JP3073076U - 巻き取りコード式イヤホンを有する可搬型無線電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話機においてイヤホンを使用したいと
きに、ジャックを携帯電話機のコネクタに装着してスピ
ーカからイヤホンに切換える方法は、面倒であり、しか
もイヤホンを忘れたりするので問題が多い。そこで、イ
ヤホンを着脱自在に取付けることができる携帯電話機を
提供する。 【解決手段】 イヤホンを携帯電話機に収納するとき、
イヤホンのコードを巻き取る機構をその内部に備える構
成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は巻き取りコード式イヤホンを携帯電話機或は家庭用コードレス電話機 子機などに取付けた可搬型無線電話機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の携帯電話機は、スピーカとマイクが携帯電話機内部に設けられているの が通常である。図３にその携帯電話機１００を示す。ここで１０はスピーカ、６ ０はマイク、７０はイヤホンコネクタ、９０はアンテナ部、９１はアンテナ本体 である。

【０００３】 イヤホン８０で受信オーディオ信号を聞けないときはイヤホン８０のジャック ８２をイヤホンコネクタ７０に装着すると、イヤホンで聞くことができるように なっていた。

【０００４】 しかしながら、イヤホン８０と携帯電話機１００は分離されているので、使用 するときにはイヤホンを保管している収納具などから取出して装着する必要があ る。また、その保管場所を忘れる場合もある。イヤホン８０とそのジャック８２ との間のコード８１も長いので収納が面倒である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前述した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 携帯電話機のような可搬型無線電話機とイヤホンを分離せずに一体としてイヤホ ンを使用しないときには無線電話機内に着脱自在に収納し、そのコードをその無 線電話機内で巻き取られるようにしたことを特徴とする無線電話機を提供するこ とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案の巻き取りコード式イヤホンを有する可搬型無線電話機は、スピーカと マイクを備えた可搬型無線電話機において、 イヤホンと、そのイヤホンを収納して、着脱自在に支持するための前記無線電 話機の側面に設けられたイヤホン支持部と、そのイヤホンが支持部にセットされ ているとき、前記イヤホンのコードを巻き取るための前記無線電話機内に設けら れたコード巻き取り機構とを具備することを特徴とする。

【０００７】 また、前記イヤホンに接続する第１の出力端子及び前記スピーカに接続する第 ２の出力端子を設け、いずれか一方に接続する切換スイッチを前記無線電話機外 装に具備することを特徴とする。

【０００８】 また、スピーカとマイクを備えた可搬型無線電話機において、 イヤホンと、そのイヤホンを収納して、着脱自在に支持するための前記無線電 話機の側面に設けられたイヤホン支持部と、そのイヤホンが支持部にセットされ ているときのイヤホン先端の圧力により接点が短絡するイヤホン感知機構と、そ のイヤホン感知接点のＯＮ・ＯＦＦ状態を入力して、それに対応したスイッチ制 御信号を出力するスイッチ制御部と、前記イヤホンに接続する第１の出力端子及 び前記スピーカに接続する第２の出力端子を設け、前記スイッチ制御信号により それらのいずれか一方に接続するオーディオ受信信号入力端子を設けた切換スイ ッチと、前記イヤホンのコードを巻き取るための前記無線電話機内に設けられた コード巻き取り機構とを具備することを特徴とする。

【０００９】 また、前記可搬型無線電話機は携帯電話機であることを特徴とする。

【００１０】 また、前記可搬型無線電話機は家庭用コードレス電話機子機であることを特徴 とする。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について図面を参照して具体的に説明する。 図１（ａ）は携帯電話機１００の正面図、（ｂ）はその側面図、（ｃ）は裏面 図である。（ｂ）の側面図と（ｃ）の裏面図は上部部分が断面図で示されている 。

【００１２】 （ｂ）の断面図は、正面に固定されたスピーカ１０の側面、側面から収納され 、その側面に支持されたイヤホン８０の先端部８０ａ、アンテナ部９０のアンテ ナ本体９１の位置を示す。

【００１３】 （ｃ）の断面図は、イヤホン８０が携帯電話機１００の側面に開孔状に形成さ れたイヤホン支持部１５が設けられ、そのイヤホン支持部１５に着脱自在にイヤ ホン８０が支持されている状態を示す。１５は弾力性のある部材で形成される。

【００１４】 イヤホン８０に接続されているコード８１はコード巻き取り機構２０により巻 き取られた状態を示してある。

【００１５】 ３０はイヤホン感知機構であり、前記イヤホン８０がイヤホン支持部１５にセ ットされたときには、イヤホン先端８０ａがスプリング３３に抗して接点短絡板 ３２を押し、その結果イヤホン感知接点３１を短絡させる。

【００１６】 ３５はスイッチ制御部であり、感知接点接続端子３６，３７からそのＯＮ・Ｏ ＦＦを判断し、ＯＮのときは制御信号出力端子３８よりそれに対応する信号を出 力する。

【００１７】 ４０は切換スイッチであり、その第１の出力端子４はイヤホン８０へ接続し、 第２の出力端子４２はスピーカ１０に接続し、入力端子４３は携帯電話機１００ の受信電磁波をＦＭ検波した信号５０を入力する受信オーディオ信号入力端子で ある。制御信号出力端子３８からの信号を制御信号入力端子４４で受けて、感知 接点接続端子３６，３７がＯＮのときは、入力端子４３が第２の出力端子４２に 接続するように制御され、また感知接点接続端子３６，３７がＯＦＦのときは入 力端子４３が第１の出力端子４１に接続するように制御される。

【００１８】 図２はイヤホン８０をイヤホン支持部１５から取りはずして、イヤホン８０を 使用して音声を聞く場合を示す。図２の場合はスプリング３３が延びて接点短絡 板３２をイヤホン感知接点３１より引き離し、スイッチ制御部３５の感知接点接 続端子３６，３７はＯＦＦ状態となり、その制御信号出力端子３８より切換スイ ッチ４０の制御信号入力端子４４に送り、出力端子４１へスイッチ切換を行い受 信オーディオ信号をイヤホン８０に送信している状態を示す。

【００１９】 イヤホン８０を使用するときの動作は以下のようになる。イヤホン８０を使用 しないときはそのコード８１はコード巻き取り機構２０の中心にある巻き取りバ ネにより巻き取られ、イヤホン８０がイヤホン支持部１５にセットされるまでコ ード８１は巻き取られている。同時にイヤホン８０の先端８０ａは接点短絡板３ ２を押してスイッチ制御部３５はＯＮの状態となっており、従って、切換スイッ チ４０はスピーカ１０に接続され、スピーカ１０から音声が出力される。

【００２０】 ここで、イヤホン８０で音声を聞くときは、イヤホン８０をイヤホン支持部１ ５より取り出す。この時、スプリング３３は延びて接点短絡板３２をイヤホン感 知接点３１より引き離し、スイッチ制御部３５はＯＦＦの状態となる。よって切 換スイッチ４０はイヤホン８０に接続され、イヤホン８０から音声が出力される 。

【００２１】 なお、この実施例は、イヤホンを収納すると自動的にスピーカに切換えるよう になっているが、切換スイッチ４０の代りに手動の切換スイッチを設けてもよい 。また、スイッチ制御部に手動の短絡スイッチを設けてもよい。

【００２２】 本考案の技術的思想によれば、イヤホンだけではなく、イヤーピースにスピー カとマイクを組み込んだ、例えば骨伝導マイクイヤホンにも本考案を適用できる ことはいうまでもない。

【００２３】

【考案の効果】

本考案の巻き取りコード式イヤホンを有する可搬型無線電話機は以下のような 効果を奏する。 イヤホンが可搬型無線電話機側面に着脱自在に支持収納されるようになってお り、そのコードも巻き取られ電話機内に収納されるようになっているので、いつ でもスピーカからイヤホンに切換えてイヤホンで音声を受信できる。 イヤホンの収納具を忘れる心配はなく、コードの収納場所も電話機内に巻き取 られるので使用しやすくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本考案の一実施例である携帯電話機の
正面図、（ｂ）は側面断面図、（ｃ）は裏面断面図であ
り、イヤホンを側面にセットした状態を示す。

【図２】本考案の携帯電話機の裏面断面図を示す図であ
り、イヤホンを取出した状態を示す。

【図３】従来の携帯電話機を示す図である。

【符号の説明】

１０ スピーカ １５ イヤホン支持部 ２０ コード巻き取り機構 ２１ 巻き取りバネ ３０ イヤホン感知機構 ３１ イヤホン感知接点 ３２ 接点短絡板 ３３ スプリング ３５ スイッチ制御部 ３６，３７ 感知接点接続端子 ３８ 制御信号出力端子 ４０ 切換スイッチ ４１ 第１の出力端子（イヤホンへの出力端子） ４２ 第２の出力端子（スピーカへの出力端子） ４３ 受信オーディオ信号入力端子 ４４ 制御信号入力端子 ５０ 受信オーディオ信号端子（スピーカ或はイヤホ
ンへの信号出力端子） ６０ マイク ７０ イヤホンコネクタ ８０ イヤホン ８０ａ イヤホン先端部 ８１ コード ８２ ジャック ９０ アンテナ部 ９１ アンテナ本体 １００ 携帯電話機（可搬型無線電話機）

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スピーカとマイクを備えた可搬型無線電
   話機において、 イヤホンと、そのイヤホンを収納して、着脱自在に支持
   するための前記無線電話機の側面に設けられたイヤホン
   支持部と、そのイヤホンが支持部にセットされていると
   き、前記イヤホンのコードを巻き取るための前記無線電
   話機内に設けられたコード巻き取り機構とを具備するこ
   とを特徴とする巻き取りコード式イヤホンを有する可搬
   型無線電話機。
2. 【請求項２】 前記イヤホンに接続する第１の出力端子
   及び前記スピーカに接続する第２の出力端子を設け、い
   ずれか一方に接続する切換スイッチを前記無線電話機外
   装に具備することを特徴とする請求項１記載の巻き取り
   コード式イヤホンを有する可搬型無線電話機。
3. 【請求項３】 スピーカとマイクを備えた可搬型無線電
   話機において、 イヤホンと、そのイヤホンを収納して、着脱自在に支持
   するための前記無線電話機の側面に設けられたイヤホン
   支持部と、そのイヤホンが支持部にセットされていると
   きのイヤホン先端の圧力により接点が短絡するイヤホン
   感知機構と、そのイヤホン感知接点のＯＮ・ＯＦＦ状態
   を入力して、それに対応したスイッチ制御信号を出力す
   るスイッチ制御部と、前記イヤホンに接続する第１の出
   力端子及び前記スピーカに接続する第２の出力端子を設
   け、前記スイッチ制御信号によりそれらのいずれか一方
   に接続するオーディオ受信信号入力端子を設けた切換ス
   イッチと、前記イヤホンのコードを巻き取るための前記
   無線電話機内に設けられたコード巻き取り機構とを具備
   することを特徴とする巻き取りコード式イヤホンを有す
   る可搬型無線電話機。
4. 【請求項４】 前記可搬型無線電話機は携帯電話機であ
   ることを特徴とする請求項１，２又は３記載の巻き取り
   コード式イヤホンを有する可搬型無線電話機。
5. 【請求項５】 前記可搬型無線電話機は家庭用コードレ
   ス電話機子機であることを特徴とする請求項１，２又は
   ３記載の巻き取りコード式イヤホンを有する可搬型無線
   電話機。