JP3073927U - 手工用工具装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具の口が常にバネ仕掛けで開く手工用工具
装置を提供する。 【解決手段】 相互交叉する第一ペンチ体１及び第二ペ
ンチ体２と、バネ４とを備え、第一ペンチ体１、第二ペ
ンチ体２はそれぞれ貫通する係合孔１１、２１を有し、
係合孔１１、２１は内側が螺旋状に形成される係合栓３
が環状緩衝体５を通し、外側が螺旋状と形成されるネジ
６とねじることによって係合される。係合孔１１の内面
の接触面１４から下へ向いて設置されている複数個の弧
面形の溝１３を有し、係合孔１１の側面にある垂直面１
２はバネ４の第一脚４１を取り付けるのに用いられる。
バネ４は交叉彎曲されて環孔４３に形成され、その末尾
に環孔４３に垂直な第二脚４２及び環孔４３の切り線方
向に沿う第一脚４１を有し、環孔４３の直径がネジ６よ
りやや大きく、第二脚４２が貫通孔２２より小さいよう
にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、手工用工具装置に関するものであり、特にペンチの柄のバネ仕掛け によって開く装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の鯉形のペンチは、柄はバネ仕掛けによって開く装置を有しなかったため 、ペンチの口が常に握られると跳ねて開くことはしなかったが、最近の鯉形のペ ンチは、ペンチの口が握られると跳ねるようになっている。しかし、それは係合 回転軸によって二つの柄の貫通孔を通して、柄の貫通孔に貫通孔を回して巻くた めの凹溝を設置し、凹溝に一側壁及び平坦な接合部を有し、トルクを具有するバ ネ装置がその凹溝に設置され、且つそれぞれ側壁の接合部と噛み合うように二つ の末尾を設置し、柄を所定位置へ弾性を具有するように係合回転し、支持するも のである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の手工用工具装置においては、以下の欠点がある。 (1) トルクを具有するバネは定位孔に設置されず、凹溝の側壁によってコント ロールされるので、柄を開くたびにバネの位置が変わって、バネの弾力が不安定 になりやすい。

【０００４】 (2) 製品製造による差異について、従来の手工用工具装置において品質不良が 生じるとともに競争力が低下するのは、バネが凹溝の中に置かれ、且つ凹溝の深 さをバネの厚みより浅くしたとしたら、二つのペンチを重ね合って組むことが不 可能で、凹溝の幅が狭いためバネを収容することができず、組合わせることもで きない。

【０００５】 したがって、本考案の主な目的は、工具の口が常にバネ仕掛けで開く手工用工 具装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するため、本考案の請求項１に記載の手工用工具装置は、相 互交叉する第一ペンチ体及び第二ペンチ体と、バネとを備え、第一ペンチ体及び 第二ペンチ体は相互交叉するためにそれぞれ貫通する係合孔を有し、係合孔は内 側が螺旋状に形成される係合栓が環状緩衝体を通し、外側が螺旋状と形成される ネジとねじることによって係合され、バネは交叉彎曲されて環孔が形成され、そ の末尾に環孔に垂直な第二脚と環孔の切り線方向に沿う第一脚を有し、第二ペン チ体の係合孔は内面の接触面から内へ設置される貫通孔を有し、バネの第二脚は 第二ペンチ体の貫通孔に取り付けられて係合栓に置かれ、バネの第一脚は第一ペ ンチ体の係合孔に垂直な平面に付けられ、ネジでバネの環孔を貫通してねじるこ とによって工具の口が常にバネ仕掛けで開くようになることを特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 まず図１及び図２に示すように、本考案の一実施例による手工用工具装置は、 相互交叉する第一ペンチ体１及び第二ペンチ体２と、バネ４とを備え、第一ペン チ体１、第二ペンチ体２は相互交叉するためにそれぞれ貫通する係合孔１１、２ １を有し、貫通する係合孔１１、２１は内側が螺旋状３１と形成される係合栓３ がバネの環状緩衝体５を通し、外側が螺旋状に形成されるネジ６とねじることに よって係合されるとペンチが形成される。以上は従来のペンチと同様な構造であ るので詳細な説明を省く。

【０００８】 図２及び図５に示すように、本実施例による手工用工具装置において、第一ペ ンチ体１は長いラインの形となる係合孔１１を有し、係合孔１１の内面の接触面 １４から下へ向いて設置されている複数個の弧面形の溝１３を有し、係合孔１１ の側面にある垂直面１２はバネ４の第一脚４１を取り付けるのに用いるためであ る。

【０００９】 図２及び図６に示すように、第二ペンチ体２の係合孔２１は内面の接触面２４ から内へ向いて設置されている貫通孔２２を有し、係合孔２１を回して巻くため の弧面形の突出縁側２３を有し、弧面形の突出縁側１３を第一ペンチ体１の弧面 形の溝１３と噛み合うようにする。

【００１０】 図２及び図４に示すように、バネ４は交叉彎曲されて環孔４３が形成され、そ の末尾に環孔４３に垂直な短く円柱状の第二脚４２及び環孔４３の切り線方向に 沿う第一脚４１を有し、環孔４３の直径がネジ６よりやや大きく、第二脚４２が 貫通孔２２より小さいようにする。

【００１１】 図２及び図３に示すように、上述の部品の仕組みによって、バネ４の第二脚４ ２は第二ペンチ体２の貫通孔２２へ取り付けられて係合栓３の上に置かれ、バネ ４の第一脚４１は第一ペンチ体１の垂直面１２に付けられ、その後、ネジ６が環 状緩衝体３を通してねじることによってペンチが形成される。バネ４の第一脚４ １と第二脚４２との距離は孔２２から垂直面１２までの距離より大きいため、組 合わせた後のバネ４の弾力によって、ペンチの口が常にバネ仕掛けで開くように なる。

【００１２】 本考案は以下の通り、進歩性のある長所をもつ。 バネの末尾が第二ペンチ体の貫通孔、並びに第一ペンチ体の係合孔の垂直面に 取り付けられることによって、バネの位置はペンチによって変わることがないた め、バネの末尾の定位が確実である。さらに、凹溝のサイズがないため、バネの 設置に影響を与え、品質不良が生じることはない。さらにまた、ペンチの柄を改 造したり、凹溝を再加工したりすることがなく、ただ貫通孔を再加工するだけで 、製造コストが低減され、競争力を具有するようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による手工用工具装置を示す
立体図である。

【図２】本考案の一実施例による手工用工具装置を示す
分解立体図である。

【図３】本考案の一実施例による手工用工具装置を示す
断面図である。

【図４】本考案の一実施例による手工用工具装置のバネ
を示す正面図である。

【図５】本考案の一実施例による手工用工具装置の柄を
示す底面図である。

【図６】本考案の他の実施例による手工用工具装置の柄
を示す底面図である。

【符号の説明】

１ 第一ペンチ体 １１ 係合孔 １２ 垂直面 １３ 弧面形の溝 １４ 接触面 ２ 第二ペンチ体 ２１ 係合孔 ２２ 貫通孔 ２３ 弧面形の突出縁側 ２４ 接触面 ３ 係合栓 ３１ 内側の螺旋状の筋 ４ バネ ４１ 第一脚 ４２ 第二脚 ４３ 環孔 ５ 環状緩衝体 ６ ねじ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 相互交叉する第一ペンチ体及び第二ペン
   チ体と、バネとを備え、前記第一ペンチ体及び前記第二
   ペンチ体は相互交叉するためにそれぞれ貫通する係合孔
   を有し、前記係合孔は内側が螺旋状に形成される係合栓
   が環状緩衝体を通し、外側が螺旋状に形成されるネジを
   ねじることによって係合される手工用工具装置であっ
   て、 前記バネは交叉彎曲されて環孔が形成され、その末尾に
   前記環孔に垂直な第二脚、並びに前記環孔の切り線方向
   に沿う第一脚を有し、前記第二ペンチ体の係合孔は内面
   の接触面から内へ設置されている貫通孔を有し、前記第
   二脚は前記貫通孔に取り付けられて前記係合栓に置か
   れ、前記第一脚は第一ペンチ体の係合孔に垂直な平面に
   取り付けられ、前記ネジで前記環孔を貫通してねじるこ
   とによって工具の口が常にバネ仕掛けで開くようになる
   ことを特徴とする手工用工具装置。
2. 【請求項２】 前記環孔の直径は前記ネジの直径よりも
   大きく、前記第二脚の直径は前記貫通孔の直径よりも小
   さいことを特徴とする請求項１記載の手工用工具装置。