JP3075166U - アーク溶接ヘッド - Google Patents

アーク溶接ヘッド

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JP3075166U JP2000005315U JP2000005315U JP3075166U JP 3075166 U JP3075166 U JP 3075166U JP 2000005315 U JP2000005315 U JP 2000005315U JP 2000005315 U JP2000005315 U JP 2000005315U JP 3075166 U JP3075166 U JP 3075166U
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日出人 花田
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サンライズエンタープライズ有限会社
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(57)【要約】 【課題】 アーク溶接のコストを低下させることができ
るアーク溶接ヘッドを提供する。 【解決手段】 アーク溶接ヘッド10のチップ16が、
その先端面24の小径穴22を含むコンタクト部材26
と、そのコンタクト部材26が着脱可能に装着されたチ
ップ本体28とから構成されることから、コンタクト部
材26が消耗したときにはそれを簡単に交換できるの
で、チップ16全体を交換する場合に比較して安価にチ
ップ16の再使用が可能となり、アーク溶接のコストを
低下させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、アーク溶接ヘッドに関し、特に溶接ワイヤを溶接部位へ向かって送 り出すチップの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえばサブマージ溶接、ミグ溶接、炭酸ガス溶接、ノンガス溶接などのよう に、電極として機能する溶接ワイヤの先端と母材との間で発生したアーク熱によ ってその溶接ワイヤを逐次溶融させるために、アーク溶接ヘッドのチップの先端 面に設けられた穴を通して溶接部位へ向かってその溶接ワイヤを送給する形式の 消耗電極式アーク溶接装置が知られている。上記アーク溶接ヘッドのチップは、 電極として機能する溶接ワイヤを溶接部位近傍に保持してそれを位置決めするだ けでなく、その溶接ワイヤに接触して溶接電流を給電する機能を備えている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなアーク溶接ヘッドのチップは、高温のアークの近傍に 位置させられることなどによって消耗することから、その導電性を維持しつつ耐 久性を高めるために、クロム銅、分散強化銅、ベリリウム銅などの耐熱性の高い 特殊な銅合金材料から構成される場合が多い。しかしながら、このような特殊な 銅合金材料を用いて構成されたチップでも、せいぜい2日程度で交換しなければ ならないだけでなく、その特殊な銅合金材料が高価であるために、アーク溶接の コストを低下させるネックとなっていた。
【0004】 本考案は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところ は、アーク溶接のコストを低下させることができるアーク溶接ヘッドを提供する ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 かかる目的を達成するために、本考案の要旨とするところは、チップの先端面 に設けられた穴を通して溶接部位へ向かって溶接ワイヤを供給しつつアーク溶接 を行うためのアーク溶接ヘッドであって、上記チップは、その先端面の穴を含む コンタクト部材とそのコンタクト部材が着脱可能に装着されたチップ本体とから 成ることにある。
【0006】
【考案の効果】
このようにすれば、アーク溶接ヘッドのチップは、その先端面の穴を含むコン タクト部材と、そのコンタクト部材が着脱可能に装着されたチップ本体とから構 成されることから、コンタクト部材が消耗したときにはそれを簡単に交換できる ので、チップ全体を交換する場合に比較して安価にチップの再使用が可能となり 、アーク溶接のコストを低下させることができる。
【0007】
【考案の他の態様】
ここで、好適には、前記コンタクト部材は、一般的な市販の銅または銅合金か ら構成されたものである。このようにすれば、コンタクト部材が市販の安価な材 料により構成されるので、アーク溶接のコストを一層低下させることができる。
【0008】 また、好適には、前記コンタクト部材とチップ本体とは圧入嵌合により相互に 固着されたものである。このようにすれば、コンタクト部材とチップ本体とが、 信頼性の高い圧入嵌合により着脱可能に相互に固着される利点がある。
【0009】 また、好適には、前記コンタクト部材とチップ本体とは螺合により相互に固着 されたものである。このようにすれば、コンタクト部材とチップ本体とが、螺合 により着脱可能に相互に固着されるので、着脱作業に用いる工具に特殊のものを 必要とせず着脱作業が容易となる利点がある。
【0010】
【考案の好適な実施の形態】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本考案が適 用されたアーク溶接ヘッドの一例を示す一部を切り欠いた図であり、図2はその アーク溶接ヘッドに用いられているチップの断面図である。
【0011】 図1において、アーク溶接ヘッド10は円筒状のヘッド本体12を備えている 。このヘッド本体12の先端部には、炭酸ガスなどの不活性なシールドガスを溶 接部に向かって送り出すための円筒状のノズル14と、そのノズル14の内側で あってそのノズル14と同心に位置するチップ16とが設けられている。これら ノズル14およびチップ16は、先端に向かうほど小径となるようにテーパ状と されており、チップ16の先端がノズル14の先端よりも僅かに溶接部側に位置 させられている。
【0012】 上記ヘッド本体12の基端部は、図示しない溶接ワイヤ送給装置に接続されて それから送給される溶接ワイヤ18を上記チップ16へ向かって案内する。また 、上記ヘッド本体12の中間部は、シールドガスを導くガスホースに接続される ホース接続部17を備えており、そのガスホースに導かれたシールドガスを上記 ノズル14に導き、そのノズル14の内周面とチップ16の外周面との間の環状 断面から前記溶接部に向かって放出させ、溶接部をガスシールドする。また、ヘ ッド本体12は、必要に応じて冷却液を導く図示しないホースに接続される。
【0013】 上記チップ16は、上記溶接ワイヤ18を案内するためにその軸心に沿い且つ 互いに連なる大径穴20および小径穴22を備えており、その小径穴22が先端 面24に開口させられている。そして、このチップ16は、その先端面24に開 口する小径穴22を含むコンタクト部材26と、そのコンタクト部材26が着脱 可能に装着されたチップ本体28とから構成されている。このコンタクト部材2 6は、溶接ワイヤ18に接触してそれに給電するために、市販の安価な銅或いは 銅合金などの良導体から構成されている。また、チップ本体28も同様に、銅或 いは銅合金などの良導体から構成されている。
【0014】 上記コンタクト部材26は、チップ16のうちの最も消耗する部位、すなわち 溶接ワイヤ18に摺接する小径穴22と、溶接部に対向して高温のアークに近接 する先端面24のうちのその小径穴22の開口周縁部とを含むように形成されて いる。このコンタクト部材26は、小径穴22が形成された小径部30とその小 径穴22に連通するテーパ穴32が形成された大径部34を有する段付円柱状を 成し、チップ本体28に対して圧入嵌合により着脱可能に嵌め着けられている。 すなわち、コンタクト部材26は、圧入工具を用いて、先端面24へ向かう圧入 荷重が付与されることによりチップ本体28に固着され、反対に、先端面24か ら軸心方向の抜け荷重が付与されることによりチップ本体28から取り外される ようになっている。
【0015】 以上のように構成されたアーク溶接ヘッド10は、そのチップ16が、その先 端面24の小径穴22を含むコンタクト部材26と、そのコンタクト部材26が 着脱可能に装着されたチップ本体28とから構成されることから、コンタクト部 材26が消耗したときにはそれを簡単に交換できるので、チップ16全体を交換 する場合に比較して安価にチップ16の再使用が可能となり、アーク溶接のコス トを低下させることができる。
【0016】 また、本実施例によれば、コンタクト部材26は、安価な市販の銅または銅合 金から構成されたものであることから、アーク溶接のコストを一層低下させるこ とができる。
【0017】 また、本実施例によれば、コンタクト部材26とチップ本体28とは圧入嵌合 により相互に固着されたものであるので、コンタクト部材26とチップ本体28 とが、信頼性の高い圧入嵌合により着脱可能に相互に固着される利点がある。
【0018】 次に、前記チップ16の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前 述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0019】 図3に示すチップ16は、先端面24の全体を含む先端部を構成するコンタク ト部材26と、このコンタクト部材26が着脱可能に圧入嵌合されたチップ本体 28とから構成されている。本実施例のコンタクト部材26は、チップ16のう ちの最も消耗する部位、すなわち溶接ワイヤ18に摺接する小径穴22と、溶接 部に対向して高温のアークに近接する先端面24とを含むように形成されている 。このコンタクト部材26に形成された固定用突部36がチップ本体28に形成 された固定穴38に圧入嵌合されることにより、相互に固着されている。本実施 例によれば、前述の図2の実施例と同様の効果が得られるのに加えて、コンタク ト部材26にはテーパ穴32が備えられていないので、コンタクト部材26が一 層安価となる。
【0020】 図4に示すチップ16において、コンタクト部材26は、図3のものと同様に 、小径穴22と先端面24とを含むように形成されている。このコンタクト部材 26の固定用突部36にはおねじが形成されるとともにチップ本体28に形成さ れた固定穴38の内周面にはめねじが形成されており、その固定用突部36のお ねじが固定穴38のめねじに螺合されることにより、コンタクト部材26がチッ プ本体28に固着されている。本実施例によれば、前述の図2の実施例と同様の 効果が得られるのに加えて、コンタクト部材26とチップ本体28とが、螺合に より着脱可能に相互に固着されるので着脱作業に用いる工具に特殊のものを必要 とせず着脱作業が容易となる利点がある。
【0021】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これらはあくま でも一実施形態であり、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加 えた態様で実施することができる。
【0022】 たとえば、前述の実施例のアーク溶接ヘッド10は、溶接部に対して自動的に 相対移動させられる自動溶接機に用いられるものであってもよいし、作業者が手 に持って溶接作業を行う半自動或いは手動溶接機においてトーチとして用いられ てもよい。
【0023】 また、前述の実施例のチップ16は、その先端部がテーパ形状を成していたが 、円筒形状などの他の形状であっても差し支えない。
【0024】 また、前述の実施例のコンタクト部材26は、図2、図3、図4に示すものと は異なる形状であっても差し支えない。要するに、チップ16のうちの最も消耗 する部分を含む一部を構成するものであればよいのである。
【0025】 なお、上述したのはあくまでも本考案の一実施例であり、本考案はその他の態 様においても適用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のチップを有するアーク溶接
ヘッドを示す側面図である。
【図2】図1の実施例のチップの一部を構成するコンタ
クト部材を示す断面図である。
【図3】本考案の他の実施例のコンタクト部材を示す断
面図である。
【図4】本考案の他の実施例のコンタクト部材を示す断
面図である。
【符号の説明】
10:アーク溶接ヘッド 16:チップ 26:コンタクト部材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップの先端面に設けられた穴を通して
    溶接部位へ向かって溶接ワイヤを供給しつつアーク溶接
    を行うためのアーク溶接ヘッドであって、 前記チップは、その先端面の穴を含むコンタクト部材と
    該コンタクト部材が着脱可能に装着されたチップ本体と
    から成ることを特徴とするアーク溶接ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記コンタクト部材は、銅または銅合金
    から構成されたものである請求項1のアーク溶接ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記コンタクト部材とチップ本体とは圧
    入嵌合により相互に固着されたものである請求項1また
    は2のアーク溶接ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記コンタクト部材とチップ本体とは螺
    合により相互に固着されたものである請求項1または2
    のアーク溶接ヘッド。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH047490U (ja) * 1990-05-10 1992-01-23
JP2013150993A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Panasonic Corp 溶接用チップ
JP2016068093A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 日立建機株式会社 溶接用分割型コンタクトチップ
JP2019214078A (ja) * 2015-01-30 2019-12-19 株式会社小松製作所 プラズマトーチ用交換部品ユニット
US10986721B2 (en) 2015-01-30 2021-04-20 Komatsu Industries Corporation Replacement part unit for plasma torch, electrode, insulating guide, and nozzle

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