JP3074756U - 薬剤用分包紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納されている医薬品の監査を正確且つ迅速
に行なえるようにして、待ち時間による患者の苦痛を解
消可能な薬剤用分包紙を提供すること。 【解決手段】 紙面１ａに、氏名２と１〜複数の医薬品
名３が掲載されている薬剤用分包紙１において、前記医
薬品名３に併記される態様で当該医薬品の識別表示４が
掲載されていると共に、この識別表示４が、医薬品の形
４ａ、医薬品に表されている記号４ｂ、医薬品の色４ｃ
のいずれか又は組み合わされた絵情報であることを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、錠剤、カプセル、顆粒等の各種形態の医薬品を収納するのに使用さ れる薬剤用分包紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

分包紙には、患者の氏名の他に医薬品名が掲載されていて、収納された医薬品 が分包紙掲載の医薬品名と間違いが無いか監査し易いように工夫されている。 この監査は薬剤師により行なわれるが、医薬品の種類が膨大であること、さら に、同じ医薬品でも各メーカー毎に形や記号や色などが相違していることもあっ て、専門家である薬剤師といえども薬剤情報などのマニュアルと照合しつつ行な っており、その監査には多大の労力を要している。 特に、分包紙内に収納された医薬品の種類が多くなるのに比例して、監査作業 は大変になる。 それにともない、医師からの処方箋を調剤薬局の窓口に出して医薬品を受け取 るまでの時間がかかり過ぎ、調剤薬局側および患者側ともに不満を抱えているの が現状である。特に、病人である患者にとって、監査の遅滞による待ち時間の延 長は苦痛であり、早急な対策が望まれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする課題は、収納されている医薬品の監査を正確且つ迅速に行な えるようにして、待ち時間による患者の苦痛を解消可能な薬剤用分包紙を提供す ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記した課題を達成するため、紙面に、氏名と１〜複数の医薬品名が 掲載されている薬剤用分包紙において、前記医薬品名に併記される態様で当該医 薬品の識別表示が掲載されていると共に、この識別表示が、医薬品の形、医薬品 に表されている記号、医薬品の色のいずれか又は組み合わされた絵情報であるこ とを特徴とする。 本考案における分包紙の紙面に医薬品名と併記される態様で掲載される識別表 示とは、当該医薬品を視覚・識別するのに有用な情報である。この識別表示とし ては、次の絵情報が挙げられる。 医薬品の形である絵情報。医薬品に表されている文字、符合、マーク等の記号 である絵情報。医薬品の色である絵情報。医薬品の形と記号の組み合わせからな る絵情報。医薬品の形と色の組み合わせからなる絵情報。医薬品の記号と色の組 み合わせからなる絵情報。医薬品の形と記号と色の組み合わせからなる絵情報。 例えば、医薬品が、錠剤である場合は錠剤そのものの絵を、カプセルである場 合はカプセルそのものの絵を、顆粒である場合は顆粒そのものの絵を、粉末であ る場合は粉末そのものの絵を、医薬品の形、医薬品に表されている文字や符合や マーク等の記号、医薬品の色等を含めて表示した絵情報である。さらに、識別表 示には、錠剤がコート錠か裸錠であるかの文字情報も含まれるようにしても良い 。 また、分包紙は、医薬品を密封状に収納可能な公知の材質からなる袋状のもの であれば良く、その形態は限定されない。また、分包紙は透明性のもので、収納 する医薬品を外から視認して監査し易いようにしている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１には本考案の分包紙における実施の１形態を例示しており、分包紙１は透 明性のもので、紙面１ａには、氏名２と、収納される医薬品の医薬品名３と、同 医薬品の識別表示４を、それぞれ掲載している。 医薬品名３と、当該医薬品の識別表示４は横並びに掲載されている。 識別表示４は、収納される医薬品そのものを表した絵であり、医薬品の形４ａ 、医薬品に表されている文字や符合やマーク等の記号４ｂ、医薬品の色４ｃ等を 含めて表示した絵情報である。さらに、医薬品が錠剤であるものについては、コ ート錠であるか或いは裸錠であるかの文字情報４ｄも併せて掲載されている。

【０００６】 次に監査状態について説明する。 処方箋と分包紙１に記載されている氏名を確認する。その後に、分包紙１内の 医薬品と識別表示４を見比べて監査する。こうすることで、従来における医薬品 名３と薬剤マニュアルと分包紙１内の医薬品との三者を見比べていた手間のかか る監査法よりも、監査作業が著しく向上することになると共に、間違いを未然に 阻止することになる。

【０００７】

【考案の効果】

Ａ．請求項１により、分包紙の紙面に掲載されている医薬品の識別表示を、収 納されている医薬品と見比べることによって迅速に監査することができ、監査作 業を正確且つ効率良く改善できる。 したがって、処方箋を出してから医薬品を受け取るまでの待ち時間が短縮され ることになり、待ち時間による患者の苦痛が解消されて、調剤薬局側および患者 側ともに有益である。

【提出日】平成１２年９月７日（２０００．９．７）

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記した課題を達成するため、紙面に、氏名と１〜複数の医薬品名が 掲載されていて、収納する医薬品を外から視認して監査し易いように透明性の薬 剤用分包紙において、前記医薬品名に併記される態様で当該医薬品の識別表示が 掲載されていると共に、この識別表示が、医薬品の形、医薬品に表されている記 号、医薬品の色のいずれか又は組み合わされた絵情報であることを特徴とする。 本考案における分包紙の紙面に医薬品名と併記される態様で掲載される識別表 示とは、当該医薬品を視覚・識別するのに有用な情報である。この識別表示とし ては、次の絵情報が挙げられる。 医薬品の形である絵情報。医薬品に表されている文字、符合、マーク等の記号 である絵情報。医薬品の色である絵情報。医薬品の形と記号の組み合わせからな る絵情報。医薬品の形と色の組み合わせからなる絵情報。医薬品の記号と色の組 み合わせからなる絵情報。医薬品の形と記号と色の組み合わせからなる絵情報。 例えば、医薬品が、錠剤である場合は錠剤そのものの絵を、カプセルである場 合はカプセルそのものの絵を、顆粒である場合は顆粒そのものの絵を、粉末であ る場合は粉末そのものの絵を、医薬品の形、医薬品に表されている文字や符合や マーク等の記号、医薬品の色等を含めて表示した絵情報である。さらに、識別表 示には、錠剤がコート錠か裸錠であるかの文字情報も含まれるようにしても良い 。 また、分包紙は、医薬品を密封状に収納可能な公知の材質からなる袋状のもの であれば良く、その形態は限定されない。また、分包紙は透明性のもので、収納 する医薬品を外から視認して監査し易いようにしている。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の薬剤用分包紙における実施の１形態
を例示している正面図。

【符号の説明】

１ 分包紙 １ａ 紙面 ２ 氏名 ３ 医薬品名 ４ 識別表示 ４ａ 形 ４ｂ 記号 ４ｃ 色 ４ｄ 文字情報

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年９月７日（２０００．９．７）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙面に、氏名と１〜複数の医薬品名が掲
   載されている薬剤用分包紙において、前記医薬品名に併
   記される態様で当該医薬品の識別表示が掲載されている
   と共に、この識別表示が、医薬品の形、医薬品に表され
   ている記号、医薬品の色のいずれか又は組み合わされた
   絵情報であることを特徴とする薬剤用分包紙。