JP3074669U - 濾過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 濾過装置の本体部内に逆洗浄の死角を生じな
い濾過装置を提供する。 【構成】 濾過装置の本体部の最下部で目板の上の隅
に、逆洗水導入用中空部を設け、これに補助の逆洗水流
入口を設け、かつ噴射ノズルを複数個設け、これにより
底部からの逆洗水及び空気と共に、該隅に濾材の滞留部
を無くして洗浄効果を上げるようにした濾過装置を提供
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は水圧の変化によりピストン型濾材圧縮用摺動部材を上昇、下降し得る ようにし、かつこの濾材圧縮用摺動部材によりプラスチックチップ濾材を濾過装 置本体部の下方に圧縮し、該圧縮を解除したときには該濾材を逆洗浄水と空気に よりバブル洗浄することができるような濾過装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術は特開平１０−１２８０１３号公報或いはこれを改良した実用新案 登録第３０６７０１７号公報に記載のように、プラスチックチップ濾材を用い、 ピストンの作用により濾材圧縮用摺動部材を上下し得るようにし、このピストン 型濾材圧縮用摺動部材によりプラスチックチップ濾材を下方に圧縮して原水を供 給し濾過し、該チップ濾材の圧縮を解除したときには濾材を逆洗水と空気により バブル洗浄することができるような濾過層が提案され、効率良く濾過することが でき、且つ必要に応じて前記バブル洗浄することにより濾材の目詰まりを解消し 、能率のよい濾過をなし得る濾過層として実用されているところである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記濾過装置は、本体部が円筒状であるために、濾材圧縮用摺 動部材を水圧の変化により上昇させて、プラスチックチップ濾材をバブル洗浄す るには、該本体部の底部に設けられた逆洗水導入管及びこれに併設した空気導入 管より、逆洗浄水及び空気を導入させて濾過層本体部内で圧縮力を解除された汚 染濾材をバブル洗浄しているが、本体部の下部で目板の上部の隅部では洗浄水の 還流に対して死角を生じ逆洗水による洗浄が不十分となるために、汚染濾材がこ こに滞留する現象が認められた。又、従来の濾過装置では処理水を本体部の側面 に設けているので、濾材圧縮用摺動部材を全面にわたり一様に均等にゆきわたら せることができず、それだけ濾過能率が悪いという問題があった。

【０００４】 更に、濾材圧縮用摺動部材は単に金属板の周囲にゴム又はプラスチックの可撓 性部材を取付け、本体部内壁に気密摺動しうるようにしたものであるから、下部 のプラスチックチップ濾材とは直接面接触して圧縮する構造であるために、該プ ラスチックチップ濾材が均等に分布されていない場合、濾材圧縮用摺動部材が場 合により全面的に均等な圧力がかかりにくく、この点からも濾過能率を阻害する おそれがあった。

【０００５】 これを図６、図７により説明すれば、図６は従来の濾過装置の概略を示す縦断 面説明図で濾材圧縮用摺動部材の上昇時を示し、図７は濾材圧縮用摺動部材の下 降時の要部断面説明図である。該図に於いて、濾過装置は蓋部１と円筒状本体部 ２と目板３を介して設けられた底部４とからなり、蓋体１には中心に伸縮可能な 多重管の取付け部７を有し、その下部には多重管８が付されている。又、蓋部１ にはピストン型濾材圧縮用摺動部材９を下降するための加圧水の入口及び上昇す る際の排出水出口となる加圧減圧用の水の出入管取付け口５を設けると共に、本 体部２の側面には処理水入口及び逆洗水出口６が設けられている。

【０００６】 又、多重管８の先端には、円筒状本体部２の中で気密に摺動し得るピストン型 濾材圧縮用摺動部材９が付されてこれを支持するようになっている。これにより 該ピストン型濾材圧縮用摺動部材９の下降上昇に伴い多重管８も伸縮する。 更に、底部には中央に処理水出口１１と逆洗水入口及びピストン上昇水入口１ ２、及びエアー入口１３が設けられている。なお、１４ａ，１４ｂはハンドホー ルである。 そしてかかる濾過装置で濾過するには、図７の状態のものに於いて、加圧減圧 用の水の出入管取付け口５より加圧水を取り入れ、ピストン型濾材圧縮用摺動部 材９を加圧して、降下させ、下部のプラスチックチップ濾材１０を圧縮し、処理 水を処理水入口及び逆洗水出口６から注入して底部の処理水出口１１から濾過し た水を外に排出する。 その際中央の多重管８はその取付け部７より伸長してピストン型濾材圧縮用摺 動部材９を支持するようになっている。

【０００７】 濾過が終了して濾材を洗浄する場合は、処理水の流入を停止し、図６に示すよ うに下部の逆洗水入口及びピストン上昇水入口１２から逆洗水及びピストン上昇 水を導入し、ピストン型濾材圧縮用摺動部材９を加圧上昇させる。その際上部の 加圧水はバルブを閉めて、ピストン型濾材圧縮用摺動部材９の上部を減圧とし、 排出する洗浄水等を排出する管路に導く。 そして、円筒状本体部２の中の広い空間内に於いてプラスチックチップ濾材を 逆洗水と空気とによりバブル洗浄して、洗浄水と空気とは中央の多重管８を経て 外部に排出される。なお、ここに用いられるピストン型濾材圧縮用摺動部材９は 、金属板の周囲にゴム又はプラスチックの可撓性部材を取付け、濾過装置の本体 部の内壁に気密摺動しうるように構成されている。

【０００８】 かかる構造の濾過装置において、プラスチックチップ濾材１０の圧縮時すなわ ち、濾過時には図７のような状態になるが、濾過を停止し、ピストン型濾材圧縮 用摺動部材９を上昇させ、プラスチックチップ濾材１０を圧縮から開放されると 、図６に示すように下部から逆洗水入口及びピストン上昇水入口１２及びこれと 同軸的に設けられているエアー入口１３から水と空気を導入し、水と空気の混合 体により汚染された濾材１０がバブル洗浄される。その場合の洗浄水の還流循環 経路は点線で示すようになり、目板３の直ぐ上では、周辺に死角部Ｄが存在する ため、この場所には洗浄不十分なプラスチックチップ濾材１０が滞留することに なるので、完全なバブル洗浄が実施できたものとは言いがたいものである。 又、従来の技術では処理水を濾過装置の本体部の側面から注入するために、濾 過圧力が不均一となり、濾過に時間がかかるという問題があった。又、濾材は均 一の密度になっているとは限らないので、従来のピストン型濾材圧縮用摺動部材 ９の圧力は濾材に対して均等に圧縮しているとは限らないという問題があった。 本考案はこの点を改良することをも目的とするものである。

【０００９】

【課題を解決する手段】

本考案は上記の課題を解決するために鋭意検討の結果なされたもので、請求項 １の考案は、蓋部と円筒状本体部とその下部の目板を介して設けられた底部とか らなり、蓋部の中心には処理水及び逆洗水の通路を内部に有する伸縮可能な多重 管の取付け口を設け、これに多重管を介して上下の水圧の変化により上昇下降を するピストン型濾材圧縮用摺動部材を固定し、かつ蓋部にピストン型濾材圧縮用 摺動部材の上面に水圧を加えもしくは減圧にするためのピストン用加圧減圧水の 入出口を設け、更に円筒状本体部と底部の間の目板の上部にプラスチックチップ 濾材を充填し、該底部の下面に処理水出口と、逆洗水入り口及びエアー入り口を 備えた濾過装置であって、該円筒状本体部の最下部で該目板の上に補助用逆洗水 の流入する補助の逆洗水用の環状空所を設け、該環状空所に補助の逆洗水の流入 管取付け部と、環状の内面側に均等に配置された複数個の噴射ノズルを設けてな ることを特徴とする濾過装置である。

【００１０】 又、請求項２の考案は、補助の逆洗水の環状空所が、下方向になるに従い小径 となる截頭円錐体状空所を形成するように斜壁で画成された断面直角三角形の中 空部であることを特徴とする請求項１に記載の濾過装置であり、請求項３の考案 は、補助の逆洗水の環状空所が、円環状の管体からなることを特徴とする請求項 １に記載の濾過装置であり、請求項４の考案は、ピストン型濾材圧縮用摺動部材 の下部にスカート部を設けたことを特徴とする請求項１に記載の濾過装置である 。

【００１１】 本考案の濾過装置は、第１に伸縮可能な多重管がピストン型濾材圧縮用摺動部 材を固定する点は従来どおりであるが、この多重管の内部を処理水の通路と逆洗 水の出入管路として活用するので、本体部の側面を該通路としていた従来の技術 よりも合理的で、ピストン型濾材圧縮用摺動部材及びプラスチックチップ濾材に かかる圧力が均等となり、濾過効率、洗浄効率を高めることができる。

【００１２】 また、前記従来の技術に於いて本体部の下部に発生する濾材の洗浄時の死角部 は、該円筒状本体部の最下部で該目板の上に補助用逆洗水の流入する補助の逆洗 水の環状空所を設け、該環状空所に補助の逆洗水の流入管取付け部と、内面側に 均等に配置された複数個の噴射ノズルを設け、このノズルより補助の逆洗水を水 平方向に噴射させるので、ここに存在しがちなプラスチックチップ濾材をバブル 洗浄に引き入れることができる。この場合、前記したように請求項２に記載の構 造のものでは、斜壁で完全な死角消滅効果があるが、請求項３の構造でも円環状 になされた管体を用いるという簡単な構造であるにもかかわらず殆ど死角消滅の 所期の効果を達成することができる。

【００１３】 更に、ピストン型濾材圧縮用摺動部材は下部にスカート部を設けることにより 、該スカート部がプラスチックチップ濾材に食い込み、傾斜することなく安定し た位置にてプラスチックチップ濾材を強力に圧縮することができるので、この点 からも濾過効率をあげることができる。

【００１４】

【考案の実施の形態】

図１〜図５により本考案を説明する。 図１は、本考案の濾過装置の概略を示す縦断面説明図でピストンの上昇時を示 し、図２はピストン型濾材圧縮用摺動部材の下降時の要部断面説明図で、図３は 補助の逆洗水用の環状空所の構造の一例で、断面三角形の中空空所を形成する斜 壁を設けた場合の部分説明図、図４は補助の逆洗水の環状空所の構造の他の一例 の要部説明図で、環状の管路を設けた場合を示す説明図である。更に図５は本考 案で用いられるピストン型濾材圧縮用摺動部材の簡略断面図である。

【００１５】 本考案の濾過装置と図６、図７に示した濾過装置とは同一部分には同一符号が 付されている。 図１に於いては、濾過装置は蓋部１と円筒状本体部２と目板３を介して設けら れた底部４とからなり、蓋体１には中心に伸縮可能な多重管の取付け部７を有し 、その下部には多重管８が付されている。又、蓋部１にはピストン型濾材圧縮用 摺動部材９を下降するための加圧水の入口及び上昇する際の排出水出口となる加 圧減圧用の水の出入管取付け口５を設けてある。又、前記多重管８は、内部を処 理水の注入路、逆洗水の排出路を形成し、濾材の洗浄時には洗浄排水及び空気の 排出路として機能するものである。

【００１６】 又、多重管８の先端には、円筒状本体部２の中で気密に摺動し得るピストン型 濾材圧縮用摺動部材９が付されてこれを支持するようになっているから濾過が均 等に行われる。更に、底部には中央に処理水出口１１と逆洗水入口及びピストン 上昇水入口１２及びエアー入口１３が設けられている。なお、１４ａ，１４ｂは ハンドホールである点は従来の技術と変わりはない。

【００１７】 本考案では更に従来の装置では死角部Ｄを形成する箇所、すなわち円筒状の本 体部の最下部で、該目板の上に補助用逆洗水の流入する補助の逆洗水用の環状空 所Ｐを設け、該環状空所Ｐに補助の逆洗水の流入口２３と、均等に配置された内 部に逆洗水を噴射するための噴射ノズルを設けてなることを特徴とする。

【００１８】 これを図示説明すれば、図３に示すように、逆洗水用の環状空所Ｐは上面に向 かって傾斜された断面直角三角形の斜壁２１を設けて、その一か所に補助の逆洗 水の流入口２２を付し、かつ該斜壁の内周面に水平方向に噴射可能なノズル２３ の複数個を均等な間隔で配置して構成してなるもので、これにより従来の濾過装 置の死角部分は全くなく、図１に示すように、汚染した濾材１０は本来の還流路 に従って還流しながら、バブル洗浄されるので、濾材が全部清浄化され、かつ濾 過効率及び洗浄効率を高くすることができる。Ｖは截頭円錐状の空所である。

【００１９】 また、図４に示すように、補助の逆洗水用の環状空所Ｐとしてやや太い管路２ ４を円環状に設け、これに外側から一か所に補助用逆洗水の流入口２２を付し、 かつ該管路２４の内周面に水平方向に噴射可能なノズル２３の複数個を均等な間 隔で配置してなるもので、構成自体は非常に簡単であるにもかかわらず、殆ど図 ３と同様な洗浄効果が得られることが判った。

【００２０】 更に図５はピストン型濾材圧縮用摺動部材９の改良物の一例の縦断面図であり 、該ピストン型濾材圧縮用摺動部材９は、図示してないが、金属の支持円板の円 周面をゴム又はプラスチックの弾性部材で気密摺動片１５を構成しているが、更 にその下部側に中空円筒状のスカート部９ａを設けてある。このスカート部９ａ の存在により、プラスチックチップ濾材を圧縮する際に該濾材内にスカート部が 容易に食い込むので、濾材の分散に密度の差があってもピストン型濾材圧縮用摺 動部材９の安定した取付け構造が形成され、充分な圧力を付加することがきるの で、濾過効率を高めることがきる。

【００２１】 かかる構造の濾過装置において、プラスチックチップ濾材１０の圧縮時すなわ ち、濾過時には図２のような状態になるが、濾過を停止し、ピストン型濾材圧縮 用摺動部材９を上昇させ、濾材１０が圧縮から開放されると、図１に示すように 下部から逆洗水入口及びピストン上昇水入口１２濾材圧縮用摺動部材を上昇させ 、その空間で水及びこれと同軸的に設けられているエアー入口１３からである空 気により汚染された濾材１０がバブル洗浄される。その場合の洗浄水の還流循環 経路は点線で示すようになる。目板３の直ぐ上では、従来は図６に示すように周 辺に死角部Ｄが存在するため、この場所には洗浄不十分なプラスチックチップ濾 材１０が滞留することになり、完全なバブル洗浄が実施できたものとは言いがた いものであるが、本考案では、図１に示すように該部での濾材の堆積は起こらず 、しかも底部からの逆洗水と空気の作用を空所Ｐに於ける補助の逆洗水の噴射で 補う結果、濾過装置の本体２内では濾材が十分洗浄されるので、極めて短時間に 濾過し、かつ濾材を再生することができる。

【００２２】 すなわち、図３では、濾過目板３の上には断面直角三角形で、下方向になるに 従い傾斜して狭くされる斜壁２１を有する補助の逆洗水用の環状空所Ｐが設けら れ、その一か所には補助の逆洗水流入口２２が設けられ、ここから入った水は、 斜壁２１内の環状空所Ｐ内に充填され、その斜面に放射状に均等に配置されたノ ズル２３から、中心方向に洗浄水を噴射するように構成されている。この場合、 通常は、補助の逆洗水流入口２２の１８０°反対側には壁体内の連通を阻害する ように塞き止め部を設ければ、圧力損失が少なく、水を噴射するとができる。こ のような構造では図７の死角部がなく、該部に相当するところが断面三角形の環 状空所で構成されているから汚染濾材の滞留はなく、又、壁体のノズルから噴射 された水は噴射先の表面を洗浄しながら、底部中央の逆洗水入口１１から噴出さ れる水及びエアー入口１１からの空気と共に円筒状本体部内を点線のように回動 するので、全体的に隈無く洗浄効果があがるという利点がある。なお、又、図４ では斜壁を設ける代わりにやや太径の環状円管２４による補助の逆洗水の環状空 所Ｐを設け、これに図３と同様にノズル２３を設ければ、ほぼ同等の効果が得ら れる。 さらに図５に示したピストン型濾材圧縮用摺動部材９の下部にスカート部９ａ を設ければ、濾材を圧縮する際に、この中に食い込み安定した構造で十分加圧し て濾過が達成される。１５はゴムプラスチックの可撓性部材である。

【００２３】

【考案の効果】

本考案は以上に記載のように、濾過装置の中心の多重管を処理水の導入管路と し、かつ洗浄水の排出及び空気の排出路としているので側面にこれらを設けた従 来技術よりも能率が良く、又、従来死角を構成していた箇所に、截頭円錐体状空 所Ｖを形成するような断面直角三角形の逆洗水導入用中空部を備えた傾斜面を有 する斜壁を設け、かつ該斜壁内の空所に流入する補助の逆洗水流入管路の流入口 を設け、更に該斜壁の円環状の壁面に補助用逆洗水の噴射ノズルを設けたり、こ れに代わって太径の管路に逆洗水の流入口及び噴射ノズルを設けているので、こ こから噴射された洗浄水が従来の底部中心からの洗浄水に対して補助の洗浄作用 を行い、本体内部にはいささかも死角部を生じることなく、一様に濾材全部洗浄 されるので、洗浄効果が単時間に完全に遂行されるという効果がある。 更にピストン型濾材圧縮用摺動部材の下部にスカート部を設けることにより、 該摺動部材を濾材に対し正しい位置に固定圧縮することがきるので、圧縮力が高 まり濾過効率を高めることができる。

【００２４】 又、従来死角を構成していた箇所に、截頭円錐体状空所Ｖを形成するような断 面直角三角形の逆洗水導入用中空部を備えた傾斜面を有する斜壁を設け、かつ該 斜壁内の空所に流入する補助の逆洗水流入管路の流入口を設け、更に該斜壁の円 環状の壁面に補助用逆洗水の噴射ノズルを設けたり、これに代わって太径の管路 に逆洗水の流入口及び噴射ノズルを設けているので、ここから噴射された洗浄水 が従来の底部中心からの洗浄水に対して補助の洗浄作用を行い、本体内部にはい ささかも死角部を生じることなく、一様に濾材全部洗浄されるので、洗浄効果が 短時間に完全に遂行されるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の濾過装置のピストン型濾材圧縮用摺動
部材の上昇時の概略縦断面説明図

【図２】本考案の濾過装置のピストン型濾材圧縮用摺動
部材の下降時の要部縦断面説明図

【図３】本考案の濾過装置における補助の逆洗水の環状
体の一例の構造を示す断面図。

【図４】本考案の濾過装置における補助の逆洗水の環状
体の他の一例の構造を示す断面図。

【図５】本考案の濾過装置のピストン型濾材圧縮用摺動
部材の一例の簡略断面図。

【図６】従来の濾過装置のピストン型濾材圧縮用摺動部
材の上昇時の概略縦断面説明図。

【図７】従来の濾過装置のピストン型濾材圧縮用摺動部
材の下降時の要部縦断面説明図。

【符号の説明】

１ 蓋部 ２ 円筒状本体部 ３ 目板 ４ 底部 ５ 加圧減圧用の水の出入管取付け口 ６ 処理水入口及び逆洗水出口 ７ 多重管の取付け部 ８ 多重管 ９ 濾材圧縮用摺動部材 ９ａ スカート部 １０ プラスチックチップ濾材 １１ 処理水出口 １２ 逆洗水入口及びピストン上昇水入口 １３ エアー入口 １４ａ，１４ｂ ハンドホール ２１ 斜壁 ２２ 補助の逆洗水流入口 ２３ ノズル ２４ 管路 Ｄ 死角部 Ｐ 補助の逆洗水用の環状空所 Ｖ 截頭円錐体状の空所

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 東條 鷹雄 横浜市港北区綱島東４丁目10番35号株式会 社旭工事部内

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓋部と円筒状本体部とその下部の目板を
   介して設けられた底部とからなり、蓋部の中心には処理
   水及び逆洗水の通路を内部に有する伸縮可能な多重管の
   取付け口を設け、これに多重管を介して上下の水圧の変
   化により上昇下降をするピストン型濾材圧縮用摺動部材
   を固定し、かつ蓋部にピストン型濾材圧縮用摺動部材の
   上面に水圧を加えもしくは減圧にするためのピストン用
   加圧減圧水の入出口を設け、更に円筒状本体部と底部の
   間の目板の上部にプラスチックチップ濾材を充填し、該
   底部の下面に処理水出口と、逆洗水入り口及びエアー入
   り口を備えた濾過装置であって、該円筒状本体部の最下
   部で該目板の上に補助用逆洗水の流入する補助の逆洗水
   用の環状空所を設け、該環状空所に補助の逆洗水の流入
   管取付け部と、内側に均等に配置された複数個の噴射ノ
   ズルを設けてなることを特徴とする濾過装置。
2. 【請求項２】 補助の逆洗水の環状空所が、下方向にな
   るに従い小径となる截頭円錐体状空所を形成するように
   斜壁で画成された断面直角三角形の中空部であることを
   特徴とする請求項１に記載の濾過装置。
3. 【請求項３】 補助の逆洗水の環状空所が、円環状の管
   体からなることを特徴とする請求項１に記載の濾過装
   置。
4. 【請求項４】 ピストン型濾材圧縮用摺動部材の下部に
   スカート部を設けたことを特徴とする請求項１に記載の
   濾過装置。