や
変速比制御弁30に供給される。
であり、弁本体31の内部に、アクセル開度に応じて回
転するシフトカム32と連結するプランジャ33、変速
比に応じて動作するモジュレータ機構34、スプリング
35及びスプール36が同軸上に配置され、スプール3
6の端部にピトー圧Pтの油圧室37が設けられる。ス
プール36の溝36aの部分の弁本体側には、ライン圧
Psのポート31a、プライマリ圧Ppのポート31b
及びドレンポート31cが設けられ、ポート31bのプ
ライマリ圧Ppを油路28によりプライマリシリンダ6
aに導入する。そこで変速比制御弁30は、アクセル開
度に応じたスプリング力とピトー圧Pтが作用する油圧
室37の油圧力の関係で、ポート31bのプライマリ圧
Ppを制御する。即ち、スプリング力の方が大きい場合
はプライマリ圧Ppがドレンされてダウンシフトがおこ
り、油圧力の方が大きい場合はライン圧Psが供給され
てプライマリ圧Ppが増大してアップシフトがおこり、
こうしてスプリング力とピトー圧Pтがバランスするよ
うにスプール36が動くことで変速制御される。
トホールド手段について説明する。このシフトホールド
手段60は、上記変速比制御弁30の機構を利用して、
電気信号により変速比をオーバードライブ側へ保持する
ものである。そこで、変速比制御弁30のスプール36
の内部にシリンダ61が油圧室37側に貫通して形成さ
れ、このシリンダ61の内部にシフトホールド用ピスト
ン62が油圧室37側に突出可能に挿入され、このピス
トン62の突出によりスプール36をスプリング35側
のプライマリ圧増大位置に移動してシフトホールドする
ように構成される。またライン圧油路16から分岐する
油路63が、シフトホールド用ソレノイド弁64を有し
てシリンダ61の油圧室61aに連通する。このソレノ
イド弁64は3方弁であり、ソレノイド64aの非通電
時にはシリンダ61をドレンし、通電時にはライン圧P
sをシリンダ61に供給するように動作する。
OFFやクラッチ接断を判断する制御ユニット70を有
し、この制御ユニット70からシフトホールド制御信号
をソレノイド弁64に、クラッチ制御信号を自動クラッ
チ2に出力するようになっている。
説明する。先ず、車速センサ71、エンジン回転数セン
サ72、レンジスイッチ73、ブレーキスイッチ74、
アクセルスイッチ75を有し、これらのセンサとスイッ
チの信号、及びABSと点火パルス周期DPの信号が制
御ユニット70に入力する。制御ユニット70において
シフトホールド制御系について説明すると、車速Vが入
力する加減速算出部80を有し、車速Vを時間微分して
加速度または減速度dV/dtを演算する。またエンジ
ン回転数Neが入力するエンジン回転数減少率算出部8
1を有し、エンジン回転数Neを時間微分してエンジン
回転数減少率dNe/dtを演算する。
加減速度dV/dt、エンジン回転数減少率dNe/d
tはシフトホールドON判定部82に入力し、急減速、
低μ路での車輪速低下、ABS作動等を検出し、定めら
れた条件に従ってシフトホールドONを判断する。シフ
トホールドONと車速Vの信号は擬似車速算出部83に
入力し、シフトホールドON時の車速Vを初期値として
時間とともに減算される擬似車速Vgを演算する。ま
た、シフトホールドON、擬似車速Vg、車速V、ブレ
ーキ、ABSの信号はシフトホールドOFF判定部84
に入力し、上記シフトホールドON後のブレーキOF
F、ABS不作動の関係で車輪速回復を検出し、車両停
止を検出する場合はシフトホールドOFFを判断する。
そして、これらのシフトホールドONとOFFの信号は
出力部85を通してソレノイド弁64に出力するように
構成される。
御ユニット中のクラッチ制御部86には車速センサ7
1、レンジスイッチ73、アクセルスイッチ75が入力
され、出力部87を経由して、車両の状態に適した係合
トルクになるよう自動クラッチ2が制御される。一方、
クラッチ切断判定部88にはシフトホールドON・OF
F、アクセル、エンジン回転数Neの信号が入力し、所
定の条件でのシフトホールドON時、または、シフトホ
ールドOFFになってから設定時間経過しなければクラ
ッチ切断を判断する。これらクラッチ切断判定部88の
判断結果も出力部87へ入力されるが、これらは通常の
制御を行うクラッチ制御部86からの入力よりも優先さ
れる。
る。通常走行時には、レンジスイッチ73、アクセルス
イッチ75、車速センサ71の入力によりクラッチ制御
部86が出力部87経由で自動クラッチ2を車両の状態
に適した係合トルクになるよう制御し、エンジントルク
は無段変速機4のプライマリ軸5からベルト9を伝わり
セカンダリプーリ8、セカンダリ軸7、減速歯車10、
11、差動装置12と伝達し車軸13が駆動される。プ
ライマリプーリ6、ベルト9、セカンダリプーリ8の位
置関係、すなわち無段変速部分の変速比は図2に示す油
圧回路で決定され、プライマリプーリ回転数に応じて発
生するピトー圧Pтとそのときのアクセル踏み込み量に
応じて動作するスロットルカム32の押し力によりスプ
ール36のバランス位置が決まり、プライマリ圧Ppが
調圧され変速が行われる。またエンジンブレーキレンジ
であるDsレンジにセレクトされている場合はセレクト
位置検出弁40により操作油圧Pcが生じ、アクチュエ
ータ50のピストン51およびフック52が変速比制御
弁30のプランジャ33を押し込むことで、アクセルペ
ダルをある程度踏み込んだときと同じ変速特性になるよ
う制御される。
ONすることにより変速比制御弁30のスプール36内
部にある油圧室61aへライン圧63が導かれるように
なっており、このときはライン圧によりピストン62が
油圧室37の方に突出してスプール36自体をスプリン
グ方向へ移動することでポート31aと31bが連通し
プライマリ圧Ppはライン圧と等しくなる。プライマリ
プーリの方がセカンダリプーリよりも受圧面積が大きい
ためこの操作により変速比は強制的にオーバードライブ
側へ移行する。ソレノイド弁64をOFFすると油圧室
61aへの圧力はドレンされ、ピストン62はスプール
36の内部に収まり通常の変速制御へと復帰する。
ついて図3〜図6のフローチャートを用いて説明する。
図3がメインルーチン、図4はシフトホールドON判定
ルーチン、図5はシフトホールドOFFルーチン、図6
はクラッチ制御ルーチンである。
す。ステップS101では現在シフトホールドONかど
うかを判断する。現在シフトホールドONの場合にはス
テップS104に進み、図5にフローチャートで示した
シフトホールドOFF判定を行う。現在シフトホールド
OFFである場合はステップS102へ進み、図4にフ
ローチャートで示したシフトホールドON判定を行う。
車輪側から見た無段変速機の内部慣性を下げるためのも
のである。ベルト式無段変速機に使われるプーリは内部
の高油圧やベルトクランプ力に耐える必要があるため非
常に重いものになり、回転部の慣性質量はマニュアル変
速機の数倍になる。さらに無段変速機の基本的な変速特
性として車輪速度が低い領域では変速比が大きい方向へ
制御されることもあり、車軸上に換算した無段変速機の
慣性質量は非常に大きくなり、車輪側から無段変速機〜
エンジン系を回しにくい特性となる。
プーリにより構成される主変速部分が出力軸に直結され
た型式の無段変速機では、摩擦の少ない路面でフットブ
レーキによる車輪の急減速が起こったとき、フットブレ
ーキが解放されても路面とタイヤの摩擦力が無段変速機
の内部慣性に負けてタイヤのグリップが回復しない可能
性がある。また、著しく路面の摩擦が少ない状態になる
と、エンジンブレーキレンジへシフトしたときにフット
ブレーキ操作なしでも車輪がスリップして車輪速が低下
する可能性がある。
車輪速低下時には無段変速機の変速比を強制的にオーバ
ードライブ方向へ制御し、車軸上に換算した無段変速機
の内部慣性を小さくすることが望ましく、シフトホール
ドはこれを実現するためのシステムである。また、AB
S装着車両においてはABS作動時の車輪速回復性が制
動性能に直結することから、同様に無段変速機内部慣性
低減のためシフトホールドすることが望ましい。このた
め本案ではABS作動()に加え、急減速()、車
輪速低下()をシフトホールド判定の中に条件として
加えてある。また、ポンピング制動を行った直後にブレ
ーキが踏まれるとシフトホールドON判定ができず、シ
フトホールドOFFになると車輪速復帰性能が悪化する
可能性があるため、シフトホールドOFF直後にフット
ブレーキが踏み込み操作された場合()は無条件でホ
ールドさせる条件を加えてある。これらの少なくとも一
つが成立するとシフトホールドを実行する。
4に基づき説明する。前項で述べたようにONと判定す
る条件はその主旨から見た場合4つあり、前項番号に
対しステップS202〜S203、に対しステップS
205〜S208、に対しステップS209〜S21
0、に対しステップS201とS211がそれぞれ対
応する。
解除直後がどうかを判断する。この判断はシフトホール
ドOFFからの時間により行い、最適時間は実験的に求
める。設定時間経過するまではステップS211でブレ
ーキ踏み込みかどうかの判断を行い、ブレーキが踏まれ
ていれば無条件にステップS204へ進みシフトホール
ドON信号を出力する。
FF後設定時間以上経過したと判断した場合、または設
定時間は経過していないがステップS211でブレーキ
OFFと判断した場合はステップS202へ進み、AB
S条件によるシフトホールド判定を行う。まずステップ
S202においてABSがONかどうか判断し、ABS
がONの場合にはステップS203へ進む。ステップS
203は、極低車速でのABSによるシフトホールドを
禁止する条件である。これは極低速ではシフトホールド
によるABS性能への寄与が小さくなる故の制限で、設
定車速は実験的に求める。ステップS203で設定車速
以上ならステップS204に進みシフトホールドON信
号を出力する。それ以外の場合はステップS205へ進
み急減速判定を行う。
断された場合、ステップS206〜S208で減速度判
断を行い、いずれかの条件が成立すればステップS20
4へ進みシフトホールドON信号を出力する。ステップ
S206〜S208はいずれも急減速の判断材料で、確
実な判断を行うため並列条件としている。ステップS2
06は車速データから求めた減速度|−dV/dt|に
よる判断で、通常路面における車輪ロックを伴わない急
減速時の減速度を設定値とし、減速度がそれ以上の場合
急減速と判断する。ステップS207はエンジン回転の
減速度|−dV/dt|により判断し、ステップS20
8はエンジン回転数を検出する点火パルス周期の増大量
DPNeにより判断する。エンジン回転数が等減速度で
減っていく場合も、エンジンの点火パルス周期は指数カ
ーブで増加するため、極低μ路などタイヤロックまでの
点火パルス数が少ない場合でもより確実な判断が可能で
ある。これらを併用することにより車速センサのパルス
数が少ない場合や、比較的精度の低いセンサを用いた場
合にも確実に急減速判定をすることが可能である。ブレ
ーキ踏み込みであってもステップS206〜S208の
いずれにも該当しない場合はそのままルーチンを抜け
る。
(本実施例ではDsレンジ)でブレーキが踏まれていな
い時に必要になる。ステップS205ではブレーキ踏み
込みかどうかの判断を行い、ブレーキ操作なしと判断さ
れた場合はステップS209でシフトレンジがDsレン
ジかどうか判断する。Dsレンジの場合はステップS2
10へ進み、車速データから求めた減速度|−dV/d
t|が設定値以上かどうか判断する。設定値以上の場合
にはステップS204へ進みシフトホールドON信号を
出力する。ステップS209でDsレンジでない場合、
およびステップS210で減速度が設定値未満の場合は
そのままルーチンを抜ける。
と共に無段変速機4の回転速度が低下しピトー圧Pтも
図7の実線の如く急激に低下するが、このときシフトホ
ールドON判定が行われ上記ステップS204で制御ユ
ニット70からソレノイド弁64にシフトホールドON
信号が出力されると、ライン圧Psが変速比制御弁30
におけるスプール36のシリンダ61に供給され、スプ
ール36の内部にピストン62が油圧室37の方に突出
してこのスプール36自体をスプリング側に移動し、ド
レンポート31cを閉じる。ポート31a、31bが連
通状態になることでプライマリプーリにはライン圧がP
sが印加されてオーバドライブ方向への変速動作が起こ
り、これにより車軸上に換算した無段変速機内部慣性が
小さくなって、低μ路での車輪速回復性が向上し、通常
ブレーキ操作時の安全性、ABS性能ともに向上する。
進クラッチを最適に制御する必要があり、その実施例を
図6に示す。急減速時はエンスト防止のためというほか
にも、シフトホールドONのときはエンジンと変速機と
を切り離し、車軸から見たパワーユニット慣性を小さく
するという目的からもクラッチを切る必要がある。ただ
しアクセルが踏み込まれエンジン側から駆動する状態に
なる場合にはクラッチを係合して車輪を駆動する方が車
輪と路面の相対スリップが減少しグリップ回復にプラス
となる。図6はこれらに基づいた実施例で、ステップS
405が通常のクラッチ制御、ステップS403が強制
的にクラッチを開放させるモードを示し、ステップS4
01、S402、S404、S406の各条件判定によ
りこのどちらにするかの判断が行われる。
ドがONかどうか判断し、ONであればステップS40
2でアクセル踏み込みであるか判断し、アクセル開放で
あればステップS403へ進みクラッチを開放する。ア
クセル踏み込みであればステップS406でエンジン回
転数が設定値以上の場合ステップS405で通常のクラ
ッチ制御、エンジン回転数が設定値未満の場合はステッ
プS403でクラッチを開放する。シフトホールドがO
FFの場合はステップS404にて前回シフトホールド
OFFになってからの経過時間を判断する。これはシフ
トホールドOFF後、クラッチを係合するまでにディレ
イを設けるもので、車輪速回復した直後にすぐクラッチ
を係合したために再び車輪がグリップを失うことを防止
するためのものである。設定時間経過していればステッ
プS405にて通常のクラッチ制御とし、設定時間経過
するまではステップS403にてクラッチ開放とする。
ステップS301の判断はABS作動をきっかけにシフ
トホールドしたかどうか確認するものである。ABS作
動によりシフトホールドした場合は基本的に車輪ロック
が無いためブレーキ開放または車速が極低速となったな
ら即シフトホールドOFFさせてよい。ステップS30
3でブレーキ踏み込みと判断され、かつステップS30
5で車速が設定車速未満と判断されたらステップS30
4へ進みシフトホールドOFF信号を出力する。ステッ
プS302はABS作動でない条件でシフトホールドO
Nになった後ABSが作動した場合に対応するもので、
この場合もABSでシフトホールドした場合と同様に考
え、ステップS303およびステップS305にてブレ
ーキ条件、車速条件でシフトホールドOFF判断する。
も該当しない場合、すなわちABSの関与していない条
件でシフトホールドONした場合の解除条件がステップ
S306〜S308であり、ブレーキが開放されている
場合はステップS306からS307に進みブレーキ解
放後設定時間経過したかどうか判断し、経過していれば
シフトホールドOFF信号を出力し、経過していなけれ
ばそのままルーチンを抜ける。ステップS308はシフ
トホールド後に運転者がブレーキを踏み込んだままにし
ている場合に対応した解除条件であり、シフトホールド
したときの車速から一定割合で減算される疑似車速デー
タが0になっていればステップS304に進みシフトホ
ールドOFF信号を出力し、0になっていなければその
ままルーチンを抜ける。
クラッチ制御ルーチンにおいてステップS401からS
404に進み、シフトホールドをOFFにしてから設定
時間が経過したかどうか判断する。シフトホールドOF
F時には変速比が通常制御に戻りダウンシフトが起こる
ため、同時にクラッチもつないでしまうとエンジンブレ
ーキ過大となる可能性があり、これを軽減するため設定
時間が経過するまではステップS403にてクラッチ開
放とし、その後、設定時間経過するとステップS405
へ進み、通常のクラッチ制御に戻す。ただし前述のよう
にアクセル踏み込みかつエンジン回転数が設定値以上の
場合はステップS402からS406へ進み通常のクラ
ッチ制御であるステップS405へ進む。
が、急減速や車輪速低下の判定を加速度検出機構を用い
て行うこともできる。加速度を直接計測できれば路面の
μが変化しても車体速度、タイヤスリップ有無をさらに
精度良く演算することが出来る。
ベルト式無段変速機を組み合わせたもので説明したが、
入力クラッチは電気的に直接あるいはアクチュエータを
介して制御可能なものであれば適用可能であり、無段変
速機もベルト式に限定されず他の型式であっても本発明
の実施が可能であることは言うまでもない。
ッチと無段変速機を組み合わせて搭載する無段変速機付
き車両において、本発明の適用により、ABS作動時に
限定されない急減速、エンジンブレーキレンジにおける
車輪速低下、ポンピングブレーキ時の車輪速低下などの
場合にも的確なシフトホールド制御を行うことで車輪速
回復性能を確保し、エンストやベルトスリップの確実な
防止も実現することが出来る。
ド制御装置の実施例を示すブロック図である。
の油圧制御系を示す構成図である。
すフローチャートである。
ーチャートである。
ローチャートである。
である。
ートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 駆動系に自動クラッチと無段変速機を組
み合わせて搭載し、少なくとも変速比大への移行を禁止
するシフトホールド手段を設ける制御系において、制御ユニットに、少なくともABS作動と急減速と低μ
路での車輪速低下とのいずれかによりシフトホールドを
判定するシフトホールドON判定手段と、 疑似車速を演算する疑似車速演算手段と、 シフトホールドON後のブレーキOFF操作によるタイ
ヤロック解除判断、または、疑似車速による停車判断、
のいずれかを行った場合にシフトホールドを解除するシ
フトホールドOFF判定手段と を備えることを特徴とす
る無段変速機付車両のシフトホールド制御装置。 - 【請求項2】 上記制御ユニットは、シフトホールドを
解除してから設定時間経過しない場合にはクラッチを切
断するクラッチ切断判定手段を備えることを特徴とする
請求項1記載の無段変速機付車両のシフトホールド制御
装置。 - 【請求項3】 上記シフトホールドON判定手段は、シ
フトホールドOFF後の設定時間内にブレーキONする
ときにシフトホールドONを判定することを特徴とする
請求項1記載の無段変速機付車両のシフトホールド制御
装置。 - 【請求項4】 上記シフトホールドOFF判定手段は、
ABS作動でシフトホールドONになった場合はブレー
キ開放又は設定車速以下、急減速でシフトホールドON
になった場合はブレーキ開放後所定時間経過後もしくは
疑似車速が零の何れかになった場合にシフトホールドO
FFを判定することを特徴とする請求項1記載の無段変
速機付車両のシフトホールド制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03274797A JP3075608B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 無段変速機付車両のシフトホールド制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03274797A JP3075608B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 無段変速機付車両のシフトホールド制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585231A JPH0585231A (ja) | 1993-04-06 |
JP3075608B2 true JP3075608B2 (ja) | 2000-08-14 |
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ID=17546704
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102154358B1 (ko) | 2013-11-26 | 2020-09-09 | 이재용 | 핸들 바의 위치를 변경할 수 있는 자전거용 스템 |
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KR102154358B1 (ko) | 2013-11-26 | 2020-09-09 | 이재용 | 핸들 바의 위치를 변경할 수 있는 자전거용 스템 |
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