JP3074691U - アジャスター機能バックル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】構成する部材形状の作用と着用する事によって
ベルトが止まり、長さ調節も容易に出来、更にデザイン
も秀逸なアジャスター機能バックルを提供する。 【解決手段】オス部材とメス部材とから成るバックル
で、該オス部材に設けた複数の棒状部の形状によりベル
ト端を通しやすく、該メス部材の天板押し上げ角部と該
オス部材の嵌合棒状部係止角部の作用等によって両部材
が確実に固定され、また該ベルト長さ調節も任意に出
来、該オス部材の該天板部や側板部底部や該メス部材の
該側板部底部は使用時表側に向かい人体腹部に沿った略
Ｒ形状に膨らんでいてデザインも身体にフィットして秀
逸で、素材に柔軟性のある合成樹脂を用いて軽量化し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は服飾用付属のアジャスター機能バックルに属する。

【０００２】

【従来の技術】

本考案に関係すると思われる従来の特許、実用新案を調査したところ、本考案 のようなアジャスター機能バックルは全く作られていなかった。特開２０００− １１６４１２はスリットに通して掛けまわされた帯状体を１つ又は２つ以上の舌 片体が突き出状になって、更にスリット縁の形状も複雑に形成されている。実開 昭６０−７０３０６は単に両部材ともベルトを通してあってバックルとして引っ 掛けるのみであって長さ調節が容易には出来るものではない。特開平１０−８５ ０１１もまた部材形状が複雑であり、作動片を倒してベルトを固定するというも のであって、いずれも本考案のように部材形状と着用する事によってベルトが止 まるという特徴等は持ち合わせていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

以上のように本考案のアジャスター機能バックルは市場に流通していなかった 。そこで、部材形状と着用する事によってベルトが止まり、長さ調節も容易に出 来、更にデザインも秀逸なアジャスター機能バックルを提供する事を目的とする 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は以上の課題を解決するため、オス部材の天板部の裏側にはメス部材と の嵌合側に引っ掛け舌片を備えて、該引っ掛け舌片の張り出し側と該天板部の裏 面との間に嵌合棒状部嵌入部を設け、また非嵌合側には両側板部間を結びこれと 直角に設けられたベルト通しの３つの棒状部を備えており、第一棒状部と第二棒 状部との間にベルト端を通して更に該第二棒状部と第三棒状部の間に向かって挿 入すると該第二棒状部の断面略三角の形状により該ベルトが上側に抜け、該ベル ト端を折り返して再び該第二棒状部と該第三棒状部との間に挿入して、これを該 第一棒状部と該第二棒状部との間に戻して該ベルトを重ねてやると使用時に２枚 の該ベルトがバックル裏面側に折り曲げられて該ベルトは抜けなくなる。

【０００５】 一方のメス部材は嵌合棒状部とベルト引っ掛け部を備えており、オス、メス両 部材を嵌合する時、オス部材の引っ掛け舌片にメス部材の該嵌合棒状部を引っ掛 けた後に嵌合のため該嵌合棒状部を軸に該メス部材を回転させる途中で該メス部 材の天板押し上げ角部が該オス部材の天板部を押し上げ、回転が終了すると該天 板押し上げ角部が該オス部材の嵌合棒状部係止角部に係止され、更にオス部材天 板裏面の固定突起と該メス部材の固定陥没部が固定されて両部材は確実に固定さ れる。

【０００６】 またオス部材の天板部や側板部底部やメス部材の側板部底部は使用時表側に向 かい人体腹部に沿った略Ｒ形状に膨らんでいて両部材のＲが略合致する事からデ ザインも身体にフィットして秀逸でありながら、嵌合を解除すればベルトの長さ 調節も任意に出来る。そして素材に柔軟性のある合成樹脂を用いて補強肉厚部以 外の箇所は厚みを減らしたので軽量化が果たせた。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案のアジャスター機能バックルの実施例を説明する。ただし、これ は言うまでもなく単に説明用のもので考案思想の制限又は限定を意味するもので はない。

【０００８】 第１図は本考案のアジャスター機能バックルのオス部材とメス部材を嵌合した 状態を示す上方斜視説明図。１はオス部材、２はメス部材。

【０００９】 第２図は本考案のアジャスター機能バックルのオス部材とメス部材を嵌合した 状態を示す下方斜視説明図。

【００１０】 第３図は本考案のアジャスター機能バックルのオス部材の平面図。１ａは側板 部、１ｂは第一棒状部、１ｃは第二棒状部、１ｄは第三棒状部。

【００１１】 第４図は本考案のアジャスター機能バックルのオス部材の側面図。１ｅは天板 部、１ｆはメス部材当接部、１ｇは嵌合棒状部嵌入部、１ｈは引っ掛け舌片、１ ｋは嵌合棒状部係止角部。

【００１２】 第５図は本考案のアジャスター機能バックルのオス部材にベルトを挿入した状 態状態を示す部分透視図。３はベルト。

【００１３】 第６図は本考案のアジャスター機能バックルのメス部材のベルト挿入側から見 た側面説明図。

【００１４】 第７図は本考案のアジャスター機能バックルのメス部材の嵌合部側から見た側 面図。１ｉは補強肉厚部、１ｊはメス部材固定突起。

【００１５】 第８図は本考案のアジャスター機能バックルのオス部材の下方斜視説明図。

【００１６】 第９図は本考案のアジャスター機能バックルのメス部材の嵌合側を表す平面図 。２ａは側板部、２ｂはベルト引っ掛け部、２ｃは天板部係止部、２ｄは嵌合棒 状部、２ｅはオス部材固定陥没部。

【００１７】 第１０図は本考案のアジャスター機能バックルのメス部材の底面図。

【００１８】 第１１図は本考案のアジャスター機能バックルのメス部材の側面図。１ｆはメス 部材当接部。

【００１９】 第１２図は本考案のアジャスター機能バックルのメス部材の図９Ａ−Ａ断面図。 ２ｇは天板押し上げ角部。

【００２０】 第１３図は本考案のアジャスター機能バックルのメス部材の非嵌合側側面図。

【００２１】 第１４図は本考案のアジャスター機能バックルのメス部材の嵌合側側面図。

【００２２】 第１５図は本考案のアジャスター機能バックルのメス部材の上方斜視説明図。

【００２３】 第１６図は本考案のアジャスター機能バックルにベルトを通した状態を示す部分 透視図。３、３’はベルト。

【００２４】

【考案の効果】

本考案のアジャスター機能バックルは部材形状と着用する事によってベルトが 止まり、長さ調節も容易に出来、更にデザインも秀逸なアジャスター機能バック ルの考案に大いに寄与する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１図は本考案のアジャスター機能バックルの
オス部材とメス部材を嵌合した状態を示す上方斜視説明
図。

【図２】第２図は本考案のアジャスター機能バックルの
オス部材とメス部材を嵌合した状態を示す下方斜視説明
図。

【図３】第３図は本考案のアジャスター機能バックルの
オス部材の平面図。

【図４】第４図は本考案のアジャスター機能バックルの
オス部材の側面図。

【図５】第５図は本考案のアジャスター機能バックルの
オス部材にベルトを挿入した状態状態を示す部分透視
図。

【図６】第６図は本考案のアジャスター機能バックルの
メス部材のベルト挿入側から見た側面説明図。

【図７】第７図は本考案のアジャスター機能バックルの
メス部材の嵌合部側から見た側面図。

【図８】第８図は本考案のアジャスター機能バックルの
オス部材の下方斜視説明図。

【図９】第９図は本考案のアジャスター機能バックルの
メス部材の嵌合側を表す平面図。

【図１０】第１０図は本考案のアジャスター機能バック
ルのメス部材の底面図。

【図１１】第１１は本考案のアジャスター機能バックル
のメス部材の側面図。

【図１２】第１２図は本考案のアジャスター機能バック
ルのメス部材の図９Ａ−Ａ断面図。

【図１３】第１３図は本考案のアジャスター機能バック
ルのメス部材の非嵌合側側面図。

【図１４】第１４図は本考案のアジャスター機能バック
ルのメス部材の嵌合側側面図。

【図１５】第１５図は本考案のアジャスター機能バック
ルのメス部材の上方斜視説明図。

【図１６】第１６図は本考案のアジャスター機能バック
ルにベルトを通した状態を示す部分透視図。

【符号の説明】

１−オス部材 １ａ−側板部 １ｂ−第一棒状部 １ｃ−第二棒状部 １ｄ−第三棒状部 １ｅ−天板部 １ｆ−メス部材当接部 １ｇ−嵌合棒状部嵌入部 １ｈ−引っ掛け舌片 １ｉ−補強肉厚部 １ｊ−メス部材固定突起 １ｋ−嵌合棒状部係止角部 ２−メス部材 ２ａ−側板部 ２ｂ−ベルト引っ掛け部 ２ｃ−天板部係止部 ２ｄ−嵌合棒状部 ２ｅ−オス部材固定陥没部 ２ｆ−天板裏面当接部 ２ｇ−天板押し上げ角部 ３、３’−ベルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】オス部材とメス部材とを嵌合させて使用す
   るバックルであり、該オス部材に設けた複数の棒状部の
   形状によりベルト端を通しやすく、該オス部材の引っ掛
   け舌片に該メス部材の該嵌合棒状部を引っ掛けた後に嵌
   合のため該嵌合棒状部を軸に該メス部材を回転させる途
   中で該メス部材の天板押し上げ角部が該オス部材の天板
   部を押し上げ、回転が終了すると該天板押し上げ角部が
   該オス部材の嵌合棒状部係止角部に係止されて両部材は
   確実に固定され、嵌合を解除すれば該ベルトの長さ調節
   も任意に出来、該オス部材の該天板部や側板部底部や該
   メス部材の該側板部底部は使用時表側に向かい人体腹部
   に沿った略Ｒ形状に膨らんでいて両部材のＲが略合致す
   る事からデザインも身体にフィットして秀逸であり、ま
   た素材に柔軟性のある合成樹脂を用いて軽量化されてい
   る事を特徴とするアジャスター機能バックル。