JP3074966U - 壁体型コンピュータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空間を最大限に活用でき、かつ作業環境の外
見上の美麗さを増大させるコンピュータの提供。 【解決手段】 壁体に内蔵された本体、ＬＣＤモニター
および該モニターまたは該壁体にヒンジ結合されるキー
ボードからなる、壁体型コンピュータ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は壁体型コンピュータに関する。

【０００２】

【従来の技術】

事務室などでコンピュータを使用する場合、一般にコンピュータは机上に設置 される。また、他人の仕事を妨害しないようにパーティション(ｐａｒｔｉｔｉ ｏｎ)が机の周辺に設置されている場合も多い。

【０００３】 しかし、コンピュータがデスクトップ型の場合、机上の多くの作業空間が、該 コンピュータに占有されてしまう場合が多い。一方、ノートブックコンピュータ は小型であるため携帯性に優れるばかりでなく、占有空間が小さいため、机上に 置いて使用する場合でも利用可能な空間が広く取れる利点がある。

【０００４】 しかし、ノートブックコンピュータにおいても、周辺機器を連結するための電 線および各種周辺機器が机の上に共に置かれる場合が多いため、美観が損なわれ る問題がある。 したがって、十分な作業空間の確保を可能にし、かつ美観を損ねないようなコ ンピュータは非常に有用であると考えられる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、空間が最大限に活用でき、作業環境の外見上の美麗さを増大 させるコンピュータを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、コンピュータの各パーツを壁体 に内蔵せしめ、あるいは該壁体に収納可能な形にすることにより、上記課題が解 決されることを見出し本考案を完成するに至った。 すなわち、本考案は、壁体に内蔵されるコンピュータ本体およびＬＣＤモニタ ー、並びに該壁体または該モニターにヒンジ結合されるキーボードを含む、壁体 型コンピュータに関する。

【０００７】 また、本考案は、キーボードと蓋ＬＣＤモニターの一部または全部を遮蔽でき る、前記壁体型コンピュータに関する。 さらに、本考案は、壁体が一側にヒンジ結合してＬＣＤモニターの一部または 全部を遮ることができる蓋をさらに含む、前記壁体型コンピュータに関する。 また、本考案は、コンピュータおよびＬＣＤモニターに電源を供給するための スイッチが壁体に装着される、前記壁体型コンピュータに関する。 さらに、本考案は、ＬＣＤモニターの一部を遮ることができる蓋に照明灯が装 着されている、前記壁体型コンピュータに関する。 また、本考案は、キーボードが壁体から分離できるように壁体と嵌合結合され る、前記壁体型コンピュータに関する。

【０００８】 本考案によるコンピュータは、本体およびＬＣＤモニターがパーティション等 の壁体に内蔵されているため、使用の有無に拘わらず、本来は本体およびモニタ ーの設置に用いられる空間を他用途に供することができる。

【０００９】 また、コンピュータを使用しない場合には、前記蓋およびキーボードを壁体側 に回転させてＬＣＤモニターが遮られるように固定して収納することにより、よ り広い机上の空間を確保することができる。

【００１０】 逆にコンピュータを使用する時は、前記蓋および前記キーボードを、壁体とヒ ンジ結合した部分を中心に回動するようにして開く。この操作に伴い、壁体内に 内蔵されているＬＣＤモニターもその画面が使用者に露出するから、コンピュー タの使用が可能になる。 前記蓋に照明器具を装着しておけば、空間をさらに有効に利用することができ る。 また、キーボードを壁体から分離できるように壁体と嵌合結合すれば、キーボ ードを所望の位置に設置して作業ができるようになる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下に添付図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明するが、本考案はこれ に限定されるものではない。

【００１２】 実施例 図１に本考案によるコンピュータが内蔵された壁体の斜視図を示した。パーテ ィション１からなる壁体と、前記パーティション１の前方に配置される机３を図 示している。前記パーティション１は内部に空間が形成されており、前記空間に はＬＣＤモニター５と本体(図示省略)、キーボードなどが結合されている。

【００１３】 また、パーティション１に他の板をヒンジ結合させてヒンジ結合点を中心に回 転させて机として使用することができる。前記ＬＣＤモニター５は電源（７、図 ３に図示している）と連結されている。そして、前記パーティション１は収納空 間のフロント側に前記ＬＣＤモニター５を選択的に遮るように蓋９が結合されて いる。

【００１４】 前記蓋９は一端が前記パーティション１にヒンジ結合して上方向に回転してオ ープンできる構造を有している。前記蓋９は前記ＬＣＤモニター５の一部分を遮 ることができるように配置されている。そして、前記蓋９は内側に照明灯１３が 設置されている。前記照明灯１３は、図３に示したように、電源７と連結されて いる。

【００１５】 前記照明灯１３はパーティション１の一側に結合されるスイッチ１５と連結さ れて必要に応じて照明灯１３を点滅することができる。一方前記照明灯１３の点 滅はスイッチ１５で操作することができる例を説明しているが、スイッチ１５を 前記蓋９がオープンされる時に作動するようにパーティション１と蓋９の間に設 置して単に蓋９をオープンさせることだけで照明灯１３の点灯ができる構造を備 えれば、さらに利便性を高めることもできる。

【００１６】 そして、前記パーティション１は前記ＬＣＤモニター５の一部を選択的に遮る ことができるようにキーボード１１がヒンジ結合されている。前記キーボード１ １にはコンピュータの本体が内蔵されており、図３に示したように、電源７およ びスイッチ１５と連結されている。そして、本実施例ではキーボードにコンピュ ータ本体が内蔵されていることを説明しているが、これに限定されるわけでなく 、本体がパーティション１の空間に内蔵され、キーボードを本体とは独立にパー ティションの空間の一側にヒンジ結合することも可能である。

【００１７】 前記スイッチ１５と共に本体のシリアルまたはパラルポートが突出するように して外部のコンピュータ周辺機器と連結することができる構造をさらに提供する ことができる。

【００１８】 本考案の実施例ではＬＣＤモニター５および本体、そしてキーボード１１がパ ーティション１に収納されることを説明しているが、これに限定されるわけでな く、ノートブックコンピュータまたは壁掛けＴＶなどを内蔵することも可能であ る。

【００１９】 一方、前記実施例では壁体にモニター、キーボード、そして本体が収納されて おり、特に、前記キーボード１１がパーティション１にヒンジ結合されている構 造を説明しているが、これに限定されるわけではなく、キーボード１１がパーテ ィション１に選択的に嵌合結合されて使用する必要がある時にキーボード１１を 机に置いて使用することができる構造を有することも可能である。

【００２０】 このようになる壁体型コンピュータは、図１に示したように、蓋９を一点鎖線 矢印の反対方向に引けば蓋９がパーティション１のヒンジ結合点を中心に回転し てオープンされる。この時、別途のスイッチ１５を作動すれば照明灯１３が点灯 されて照明の役割を果たす。前記スイッチ１５を蓋９が回動される時に作動する ように構成すれば、単に蓋９を回動させる動作だけで照明灯１３が点灯するよう にすることもできる。

【００２１】 そして、キーボード１１を実線矢印の反対方向に引けば前記蓋９と同様にパー ティション１とヒンジ結合している部分を中心に回転して使用することができる 状態となる。そして、スイッチ１５を作動させればモニターおよびコンピュータ の電源がオン状態になってコンピュータを使用することができる。

【００２２】 使用後には、使用者は前記キーボード１１を実線矢印の方向に回転させてパー ティション１に押し入れる。すると、前記キーボード１１が前記パーティション １に収納されてＬＣＤモニター５を遮るようになる。前記蓋９も前述したキーボ ード１１と同様に一点鎖線矢印の方向に回転させて前記パーティション１の収納 空間に収納されるようにする。すると、図２に図示している状態になり、前記ノ ートブックコンピュータまたはＬＣＤモニターなどが前記パーティション１の収 納空間に収納され、作業環境が整頓され、通常の場合に比べ外観の美麗さが増大 する。

【００２３】

【考案の効果】

本考案によれば、デスクトップコンピュータまたはノートブックコンピュータ などが壁体に内装される構造になっているから、机上が整頓され外観の美麗さを 増大させることができる。また、通常はコンピュータが置かれる部分の面積を他 の用途に用いることができるから、作業空間をより効率的に利用することができ る。さらに、コンピュータが内蔵される壁体をパーティションとして用いる場合 、単にパーティションを移動させることによってコンピュータを移動させること ができるので、コンピュータの設置位置を容易に変更することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるコンピュータと壁体の外形図であ
る。

【図２】本考案によるコンピュータが壁体に収納された
状態を示した斜視図である。

【図３】本考案によるコンピュータの電気的な連結関係
を説明するブロック図である。

【符号の説明】

１…パーティション ５…ＬＣＤモニター ７…電源 ９…蓋 １１…キーボード １３…照明灯 １５…スイッチ

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁体に内蔵されるコンピュータ本体およ
   びＬＣＤモニター、並びに該壁体または該モニターにヒ
   ンジ結合されるキーボードを含む、壁体型コンピュー
   タ。
2. 【請求項２】 キーボードと蓋ＬＣＤモニターの一部ま
   たは全部を遮蔽できる、請求項１に記載の壁体型コンピ
   ュータ。
3. 【請求項３】 壁体が一側にヒンジ結合してＬＣＤモニ
   ターの一部または全部を遮ることができる蓋をさらに含
   む、請求項１または２に記載の壁体型コンピュータ。
4. 【請求項４】 コンピュータおよびＬＣＤモニターに電
   源を供給するためのスイッチが壁体に装着される、請求
   項１〜３のいずれかに記載の壁体型コンピュータ。
5. 【請求項５】 ＬＣＤモニターの一部を遮る蓋に照明灯
   が装着されている、請求項２〜４のいずれかに記載の壁
   体型コンピュータ。
6. 【請求項６】 キーボードが壁体から分離できるように
   壁体と嵌合結合される、請求項１〜５のいずれかに記載
   の壁体型コンピュータ。