JP3074617U - キック・ボードの折畳み構造 - Google Patents

キック・ボードの折畳み構造

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JP3074617U JP2000004705U JP2000004705U JP3074617U JP 3074617 U JP3074617 U JP 3074617U JP 2000004705 U JP2000004705 U JP 2000004705U JP 2000004705 U JP2000004705 U JP 2000004705U JP 3074617 U JP3074617 U JP 3074617U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立てが容易で、優れた安定性や確実性を
備えたキック・ボードの折畳み構造を提供する。 【解決手段】 枢接座2に少なくとも一つの肘板21を
設け、該肘板21の所定位置にピン孔211及び少なく
とも一対のロック孔212を設け、接合枠4に、枢接座
2における肘板21のピン孔211と対応する軸孔41
を設けるとともに、ロック孔212と対応する受孔42
を設け、該受孔42の両側にそれぞれガイド斜面44を
設け、ピン軸7を、枢接座2のピン孔211及び接合枠
4の軸孔41に貫挿し、これら枢接座2と接合枠4を枢
接し、枢接座2の肘板21の外側面に、弾性的に伸縮可
能な少なくとも一つのロックボルト52を備えたボルト
機構5を配設し、ロックボルト52を枢接座2のロック
孔212に挿通し、肘板21の内側面から突出するよう
に構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はキック・ボードの折畳み構造に関し、特に、展開が容易で、安定性が 高いキック・ボードの折畳み構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハンドルと踏み板を折畳み可能に連結させた折畳み式のキック・ボード としては、台湾新型専利公告第377689号で、図7に示すものが提供されて いる。このキック・ボードの折畳み構造は、踏み板10の前端に連結座11を設 け、該連結座11に接合枠12をピン軸16により回動可能に枢接している。上 記接合枠12の一端には、前輪14を備えたハンドル13を回動自在に取り付け ている。そして、上記接合枠12を回転させることにより、該接合枠12を上記 踏み板10の側に折畳みむことができるように構成している。
【0003】 具体的には、上記連結座11は、図8に示すように、断面U字形状をなし、両 側の各直立板113には、互いに対向する軸孔114、円弧形状の溝孔111、 及び、該溝孔111の両端に位置する係止孔112が設けられている。上記接合 枠12には、上記軸孔114と対応する円孔122、及び、溝孔111と対応す る長孔121が設けられている。
【0004】 上記連結座11に接合枠12を組み付ける際には、まず、接合枠12を、先端 の円孔122が連結座11の軸孔114に一致するように上記連結座11内に嵌 め込み、ピン軸16を軸孔114及び円孔122に挿通させる。その後、ピン軸 16の両端にそれぞれC形リング19を取り付けることにより、連結座11と接 合枠12とを枢接する。また、互いに一致した連結座11の円弧溝111と接合 枠12の長孔121に係止ピン17を挿通し、該係止ピン17の両端にC形リン グ19をそれぞれ取り付ける。これにより、上記係止ピン17は、接合枠12の 回転に従って溝孔111内で移動できる。ついで、両端に掛鈎181を備えた引 張ばね18を用い、各掛鈎181を係止ピン17とピン軸16にそれぞれ係止さ せる。
【0005】 これにより、上記係止ピン17は、上記引張ばね18によりピン軸16の方向 への弾性付勢力が付与される。そのため、上記接合枠12を回動させ、係止ピン 17が溝孔111の両端部位のいずれかに至ると、対応する係止孔112内に係 止する。また、接合枠12を逆方向に回転させる場合には、引張ばね18の付勢 力に抗して係止ピン17を係止孔112から離脱させ、この状態で、接合枠12 を回転させることにより、溝孔111を通って他端の係止孔112の側へ滑り移 動し、該係止孔112に係止する。このようにして、上記接合枠12に取り付け たハンドル13を使用状態、或いは、折畳み状態に位置付けることができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記キック・ボードは、実際の製造時の組立作業や製造後の操 作の面で、尚も問題がある。 1.組立作業が困難である。 即ち、キック・ボードの大きさが小さいため、上記連結座11も随分小さい。 従って、両側の直立板113の間隔が極めて狭く、このような狭いスペースに接 合枠12、係止ピン17、ピン軸16、及び、引張ばね18を装着しなけならな いため、その組立作業が煩雑である。そのうえ、特に、引張ばね18は、係止ピ ン17やピン軸16が装着された後、これらにその両端をそれぞれに引っ掛ける ため、その作業性が非常に煩雑である。更に、係止ピン17に何らかの連動機構 が加わると、組立作業の効率は、より一層悪くなり、大量生産を妨げる大きな原 因になる。
【0007】 2.安定性が低い。 即ち、ハンドル13の使用状態での固定及び折畳み状態での固定は、引張ばね 18の弾力により、係止ピン17を係止孔112内に係着させているが、この係 止ピン17は、細いリング溝にC形リング19を係止することによって組み付け た状態を保持するのみであるため、該係止ピン17が該係止孔112から離脱し 易い。また、引張ばね18は、常に収縮する方向に付勢した状態にあるため、経 時的に弾性疲労を生じたり、破断する可能性がある。そして、これらのようにし て弾性を失うと、完全に使用状態または折畳み状態に保持できなくなるため、使 用上、固定に係る確実性が高いとは言い難い。
【0008】 本考案は上記従来のキック・ボードの折畳み構造における問題点に鑑みてなさ れたもので、組み立てが容易で、優れた安定性や確実性を備えたキック・ボード の折畳み構造を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案のキック・ボードの折畳み構造は、踏み板の 一端に枢接座を固定し、該枢接座に接合枠をピン軸により枢接し、上記接合枠に ハンドル機構を回動可能に取り付けるとともに、これら接合枠及びハンドル機構 を、上記枢接座に対して一体的に回動させて折畳み可能としたキック・ボードに おいて、上記枢接座に少なくとも一つの肘板を設け、該肘板の所定位置にピン孔 及び少なくとも一対のロック孔を設け、上記接合枠に、上記枢接座における肘板 のピン孔と対応する軸孔を設けるとともに、上記ロック孔と対応する受孔を設け 、該受孔の両側にそれぞれガイド斜面を設け、上記ピン軸を、上記枢接座のピン 孔及び接合枠の軸孔に貫挿し、これら枢接座と接合枠を枢接し、上記枢接座の肘 板の外側面に、弾性的に伸縮可能な少なくとも一つのロックボルトを備えたボル ト機構を配設し、上記ロックボルトを枢接座のロック孔に挿通し、上記肘板の内 側面から突出するように構成している。
【0010】 上記キック・ボードの折畳み構造では、上記ボルト機構は、内部に収容孔を設 けた少なくとも2つの凸筒部を形成するとともに、上記収容孔の一端と連通する 穿孔を設けた座体と、一端に軸部を突設するとともに、該軸部との境界部分に当 接つばを周方向に突設し、上記軸部を上記座体の凸筒部の穿孔に挿入する上記ロ ックボルトと、上記ロックボルトの軸部の外周に取り付けられ、上記当接つばに より収容孔内に規制され、上記ロックボルトを弾性的に付勢するばねと、上記穿 孔内に挿入した軸部の一端に固定し、ユーザーの操作により上記ロックボルトを 上記ばねの付勢力に抗して動作させる抓みとからなる構成とすることが好ましい 。
【0011】 また、上記肘板を上記枢接座に一対設け、これら肘板に互いに対向するガイド 溝を設け、これら肘板の間に上記接合枠を配設するとともに、該接合枠のガイド 溝と対応する位置に通孔を設け、上記肘板のガイド溝及び接合枠の通孔に挿通し 、上記接合枠の回動に従ってガイド溝内で移動するバックル機構を配設し、該バ ックル機構によって一対の肘板によって接合枠を挟むことによって締付固定でき るように構成することが好ましい。
【0012】 さらに、上記バックル機構は、一端に収容溝を設けたカム部を備え、該カム部 にピン取付孔を設けたカムレバーと、一端に上記ピン取付孔と対応するピン取付 孔を備えた連結端部を設けるとともに、他端に雄ねじを備えた螺合端部を設け、 上記連結端部をカムレバーの収容溝内に位置付けてピンにより枢接する引張棒と 、上記引張棒に取り付けるための中央通孔を備え、上記引張棒の連結端部の近傍 に配置し、その連結端部の側に上記カムレバーのカム部と接触する凹陥部を設け た圧接環と、上記引張棒に外嵌し、上記接合枠の通孔に挿通するスリーブと、上 記引張棒の螺合端部に螺締するねじ孔を備えたナットとからなり、上記カムレバ ーの操作により、上記枢接座の一対の肘板が上記接合枠を挟持して固定し、或い は、その固定状態を緩めるように構成することが好ましい。
【0013】 さらにまた、上記接合枠と上記枢接座の肘板との接触面に耐摩耗性材質のパッ ドを配設して、少なくとも上記ガイド斜面を被覆させるように構成することが好 ましい。
【0014】 そして、上記ボルト機構の座体の一方側面に、上記凸筒部と略同じ方向で、且 つ、略同一高さに突出する耳部を設け、転倒した際に、上記凸筒部が障害物と当 接して破損することを防止することが好ましい。
【0015】 上記にように構成された本考案のキック・ボードの折畳み構造では、接合枠は 、ピン軸を回転軸として枢接座に対して回動させることができる。そして、枢接 座の肘板の外側には、弾性的に伸縮可能な少なくとも1つのロックボルトを備え たボルト機構が配設され、上記ロックボルトが枢接座のロック孔に挿通され、該 枢接座の肘板の内側面から突出している。そのため、接合枠のガイド斜面を利用 して、ボルト機構のロックボルトを接合枠の受孔の部位にガイドし、ばねの弾性 的な伸縮により自動的に装着させ、或いは、ロックボルトを接合枠の受孔から引 き出して他のロックボルトを受孔に装着することができる。したがって、上記接 合枠に回動可能に取り付けたハンドル機構を、上記接合枠を介して直立させた使 用状態、或いは、折畳んだ状態のいずれにも確実に固定させて保持することがで きる。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。 図1は、本考案の実施形態であるキック・ボードの折畳み構造を示し、その主 な改良部分はキック・ボードの踏み板3の一端に枢接座2を設け、該枢接座2に ピン軸7により接合枠4と枢接し、該接合枠4に更にハンドル機構を回動可能に 配設し、このハンドル機構を上記接合枠4とともに回動させて折畳むことができ るようにしたものである。そして、本実施形態では、ハンドル機構の直立させた 使用状態、或いは、折畳んだ状態での定着効果をより向上させるため、バックル 機構6を設けた構成としている。
【0017】 上記枢接座2には、一対の肘板21,21’が設けられている。一方の肘板2 1の所定位置には、それぞれピン孔211、一対のロック孔212、及び、複数 のねじ孔213が設けられるとともに、上端縁の近傍に円弧状のガイド溝214 が設けられている。他方の肘板21’には、上記肘板21のピン孔211と対向 する図示しないピン孔と、上記ガイド溝214と対向するガイド溝214’が設 けられ、一対のロック孔212、及び、複数のねじ孔213は設けていない。
【0018】 上記接合枠4は、その上端に従来と同様のハンドル機構を連結する中空チュー ブ45を備え、下端を上記枢接座2の肘板21,21’間にその内側面と接触す るように取り付けられるものである。この接合枠4の下端には、上記枢接座2の 肘板21のピン孔211と対応する軸孔41を設けられると共に、上記ロック孔 212と対応する受孔42が設けられている。そして、この受孔42の両側には 、それぞれガイド斜面44が形成されている。さらに、この接合枠4には、上記 枢接座2のガイド溝214,214’と対応する通孔43が設けられている。
【0019】 ここで、キック・ボードは、全体の重量を軽くして携帯に便利であるようにす るために、殆どの部品がアルミ合金によって製造される。そして、本実施形態で は、アルミ合金からなる接合枠4と、後述する鋼質のロックボルト52が互いに 摩擦して破損することを防止するために、上記接合枠4における肘板21との接 触面に、耐摩耗性材質のパッド46が配設されている。このパッド46は、軸孔 41から通孔43までの間の接合枠4を完全に被覆するように形成し、使用寿命 が向上するように構成している。なお、このパッド46は、少なくとも上記ガイ ド斜面44を被覆するように構成してもよい。
【0020】 上記ピン軸7は、上記枢接座2の肘板21のピン孔211、及び、上記接合枠 4の軸孔41に貫挿し、更に、他方の肘板21’の図示しないピン孔に貫通させ て固定し、これら接合枠4と枢接座2を枢接するものである。
【0021】 ボルト機構5は、後述する構成部品を一体に組み立てた状態で、上記枢接座2 の一方の肘板21の外側面に配設されるもので、主として弾性的に伸縮可能な一 対のロックボルト52を備えている。そして、これらロックボルト52を上記枢 接座2のロック孔212に貫挿し、上記肘板21の内側面から突出させるように したものである。具体的には、このボルト機構5は、図2に示すように、大略、 座体51と、上記ロックボルト52と、ばね53と、抓み54とからなる。
【0022】 上記座体51には、上記枢接座2のロック孔212に対応する一対の凸筒部5 11が設けられている。これら凸筒部511の内部には収容孔512が設けられ るとともに、突端に、上記収容孔512と連通する小さい孔径の穿孔513が設 けられている。また、この座体51には、上記肘板21のねじ孔213に対応す る複数の固定孔515が設けられ、図1に示すように、ねじ516を固定孔51 5を通して上記ねじ孔213に螺締することにより、該座体51を枢接座2の肘 板21の外側面に固定するようになっている。さらに、この座体51には、キッ ク・ボードの使用中に転倒、或いは、他の部材が上記凸筒部511などの部材に 当接して破損するのを防止するため、一方側面に、上記凸筒部511と略同じ方 向で、且つ、略同一高さに突出する耳部514が設けられ、保護装置の役割をな すようにしている。
【0023】 上記ロックボルト52は、一端が略半球状をなし、他端に上記収容孔512に 挿入して上記穿孔513に挿通可能な直径の軸部522を突設したものである。 そして、この軸部522の突出位置である境界部分には周方向に突出する当接つ ば521が設けられている。また、この軸部522の突端にはねじ孔523が設 けられている。
【0024】 上記ばね53は、上記ロックボルト52の軸部522の外周に取り付けられ、 上記当接つば521により座体51の収容孔512内に規制され、上記ロックボ ルトを弾性的に外向きに付勢するものである。
【0025】 上記抓み54は、ねじ55を貫通させ、穿孔513に挿通された軸部522の ねじ孔523に螺締して一体的に固定されるもので、ユーザーが抓んで引っ張り 操作することにより、上記ロックボルト52を上記ばね53の付勢力に抗して動 作させるものである。
【0026】 上記バックル機構6は、上記枢接座2における肘板21,21’のガイド溝2 14,214’、及び、接合枠4の通孔43に挿通させ、該接合枠4の回動に従 って上記ガイド溝214,214’内を移動させるとともに、一対の肘板21, 21’によって接合枠2を挟むことによって締付固定するもので、図3に示すよ うに、大略、カムレバー61と、引張棒62と、圧接環63と、スリーブ64と 、ナット65とからなる。
【0027】 上記カムレバー61は、一端に円形状の収容溝612を設けたカム部613を 備えている。このカム部613には、上記カム部613の外周縁は円弧状に形成 され、その中心から所定間隔をもった位置にピン取付孔611が設けられ、偏心 カム構造を形成するようになっている。
【0028】 上記引張棒62は、一端に上記ピン取付孔611と対応するピン取付孔622 を備えた連結端部621が設けられるとともに、他端に雄ねじを備えた螺合端部 623を設けた形状をなしている。上記連結端部621は、カムレバー61の収 容溝612内に位置付けられ、上記ピン取付孔611,622にピン614を挿 通して枢接固定されている。
【0029】 上記圧接環63は、上記引張棒62の軸棒に取り付けるための中央通孔631 を備え、上記連結端部621の近傍に配置されるものである。この圧接環63の 上記連結端部621の側の端面には、上記カムレバー61のカム部613と接触 する凹陥部632が設けられている。
【0030】 上記スリーブ64は、上記引張棒62に外嵌し、上記接合枠4の通孔43に挿 通され、バックル機構6全体をスムーズに上記ガイド溝214,214’内で移 動できるようにするものである。
【0031】 上記ナット65は、中央に上記引張棒62の螺合端部623に螺締して固定す るためのねじ孔651を備えたものである。
【0032】 上記構成のキック・ボードの折畳み構造では、図4に示すように、接合枠4が ピン軸7を回転軸として枢接座2に対して矢印Aに示す方向に回動できる。そし て、接合枠4が枢接座2に近寄った状態が、ハンドル機構の折畳み状態であり、 接合枠4が枢接座2から遠く離れた状態が、ハンドルを直立させた使用状態であ る。
【0033】 これらの状態では、ボルト機構5のロックボルト52と接合枠4の受孔42と の嵌合により、定着(固定)状態が維持される。
【0034】 具体的には、図5に示すように、ハンドル機構を折畳状態から使用状態に、或 いは、使用状態から折畳状態に変位させる時には、ピン軸7を支点として上記接 合枠4を肘板21,21’の間で移動させる。そうすると、接合枠4における受 孔42の両側のガイド斜面44による斜面ガイド作用により、ロックボルト52 がばね53の付勢力に抗して該ばね53を収縮させながら座体51の側へ退避す る。そして、ボルト機構5のロックボルト52が接合枠4の受孔42と対応する 位置に至ると、ロックボルト52がばね53の弾性的な復元力により自動的に受 孔42内に嵌入して定着し、接合枠4が移動不可能に固定される。
【0035】 一方、この定着状態を解除して他の状態に変位させる時には、ユーザーが抓み 54を利用してロックボルト52を受孔42から引き出し、係止を解除する。そ して、上記と同様にして接合枠4を回動させることにより、受孔42に他方のロ ックボルト52を嵌入させる。これにより、強固な定着固定効果を得ることがで きる。
【0036】 このように、本考案のキック・ボードの折畳み構造では、上記枢接座2、接合 枠4及びボルト機構5により、回動可能で、所定位置で定着できる機能を備えて いる。
【0037】 そのうえ、本考案の実施形態の折畳み構造では、上記肘板21,21’にガイ ド溝214,214’を設けるとともに、接合枠4に通孔43を設け、これらに バックル機構6を配設しているため、上記各状態での定着効果をより向上させる ことができる。
【0038】 具体的には、このバックル機構6は、図6に示すように、ナット65と圧接環 63がそれぞれ枢接座2における肘板21,21’の外側面に位置付けられる。 そして、接合枠4を、使用状態或いは折畳状態に定着した際に、カムレバー61 をガイド溝214’向きに回動させることにより、そのカム部613がカム作用 により圧接環63を圧接し、一対の肘板21,21’によって接合枠4を挟み付 ける。これにより、より強固な固定作用を得ることができる。
【0039】 逆に、カムレバー61をガイド溝214’から遠ざかる方向に回動させると、 圧接環63を緩めることができ、接合枠4をスムーズに回動させることができる 状態になる。そして、接合枠4を回動させると、バックル機構6のスリーブは、 枢接座2における肘板21,21’のガイド溝214,214’に沿って移動す る。
【0040】 尚、本考案のキック・ボードの折畳み構造は上記実施形態の構成に限定される ものではない。 例えば、上記実施形態では、上記枢接座2に一対の肘板21,21’を設けた が、ピン孔211、一対のロック孔212、複数のねじ孔213、及び、円弧状 のガイド溝214を設けた肘板21を1つのみを設けた構成としてもよく、この ようにしても上記と略同様の作用、効果を得ることができる。
【0041】 また、上記実施形態では、ボルト機構5に弾性的に伸縮可能なロックボルト5 2を一対設けたが、直立した使用状態に保持するための一方のロックボルト52 のみとしてもよい。
【0042】 さらに、バックル機構6、該バックル機構6に関連する枢接座2のガイド溝2 14,214’、及び、接合枠4の通孔43は必ずしも設ける必要はない。即ち 、これらの設けない構成としても、上記枢接座2、接合枠4及びボルト機構5に より、回動可能で、所定位置で定着できる機能を得ることができる。
【0043】 このように、本考案のキック・ボードの折畳み構造は、種々の変形が可能であ る。
【0044】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案のキック・ボードの折畳み構造では、 枢接座に対してピン軸を回転軸として接合枠を回動させることができるように構 成している。そして、枢接座の肘板の外側には、ばねによって弾性的に伸縮可能 なロックボルト備えたボルト部材を配設し、上記ロックボルトが枢接座のロック 孔を挿通し、その突端が枢接座の肘板の内側面から突出するようにしている。ま た、接合枠に設けたガイド斜面を利用して上記ロックボルトを進退させ、対応す る接合枠の受孔に自動的に定着させることができるようにしている。そのため、 下記の効果を有する。
【0045】 1.組立作業が容易である。 即ち、ボルト機構を予め一体に組み立てた後、上記枢接座の外側面に配設する ため、従来のように、本考案の肘板に相当する直立板間の狭い空間に多数の部品 を配設する必要がない。その結果、組立スペースの制限を受けるという、組立作 業上の問題が生じることなく、その結果、生産効率を高めることができる。
【0046】 2.安定性が高く、強固である。 即ち、ロックボルトを利用して側面からばねにより接合枠の受孔に固定させて いるため、ユーザーは、必ずロックボルトを引き出してから接合枠を移動させる 必要がある。そのため、外部からの衝撃や干渉により、ロックボルトと受孔との 定着が解除され、その固定状態が解除されることはない。そのうえ、更に、バッ クル機構を設けることにより、定着効果を向上させているため、その固定状態の 安定性及び確実性が一層優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施形態であるキック・ボードの折
畳み構造を示す分解斜視図である。
【図2】 図1のボルト機構を示す分解斜視図である。
【図3】 図1のバックル機構を示す分解斜視図であ
る。
【図4】 組立状態のキック・ボードの使用状態及び折
畳状態を示す側面図である。
【図5】 ボルト機構による固定状態を概略的に示す断
面図である。
【図6】 バックル機構による緩めた状態及び締付状態
を概略的に示す断面図である。
【図7】 従来のキック・ボードの一例を示す側面図で
ある。
【図8】 従来のキック・ボードにおける折畳み構造を
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2:枢接座 21:肘板 21’:肘板 211:ピン孔 212:ロック孔 213:ねじ孔 214:ガイド溝 214’:ガイド溝 3:踏み板 4:接合枠 41:軸孔 42:受孔 43:通孔 44:ガイド斜面 45:中空チューブ 46:パッド 5:ボルト機構 51:座体 511:凸筒部 512:収容孔 513:穿孔 514:耳部 515:固定孔 52:ロックボルト 521:当接つば 522:軸部 523:ねじ孔 53:ばね 54:抓み 55:ねじ 6:バックル機構 61:カムレバー 611:ピン取付孔 612:収容溝 613:カム部 614:ピン 62:引張棒 621:連結端部 622:ピン取付孔 63:圧接環 631:中央通孔 632:凹陥部 64:スリーブ 65:ナット 651:ねじ孔 7:ピン軸

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏み板の一端に枢接座を固定し、該枢接
    座に接合枠をピン軸により枢接し、上記接合枠にハンド
    ル機構を回動可能に取り付けるとともに、これら接合枠
    及びハンドル機構を、上記枢接座に対して一体的に回動
    させて折畳み可能としたキック・ボードにおいて、 上記枢接座に少なくとも一つの肘板を設け、該肘板の所
    定位置にピン孔及び少なくとも一対のロック孔を設け、 上記接合枠に、上記枢接座における肘板のピン孔と対応
    する軸孔を設けるとともに、上記ロック孔と対応する受
    孔を設け、該受孔の両側にそれぞれガイド斜面を設け、 上記ピン軸を、上記枢接座のピン孔及び接合枠の軸孔に
    貫挿し、これら枢接座と接合枠を枢接し、 上記枢接座の肘板の外側面に、弾性的に伸縮可能な少な
    くとも一つのロックボルトを備えたボルト機構を配設
    し、上記ロックボルトを枢接座のロック孔に挿通し、上
    記肘板の内側面から突出するようにしたことを特徴とす
    るキック・ボードの折畳み構造。
  2. 【請求項2】 上記ボルト機構は、 内部に収容孔を設けた少なくとも2つの凸筒部を形成す
    るとともに、上記収容孔の一端と連通する穿孔を設けた
    座体と、 一端に軸部を突設するとともに、該軸部との境界部分に
    当接つばを周方向に突設し、上記軸部を上記座体の凸筒
    部の穿孔に挿入する上記ロックボルトと、 上記ロックボルトの軸部の外周に取り付けられ、上記当
    接つばにより収容孔内に規制され、上記ロックボルトを
    弾性的に付勢するばねと、 上記穿孔内に挿入した軸部の一端に固定し、ユーザーの
    操作により上記ロックボルトを上記ばねの付勢力に抗し
    て動作させる抓みとからなることを特徴とする請求項1
    に記載のキック・ボードの折畳み構造。
  3. 【請求項3】 上記肘板を上記枢接座に一対設け、これ
    ら肘板に互いに対向するガイド溝を設け、これら肘板の
    間に上記接合枠を配設するとともに、該接合枠のガイド
    溝と対応する位置に通孔を設け、 上記肘板のガイド溝及び接合枠の通孔に挿通し、上記接
    合枠の回動に従ってガイド溝内で移動するバックル機構
    を配設し、該バックル機構によって一対の肘板によって
    接合枠を挟むことによって締付固定できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキック
    ・ボードの折畳み構造。
  4. 【請求項4】 上記バックル機構は、 一端に収容溝を設けたカム部を備え、該カム部にピン取
    付孔を設けたカムレバーと、 一端に上記ピン取付孔と対応するピン取付孔を備えた連
    結端部を設けるとともに、他端に雄ねじを備えた螺合端
    部を設け、上記連結端部をカムレバーの収容溝内に位置
    付けてピンにより枢接する引張棒と、 上記引張棒に取り付けるための中央通孔を備え、上記引
    張棒の連結端部の近傍に配置し、その連結端部の側に上
    記カムレバーのカム部と接触する凹陥部を設けた圧接環
    と、 上記引張棒に外嵌し、上記接合枠の通孔に挿通するスリ
    ーブと、 上記引張棒の螺合端部に螺締するねじ孔を備えたナット
    とからなり、 上記カムレバーの操作により、上記枢接座の一対の肘板
    が上記接合枠を挟持して固定し、或いは、その固定状態
    を緩めるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の
    キック・ボードの折畳み構造。
  5. 【請求項5】 上記接合枠と上記枢接座の肘板との接触
    面に耐摩耗性材質のパッドを配設して、少なくとも上記
    ガイド斜面を被覆させるようにしたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のキック・ボ
    ードの折畳み構造。
  6. 【請求項6】 上記ボルト機構の座体の一方側面に、上
    記凸筒部と略同じ方向で、且つ、略同一高さに突出する
    耳部を設け、転倒した際に、上記凸筒部が障害物と当接
    して破損することを防止したことを特徴とする請求項2
    に記載のキック・ボードの折畳み構造。
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