JP3075096U - 携帯無線電話器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 片手で使用する上で扱い易く、表示部の大き
い携帯無線電話器の提供。 【構成】 電話器本体１０の前面に情報入力キー１３お
よび表示部１２が設けられた携帯無線電話器において、
表示部１２が電話器本体１０前面下側に配置され、情報
入力キー１３が電話器本体１０前面上側に配置された。
情報入力キー１３の近傍に指先が位置し、指先によるス
ムーズなキー操作ができる。手のひら全体で電話器本体
１０全体をしっかり把持できる。指先でキー操作しても
表示部１２が隠れず、電話器本体１０を誤って落下させ
ることもない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、片手で操作可能なコンパクトな携帯無線電話器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図４は、この種の従来技術を示すもので、電話器本体１の前面には、情報入力 キー３と表示部５が設けられている。情報入力キー３と表示部５は、電話器本体 １を片手で持って他方の手でキー操作がし易く、その際に表示部５の表示が見や 易いように、情報入力キー３は下側に、表示部５は上側に配置されている。

【０００３】 そして、近年の携帯無線電話器は、コンパクト化が進み、片手で本体１を持ち 、その指先でキー操作できるように、即ち、片手だけで取り扱うことができるよ うに構成されている。

【０００４】

【考案の解決しようとする課題】

しかし、最近の携帯電話では、単なる通話以外に、メッセージや映像までも送 受信できるように構成されており、電話器本体１に対し表示部５の占める面積は 、ますます増加する傾向にある。

【０００５】 このため、前記した従来構造では、片手で携帯電話を操作する場合、図４，５ 仮想線で示すように、本体１の下部を例えば左手で把持しつつ指先を動かさねば ならないが、情報入力キー３は指先から離れているため、操作しにくい（図４参 照）。

【０００６】 特に、図５に示すように、表示部５が大きい場合には、本体１下端部寄りをつ かむ羽目になって本体１の把持が甘くなり、キー操作中に誤って本体１を落とし てしまうおそれがあった。

【０００７】 本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、表示部の 大画面化の傾向のある中で、片手で使用する上で扱いやすい携帯無線電話器を提 供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、請求項１に係わる携帯無線電話器においては、縦 長フラットで片手で把持できる大きさの電話器本体の前面に情報入力キーおよび 表示部が設けられた携帯無線電話器において、前記表示部を電話器本体前面下側 に配置し、前記情報入力キーを電話器本体前面上側に配置した。 （作用）図３に示すように、電話器本体を片手で支持し、その指先で情報入力 キーを操作できるように、電話器本体を持つと、電話器本体の下部が手首側に、 電話器本体の上部が親指と人差し指の間に収まる。 指先は、情報入力キーの近傍に位置し、指先によるスムーズな情報入力キーの 操作ができる。 手のひら全体で電話器本体上部を把持することで、たとえ指先をキー操作のた めに動かしたとしても、電話器本体をしっかりと支えることができる。 表示部の配置されている電話器本体下部は、手のひら中央部下方に位置し、た とえ情報入力キー操作のために指先を動かしたとしても、表示部が隠れない。 また、表示部が大型化されて、電話器本体における情報入力キーの配置領域が せばめられても、電話器本体をしっかりと把持したままで、指先によるキー操作 が可能である。 請求項２においては、請求項１に記載の携帯無線電話器において、前記表示部 を、電話器本体前面全体の面積の半分近くの面積を占めるように構成した。 （作用）表示部の面積が大きいので、それだけ多くのメッセージを同時に表示 したり、受信した映像を大きく表示することができる。 また、表示部が電話器本体前面全体の面積の半分近くを占めるに至っても、電 話器を片手で操作する上で、何ら支障がない。 請求項３においては、請求項１または２のいずれかに記載の携帯無線電話器に おいて、前記情報入力キーを、電話器本体を握っている手の指先が届く範囲に配 置した。 （作用）電話器本体を握ったまま、その手の指先で情報入力キーをスムーズに 操作できる。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【００１０】 図１〜図３は、本考案の一実施例である本発明の一実施例である携帯無線電話 器を示し、図１は携帯無線電話器の斜視図、図２は同携帯無線電話器の構造を示 すブロック図、図３は同携帯無線電話器を片手で操作する場合の正面図である。

【００１１】 これらの図において、符号１０は、横断面がほぼ矩形状で、片手で持ち易い縦 長フラットな携帯無線電話器本体で、電話器本体１０は、図２に示すように、表 示部１２，情報入力キー１３，制御部１４，メモリ部１５，ＣＣＤカメラ１６を 備えている。

【００１２】 情報入力キー１３は、電話番号や名前情報や文書等の入力を行う。また、表示 部１２は、液晶ディスプレイで構成され、情報入力キー１３で入力された電話番 号や名前情報やメッセージ等や、受信したメッセージや映像等を表示する。制御 部１４は、情報入力キー１３の操作を検出したり、入力された名前情報を自動的 に頭文字に変換したり、情報のメモリ部１５への書き込み読み出しを行う。メモ リ部１５は、入力された電話番号や名前情報等を記憶する。ＣＣＤカメラ１６は 、電話器本体１０前面上部に配置されて、正対している人の顔を撮像する。ＣＣ Ｄカメラ１６が撮像した画像は、制御部１４，アンテナを介して、送信される。

【００１３】 また、表示部１２は、電話器本体１０前面の下側に配置されるとともに、情報 入力キー１３は、電話器本体１０前面における表示部１２配置位置の上側（電話 器本体１０前面の上側）に配置されている。

【００１４】 また、表示部１２は、長文のメッセージも一度に表示できるように、また受信 した映像を大きく表示できるように、電話器本体１０前面の全面積のほぼ半分の 面積を占める大きさに形成されている。

【００１５】 このため、図３に示すように、電話器本体１０の前面が上を向く（顔に向く） ように電話器本体１０に例えば左手を添えると、手のひら上において、電話器本 体１０の下部は手首側に、電話器本体１０の上部は親指と人差し指の間に配置さ れた形態となる。そして、この形態のまま電話器本体１０を握ることで、左手の 指先は、情報入力キー１３の近傍に位置し、指先によるスムーズな情報入力操作 （キー操作）ができる。

【００１６】 また、手の平全体で電話器本体１０全体をしっかりと把持することになるので 、指によるキー操作の際にも、電話器本体１０の把持が甘くなって電話器本体１ ０を落下させるという不具合もない。

【００１７】 また、表示部１２は左手のひら中央部下方に位置し、右手でキー操作する場合 は勿論、たとえ電話器本体１０を支える左手だけでキー操作する場合においても 、表示部１２は手で隠れるおそれがない。

【００１８】

【考案の効果】

請求項１によれば、片手で操作可能な使い勝手のよいコンパクトな携帯無線電 話器が提供される。 請求項２によれば、表示部の面積が大きい分、メッセージが多い場合等におい て使い勝手がよい。 請求項３によれば、携帯無線電話器を片手で確実に操作できるので、非常に便 利となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である携帯無線電話器の斜視
図

【図２】同携帯無線電話器の構造を示すブロック図

【図３】同携帯無線電話器を片手で操作する場合の正面
図

【図４】従来の携帯無線電話器の正面図

【図５】従来の他の携帯無線電話器の正面図

【符号の説明】

１０ 携帯無線電話器本体 １２ 表示部 １３ 情報入力キー １４ 制御部 １５ メモリ部 １６ ＣＣＤカメラ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦長フラットで片手で把持できる大きさ
   の電話器本体の前面に情報入力キーおよび表示部が設け
   られた携帯無線電話器において、前記表示部が電話器本
   体前面下側に配置され、前記情報入力キーが電話器本体
   前面上側に配置されたことを特徴とする携帯無線電話
   器。
2. 【請求項２】 前記表示部は、電話器本体前面全体の面
   積の半分近くの面積を占めることを特徴とする請求項１
   に記載の携帯無線電話器。
3. 【請求項３】 前記情報入力キーは、電話器本体を握っ
   ている手の指先が届く範囲に配置されたことを特徴とす
   る請求項１または２のいずれかに記載の携帯無線電話
   器。