JP3075072U - チャイルド用ネックピロー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートベルト、あるいはチャイルドカーシー
トに用意されている安全ベルトが年少者の首部ないし肩
部周辺からずれるのを防止するようにしたチャイルド用
ネックピローを提供する。 【解決手段】 ピロー本体１を構成する左右いずれか一
方の保持腕部２、あるいは両方の保持腕部２，２に自動
車用シートベルトあるいはチャイルドカーシートに用意
されている安全ベルト５を通すための環状部を形成する
ことのできるベルト部材３，３を付設する。当該ベルト
部材３，３によって安全ベルト５が適正位置からずれる
のを防止するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は自動車の座席に備え付けられているシートベルト、あるいはチャイル ドカーシートに用意されている安全ベルトが年少者の首部ないし肩部周辺からず れるのを防止する機能を備えたチャイルド用ネックピローに関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動車あるいは飛行機などの座席に座った状態において仮眠しているときに、 首部ないし頭部が左右に振れるのを防ぐためのものとしてトラベルピローないし ネックピロー（以下、単にネックピローという）は既に使用に供されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

一方、自動車に乗車中に装着が義務づけられているシートベルト、あるいはチ ャイルドカーシートに用意されている安全ベルト（以下、両者併せて安全ベルト という）は、通常の姿勢のときには年少者の首部ないし肩部周辺の適正位置に保 たれているとしても、年少者が自動車の座席に座って居眠りをするようなときは 、適正位置からずれてしまい急ブレーキを掛けたようなときは慣性によって身体 が前方に移動し危険を伴うことがある。

【０００４】 本考案は、自動車などの座席に年少者が座った状態において首部ないし頭部が 左右に振れるのを防ぐためのネックピローに、シートベルト、あるいはチャイル ドカーシートに用意されている安全ベルトの保持機能を付加して、安全ベルトが 年少者の首部ないし肩部周辺からずれるのを防止するようにしたチャイルド用ネ ックピローを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するための本考案の構成を詳述すれば、年少者の首部に装着し て、自動車内における年少者の首部ないし頭部を安定させるためのほぼ逆Ｕ字状 をなすチャイルド用ネックピローであって、ピロー本体を構成する左右いずれか 一方の保持腕部、あるいは両方の保持腕部に、自動車用シートベルトないし安全 ベルトを通すための環状部を形成することのできるベルト部材を付設し、当該ベ ルト部材によってシートベルトないし安全ベルトを保持し、シートベルトないし 安全ベルトが年少者の首部ないし肩部周辺の適正位置からずれのを防止するよう にしたことを特徴とするチャイルド用ネックピローである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係るチャイルド用ネックピローの具体的構成を図示の実施形態 に基づき詳細に説明する。 図１は本考案ネックピローの一実施形態を示す正面図、図２はベルト部材によ って安全ベルトを通すための環状部を形成した状態を示すネックピローの平面図 、図３は使用状態の一例を示す説明図である。

【０００７】 図中１は弾性効果の大きい合成繊維等からなる綿や発泡合成樹脂材のような緩 衝材、あるいは緩衝体としての空気を内部に封入してなるピロー本体であり、２ は当該ピロー本体１を構成する左右の保持腕部を示す。周知のように、当該保持 腕部２，２によって囲まれた空間部に年少者の首部を挿着して年少者の頭部ない し首部が左右に揺動するのを防ぐものである。

【０００８】 ３は前記保持腕部２のいずれか一方、あるいは両方の保持腕部２，２に縫着等 の任意の手段で取付けたベルト部材であり、当該ベルト部材３，３のそれぞれの 先端付近にはホックや面ファスナーのような係着機能を有する係着手段４を付設 してあって、互いのベルト部材３，３を繋げたり、係合を解除したりすることが できるようになっている。なお、両方の保持腕部２，２に環状部を形成すること のできるベルト部材３，３を取付けるようにした場合は、左右いずれの側からも 安全ベルト５を受け入れることができ利便性が一層向上する。

【０００９】 なお、図示する実施形態においては、それぞれの保持腕部２の左右両端にほぼ 同一長さのベルト部材３，３を付設してあるが、たとえば保持腕部２の外側のベ ルト部材３の長さを、内側のベルト部材３より長くしたり、あるいは取扱操作性 の見地から逆に内側のベルト部材３の方を長くするようにしてもよい。 また、対となる係着手段のうちの一方のホックや面ファスナー等をピロー本体 １の所定箇所に取付けておくことにより、保持腕部２には１本のベルト部材３を 付設するようにしてもよい。

【００１０】 このベルト部材３は環状部を形成することにより、当該環状部内に自動車用安 全ベルト５を通すことによって、安全ベルト５が年少者の首部ないし肩部周辺か らずれるのを防ぐためのものであるから、ベルト部材３の係合によって安全ベル ト５がロックされることがあってはならず、充分なゆとりの環状部が形成される ようになっている。

【００１１】 本考案ネックピローの使用に当たっては、自動車などの座席に着座した年少者 の首部にピロー本体１を装着し、次いでベルト部材３，３の係合を解いてから安 全ベルト５を通し、ベルト部材３の先端付近に取付けてある係着手段４によって ベルト部材３同士を繋げるものである。なお、前記したように、係着手段４のう ちの一方のホックや面ファスナー等をピロー本体１に取付けてある場合には、ベ ルト部材３を引き回して、その先端付近に取付けてあるホックや面ファスナーの ような係着手段４をピロー本体１に取付けてある対となるホックや面ファスナー に係着させるものである。

【００１２】 これによって、たとえ年少者等が座席で居眠りをしたような場合であっても、 安全ベルト５はピロー本体１のベルト部材３によって保持されることになるので 、常に年少者の首部ないし肩部周辺に位置することとなり、不意の衝撃に対して も安全ベルトによって年少者を保護することができる。 なお、降車の際にはベルト部材３，３同士の係合を解除すれば、容易に安全ベ ルト５からピロー本体１を引き離すことができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案チャイルド用ネックピローは、以上のように自動車の座席に備え付けら れているシートベルト、あるいはチャイルドカーシートに用意されている安全ベ ルトが年少者の首部ないし肩部周辺からずれるのを防止する機能を備えているの で、これまでより安全性が飛躍的に向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案チャイルド用ネックピローの一実施形態
を示す正面図である。

【図２】ベルト部材によって安全ベルトを通すための環
状部を形成した状態を示すネックピローの平面図であ
る。

【図３】使用状態の一例を示す説明図である。

【符号の説明】

１：ピロー本体 ２：保持腕部 ３：ベルト部材 ４：係着手段 ５：安全ベルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 年少者の首部に装着して、自動車内にお
   ける年少者の首部ないし頭部を安定させるためのほぼ逆
   Ｕ字状をなすチャイルド用ネックピローであって、ピロ
   ー本体を構成する左右いずれか一方の保持腕部、あるい
   は両方の保持腕部に、自動車用シートベルトないし安全
   ベルトを通すための環状部を形成することのできるベル
   ト部材を付設し、当該ベルト部材によってシートベルト
   ないし安全ベルトを保持し、シートベルトないし安全ベ
   ルトが年少者の首部ないし肩部周辺の適正位置からずれ
   のを防止するようにしたことを特徴とするチャイルド用
   ネックピロー。