JP3074249B2 - 加圧式輸液装置 - Google Patents

加圧式輸液装置

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JP3074249B2
JP3074249B2 JP07212858A JP21285895A JP3074249B2 JP 3074249 B2 JP3074249 B2 JP 3074249B2 JP 07212858 A JP07212858 A JP 07212858A JP 21285895 A JP21285895 A JP 21285895A JP 3074249 B2 JP3074249 B2 JP 3074249B2
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信穂 針生
克己 杉本
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コ−ケンメディカル株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧式輸液装置に
関する。さらに詳しくは、本発明は、医療現場におい
て、広いスペースを必要とせず、同時に2個の輸液袋か
ら輸液を投与することができ、しかも短時間に大量の輸
液を投与することができる加圧式輸液装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療現場においては、水分、電解質、栄
養素などを経静脈的又は経口的に投与する輸液や、健康
人の血液を全血又は目的とする成分を分離して患者の血
管内へ注入する輸血が行われる。輸液速度が遅い場合
は、液体の移動は重力によって行われるが、短時間に多
量の液体を投与する必要がある場合には、輸液袋に圧力
をかけて積極的に液体を押し出し、輸液を投与する速度
を速めることが行われる。輸液袋に圧力をかける方法と
しては、従来より、送気により膨張するチャンバーの片
面に外層を固定し、チャンバーの面と外層の間に輸液袋
を挿入装填し、送気によってチャンバーを膨張せしめ、
輸液袋に圧力をかける方法が行われている。図1は、従
来の加圧式輸液装置の斜視図である。送気により膨張す
るチャンバー1の面と外層2の間に輸液袋3を挿入装填
し、手動式のゴムふいご4により送気してチャンバーを
膨張せしめて輸液袋に圧力をかける。通常、チャンバー
には圧力計5が備えられている。加圧式輸液装置は吊り
紐6によって支柱に架け、高所に位置させて圧力に加え
て落差も利用して輸液の投与が行われる。加圧式輸液装
置のチャンバーの面は輸液袋の面より大きいことが必要
であるので、チャンバーの容積も必然的に大きくなる。
チャンバー内に内包する空気量が多くなると昇圧速度が
小さく、看護婦や介護者に送気のための継続的な握力に
よる繰り返し手動作業を強いることになり、多忙を極め
る院内作業者に大きな負担をかけ、また、緊急時には支
障をきたしていた。昇圧を迅速にするためにチャンバー
の面寸法を縮小すると、大型の輸液袋を挿入装填するこ
とができず、輸液袋の取り替え頻度を増すばかりであっ
た。また、加圧式輸液装置を支柱に懸垂する際には、原
則として1本の支柱に1個の加圧式輸液装置を吊るすの
で、1本の支柱を用いて多目的の複数の輸液を投与する
こと、あるいは予備の輸液を懸垂することは困難であ
る。特殊な支柱に辛うじて複数個の加圧式輸液装置を吊
るすことができても、輸液作業が進行するにつれて使用
中の輸液袋の重量が減少すると、支柱のバランスが崩れ
るなどの欠点が生じる。そのため、同時に多数の輸液を
必要とする場合には多数の輸液装置や支柱を必要とし、
救急現場や狭い病室内においては支障をきたしていた。
さらにまた、従来の加圧式輸液装置は、昇圧に際して、
チャンバーの膨張が、被覆地の縫製の重複具合、あるい
は外層の固定状態の部分的な剛性や硬軟の差によって、
不均一なものとなる。また、挿入装填される輸液袋は、
筒状のプラスチックを、上部は原材料の筒形状を保ち、
下部は偏平に融着後切断した甚だしく非対象の形状であ
り、各部の剛性が複雑に異なるものである。このため従
来の加圧式輸液装置に輸液袋を挿入装填し、送気により
チャンバーが膨張するにつれ、図1に示したように端部
7が波を打ち、全体として芋虫状となるため、単に外見
上の整然とした形が損なわれるということに止まらず、
チャンバーや輸液袋の断面が均等でないことから生じる
輸液送入速度の視観式制御が不可能となり、特に医療現
場に於ける介護の上で問題となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、迅速かつ容
易に加圧力を上昇することができ、2個の輸液袋から同
時に輸液を投与することが可能な、大量の輸血を必要と
する場合や、濃厚血液を補液剤と混合しながら輸血する
場合などに適した加圧式輸液装置を提供することを目的
としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、送気により膨張
するチャンバーの両面に輸液袋を各1個ずつ挿入装填す
ることにより、加圧を迅速かつ容易に行うことができ、
2種類の輸液を同時に、かつ大量に投与することが可能
になることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明は、 (1)送気により膨張するチャンバーの両面に、輸液袋
を挿入装填する軸方向に並行な両端において2枚の外層
を固定し、チャンバーの両面と2枚の外層の間に輸液袋
を挿入装填する空間を2個形成してなることを特徴とす
る加圧式輸液装置、 (2)チャンバーの構成材料として、厚さ0.1〜0.5
mmの軟質プラスチックシート、変性シート、ゴムシート
の2枚を単に重ね合わせ、あるいは必要に応じて点接着
又は部分接着させて2重壁とする第(1)項記載の加圧式
輸液装置、 (3)外層が、軟質プラスチックシート、ゴムシート、
織布、不織布、網状シート又はエンボスシートである第
(1)又は(2)項記載の加圧式輸液装置、 (4)外層とチャンバー又はチャンバーを覆う被覆地と
の固定を、縫製、融着又は貼着により行い、かつ外層と
チャンバー又はチャンバーを覆う被覆地とを固定した一
端又は両端において、外層と固定部の間にリボン状ゴム
帯を介在させた第(1)、(2)又は(3)項記載の加圧式輸
液装置、及び、 (5)外層とチャンバー又はチャンバーを覆う被覆地と
の固定を、輸液袋を挿入装填する軸方向に並行な一端又
は両端において面状ファスナーにより行い、面状ファス
ナーによる着脱を可能とした第(1)、(2)又は(3)項記
載の加圧式輸液装置、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図2(a)は、本発明の加圧式輸液
装置の一態様の平面図であり、図2(b)はA−A線断面
図であり、図2(c)はB−B線断面図である。本図に示
す加圧式輸液装置は、軟質シートよりなるチャンバー8
が被覆地9で覆われ、チャンバーの両面に輸液袋を挿入
装填する軸方向に並行な両端10において外層11が固
定されている。外層の上下方向の端12は開放され、輸
液袋の挿入が可能となっている。チャンバーには気体送
入排出口13及び圧力計連通管取付口14が設けられ、
気体送入排出口は手動式ゴムふいご15に、圧力計連通
管取付口は小型圧力計16にそれぞれ軟質塩ビチューブ
により連結されている。外層の固定される両端には、リ
ボン状ゴム帯17が取り付けられている。外層の上部に
は、吊り紐18が取り付けられている。本発明の加圧式
輸液装置は、送気により膨張するチャンバーを備えてい
る。チャンバーの材質には特に制限はなく、加圧可能な
軟質シートで、輸液作業が行われる大気圧ないし300
mmHg(ゲージ圧)に保持することができるシートを使用
することができる。このようなシートを与える材質とし
ては、例えば、軟質塩化ビニル、ゴム変性塩化ビニル、
塩素化ポリエチレン変性塩化ビニル、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム、スチレン−ブタジエン共重
合体ゴム、水添スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、軟
質ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、
1,2−結合ポリブタジエンゴム、ポリブテンゴム、エ
チレン−プロピレン共重合体ゴムなどを挙げることがで
きる。シートの厚みは、通常0.2〜1.0mm程度のもの
1枚を好適に使用することができる。シートには、気体
送入排出口及び圧力計連通管取付口を設けることが好ま
しい。シートは、通常、高周波溶接、熱溶接、超音波溶
接、接着剤などを利用する手法によって周辺部を密閉
し、加圧に耐えられるようなチャンバーに成形する。本
発明の加圧式輸液装置は、チャンバーの構成材料とし
て、厚さ0.1〜0.5mmの軟質プラスチックシート、変
性シート、ゴムシートの2枚を単に重ね合わせ、あるい
は必要に応じて点接着又は部分接着させて、チャンバー
を2重壁とすることができる。加圧式輸液装置を持ち運
びする際に、チャンバーの外面がベッドなどの角や椅子
などに当たって、ピンホールなどの損傷を受けた場合で
も、その耐圧機能を失わないために、あるいはまたチャ
ンバーが柔らかく輸液袋を包むことを期待して、2枚の
シートを重ねた2重壁のチャンバーを作ることは、安全
な取り扱い上極めて重要なことである。かかる場合、チ
ャンバーのシート厚さは2枚の合計として0.2〜1.0
mmが望ましいが、1枚について言うならば上記の半分の
0.1〜0.5mmとなる。
【0006】本発明の加圧式輸液装置は、加圧可能な軟
質シートよりなるチャンバーに、外層を直接固定するこ
とができるが、チャンバーの外面を防水布、耐水性織布
などの被覆地によって被覆することが好ましい。チャン
バーの外面を被覆地によって覆うことにより、チャンバ
ーの外面への外部の物体による摩擦傷、裂傷、ピンホー
ルなどの発生を防止することができ、チャンバーの外面
と輸液袋との摩擦抵抗を調節することができ、かつ美観
を高めることができる。本発明の加圧式輸液装置は、輸
液袋を挿入装填する軸方向に並行な両端において外層を
固定し、チャンバーの両面と2枚の外層の間に輸液袋を
挿入装填する空間を2個形成する。本発明の加圧式輸液
装置において、外層は、軟質プラスチックシート、ゴム
シート、織布、不織布又はこれらの網状シートであるこ
とが好ましい。軟質プラスチックシートの材料として
は、例えば、軟質ポリエチレンシート、軟質ポリ塩化ビ
ニル樹脂シート、エチレン−塩化ビニル共重合体樹脂シ
ート、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体樹脂シ
ート、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂シート、ポリ
−1,2−ブタジエン樹脂シート、ポリブテン樹脂シー
ト、軟質ポリエステル樹脂シート、軟質ポリウレタン樹
脂シートなどを挙げることができる。外層は柔軟で引張
強度の大きい材料であればその厚みには特に制限はない
が、通常は0.2〜1.0mmであることが好ましく、0.
4〜0.8mmであることがより好ましい。本発明の加圧
式輸液装置において、外層は必ずしも透明なシートに限
定されるものではないが、輸液量あるいは点滴の速度を
確認するためには外層を透明なシートとすることが好ま
しい。本発明の加圧式輸液装置の外層に使用する網状シ
ートとしては、例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、酢酸セルローズなどの繊維
から作られた網状シートを挙げることができる。網状シ
ートの網目の大きさは、150メッシュないし5mm四方
角であることが好ましく、60メッシュないし2mm四方
角であることがより好ましい。柔軟かつ平滑な表面を有
するシートは、しばしば輸液袋の側面に密着して、輸液
袋をチャンバーと外層との間に挿入し、あるいは曳き出
すに際して吸着妨害をきたすことが多いが、外層を網目
シートとすることにより、輸液袋の挿入及び曳き出しが
容易になる。
【0007】本発明の加圧式輸液装置においては、外層
として凹凸状の皺又は絞り加工されたエンボスシートを
使用することができる。凹凸状の皺又は絞りの模様には
特に制限はなく、山形、球状、スタツコ状などの模様を
用いることができる。シートに凹凸状の皺又は絞り加工
を施すことにより、加圧式輸液装置へ輸液袋を挿入し、
あるいは曳き出す場合の摩擦抵抗を減少し、輸液袋の移
動を容易にすることができる。本発明の加圧式輸液装置
の使用に際しては、チャンバーの両面と2枚の外層の間
に形成された2個の空間に、電解質水溶液、高カロリー
液などを充填した2個の輸液袋を挿入装填し、チャンバ
ーに送気して膨張せしめ、チャンバーの面と外層との間
で輸液袋に圧力をかける。本発明の加圧式輸液装置は、
チャンバーの両面に2個の輸液袋を挿入装填するので、
送気によりチャンバーを膨張したときチャンバーは偏平
な形状となる。これに対して、従来の加圧式輸液装置
は、チャンバーの片面のみに輸液袋を挿入装填するの
で、送気によりチャンバーを膨張したときチャンバーは
円筒に近い形状となる。図3(a)は、本発明の加圧式輸
液装置のチャンバー19と外層20の間に輸液袋21を
2個挿入装填し、チャンバーを膨張した状態の断面図で
あり、図3(b)は、従来の加圧式輸液装置のチャンバー
19と外層20の間に輸液袋21を1個挿入装填し、チ
ャンバーを膨張した状態の断面図である。図3(a)と図
3(b)を比較することにより、本発明の加圧式輸液装置
は輸液袋に所定の圧力を加えるために必要なチャンバー
の膨張量が少なく、従来の加圧式輸液装置に比べて少な
い送気量で、すなわち短時間に輸液袋を加圧しうること
が分かる。特に、加圧式輸液装置においては、チャンバ
ー内に空気が存在しない時のチャンバーの幅が外層の幅
よりも若干大きく設定されていることが多く、このよう
な場合には、膨張時のチャンバーの容量は一層大きくな
る。本発明の加圧式輸液装置は、短時間で輸液袋を加圧
し、輸液の投与を開始することができるので、緊急を要
する輸血、輸液作業のように寸秒を競う手当が必要な場
合に、昇圧速度の格段の向上によって多くの人命を救う
ことができるものと期待される。
【0008】本発明の加圧式輸液装置において、チャン
バーの両面に輸液袋を2個挿入装填できるということ
は、同時に倍量あるいは複数種の輸液の投与が可能であ
るという基本的な利点の外に、病院内での持ち運びの容
易さ及び省力的合理性、さらには狭い病床間あるいは介
護人や救急隊員が立錐の余地なく立ち働く救急現場にお
いて加圧式輸液装置用の支柱の数が半減できるので、立
ち廻り上の障害の排除という点からも従来の加圧式輸液
装置に比較して優れている。本発明の加圧式輸液装置に
おいては、チャンバーを被覆しない場合は、チャンバー
の幅が外層の幅よりも若干広く、チャンバーを被覆地で
被覆する場合は、被覆地の幅を外層の幅より若干広くし
て、外層とチャンバーを固定したとき、チャンバーが若
干幅方向に小さく波打つように構成することが好まし
い。チャンバーを小さく波打たせ、外層とチャンバーの
間にわずかな隙間をつくることにより、輸液袋の挿入に
際して外層とチャンバーの間を開口するとき、指を差し
入れることが容易になり作業性が向上するとともに、輸
液袋を挿入装填するときチャンバー側に逃げ代ができる
ので、輸液袋の挿入装填が容易になり、チャンバーを膨
張せしめたときの輸液袋の変形を防止することができ
る。本発明の加圧式輸液装置においては、外層とチャン
バーを固定した一端又は両端において、外層とチャンバ
ーの間に図2に示すようにリボン状ゴム帯を介在させる
ことが好ましい。加圧式輸液装置の作製においては、外
層材の一端又は両端にあらかじめリボン状ゴム帯を縫
製、接着などにより取り付けたのち、チャンバー又は被
覆地と接合することができる。外層とチャンバーの間に
リボン状ゴム帯を介在せしめることにより、加圧式輸液
装置に送気して膨張させるとき、端部の波打ちを抑える
ことができ、チャンバーは芋虫状になることなく、安定
した形状を保持しながら膨張する。外層の両端固定部の
全縁にわたってリボン状ゴム帯の長尺の一辺を縫製又は
貼着し、リボン状ゴム帯の長尺の他の一辺をチャンバー
に接着し、あるいは、被覆地の折り端に縫製、接着など
によって取り付ける。外層をリボン状ゴム帯を介してチ
ャンバー又は被覆地に取り付けることにより、チャンバ
ーの膨張過程において両端の稜線部において応力集中が
生じても、外層とチャンバーの間に介在するリボン状ゴ
ム帯が応力集中を緩和し、端部が波を打って踊り上がっ
たり、輸液装置が芋虫状に曲がりくねるという現象を防
止することができる。
【0009】従来の加圧式輸液装置においては、人力に
よって手動式ゴムふいごを繰返し握りながら昇圧する際
に、チャンバーが膨張を始める初期段階、すなわち圧力
が低い時点において、特にチャンバーの波打ちが大き
い。これは外力が加わったときの伸張曲線が外力に対し
てS字型曲線を描くことに起因するからであって、伸び
易い低応力下にあって材料に加わる縫製や貼着工程の歪
の差が拡大されて出現するからである。「とにかく輸液
を」と欲する緊急作業事態にあって、輸液袋が安定した
形状を有するか否かは、初期段階作業の効率を支配する
問題でもある。外層とチャンバーの間にリボン状ゴム帯
を介在させることにより、チャンバーは昇圧初期から正
しい筒形の形状を保ち、単に外見上の整然とした形が損
なわれないということに止まらず、チャンバーや輸液袋
の断面が均等に保たれることにより、輸液送入速度の視
観式制御が容易になるなど、医療現場における介護の上
で好ましい効果を発揮する。本発明において使用するリ
ボン状ゴム帯は、俗にガーターとも呼ばれるものであっ
て、細い繊維状ゴムを木綿などの強張力繊維と交織し、
リボン状又はテープ状長尺地に織りなしたものである。
リボン状ゴム帯は、時には靴下止め用バンドとして、ズ
ボンなどのサスペンダーとして、あるいは運動に際して
弾力性ある締付け具として、荷重による伸張力に耐え、
しかも外力を分散し、緩和するための媒体として使用さ
れる。本発明の加圧式輸液装置において、リボン状ゴム
帯に代えて面状ファスナーを使用することができる。リ
ボン状の面状ファスナーをチャンバーの被覆地の端に取
り付け、これと固定するための相手方の面状ファスナー
を外層の相対する端に取り付けて、輸液袋を設置装填し
たのち、外層を覆せて、面状ファスナーを圧着すること
により応力集中の緩和の目的は達せられる。本発明にお
いては、面状ファスナーを外層及びチャンバー被覆地の
縦方向の両端に取り付けることができ、あるいは、一端
のみに面状ファスナーを取り付けて、他端はチャンバー
又は被覆地と外層を直接に固定し、又はリボン状ゴム帯
を介して取り付けることができる。前者は輸液袋を設置
後、両端の面状ファスナーを圧着して装填するものであ
り、後者は本を開くように外層を展開したのちに、面状
ファスナーを圧着するものである。いずれの方法によっ
ても、両端にリボン状ゴム帯が存在する場合のように輸
液袋を挿入する必要はなく、単にチャンバーの面に輸液
袋を設置して外層で包むような形でその機能を発揮する
ことができる。使用する面状ファスナーの材質には特に
制限はなく、公知の面状ファスナーを使用することがで
きる。このような面状ファスナーとしては、例えば、ナ
イロンなどのようにやや硬質で、強靭な物性の樹脂を用
いることができる。面状ファスナーの噛み合う構造は、
硬質プラスチックの弾性や靭性と相まって、外力による
変位に対してリボン状ゴム帯と同じように、強力な箱型
弾性挙動を示すことによるものである。
【0010】本発明の加圧式輸液装置には、送気装置を
接続することが好ましい。接続する送気装置には特に制
限はなく、例えば、加圧基体ライン、加圧ポンプ、手動
式ゴムふいごなどを使用することができるが、これらの
中で、取り扱いが簡便で、使用場所の自由度の大きい手
動式ゴムふいごを特に好適に使用することができる。本
発明の加圧式輸液装置には圧力計を接続することが好ま
しい。接続する圧力計の種類には特に制限はないが、ゲ
ージ圧300mmHg程度までの目盛を付された小型の陽圧
式圧力計を好適に使用することができる。本発明の加圧
式輸液装置には、必要に応じて小型安全弁を取り付ける
ことができる。本発明の加圧式輸液装置には、加圧式輸
液装置を支柱に懸垂するための吊り紐を取り付けること
が好ましい。吊り紐の取り付け位置には特に制限はな
く、例えば、チャンバー被覆地の最上部近くに取り付け
ることができ、あるいは、外層の上端に取り付けること
ができる。以下に本発明の実施例を掲載するが、構成部
品相互間の寸法、本発明の加圧式輸液装置をさらに複数
個結合して圧力計、手動加圧装置などの使用を共通化す
ることによって単位装置当たりの製作費を節減しようと
する試みなどは、本発明の思想の中に容易に包含される
構成である。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 500ml輸液袋用の加圧式輸液装置を作製した。図4
は、加圧式輸液装置作製の説明図である。厚さ0.3mm
の軟質塩化ビニル(30重量%NBRゴム入り)フイル
ム22から、輸液袋を挿入装填する軸方向の長さが33
0mm、軸と直角方向の幅が230mmの長方形のフイルム
を切りだし、その1枚に気体送入排出口23及び圧力計
連通管取付口24となるチューブコネクターを取り付け
た。2枚のフイルムを重ね、軸方向の長さが290mm、
幅が190mmで角を曲線状とした形状に、3mm幅の溶接
代25をとって高周波溶接してチャンバーを作製し、そ
の周囲に縫い代となる余白部分を残して打ち抜いた。防
水処理を施したポリエステル綿混紡織布から、軸方向の
長さが304mm、幅が204mmで、角をチャンバーと同
様に曲線状に切り取った被覆地26を2枚裁断し、その
1枚には気体送入排出口及び圧力計連通管取付口に相当
する位置に穴をあけた。60メッシュのナイロン製ネッ
ト27を長さ190mm、幅170mmに2枚裁断し、両端
に、長さ190mmに切断した幅20mm、厚さ1mmのリボ
ン状ゴム帯28を縫い付け、全体として幅194mmに仕
上げた。さらに、ナイロン製ネット及びリボン状ゴム帯
の上下部分を幅20mmの平織布29をかぶせてカガリ縫
いし、その一方に吊り紐30を取り付けて2枚の外層材
を作製した。チャンバーの両面に被覆地を重ね、さらに
両面の中央部に外層材を重ねて周辺部を縫い合わせ、周
辺部の稜線全体に幅20mmの平織布31をかぶせてカガ
リ縫いした。平織布のカガリ縫いの際に、圧力計連通管
取付口の近傍に55×55mmで厚さ1mmの硬質ポリエチ
レン製の圧力計取付用基板32を縫い付けた。気体送入
排出口に、軟質塩ビチューブを介してゴムふいご33を
取り付け、また、圧力計取付用基板に小型圧力計34を
ビスどめし、軟質塩ビチューブで圧力計連通管と連結し
て、本発明の加圧式輸液装置を完成した。この加圧式輸
液装置に500ml輸液袋2個を挿入装填し、身長163
cmで標準的筋肉質の若い女性に昇圧させたところ、チャ
ンバー内圧が300mmHgゲージ圧に到達するのに、手動
式ゴムふいごの握り操作を繰り返す回数は26回で、所
要時間17秒であった。なお、加圧式輸液装置の稜線
は、試験中を通じて終始直線状であった。身長179c
m、体重73kgで標準的筋肉質の35才の男性に、同じ
試験をさせたところ、チャンバー内圧が300mmHgゲー
ジ圧に到達するための握り操作を繰り返す回数は23回
で、所要時間は13秒であった。 比較例1 市販の加圧式輸液装置を用いて、同様な試験を行った。
使用した加圧式輸液装置は、送気により膨張するチャン
バーの片面に外層を備えた、輸液袋を挿入装填する空間
を1個有するものである。加圧式輸液装置の各部分の寸
法は、実施例1で作製した加圧式輸液装置とほぼ同じで
あった。ただし、外層材にはリボン状ゴム帯はなく、ナ
イロン製ネットが直接周辺部まで達して、カガリ縫いさ
れていた。この加圧式輸液装置に500ml輸液袋1個を
挿入装填し、実施例1の試験を行った女性に十分な休息
をとらせたのちに昇圧させたところ、チャンバー内圧が
300mmHgゲージ圧に到達するのに、手動式ゴムふいご
の握り操作を繰返す回数は44回で、所要時間36秒で
あった。繰り返し回数の増加以上に所要時間が著しく延
長したのは、繰り返す握り操作によって腕に苦痛を訴
え、繰り返し速度も昇圧と共に急速に遅くなったからで
ある。また、加圧式輸液装置の稜線は、チャンバーが膨
張するにつれ波打ち、加圧式輸液装置は全体として芋虫
状を呈した。実施例1の試験を行った男性によって同じ
試験を繰り返したところ、チャンバー内圧が300mmHg
ゲージ圧に到達するのに、握り操作を繰返す回数は34
回で、所要時間は20秒であった。市販の加圧式輸液装
置について、手動式ゴムふいごの握り回数の男女差が特
に著しいのは、握りに際しての絞り込み到達度が女性の
方が少なく、特に高圧域になると握力がチャンバー内圧
を上廻り難くなることによるものと想定される。この観
点からしても、本発明の加圧式輸液装置が実際の医療現
場で女性の作業用に特に適しているものと評価される。 実施例2 1,000ml輸液袋用の加圧式輸液装置を作製した。図
5は、加圧式輸液装置作製の説明図である。厚さ0.5m
mの軟質塩化ビニル(フタル酸エステル系可塑剤70phr
配合)フイルム35から、輸液袋を挿入装填する軸方向
の長さが410mm、軸と直角方向の幅が220mmの長方
形のフイルムを切りだし、その1枚に気体送入排出口3
6及び圧力計連通管取付口37となるチューブコネクタ
ーを取り付けた。2枚のフイルムを重ね、軸方向の長さ
が370mm、幅が180mmで角を曲線状とした形状に、
3mm幅の溶接代38をとって高周波溶接してチャンバー
を作製し、その周囲に縫い代となる余白部分を残して打
ち抜いた。防水処理を施したアクリル−ナイロンの交織
平織地から、軸方向の長さが384mm、幅が194mm
で、角をチャンバーと同様に曲線状に切り取った被覆地
39を2枚裁断した。その中の1枚には気体送入排出口
及び圧力計連通管取付口に相当する位置に穴をあけた。
厚さ0.9mmの透明軟質塩化ビニル製のシート40を長
さ260mm、幅170mmに1枚裁断し、一端に長さ26
0mm、幅20mmの面状ファスナー41を取り付け、他端
に、長さ260mmに切断した幅20mm、厚さ1mmのリボ
ン状ゴム帯42を取り付け、全体として幅180mmに仕
上げ外層材aを作製した。また、厚さ0.9mmの軟質塩
化ビニル製のエンボスシート(絞模様付)43を長さ2
60mm、幅151mmに1枚裁断し、両端に、長さ260
mmに切断した幅20mm、厚さ1mmのリボン状ゴム帯42
を取り付け、全体として幅180mmに仕上げ外層材bを
作製した。外層材a、外層材bともに、さらに上端に吊
り紐44を取り付けた。チャンバーの両面に被覆地を重
ね、さらに両面の中央部に外層材a及び外層材bを重
ね、面状ファスナーの部分を除いて周辺部を縫い合わ
せ、周辺部の稜線全体に幅20mmの平織布45をかぶせ
てカガリ縫いした。平織布のカガリ縫いの際に、圧力計
連通管取付口の近傍に55×55mmで厚さ1mmの硬質ポ
リエチレン製の圧力計取付用基板を縫い付けた。さら
に、外層材aの面状ファスナー39と重なる位置に面状
ファスナー46を縫い付けた。気体送入排出口に、軟質
塩ビチューブを介してゴムふいごを取り付け、また、圧
力計取付用基板に小型圧力計をビスどめし、軟質塩ビチ
ューブで圧力計連通管と連結して、本発明の加圧式輸液
装置を完成した。長さ270mmの収容空間を有するポリ
エチレン製の1,000ml輸液袋の挿入を、先づエンボ
スシート面に行った。この面は反対面に輸液袋が未だ装
填されていないこと、及び、シート面にエンボス加工を
してあるために摩擦抵抗が少なく、輸液袋は全く抵抗を
感ずることなく挿入装填することができた。次いで、反
対側の面状ファスナーをつけた透明シートからなる外層
を、本の表紙を開くように展開して同じ形状の1,00
0ml輸液袋を設置し、再び外層シートをかぶせて面状フ
ァスナーを圧着した。何れの作業も迅速に行うことがで
きた。実施例1の試験を行った女性が、この加圧式輸液
装置について昇圧試験を行ったところ、150mmHgの内
圧に達するまでのゴムふいごの握り繰り返し回数は38
回、所要時間は25秒であった。 比較例2 透明軟質塩化ビニル製のシートからなる外層材aを取り
付けないこと以外は、実施例2と全く同じ操作を繰り返
し、送気により膨張するチャンバーの片面のみに外層を
備え、輸液袋を挿入装填する空間を1個有する加圧式輸
液装置を作製した。この加圧式輸液装置に、1,000m
lの輸液袋を1個挿入装填し、実施例1の試験を行った
若い女性が十分休息をとったのちに昇圧試験を行ったと
ころ、150mmHgの内圧に達するまでのゴムふいごの握
り繰り返し回数は56回であり、所要時間は45秒であ
った。また、昇圧中に握り繰り返し回数20回付近まで
輸液袋の稜線が芋虫状に踊り、好ましからざる形状を呈
した。 実施例3 実施例2の加圧式輸液装置を実際に病院において実用試
験したところ、輸血現場にあっては、血液バッグとその
補液剤(輸液)とが夫々同時に装填され、しかも急速に
昇圧が可能で、2個の輸液袋からの同時投与も極めて円
滑に行われ、全く支障が認められなかった。このような
急速輸液を必要とする救急現場や、一時的に大量の輸血
を必要とする心臓の手術などには、本発明の加圧式輸液
装置の特長が発揮されるものとして極めて好評であっ
た。
【0012】
【発明の効果】本発明の加圧式輸液装置は、医療現場に
おいて、広いスペースを必要とせず、迅速かつ容易に加
圧力を上昇することができ、2個の輸液袋から同時に輸
液を投与することが可能で、大量の輸血を必要とする場
合や、濃厚血液を補液剤と混合しながら輸血する場合な
どに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の加圧式輸液装置の斜視図であ
る。
【図2】図2は、本発明の加圧式輸液装置の一態様の平
面図及び断面図である。
【図3】図3は、本発明の加圧式輸液装置及び従来の加
圧式輸液装置に、輸液袋を挿入装填し、チャンバーを膨
張した状態の断面図である。
【図4】図4は、加圧式輸液装置作製の説明図である。
【図5】図5は、加圧式輸液装置作製の説明図である。
【符号の説明】
1 チャンバー 2 外層 3 輸液袋 4 ゴムふいご 5 圧力計 6 吊り紐 7 端部 8 チャンバー 9 被覆地 10 両端 11 外層 12 外層の上下方向の端 13 気体送入排出口 14 圧力計連通管取付口 15 ゴムふいご 16 圧力計 17 リボン状ゴム帯 18 吊り紐 19 チャンバー 20 外層 21 輸液袋 22 軟質塩化ビニルフイルム 23 気体送入排出口 24 圧力計連通管取付口 25 溶接代 26 被覆地 27 ナイロン製ネット 28 リボン状ゴム帯 29 平織布 30 吊り紐 31 平織布 32 圧力計取付用基板 33 ゴムふいご 34 圧力計 35 軟質塩化ビニルフイルム 36 気体送入排出口 37 圧力計連通管取付口 38 溶接代 39 被覆地 40 透明軟質塩化ビニル製のシート 41 面状ファスナー 42 リボン状ゴム帯 43 軟質塩化ビニル製のエンボスシート 44 吊り紐 45 平織布 46 面状ファスナー

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送気により膨張するチャンバーの両面に、
    輸液袋を挿入装填する軸方向に並行な両端において2枚
    の外層を固定し、チャンバーの両面と2枚の外層の間に
    輸液袋を挿入装填する空間を2個形成してなることを特
    徴とする加圧式輸液装置。
  2. 【請求項2】チャンバーの構成材料として、厚さ0.1
    〜0.5mmの軟質プラスチックシート、変性シート、ゴ
    ムシートの2枚を単に重ね合わせ、あるいは必要に応じ
    て点接着又は部分接着させて2重壁とする請求項1記載
    の加圧式輸液装置。
  3. 【請求項3】外層が、軟質プラスチックシート、ゴムシ
    ート、織布、不織布、網状シート又はエンボスシートで
    ある請求項1又は2記載の加圧式輸液装置。
  4. 【請求項4】外層とチャンバー又はチャンバーを覆う被
    覆地との固定を、縫製、融着又は貼着により行い、かつ
    外層とチャンバー又はチャンバーを覆う被覆地とを固定
    した一端又は両端において、外層と固定部の間にリボン
    状ゴム帯を介在させた請求項1、2又は3記載の加圧式
    輸液装置。
  5. 【請求項5】外層とチャンバー又はチャンバーを覆う被
    覆地との固定を、輸液袋を挿入装填する軸方向に並行な
    一端又は両端において面状ファスナーにより行い、面状
    ファスナーによる着脱を可能とした請求項1、2又は3
    記載の加圧式輸液装置。
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