JP3073872B2 - 回転工具のストローク量調整装置 - Google Patents
回転工具のストローク量調整装置Info
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- JP3073872B2 JP3073872B2 JP06003631A JP363194A JP3073872B2 JP 3073872 B2 JP3073872 B2 JP 3073872B2 JP 06003631 A JP06003631 A JP 06003631A JP 363194 A JP363194 A JP 363194A JP 3073872 B2 JP3073872 B2 JP 3073872B2
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- rotating
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- piston rod
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バフ等の回転工具を被
加工物に対して進退させるシフトシリンダのストローク
量を調整するための回転工具のストローク量調整装置に
関する。
加工物に対して進退させるシフトシリンダのストローク
量を調整するための回転工具のストローク量調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、カムシャフトの製造工程におい
て、このカムシャフトの表面には予め熱処理されること
によりポーラス層が付着しているため、該ポーラス層を
所定量だけ取り除くべく前記表面にバフ仕上げ加工が施
されている。
て、このカムシャフトの表面には予め熱処理されること
によりポーラス層が付着しているため、該ポーラス層を
所定量だけ取り除くべく前記表面にバフ仕上げ加工が施
されている。
【0003】この種のバフ仕上げ加工は、通常、周面に
研磨材が塗布されたバフ(回転工具)を回転させなが
ら、このバフの周面をカムシャフト等の被加工物に押し
付けることにより行われている。
研磨材が塗布されたバフ(回転工具)を回転させなが
ら、このバフの周面をカムシャフト等の被加工物に押し
付けることにより行われている。
【0004】ところで、回転駆動されるバフの周面を被
加工物に押し付けるために、一般的にシフト機構が採用
されており、このシフト機構の作用下に前記バフを前記
被加工物に対して進退可能に構成している。
加工物に押し付けるために、一般的にシフト機構が採用
されており、このシフト機構の作用下に前記バフを前記
被加工物に対して進退可能に構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被加工
物の種類の変更やバフの摩耗状態等によってバフの切り
込み量(被加工物側への移動量)を種々変更させなけれ
ばならない場合がある。その際、通常、シフト機構を制
御することによりバフの切り込み量を新たに設定する必
要があるが、作業が煩雑なものとなるとともに、構成が
複雑化するという問題が指摘されている。
物の種類の変更やバフの摩耗状態等によってバフの切り
込み量(被加工物側への移動量)を種々変更させなけれ
ばならない場合がある。その際、通常、シフト機構を制
御することによりバフの切り込み量を新たに設定する必
要があるが、作業が煩雑なものとなるとともに、構成が
複雑化するという問題が指摘されている。
【0006】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、簡単な構成で回転工具のストローク量を高
精度かつ容易に調整することが可能な回転工具のストロ
ーク量調整装置を提供することを目的とする。
ものであり、簡単な構成で回転工具のストローク量を高
精度かつ容易に調整することが可能な回転工具のストロ
ーク量調整装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、回転駆動される回転工具をシフトシリ
ンダにより被加工物に対し進退させて前記被加工物を加
工する加工機において、前記シフトシリンダによる前記
回転工具のストローク量を調整するためのストローク量
調整装置であって、前記シフトシリンダのピストンロッ
ドに固着されるストッパ部材と、前記ピストンロッドと
同軸的に設けられ、前記ストッパ部材に係合して該ピス
トンロッドの移動量を調整するとともに、螺回動作によ
って軸方向に進退移動する回動部材と、前記回動部材に
所定の角度毎に配設される複数の係止部材と、前記回動
部材を第1方向に回動させる第1回動手段と、前記回動
部材を前記第1方向とは逆の第2方向に回動させる第2
回動手段と、を備え、 前記第1および第2回動手段は、
互いに対向する方向に指向する第1および第2シリンダ
と、 前記第1および第2シリンダの各ピストンロッドに
一方向に揺動自在に装着され、前記係止部材に係合して
該回動部材を前記第1および第2方向に回動させる第1
および第2爪部材と、 を備えるとともに、 前記第1およ
び第2シリンダの一方には、前記第1および第2爪部材
を前記係止部材に一体的に係合させて前記回動部材を回
動不能に固定するための押えシリンダが連結されること
を特徴とする。
めに、本発明は、回転駆動される回転工具をシフトシリ
ンダにより被加工物に対し進退させて前記被加工物を加
工する加工機において、前記シフトシリンダによる前記
回転工具のストローク量を調整するためのストローク量
調整装置であって、前記シフトシリンダのピストンロッ
ドに固着されるストッパ部材と、前記ピストンロッドと
同軸的に設けられ、前記ストッパ部材に係合して該ピス
トンロッドの移動量を調整するとともに、螺回動作によ
って軸方向に進退移動する回動部材と、前記回動部材に
所定の角度毎に配設される複数の係止部材と、前記回動
部材を第1方向に回動させる第1回動手段と、前記回動
部材を前記第1方向とは逆の第2方向に回動させる第2
回動手段と、を備え、 前記第1および第2回動手段は、
互いに対向する方向に指向する第1および第2シリンダ
と、 前記第1および第2シリンダの各ピストンロッドに
一方向に揺動自在に装着され、前記係止部材に係合して
該回動部材を前記第1および第2方向に回動させる第1
および第2爪部材と、 を備えるとともに、 前記第1およ
び第2シリンダの一方には、前記第1および第2爪部材
を前記係止部材に一体的に係合させて前記回動部材を回
動不能に固定するための押えシリンダが連結されること
を特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】上記の本発明に係る回転工具のストローク量調
整装置では、第1回動手段を介して回動部材が第1方向
に回動されると、この回動部材が軸方向の一方に移動し
てシフトシリンダのピストンロッドに固着されたストッ
パ部材との係合位置が変更される。また、第2回動手段
の作用下に、回動部材は、軸方向の他方に移動してスト
ッパ部材との係合位置が上記と逆方向に変更される。こ
れにより、第1および第2回動手段を選択的に駆動すれ
ば、回転工具のストローク量が容易に調整されることに
なる。
整装置では、第1回動手段を介して回動部材が第1方向
に回動されると、この回動部材が軸方向の一方に移動し
てシフトシリンダのピストンロッドに固着されたストッ
パ部材との係合位置が変更される。また、第2回動手段
の作用下に、回動部材は、軸方向の他方に移動してスト
ッパ部材との係合位置が上記と逆方向に変更される。こ
れにより、第1および第2回動手段を選択的に駆動すれ
ば、回転工具のストローク量が容易に調整されることに
なる。
【0012】また、第1および第2回動手段を構成する
第1および第2爪部材が回動部材に設けられた各係止部
材に係合するとともに、この回動部材の内周面に筒状部
材のねじ溝に螺合するねじ孔が形成される。従って、係
止部材同士の角度およびねじ孔のピッチを設定すること
により、回転工具のストローク量を高精度かつ精密に調
整することが可能になる。
第1および第2爪部材が回動部材に設けられた各係止部
材に係合するとともに、この回動部材の内周面に筒状部
材のねじ溝に螺合するねじ孔が形成される。従って、係
止部材同士の角度およびねじ孔のピッチを設定すること
により、回転工具のストローク量を高精度かつ精密に調
整することが可能になる。
【0013】さらにまた、押えシリンダの作用下に第1
および第2爪部材で係止部材を一体的に保持することに
より、回転工具で被加工物を加工している際に回動部材
が不要に回動することがなく、前記回転工具の位置ずれ
を確実に阻止することができる。
および第2爪部材で係止部材を一体的に保持することに
より、回転工具で被加工物を加工している際に回動部材
が不要に回動することがなく、前記回転工具の位置ずれ
を確実に阻止することができる。
【0014】
【実施例】本発明に係る回転工具のストローク量調整装
置について実施例を挙げ、添付の図面を参照して以下に
説明する。
置について実施例を挙げ、添付の図面を参照して以下に
説明する。
【0015】図1において、参照数字10は、本実施例
に係るストローク量調整装置を組み込む加工機を示す。
この加工機10は、カムシャフト等の被加工物Wを回転
させる第1駆動機構12と、バフ(回転工具)14を回
転させる第2駆動機構16と、前記バフ14の周面を前
記被加工物Wに押し付けるためのシフトシリンダ18
と、前記シフトシリンダ18による該バフ14のストロ
ーク量を調整するための本実施例に係るストローク量調
整装置20とを備える。
に係るストローク量調整装置を組み込む加工機を示す。
この加工機10は、カムシャフト等の被加工物Wを回転
させる第1駆動機構12と、バフ(回転工具)14を回
転させる第2駆動機構16と、前記バフ14の周面を前
記被加工物Wに押し付けるためのシフトシリンダ18
と、前記シフトシリンダ18による該バフ14のストロ
ーク量を調整するための本実施例に係るストローク量調
整装置20とを備える。
【0016】第1駆動機構12は、第1モータ22と、
この第1モータ22の回転を被加工物Wに伝達するベル
ト・プーリ手段24とを備える。第2駆動機構16は、
第2モータ26と、この第2モータ26の回転をバフ1
4に伝達するベルト・プーリ手段28a、28bと、こ
のバフ14を支持支点29を介して揺動自在なバフアー
ム30とを備える。
この第1モータ22の回転を被加工物Wに伝達するベル
ト・プーリ手段24とを備える。第2駆動機構16は、
第2モータ26と、この第2モータ26の回転をバフ1
4に伝達するベルト・プーリ手段28a、28bと、こ
のバフ14を支持支点29を介して揺動自在なバフアー
ム30とを備える。
【0017】シフトシリンダ18を構成するケーシング
32の一端側から第1ピストンロッド34が延在し、こ
の第1ピストンロッド34の先端がバフアーム30に係
合する。このケーシング32の他端側から第2ピストン
ロッド36が延在し、この第2ピストンロッド36側に
ストローク量調整装置20が装着される。
32の一端側から第1ピストンロッド34が延在し、こ
の第1ピストンロッド34の先端がバフアーム30に係
合する。このケーシング32の他端側から第2ピストン
ロッド36が延在し、この第2ピストンロッド36側に
ストローク量調整装置20が装着される。
【0018】図1および図2に示すように、ストローク
量調整装置20は、第2ピストンロッド36の端部に固
着されるストッパ部材38と、この第2ピストンロッド
36と同軸的に設けられ前記ストッパ部材38に係合し
て該第2ピストンロッド36の移動量を調整するととも
に螺回動作によって軸方向(矢印A方向)に進退移動す
る回動部材40と、この回動部材40を、図2中、矢印
X方向で示す切り込み方向(第1方向)に回動させる切
り込み手段(第1回動手段)42と、前記回動部材40
を前記矢印X方向とは逆の矢印Y方向で示す戻し方向
(第2方向)に回動させる戻し手段(第2回動手段)4
4とを備える。
量調整装置20は、第2ピストンロッド36の端部に固
着されるストッパ部材38と、この第2ピストンロッド
36と同軸的に設けられ前記ストッパ部材38に係合し
て該第2ピストンロッド36の移動量を調整するととも
に螺回動作によって軸方向(矢印A方向)に進退移動す
る回動部材40と、この回動部材40を、図2中、矢印
X方向で示す切り込み方向(第1方向)に回動させる切
り込み手段(第1回動手段)42と、前記回動部材40
を前記矢印X方向とは逆の矢印Y方向で示す戻し方向
(第2方向)に回動させる戻し手段(第2回動手段)4
4とを備える。
【0019】シフトシリンダ18を構成するケーシング
32の他端にベースプレート46が固着される。このベ
ースプレート46に第2ピストンロッド36を囲繞して
筒状部材48が設けられるとともに、この筒状部材48
の外周面にねじ溝50が所定のピッチで形成される。
32の他端にベースプレート46が固着される。このベ
ースプレート46に第2ピストンロッド36を囲繞して
筒状部材48が設けられるとともに、この筒状部材48
の外周面にねじ溝50が所定のピッチで形成される。
【0020】回動部材40は、略筒状を呈しており、そ
の内周面に筒状部材48のねじ溝50に螺合するねじ孔
52が形成される。この回動部材40には、その回動中
心から等角度間隔ずつ離間して複数(本実施例では8
本)の係止ピン54の一端が固着される。係止ピン54
は、回動部材40の軸方向に所定の長さを有している
(図1参照)。
の内周面に筒状部材48のねじ溝50に螺合するねじ孔
52が形成される。この回動部材40には、その回動中
心から等角度間隔ずつ離間して複数(本実施例では8
本)の係止ピン54の一端が固着される。係止ピン54
は、回動部材40の軸方向に所定の長さを有している
(図1参照)。
【0021】図2に示すように、切り込み手段42は、
ベースプレート46に固定される第1シリンダ56を備
え、この第1シリンダ56から延びるロッド58にスラ
イド部材60が固着される。スライド部材60は、ベー
スプレート46に載設されたガイド部材62に案内され
て、図2中、矢印B方向に進退変位するとともに、この
スライド部材60に、矢印方向(一方向)にのみ揺動可
能な第1爪部材64がばね66を介して装着される。こ
の第1爪部材64の先端には、傾斜面68が形成されて
いる。
ベースプレート46に固定される第1シリンダ56を備
え、この第1シリンダ56から延びるロッド58にスラ
イド部材60が固着される。スライド部材60は、ベー
スプレート46に載設されたガイド部材62に案内され
て、図2中、矢印B方向に進退変位するとともに、この
スライド部材60に、矢印方向(一方向)にのみ揺動可
能な第1爪部材64がばね66を介して装着される。こ
の第1爪部材64の先端には、傾斜面68が形成されて
いる。
【0022】戻し手段44は、ベースプレート46に固
着される押えシリンダ70を備え、この押えシリンダ7
0に第2シリンダ72が第1シリンダ56に略平行しか
つ互いに対向して連設される。図2および図3に示すよ
うに、第2シリンダ72から延びるロッド74に連結板
76を介してスライド部材78が固着され、このスライ
ド部材78は、ベースプレート46に載置されたガイド
部材80に案内されて、図2中、矢印B方向に進退変位
する。このスライド部材78に、矢印方向(一方向)に
のみ揺動可能な第2爪部材82がばね(図示せず)を介
して装着され、この第2爪部材82の先端には、傾斜面
86が形成されている。
着される押えシリンダ70を備え、この押えシリンダ7
0に第2シリンダ72が第1シリンダ56に略平行しか
つ互いに対向して連設される。図2および図3に示すよ
うに、第2シリンダ72から延びるロッド74に連結板
76を介してスライド部材78が固着され、このスライ
ド部材78は、ベースプレート46に載置されたガイド
部材80に案内されて、図2中、矢印B方向に進退変位
する。このスライド部材78に、矢印方向(一方向)に
のみ揺動可能な第2爪部材82がばね(図示せず)を介
して装着され、この第2爪部材82の先端には、傾斜面
86が形成されている。
【0023】ベースプレート46には、バフ14による
切り込み開始位置に対応して近接スイッチ等の第1セン
サ88aが配設されるとともに、切り込み先端位置に対
応して近接スイッチ等の第2センサ88bが設けられ
る。
切り込み開始位置に対応して近接スイッチ等の第1セン
サ88aが配設されるとともに、切り込み先端位置に対
応して近接スイッチ等の第2センサ88bが設けられ
る。
【0024】次に、このように構成される加工機10の
動作について、本実施例に係るストローク量調整装置2
0との関連で説明する。
動作について、本実施例に係るストローク量調整装置2
0との関連で説明する。
【0025】まず、図2に示すように、切り込み手段4
2を構成する第1爪部材64と、戻し手段44を構成す
る第2爪部材82とが、それぞれ回動部材40の係止ピ
ン54に係合してこの回動部材40の回動動作が規制さ
れている。一方、第1駆動機構12を構成する第1モー
タ22を介して被加工物Wが回転されるとともに、第2
駆動機構16を構成する第2モータ26を介してバフ1
4が回転される。
2を構成する第1爪部材64と、戻し手段44を構成す
る第2爪部材82とが、それぞれ回動部材40の係止ピ
ン54に係合してこの回動部材40の回動動作が規制さ
れている。一方、第1駆動機構12を構成する第1モー
タ22を介して被加工物Wが回転されるとともに、第2
駆動機構16を構成する第2モータ26を介してバフ1
4が回転される。
【0026】そこで、シフトシリンダ18の作用下に第
1ピストンロッド34が矢印A1 方向に移動すると、第
2ピストンロッド36に固着されたストッパ部材38が
回動部材40の端面に当接し(図1中、実線参照)、前
記第1ピストンロッド34が所定の長さだけ突出して停
止される。これにより、バフアーム30を介してバフ1
4が被加工物W側に所定の距離だけ近接し、このバフ1
4の周面で前記被加工物Wに加工作業が開始される。
1ピストンロッド34が矢印A1 方向に移動すると、第
2ピストンロッド36に固着されたストッパ部材38が
回動部材40の端面に当接し(図1中、実線参照)、前
記第1ピストンロッド34が所定の長さだけ突出して停
止される。これにより、バフアーム30を介してバフ1
4が被加工物W側に所定の距離だけ近接し、このバフ1
4の周面で前記被加工物Wに加工作業が開始される。
【0027】次いで、シフトシリンダ18の作用下に第
1ピストンロッド34が矢印A2 方向に移動すると、第
2ピストンロッド36が、図1中、二点鎖線に示す位置
に退避する。そして、図4に示すように、押えシリンダ
70を介して第2爪部材82が矢印B1 方向に移動する
一方、第1シリンダ56の作用下に第1爪部材64が矢
印B1 方向に移動する。その際、第1爪部材64の傾斜
面68が係止ピン54に当接すると、この第1爪部材6
4がばね66の弾発力に抗して矢印方向に揺動した後
(図2中、二点鎖線参照)、このばね66を介して基の
姿勢に戻る。このため、第1爪部材64が回動部材40
を矢印Y方向に不要に回動させることがない。
1ピストンロッド34が矢印A2 方向に移動すると、第
2ピストンロッド36が、図1中、二点鎖線に示す位置
に退避する。そして、図4に示すように、押えシリンダ
70を介して第2爪部材82が矢印B1 方向に移動する
一方、第1シリンダ56の作用下に第1爪部材64が矢
印B1 方向に移動する。その際、第1爪部材64の傾斜
面68が係止ピン54に当接すると、この第1爪部材6
4がばね66の弾発力に抗して矢印方向に揺動した後
(図2中、二点鎖線参照)、このばね66を介して基の
姿勢に戻る。このため、第1爪部材64が回動部材40
を矢印Y方向に不要に回動させることがない。
【0028】さらに、切り込み手段42を構成する第1
シリンダ56が駆動され、第1爪部材64がスライド部
材60およびガイド部材62の案内作用下に矢印B2 方
向に移動すると(図5参照)、この第1爪部材64が一
の係止ピン54に係合して回動部材40を矢印X方向に
所定の角度だけ回動させる。ここで、本実施例では、8
本の係止ピン54が設けられているため、切り込み手段
42の一回の動作によって、回動部材40は、P/8
(P:ねじ孔52のピッチ)だけ矢印A1 方向(軸方
向)に移動し、シフトシリンダ18の矢印A方向のスト
ローク量がP/8だけ長尺化されることになる。
シリンダ56が駆動され、第1爪部材64がスライド部
材60およびガイド部材62の案内作用下に矢印B2 方
向に移動すると(図5参照)、この第1爪部材64が一
の係止ピン54に係合して回動部材40を矢印X方向に
所定の角度だけ回動させる。ここで、本実施例では、8
本の係止ピン54が設けられているため、切り込み手段
42の一回の動作によって、回動部材40は、P/8
(P:ねじ孔52のピッチ)だけ矢印A1 方向(軸方
向)に移動し、シフトシリンダ18の矢印A方向のスト
ローク量がP/8だけ長尺化されることになる。
【0029】その後、押えシリンダ70の駆動により第
2爪部材82が矢印B2 方向に移動し、この第2爪部材
82が係止ピン54に当接する。これにより、図2に示
すように、第1爪部材64が回動部材40の矢印Y方向
への回動を阻止するとともに、第2爪部材82がこの回
動部材40の矢印X方向への回動を阻止し、前記回動部
材40が回動不能に保持される。
2爪部材82が矢印B2 方向に移動し、この第2爪部材
82が係止ピン54に当接する。これにより、図2に示
すように、第1爪部材64が回動部材40の矢印Y方向
への回動を阻止するとともに、第2爪部材82がこの回
動部材40の矢印X方向への回動を阻止し、前記回動部
材40が回動不能に保持される。
【0030】上記の操作を所望の回数だけ繰り返すこと
により、バフ14の被加工物Wに対する切り込み量が増
加され、この操作がバフ14の損耗量等に応じて必要な
時点で自動的または手動操作によって遂行される。
により、バフ14の被加工物Wに対する切り込み量が増
加され、この操作がバフ14の損耗量等に応じて必要な
時点で自動的または手動操作によって遂行される。
【0031】一方、シフトシリンダ18のストローク量
を減ずる際には、図4に示すように、第1爪部材64お
よひ第2爪部材82を矢印B1 方向に一旦移動させた
後、戻し手段44を構成する第2シリンダ72が駆動さ
れ、ロッド74が矢印B2 方向に移動する。このため、
ロッド74に連結板76を介して固定されたスライド部
材78とガイド部材80の案内作用下に、第2爪部材8
2が矢印B2 方向に移動して係止ピン54に係合し、回
動部材40がこの係止ピン54と一体的に矢印Y方向に
所定の角度だけ回動される(図6参照)。
を減ずる際には、図4に示すように、第1爪部材64お
よひ第2爪部材82を矢印B1 方向に一旦移動させた
後、戻し手段44を構成する第2シリンダ72が駆動さ
れ、ロッド74が矢印B2 方向に移動する。このため、
ロッド74に連結板76を介して固定されたスライド部
材78とガイド部材80の案内作用下に、第2爪部材8
2が矢印B2 方向に移動して係止ピン54に係合し、回
動部材40がこの係止ピン54と一体的に矢印Y方向に
所定の角度だけ回動される(図6参照)。
【0032】回動部材40が矢印Y方向に一回回動され
た後、第2爪部材82が第2シリンダ72を介して矢印
B1 方向に一旦移動される。ここで、第2爪部材82の
傾斜面86に係止ピン54が当接すると、この第2爪部
材82が矢印方向に揺動して回動部材40を不要に回動
させることがない。次に、図6に示すように、第2シリ
ンダ72を介して第2爪部材82が矢印B2 方向に移動
し、この第2爪部材82が係止ピン54に係合して回動
部材40をさらに矢印Y方向に回動させる。
た後、第2爪部材82が第2シリンダ72を介して矢印
B1 方向に一旦移動される。ここで、第2爪部材82の
傾斜面86に係止ピン54が当接すると、この第2爪部
材82が矢印方向に揺動して回動部材40を不要に回動
させることがない。次に、図6に示すように、第2シリ
ンダ72を介して第2爪部材82が矢印B2 方向に移動
し、この第2爪部材82が係止ピン54に係合して回動
部材40をさらに矢印Y方向に回動させる。
【0033】上記のように回動部材40が矢印Y方向に
二回回動され、第2爪部材82が矢印B1 方向に退避さ
れた後、切り込み手段42を構成する第1シリンダ56
が駆動され、第1爪部材64が矢印B2 方向に移動す
る。この第1爪部材64は、係止ピン54に係合して回
動部材40を矢印X方向に回動させた後、この係止ピン
54を保持する。従って、回動部材40は、矢印Y方向
に二回、矢印X方向に一回回動されるため、結果的に矢
印Y方向に一回回動されたことになる。そして、押えシ
リンダ70が駆動され、第2爪部材82が係止ピン54
を保持するため、回動部材40は、矢印X方向および矢
印Y方向への回動が規制される。
二回回動され、第2爪部材82が矢印B1 方向に退避さ
れた後、切り込み手段42を構成する第1シリンダ56
が駆動され、第1爪部材64が矢印B2 方向に移動す
る。この第1爪部材64は、係止ピン54に係合して回
動部材40を矢印X方向に回動させた後、この係止ピン
54を保持する。従って、回動部材40は、矢印Y方向
に二回、矢印X方向に一回回動されるため、結果的に矢
印Y方向に一回回動されたことになる。そして、押えシ
リンダ70が駆動され、第2爪部材82が係止ピン54
を保持するため、回動部材40は、矢印X方向および矢
印Y方向への回動が規制される。
【0034】この場合、本実施例では、切り込み手段4
2および戻し手段44を駆動させることにより、回動部
材40が矢印X方向および矢印Y方向に所定の角度だけ
回動され、この回動角度に応じて前記回動部材40の軸
方向(矢印A方向)の位置調整が行われる。従って、切
り込み手段42と戻し手段44を選択的に駆動させるだ
けで回動部材40が位置変更され、この回動部材40に
係合するストッパ部材38を介してシフトシリンダ18
のストローク量が容易に調整されるという効果が得られ
る。
2および戻し手段44を駆動させることにより、回動部
材40が矢印X方向および矢印Y方向に所定の角度だけ
回動され、この回動角度に応じて前記回動部材40の軸
方向(矢印A方向)の位置調整が行われる。従って、切
り込み手段42と戻し手段44を選択的に駆動させるだ
けで回動部材40が位置変更され、この回動部材40に
係合するストッパ部材38を介してシフトシリンダ18
のストローク量が容易に調整されるという効果が得られ
る。
【0035】さらに、切り込み手段42および戻し手段
44を構成する第1および第2爪部材64、82が回動
部材40に設けられた各係止ピン54に係合してこの回
動部材40を所定の角度ずつ回動させるとともに、前記
回動部材40のねじ孔52が筒状部材48のねじ溝50
に螺合する。このため、係止ピン54同士の角度および
ねじ孔52とねじ溝50のピッチを設定することによ
り、シフトシリンダ18のストローク量(矢印A方向参
照)を高精度かつ精密に調整することが可能になる。こ
れにより、シフトシリンダ18と切り込み手段42およ
び戻し手段44という簡単な構成で、バフ14の切り込
み量を高精度に調整することができるという利点が得ら
れる。
44を構成する第1および第2爪部材64、82が回動
部材40に設けられた各係止ピン54に係合してこの回
動部材40を所定の角度ずつ回動させるとともに、前記
回動部材40のねじ孔52が筒状部材48のねじ溝50
に螺合する。このため、係止ピン54同士の角度および
ねじ孔52とねじ溝50のピッチを設定することによ
り、シフトシリンダ18のストローク量(矢印A方向参
照)を高精度かつ精密に調整することが可能になる。こ
れにより、シフトシリンダ18と切り込み手段42およ
び戻し手段44という簡単な構成で、バフ14の切り込
み量を高精度に調整することができるという利点が得ら
れる。
【0036】さらにまた、第1爪部材64で一の係止ピ
ン54を保持する一方、押えシリンダ70の作用下に第
2爪部材82で他の係止ピン54を保持することによ
り、回動部材40は、矢印X方向および矢印Y方向への
回動が阻止される。従って、バフ14で被加工物Wを加
工している際、回動部材40が不要に回動して前記バフ
14に位置ずれが惹起されることを確実に防止すること
ができ、加工精度が向上するという効果がある。
ン54を保持する一方、押えシリンダ70の作用下に第
2爪部材82で他の係止ピン54を保持することによ
り、回動部材40は、矢印X方向および矢印Y方向への
回動が阻止される。従って、バフ14で被加工物Wを加
工している際、回動部材40が不要に回動して前記バフ
14に位置ずれが惹起されることを確実に防止すること
ができ、加工精度が向上するという効果がある。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る回転工具のストローク量調
整装置によれば、以下の効果が得られる。
整装置によれば、以下の効果が得られる。
【0038】第1および第2回動手段を介して回動部材
がそれぞれ異なる方向に回動されることにより、前記回
動部材が軸方向に移動してシフトシリンダのピストンロ
ッドに固着されたストッパ部材との係合位置が変更され
る。このため、簡単な構成で、回転工具のストローク量
を容易に調整することができる。
がそれぞれ異なる方向に回動されることにより、前記回
動部材が軸方向に移動してシフトシリンダのピストンロ
ッドに固着されたストッパ部材との係合位置が変更され
る。このため、簡単な構成で、回転工具のストローク量
を容易に調整することができる。
【0039】さらに、第1および第2回動手段を構成す
る第1および第2爪部材が回動部材に設けられた各係止
部材に係合するとともに、この回動部材の内周面に筒状
部材のねじ溝に螺合するねじ孔が形成される。従って、
係止部材同士の角度およびねじ孔のピッチを設定するこ
とにより、回転工具のストローク量を高精度かつ精密に
調整することが可能になる。
る第1および第2爪部材が回動部材に設けられた各係止
部材に係合するとともに、この回動部材の内周面に筒状
部材のねじ溝に螺合するねじ孔が形成される。従って、
係止部材同士の角度およびねじ孔のピッチを設定するこ
とにより、回転工具のストローク量を高精度かつ精密に
調整することが可能になる。
【0040】さらにまた、押えシリンダの作用下に第1
および第2爪部材で係止部材を一体的に保持することに
より、回動部材が回動不能に固定される。このため、回
動工具で被加工物を加工している際に回動部材が不要に
回動して前記回転工具の位置ずれを惹起するという不具
合を確実に阻止することができ、加工精度が一挙に向上
するという利点がある。
および第2爪部材で係止部材を一体的に保持することに
より、回動部材が回動不能に固定される。このため、回
動工具で被加工物を加工している際に回動部材が不要に
回動して前記回転工具の位置ずれを惹起するという不具
合を確実に阻止することができ、加工精度が一挙に向上
するという利点がある。
【図1】本発明の実施例に係る回転工具のストローク量
調整装置を組み込む加工機の概略説明図である。
調整装置を組み込む加工機の概略説明図である。
【図2】前記ストローク量調整装置の正面図である。
【図3】前記ストローク量調整装置の側面図である。
【図4】前記ストローク量調整装置において、第1およ
び第2爪部材が係止ピンから離間した状態の正面図であ
る。
び第2爪部材が係止ピンから離間した状態の正面図であ
る。
【図5】前記ストローク量調整装置において、回動部材
を切り込み方向に回転させる際の正面説明図である。
を切り込み方向に回転させる際の正面説明図である。
【図6】前記ストローク量調整装置において、回動部材
を戻し方向に回転させる際の正面説明図である。
を戻し方向に回転させる際の正面説明図である。
10…加工機 14…バフ 18…シフトシリンダ 20…ストロー
ク量調整装置 30…バフアーム 34、36…ピ
ストンロッド 38…ストッパ部材 40…回動部材 42…切り込み手段 44…戻し手段 48…筒状部材 52…ねじ孔 54…係止ピン 56…シリンダ 64…爪部材 70…押えシリ
ンダ 72…シリンダ 82…爪部材
ク量調整装置 30…バフアーム 34、36…ピ
ストンロッド 38…ストッパ部材 40…回動部材 42…切り込み手段 44…戻し手段 48…筒状部材 52…ねじ孔 54…係止ピン 56…シリンダ 64…爪部材 70…押えシリ
ンダ 72…シリンダ 82…爪部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−23941(JP,U) 実開 昭63−169235(JP,U) 特公 昭46−36780(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 5/52 B24B 47/26 F16H 31/00
Claims (1)
- 【請求項1】回転駆動される回転工具をシフトシリンダ
により被加工物に対し進退させて前記被加工物を加工す
る加工機において、前記シフトシリンダによる前記回転
工具のストローク量を調整するためのストローク量調整
装置であって、 前記シフトシリンダのピストンロッドに固着されるスト
ッパ部材と、 前記ピストンロッドと同軸的に設けられ、前記ストッパ
部材に係合して該ピストンロッドの移動量を調整すると
ともに、螺回動作によって軸方向に進退移動する回動部
材と、前記回動部材に所定の角度毎に配設される複数の係止部
材と、 前記回動部材を第1方向に回動させる第1回動手段と、 前記回動部材を前記第1方向とは逆の第2方向に回動さ
せる第2回動手段と、 を備え、 前記第1および第2回動手段は、互いに対向する方向に
指向する第1および第2シリンダと、 前記第1および第2シリンダの各ピストンロッドに一方
向に揺動自在に装着され、前記係止部材に係合して該回
動部材を前記第1および第2方向に回動させる第1およ
び第2爪部材と、 を備えるとともに、 前記第1および第2シリンダの一方には、前記第1およ
び第2爪部材を前記係止部材に一体的に係合させて前記
回動部材を回動不能に固定するための押えシリンダが連
結され ることを特徴とする回転工具のストローク量調整
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06003631A JP3073872B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 回転工具のストローク量調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06003631A JP3073872B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 回転工具のストローク量調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07204964A JPH07204964A (ja) | 1995-08-08 |
JP3073872B2 true JP3073872B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=11562846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06003631A Expired - Lifetime JP3073872B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 回転工具のストローク量調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3073872B2 (ja) |
-
1994
- 1994-01-18 JP JP06003631A patent/JP3073872B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07204964A (ja) | 1995-08-08 |
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