JP3074987U - 語学学習用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽しみながらことばを学ぶことができ、同時
に、ことば（単語）の意味と発音との正しい関係を学ぶ
ことができる語学学習用具を提案する。 【解決手段】 縦横同数列よりなるます目部１２を有す
る盤体１１と、前記ます目部内に学習者によってあらか
じめ自由に並置される個別の図形カード２０とからな
り、前記図形カードの図形に対応する単語を発声する発
声者の発音を聞いて学習者が該当する図形カードを前記
ます目部内で裏返し順次裏返された図形カードによって
作出される列を競うようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、語学学習用具に関し、特には単語を図形と発音によってゲーム感 覚で覚えることができる語学学習用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば英語学習においては、近年、幼児ないし小学生の頃から学び初めること が多くなっている。低年齢における語学の勉強は、それなりの目的をもって行わ れるのであるが、むやみに強制したりすると「英語嫌い」を生むことになりかね ない。また、低年齢であるがゆえに、ことば（単語）の意味と発音との正しい関 係を学ぶ必要がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、このような観点から、まず第一に、楽しみながらことばを学ぶこ とができる語学学習用具を提供することを目的とする。また、同時に、ことば（ 単語）の意味と発音との正しい関係を学ぶことができる語学学習用具を提案する ことを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち、請求項１の考案は、縦横同数列よりなるます目部を有する盤体と、 前記ます目部内に学習者によってあらかじめ自由に並置される個別の図形カード とからなり、前記図形カードの図形に対応する単語を発声する発声者の発音を聞 いて学習者が該当する図形カードを前記ます目部内で裏返し順次裏返された図形 カードによって作出される列を競うようにしたことを特徴とする語学学習用具に 係る。

【０００５】 また、請求項２の考案は、請求項１において、前記図形カードが前記ます目部 の縦又は横列に対応するカードグループに分けられている語学学習用具に係る。

【０００６】 また、請求項３の考案は、請求項１又は２において、さらに前記盤体と図形カ ードがセットとして収納される単一の収納容器を備えた語学学習用具に係る。

【０００７】 さらに、請求項４の考案は、請求項１ないし３のいずれかにおいて、前記図形 カードの図形に対応する単語を発声する発声者の発音が録音された録音媒体を備 えた語学学習用具に係る。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図１はこの考案の語学学習用具の一実施例を示す全体平面図、図２は図１の学 習用具の使用状態を示す平面図、図３は収納容器の実施例を示す斜視図、図４は 録音媒体の例を示す正面図である。

【０００９】 図１に図示したように、まず、請求項１の考案に係る語学学習用具１０は、低 年齢児（幼児から小学生低学年）用の英語学習用具であって、盤体１１と、図形 カード２０よりなる。なお、符号３０は上がりシール紙である。なお、語学は英 語に限定されることなく、他の外国語でもよく、また日本語でもよい。

【００１０】 盤体１１は、厚紙あるいはプラスチック等の板状物よりなり、縦横同数列より なるます目部１２を有する。ます目部１２は罫線１３によって区画される。この 実施例では、縦横各４列の合計１６コマのます目部１２を有する。ます目部１２ は、中級あるいは上級用として列数を増やして、各５列で２５コマのます目部あ るいは６列以上としてもよい。

【００１１】 図形カード２０は、前記盤体１１のます目部１２内に学習者によってあらかじ め自由に並置される個別カード体で、各ます目部１２内に収容される大きさの厚 紙あるいはプラスチックよりなる。各カードの図形は、学習することば（単語） を表す図形で、ここでは、動物シリーズの絵が表示されている。なお、各図形カ ード２０は裏返されるものであるから、裏面であることがわかり、かつ表面と同 様の図形を表示しておくことが望ましい。裏面表示は例えば表面と同じ図形に大 きな丸印をつけたり、あるいは白黒の反転印刷もしくは網掛印刷する等によって 行うことができる。なお、各図形カード２０の表面又は裏面には、必要により、 その単語のスペルあるいは発音表記等を併記することを妨げない。

【００１２】 図示の例は、請求項２の考案として規定したように、図形カード２０が前記ま す目部１２の縦又は横列に対応する列グループに分けられている。すなわち、盤 体１１のます目部１２は、図のように、横列方向にＬ，Ｉ，Ｏ，Ｎの各列１２Ａ ，１２Ｂ，１２Ｃ，１２Ｄに分けられている。各列は例えばＬ列の１２Ａはピン ク色、Ｉ列の１２Ｂは黄色、Ｏ列の１２Ｃは緑色、Ｎ列の１２Ｄは青色というよ うに色分けし、この各列に対応して、図形カード２０もピンク色の図形カードグ ループ２０Ａ、黄色の図形カードグループ２０Ｂ、緑色の図形カードグループ２ ０Ｃ、青色の図形カードグループ２０Ｄというように、色分けされている。

【００１３】 上の構成よりなる語学（英語）学習用具１０の使用方法について説明する。 一般的な使用例としては、学習者はあらかじめ盤体１１のます目部１２内に図 形カード２０を自由に並置する。例えばます目部１２が１６コマであれば、１６ 枚の図形カード２０をランダムに並べる。そして、その後、図形カード２０の図 形に対応する単語を発声する発声者の発音を聞いて、学習者はその発音に該当す る単語の図形カード２０を探し出してその場でカードを裏返す。これを順次繰り 返して、その裏返した図形カードによって作り出されるところの、縦、横、斜め の列を競う。いわゆるビンゴゲームである。

【００１４】 請求項２の考案では、よりやさしい使用例となる。学習者は盤体１１の所定列 、例えば図１のＬ列１２Ａのます目部１２内にグループ分けされた図形カード２ ０Ａを並置する。このとき、実施例のように色分けがされていれば、ピンク色の 列１２Ａにはピンク色のカード２０Ａを並べる。各列１２Ｂ，１２Ｃ，１２Ｄに ついて各列グループの図形カード２０Ｂ，２０Ｃ，２０Ｄを並べた後、発音者の 発声がなされるが、このとき、発声者が列指定をして、例えば「Ｌ列の…」ある いは「ピンク色列の…」と言えば、学習者はその該当する列１２Ａ（２０Ａ）の 中からその発音に該当する単語の図形カード２０を探し出せばよい。すべてのカ ード（ここでは４×４の１６枚）から一の該当カードを探すことより、一の列の カード（ここでは４枚）のうちから探す方が容易であり、初級者用として奨めら れる使用例である。

【００１５】 図２は請求項２の考案において、７番目の発音の発声が終了した状態の図であ る。ここでは、上の列１２Ａから順に下の列１２Ｂ，１２Ｃ、１２Ｄへと発音の 発声がなされ、第１回目では列が作れず、２回目に入っている。この後、Ｎ列１ ２Ｄにおいて、「ｃｈｉｃｋｅｎ」又は「ｄｏｇ」（破線表示したカード１２Ｘ ，１２Ｙ）が発声され、学習者がそれを正しく聞き取り裏返せば、前者１２Ｘで は縦列が、後者１２Ｙでは斜め列が完成され、上がりとなる。なお、図中のハッ チ付きのカードは裏返されたカードを表す。

【００１６】 図２において、符号３１は上がりシールであって、首尾良く上がり（ビンゴ） となった場合には、前記の上がりシール紙３０からシール３１をはがして盤体１ １表面に貼り付けることができる。ごほうびシールである。上がりの順位によっ て金銀銅とかシール図形を変えるようにしてもよい。なお、多人数の場合には、 隣どうしとか少人数にグループ分けすると、シールの獲得確率は高くなる。この シール３１の獲得を競うことによってますます学習者の意欲が増すことになる。 さらに、盤体１１の表面又は裏面に日本地図や世界地図あるいは国旗などを印 刷しておいて、上がりの場合には一つずつ塗りつぶすようにして、最終のグラン プリを競うようにしてもよい。

【００１７】 また、請求項３の考案は、前記盤体１１と図形カード２０がセットとして収容 される単一の収納容器を備えた語学学習具に係り、図３に図示したような収納ケ ース４０が使用される。図３のケース本体４１はヒンジ部４２を有するプラスチ ック製のホルダー型ケースで、図の符号４３は盤体収容部、４４は図形カード収 納用ポケット、４５は上がりシール紙や説明書（カードの単語リストを含む）そ の他の収容ポケット、４６および４７はスナップ嵌合部、４８は把手部である。 この種の収納容器４０は盤体１１と図形カード２０の分離、散逸を防止し、し かも多数の学習者が同時に使用する際の個別化のために必須のものとなる。

【００１８】 さらに、請求項４の考案は、前記図形カード２０の図形に対応する単語を発声 する発声者の発音が録音された録音媒体を備えた語学学習用具に係り、図４に図 示したように、録音媒体としてコンパクトディスク（ＣＤ）５０やテープ５１が 使用される。単語の発声はできるだけネイティブ（本国人）によることが望まし い。また、発声順序を変えた複数種のものが録音されていることが好ましい。符 号５５はラジカセ等の再生装置である。

【００１９】 この考案の語学学習用具は、通常、盤体と図形カードのセットとして販売され 用いられる。学校や団体やグループで使う場合には、同種のものを人数分だけ購 入されることになる。前述したように、同時に複数人が使用する場合には収納容 器入りが好ましい。 また、必要により、異種類の図形カードだけを購入して従前の盤体を使用して 学習する単語の数を増やすこともできる。 さらに、単語を発声する発声者の発音が録音された録音媒体とともに用いれば 、発声者の資質に影響されることなく正確な発音を聞くことが可能となり、望ま しい。

【００２０】

【考案の効果】

以上図示し説明したように、この考案によれば、楽しみながらことばを学ぶこ とができ、同時に、ことば（単語）の意味と発音との正しい関係を学ぶことがで きる。特に、この考案は、実施例で述べたように、幼児ないし小学生等の語学を 学び初めた世代における語学学習用具として、楽しくしかも発音を正確に学ぶこ とができ、大きな利点を兼ね備えるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の語学学習用具の一実施例を示す全体
平面図である。

【図２】図１の学習用具の使用状態を示す平面図であ
る。

【図３】収納容器の実施例を示す斜視図である。

【図４】録音媒体の例を示す正面図である。

【符号の説明】

１０ 語学学習用器具 １１ 盤体 １２ ます目部 １２Ａ，１２Ｂ，１２Ｃ，１２Ｄ ます目列 ２０ 図形カード ２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃ，２０Ｄ 図形カードグループ ３１ 上がりシール ４０ 録音媒体

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦横同数列よりなるます目部を有する盤
   体と、前記ます目部内に学習者によってあらかじめ自由
   に並置される個別の図形カードとからなり、前記図形カ
   ードの図形に対応する単語を発声する発声者の発音を聞
   いて学習者が該当する図形カードを前記ます目部内で裏
   返し順次裏返された図形カードによって作出される列を
   競うようにしたことを特徴とする語学学習用具。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記図形カードが前
   記ます目部の縦又は横列に対応するカードグループに分
   けられている語学学習用具。
3. 【請求項３】 請求項１又は２において、さらに前記盤
   体と図形カードがセットとして収納される単一の収納容
   器を備えた語学学習用具。
4. 【請求項４】 請求項１ないし３のいずれかにおいて、
   前記図形カードの図形に対応する単語を発声する発声者
   の発音が録音された録音媒体を備えた語学学習用具。