JP3074107B2 - 確率変数発生装置及びトラフィック情報発生装置 - Google Patents

確率変数発生装置及びトラフィック情報発生装置

Info

Publication number
JP3074107B2
JP3074107B2 JP34792993A JP34792993A JP3074107B2 JP 3074107 B2 JP3074107 B2 JP 3074107B2 JP 34792993 A JP34792993 A JP 34792993A JP 34792993 A JP34792993 A JP 34792993A JP 3074107 B2 JP3074107 B2 JP 3074107B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
time signal
generator
generating means
function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34792993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07193581A (ja
Inventor
隆 須賀
裕巳 上田
稔朗 大勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP34792993A priority Critical patent/JP3074107B2/ja
Publication of JPH07193581A publication Critical patent/JPH07193581A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3074107B2 publication Critical patent/JP3074107B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子回路による確率変
数の発生装置に関する。産業分野ではさまざまな関数で
表わされる分布の確率変数(ガウス分布、ボルツマン分
布、ポアソン分布、スムースド(平滑化した)ポアソン
分布など)をもつ事象が存在しており、それらの事象を
模擬的に発生させて、あるシステムを試験するあるいは
現象を分析するシミュレーションはシステムの構築や運
用上、重要な事項とされている。この発明は所望の関数
で表わされる分布の確率変数を、簡単な電子回路の構成
により、高速で発生することができる確率変数発生装置
に関する。また、この確率変数発生装置を用いて構成し
た、非同期通信システムを模擬するトラフィック情報発
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この発明の最終的な利用分野であるAT
M(Asynchonous Transfer Mode:非同期転送モード)通
信システムについて、まず概観する。デジタル通信の一
方式であるATM通信システムにおいては、多くの通信
情報は小単位(以下セルという)の情報に分割されて非
同期転送される。その分割されたセルは送信・ 受信の後
に元の順序の通りにされる。当然に、多重伝送の伝送系
によるセルの損失・廃棄率等が少いことが望ましい。し
たがって、交換機等の各種の伝送路からなるATM通信
網を通過した信号が、欠損なく、転送されているか、あ
るいは、基準にかなったある損失・廃棄率で相手先に転
送されているかどうかを検査・解析を通じて知る必要が
ある。本発明の究極の用途は、このような検査・解析の
ために使用するATM通信網におけるセルの送り出し装
置に関し、特に試験用のセル信号の送り出し間隔をラン
ダム(ポアソン乱数に相当する信号を含む)にするため
の信号発生装置に関する。
【0003】ランダムにする理由は、一般に通信網にお
ける転送ゆらぎの発生状態が乱数とくに典型的な一例
は、ポアソン乱数の発生確率で記述できるとされている
(佐藤健一ほか、NTT R&D VOL42 NO3.1993『バーチャル
パス収容設計技術』)ことに由来する。したがって、検
査・解析する受信側の信号状態を通信網の実際の信号状
態に出来るだけ近づけるために、試験用セルの送り出し
間隔が所望の関数で表される分布の確率変数であるよう
な情報発生装置が要求されている。 図5にセルの構造
の一例を示し、図6にその送り出しの周期の基となるタ
イムスロットの例を示す。セルは、相手先のアドレス情
報を格納する5バイトのヘッダ領域及び分割された通信
情報を格納する48バイトの情報領域から構成され、全
体で53バイトの領域を有している。
【0004】従来技術として、図7、図8の例に示すよ
うな、情報発生装置があった。これは疑似ランダム信号
発生器2やソフトウェア利用技術による情報発生装置で
あった。 従来技術1として、PN信号発生器を用いてランダム
信号を発生させる(図7に示すもの「ベルヌーイ法」と
いう)ものの説明をする。ここで、PN信号は、擬似ラ
ンダム信号(PseudoーNoiseすなわちPN信
号と呼ばれる)をいう。 このPN信号は、例えば、一
周期が(2m −1)個のビットデータからなる場合、連
続するm個のビットデータ(一周期が31個(m=5の
場合)のビットデータからなる)のパターン構成によ
り、連続するm個のビットデータのパターン構成が同一
なものは、一周期に一つしか存在しない。この一様乱数
発生手段2と確率密度を決める設定手段とを備えた従来
技術があった。
【0005】他の従来例2として、スムーズドポアソ
ン乱数のランダム信号の発生の過程をソフト技術で行う
(『数値計算ハンドブック』磯田 和男他、オーム社発
行、昭和58.9.30 ] の第 588頁、第 674頁) ものがあっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにのPN
信号を用いる従来技術の方法(ベルヌーイ法と略称す
る)では、複数のシフトレジスタと加算器と帰還路で構
成される疑似ランダム発生器2を用いるものであり、こ
のような構成においては、乱数とみなせる時系列信号を
得ることはできるものの、装置構成が単純なため、広い
範囲の検査用の事象に対応できる多様な分布特性を持つ
ランダム信号の発生器の実現はそれだけではできなかっ
た。
【0007】また、のソフト技術の利用においては、
広い範囲の検査用の事象に対応できるものの、処理時間
すなわち、プログラムを構成するループの演算に必要と
される時間の点で、速い信号処理には対応できなっか
た。本願発明は広い範囲、即ち、種々の検査用の事象に
わたって、適応したランダムな信号を即座に発生をする
ことを目的としており、例えばポアソン分布というよう
な所望の関数で表される分布の確率変数発生装置と、そ
れを要部とするトラフィック情報発生装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明では、第一に、
所望の関数で表わされる分布の累積度数関数値から、そ
の関数で表わされる分布の確率変数を抽き出せるルック
アップテーブルを記憶するメモリを備える。通常、確率
論では確率変数の関数として累積度数を描くことが多い
が、ここでメモリに記憶されているテーブルは逆抽きを
するテーブルであり、所望の関数表が記憶されているこ
とを特徴とする。メモリには所望の精度で(所望桁数
の)確率変数が抽き出せるテーブル(必要な内挿演算が
できる手段を含む)により記憶手段を構成しているもの
とする。第二に、この記憶手段から確率変数を抽き出す
ための累積度数として、一様な乱数(実際上は擬似乱数
すなわちPN数で十分である)を発生する乱数発生手段
を備える。
【0009】第三に、所望の分布を示す関数に対応した
定数(実際上は整数)を発生する手段を備える。第四
に、記憶手段から抽き出した確率変数の値、あるいは定
数発生手段5が発した定数の少くともいずれか一方又は
両方と、前の計算結果とに基いて四則演算を実行する四
則演算手段4を置く。こでは、広い意味の演算手段(C
PUとソフトウエア)を除く意味であり、ハードで構成
された主に四則演算のみを行う演算手段を四則演算手段
として定義する。第五に、四則演算手段の演算結果と所
定の関数値とによって、開閉が制御されるスイッチ回路
を備え、一様乱数発生手段2、定数発生手段5及び出力
を制御するようにしている。
【0010】第六に、時間信号(タイムスロット信号)
発生手段1を置き、上記第一ないし第五に記載した手段
を該信号に同期して作動させることにより、所望の関数
で表わされる分布の時間間隔で、信号を出力する確率変
数発生装置10を構成した。さらに、試験用セル発生手
段21と、試験用セルの出力を制御するセル制御手段2
2とを備え、セル制御手段の制御信号として前記確率変
数発生装置を用いることにより、トラフィック情報発生
装置を構成した。
【0011】
【作用】累積度数関数値から確率変数を逆抽きするルッ
クアップテーブルを記憶させ、一様乱数を累積度数関数
値として確率変数を抽き出す構成は、コンピュータで確
率関数を演算する方法に付随するプログラム進行に係る
ループを回避できるので(すなわち、ハード構成で実現
できるので)、結果を得るまでの時間が速い。所望の関
数表を用意することにより、それを適宜切り換え制御す
ることにより、各種の確率関数に対応した確率変数発生
装置が実現できる。所望の関数に応じた所定の関数値及
び、その発生する定数又は関数値が定まる定数発生手段
5と、四則演算手段4と、オン・オフスイッチ(SW)
とを備えたことにより、所望の関数で表わされる分布の
確率変数発生装置10を構成できる。この確率変数発生
装置を用いて、セル信号を組合せることにより、ATM
通信システムをシミュレートするトラフィック情報発生
装置が構成できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の確率変数発生装置10及びそ
れを要部とするトラフィック情報発生装置の構成を示
す。時間信号発生手段1はタイムスロットTに係わる信
号を発生するものであり、時間の基準となる時間信号a
を発生する。水晶発振器で構成したり、時間標準信号か
ら発生される装置とすることができる。このタイムスロ
ットTの時間間隔は通信の伝送系に用いる場合に、その
信号のビットレートや伝送路利用率等により適宜設定さ
れた値がえらばれる。時間信号aはスイッチSW1を経
由して、一様乱数発生手段2に送られ、各タイムスロッ
ト毎に、あるいはそれを基準として一様乱数を出力させ
る。一様乱数発生手段としては、複数段のシフトレジス
タと、タップ手段と、加算器と、帰還路とで構成される
擬似ランダム信号発生器(PN信号発生器)を用いるこ
とで実用上は十分である。
【0013】一様乱数発生手段2で発生された乱数に基
いて、その乱数に対応した番地に記憶さている関数値を
記憶手段3から読み出して、四則演算手段4に送る。こ
の記憶手段3にはある関数(たとえば指数関数とかガウ
ス関数とかデルタ関数)で表わされる分布の累積度数関
数値から、その関数で表わされる分布の確率変数を抽き
出すことができる関数表(ルック・アップ・テーブル)
を記憶している。関数表は図1では3A、3B、3Cと
三つ示してあるが、この数と内容とは適宜設定するもの
とする。また、関数表の精度(桁数)も適宜で、場合に
よっては内挿演算の手段を含めて、精密な関数表を抽き
出せる記憶手段を構成してもよい。時間信号aは、別な
スイッチSW2を経由して定数発生手段5に送られ、タ
イムスロットに同期して定数信号が発せられて、四則演
算手段4に送られる。定数の値は例えば+1、−1、+
N、−Nという自然数と考えるのがよい。(例えばN=
2、10等である:条件設定3)
【0014】まず一例として、タイムスロットT当たり
の事象(イベント)の発生確率が極めて少ないポアソン
事象を考えることとする。この場合、記憶手段3の関数
表の内容(図1(b))は指数分布関数となる。この関
数表の内容を図2で説明する。横軸が時間、縦軸が確率
密度である。度数分布曲線(指数関数)を等しい面積を
もつような時間間隔の短冊に区分すると、たとえばg=
1/23 =0.125となるように区分すると、短冊の
境界は時間軸上でt=0、1.34、2.88、4.7
0、・・・・・となるから、その中央の値で各短冊を表
わすとすればt=0.05、2.08、3.76、・・
・・となる。この中央の値(平均値)が確率変数tとな
る。
【0015】その他の関数(たとえばガウス(正規分
布)とか、ベルヌイ(二項分布)とか、フェルミディラ
ックとかを望むときも、同じような手法で関数表(ルッ
クアップテーブル)を作成することができる。これは条
件設定信号2で選択する。この記憶手段3において、実
施例では、上記条件設定信号2で記憶手段3A,3B,
3Cに記憶されているポアソン分布、スムーズドポアソ
ン分布、ベルヌーイ分布の3つのいずれかを選べるよう
にしている。こうして作られたルックアップテーブルの
特徴は、所望の関数で表わされる分布(例えば指数分布
関数値から、その関数で表わされる分布の確率変数(実
施例では時間)を抽き出せること、言い換えれば、確率
関数の逆抽きができることである。
【0016】定数発生手段5はタイムスロット毎に出力
される時間信号aに同期して、定数−1を発生し、四則
演算手段4は四則演算のうち加算演算を時間信号aに同
期して実行し、演算結果を自己内部の演算結果メモリ4
1に記憶する。この演算結果メモリ41に記憶されてい
る値をCとする。確率変数発生装置10には三つのオン
・オフスイッチが備えられている。それぞれSW1、S
W2、SW3であり、いずれも演算手段4の出力によ
り、オンオフが制御される。その制御の態様(スイッチ
の制御の条件)はどのような確率関数を採用するかによ
って決まる。すなわち、スイッチ制御回路の出力信号に
より制御される。図中、白い太い矢印は、この装置を作
動させる条件が設定されることを示している。(本実施
例において説明した乱数のうち、例えばポアソン乱数の
ときは、記憶手段3のメモリ装置3Aが選択され、その
ときの所定の関数値に従う、すなわち、図1(b)のO
N、OFF条件に従う。) スイッチSW3は確率変数発生装置10の出力を送出す
るか否かを切換えるものであり、装置10の出力は試験
用セル発生手段21の発生する出力を制御するセル制御
手段22に送られて、ATM通信システムのシミュレー
ション用に使用されるトラフィック情報発生装置として
機能することになる。
【0017】演算結果メモリ41の内容Cが零でないと
きをC≠0,零のときをC=0と表し、そのときのスイ
ッチの状態を図1(b)に示した。なお、説明の便宜
上、時間信号発生手段1はタイムスロット信号を常に一
定間隔で出力し続けているものとする。また、トラフィ
ック情報の1セルは1タイムスロットに等しいものとす
る。これはあくまでも説明の便宜上で、複雑に発生させ
ることは可能である。引き続き、具体的に説明する。 1.ポアソン・イベント(タイムスロット当たりのセル
発生確率小の場合:メモリ装置3Aの内容は指数分布の
値)について、さらに詳しく動作と信号の流れを説明す
る。
【0018】まず、演算結果メモリ41の初めの状態が
零(0)とする。0であるから、所定の関数値である図
1(b)より、スイッチSW3はONであり、時間信号
発生手段1からのセル発生トリガをスイッチSW3で通
過させる。と同時に、スイッチSW1からのトリガ(時
間信号発)により、一様乱数発生手段2を作動させて、
メモリ3Aからの値t(図2の横軸の値)を読みだし四
則演算装置4に入れる。(tは時間に対応するもので、
正の整数) 一例として、メモリ3Aには指数関数式(1)に対応し
た値が図2に示す様に記憶されている。
【0019】
【数1】
【0020】この内容を図2をもちいて説明する。前記
の通り図2の横軸が時間、縦軸が確率密度である。度数
分布曲線(指数関数)を等しい面積をもつような時間間
隔の短冊に区分すると、たとえば各短冊g=1/23
1/K=0.125となるように区分すると、短冊の境
界は時間軸上でt=0、1.34、2.88、4.7
0、6.93、9.80、13.86.20.79とな
るから、その中央の値で各短冊を表わすとすればt=
0.05、2.08、3.76、5.77、8.30.
11.69、16.93・・・・となる。この中央の値
(平均値)が確率変数tとなる。しかしながら、上記は
見易いように図示したものであり、実際の使用に際して
は、Kは256以上とし、λは1/1000以下にす
る。また、式(2),(4)のkは短冊の番号として0
から7まで変化する。そして、この短冊の番号(0〜 k
−1 )を、一様乱数発生手段2の出力により決める。
【0021】一様乱数発生手段2により上記いずれかの
短冊gが選ばれ、前記記憶手段2Aの内容(t)が四則
演算手段4に入力される。四則演算手段は例えば、数値
カウンタ等で構成される。この場合、入力信号は即出力
信号として表れるから、t(自然数)の入力により、四
則演算装置4の出力信号状態はC=0ではなくなる。よ
って、時間信号発生手段1が出力する次のタイムスロッ
トで出力される時間信号aで四則演算装置4から1を引
く、スイッチSW2がC>0である限り、1タイムスロ
ット毎に四則演算装置4で−1されて、次第に減り最後
に0になる。0になると、前記と同じ状態(C=0の条
件)となり、セル発生トリガを通過させる。 四則演算
装置4の状態Cがそれぞれ,C≠0及びC=0のときの
スイッチの状態を図1(b)に示した。
【0022】2.次に別な関数をあげる。スムーズドポ
アソン・イベントである。これは、タイムスロット当た
りのセル発生確率大の場合であり、この場合のnは個数
を表す。メモリ装置3Bの内容はポアソン分布の値であ
る。以下にポアソン分布の式(5)を示す。
【0023】
【数2】
【0024】この方式では、セルの発生は通常セル当た
り1つであるが、たまたま、それ以上のセルの発生(2
以上)が要求された場合に、当該1のセル及び次のセル
に発生させる方式であり、上記の如くセル発生確率大の
場合には有用である。図1(c)において、まず、四則
演算装置4の初めの状態が零(C>0)でないとする。
このCの初期の状態は特に問題とならないから、C=0
からでも良い。図1(c)より、C>0のときのスイッ
チSW3はONであり、時間信号発生手段1からのセル
発生トリガをスイッチSW3で通過させる。と同時に、
スイッチSW1からのトリガにより、メモリ装置3Bか
らの値nを四則演算装置4に加える。
【0025】このとき、四則演算装置4の出力信号状態
が、0でなければ(C≠0)セル発生トリガをセル制御
手段22へ送る。四則演算装置4の出力信号が0になる
と、セル発生トリガを通過させない。その後、毎回メモ
リ3Bからの値n(0を含む)を四則演算装置4に加え
る。このとき、四則演算装置4の出力が0以外(C≠
0)であれば、前記と同じ状態となり、セル発生トリガ
を通過させる。図3において、縦軸は累積度数で表さ
れ、又、横軸はn(個数)を表している。・・はそ
れらの事象が起こる確率が、例えばの場合0.224
であり、全てのの合計が1となる。
【0026】図3において、前記・・で表される横
軸を等間隔でN等分(例えば1/256 )にする。この分
割した1 つの単位をPN信号発生手段の出力に基づき選
択される1単位とする。このとき、・・の各部分は
(256 ×0.224)個だけ選択される単位が存在する。しか
し、の部分は(256 ×0.168)個だけ選択される単位が
存在する。このように、の部分との部分とでは選ば
れる確率が57個と43個との違いがある。条件として、全
分割数が1/256 とした場合を考えるとする。その他の動
作は前述の通りである。3.さらに別な関数をあげる。
ベルヌーイ・イベント(メモリ装置2Cの内容は1or0
の分布)である。
【0027】図はスムーズドポアソンの場合と同様(図
1(c))であるから、省略する。すなわち、メモリ装
置3Cからの確率分布の値(1,0)が0以外のとき
は、その値を四則演算装置4に取り込んだときは当然
に、C>0となるから、図1(c)に従い、セル発生ト
リガを発生する。と同時に、スイッチSW1からのトリ
ガにより、メモリ装置3Cからの値nを四則演算装置4
に入れる。以下の動作は上記の2.の場合と同様であ
る。なお、定数発生手段5が変数(又は乱数)を発生す
るように構成したシステムも可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では累積度
数関数値から確率変数を逆抽きするルックアップテーブ
ルを記憶手段3に記憶するようにし、一様乱数値をトリ
ガとして確率変数を抽き出すようにしたから、電子回路
の構成を単純なものとし、確率関数のコンピュータによ
る演算処理に必要とされていた時間の問題を解決した。
確率関数は所望の関数の逆抽きテーブルをメモリに記憶
させることと、所望の関数に対応した定数又は関数値を
発生させる手段と、それらの値と、前に求めた演算結果
とに基いて四則演算をする四則演算手段4の結果によっ
て時間信号発生手段1の出力信号aをオンオフ制御する
ことにより、所望の確率変数の信号を出力することがで
きるようにした。
【0029】所望の関数としては、ポアソン、スムース
ド・ホアソン、ベルヌーイなどの関数を例示したが、本
発明の要旨を変更せずに、他の関数に展開できることは
明らかである。応用例としてATM通信システムで用い
られるトラフィック情報発生装置があるが、その場合の
効果を列挙すれば、
【0030】(1)本発明は、従来技術と比較し確率変
数発生装置がハードで構成されているので、出力までの
時間が速い(従来標準的なCPUを使用して17Mbit/sの
信号に対応していたものが、600Mbit/sno 信号に対応可
能となった) トラフィック情報発生装置を提供すること
ができた。
【0031】(2)ソフトウエア技術を用いることな
く、ポアソン分布に基づくトラフィック情報発生装置を
提供することができた。 (3)確率変数発生装置(10)はスイッチを有し、こ
のスイッチの切替えとメモリ装置2の切替えだけで、ス
ムーズドポアソン分布、ポアソン分布及びベルヌーイ分
布の各特性にも対応できるトラフィック情報発生装置を
提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す図
【図2】 確率密度曲線を示す図
【図3】 ポアソン分布を示す図
【図4】 従来技術の通信伝送系である伝送路系統のブ
ロック図
【図5】 セルの内部信号配列の詳細を示す図
【図6】 信号のタイムスロットの例を示す図
【図7】 従来例1を示す図
【図8】 従来例2を示す図
【符号の説明】
1・・・時間信号発生手段(タイムスロット発生手段) 2・・・一様乱数発生手段(疑似ランダム信号〔PN信
号〕発生手段) 3・・・記憶手段 3A・・ポアソン分布の信号を格納したメモリ装置 3B・・スムーズドポアソン分布の信号を格納したメモ
リ装置 3C・・ベルヌーイ分布信号を格納したメモリ装置 4・・・四則演算装置(カウンタ装置等で構成される) 5・・・定数発生手段 10・・確率変数発生装置 21・・試験用セル信号発生装置 22・・セル制御手段 41・・演算結果メモリ 42・・スイッチ制御回路 a・・・タイムスロットに対応するパルス信号 F1〜F3・・設定条件信号 g・・・ポアソン分布信号 S1〜S5・・・セル信号 SW1 〜SW3 ・・・スイッチ T・・・・タイムスロット(信号送出単位時間)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−124645(JP,A) 特開 昭49−44675(JP,A) 特開 昭54−129964(JP,A) 特開 平3−234133(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/24 H04L 12/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時間信号を出力する時間信号発生手段
    (1)と、所望の関数で表わされる分布の累積度数関数
    値から該関数で表わされる分布の確率変数を抽き出せる
    テーブルを記憶する記憶手段(3)と、前記時間信号に
    同期して、該記憶手段の確率変数の値を抽き出すため累
    積度数関数値となる一様乱数を発生する一様乱数発生手
    段(2)と、前記時間信号に同期して、所定の定数を発
    生する定数発生手段(5)と、 前記時間信号に同期して、前記一様乱数によって前記記
    憶手段から読み出された前記確率変数の値及び該定数発
    生手段の出力信号を用いて四則演算を行い、その保持し
    ている演算結果を更新する演算手段(4)と、前記演算
    手段の出力の値と所定の関数値とによって、前記時間信
    号発生手段から発せられた時間信号を通過又は阻止させ
    るための少なくとも3つのスイッチを有するスイッチ回
    路とを備え、第一のスイッチ(SW1)は該時間信号を
    前記一様乱数発生手段に向けて通過又は阻止させ、第二
    のスイッチ(SW2)は前記定数発生手段に向けて該時
    間信号を通過又は阻止させるとともに、第三のスイッチ
    (SW3)は該時間信号の外部への送出を制御するよう
    にされている所望の関数で表わされる分布の確率変数発
    生装置(10)と、試験用セルを発生する試験用セル発
    生手段(21)と、前記確率変数発生装置から所望の関
    数で表わされる分布の確率変数を受けて、前記試験用セ
    ルの出力を制御するセル制御手段(22)とを備えたト
    ラフィック情報発生装置
JP34792993A 1993-12-25 1993-12-25 確率変数発生装置及びトラフィック情報発生装置 Expired - Fee Related JP3074107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34792993A JP3074107B2 (ja) 1993-12-25 1993-12-25 確率変数発生装置及びトラフィック情報発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34792993A JP3074107B2 (ja) 1993-12-25 1993-12-25 確率変数発生装置及びトラフィック情報発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07193581A JPH07193581A (ja) 1995-07-28
JP3074107B2 true JP3074107B2 (ja) 2000-08-07

Family

ID=18393569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34792993A Expired - Fee Related JP3074107B2 (ja) 1993-12-25 1993-12-25 確率変数発生装置及びトラフィック情報発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3074107B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102490623B (zh) * 2011-11-23 2014-01-15 中国人民解放军国防科学技术大学 一种采用v型轨道的磁浮列车用悬浮导向和牵引装置及其控制方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000132782A (ja) * 1998-10-22 2000-05-12 Cosmo Brain:Kk 交通シュミレーション装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102490623B (zh) * 2011-11-23 2014-01-15 中国人民解放军国防科学技术大学 一种采用v型轨道的磁浮列车用悬浮导向和牵引装置及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07193581A (ja) 1995-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Tran-Gia et al. Analysis of a discrete-time G [X]/D/1-S queueing system with applications in packet-switching systems.
Garvels et al. A comparison of RESTART implementations
US20060067527A1 (en) Method for making seed value used in pseudo random number generator and device thereof
US4766561A (en) Method and apparatus for implementing multiple filters with shared components
JPS63306742A (ja) パケットフロー制御方法および装置
Armero Bayesian inference in Markovian queues
KR20030021409A (ko) 실시간 시스템의 씨피유 타스크 점유율 측정장치
JP3074107B2 (ja) 確率変数発生装置及びトラフィック情報発生装置
Golmie et al. The NIST ATM network simulator: Operation and programming
US20080069152A1 (en) Method and arrangement for producing a time interval between data frames
US5926461A (en) Process for measuring switching delays
US6442136B1 (en) Traffic shaping device for ATM communication network
KR100318956B1 (ko) 비동기전송모드의셀을다중화하는장치및방법
CN116248088A (zh) 数据延时方法、装置、电路、电子设备及可读存储介质
Wittevrongel et al. Discrete-time queues with correlated arrivals and constant service times
Cidon et al. Recursive computation of steady-state probabilities in priority queues
Mandjes et al. A large deviations approach to the transient of the Erlang loss model
JPH08214005A (ja) デジタル伝送システムにおいて固定長のデータパケット流の大きさ特性を測定する方法および装置
CN114826942B (zh) 一种网络包随机损伤方法及系统
Parthasarathy et al. Transient solution of a link with finite capacity supporting multiple streams
Costamagna et al. A simple model for VBR video traffic based on chaotic maps: validation through evaluation of ATM multiplexers QoS parameters
RU2156032C2 (ru) Устройство для моделирования системы радиосвязи
JPH08249273A (ja) 転送速度切り替え機能付き非同期転送回路
Miyazawa Loss probability of a burst arrival finite queue with synchronized service
Wickborn et al. Feasible state space simulation: Variable time steps for the proxel method

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees